JP3086561B2 - 半導体ダイヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極及びその形成方法 - Google Patents

半導体ダイヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極及びその形成方法

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JP3086561B2 JP05060654A JP6065493A JP3086561B2 JP 3086561 B2 JP3086561 B2 JP 3086561B2 JP 05060654 A JP05060654 A JP 05060654A JP 6065493 A JP6065493 A JP 6065493A JP 3086561 B2 JP3086561 B2 JP 3086561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイオード、トランジス
タ、FET及びサーミスタ等の電子部品又は電子デバイ
スを構成する半導体ダイヤモンド層に形成される半導体
ダイヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極及びその
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは硬度が高く、耐熱性、耐
薬品性、耐放射線性に優れた絶縁体であり、産業上種々
の利用が検討され、また実用化されている。また、ダイ
ヤモンドはバンドギャップが約5.4eVと大きく、B
(ホウ素)等の不純物をドープしたものは半導体特性を
示し、この種の半導体ダイヤモンドは、高温半導体とし
ての応用が期待されている。
【0003】このような優れた特性を持つダイヤモンド
薄膜を、プラズマ反応を利用して気相から合成する方法
が確立されて以来、ダイヤモンド薄膜を利用した超硬工
具、スピーカ振動板、半導体デバイスのヒートシンク、
並びにダイオード及びトランジスタ等の電子デバイスの
開発が進められている。
【0004】而して、半導体ダイヤモンドを使用した電
子デバイスにおいては、ダイヤモンド半導体層に対する
密着性が優れたオーミック電極、即ち、電流電圧特性が
線形である電極を形成する必要がある。ダイヤモンド素
子の特徴である高温及び高電圧下での使用を考慮する
と、電極は接触抵抗が小さく、且つ、使用温度より十分
高い温度まで安定である必要がある。これは接触抵抗が
大きいと電極部分で発熱をおこし、局所的に更に一層高
温になってしまうからである。
【0005】従来、ダイヤモンド半導体層へのオーミッ
ク電極作製法としては、A.T.Collins等(Diamond Resea
rch, pp.19-22, 1970年)及びK.L.Moazed等(J.Appl.Ph
ys.,vol.68,No.5,pp.2246-2255, 1990年)により提案さ
れた方法がある。即ち、これらの文献に記載されたよう
に、炭化物を形成しやすいTa,Ti,Mo等を電子ビ
ーム照射により形成し、又は真空熱処理等を行うことに
より、オーミック電極を得る方法が公知である。
【0006】これは、図3(a)に示すように、基板の
ダイヤモンド層3と、Ta,Ti又はMo等からなる金
属電極層1との界面に炭化物層2を形成することによ
り、良好なオーミック電極を得ようとするものである。
即ち、炭化物を形成し易いTa,Ti,Mo等の金属を
電極材料として使用し、この電極層1とダイヤモンド層
3との間に炭化物層2を形成する。
【0007】また、最近では、炭化物中で最も安定な炭
化物であるTix1-xを形成するTiを電極材料とし、
このTi電極の上に、酸化を防ぐために、Au,Pt又
はMo/Au(MoとAuとをこの順に積層したもの)
等を酸化防止膜として形成した多層金属薄膜の利用が報
告されている。
【0008】図3(b)に示すオーミック電極において
は、基板の半導体ダイヤモンド層3の上に、電極Ti層
1を形成し、更に電極Ti層1の上に、拡散防止Au層
4を形成したものである。
【0009】図3(c)に示すオーミック電極において
は、半導体ダイヤモンド層3上の電極Ti層1の上に、
拡散防止Mo層5を形成し、更にこの拡散防止Mo層5
の上に拡散防止Au層4を形成したものである。このT
i/Mo/Auの多層膜を使用した半導体デバイスとし
ては、サーミスタ(藤森等、NEW DIAMOND Vol.13,P.32,
1989年)等がある。
【0010】一方、上記のTi,Ta又はMoのような
炭化物を形成する金属電極を用いた場合、ダイヤモンド
層界面での低いホール易動度と高い接触抵抗が原因とな
って、オーミック接続ではあるものの依然として高抵抗
であるため、これらを緩和する試みがJ.F.Prins(J.Phy
s.D:Appl.Phys.,22,pp.1562-1564,1989年)によって報
告されている。
【0011】これは、図3(d)に示すように、基板の
ダイヤモンド層3の表面に、高濃度にBがドーピングさ
れた層、即ち高ドープ層6をイオン注入法によって形成
し、次いでイオン注入による劣化によって生じたドープ
領域上部の黒鉛をエッチングで取り除いて、そこにA
u、Ag又はCu等からなる電極7を形成し、その後1
200℃の温度でアニールすることによりオーミック接
続を得るものである。この電極では、ダイヤモンド層表
面におよそ0.2μmの極めて浅い過飽和ドープ領域が
あるため、ホール易動度が大きく、また、軟性で容易に
圧着可能な貴金属を用いることを可能にしているため、
接触抵抗が低い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のTiを用いたオーミック電極及び金属電極層と
ダイヤモンド層に対する間に高ドープ層を設けたオーミ
ック電極は、いずれも以下に示すように、実用的なオー
ミック電極としての使用は困難であるという問題点があ
る。
【0013】先ず、Tiを用いたオーミック電極の問題
点について説明する。Tiはオーミック電極の材料とし
ては一般的であるが、反応性に富み、空気中においては
高温で酸化されやすいという欠点がある。このため、前
述の如く、酸化を防ぐために、Au,Pt又はMo/A
u等を酸化防止膜とした多層膜が電極として利用される
が、長期的な使用を考慮すると完全な酸素からの遮蔽は
困難である。
【0014】実際に、本願発明者は下記表1に示す条件
で図3(b)に示すTi/Au電極を形成した。図4
(a)はX線光電子分光法(XPS)により求めた各元
素の深さ方向分布を示す。図4において、縦軸は各元素
の原子数の割合(原子%)であり、横軸はスパッタリン
グ時間を示し、電極表面からの距離に対応する。この図
4(a)からわかるように、電極表面から、金、チタン
及びダイヤモンド(C)がこの順に積層されていること
が確認できる。
【0015】次に、この電極を、500℃の温度で60
分間、大気中に保持した結果、図4(b)に示すよう
に、Tiが表面拡散し、酸化されてTiO2 が形成され
たことがわかる。これは、試料を焼鈍することによりダ
イヤモンド表面でTiの炭化が開始され、オーミック電
極が形成されるが、同時に電極材料のTiが上層のAu
層4の内部を拡散し、電極表面で酸素と反応し、酸化し
てしまうからである。
【0016】
【表1】
【0017】また、Tiの拡散を防ぐ拡散防止層として
のMo層5を、Ti層1/Au層4間に挿入したTi/
Mo/Au電極(図3(c))を作製した。下記表2は
その成膜条件を示す。一方、図5(a)には、得られた
電極に対し、X線光電子分光法により電極深さ方向の濃
度分布を求めた結果を示す。図5において、縦軸は各元
素の原子数の割合(原子%)、横軸は電極表面からの距
離に対応する。また、作製した電極を500℃で60分
間、大気中に保持した結果、その各元素の濃度分布は図
5(b)に示すように変化した。
【0018】この図5に示すように、Moを拡散層に用
いたTi/Mo/Au電極においても、Tiの酸化を防
ぎきれないことが分かる。
【0019】
【表2】
【0020】次に、金属電極とダイヤモンド層との間に
高ドープ層を挿入した電極の問題点について説明する。
高ドープ層を挿入した電極では、Au、Ag又はCu電
極層は圧着によってダイヤモンド層に固定される。その
後に1200℃の温度でアニールしても、Au、Ag又
はCuはいずれもダイヤモンドと化学的に反応しないの
で、電極層とダイヤモンド層との界面は機械的な接合部
で接触を維持されている。従って、実際の使用条件であ
る昇降温の繰り返しを受けた場合、熱膨張の差によって
接合部が繰り返し歪を受け、層界面が容易に剥離してし
まうという不都合が生じる。
【0021】仮に、これを避けるため、電極部にAu、
Ag又はCuの代わりにダイヤモンドと接着性の良いT
i等を用いた場合、接合のためにジュール熱を印加した
り、その後アニール処理する等、高温処理が必要である
ので、高温酸化によってTiが酸化され、接触不良の原
因になる。
【0022】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、接触抵抗が小さく、高温でも安定なオーミ
ック電極を得ることができる半導体ダイヤモンド層に対
する耐熱性オーミック電極及びその形成方法を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体ダイ
ヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極は、前記半導
体ダイヤモンド層の所定領域に、B,Si,P,As及
びSbからなる群から選択された少なくとも1種の不純
物を1×1019cm-3以上の密度にドーピングして形成
された高ドープ層と、この高ドープ層上に設けられた
Tixy,Tixy,Tixy及びTixSiy(但し、
x+y=1)からなる群から選択された少なくとも1種
のTi化合物からなる電極Ti化合物層とを有すること
を特徴とする。
【0024】本発明に係る半導体ダイヤモンド層に対す
る耐熱性オーミック電極の形成方法は、半導体ダイヤモ
ンド層の表面の所定領域に、B,Si,P,As及びS
bからなる群から選択された少なくとも1種の不純物を
1×1019cm-3以上の密度にドーピングして高ドープ
層を形成する工程と、この高濃度ドープ層上に Tix
y,Tixy,Tixy及びTixSiy (但し、x+y
=1)からなる群から選択された少なくとも1種のTi
化合物からなる電極Ti化合物層を形成する工程とを有
することを特徴とする。
【0025】
【作用】半導体ダイヤモンド層と電極Ti化合物層とを
直接接合せず、半導体ダイヤモンド層表面に高ドープ層
を設けて、この高ドープ層を介して電極Ti層を接合す
ると、抵抗が小さいオーミック電極が形成される。この
性質は、高ドープ層と電極Ti層の界面の性質に依存す
る。例えばP型の半導体ダイヤモンドはホール伝導なの
で、金属(電極Ti化合物層)とダイヤモンド層との界
面においても電流は界面に存在するホール順位を通して
流れる。図1は両者の界面を横切るキャリヤ準位を予測
するためのエネルギー帯図を示す。図1において、横軸
は電極断面の距離、縦軸は電子エネルギーで、横軸の実
線及び破線はフェルミ準位を示している。また、半導体
ダイヤモンド層内の曲線は価電子帯を表している。なお
1,N2,N3,N4 は高ドープ層内でのドーピング密
度の相違を表しており、ドーピング密度はこの順で高く
なっている。いづれの曲線(N1〜N4)も界面に近づ
くにつれ低下している。この曲線が低下する部分は金属
と半導体が接触し、空乏層が形成されることにより生じ
るショットキー障壁を示している。ドーピング量が増え
るにつれてこの障壁幅は短くなり、ある特定のドーピン
グ量以上では、キャリヤはトンネル現象により障壁を通
過し、ホール易動度は増大する。即ち、電気的特性は電
極材料に依存せず、オーミック接触が実現される。
【0026】オーミック接触を実現するためには、前記
高ドープ層のドーピング密度が1×1019cm-3である
ことが必要である。即ち、5×1018cm-3,1×10
19cm-3,2×1019cm-3の各密度で不純物がドーピ
ングされた高ドープ層を持つ電極を作製し、TLM(Tr
ansmission Line Model) 法によって接触抵抗率を評価
した後、大気中において500℃の温度でアニールを1
時間行い、再びTLM法で接触抵抗を評価した。その結
果を図2に示す。図2で、横軸はドーピング密度で縦軸
は接触抵抗率である。また、白丸はアニール前で黒丸は
アニール後との結果である。1×1019cm-3及び2×
1019cm-3のドーピング密度では、アニール前とアニ
ール後との接触抵抗率がほぼ結果が等しいのに対し、5
×1018cm-3ではアニール前とアニール後との差が大
きい。このことから、ドーピング密度を1×1019cm
-3以上とするとアニール中にドーパントの界面への濃縮
が起こり、接触抵抗が小さくなると考えられる。このた
め、ドーピング密度は1×1019cm-3以上であること
が必要である。
【0027】一方、電極Ti化合物層は、Tixy,T
xy,Tixy及びTixSiy(但し、x+y=1)
の各組成式で表されるTi化合物のうちの少なくとも1
種の化合物からなることが必要である。これらの化合物
は、いずれもTiに比して酸化され難く、高温でも安定
である。また、これらのTi化合物は、Tiを含んでい
るため半導体ダイヤモンド層との接合性は良好であり、
昇温及び降温を繰り返しても、層界面で剥離が発生する
虞がない。従って、前記電極Ti化合物は、Tixy
Tixy,Tixy及びTixSiy(但し、x+y=
1)から成る群から選択された少なくとも1種のTi化
合物からなることが必要である。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0029】先ず、半導体ダイヤモンド層及び高ドープ
層からなる半導体ダイヤモンド薄膜をマイクロ波プラズ
マCVD法を用いて気相合成によって作製した。この場
合に、反応ガスとして水素希釈したCH4 ガスを使用
し、また高ドープ層を形成するためのドーピングガスと
してジボラン(B26)ガス(気相中のジボランガス濃
度は5ppm)を用いた。そして、高ドープ層のBのド
ーピング密度は1×1019cm-3とした。このダイヤモ
ンド薄膜の合成条件を下記表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】次いで、フォトリソグラフィの手法により
半導体ダイヤモンド薄膜上にフォトレジストでTLMパ
ターンを作製し、マグネトロンスパッタにより高ドープ
層上にTiC層を成膜した。成膜は10-6Torr程度
まで真空引きした後、Arガスを流量が10sccm、
圧力が2mTorrの条件で流し、流量が安定した後、
DCプラズマを0.8Aの電流で、5分間照射した。得
られたTiCの膜厚は2000Åであった。成膜後、フ
ォトレジスト及びフォトレジスト上のTiC層を除去す
るため、リフトオフ法により、前記高ドープ層上のみに
TiC層を残在させて電極Ti化合物層を形成した。こ
れにより、実施例1のオーミック電極が完成した。ま
た、上述の実施例1のオーミック電極と略同様にして、
実施例2及び比較例のオーミック電極を形成した。但
し、実施例2のオーミック電極においては、高ドープ層
のドーピング密度を2×1019cm-3とし、比較例のオ
ーミック電極においては高ドープ層のドーピング密度を
5×1018cm-3とした。このようにして形成した実施
例1,2及び比較例オーミック電極の接触抵抗をTLM
法によって測定した。その結果、実施例1,2及び比較
例の接触抵抗率は夫々1.2×10-4Ωcm2,4.5
×10-5Ωcm2 及び2.3×10-2Ωcm2であっ
た。その後、これらの試料を大気中で500℃の条件で
1時間アニールした。そして、アニール後の試料に対し
再びTLM測定を行った。その結果、実施例1,2及び
比較例の接触抵抗は夫々1.5×10-4Ωcm2 ,3.
7×10-5Ωcm2 及び2.5×10-3Ωcm2 であ
った。図2は横軸に高ドープ層のドーピング密度をと
り、縦軸に接触抵抗をとって、実施例1,2及び比較例
のオーミック電極のアニール前後における接触抵抗率の
変化を示すグラフ図である。但し、白丸はアニール前、
黒丸はアニール後を示す。この図2から明らかなよう
に、実施例1,2においてはいずれも接触抵抗率が十分
に低いと共に、高温(500℃)でのアニール後も接触
抵抗率が殆ど変化せず、高温における安定性が極めて良
好である。また、実施例1についてアニール前後の電極
TiC層の組成をX線光電子分光法によって測定したと
ころ、組成の変動はなく、材料面からもこのことが裏付
けられた。一方、比較例については、実施例1に比して
接触抵抗率が高く、また、アニールにより接触抵抗率が
大きく変化した。
【0032】なお、上述の実施例においては、高ドープ
層を気相中にジボランガスを添加することにより形成し
たが、この高ドープ層は半導体ダイヤモンド層の表面に
不純物をイオン注入する等の方法により形成してもよ
い。また、上述の実施例はP型半導体ダイヤモンドの場
合について説明したが、本発明をn型半導体ダイヤモン
ドに適用できることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体ダイヤモンド層と所定のTi化合物層からなる電
極Ti化合物層との間に不純物密度が特定の値以上の高
ドープ層が設けられているから、高温においても使用可
能な耐熱性オーミック電極を得ることができる。また、
本発明方法においては、半導体ダイヤモンド層の表面に
不純物を密度以上に導入して高ドープ層を形成し、この
高ドープ層上に所定のTi化合物層を形成するから、上
述の構造の耐熱成オーミック電極を容易に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極界面を横切るキャリヤ準位を予測するため
の模式図である。
【図2】本発明の実施例及び比較例のオーミック電極の
接触抵抗率及びアニール後の接触抵抗率を示すグラフ図
である。
【図3】(a)乃至(d)はいずれも従来のオーミック
電極を示す断面図である。
【図4】従来のオーミック電極(Ti/Au電極)の深
さ方向の元素分布を示し、(a)はアニール前、(b)
はアニール後である。
【図5】従来のオーミック電極(拡散防止層としてMo
層を挿入したTi/Mo/Au3層電極)の深さ方向の
元素分布を示し、(a)はアニール前、(b)はアニー
ル後である。
【符号の説明】
1;電極Ti層 2;炭化物層 3;半導体ダイヤモンド層 4;拡散防止Au層 5;拡散防止Mo層 6;高ドープ層 7;電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275554(JP,A) 特開 平6−236855(JP,A) 特開 平5−102068(JP,A) 特開 平5−891(JP,A) 特開 平4−242922(JP,A) 特開 平3−58481(JP,A) まてりあ,Vol.33,No.6 (1994−6),p.750−754 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 301 H01L 29/43

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ダイヤモンド層に対して形成され
    る耐熱性オーミック電極において、前記半導体ダイヤモ
    ンド層の所定領域に、B,Si,P,As及びSbから
    なる群から選択された少なくとも1種の不純物を1×1
    19cm-3以上の密度にドーピングして形成された高ド
    ープ層と、この高ドープ層上に設けられたTixy,T
    xy,Tixy及びTixSiy(但し、x+y=1)
    からなる群から選択された少なくとも1種のTi化合物
    からなる電極Ti化合物層とを有することを特徴とする
    半導体ダイヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極。
  2. 【請求項2】 半導体ダイヤモンド層の表面の所定領域
    に、B,Si,P,As及びSbからなる群から選択さ
    れた少なくとも1種の不純物を1×1019cm-3以上の
    密度にドーピングして高ドープ層を形成する工程と、こ
    の高濃度ドープ層上にTixy,Tixy,Tixy
    びTixSiy(但し、x+y=1)からなる群から選択
    された少なくとも1種のTi化合物からなる電極Ti化
    合物層を形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体ダイヤモンド層に対する耐熱性オーミック電極の形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記高ドープ層は、ドーピングガスを添
    加したダイヤモンドの気相合成によって形成することを
    特徴とする請求項2に記載の半導体ダイヤモンド層に対
    する耐熱性オーミック電極の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記高ドープ層は、ドーパントを前記ダ
    イヤモンド層中にイオン注入することにより形成するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体ダイヤモンド層
    に対する耐熱性オーミック電極の形成方法。
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