JP3084717B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3084717B2
JP3084717B2 JP01298229A JP29822989A JP3084717B2 JP 3084717 B2 JP3084717 B2 JP 3084717B2 JP 01298229 A JP01298229 A JP 01298229A JP 29822989 A JP29822989 A JP 29822989A JP 3084717 B2 JP3084717 B2 JP 3084717B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、洗濯時およびすすぎ時の水位を自動決定す
る洗濯機に関するものである。
従来の技術 従来の洗濯機における洗濯時およびすすぎ時の水位決
定は、パルセータ回転時にパルセータにかかる負荷より
4段階程度に判別した布量に応じて各段階毎に水位を設
定するものであった。
発明が解決しようとする課題 しかし、最適な水位とは洗濯物の量・質・かさ等によ
り決まるものであり従来の方法による水位決定では不十
分であった。
本発明は前記課題を解決するものであり、布量センサ
および水位センサの検出値より最適な水位を決定するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、洗濯物の布量を
検出する布量センサと、この布量センサの検出値より任
意の水位に対して給水が終了する可能性の程度を示す給
水予定水位に関する関数を推論するファジィ推論器と、
水位を検出する水位センサと、制御手段とを有し、前記
制御手段により、任意の水位で、前記水位センサで検出
される水位の給水時の上昇率により導き出される水位上
昇率に関する給水終了可能性の関数と、ファジィ推論器
から推論される関数とを比較し、前記水位上昇率から得
られる関数の値がファジィ推論器から推論される関数の
値より小さくなったとき給水弁を閉じ給水を終了するも
のである。
作用 前記手段による作用は以下の通りである。まず洗濯お
よびすすぎ行程の給水直前に布量センサの検出値からフ
ァジィ推論器により給水予定水位を決定する。次に、給
水を開始し水位センサの検出値より水位上昇率を検出す
る。前記給水予定水位と水位上昇率の比較により給水弁
制御手段が給水弁の制御をする。このようなプロセスに
より最適水位が決定される。
実施例 以下本発明の一実施例について説明する。第1図・第
2図において、1は洗濯物および洗濯水を入れる洗濯
槽、2は洗濯水を溜める外槽である。3は洗濯物および
洗濯水を撹拌するパルセータで、モータ4によりベルト
5、メカ機構20を介して回転される。また脱水時には洗
濯槽1がモータ4によって駆動される。6は洗濯槽1の
回転時に洗濯槽1の回転速度をエンコーダにより検出す
る布量センサ、7はエアートラップ8内の気圧を検出す
ることにより洗濯槽内の水量を検出する水位センサであ
る。洗濯槽内の水の出し入れはソレノイドバルブにより
駆動される給水弁9および排水弁10により制御される。
ここで布量センサ6は布の重量を検出するものである。
なぜならば、洗濯槽1の回転速度は布のかさ等とは関係
無く布の重量で決まるからである。
次に、洗濯時の洗濯水位の決定について第1図を基に
説明する。洗濯水位の決定は、初期の給水予定水位の決
定と給水中の給水終了判断の2段階からなる。第1の給
水予定の水位の決定はマイクロコンピュータ13で実現し
たファジィ推論器11により行われる。この時の推論は、
例えば「布が多ければ水位を高く」とか「布量が少なけ
れば水位を低く」というような、通常洗濯機を操作して
いる人が行っている判断を基に行われる。推論のルール
は第3図に示す4個のルールからなる。布量が「多い」
とか「少ない」といった定性的な概念は第4図に示すよ
うなメンバーシップ関数により定量的に表現される。ま
た水位を「高く」とか「低く」といった定性的な概念も
同様に第5図に示すようなメンバーシップ関数により定
量的に表現される。
次に、第6図をもとに推論演算の方法について述べ
る。まず、布量適合度算出手段14では、入力すなわち布
量センサ6の検出値に対して前件部の適合度を、入力と
布量メンバーシップ関数記憶手段15に記憶されているメ
ンバーシップ関数とのMAXをとることにより求める。次
に後件部ミニマム演算手段17では、水位ルール記憶手段
16に記憶されているルールに基づいて、水位メンバーシ
ップ関数記憶手段18に記憶されているメンバーシップ関
数と前件部適合度のMINをとって、そのルールの結論と
する。全てのルールについてそれぞれの結論を求めた
後、後件部マキシマム演算手段19により全結論のMAXを
とることにより、最終的な結論として洗濯予定水位が得
られる。この洗濯予定水位は第7図(a)に示すような
メンバーシップ関数の形で表され、各水位が決定される
可能性の高さを示している。次に、第2の給水中の給水
終了判断について第7図により説明する。まず第1段階
により得られた第7図(a)に示される給水予定水位の
メンバーシップ関数を積分し、グレードの最大値が1に
なるように正規化する。これは第7図(b)に示すよう
な形となり、水位により給水が終了する可能性がどの程
度あるかということを表している。また、給水中の水位
センサの検出値による水位上昇率は第8図に示すよう
に、水位上昇にともなって小さくなり最終的には所定の
値に収束する。水位上昇にともなう水位上昇率の減少
は、洗濯物を洗濯槽1内に縦積みするために生じる布密
度の分布によるものである。すなわち洗濯槽1の底が最
も布密度が高く、上方にいくにつれて布密度が低くなる
からである。また、水位上昇率が最終的に所定の値に収
束するのは、洗濯物が完全に水に浸った後は、水位上昇
率は外槽2の大きさで決まってしまうからである。給水
終了判断は、この水位上昇率と前述の給水予定水位との
比較により行われる。第7図(c)に示すように、水位
上昇率が給水予定水位を下回った時に給水終了とし給水
弁9を閉じる。これらの比較動作と給水弁の制御はマイ
クロコンピュータ13で実現した給水制御手段12により行
われる。第7図(c)から容易に分かるように、給水予
定水位が一定であっても布かさが低ければ水位は低くな
り、布かさが高ければ水位は高くなる。
なお、ここでは給水予定水位をファジィ集合により表
し、水位上昇率との比較により最終的な水位を決定する
ものとしたが、初期に得られる給水予定水位のメンバー
シップ関数の重心に対する水位を求める方法によりその
まま水位を決定することも可能である。
以上、洗濯時の水位の決定プロセスについて説明した
が、すすぎ時の水位の決定についても同様に行うことが
できる。以上のようなプロセスで水位決定することによ
り、洗濯物の重量とかさをともに考慮した最適な水位を
得ることができる。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、洗濯時および
すすぎ時の水位を洗濯物の重量とかさという多元情報に
より決定することができるので洗濯物の量・質に応じた
きめの細かい洗濯およびすすぎを行うことができる。ま
た布量センサの検出値による給水予定水位の推定はファ
ジィ推論により容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
同実施例の構成図、第3図は推論のルールを示す図、第
4図は布量を示すメンバーシップ関数を示す図、第5図
は水位を示すメンバーシップ関数を示す図、第6図はフ
ァジィ推論器の構成を示す図、第7図は水位決定の過程
を示す説明図、第8図は水位決定の過程を示す説明図で
ある。 1……洗濯槽、2……外槽、3……パルセータ、4……
モータ、6……布量センサ 7……水位センサ、9……給水弁、11……ファジィ推論
器、12……給水弁制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−98295(JP,A) 特開 平1−274797(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 39/08 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯物の布量を検出する布量センサと、こ
    の布量センサの検出値より任意の水位に対して給水が終
    了する可能性の程度を示す給水予定水位に関する関数を
    推論するファジィ推論器と、水位を検出する水位センサ
    と、制御手段とを有し、前記制御手段により、任意の水
    位で、前記水位センサで検出される水位の給水時の上昇
    率により導き出される水位上昇率に関する給水終了可能
    性の関数と、ファジィ推論器から推論される関数とを比
    較し、前記水位上昇率から得られる関数の値がファジィ
    推論器から推論される関数の値より小さくなったとき給
    水弁を閉じ給水を終了する洗濯機。
JP01298229A 1989-09-07 1989-11-16 洗濯機 Expired - Fee Related JP3084717B2 (ja)

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