JP3084399U

JP3084399U - 足用サポーター

Info

Publication number: JP3084399U
Application number: JP2001005725U
Authority: JP
Inventors: 興周知野
Original assignee: タゴトテキスタイル株式会社
Priority date: 2001-08-30
Filing date: 2001-08-30
Publication date: 2002-03-22
Anticipated expiration: 2007-08-30

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】足の横アーチを回復させるためのサポーター
を提供する。【解決手段】ゴム編みにより筒状に編成した筒状体の
周方向にゴム糸を編み込んだことを特徴とする足用サポ
ーター１０である。また、前記筒状体は２重構造である
ことを特徴とする足用サポーター１０である。さらに、
前記筒状体の内面にパッド１２を具備することを特徴と
する足用サポーター１０である。また、前記パッド１２
は土踏まず部に配設されること、または、前記パッド１
２は筒状体から取り外し可能であること、または、前記
パッド１２はニードルパンチ不織布からなること、また
は、前記パッド１２に適度な弾性を有するナイロン不織
布を用いたしたことや、パッド１２の厚さを６．０±
１．０ｍｍとしたことをそれぞれ特徴とする足用サポー
ター１０である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、足用サポーターに関する。さらに詳細には、足関節の横アーチの矯正をするための足用サポーターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の足用サポーターは、足首関節用、膝関節用、外反母趾の矯正用等が提供されている。これらの足用サポーターを装着することによって、装着部位の保護や矯正をするものとして使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

足は正面から見た場合、その幅方向にアーチ形状になっているのが本来の姿である。しかしながら、近年は自動車社会であるため、歩く機会が以前に比べて激減し、運動不足により、このアーチ形状がなくなっている人が増加しているという課題が生じている。図３は、アーチ形状が崩れた足の正面図である。足のアーチ形状がなくなると、膝の痛みが生じるようになり、歩行が億劫になってしまう。これにより歩く機会が減少して運動不足となり、足の筋力の衰えが進行する。足の筋力が衰えると歩行姿勢が悪くなり、つま先が上がらないすり足歩行となる。すり足で歩くためにつまずきやすくなり、つまずきによる転倒が原因で怪我をするおそれがあるという課題がある。このような課題を解決するべく、ゴムバンド等を足に巻きつけて、足のアーチ形状を回復させようとする考案がなされているが、ゴムバンド等では、長さの設定が自在ではあるものの、足に巻きつけた際に、かさばるので、靴を履く際において不便であったり、特に女性は、装着状態が目立つため、家のみでの使用となってしまう等といった課題が依然として残っている。

【０００４】本考案は、以上のような課題を解決するべくなされたものであり、本考案の目的は、装着が容易で、通常の生活において不便を感じることなく、装着するのみで足のアーチ形状を回復させて、本来あるべき足の形状に矯正するための足用サポーターを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上に述べた目的を解決するため、下記のような構成とする。すなわち、ゴム編みにより筒状に編成した筒状体の周方向にゴム糸を編み込んだことを特徴とする足用サポーターである。これにより、薄型で伸縮性に富む足用サポーターとすることができる。したがって従来のゴムベルト等と異なり違和感なく、ソックスや靴を履くことができる。また、サイズバリエーションを揃えなくても、大多数の人の足に装着させることができる。また、前記足用サポーターはパッドを具備することを特徴とする足用サポーターである。さらに、前記パッドは土踏まず部に配設されることを特徴とする足用サポーターである。さらにまた、前記パッドは足用サポーターから取り外し可能であることを特徴とする足用サポーターである。これらにより、足のアーチ形状の矯正をより効果的に行うことが可能になる。また、前記パッドは、ニードルパンチ不織布からなることを特徴とする足用サポーターである。これにより、足の横アーチを矯正する補助となり、しかも、足ツボを適度に刺激する効果がある。さらに、前記パッドの素材に適度な弾性を有するナイロン不織布を用いたことを特徴とする足用サポーターである。さらにまた、前記パッドは、厚さが６．０±１．０ｍｍとしたことにより、足と足用サポーターの間に入れても、大きな違和感がなく歩行することができる。また、前記足用サポーターは２重構造であることを特徴とする足用サポーターである。これにより、単構造の足用サポーターに比べて、耐久性および伸縮性が大幅に向上する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案にかかる足用サポーターの好適な実施の形態を図面と共に詳細に説明していく。図１は、第１の実施の形態の足用サポーターの説明図である。また図２は、本考案にかかる足用サポーターを装着した際の正面図である。足用サポーター１０は、ゴム編みにより筒状に編成されたものである。また、この足用サポーター１０は筒状体の周方向にゴム糸を編み込まれているものである。ゴム編みにし、ゴム糸を編み込んだことにより、伸縮性がよく、足用サポーター１０のサイズを多数用意しなくても、大多数の人の足に装着することができる。また、足用サポーター１０を２重構造にすれば、伸び幅が広がり、かつ、耐久性が向上する等の使用上における利点が生じるため好適である。

【０００７】また、足用サポーター１０は、絹や綿等の吸湿性のよい素材としたり、毛などの保温性のよい素材としたり、各種の合成繊維素材としたり、またはこれらの混紡等、各種の素材とすることができる。

【０００８】図５は足関節の説明側面図である。また、図６は足関節の説明平面図である。本考案における足用サポーター１０は、図１に示すように、足用サポーター１０の内側に足を挿入することにより装着するものである。より詳細には、図５および図６に示すように、足の中足骨関節１４とリスフラン関節１６との間に足用サポーター１０を装着させる。ここで、足用サポーター１０を装着する際は、足用サポーター１０が足の指の付け根部分の骨にかからないようにする。また、足がうっ血しない程度に締めつけられるサポーターを装着するのが好適である。足用サポーター１０を装着すると、足用サポーター１０の締めつけ効果により、図３に示すアーチ形状が崩れた足が、図２に示すアーチ形状を有する足に矯正することができる。

【０００９】図４は第２の実施の形態の足用サポーターの説明図である。第２の実施の形態の足用サポーター１０は、第１の実施の形態の足用サポーター１０にパッド１２を具備させたものである。パッド１２は、土踏まずに相当する位置に配設するのが好適である。また、パッド１２は取り外し可能であるとさらに好適である。パッド１２を土踏まずの位置に配設した足用サポーター１０を装着すれば、第１の実施の形態の足用サポーター１０によるアーチ形状を有する足への矯正をさらに良好に行うことができる。

【００１０】第２の実施の形態における足用サポーター１０は、パッド１２を円板形状のものを用いているが、土踏まずのくぼみ部分に装着可能であればよく、矩形等の他の形状としても構わない。また、適度に足裏のツボが刺激される効果があるため好適である。さらに、パッドの厚さを６．０±１．０ｍｍ程度にすれば、装着時に大きな違和感を感じることないため、好適である。なお、パッド１２の代わりに脱脂綿等を詰めることによっても、パッド１２と同様に足のアーチ形状の回復に効果的に作用するものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の足用サポーターを装着することにより、図３のようなアーチ形状が崩れた足が図２のようなアーチ形状を有する足に矯正することができる。臨床実験によると、本考案にかかる足用サポーターを装着すれば、約１週間で、アーチ形状が矯正された例もあった。アーチ形状が矯正されれば、足の筋肉が発達しやすい状態となり、足用サポーターを装着しなくても足のアーチ形状を維持することができるようになる。また、足のアーチ形状が矯正されれば、足のアーチ形状が崩れていた時に比較して、歩いてもあまり疲れず、しかも膝等に痛みが伴なわなくなる。したがって歩く機会が増加して、運動不足が解消する。これにより、足の筋肉が発達し、足の血流がよくなるため、足のむくみがとれ、足首が細くなるという効果もある。さらに、足の筋肉が発達することにより、歩く姿勢が矯正され、つま先が上がった歩行姿勢となる。つまり、すり足歩行とならないため、つまずきや転倒のおそれがなくなり、これに伴なう怪我の心配が大幅に減少する等の著効を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態の足用サポーターの説明図で
ある。

【図２】足用サポーターを装着した際の正面図である。

【図３】アーチ形状が崩れた足の正面図である。

【図４】第２の実施の形態の足用サポーターの説明図で
ある。

【図５】足関節の説明側面図である

【図６】足関節の説明平面図である。

【符号の説明】

１０足用サポーター１２パッド１４中足骨関節１６リスフラン関節

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ゴム編みにより筒状に編成した筒状体の
周方向にゴム糸を編み込んだことを特徴とする足用サポ
ーター。
【請求項２】前記筒状体の内面にパッドを具備するこ
とを特徴とする請求項１記載の足用サポーター。
【請求項３】前記パッドは土踏まず部に配設されるこ
とを特徴とする請求項２記載の足用サポーター。
【請求項４】前記パッドは筒状体から取り外し可能で
あることを特徴とする請求項２または３記載の足用サポ
ーター。
【請求項５】前記パッドは、ニードルパンチ不織布か
らなることを特徴とする請求項２，３または４記載の足
用サポーター。
【請求項６】前記パッドの素材に適度な弾性を有する
ナイロン不織布を用いたことを特徴とする請求項２，
３，４または５記載の足用サポーター。
【請求項７】前記パッドは、厚さが６．０±１．０ｍ
ｍであることを特徴とする請求項２，３，４，５または
６記載の足用サポーター。
【請求項８】前記筒状体は２重構造であることを特徴
とする請求項１，２，３，４，５，６または７記載の足
用サポーター。