JPH07241307A - 足の矯正具構造 - Google Patents

足の矯正具構造

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JPH07241307A
JPH07241307A JP5482694A JP5482694A JPH07241307A JP H07241307 A JPH07241307 A JP H07241307A JP 5482694 A JP5482694 A JP 5482694A JP 5482694 A JP5482694 A JP 5482694A JP H07241307 A JPH07241307 A JP H07241307A
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foot
toe
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metatarsal bone
metatarsal
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JP5482694A
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Michiyo Yoshinaga
道代 吉永
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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】外反母趾症状を有する婦人の足にあってハイヒ
ールやパンプスの使用状態で自然に矯正が行われるよう
にし、低コストで、量産的に供給が保証されるようにす
る。 【構成】外反母趾の症状を有する足1の第一指と第二指
間、及び、該第二指と第三指間と第四指間に柱状クッシ
ョン体20,20' ,20''を挾装して装着し得る保護
シートホルダ18と外側から囲繞して横中足靭帯4を緩
締する緩締バンド19を組合せて有する矯正具17を用
い、ハイヒールやパンプスの使用時にあっても自然に矯
正が出来、歩行に支障なく、足の機能を充分に発揮する
ことが出来るようにする。 【効果】ハイヒールやパンプスの使用中に自然に外反母
趾を矯正し、横中足靭帯の弛緩を防止することが出来、
しかも、心理的負担がなく、使用の自由度も充分に保証
され、使用性が良く、安価に購入することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、スマートなハイヒー
ルやパンプス等を常用する婦人の足にしばしば奇形的に
生ずる外反母趾やハンマートウ等の症状を通常の靴使用
状態においても自然に矯正することが出来る機能を有す
る道具の構造の技術分野に属する。
【0002】
【発明の背景】周知の如く、人類が直立姿勢で歩行する
活動形態をとるように進化してくると、動物学的に、
又、生態学的に生物として最も重要で、且つ、高度に発
達した脳を保持する大重量の頭部を含む身体の全体重量
が足に印加され、したがって、歩行中は勿論のこと、さ
まざまな活動における該足の負担は著しく大きく、複雑
な応力も働いて過酷な好ましくない状態にある。
【0003】しかしながら、古代から素足による歩行や
活動等が行われている限り、身体の全体荷重を足で支持
するところから自然に足の骨格的な形態は本来的に阻害
されることなく保持され、又、逆に使用頻度から来る刺
戟からより更に成長が促進されて充分な機能維持が図ら
れていたが、降年的にわらじ,草履,下駄,木靴等が使
用されている間は足の生態学的態様は素足による態様か
らそれ程異なるようになるものではなく、足の指、特
に、母趾は高度に反復使用され、機能退化は生じなかっ
た。
【0004】しかしながら、近時、市民社会は欧米を中
心とする西洋社会が主流となって西洋文明が支配的とな
り、マーシャル・マクルーハンの文明批判にもあるよう
に、産業革命後のリニヤな態様が全ての方面にあっても
普遍的となって、家屋は勿論のこと、船,列車,航空
機,自動車までも所謂エンクロージャーを源とする所謂
「かこいこみ」形式の郭成態様があらゆる分野に侵透し
て邑形式が崩壊し、個々の活動が主流となり、私生活に
おいても、衣服については体の形状に沿って密着する洋
服が主となり、これに伴い、履物も足の形状に密着する
皮製の靴が支配的となって、他の「かこいこみ式」生活
態様となじむことから開放的文化の東洋文明等とは相容
れず、上記わらじ,草履,下駄等のオープン態様の履物
は使用されなくなり、したがって、足が靴で「包み込ま
れる」態様のもとで全身の重量を支持しながら、又、コ
ンクリート,アスファルト等の画一的な人工的固定面の
上を歩行したり、走ったりすることで足は著しく窮屈、
且つ、局所的な集中荷重を頻繁に受けるという過酷な使
用状態が強制されるようになり、指やくるぶしは極端に
その始源的使用頻度が抑制され、結果的に、生態学的
に、又、動物学的にもさまざまな歪みが生じ、機能は偏
倚して退化的になり、近時、ハイヒール等を常用する婦
人等にあっては所謂外反母趾やハンマートウ等の奇形的
症候群が多く発生するようになり、ひいては体全体の各
所の障害にも波及して健康上は勿論のこと、美容上にも
さまざまな問題を投げかけている。
【0005】即ち、図6に示す様に、婦人の美的感覚に
応え、且つ、商業主義に基づく量産体制から画一的に大
量,少量に供給される狭隘なハイヒールやパンプス等の
靴の中に強制的に収められる足1は指先側が先細に無理
な姿勢にされることを長時間強いられ、素足状態では頻
繁に使われていた母趾6が使われなくなるようになった
ことから、第一指の親指側の第一中足骨骨頭部2から小
指側の第五中足骨骨頭部3にかけての横中足靭帯4が矢
印に示す様に弛緩し、その結果、該母趾6を中心に外正
中線に対し白矢印に示す様に、曲げモーメントが常に働
き、そこで、随伴的に中足骨骨頭部5 が開き、それによ
って親指の母趾6が外側に開く所謂外反母趾症候群が生
ずるようになった。
【0006】そして、周知の如く、当該図6に示す様
に、かかる外反母趾症候群が生ずると、第一中足骨骨頭
部5の先端部、即ち、母趾6が外側に突出することにな
り、当該外反母趾部分の時に及んでの当該部の病的な激
痛は勿論のこと、血行不良から身体の背中の痛みや腰の
痛み、ひどい場合には頭痛や内臓疾患をも生ずることに
なって病理学的にも好ましくなく、当然のことながら、
健康上問題があり、婦人にとって最大の関心事である外
観や容姿の上からも好ましくないものであった。
【0007】そして、横中足靭帯4の弛緩が生じ、中足
骨骨頭部5の離反拡開が進行すると、該中足骨骨頭部5
の親指の母趾6がくの字型になる外反母趾症状が顕著に
なるのみならず、小指の第五中足骨骨頭部3も内側にく
の字型に曲る所謂内反小趾の症状も波及的に生じ、該外
反母趾と相俟って、ますます、全体的症候が進み、図7
に示す足としての機能に重要に係る第一アーチ7がその
機能を失って偏平足やハンマートウ等の症状が生じ、更
には、魚の目,タコ,イボ等の症状も生じるようにな
り、足のみならず、膝や腰、更には、背中曲げが苦痛を
生ずるようにさえなってくる。
【0008】又、同様に足の機能に深く係る第二アーチ
7' も機能し難くなるようになる。
【0009】更に、外反母趾に伴い母趾6の基部外側の
所謂アウトサイドボール部8が頻繁に靴内壁面に摺接す
ることになり「こすれ」や「すりつぶれ」により炎症を
生じて疼痛を引き起したり、水ぶくれから外科的治療を
要することにさえなり、日常活動にさまざまな支障を生
じるようになる。
【0010】そして、このことは靴が一つの産業として
成りたっている以上、量産等が重要であることから、見
栄えの良い先細のハイヒールやパンプス等が競って生産
され、使用されると、かかる外反母趾症候群等は社会現
象的に著しくひどくなり、その結果、コンクリート,ア
スファルト等の画一的な人工的固定面上を歩行したりす
る際の荷重反力と衝撃力が体に不適切な応力を及ぼし、
歩行等においても本来的に足1の安定した活動を図る機
能に重要な役割を果す第一アーチ7,第二アーチ7' の
そりが形状的に失われ、所謂偏平足等異常形態をも招来
するようになってきて、足に対する種々の医学的な整形
治療さえも必要とする問題となってきている。
【0011】そして、該種足の奇形的症候群の発生は前
述した如く文明的な次元で「かこい込み」的靴、就中、
先細のハイヒールやパンプス等の靴に原因が在ることが
分っているが、婦人の美意識や量産制度のため、靴の不
使用は不可能であり、対症療法としての外科治療は美容
産業,美粧企業ともなってきており、文明的跛行現象の
感さえある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】これに対処するに、か
かる外科的治療に先だって(或いは、相伴って)日常生
活における矯正が私的に容易に行えるような種々の手段
が(要望に応えて)研究開発され、例えば、図7,図8
に示す様なアクリル等の合成樹脂製やベークライト製等
の芯をゴム等の皮覆処理をした矯正ピース9が案出さ
れ、上下のディスク状のフランジ10,10間に断面ス
ピンドル状のブリッジ11を一体成形し、図9に示す様
に、母趾の第一指と第二指との間に該ブリッジ11を挟
み該フランジ10,10で抜け止めして該第一指と第二
指との間を開いて中足骨骨頭部5の離反拡開を強制的に
防止して外反母趾を矯正する(とされている)ようにし
たものがあるが、当該図9に示す様な装着状態ではスト
ッキングをはいていても、靴がはき難く、就中、美的外
観や容姿を極めて気にする婦人等にあってはスマートな
先細のハイヒールやパンプスの望ましい姿勢状態での使
用が不可能(少くともそう思われる)となり、基本的に
横中足靭帯4の弛緩を矯正出来ないという欠点があり、
又、靴内面に対するこすれ等が防げず、炎症に対処出来
ないうらみがあった。
【0013】したがって、日常的に痛みが生じているよ
うな外反母趾を患っている婦人にあっては当該外反母趾
に干渉しない大サイズの幅広のハイヒールやパンプス等
を用いることが好ましいにもかかわらず、このようなこ
とは洋装で外出,就業、特に、長時間の使用をする婦人
にあっては容姿や外観を損う点で心理的にも大きな抵抗
があり、気持のうえで著しく苦痛を伴うものであった。
【0014】したがって、結果的にかかる好ましくない
先細のハイヒールやパンプスを依然として日常的に履
き、無理がより重ねられていくというマイナス点があっ
た。
【0015】これに対し、図10に示す様に、日常生活
は勿論のこと、ハイヒールやパンプス等の履物も使用し
得る(と称されている)矯正サポータ12が開発され、
横中足靭帯4に対して柔軟な緩締バンド13を横方向に
包み、外反母趾部分に対しては指サック14を外挿して
足1に装着し、歪みやずれ等が生じないようにバンドテ
ープ15やベルクロテープを介したり、図11に示す様
に、接着テープ16で甲に直接接着したりしてかかとに
弾力的に支持をとるようにし、所謂フィット状態を保持
して靴下は勿論のこと、ハイヒールやパンプス等の使用
も出来、外反母趾の矯正は言うに及ばず、外観にも支障
がないようにした(とされている)ものも使用されるよ
うにはなってきている。
【0016】しかしながら、該種矯正サポータ12にお
いては、靴下やハイヒールとは一体的に使用されはする
(コマーシャルによれば)ものの、該靴下やハイヒール
の使用前に足に装着せねばならず、その作業に煩瑣性が
伴い、又、材質的に厚層であったりして靴に対するなじ
み製の点で不都合さがあり、ゆとりがなく、そのうえ、
心理的な抵抗感も払拭出来ず、スムーズな使用が出来難
いという難点があった。
【0017】したがって、スニーカーやウオーキングシ
ューズ等スポーツ靴は別として、しゃれたファッション
的デザインのスマートな靴は使用出来ず、1ランク大サ
イズの靴の使用が必要で婦人の美意識にマッチング出来
ず、又、同様に基本的に外反母趾に対処することがかな
わず、実使用上の効能はほとんどなく、宣伝等により相
当量が流通してはいたものの継続的使用はなく、しまい
込まれるか夜間の就寝時気安め的に使用するかの程度が
実情で不経済でもあった。
【0018】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく各種外反母趾矯正手段等の問題点を解決すべき課
題とし、家庭内等での通常生活においては素足等で歩行
して足の指は勿論、第一アーチ,第二アーチの機能を保
持促進し、屋外等にあっては通常通りのハイヒールやパ
ンプス等の靴の使用等も何ら障害もなく、装着等取り扱
いもし易く、使用中にあっては横中足靭帯を弾力的に締
め付け、中足骨骨頭部の離反拡開を阻止し、自然と外反
母趾を矯正をし、在来の実生活や就業が何ら損なわれな
いようにして保健衛生産業における矯正技術利用分野に
益する優れた足の矯正具構造を提供せんとするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、既に、外反母趾等の症
候群(或いは、予備群)を患っているスマートな先細等
のハイヒールやパンプスを常用する婦人等が従前同様に
当該ハイヒールやパンプス等の先細のスマートな履物を
使用するに際し、足の第一指の母趾から第五指の小趾に
かけて相隣る指の間の少くとも第一指の母趾と第二指の
間に各指の基部に装設して障害とならない保護シートホ
ルダに一体的に植設された柱状クッション体を挾装し、
特に、第一指の母趾については外反に反する方向へ矯正
して身体の前方に向くようにし、而して、該保護シート
ホルダの端部は上方にカールしアウトサイドボールをカ
バーし、該アウトサイドボール部の靴ずれ等を防止し、
又、横中足靭帯を弛緩しないように、緊締して外反母趾
の矯正を図るようにし、更に、横中足靭帯部については
ガーゼやさらし同等の柔軟性で伸縮性のある緩締バンド
が足の甲部を囲繞し、緩締力により横中足靭帯をして外
反につながる弛緩なからしめるようにし、該保護シート
ホルダと緩締バンドが相俟って外反母趾や内反小趾の発
生を防止すると共に、既に発生している疾患については
これを矯正することが出来、柱状クッション体について
は指から突出することなく、ストッキングの装着も容易
で、外観等も何ら見栄えを悪くせず、ややゆとりのある
ハイヒールやパンプスに対しては常用も出来、地上の歩
行活動がスムーズに行え、何ら支障がないようにされ、
外観的見栄えの低下はなく、心理的抵抗感もなく、しか
も、構造が簡単で耐久性も良く、低コストで安定して量
産供給が出来るようにした技術的手段を講じたものであ
る。
【0020】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図1〜図
5に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0021】尚、図6以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0022】17はこの出願の発明の要旨の中心を成す
足の矯正具であり、該実施例にあっては先細のスマート
なハイヒールやパンプス等を常用する婦人の足1の外反
母趾矯正(或いは、予防)に供する態様であり、該矯正
具17は大別して内側の足に直接装着する保護シートホ
ルダ18と外側にて横中足靭帯4を囲繞して該横中足靭
帯4の弛緩を緩締する緩締バンド19の組合せからなる
構造であって、該保護シートホルダ18にあっては基部
寄りに3つの柱状のクッション体20,20',20''
がそれぞれ第三指1''' と第四指1''''との間の指股
に、そして、第二指1''と第三指1''' の間の指股に、
そして、第一指の母趾1' と第二指1''の間の指股に軽
く挾装して装着することが出来るようにされており、適
宜の剛性と柔軟性を有し、保護シートホルダ本体21に
一体的に直立固定されており、その間隔は第二指1''、
第三指1''' の指の太さサイズに概略一致するようにさ
れている。
【0023】そして、各断面は指側面に密着的にセット
することが出来るスピンドルタイプに形成されている。
【0024】そして、側端部22はかかと方向にカーブ
(図1は図示の都合上かかと方向のカーブは強調されて
いないが図3を参照)すると共に足の甲にかけての彎曲
状にカールされ、その中途部22' は薄く柔軟性を有
し、又、基端部にあっては足1の母趾1' の基部のアウ
トサイドボール8をカバーして該アウトサイドボール8
が靴ずれ等を起さず、水ぶくれや炎症が生じないように
プロテクター機能を有するようにされている。
【0025】そして、その足1に対する装着姿勢は図3
に示す通りである。
【0026】又、各柱状クッション体20,20' ,2
0''はその高さが小趾側にかけて順に所定高さ差で低減
するようにされ、且つ、各指の間から突出しはするもの
の、その上端のレベルは各指の包絡線より低いようにさ
れている。
【0027】尚、保護シートホルダ18の材質としては
適宜の軟質塩化ビニール製等でも良く、全体的にはアク
リルや適宜の形状記憶合金の細線等の芯材を介装してサ
ポータ機能を有するようにしたり表面に適宜にスポンジ
膜等を形成するようにすることも可能である。
【0028】一方、外側の緩締バンド19にあってはそ
の内側と外側の端部にはベルクロテープ等のフックの所
謂マジックテープ等のファスナー等23が対応的に一体
的に設けられて図4に示す様に、リング状に形成され、
図5に示す様に、使用中は横中足靭帯4の外側を囲繞し
て横中足靭帯4の弛緩を防止したり、矯正したりするこ
とが出来るようにされ、その内側には適宜のスポンジ等
のパッド24が一体的に添設され、こすれ等による炎症
を防止することが出来るように「やさしい」形成されて
いる。
【0029】そして、その材質は充分に柔軟ではある
が、伸縮自在にされガーゼやさらしと同じような皮膚に
優しい衛生的な状態を保持することが出来るようにされ
ているものが用いられる。
【0030】したがって、図1〜図4に示す様に、この
出願の発明の足の矯正具は構造がシンプルで耐久性が良
好であり、コストも安く、安定して量産的に製造供給が
出来るものである。
【0031】そして、保護シートホルダ21にあっては
その保護シートホルダ本体21が幅サイズが各指1' ,
1'',1''' ,1'''',1''''' の基部の凹部幅、乃
至、それよりもやや小さい幅サイズにされ、そのため、
図3に示す様に、各柱状クッション体20,20' ,2
0''が指の股に装着される状態では該指の基部の凹部に
充分にセットされた状態となり、ストッキングや靴装着
の時に干渉しない状態にされるようにされているもので
ある。
【0032】したがって、各柱状クッション体20,2
0' ,20''の高さが各指の高さほどの高さではないこ
とと相俟ってストッキングの装着等に際し、何ら支障は
なく、外観の見栄えを失わず、違和感もなく、靴に対す
る挿入には何ら支障はなく、所謂靴ずれも起らず、故障
も生ぜず、靴側にあっても変形等は生じないものであ
る。
【0033】上述構成において、外反母趾等の疾患を有
する女性がストッキングを装着して所定サイズのハイヒ
ールやパンプス等をはく場合に、予め足の矯正具17を
まず保護シートホルダ18をしてその保護シートホルダ
本体21に一定構造に植立されている各柱状クッション
体20,20' ,20''を第三指1''' 、第四指1''''
の指の股に挿入して挾装状態に装着し、同様に、第二指
1''と第三指1''' の指の股に挿入装着し、併せて、母
趾の第一指1' と第二指1''の指の股に装着し、保護シ
ートホルダ本体21は各指の基部の凹部にセットし、
又、基端部の凹部22のカール部分は図3に示す様に、
母趾の第一指1' の外側からオーバーハングさせてアウ
トサイドボール8の部分をカバーし、プロテクター機能
を持たせるようにする。
【0034】そして、該カール部22と各柱状クッショ
ン体20,20' ,20''との位置決めにより、足1の
横中足靭帯4の部分を第一義的に緩締するようにし、更
に、外側から各ベルクロテープ23,23を重層してフ
ックとして係合し、図4に示す様に、リング状にし、或
いは、横中足靭帯4に沿って囲繞させた後にフック作用
を介し図5に示す様に、横中足靭帯4部分をカバーして
横中足靭帯4の弛緩を第二義的に緩締する。
【0035】このようにして、各柱状クッション体2
0,20' ,20''は第一指の母趾1' の彎曲を矯正
し、又、弛緩している横中足靭帯4を緩締した状態でス
トッキングを装着するが、その際、各柱状クッション体
20,20' ,20''は前述した如く、足1の甲の上面
には突出しないがために、又、裏側にあっては保護シー
トホルダ本体21が足の基部の凹部にセットされて隠れ
た状態にあるためにストッキングと何ら干渉せず、該ス
トッキングはスムーズに装着され、したがって、図示し
ない所定サイズのハイヒールやパンプスの靴に足1をス
ムーズに挿入して履くことが出来る。
【0036】そして、所定の歩行を行うに際しても、第
一指の母趾1' はその外側彎曲が矯正されているため
に、アウトサイドボール8部分は靴ずれを起さず、又、
横中足靭帯4が緩締されていることによっても外反母趾
は矯正され、弛緩されていた横中足靭帯4は緩締されて
外反母趾は矯正され、これに伴い、外反小趾もまた矯正
され健全な歩行が行われ、勿論、靴ずれ等による炎症等
も生せず、当該婦人は疼痛等は感ぜず、日常素足、或い
は、ストッキングを装着した状態での屋内での歩行もス
ムーズに行われ、終始外反母趾は矯正され、横中足靭帯
の弛緩も生じない。 尚、ハイヒールやパンプス等の靴
を履く場合に、前述したジョキングシューズやスニーカ
ーやウオーキングシューズ等のスポーツシューズ等当該
婦人の意にそぐわない靴でなくても1サイズ大きめのハ
イヒールやパンプスを使用することが望ましいものであ
るが、かかるサイズのハイヒールやパンプスにあっては
見栄えや外観等は当該婦人の美的感覚に反さないものが
充分に使用出来るものである。
【0037】そして、この出願の発明の足の矯正具17
の装着に際しては手を使うことにより横中足靭帯4を緩
締する力を加えたりすることが好ましいものであるが、
その場合、図7に示す様に、第一のアーチ7、及び、第
二のアーチ7' が保持され、形成されるようにし、それ
により矯正具17の装着時、及び、装着後における当該
第一のアーチ7、及び、第二のアーチ7' の保持が図ら
れ、ハイヒールやパンプスを介しての歩行や各種の活動
にあっても該第一のアーチ7、第二のアーチ7' が崩れ
ることがなく、歩行による足1自身の疲れのみならず、
腰や肩や頭の疲れ等も生ぜす、又、身体の疲労等は生ぜ
ず、前述した足や下駄草履等を介しての安全な歩行を現
出させ得るものである。
【0038】而して、緩締バンド19にあっては肌身側
にパッド24が添着されていることにより該緩締バンド
19による肌等の炎症等は生ぜず、又、保護シートホル
ダ18の端部22との協働により保護シートホルダのア
ウトサイドボール8の部分の保護作用が充分に機能し、
該アウトサイドボール部8の靴ずれ等による炎症や水ぶ
くれ等の炎症も生じないものである。
【0039】したがって、使用する婦人にあってはハイ
ヒールやパンプスのサイズやデザインを好みに応じて足
1に無理がかからない程度のものを選択するゆとりは許
容されるものである。
【0040】そして、矯正具17の使用によるハイヒー
ルやパンプス使用中の母趾の矯正が図られるばかりでな
く、内反小趾の矯正をも併せて図ることが出来る。
【0041】そして、第一アーチ7、第二アーチ7' の
保全が図られることから、魚の目,たこ等の発生予防を
も期待することが充分に出来る。
【0042】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、使用後
の収納等に際し、緩締バンドと保護シートホルダが個別
に分離されていると紛失したりして組合せ構造体として
機能しないような場合があるが、ベルクロテープ等を介
し両者を一体化する等種々の態様が採用可能である。
【0043】そして、設計変更的には柱状クッション体
について第一指の母趾と他の指との間は2つでも1つの
みでも、或いは、4つにすることも出来ることは勿論の
ことである
【0044】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に一種の文明病的な症候群である先細なファッショナブ
ルなハイヒールやパンプス等を常用することにより生ず
る外反母趾や内反小趾等の症状に対し、基本的に生態学
的な,解剖学的な原因とされる横中足靭帯の弛緩を保護
シートホルダ,緩締バンドにより、第一義的に、及び、
第二義的に緩締させてこれを確実に矯正し、しかも、日
常のハイヒールやパンプス使用時においても、自然治癒
的に矯正することが出来るという優れた効果が奏され
る。
【0045】又、保護シートホルダにあっては横中足靭
帯を緩締するのみならず、これに一体の少くとも第一指
の母趾と第二指間の指の股に柱状クッション体を挾装し
て装着することによる彎曲した母趾の前方への矯正が図
られ、更に、その基端部のカールした部分が横中足靭帯
の緩締にも作用するという効果がある。
【0046】そして、緩締バンドにあっては該保護シー
トホルダと共に母趾の基部に於けるアウトサイドボール
をプロテクター機能を有して保護することが出来るため
に、該アウトサイドボールの靴ずれ等による炎症や水ぶ
くれを防止し、併せて第一のアーチ,第二のアーチの保
全をも図り、そのため、偏平足の発生防止や魚の目,た
こ等の発生をも防止することが出来るという優れた効果
が奏される。
【0047】そして、この出願の発明の矯正具にあって
は構造が簡単で、安価であり、量産が可能であるため
に、品質的にも充分に安定性があり、購入がし易く、取
り扱いもし易く、耐久性も良く、反復して使用が出来る
というメリットがある。
【0048】そして、外観の意匠的美感を損うことがな
いために、審美的感覚に敏感である婦人の心理等にも好
感が持たれ、心情的にも受け入れ易いという効果があ
り、ジョギングシューズやスニーカーやウオーキングシ
ューズ等の大サイズであれば充分に心理的に抵抗のある
靴を使用せず、又、一段上のサイズであれば充分にハイ
ヒールやパンプスを用いることが出来、サイズ,デザイ
ンの拘束もなく、精神的になじみ易いという利点があ
る。
【0049】そして、通常の外出時の歩行にも支障がな
く、在来商品の夜間就寝時の使用に限られるという不自
由さがなく、地上活動に何らの不都合さもないというメ
リットがある。
【0050】そして、対症療法的な使用感がなく、通常
の靴装着同様に使用出来るために精神的負担もなく、む
しろサポータ的な機能も併せもつことにより、歩行中の
爽快感さえ得ることが出来、行動に積極性さえ加味する
ことが出来る効果もある。
【0051】そして、健全な機能が足に付与されること
から、腰,肩,頭は勿論のこと、内臓の正常な機能を保
全することが出来、健康な日常生活を維持することが出
来ることから日常生活が円満に図られるという効果もあ
る。
【0052】又、婦人等の使用者は緩締バンドを使用す
るに、使用者自らが外反母趾等の亢進を気にするという
心理的負担やハンディキャップをなくして所望のサイズ
やデザインを該外反母趾に無理ない程度に選択すること
が出来るという自由度もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の全体概略斜視図で
ある。
【図2】保護シートホルダの概略正面図である。
【図3】保護シートホルダの足への装着概略平面図であ
る。
【図4】同、緩締バンドの概略斜視図である。
【図5】同、矯正具の装着概略斜視図である。
【図6】同、足の骨格模式平面図である。
【図7】アーチの構造模式図である。
【図8】従来技術の矯正具の1態様斜視図である。
【図9】同、足への装着模式斜視図である。
【図10】他の従来態様の矯正具の斜視図である。
【図11】同、更に他の在来態様の矯正具の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 足 4 横中足靭帯 19 緩締バンド 1' 母趾 2 中足骨骨頭部 18 保護シートホルダ 5' 小趾 20,20' ,20'' 柱状クッション体 23 フック 8 アウトサイドボール 24 パッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】足の横中足靭帯に対する緩締バンドを有す
    る足矯正具において、母趾から小趾にかけての相隣る指
    間の少くとも第一指と第二指間に介装する柱状クッショ
    ン体が第一中足骨骨頭部の内側から第五中足骨骨頭部の
    外側にかけての中足骨骨頭部に対して拘束する保護シー
    トホルダに一体的に植設されていることを特徴とする外
    反母趾矯正履物。
  2. 【請求項2】足の横中足靭帯に対する緩締バンドを有す
    る足矯正具において、母趾から小趾にかけての相隣る指
    間の少くとも第一指と第二指間に介装する柱状クッショ
    ン体が第一中足骨骨頭部の内側から第五中足骨骨頭部の
    外側にかけての中足骨骨頭部に対して拘束する保護シー
    トホルダに一体的に植設され、緩締バンド内に組合わさ
    れていることを特徴とする足の矯正具構造。
  3. 【請求項3】上記柱状クッション体がスピンドル形状に
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の足の矯正具構造。
  4. 【請求項4】上記柱状クッション体のスピンドル高さが
    第一指側から第五指側にかけて順次低く形成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の足の矯正
    具構造。
  5. 【請求項5】上記保護シートホルダが各指の基部の凹部
    に適合する形状にされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の足の矯正具構造。
  6. 【請求項6】上記中足骨骨頭部に対して拘束する緩締バ
    ンドが両端にフックを有して開閉自在に形成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の足の矯正
    具構造。
  7. 【請求項7】上記中足骨骨頭部に対して拘束する緩締バ
    ンドがその両側にてアウトサイドボールに添設されるよ
    うに形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の足の矯正具構造。
  8. 【請求項8】上記中足骨骨頭部を拘束する緩締バンドの
    表面にパッドが形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の足の矯正具構造。
  9. 【請求項9】上記中足骨骨頭部を拘束する緩締バンドが
    靴内に挿入されるように形成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の足の矯正具構造。
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