JP3083641B2 - 板状体の透視歪を検出するシステム - Google Patents

板状体の透視歪を検出するシステム

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JP3083641B2
JP3083641B2 JP04141001A JP14100192A JP3083641B2 JP 3083641 B2 JP3083641 B2 JP 3083641B2 JP 04141001 A JP04141001 A JP 04141001A JP 14100192 A JP14100192 A JP 14100192A JP 3083641 B2 JP3083641 B2 JP 3083641B2
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淳司 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状体の透視歪を検出
すべき所定領域を複数の小領域に分け、上記複数の小領
域について各小領域を順次通してターゲットを撮像する
ようにした板状体の透視歪を検出するシステムに関し、
特に、自動車のウインドシールド(フロントガラス)の
透視歪を検出するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車の外形のデザインは、空力
特性への配慮から複雑な3次元曲面を取り入れるように
なって来ているから、自動車に備え付けられるウインド
ガラスの形状も曲面化が進んでいる。このため、ガラス
の成形技術の限界から、曲面化に対応してガラス表面を
平滑に保つことは困難である。したがって、運転者がこ
のウインドガラスを通して外部の物体を見ると、その像
が歪んで見える場合がある。この現象を透視歪現象とい
い、歪の程度が大きくなると運転者に煩わしさを与える
ため、運転に支障を来すおそれもある。
【0003】透視歪の大きさは、一般的に、ウインドガ
ラスなどの板状体上の各点について、横方向における歪
角度である横歪角度および縦方向における歪角度である
縦歪角度という2つの物理量で表すことができる。図8
に示すように、横歪角度は、板状体がない場合に観測さ
れる水平線分ABと、板状体がある場合に観測される線
分A′B′とのなす角度αで、また、縦歪角度は、板状
体がない場合に観測される垂直線分ACと、板状体があ
る場合に観測される線分A′C′とのなす角度βでそれ
ぞれ定義される。
【0004】実際に自動車のウインドシールド(すなわ
ち、フロントウインドガラス)について検出される歪角
度と官能評価とを組み合わせることにより、人間が透視
歪を感じ始めるしきい値歪角度を定めることについて、
牧口氏などが研究を行っている(「自動車用ウインドシ
ールドガラス透視歪の解析」、日科技連第15回多変量
解析シンポジウム、1991年11月)。それによる
と、JIS規格で定められた自動車のアイポイントから
ウインドシールド3を観察したとき、JIS規格で定め
られた試験領域である観察ゾーンG1〜G4(図9参
照)の違いによって、しきい値歪角度が異なることが判
明した。また、各観察ゾーンG1〜G4でのしきい値歪
角度は、横歪角度を横軸に、また、縦歪角度を縦軸にと
ると、図10に示すような直線(判別関数)で近似的に
表されることも明らかになった。
【0005】図10は、ウインドシールド3の各観察ゾ
ーンの判別関数を表す直線よりも上側に相当する歪角度
では人間が透視歪を感じ、下側に相当する歪角度では透
視歪を感じないということを示している。たとえば、G
1、G2およびG3の各観察ゾーンについては、その観
察ゾーンを構成する複数の小領域の一つを通しての横歪
角度がX°でかつ縦歪角度がY°の場合には運転者は透
視歪を感じるが、G4の観察ゾーンについては、歪角度
が同じであっても運転者は透視歪を感じない。したがっ
て、この判別関数を利用すれば、ウインドシールドのほ
ぼ全面の領域を構成する複数の小領域のそれぞれを通し
ての縦および横歪角度を検出することのみで、人間が感
知可能な透視歪がウインドシールド3に生じているか否
かを評価することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、牧口氏など
は、ウインドシールド3の透視歪を検出するにあたり、
図11に示すように、実際に自動車9にウインドシール
ド3を備え付けた状態でそのアイポイント(円10の中
心)に写真機を保持し、自動車9の周囲に巡らせた直交
格子状の直線模様を有するパネル17を撮影することに
より、歪角度の検出を行っていた。このため、次のよう
な問題点が生じていた。
【0007】まず、非常に小さな角度の歪角度を写真機
で撮影された写真から人間の目で読み取る必要があるか
ら、読み取りに長時間を要すると共にその読み取り精度
が非常に悪く、このため、正確な検出ができないという
ことがあげられる。また、ウインドシールド3の自動車
への取り付け、写真撮影、現像、引き延ばしといった作
業にも長時間を要するために、大量のウインドシールド
3についてその透視歪を検出するのに適さないという問
題や、パネル17を大型にする必要があるために、広い
スペースを要するという問題を有していた。
【0008】本発明は、これらの問題点を解決すべくな
されたものであって、板状体の透視歪を短時間で高精度
に検出することができるシステムを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の一つの観点によれば、冒頭に述べた板状体の
透視歪を検出するシステムは、所定角度をなす3つの発
光可能な点を有するターゲットを備えるターゲット手段
と、複数の小領域のうちのいずれか1つを通して上記タ
ーゲットを撮像する撮像手段と、上記撮像手段とこの撮
像手段により撮像すべき上記ターゲットとの間に位置す
る上記各小領域を順次変更するために、上記撮像手段、
上記ターゲットおよび上記板状体の相対的な位置関係を
変更させ得る位置変更手段とを備え、上記複数の小領域
について各小領域を順次通して上記ターゲットを上記撮
像手段により撮像し得るように構成したことを特徴とす
る。
【0010】また、この場合、上記板状体が自動車のウ
インドシールドであり、上記位置変更手段による上記相
対的位置関係の変更が上記撮像手段を上記自動車のアイ
ポイントに相当する地点に保って行われるのが好まし
い。
【0011】また、この場合、上記ターゲットの上記3
つの発光可能な点がなす所定角度がほぼ直角であるのが
好ましく、これによって、上記撮像手段から得られる画
像信号の処理が容易になる。
【0012】また、この場合、上記ターゲット手段が上
記3つの発光可能な点を有するターゲットを複数備え、
上記撮像手段による各撮像において、上記複数のターゲ
ットのうちのいずれか1つのターゲットのみの発光可能
な点を発光させるのが好ましく、これによって、誤検出
を防止し得ると共に、上記撮像手段から得られる画像信
号を高い信頼性で処理することができる。
【0013】また、この場合、上記位置変更手段による
上記相対的位置関係の変更を制御しかつ上記撮像手段か
ら得られる画像信号を処理する制御処理手段が備えられ
ているのが好ましく、これによって、板状体の透過歪を
さらに短時間で高精度に検出することができる。
【0014】さらに、この場合、上記制御処理手段が上
記画像信号を上記3つの発光可能な点のそれぞれの重心
座標に変換する手段を含むのが好ましく、これによっ
て、板状体の透視歪の検出精度を向上させることができ
る。
【0015】本発明のもうひとつの観点によれば、冒頭
に述べた板状体の透視歪を検出するシステムは、所定角
度を表し得る複数の単位ターゲットを有しかつこれら複
数の単位ターゲットが所定方向についてはこの所定方向
とは交差する方向に較べて充分たくさん配列されている
ターゲット手段と、上記複数の小領域のうちのいずれか
1つを通して上記単位ターゲットを撮像する撮像手段
と、上記撮像手段とこの撮像手段により撮像すべき上記
単位ターゲットとの間に位置する上記各小領域を順次変
更するために、上記撮像手段を上記所定方向にほぼ沿っ
て首振りさせかつ上記板状体を上記所定方向とは交差す
る方向に沿って回動させ得る位置変更手段とを備え、上
記複数の小領域について各小領域を順次通して上記単位
ターゲットを上記撮像手段により撮像し得るように構成
したことを特徴とする。
【0016】また、この場合、上記板状体が自動車のウ
インドシールドであり、上記撮像手段の首振りが上記自
動車のアイポイントに相当する地点をほぼ通りかつ上記
所定方向に対してほぼ垂直な軸を中心として行われ、上
記板状体の回動が上記地点をほぼ通りかつ上記所定方向
に対してほぼ平行な軸を中心として行われるのが好まし
い。
【0017】また、この場合、上記単位ターゲットがほ
ぼ直角をなす3つの発光可能な点を有するのが好まし
く、これによって、上記撮像手段による上記単位ターゲ
ットの撮像を正確かつ確実に行うことができ、また、上
記撮像手段から得られる画像信号の処理が容易になる。
【0018】また、この場合、上記撮像手段による各撮
像において、上記複数の単位ターゲットのうちのいずれ
か1つの単位ターゲットのみの発光可能な点を発光させ
るのが好ましく、これによって、誤検出防止し得ると
共に、上記撮像手段から得られる画像信号を高い信頼性
で処理することができる。
【0019】また、この場合、上記位置変更手段による
上記撮像手段の首振りおよび上記板状体の回動をそれぞ
れ制御しかつ上記撮像手段から得られる画像信号を処理
する制御処理手段が備えられているのが好ましく、これ
によって、板状体の透過歪をさらに短時間で高精度に検
出することができる。
【0020】さらに、この場合、上記単位ターゲットが
ほぼ直角をなす3つの発光可能な点を有し、上記制御処
理手段が上記画像信号を上記3つの発光可能な点のそれ
ぞれの重心座標に変換する手段を含むことが好ましく、
これによって、上記撮像手段による上記単位ターゲット
の撮像正確かつ確実に行うことができ、また、上記撮
像手段から得られる画像信号の処理が容易になり、さら
に、板状体の透視歪の検出精度を向上させることができ
る。
【0021】
【実施例】図1〜図7は、本発明による板状体の透視歪
を検出するシステムの一実施例を示すものであって、図
1は、このシステム全体の概略的な斜視図である。
【0022】図1において、1は、透明な板状体である
自動車のウインドシールド3の透視歪を検出するための
システム全体を示している。このシステム1は、ターゲ
ット手段を構成するLED板2、撮像手段を構成するC
CDカメラ4および位置変更手段を構成する載置台6を
備えている。このLED板2は、LED(発光ダイオー
ド)20から成る発光可能な点を3つ有する多数のター
ゲットを備えている。CCDカメラ4は、ウインドシー
ルド3のほぼ全面の領域を構成する複数の小領域の1つ
を通してLED20を撮像するように配置される。この
小領域は、ウインドシールド3のほぼ全面の領域を格子
状に分けたものであってよく、通常は数千または数万個
に分けられ、また、各小領域は例えばほぼ正方形状であ
ってよい。
【0023】載置台6は、CCDカメラ4とこのCCD
カメラ4により撮像すべきターゲット(3つのLED2
0)との間に位置するウインドシールド3の上記各小領
域を順次変更するために、CCDカメラ4、ターゲット
(3つのLED20)およびウインドシールド3の相対
的な位置関係を変更させ得るように構成されている。こ
のため、載置台6は、ウインドシールド3を水平方向に
回動し得るように保持することができ、また、この載置
台6に設けられた支柱5は、CCDカメラ4を上下方向
に首振りし得るように支持することができる。
【0024】本実施例においては、自動車のウインドシ
ールドの透視歪を検出するようにしているから、自動車
の運転者の位置から見たときの透視歪を検出する必要が
あり、このため、CCDカメラ4の上下方向における首
振りが自動車のアイポイントに相当する地点7を通り水
平方向に延びる軸(以下、「水平軸」という)を中心と
して行われ、また、ウインドシールド3の水平方向にお
ける回動(公転)が上記地点7を通る上下方向(すなわ
ち、垂直方向)に延びる軸(以下、「垂直軸」という)
を中心として行われる。
【0025】図1に示すように、LED板2は、LED
20が配された面がCCDカメラ4に向くように配置さ
れる。LED板2には、LED20が横方向に二列で縦
方向に多数配されており、具体的には、図2に示すよう
に、合計300個のLED20が横方向に2列で縦方向
に150行(すなわち、150個)適当な長さ(好まし
くは10〜100mmの間の何れかの値)の格子間隔で
直交格子状に配されている。以下、CCDカメラ4の方
向から見て(すなわち、図2(A)に向かって)左列の
最上部(1行目)にあるLED20を(1,1)、右列
の最上部にあるLED20を(1,2)、左列のn行目
にあるLED20を(n,1)、右列のn行目にあるL
ED20を(n,2)というように、各LED20の位
置を表すものとする(ただし、nは1から150までの
整数)。
【0026】撮像にあたっては、CCDカメラ4の視野
内にあって所定の角度をなしている3つのLED20の
みを発光させるようにするが、具体的には、(n,
1)、(n,2)及び(n−1,1)の位置(この場
合、nは2から150までの整数)にある3つのLED
20のみを発光させる。したがって、本実施例において
は、3つの発光可能な点(LED20)から成るターゲ
ットが縦方向に149個で横方向に1個配列され、しか
も、各ターゲットの発光可能な点がその上下のターゲッ
トの発光可能な点と共通である。なお、上記ターゲット
は横方向に必ずしも1個だけ配列されている必要はな
く、2個またはそれ以上であってもよく、また、上下の
ターゲットと共通でなくても差支えない。
【0027】CCDカメラ4は、ウインドシールド3の
ほぼ全面の領域を構成する複数の小領域の一つを通して
(n,1)、(n,2)および(n−1,1)の位置に
ある3つのLED20を撮像する。CCDカメラ4は、
水平軸を中心として上下方向に首振り(図1において矢
印aで表される首振り、以下、「首振りa」という)す
るように、載置台6のコモンベース61上に設けられた
支柱5に保持される。支柱5には、CCDカメラ4の高
さをウインドシールド3の下辺の高さから上方に100
〜500mmの範囲(図1における矢印h)で調節でき
るネジ送り機構(たとえば、ラックとピニオンによるネ
ジ送り機構)が備えられ、CCDカメラ4を自動車のア
イポイントに相当する地点7に保持し得るようになって
いる。CCDカメラ4の首振りaにおける可動角度範囲
は、水平面から上側には40゜であり、下側には20゜
である。なお、本実施例においては、軽量なために操作
が容易なCCDカメラ4を撮像手段として使用している
が、たとえばITVカメラ(工業用テレビカメラ)のよ
うな他の撮像手段を使用することもできる。
【0028】ウインドシールド3は、垂直軸を中心とし
て水平方向に回動(図1において矢印bで表される回
動、以下、「回動b」という)するように載置台6に保
持されている。したがって、CCDカメラ4の首振りa
と関連させてウインドシールド3の回動bを行えば、ウ
インドシールド3のほぼ全面の領域を構成する複数の小
領域について各小領域を順次通してLED20を撮像す
ることができる。載置台6は、この回動bを可能にする
と共に、アイポイントに相当する地点7を基準として実
際の自動車の設計に合わせた位置にウインドシールド3
を保持し得るように構成されている。
【0029】載置台6は、ウインドシールド3が垂直軸
を中心として水平方向に回動するように、コモンベース
61の上面に垂直軸を中心とした互いに同心円状の2本
のレール66を備えている。レール66上には、その一
部が支柱5に嵌合されかつ下面にコロ(図示せず)を有
する旋回フレーム62が配置されている。上記一部に
は、ウォームギヤなどの角度可変機構が設けられ、この
ォームギヤなどにモータ(図示せず)からの駆動力が
加えられることによって、上記コロがレール66上を転
がって旋回フレーム62が垂直軸を中心としてレール6
6上を回動する。したがって、CCDカメラ4は、旋回
フレーム62の回動bの状態にかかわりなく、常にアイ
ポイントに相当する地点7からウインドシールド3の複
数の小領域を通してLED20を撮像することができ
る。なお、ウインドシールド3の回動bの可動角度範囲
は、CCDカメラ4の中心とLED板2の中心とを結ぶ
線分の両側にそれぞれ70゜であってよい。
【0030】アイポイントに相当する地点7を基準とし
て実際の自動車の設計に合わせた位置にウインドシール
ド3を載置台6に保持するために、載置台6は、旋回フ
レーム62上に左右移動フレーム63、前後移動フレー
ム64およびガラスフレーム65を備えている。これら
のフレーム63〜65は、CCDカメラ4の中心とLE
D板2の中心とを結ぶ線分に対してのウインドシールド
3の左右の位置、支柱5からLED板2へ向けてのウイ
ンドシールド3の前後の位置およびウインドシールド3
の水平面に対する取り付け角度をそれぞれ調節するため
のものである。まず、ウインドシールド3の左右の位置
を調節するには、旋回フレーム62に設けた左右移動ハ
ンドル(図示せず)を所定方向に回転させる。すると、
旋回フレーム62とその上にある左右移動フレーム63
との間にネジ送り機構が設けられているから、左右移動
フレーム63は旋回フレーム62に設けたレール(図示
せず)上を直線的に移動(図1における矢印c)し、こ
のために、ウインドシールド3の左右の位置を調節する
ことができる。この左右移動の可動範囲は、CCDカメ
ラ4の中心とLED板2の中心とを結ぶ線分の左右に5
00mmづつの範囲であってよい。
【0031】また、支柱からLED板2へ向う方向
(すなわち、前後方向)におけるウインドシールド3の
位置を調節するには、左右移動フレーム63に設けた前
後移動ハンドル(図示せず)を所定方向に回転させる。
すると、左右移動フレーム63とその上にある前後移動
フレーム64との間にネジ送り機構が設けられているか
ら、前後移動フレーム64は左右移動フレーム63に設
けたレール(図示せず)の上を直線的に移動(矢印d)
し、このために、ウインドシールド3の前後の位置を調
節することができる。この前後移動の可動範囲は、支柱
5からLED板2へ向う方向における距離で700〜1
600mmの範囲であってよい。
【0032】さらに、ウインドシールド3の水平面に対
する取り付け角度を調節するには、前後移動フレーム6
4に設けた傾斜ハンドル(図示せず)を所定方向に回転
させる。すると、前後移動フレーム64とガラスフレー
ム65との間にウォームギヤなどを用いた角度可変機構
が設けられているから、ガラスフレーム65は軸Jを中
心として回動(矢印e)し、このために、ウインドシー
ルド3の取り付け角度を調節することができる。この取
り付け角度の可変範囲は、水平面に対して20〜90゜
の範囲であってよい。なお、ウインドシールド3はガラ
スフレーム65の内側に備えられている保持具(図示せ
ず)によりガラスフレーム65に取り付けられる。
【0033】これら3種の位置および角度の調節は、ウ
インドシールド3を載置台6に取り付ける際に上記3つ
のハンドルを手動によりまたは自動的に回転させること
により行われ、実際に透視歪の検出が行われるときに
は、これらの位置および角度は変化しないように固定さ
れる。
【0034】実際の歪検出に当たり、CCDカメラ4の
首振りaおよびウインドシールド3の回動bは手動で行
うこともできる。しかし、本実施例のシステム1は、C
CDカメラ4およびウインドシールド3のそれぞれに近
接して設けたモータ(図示せず)を用いてこれらの首振
りaおよび回動bを行わせかつ撮像によりCCDカメラ
4から得られる画像信号を自動的に処理するための制御
処理装置8を備えている。この制御処理装置8は、パー
ソナルコンピュータ11(カラー表示可能なCRT14
およびカラープリンタ15を備える)、画像処理装置1
2および位置決め制御盤13を含み、さらに、ウインド
シールド3とCCDカメラ4とを別個に駆動する2つの
上記モータを含んでいる。
【0035】制御処理装置8に含まれるパーソナルコン
ピュータ11は、首振りaおよび回動bについての指示
を位置決め制御盤13に与える。位置決め制御盤13は
この指示に基づき上記2つのモータを駆動する。これに
より、CCDカメラ4およびウインドシールド3は、上
述したような所定の首振りaおよび回動bを行う。ま
た、撮像によりCCDカメラ4から得られる画像信号
は、画像処理装置12に送られ、ここで3つの点灯(発
光)しているLED20のそれぞれの重心座標(ここ
で、発光しているLEDの重心座標とは、LED20が
ある一定値以上の明るさを有する領域の図形上の中心を
いうものとする)を表す信号に変換された後に、パーソ
ナルコンピュータ11に送られる。パーソナルコンピュ
ータ11は、この変換された信号からその撮像に関連す
る小領域での歪角度を算出し、これらのデータをCRT
14に表示すると共に、カラープリンタ15で印刷す
る。このように、制御処理装置8は、ウインドシールド
3およびCCDカメラ4の首振りaおよび回動bを自動
的にかつ正確に制御すると共に、撮像によりCCDカメ
ラ4から得られる画像信号を迅速に処理して、検出結果
を所望の態様でCRT14および/またはカラープリン
タ15を通じて取り出すことを可能にする。
【0036】また、図1に示すように、本実施例のシス
テム1は、制御ボックス21および操作ボックス22を
備えていてもよい。制御ボックス21には、LED板
2、パーソナルコンピュータ11および操作ボックス2
2が接続される。制御ボックス21は、LED板2全体
のオン−オフを制御すると共に、パーソナルコンピュー
タ11または操作ボックス22のいずれが各LED20
の点灯および消灯を行うかをスイッチ(図示せず)の切
り替えにより制御する。各LED20の点灯および消灯
が操作ボックス22により行われるように制御ボックス
21が切り替えられている場合には、操作ボックス22
に設けたデジタルスイッチ(図示せず)を手動により操
作して任意のLED20を点灯および消灯させることが
できる。このため、各LED20の点検などが必要な場
合には、このように制御ボックス21を切り替えてLE
D20を操作するのが便利である。一方、各LED20
の点灯および消灯がパーソナルコンピュータ11により
行われるように制御ボックス21が切り替えられている
場合には、パーソナルコンピュータ11が所定の3つの
LED20を自動的に点灯および消灯させる。このた
め、実際に透視歪を検出する場合には、パーソナルコン
ピュータ11がLED板2を制御するように制御ボック
ス21を切り替えておくのが好ましく、本実施例におい
ても、このようにスイッチが切り替えられた状態で透視
歪の検出が行われる。
【0037】図3は、本実施例のシステム1のブロック
図である。パーソナルコンピュータ11には、制御ボッ
クス21、画像処理装置12および位置決め制御盤13
が接続されている。今、各LED20の点灯および消灯
がパーソナルコンピュータ11により自動的に行われる
ように制御ボックス21が切り替えられているとする
と、制御ボックス21は、パーソナルコンピュータ11
からどの3つのLED20を点灯させるかについての1
6ビットのデータ信号を受け取って、指定された所定の
3つのLED20のみを点灯させる。また、制御ボック
ス21は、各LED20のオン、オフおよびリセットの
各信号をパーソナルコンピュータ11にフィードバック
する。位置決め制御盤13は、CCDカメラ4の首振り
aを指示する信号およびウインドシールド3の回動bを
指示する信号をパーソナルコンピュータ11から受信す
る。位置決め制御盤13に含まれているシーケンサおよ
びモータコントローラは、この信号にしたがって前述の
2つのモータ18、19を駆動して、CCDカメラ4お
よびウインドシールド3を所定の角度範囲内で首振りa
および回動bさせる。画像処理装置12は、撮像により
CCDカメラ4から得られる画像信号を3つのLED2
0のそれぞれの重心座標を表す信号に変換し、この変換
された信号をパーソナルコンピュータ11に送信する。
以上の動作は、パーソナルコンピュータ11のCPU1
6(図1参照)が統一管理している。
【0038】以下、実際に自動車のウインドシールドの
透視歪を検出する手順について説明する。
【0039】まず、透視歪を検出する準備として、LE
D板2、載置台6などの機械誤差を補正して歪角度を算
出する基準となるデータを得るために、ウインドシール
ド3を載置台6のガラスフレーム65に保持させない状
態でキャリブレーション測定を行う。図4は、このキャ
リブレーション測定のフローチャートであって、この測
定は、パーソナルコンピュータ11からの指令により自
動的に行われる。キャリブレーション測定にあたり、ま
ず、(150,1)、(150,2)および(149,
1)の位置にある3つのLED20がCCDカメラ4の
視野内に収まるようにCCDカメラ4を首振りaさせ
る。そして、上記3つのLED20が点灯されかつCC
Dカメラ4の首振りaの完了が確認されると、上記3つ
のLED20の撮像が行われる。この結果得られた画像
信号は、まず、画像処理装置12に送られて、上記3つ
のLED20の重心座標を表す信号にそれぞれ変換され
る。この変換された信号はパーソナルコンピュータ11
に送られて、各LED20の重心座標がCRT14上に
表示される。
【0040】その後、(150,1)および(150,
2)の位置にある2つのLED20の両方が消灯される
と共に、(148,1)および(149,2)の位置に
ある2つのLED20の両方が点灯される。そして、C
CDカメラ4が格子間隔に相当する角度だけ上方に首振
りaされ、点灯している3つのLED20の撮像が行わ
れて、これらの重心座標がCRT14上に表示される。
こういった動作は、(1,1)、(2,1)および
(2,2)の位置にある3つのLED20の撮像が行わ
れるまで149回繰り返される。この結果得られたデー
タがキャリブレーションデータとしてファイルに書込ま
れて、キャリブレーション測定が完了する。
【0041】次に、ウインドシールド3が未だ歪角度の
検出をされていない種類のものであり、その透視歪を検
出すべき範囲が明らかでない場合には、制御処理装置8
を用いた自動検出を行うために、実際に自動車の設計に
合わせてガラスフレーム65に保持されたウインドシー
ルド3のほぼ全面の領域を構成する複数の小領域の少な
くとも一つがCCDカメラ4の視野内に収まるようなC
CDカメラ4およびウインドシールド3の首振りaおよ
び回動bの角度範囲を定めておく必要がある。
【0042】図5は、この検出範囲規定のフローチャー
トであって、この場合は、CCDカメラ4の首振りaお
よびウインドシールド3の回動bがパーソナルコンピュ
ータ11からの指令により自動的に行われるのではな
く、手動で行われる。このために、まず、上述したよう
にウインドシールド3がアイポイントに相当する地点7
を基準として載置台6のガラスフレーム65の実際の自
動車の設計に合わせた位置に保持される。次に、CCD
カメラ4から見てウインドシールド3の左端部分がCC
Dカメラ4の視野内に収まるまで手動によりウインドシ
ールド3を回動bさせる。そして、このときのウインド
シールド3の角度(以下、「左限角度」という)が実測
されて、パーソナルコンピュータ11に入力される。
【0043】この状態でウインドシールド3を回動bさ
せずにCCDカメラ4を手動で首振りaさせて、ウイン
ドシールド3の最上部にある小領域がCCDカメラ4の
視野内に収まるときの角度(以下「上限角度」という)
と、ウインドシールド3の最下部にある小領域がCCD
カメラ4の視野内に収まるときの角度(以下「下限角
度」という)とが実測されて、これらの角度がパーソナ
ルコンピュータ11に入力される。その後、ウインドシ
ールド3を図1の上方から見て左回りに格子間隔に相当
する角度だけ回動bさせた後、同様に、ウインドシール
ド3を回動bさせずにCCDカメラ4を手動で水平方向
に首振りaさせて、その状態における上限角度および下
限角度の測定が行われ、これらの角度がパーソナルコン
ピュータ11に入力される。同様の測定は、ウインドシ
ールド3の右端部分がCCDカメラ4の視野内に収まる
角度(以下「右限角度」という)に達するまで行われ
る。この結果得られたデータが検出範囲データとしてフ
ァイルに書込まれて、検出範囲の規定が完了する。
【0044】以上の手順によって得られるキャリブレー
ションデータおよび検出範囲データを用いることによ
り、ウインドシールド3の透視歪を自動的に検出するこ
とができる。
【0045】図6は、このウインドシールドの透視歪
検出の手順を表わすフローチャートである。まず、上述
したようにウインドシールド3を自動車の設計に合わせ
てガラスフレーム65に保持した状態で、キャリブレー
ションファイルおよび検出範囲規定ファイルがパーソナ
ルコンピュータ11に読出される。次に、ウインドシー
ルド3が左限角度まで回動bさせられ、CCDカメラ4
がこの左限角度での下限角度に首振りaさせられる。そ
して、CCDカメラ4の視野内にある(n,1)、
(n,2)および(n−1,1)の位置にある3つのL
ED20を点灯させる指令がパーソナルコンピュータ1
1から発せられて、指定された上記3つのLED20が
点灯する。
【0046】ウインドシールド3の左端最下部にある小
領域を通して上記3つの点灯(発光)しているLED2
0の撮像がCCDカメラ4により行われる。この結果得
られた画像信号は、まず、画像処理装置12に送られ、
上記3つのLED20の重心座標を表す信号にそれぞれ
変換される。この変換された信号はパーソナルコンピュ
ータ11に送られて、キャリブレーションデータで補正
された上記3つのLED20の重心座標キャリブレー
ションデータとの比較により算出される歪角度の値がC
RT14上に表示される。
【0047】次に、(n,1)および(n,2)の位置
にある2つのLED20が消灯されると共に、(n−
1,2)および(n−2,1)の位置にある2つのLE
D20が点灯される。CCDカメラ4は、格子間隔に相
当する角度だけ上方に首振りaされて、左端最下部にあ
る小領域のすぐ上にある小領域を通して(n−1,
1)、(n−1,2)および(n−2,1)の位置にあ
る3つの点灯しているLED20の撮像を行う。同様の
動作はCCDカメラ4が左限角度での上限角度になるま
で繰り返される。その後、ウインドシールド3が図1に
おける右方から左方に格子間隔に相当する角度だけ回動
bさせられると共に、CCDカメラ4がこのウインドシ
ールド3の角度での下限角度に首振りaさせられる。そ
して、CCDカメラ4の視野内にある(n′,1)、
(n′,2)および(n′−1,1)の位置にある3つ
のLED20を点灯させる指令がパーソナルコンピュー
タ11から発せられて、指定された上記3つのLED2
0が点灯し、その撮像が行われる。同様の動作は、ウイ
ンドシールド3が右限角度まで回動bし、CCDカメラ
4が右限角度での上限角度に首振りaさせられるまで繰
り返される。そして、この結果得られるデータがファイ
ルに書込まれて透視歪の検出が終了する。
【0048】なお、本実施例のシステム1においては、
撮像手段であるCCDカメラ4とターゲット手段である
LED板2との距離は、ウインドシールド3の総ての小
領域について常に一定である。したがって、同一のウイ
ンドシールドを検出した場合、アイポイントに相当する
地点7から離れた左端の小領域であるほど、図11に示
した牧口氏などの検出方法により得られる歪角度との間
に測定値のずれが生じる。しかし、この誤差をパーソナ
ルコンピュータ11で補正することにより、牧口氏など
が得た判別関数を利用して透視歪角度の評価をすること
も可能である。
【0049】図7は、以上の手順により得られる歪角度
の検出結果のデータを表示したCRT14の画面を示す
図である。CRT14は、カラー表示が可能なものであ
り、ファンクションキーにより縦歪角度、横歪角度およ
びこれらを基に算出される判別関数値のいずれかの検出
値を選択して表示することができる。これらの値は、適
当なレンジで色分けされてウインドシールド3のほぼ全
面の領域についてCRT14に表示される。また、所望
であれば、CRT14に表示されるものと同様なものを
カラープリンタ15で印刷することができる。
【0050】以上に述べたように、本実施例において
は、ウインドシールド一枚あたりの透視歪角度の検出に
要する時間を従来に比べ大幅に短縮することができる。
また、図11に示す従来の方法の場合のように引き延ば
した写真から歪角度を読み取るといった作業が不要であ
るから、この作業に起因して透視歪角度の検出が低精度
になることを防止して、高精度に透視歪角度を検出する
ことができる。
【0051】本発明は、上述の実施例に限られるもので
はなく、さまざまな態様で実施可能である。まず、CC
Dカメラ4の首振りaとウインドシールド3の回動bと
の順序を入れ替えて検出を行うことも当然可能である。
すなわち、ウインドシールド3の歪角度の検出にあた
り、まずCCDカメラ4を首振りaさせないで固定し、
ウインドシールド3をこのときの左限角度から右限角度
まで回動bさせてから、CCDカメラ4を格子間隔に相
当する角度だけ首振りaさせるという手順を繰り返すこ
とによっても、ウインドシールド3の透視歪を検出する
ことができる。
【0052】また、本実施例においては、ターゲット手
段であるLED板2は縦方向にLED20を多数配列し
たものであるが、LED20を多数配列する方向は横方
向であってもよく、これに合わせて、CCDカメラ4の
首振り方向を水平方向に、また、ウインドシールド3の
回動方向を上下方向にすればよい。さらに、本実施例で
は、ウインドシールド3の首振りaおよびCCDカメラ
4の回動bの角度変化は格子間隔に対応する角度で間欠
的に行われ、その停止の際にCCDカメラ4による撮像
が行われるようにしたが、首振りaおよび回動bの角度
変化が連続的に行われ、一定時間毎に撮像が行われても
よい。
【0053】また、本実施例においては、ウインドシー
ルド3およびCCDカメラ4をそれぞれ別の方向に首振
りaおよび回動bさせるようにしたが、請求項1〜
記載の発明は、これに限定されるものではなく、ウイン
ドシールド3の所定領域を構成する複数の小領域につい
て各小領域を順次通して所定角度をなす3つのLED2
0がCCDカメラ4により撮像されるという条件を満た
す限り、CCDカメラ4、ウインドシールド3およびL
ED板2の相対的な位置を別の方法で変更すしてもよ
い。この具体的な例としては、アイポイントに相当する
地点7を中心として、ウインドシールド3のみを上下方
向および水平方向の両方に回動可能に保持し、所定角度
をなす3つのみのLED20を有するLED板2とCC
Dカメラ4とを固定して配置することが考えられる。さ
らに他の例としては、アイポイントに相当する地点7を
中心として、CCDカメラ4を上下方向および水平方向
の両方に首振り可能に保持し、ウインドシールド3を固
定して配置すると共に、所定角度をなす3つのみのLE
D20を有するLED板2をCCDカメラ4の首振りに
合わせて上下方向および水平方向に移動させることが考
えられる。
【0054】また、本実施例において、CCDカメラ4
の首振りaおよびウインドシールド3の回動bを上述の
場合と同様に行うとともに、CCDカメラ4の首振りa
に合わせてLED板2を上下方向に移動させてもよく、
この場合には、LED板2は、所定角度をなす3つのみ
のLED20を有すればよい。
【0055】また、本実施例では、誤検出防止などの観
点からターゲットとして発光体(LED20)を用いた
が、請求項7〜12に記載の発明においては、特に発光
体(LED20)でなくてもCCDカメラ4により撮像
可能な何らかの印であればよく、例えば、格子状に配列
された直線模様であってもよい。
【0056】さらに、本発明は、自動車のウインドシー
ルドの透視歪を検出するだけでなく、透光性の板状体で
あればどのようなものであってもその透視歪を検出する
ことができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、図11に示す従来の方
法の場合のようにウインドシールドなどの板状体の実際
に用いられる態様での自動車などへの取り付けや写真撮
影を行う必要がなく、板状体の透視歪を短時間で高精度
に検出することができるから、透視歪を生じるような板
状体を実際の取り付け前に予め排除することができる。
【0058】また、請求項1〜6に記載の発明によれ
ば、ターゲットが所定角度をなす3つの発光可能な点を
有していればよいから、ターゲットをLEDなどの発光
素子により簡単に構成することができ、また、撮像手段
によるターゲットの撮像を正確かつ確実に行うことがで
きる。
【0059】また、請求項7〜12に記載の発明によれ
ば、図11に示す従来の方法の場合のように直交格子状
の直線模様を有するパネルを自動車の周囲に巡らせる必
要がないから、板状体の透視歪を検出するために大きな
スペースを必要としない。
【0060】また、請求項3および9に記載の発明によ
れば、ターゲットがほぼ直角をなす3つの発光可能な点
を有するから、撮像手段から得られる画像信号の処理が
容易である。
【0061】また、請求項4および10に記載の発明に
よれば、撮像手段による各撮像において、複数のターゲ
ットのうちの1つのターゲットのみの発光可能な点を発
光させるようにしたから、誤検出を防止し得ると共に、
撮像手段から得られる画像信号を高い信頼性で処理する
ことができる。
【0062】さらに、請求項5および11に記載の発明
によれば、撮像手段、ターゲットおよび板状体の相対的
な位置関係の変更を制御しかつ撮像手段から得られる画
像信号を処理する制御処理装置が備えられているから、
板状体の透視歪をさらに短時間で高精度に検出すること
ができる。
【0063】さらに、請求項6および12に記載の発明
によれば、制御処理手段が撮像手段から得られる画像信
号を、ターゲットを構成する3つの発光可能な点のそれ
ぞれの重心座標に変換する手段を含んでいるから、板状
体の透視歪の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による板状体の透視歪を検出するシステ
ムの一実施例におけるシステム全体の概略的な斜視図で
ある。
【図2】(A)は図1に示すLED板の中間部分を切り
欠いた正面図であり、(B)はその部分的な拡大図であ
る。
【図3】図1に示すシステムのブロック図である。
【図4】図1に示すシステムにおいて行われるキャリブ
レーション検出のフローチャートである。
【図5】図1に示すシステムにおいて行われる検出範囲
規定のフローチャートである。
【図6】図1に示すシステムにおいて行われるウインド
シールドの透視歪の検出のフローチャートである。
【図7】図4〜図6に示す工程により得られる透視歪の
検出結果を表示したCRTの画面を示す図である。
【図8】板状体の透視歪角度の定義を説明するための図
である。
【図9】自動車のアイポイントから観察したときのウイ
ンドシールドの観察ゾーンの区別を示す図である。
【図10】図9に示す各観察ゾーンごとの判別関数を示
すグラフである。
【図11】ウインドシールドの透視歪を検出する従来の
方法を示す図である。
【符号の説明】
1 システム 2 LED板(ターゲット手段) 3 ウインドシールド(板状体) 4 CCDカメラ(撮像手段) 5 支柱 6 載置台(位置変更手段) 7 アイポイントに相当する地点 8 制御処理装置 20 LED(発光可能な点) 21 制御ボックス 22 操作ボックス 61 コモンベース 62 旋回フレーム 63 左右移動フレーム 64 前後移動フレーム 65 ガラスフレーム 66 レール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−199946(JP,A) 特開 平3−135704(JP,A) 特開 平2−96641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01N 21/84 - 21/958

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状体の透視歪を検出すべき所定領域を複
    数の小領域に分け、上記複数の小領域について各小領域
    を順次通してターゲットを撮像するようにした板状体の
    透視歪を検出するシステムにおいて、 所定角度をなす3つの発光可能な点を有するターゲット
    を備えるターゲット手段と、 上記複数の小領域のうちのいずれか1つを通して上記タ
    ーゲットを撮像する撮像手段と、 上記撮像手段とこの撮像手段により撮像すべき上記ター
    ゲットとの間に位置する上記各小領域を順次変更するた
    めに、上記撮像手段、上記ターゲットおよび上記板状体
    の相対的な位置関係を変更させ得る位置変更手段とを備
    え、 上記複数の小領域について各小領域を順次通して上記タ
    ーゲットを上記撮像手段により撮像し得るように構成し
    たことを特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】上記板状体が自動車のウインドシールドで
    あり、上記位置変更手段による上記相対的位置関係の変
    更が上記撮像手段を上記自動車のアイポイントに相当す
    る地点に保って行われることを特徴とする請求項1に記
    載のシステム。
  3. 【請求項3】上記ターゲットの上記3つの発光可能な点
    がなす所定角度がほぼ直角であることを特徴とする請求
    項1または2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】上記ターゲット手段が上記3つの発光可能
    な点を有するターゲットを複数備え、 上記撮像手段による各撮像において、上記複数のターゲ
    ットのうちのいずれか1つのターゲットのみの発光可能
    な点を発光させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のシステム。
  5. 【請求項5】上記位置変更手段による上記相対的位置関
    係の変更を制御しかつ上記撮像手段から得られる画像信
    号を処理する制御処理手段を備えることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のシステム。
  6. 【請求項6】上記制御処理手段が上記画像信号を上記3
    つの発光可能な点のそれぞれの重心座標に変換する手段
    を含んでいることを特徴とする請求項5に記載のシステ
    ム。
  7. 【請求項7】板状体の透視歪を検出すべき所定領域を複
    数の小領域に分け、上記複数の小領域について各小領域
    を順次通してターゲットを撮像するようにした板状体の
    透視歪を検出するシステムにおいて、 所定角度を表わし得る複数の単位ターゲットを有しかつ
    これら複数の単位ターゲットが所定方向についてはこの
    所定方向とは交差する方向に較べて充分たくさん配列さ
    れているターゲット手段と、 上記複数の小領域のうちのいずれか1つを通して上記単
    位ターゲットを撮像する撮像手段と、 上記撮像手段とこの撮像手段により撮像すべき上記単位
    ターゲットとの間に位置する上記各小領域を順次変更す
    るために、上記撮像手段を上記所定方向にほぼ沿って首
    振りさせかつ上記板状体を上記所定方向とは交差する方
    向に沿って回動させ得る位置変更手段とを備え、 上記複数の小領域について各小領域を順次通して上記単
    位ターゲットを上記撮像手段により撮像し得るように構
    成したことを特徴とするシステム。
  8. 【請求項8】上記板状体が自動車のウインドシールドで
    あり、上記撮像手段の首振りが上記自動車のアイポイン
    トに相当する地点をほぼ通りかつ上記所定方向に対して
    ほぼ垂直な軸を中心として行われ、上記板状体の回動が
    上記地点をほぼ通りかつ上記所定方向に対してほぼ平行
    な軸を中心として行われることを特徴とする請求項7に
    記載のシステム。
  9. 【請求項9】上記単位ターゲットがほぼ直角をなす3つ
    の発光可能な点を有することを特徴とする請求項7又は
    8に記載のシステム。
  10. 【請求項10】上記撮像手段による各撮像において、上
    記複数の単位ターゲットのうちのいずれか1つの単位タ
    ーゲットのみの発光可能な点を発光させることを特徴と
    する請求項7〜9のいずれかに記載のシステム。
  11. 【請求項11】上記位置変更手段による上記撮像手段の
    首振りおよび上記板状体の回動をそれぞれ制御しかつ上
    記撮像手段から得られる画像信号を処理する制御処理
    を備えることを特徴とする請求項7〜10のいずれか
    に記載のシステム。
  12. 【請求項12】上記単位ターゲットがほぼ直角をなす3
    つの発光可能な点を有し、上記制御処理手段が上記画像
    信号を上記3つの発光可能な点のそれぞれの重心座標に
    変換する手段を含んでいることを特徴とする請求項11
    に記載のシステム。
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