JP3083053U - 屋根支持用の梁の固定装置 - Google Patents

屋根支持用の梁の固定装置

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JP3083053U
JP3083053U JP2001004291U JP2001004291U JP3083053U JP 3083053 U JP3083053 U JP 3083053U JP 2001004291 U JP2001004291 U JP 2001004291U JP 2001004291 U JP2001004291 U JP 2001004291U JP 3083053 U JP3083053 U JP 3083053U
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和幸 赤田
宣幸 谷本
雅人 岸本
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東洋物産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カーポート等の屋根支持用の梁の固定装置にお
いて、屋根下に突出するサポート等を用いることなく、
小型でも屋根下に十分なスペースを確保できること。強
度に優れること。 【解決手段】側面視でへ字形をなす接合金具3は断面角
形をなす。へ字形をなす複数の骨組構造材5を第1及び
第2の連結材6,7で互いに連結固定する。各骨組構造
材5は第1及び第2の片5a,5bを有し、各片5a,
5bの端部は対応する中空支柱又は中空梁の四隅部に沿
って嵌入される。屈曲部分5cに近接する連結板6,7
を補強材12に互いに連結し、側面視で屈曲部分5cを
頂部とする三角形構造とする。中空支柱及び中空梁とね
じ締結するためのねじ締結材8,10も補強材として働
く。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、カーポート、バイク置き場、自転車の置き場等の車庫の屋根や、建 物のエントランスや渡り廊下の屋根等を支持するための梁を固定する装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
通例、カーポートでは、数本の支柱によってそれぞれ傾斜梁を連結し、傾斜梁 上に、も(母)屋を載せて固定することによって、屋根構造体を構成し、この屋 根構造体上に屋根パネルを固定して傾斜屋根としたものがある。 そして、このカーポートにおける支柱と梁との連結は、傾斜梁の下端を支柱の 上端にねじ締結している。また、例えば、片持ちカーポートでは、梁を支持する 強度を確保するため、支柱と傾斜梁とが交差するコーナ部に方づえ状の湾曲サポ ートを配置して、これを支柱及び傾斜梁にそれぞれねじ締結し、この湾曲サポー トにより屋根を支えるようにしている。湾曲サポートに代えて、装飾を施した略 三角形状のブラケットが設けられる場合もある。
【0003】 しかしながら、各支柱に対応して湾曲サポートやブラケットが設けられるため 、これらがカーポートの有効高さ、有効広さを制限することになる。 このため、車両の出し入れの障害になったり、カーポート内を歩行するときに 、屈むようにしてこれを避ける必要があったりし、必ずしも使い勝手が良いとは いえない。 また、車両との関係でデッドスペースが生じるから、その分、屋根を幅方向に 張り出させるか、屋根の高さを高くする必要があり、設置スペースが拡大し易い という問題があった。
【0004】 同様の問題は、カーポートに限らず、建物のエントランスや渡り廊下の屋根を 支持する梁の固定装置にもある。 本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、屋根下に突出するサポート、 ブラケット等を用いることなく、小型でも屋根下に十分なスペースを確保するこ とができ、しかも強度に優れた、屋根支持用の梁の固定装置を提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び考案の効果】
上記目的を達成するため、本考案の好ましい態様は、屋根支持用の中空梁を中 空支柱に固定する梁の固定装置であって、上記中空支柱及び中空梁の相対向する 開口端部同士を互いに接続する接合金具を備え、この接合金具は、中空支柱及び 中空梁に適合する断面をなすと共に側面視で鉤形又はヘ字形をなし、上記接合金 具は、当該接合金具の外郭形状に相当する鉤形又はへ字形をなす複数の長尺の骨 組構造材と、骨組構造材同士を互いに連結固定する複数の連結材とを備え、上記 骨組構造材は、棒材又は管材ないしはアングル形又はチャンネル形の板材からな り、各骨組構造材の両端部は、中空支柱及び中空梁の開口端部から嵌入され、上 記連結材は、接合金具を中空支柱及び中空梁にそれぞれ固定するためのねじを締 結させるためのねじ締結材と、接合金具の屈曲部分を補強するための補強材とを 含むことを特徴とするものである。
【0006】 本態様では、例えばへ字形をなす複数の骨組構造材同士を複数の連結材で連結 固定してあるので、高い構造強度を達成することができる。したがって、従来用 いていたコーナ部用の湾曲サポートやブラケットを廃止することができ、省スペ ースを図りつつ屋根下方のスペースを広く確保することができる。特に、接合金 具を中空支柱及び中空梁にそれぞれ固定するためのねじを締結させるためねじ締 結材が、骨組構造材間を連結して接合金具全体の強度を向上させる連結材として も機能する点で好ましい。また、この種のねじ締結部材であれば、骨組構造材へ の取付位置を変更したり、ねじ孔の位置を変更するのみで、種々の使用の梁の固 定装置に安価に対応することができる。また、補強材により接合金具の屈曲部分 を補強するので、強度を格段に向上させることができる。
【0007】 また、上記補強材は、骨組構造材の屈曲部分を挟んだ両側部分を互いに連結し て屈曲部分を頂部とする三角形を形成する補強材を含んでいれば好ましい。とい うのは、骨組構造材の屈曲部分は最も高い曲げモーメントを受けるが、この屈曲 部分を頂部とする三角形構造とすることにより、高い曲げモーメントに対向し得 る高い構造強度を得ることができるからである。 また、上記補強材は、鉤形又はへ字形をなす接合金具の一方の片の周囲を覆う 中空カバーと、他方の片の周囲を覆う中空カバーとを交差状に組み合わせ固定し てなる補強カバーを含んでいれば好ましく、この場合にも、骨組構造材の屈曲部 分において、高い構造強度を達成することができる。
【0008】 また、上記補強材は、鉤形又はへ字形をなす接合金具の一方の片に沿って延び る第1の板材と、他方の片に沿って延び第1の板材の中間部に突き当てられて第 1の板材に固定される第2の板材とを含み、少なくとも第2の板材はチャンネル 材又はアングル材からなっていれば好ましい。この場合、接合金具の屈曲部分に 略T字形をなす補強構造が入ることになり、屈曲部分に高い構造強度を与えるこ とができる。
【0009】 また、上記補強材は一対の鉤形又はへ字形の側板を含み、各側板は対応する一 対の骨組構造材の少なくとも屈曲部分間を連結するように対応する一対の骨組構 造材に溶接により固定されれば好ましい。例えばへ字形をなす側板であれば板面 方向に荷重を受けることができるので、接合金具の屈曲部分に高い構造強度を与 えることができる。 また、上記連結材は、複数の骨組構造材の少なくとも端部の周囲を一括して取 り囲んでこれらを固定すると共に、対応する中空支柱又は中空梁の開口端部内に 嵌入される環状体を含んでいれば好ましい。環状体であれば、対応する中空支柱 や中空梁の開口端部内へスムーズに導入することができ、組み立て易くなる。ま た、閉断面のパイプは接合金具の端部の補強にもなる。
【0010】 また、本考案の別の好ましい態様は、屋根支持用の中空梁を中空支柱に固定す る梁の固定装置であって、上記中空支柱及び中空梁の相対向する開口端部同士を 互いに接続する接合金具を備え、この接合金具は、中空支柱及び中空梁に適合す る断面をなすと共に側面視で鉤形又はヘ字形をなし、上記接合金具は、側面視で 鉤形又はヘ字形をなして接合金具の屈曲部分の少なくとも一部を構成する中実の 金属材と、この金属材の両側へ延びてそれぞれ中空支柱及び中空梁の開口端部に 嵌入される複数の骨組構造材と、対応する骨組構造材同士を互いに連結固定する 連結材とを備え、上記連結材は、接合金具を中空支柱及び中空梁にそれぞれ固定 するためのねじを締結させるためのねじ締結材を含むことを特徴とするものであ る。本態様では、接合金具の屈曲部分に例えば鉄合金やアルミニウム合金の鋳物 からなる金属材を用いて、接合金具として非常に高い構造強度を達成することが でき、従来用いていたコーナ部用の湾曲サポート等の廃止を通じて、省スペース を図りつつ屋根下方のスペースを広く確保することができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。 図1は本考案の一実施の形態の梁の固定装置を用いたカーポートの概略斜視図 であり、図2はカーボートの要部の分解斜視図である。これらの図を参照して、 カーポート1は複数の中空支柱2と、各中空支柱2に接合金具3を介して接合さ れて支持される中空梁4と、中空梁4上に載せられて固定される屋根パネルPと を備えている。中空支柱2及び中空梁4はアルミニウム合金の押出材からなり、 角断面の中空構造をなしている。
【0012】 本実施の形態では、中空梁4を傾斜状に配置して中空梁4の下端のみを中空支 柱2により支持する、いわゆる片持ち構造に則して説明するが、本考案の梁の固 定装置を両持ち構造に適用することも可能である。 図2を参照して、接合金具3は、側面視でへ字形をなしており、第1の片3a と第2の片3bを交差状に有している。接合金具3は側面視で鉤形をなしていて も良い。接合金具3は中空支柱2及び中空梁4に適合する角断面をなしている。 本実施の形態では、中空支柱2、接合金具3及び中空梁4が矩形断面を呈する場 合に則して説明するが、五角形や六角形その他の多角形断面であっても良い。
【0013】 図2及び図3を参照して、接合金具3は、当該接合金具3の外郭形状に相当す るへ字形(又は鉤形)をなす4つの長尺の骨組構造材5を備えている。本実施の 形態では、骨組構造材5が断面丸形の棒材である場合に則して説明するが、骨組 構造材5としては、いわゆる異形鋼棒材、断面角形の棒材、断面丸形や角形の管 材、或いはアングル形やチャンネル形等の板材を用いることが可能である。 各骨組構造材5は接合金具3のなす矩形断面の四隅部に配置される。各骨組構 造材5は第1の片5aと第2の片5bを有しており、各骨組構造材5の第1の片 5aは、図2及び図4(a)に示すように、矩形断面の中空支柱2の開口端部2 aの対応する隅角部に沿ってそれぞれ嵌入されるようになっている。同様に、各 骨組構造材5の第2の片5bは、図2及び図4(b)に示すように、矩形断面の 中空梁4の開口端部4aの対応する隅角部に沿ってそれぞれ嵌入されるようにな っている。図示していないが、嵌入をスムーズに実施するため、複数の骨組構造 材5の端部の周囲を取り囲んでこれらを固定する例えば角断面のパイプを設け、 このパイプを対応する中空支柱2や中空梁4の開口端部2a,4aに挿入するよ うにしても良い。
【0014】 図4(a)を参照して、各骨組構造材5の第1の片5aは、例えば矩形板から なる第1の連結材6の四隅部の切欠き凹部6aに嵌められ、溶接により固定され ている。図3に示すように、第1の連結材6は互いに距離を離して複数位置に設 けられており、これにより、ボックス構造をなすようにして強度向上が図られて いる。 同様に、図4(b)を参照して、各骨組構造材5の第2の片5bは、例えば矩 形板からなる第2の連結材7の四隅部の切欠き凹部7aに嵌められ、溶接により 固定されている。図3に示すように、第2の連結材7は互いに距離を離して複数 位置に設けられており、これにより、ボックス構造をなすようにして強度向上が 図られている。なお、上記の第1及び第2の連結材6,7として、アングル材や チャンネル材を用いても良い。
【0015】 また、図2及び図3を参照して、隣接する骨組構造材5の第1の片5a間に、 例えば矩形板からなるねじ締結材8が架けわたされ、溶接により固定されている 。このねじ締結材8の所要の位置にはねじ孔8aが形成されている。中空支柱2 のねじ挿通孔2aを貫通したねじ9がねじ孔8aにねじ込まれることにより、接 合金具3の第1の片3aと中空支柱2とが固定されるようになっている。 同様に、隣接する骨組構造材5の第2の片5b間に、例えば矩形板からなるね じ締結材10が架けわたされ、溶接により固定されている。このねじ締結材10 の所要の位置にはねじ孔10aが形成されている。中空梁4のねじ挿通孔4aを 貫通したねじ11がねじ孔10aにねじ込まれることにより、接合金具3の第2 の片3bと中空梁4とが固定されるようになっている。
【0016】 上記のねじ孔8a,10aはねじ締結材8,10に設けた孔に直接形成しても 良いが、ねじ締結材8,10に設けた孔に連なるナットをプロジェクション溶接 によりねじ締結材8,10に固定するようにしても良い。 また、図3を参照して、接合金具3の第1の片3aと第2の片3bとのなす屈 曲部分3cは、補強材12を用いて側面視で屈曲部分3cを頂部とする三角形を なす構造とされ、屈曲部分3cの構造強度が格段に高められている。具体的には 、補強材12は、屈曲部分3cに近い第1及び第2の連結材6,7を互いに連結 する棒材、管材又は板材からなる。補強材12の両端部は溶接により対応する第 1及び第2の連結材6,7に固定されている。
【0017】 また、接合金具3の第1の片3a及び第2の片3bの端部が対応する中空支柱 2及び中空梁4に嵌入されるとき、屈曲部分3cに近い第1及び第2の連結材6 ,7の側縁に設けられた位置決め用の突起6bが対応する中空支柱2及び中空梁 4の開口端縁に当接し、接合金具3嵌入位置を規制するようにしている。 接合金具3を中空支柱2及び中空梁4に嵌入すると、接合金具3の屈曲部分3 cを含む中間部は嵌入されずに残る。この嵌入されずに残る部分には、図2に示 すように合成樹脂からなるカバー13が被せられるようになっている。図5に示 すように、カバー13は例えば2分割とされ、側面視でへ字形をなし断面が溝形 である第1カバー13aと側面視でへ字形をなす板からなる第2カバー13bと により構成すれば良い。両カバー13a,13bは蟻溝結合により互いに嵌め込 み、雨水等が内部に侵入しない構造とすれば良い。
【0018】 本実施の形態によれば、複数の骨組構造材5と連結材6,7及び補強材12を 組み合わせて、ボックス構造、ラーメン構造を含む強固な構造体を得ることがで きるので、従来用いていたコーナ部用の湾曲サポート等を廃止できる。 したがって、省スペースを図りつつ屋根下方のスペースを広く確保することが できる。 また、ねじ締結材8,10が、骨組構造材5間を連結して接合金具3全体の強 度を向上させる連結材としても機能するので好ましい。この種のねじ締結材8, 10であれば、骨組構造材5への取付位置を変更したり、ねじ孔の位置を変更す るのみで、種々の使用の梁の固定装置に安価に対応することができる点でも好ま しい。
【0019】 次いで、接合金具3の屈曲部分を補強するための補強材の各種変更例を示して 説明する。 図6(a)及び(b)に示す実施の形態では、接合金具3の屈曲の外周側に配 置される一対の骨組構造材5の屈曲部分5c間に跨がるようにアングル板からな る補強材14を溶接固定し、屈曲の内周側に配置される一対の骨組構造材5の屈 曲部分5c間に跨がるようにアングル板からなる補強材15を溶接固定してある 。
【0020】 図7(a),(b)及び(c)に示す実施の形態では、接合金具3の第1の片 3aの周囲を覆う中空状の板金製のカバー16と、第2の片3bの周囲を覆う中 空状の板金製のカバー17を交差状に組み合わせて補強カバーAとしてある。両 カバー16,17の対向する側板17c同士を互いに溶接して固定してある。カ バー16の背面板16aの上端縁とカバー17の上面板17aの下端縁とが互い に突き当てられると共に、カバー16の正面板16bの上端縁とカバー17の下 面板17bの下端縁とが互いに突き当てられることにより、カバー16,17が 互いに他のカバーの開放部分を塞くようになっている。なお、これらカバー16 ,17で取り囲まれる空間内で発泡させた例えば発泡ポリウレタンや発泡ポリス チレン等の発泡樹脂を充填し、さらなる強度向上を図るようにしても良い。
【0021】 図8(a)に示す実施の形態では、図3の補強材12に代えて、側面視でへ字 形(又は鉤形)をなす中実の金属部材18、例えば鋳物材を用いて接合金具の屈 曲部分を補強する。鋳物材としては、アミニウム合金、鉄合金を用いることがで きる。金属部材18には各骨組構造材5を嵌め入れる溝18aが形成され、骨組 構造材5は溝18aに溶接により固定される。 図8(b)に示す実施の形態では、各骨組構造材5の第1及び第2の片5a, 5bを分けて構成し、各片5a,5bを側面視でへ字形(又は鉤形)をなす中実 の金属部材180に形成した固定孔に挿入し、固定孔の周囲を溶接して各片5a ,5bを固定した。
【0022】 図9に示す実施の形態では、図3の補強材12に代えて、接合金具3の第2の 片3bから延びる一対の板材19,20からなる補強材21を設けてある。板材 19,20は側面視で三角形形状に配置され、先端同士が互いに溶接により固定 されている。また、各板材19,20の下端及び上端は、互いに幅方向に隣接す る骨組構造材5間に跨がり、溶接によりこれらを連結固定している。また、第2 の片3bに配置される第2の連結材7には板材19,20を挿通させる開口71 が形成されている。
【0023】 図10(a)に示す実施の形態では、図3に補強材12に代えて、第1及び第 2の板材22,23からなる補強材24を用いている。第1の板材22は接合金 具3の第1の片3aに沿って延び、第2の板材23は他方の片3bに沿って延び 第1の板材22の中間部に突き当てられて第1の板材22に例えば溶接により固 定されている。第1の板材22は、互いに幅方向に隣接する骨組構造材5間に跨 がり両者に溶接により固定される。第2の板材23の上端部は第2の連結材7に 溶接により固定される。少なくとも第2の板材23はチャンネル材又はアングル 材からなることが補強強度を増すうえで好ましい。
【0024】 図10(a)に示す第1及び第2の部材22,23を、図10(b)に示すよ うに接合金具3の第1及び第2の片3a,3bに関して逆に取り付けても良い。 図11に示す実施の形態では、図3の補強材12に代えて、或いは併用して、 一対の棒材、管材又は板材からなる補強材25を用いる。補強材25は、接合金 具3の屈曲の外側となる一対の骨組構造材5の屈曲部分5cをそれぞれ連結し、 これによりラーメン構造を形成して屈曲部分の強度向上を図る。
【0025】 次いで、図12は本考案のさらに別の実施の形態を示している。図12を参照 して、本実施の形態では、一対の鉤形又はへ字形の側板からなる補強材26を用 いる。各補強材26を構成する側板は、対応する一対の骨組構造材5,5の少な くとも屈曲部分5c,5c間を連結し、これら骨組構造材5,5に溶接により固 定される。側板からなる補強材26は板面方向に荷重を受けることができるので 、接合金具3の屈曲部分3cに高い構造強度を与えることができる。側板からな る補強材26は骨組構造材5の全長にわたって設けても良い。
【0026】 また、複数の骨組構造材5の周囲を一括して取り囲んでこれらを溶接により固 定する環状体からなる連結材27,28,29,30を用いている。これらの連 結材27〜30は閉断面であるので、接合金具3に高い構造強度を与えることが できる。 連結材27は、複数の骨組構造材5の第1の片5aの端部を一括して取り囲ん でこれらを固定し、中空梁4の開口端部4aに嵌入される。連結材28は複数の 骨組構造材5の第2の片5bの端部を一括して取り囲んでこれらを固定し、中空 支柱2の開口端部2aに嵌入される。各連結材27,28は対応する中空支柱2 や中空梁4にスムーズに導入することができ、組み立て易くなる。
【0027】 また、連結材29は、第1の片5aにおいて屈曲部分5cに比較的近い位置に て、複数の骨組構造材5を一括して取り囲んでこれらを溶接により固定する。連 結材30は、第2の片5bにおいて屈曲部分5cに比較的近い位置にて、複数の 骨組構造材5を一括して取り囲んでこれらを溶接により固定する。 また、各連結材27〜30には、例えばナット31が溶接され、ナット31に は、中空支柱2や中空梁4を固定するためのねじがねじ込まれる。
【0028】 上記の連結材27,29を一体とし、第1の片5aの略全長をカバーする長さ の連結材としても良い。同様に、連結材28,30を一体としても良い。 なお、連結材27,28を図3、図6、図7、図8、図9、図10及び図11 の各実施の形態に適用しても良い。 なお、本考案は上記各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態で 示した補強材のうち、組み合わせ可能なものを組み合わせて実施することができ 、その他、本考案の実用新案登録請求の範囲内で種々の変更を施すことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態の、梁の固定装置が適用
されたカーポートを示している。
【図2】接合金具と中空支柱及び中空梁との接続構造を
示す一部破断分解側面図である。
【図3】接合金具の要部の斜視図である。
【図4】(a)は中空支柱と接合金具の接続構造を示す
断面図であり、(b)は中空梁と接合金具との接続構造
を示す断面図である。
【図5】カバーの分解斜視図である。
【図6】(a)及び(b)は本考案の別の実施の形態の
接合金具の要部の概略縦断面図及び概略斜視図である。
【図7】(a)は本考案のさらに別の実施の形態の梁の
固定装置の要部の側面図であり、(b)はその接合金具
の一部破断側面図であり、(c)は補強用の中空カバー
の分解斜視図である。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ本考案のさらに別
の実施の形態の接合金具の要部の斜視図である。
【図9】本考案のさらに別の実施の形態の接合金具の概
略縦断面図である。
【図10】(a)及び(b)はそれぞれ本考案のさらに
別の実施の形態の接合金具の縦断面図である。
【図11】本考案のさらに別の実施の形態の接合金具の
要部の斜視図である。
【図12】本考案のさらに別の実施の形態の接合金具の
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 カーポート 2 中空支柱 3 接合金具 3a 第1の片 3b 第2の片 P 屋根パネル 5 骨組構造材 6 第1の連結材 7 第2の連結材 8,10 ねじ締結
材 9,11 ねじ 12 補強材 13 カバー 14,15 補強材 16,17 カバー A 補強カバー 18 金属部材 19,20 板材 21 補強材 22 第1の板材 23 第2の板材 24,25,26
補強材 27,28,29,30 連結材(環状体)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根支持用の中空梁を中空支柱に固定する
    梁の固定装置であって、上記中空支柱及び中空梁の相対
    向する開口端部同士を互いに接続する接合金具を備え、
    この接合金具は、中空支柱及び中空梁に適合する断面を
    なすと共に側面視で鉤形又はヘ字形をなし、 上記接合金具は、当該接合金具の外郭形状に相当する鉤
    形又はへ字形をなす複数の長尺の骨組構造材と、骨組構
    造材同士を互いに連結固定する複数の連結材とを備え、 上記骨組構造材は、棒材又は管材ないしはアングル形又
    はチャンネル形の板材からなり、各骨組構造材の両端部
    は、中空支柱及び中空梁の開口端部から嵌入され、 上記連結材は、接合金具を中空支柱及び中空梁にそれぞ
    れ固定するためのねじを締結させるためのねじ締結材
    と、接合金具の屈曲部分を補強するための補強材とを含
    むことを特徴とする屋根支持用の梁の固定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記補強材は、骨組構
    造材の屈曲部分を挟んだ両側部分を互いに連結して屈曲
    部分を頂部とする三角形を形成する補強材を含むことを
    特徴とする屋根支持用の梁の固定装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記補強材は、鉤形又
    はへ字形をなす接合金具の一方の片の周囲を覆う中空カ
    バーと、他方の片の周囲を覆う中空カバーとを交差状に
    組み合わせ固定してなる補強カバーを含むことを特徴と
    する屋根支持用の梁の固定装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記補強材は、鉤形又
    はへ字形をなす接合金具の一方の片に沿って延びる第1
    の板材と、他方の片に沿って延び第1の板材の中間部に
    突き当てられて第1の板材に固定される第2の板材とを
    含み、少なくとも第2の板材はチャンネル材又はアング
    ル材からなることを特徴とする屋根支持用の梁の固定装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1において、上記補強材は一対の鉤
    形又はへ字形の側板を含み、各側板は対応する一対の骨
    組構造材の少なくとも屈曲部分間を連結するように対応
    する一対の骨組構造材に溶接により固定されることを特
    徴とする屋根支持用の梁の固定装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、上記連結材は、複数の
    骨組構造材の少なくとも端部の周囲を一括して取り囲ん
    でこれらを固定すると共に、対応する中空支柱又は中空
    梁の開口端部内に嵌入される環状体を含むことを特徴と
    する屋根支持用の梁の固定装置。
  7. 【請求項7】屋根支持用の中空梁を中空支柱に固定する
    梁の固定装置であって、上記中空支柱及び中空梁の相対
    向する開口端部同士を互いに接続する接合金具を備え、
    この接合金具は、中空支柱及び中空梁に適合する断面を
    なすと共に側面視で鉤形又はヘ字形をなし、 上記接合金具は、側面視で鉤形又はヘ字形をなして接合
    金具の屈曲部分の少なくとも一部を構成する中実の金属
    材と、この金属材の両側へ延びてそれぞれ中空支柱及び
    中空梁の開口端部に嵌入される複数の骨組構造材と、対
    応する骨組構造材同士を互いに連結固定する連結材とを
    備え、上記連結材は、接合金具を中空支柱及び中空梁に
    それぞれ固定するためのねじを締結させるためのねじ締
    結材を含むことを特徴とする屋根支持用の梁の固定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018123651A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社Lixil 屋根構造体
JP7530826B2 (ja) 2020-12-25 2024-08-08 クボタ空調株式会社 空気調和機の天井構造

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JP2018123651A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社Lixil 屋根構造体
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