JP3081170B2 - 手摺りの支柱構造 - Google Patents

手摺りの支柱構造

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JP3081170B2
JP3081170B2 JP13947397A JP13947397A JP3081170B2 JP 3081170 B2 JP3081170 B2 JP 3081170B2 JP 13947397 A JP13947397 A JP 13947397A JP 13947397 A JP13947397 A JP 13947397A JP 3081170 B2 JP3081170 B2 JP 3081170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手摺りを支持する
支柱構造に係り、例えば、スロープのように傾斜角度を
有する手摺り設置物に設置される手摺りに利用できるも
のである。
【0002】
【背景技術】例えば、集合住宅に設置される外階段に
は、通常の段状階段のほかに、高齢者や身体障害者が車
椅子で昇り降りできるようにしたスロープが設けられる
場合がある。このスロープにも段状階段と同様に手摺り
が設置される。スロープの傾斜角度は法律上一定角度以
内に定められており、このスロープ傾斜角度は施工現場
ごとに決められる。スロープに鉛直に立設される手摺り
の支柱は、スロープとの間でスロープ傾斜角度と対応し
た角度をなすことになるため、この支柱は各施工現場の
スロープ傾斜角度に対応できるように、スロープに対す
る角度が調整可能になっていることが求められる。
【0003】このような要望に応えるべく、本出願人は
特願平9−106962号として、スロープ等の手摺り
設置物に対する支柱の角度を調整可能にした発明を提案
した。この発明に係る手摺りの支柱構造では、先端部で
手摺りを支持する支柱が基礎物品を介して手摺り設置物
に固定され、この基礎物品は、手摺り設置物に固定され
た第1基礎部材と、支柱の基端部が結合される第2基礎
部材とを有し、第2基礎部材は第1基礎部材に対して回
動自在でかつ第1基礎部材に任意な回動位置で締結自在
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記スロー
プ等の手摺り設置物から手摺りまでの距離は、手摺り設
置物の傾斜角度がどのような大きさになっていても、一
定に設定される。上述した発明によると、このような手
摺り設置物から手摺りまでの距離を得るためには、第1
基礎部材に対する第2基礎部材の回動中心の位置によっ
ては、支柱の長さを一定とした場合には手摺り設置物に
おける第1基礎部材の固定位置を計算する必要が生じ、
また、手摺り設置物における第1基礎部材の固定位置を
一定した場合には支柱の長さを手摺り設置物の傾斜角度
に応じて変えなければならず、手摺り施工作業が面倒に
なるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、手摺り設置物の傾斜角度
が異なる各施工現場おいて、手摺り施工作業を簡単化で
きるようになる手摺りの支柱構造を提供するところにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手摺りの支
柱構造は、先端部で手摺りを支持する支柱が基礎物品を
介して手摺り設置物に固定されているとともに、基礎物
品は、手摺り設置物に固定された第1基礎部材と、支柱
の基端部が結合された第2基礎部材とを有し、この第2
基礎部材は第1基礎部材に対して回動自在でかつ第1基
礎部材に任意な回動位置で締結自在となっている手摺り
の支柱構造において、第1基礎部材に対する第2基礎部
材の回動中心が、手摺り設置物における第1基礎部材の
取付位置と一致していることを特徴とするものである。
【0007】本発明では、第1基礎部材に対する第2基
礎部材の回動中心が手摺り設置物における第1基礎部材
の取付位置と一致しているため、第2基礎部材を第1基
礎部材に対して回動させて第2基礎部材を手摺り設置物
の傾斜角度と対応する任意な回動位置で第1基礎部材に
締結しても、手摺り設置物から手摺りまでの距離は常に
同じになる。このため、手摺り設置物の傾斜角度が異な
っている各施工現場において、手摺り設置物における第
1基礎部材の固定位置を一定に定めることができ、ま
た、支柱の長さを同じにすることができ、作業を容易化
できることになる。
【0008】以上において、本発明の係る手摺りの支柱
構造を適用できる一例は集合住宅の外階段に設置される
スロープの手摺りであり、これ以外に本発明は、建物内
部のスロープの手摺りや建物の内部階段の手摺り、さら
には、道路の横断歩道の手摺りにも適用でき、要する
に、本発明は傾斜角度を有する任意な手摺り設置物の手
摺りに適用できる。
【0009】また、本発明は、鉛直方向に延びる支柱で
支持される手摺りに限らず、水平方向に延びる支柱で支
持される手摺り、言い換えると、建物の壁面から水平方
向に突設される支柱で支持される高齢者や身体障害者用
等の手摺り、さらには水平方向に対して傾斜した支柱で
支持される手摺りにも、適用できるものであり、支柱と
手摺り設置物とが角度をなす場合に適用できる。
【0010】さらに、通常、複数本で手摺りを支持する
支柱のうちの一部の支柱だけが手摺り設置物と90度の
角度をなし、他の支柱が90度以外の角度をなす場合等
にも、本発明は適用でき、この一例は、途中に水平な踊
り場が設けられる階段に手摺りを連続的に設置する場合
である。
【0011】また、本発明は、手摺りを支持する複数本
の支柱のうちの一部の支柱と他の支柱とにおいて手摺り
設置物となす角度が相違している場合や、複数本の支柱
と手摺り設置物とがなす角度が手摺りの一方の端部から
他方の端部へと徐々に変化する場合にも適用でき、さら
に、前記基礎物品を介して支柱が固定される手摺り設置
物の表面が平坦面である場合はもちろんのこと、この表
面が湾曲面や曲面である場合にも、本発明は適用でき
る。
【0012】第1基礎部材に対する第2基礎部材の回動
は、2次元的なものでもよく、3次元的なものでもよ
く、これは、手摺り設置物に対する支柱の傾き方向が2
次元的か、3次元的かに応じて決定すればよい。
【0013】第1基礎部材と第2基礎部材のうちの一方
に湾曲凸部を、他方にこの湾曲凸部と対応する湾曲凹部
をそれぞれ設けると、第1基礎部材に対して第2基礎部
材を回動自在とすることができ、湾曲凸部、湾曲凹部を
2次元的とするとこの回動を2次元的にすることがで
き、3次元的とするとこの回動を3次元的にすることが
できる。
【0014】第1基礎部材に対する第2基礎部材の回動
を2次元にする場合には、第2基礎部材を第1基礎部材
に、これらの基礎部材のうちの一方に前記回動中心を中
心として円弧状に形成された長孔に挿通されて他方に接
続されたボルトにより連結し、このボルトを緩めると第
2基礎部材は第1基礎部材に対して回動自在となり、ボ
ルトの締め付けで第2基礎部材が第1基礎部材に対して
任意な回動位置で締結されるようにしてもよい。このよ
うにした場合は、ボルトの回転操作される頭部を前記基
礎物品の外部に露出させることが好ましい。
【0015】ボルトの頭部が基礎物品の外部に露出して
いると、第1基礎部材に対する第2基礎部材の回動角度
を調整した後、ボルトの頭部を工具等で回転操作するこ
とにより第2基礎部材をその回動位置で第1基礎部材に
締結することができ、第2基礎部材の回動角度の調整作
業を簡単に行える。
【0016】また、第2基礎部材を第1基礎部材に、こ
れらの基礎部材のうちの一方に前記回動中心を中心とし
て円弧状に形成された長孔に挿通されて他方に接続され
たボルトにより連結した場合には、円弧状の長孔を、手
摺り設置物と支柱とがなす角度を左右の一方から他方に
傾いた角度まで変更できる長い長さを有しているものに
してもよいが、この円弧状の長孔を第2基礎部材に形成
し、かつこの長孔を、手摺り設置物と支柱とがなす角度
を直角から左右の一方に傾いた角度まで変更可能にした
長さを有しているものとし、そして、第1基礎部材に対
して第2基礎部材を左右逆向きに組み付け自在としても
よい。
【0017】このようにすると、円弧状の長孔の長さを
短くでき、したがって、この長孔を形成する第2基礎部
材の大きな強度を確保できる。第1基礎部材に対する第
2基礎部材の回動方向を逆向きとしなければならないと
きには、第2基礎部材の第1基礎部材に対する組み付け
向きを左右逆とすればよい。
【0018】以上のように、第1基礎部材に対して回動
自在になっている第2基礎部材をボルトで第1基礎部材
に連結するようにした場合には、第1基礎部材の外側に
第2基礎部材を嵌合してもよく、あるいは第2基礎部材
の外側に第1基礎部材を嵌合してもよい。
【0019】また、支柱の基端部を第2基礎部材に結合
するためには、第2基礎部材に凹部を形成してこの凹部
に支柱の基端部を差し込んでもよく、第2基礎部材の外
側に支柱の基端部を嵌合してもよい。
【0020】支柱を鉛直方向に延びるものとし、この支
柱の基端部を第2基礎部材の凹部に差し込むようにした
場合には、第2基礎部材を第1基礎部材の外側に嵌合
し、凹部の底部には、第2基礎部材の内部に挿入されて
いる前記第1基礎部材の凸状部の外面に向けて開口形成
された水抜き孔を設けることが好ましい。
【0021】このようにすると、第2基礎部材の凹部に
侵入した雨水を水抜き孔から排出でき、この雨水は第1
基礎部材の凸状部に向かって排出されて凸状部の外面に
沿って流れることになり、第1基礎部材を雨水の溜まる
窪み部が形成されない形状にできるため、第1基礎部材
と第2基礎部材から雨水を確実に流出させることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る手摺りの支
柱構造の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は、
支柱で支持された手摺りの一部を破断して示した全体図
であり、図2は支柱の基端部に配置されている基礎物品
の正面図、図2はその基礎物品の側断面図である。図1
において、集合住宅の外階段のスロープ等である手摺り
設置物1には、基礎物品2を介して支柱3が立設され、
手摺り設置物1の長手方向に間隔をあけて複数本立設さ
れている支柱3の先端部で手摺り4が支持されている。
【0023】本実施形態では、手摺り4は分割された上
部材4Aと下部材4Bを合体係合させたものになってお
り、下部材4Bには手摺り子5の上端が接続され、手摺
り子5の下端には支柱2に連結された横格子部材6が接
続されている。下部材4Bと手摺り子5と横格子部材6
は、予め工場で下部材4Bごとの長さとなったパネルと
して組み立てられ、施工現場で手摺り設置物1に支柱3
が基礎物品2を介して立設された後、このパネルが支柱
3に取り付けられ、そして、それぞれのパネルの下部材
4Bに上部材4Aを架け渡し係合することにより、それ
ぞれの支柱3の先端部で支持された手摺り4ができあが
るようになっている。
【0024】図2、図3で示されているように、基礎物
品2は、手摺り設置物1に固定された第1基礎部材2A
と、支柱3の基端部が結合された第2基礎部材2Bとか
らなり、これらの基礎部材2A,2Bはアルミ合金によ
るダイキャスト製である。
【0025】第1基礎部材2Aの下部は扁平なベース部
7になっており、このベース部7の四隅に形成された孔
にビス8を挿入し、これらのビス8を手摺り設置物1内
に埋設されているアンカー部材9に螺入することによ
り、第1基礎部材2Aは手摺り設置物1の表面1Aに固
定される。ベース部7には、上方へ円弧の湾曲状に突出
した凸状部10が形成され、図3で明らかなように、内
部が中空になっているこの凸状部10におけるベース部
7から立ち上がった両方の端面部10Aにはねじ孔11
が設けられている。
【0026】図2に示されている通り、第2基礎部材2
Bは、上部の角筒部12と、下部の嵌合部13とからな
り、この嵌合部13は下向きに開口した中空状になって
いる。嵌合部13の両方の端面部13Aは、90度以上
かつ180度以下の角度となった扇形状になっており、
これらの端面部13Aは湾曲状の上面部13Bで接続さ
れ、この上面部13Bから角筒部12が立ち上がってい
る。嵌合部13の内部には、図3で示されているよう
に、段部14が形成され、この段部14は、第1基礎部
材2Aにおける凸状部10の上面部10Bと同じく、図
2において円弧状に湾曲形成されている。
【0027】図3で示されている通り、第2基礎部材2
Bにおける嵌合部13の両方の端面部13Aの間隔は、
第1基礎部材2Aにおける凸状部10の両方の端面部1
0Aの間隔よりも大きく、このため、嵌合部13を凸状
部10の外側に嵌合でき、この嵌合を行ったとき、嵌合
部13の内部の段部14と、凸状部10の上面部10B
とが対面するようになっている。嵌合部13の両方の端
面部13Aには、図2、図4で示された円弧状の長孔1
5が形成され、これらの長孔15に軸方向を水平方向と
するボルト16が挿通され、ボルト16は第1基礎部材
2Aの凸状部10に設けられている前記ねじ孔11に螺
入されるようになっており、ボルト16で第2基礎部材
2Bは第1基礎部材2Aに連結される。
【0028】頭部16Aが前記基礎物品2の外部に露出
するこのボルト16の締め付けを行った場合には、第2
基礎部材2Bは第1基礎部材2Aに締結される。一方、
ボルト16を緩めた場合には、第2基礎部材2Bの嵌合
部13の段部14と、第1基礎部材2Aの凸状部10の
上面部10Aは、同じ曲率の円弧状になっているため、
図2の実線と二点鎖線で示されているように、第1基礎
部材2Aに対して第2基礎部材2Bを左右方向に回動で
きる。このときにおける第2基礎部材2Bの回動中心A
は、手摺り設置物1における第1基礎部材2Aの取付位
置と一致しており、本実施形態では第1基礎部材2Aは
手摺り設置物1の表面1Aに取り付けられているため、
手摺り設置物1における第1基礎部材2Aの取付位置と
は、この表面1Aのことである。
【0029】このため、ボルト16が挿通された長孔1
5は第2基礎部材2Bの回動中心Aを中心とした円弧状
になっており、この長孔15の長さは、手摺り設置物1
と支柱3とがなす角度を直角から図2中の左側に傾いた
角度まで変更できる長さになっている。第2基礎部材2
Bは、図2の表裏を逆にした場合に左右対称形状にな
り、このため、ボルト16を取り外すと、第2基礎部材
2Bを第1基礎部材2Aに左右逆向きに組み付けること
ができるとともに、再度ボルト16を長孔15に挿通し
て前記ねじ孔11に螺入すると、第2基礎部材2Bを第
1基礎部材2Aに対して図2とは反対側に回動できるよ
うになる。
【0030】図3で示されているように、第2基礎部材
2Bの角筒部12の内部は上向きに開口した凹部17に
なっており、この凹部17には中子18が挿入され、中
子18は嵌合部13の内部から挿入したビス19で固定
される。凹部17の内周面と中子17との間には、角筒
材からなる前記支柱3の肉厚と対応した隙間があり、こ
の隙間に挿入しながら支柱3の基端部を凹部17に差し
込むことができるようになっている。第2基礎部材2B
の角筒部12にはビス20が螺入され、このビス20で
支柱3の基端部は角筒部12に結合される。ビス20を
緩めると、支柱3を角筒部12と中子18に沿ってその
長手方向に位置調整できる。
【0031】また、凹部17の底部には水抜き孔21が
形成され、この水抜き孔21は嵌合部13の内部まで貫
通形成され、嵌合部13が第1基礎部材2Aの凸状部1
0の外側に嵌合されているとき、水抜き孔21は凸状部
10に向かって開口する。
【0032】次ぎに、施工手順について説明する。先
ず、手摺り設置物1の表面1Aにそれぞれの基礎物品2
の第1基礎部材2Aを図2で示したビス8で固定する。
次いで、第1基礎部材2Aの凸状部10の外側に第2基
礎部材2Bの嵌合部13を嵌合し、ボルト16を長孔1
5に挿通してねじ孔11に螺入することにより、第1基
礎部材2Aに第2基礎部材2Bを連結し、ボルト16を
緩めた状態で、傾斜している手摺り設置物1に対して第
2基礎部材2Bの角筒部12が鉛直となるまで第2基礎
部材2Bを第1基礎部材2Aに対して回動させ、その回
動位置でボルト16を締め付け、第2基礎部材2Bを不
動とする。
【0033】この後、第2基礎部材2Bにおける角筒部
12の凹部17の内周面と中子18との間の隙間に支柱
3の基端部を挿入し、この基端部を図3等で示されてい
るビス20で角筒部12に結合する。そして、前述した
ように、手摺り4の下部材4Bと手摺り子5と横格子部
材6とを工場で予め組み立てて形成したパネルを鉛直方
向に延びる支柱3に取り付け、それぞれのパネルの下部
材4Bに手摺り4の上部材を架け渡し係合することによ
り、図1で示された手摺り4を完成させる。
【0034】なお、このとき、例えば手摺り設置物1の
表面1Aに仕上げ厚み誤差等がある場合には、手摺り設
置物1から手摺り4までの距離がそれぞれの支柱3の立
設箇所において同じになるように、ビス20を緩めて支
柱3の高さ位置を調整する。
【0035】以上説明した本実施形態によると、第1基
礎部材2Aに対する第2基礎部材2Bの回動中心Aは、
手摺り設置物1における第1基礎部材2Aの取付位置と
一致しているため、手摺り設置物1の傾斜角度がどのよ
うな大きさになっていても、支柱3の立設箇所における
手摺り設置物1から手摺り4までの距離(手摺り設置物
1から手摺り4までの高さ)を、図5に示されているよ
うに、常に同じ距離Lにできる。
【0036】言い換えると、第2基礎部材2Aの回動中
心が図2のAの位置ではなく、BまたCの位置にある
と、手摺り設置物1の傾斜角度がどのような大きさであ
っても手摺り設置物1から手摺り4までの距離を図5の
Lにするためには、支柱3の長さを一定した場合には、
手摺り設置物1における第1基礎部材2Aの固定位置を
計算しなければならず、一方、手摺り設置物1における
第1基礎部材2Aの固定位置を一定にしようとすると、
手摺り設置物1の傾斜角度に基づいて支柱3の長さを変
えなければならない。本実施形態によると、このような
問題を解決でき、手摺り設置物1の傾斜角度がどのよう
な大きさになっていても、手摺り設置物1における第1
基礎部材2Aの固定位置を一定とし、支柱3の長さを同
じにできるため、手摺り施工作業を簡単化できる。
【0037】また、第2基礎部材2Bを第1基礎部材2
Aに締結するためのボルト16は、工具等で回転操作さ
れる頭部16Aが基礎物品2の外部に露出したものにな
っているため、第2基礎部材2Bの角筒部12が正確に
鉛直となるまで、すなわち、この角筒部12に基端部が
差し込まれる支柱3を正確に鉛直にできるまで、第2基
礎部材2Bを第1基礎部材2Aに対して回動させること
ができ、第2基礎部材2Bの回動調整を容易に行える。
【0038】また、ボルト16を挿通するために第2基
礎部材2Bに形成された長孔15の長さが、図2に示す
ように、手摺り設置物1と支柱3とがなす角度を直角か
ら左側に傾いた角度までとする短い長さであっても、第
2基礎部材2Bは第1基礎部材2Aに左右逆向きにして
組み付け可能になっているため、手摺り設置物1の傾斜
方向が図1で示された方向と逆である場合には、手摺り
設置物1に先に第1基礎部材2Aを固定しなければなら
ないことになっていても、この第1基礎部材2Aに対し
て第2基礎部材2Bを図2とは左右逆にして組み付けれ
ばよく、長孔16の長さを短くできるため、第2基礎部
材2Bの強度を確保できる。
【0039】また、本実施形態によると、第1基礎部材
2Aの凸状部10は第2基礎部材2Bの嵌合部13の内
部に挿入されているため、第1手摺り4が建物の外部に
施工されたものである場合、雨天時に雨水が第2基礎部
材2Bの凹部17内に侵入しても、この雨水は凹部17
の底部に形成された水抜き孔21から凸状部10に向か
って流出し、さらにこの凸状部10の外面に沿って基礎
物品2の外部に排出される。第2基礎部材2Bの嵌合部
13を第1基礎部材2Aの凸状部10の外側に嵌合させ
たこの実施形態では、第1基礎部材2Aに上方へ突出し
た凸状部10を形成すればよくなり、第1基礎部材2A
には下方に窪んだ凹部等を形成する必要がないため、第
1基礎部材2Aに雨水が溜まるのを防止できることにな
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、手摺り設置物の傾斜角
度がどのような大きさであっても、手摺り設置物におけ
る第1基礎部材の固定位置を一定とし、支柱の長さを同
じにできるため、手摺り施工作業を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支柱の先端部で支持される手摺りの一部を破断
して示した全体図である。
【図2】図1で示された基礎物品を示す正面図である。
【図3】同基礎物品の側断面図である。
【図4】同基礎物品の分解斜視図である。
【図5】傾斜角度が異なる手摺り設置物に基礎物品と支
柱を介して手摺りを施工する場合を示す概略図である。
【符号の説明】
1 手摺り設置物 2 基礎物品 2A 第1基礎部材 2B 第2基礎部材 3 支柱 4 手摺り 10 凸状部 13 嵌合部 15 長孔 16 ボルト 16A ボルト頭部 17 凹部 21 水抜き孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部で手摺りを支持する支柱が基礎物
    品を介して手摺り設置物に固定されているとともに、前
    記基礎物品は、前記手摺り設置物に固定された第1基礎
    部材と、前記支柱の基端部が結合された第2基礎部材と
    を有し、この第2基礎部材は前記第1基礎部材に対して
    回動自在でかつ第1基礎部材に任意な回動位置で締結自
    在となっている手摺りの支柱構造において、前記第1基
    礎部材に対する前記第2基礎部材の回動中心が、前記手
    摺り設置物における前記第1基礎部材の取付位置と一致
    していることを特徴とする手摺りの支柱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手摺りの支柱構造にお
    いて、前記第2基礎部材は前記第1基礎部材に、これら
    の基礎部材のうちの一方に前記回動中心を中心として円
    弧状に形成された長孔に挿通されて他方に接続されたボ
    ルトにより連結され、このボルトを緩めると前記第2基
    礎部材は前記第1基礎部材に対して回動自在となり、か
    つ前記ボルトの締め付けで前記第2基礎部材は前記第1
    基礎部材に対して任意な回動位置で締結されるととも
    に、前記ボルトの回転操作される頭部は前記基礎物品の
    外部に露出していることを特徴とする手摺りの支柱構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の手摺りの支柱
    構造において、前記第2基礎部材は前記第1基礎部材
    に、前記第2基礎部材に前記回動中心を中心として円弧
    状に形成された長孔に挿通されて前記第1基礎部材に接
    続されたボルトにより連結され、前記円弧状の長孔は、
    前記手摺り設置物と前記支柱とがなす角度を直角から左
    右の一方に傾いた角度まで変更可能にした長さを有して
    いるとともに、前記第1基礎部材に対して第2基礎部材
    は左右逆向きに組み付け自在となっていることを特徴と
    する手摺りの支柱構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の手摺り
    の支柱構造において、前記支柱は鉛直方向に延び、この
    支柱の基端部は前記第2基礎部材に形成された凹部に差
    し込まれているとともに、この第2基礎部材は前記第1
    基礎部材の外側に嵌合され、前記凹部の底部には、前記
    第2基礎部材の内部に挿入されている前記第1基礎部材
    の凸状部の外面に向けて開口形成されている水抜き孔が
    設けられていることを特徴とする手摺りの支柱構造。
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