JP3080772U - 昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性を向上させると共に、折り畳み可能な
昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 ベッドの昇降を電動で調整する機能を有
し、折り畳み可能な昇降調整機能付き電動式折り畳みベ
ッドの構造において、ベッドの高さを調整するために伸
縮可能とした調整ロッドと、調整ロッドの伸縮を制御す
る駆動装置と、ベッドの前部と後部とを折り畳むために
ベッドの前部と後部とをシャフトピンによって接合する
接合部とを有することにより、ベッドの昇降の際のベッ
ドの高さ、傾きを調整することができると共に、折り畳
んで収納することができ、従って、利便性を向上させる
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造に係るものであり、 特に、ベッドの昇降を調整すると共に、折り畳み可能な昇降調整機能付き電動式 折り畳みベッドの構造に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ベッドの構造は、４つの支持フレームでユーザーが横たわる部分のフレ ームを支持し、固定されている。この構造では、ベッドで横になる部分から床ま でには高さがあり、ベッドにユーザーが横たわった状態から起き上がり、ベッド から降りる場合、ユーザーの上半身を起こして下半身をベッドから降ろしていた 。即ち、ユーザーは全身を使ってベッドから降りていた。また、ユーザーがベッ ドに昇って横たわる場合も、ユーザーの全身を使ってベッドに昇って横になって いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記構造のベッドでは、４つの支持フレームでユーザーが横たわる部分のフレ ームが支持及び固定されているため、ユーザーがベッドから乗降する際に、ユー ザーの全身を使って乗降しなければならず、健常者であるユーザーだけでなく、 身体が不自由で全身を動かすのが困難であるユーザーにとっても利便性に欠ける という問題点があった。また、ベッドが固定されているため、ベッドの占有する 場所が多くなってしまうという問題点があった。

【０００４】 本考案は、昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造において、利便性を 向上させると共に、折り畳み可能な昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構 造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 前記の目的を図るために、本考案は、ベッドの昇降を電動で調整する機能を有 し、折り畳み可能な昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造において、ベ ッドの高さを調整するために伸縮可能とした調整ロッドと、調整ロッドの伸縮を 制御する駆動装置と、ベッドの前部と後部とを折り畳むためにベッドの前部と後 部とをシャフトピンによって接合する接合部とを有することにより、ベッドの昇 降の際のベッドの高さ、傾きを調整することができると共に、折り畳んで収納す ることができ、従って、利便性を向上させることができる。

【０００６】 また、本考案において、調整ロッドはベッドの前部と後部とに設けられ、駆動 装置は前部の調整ロッドと後部の調整ロッドとを同時にかつ同方向に伸縮させる ことにより、ベッドの高さを調整することが可能となり、利便性を向上させるこ とができる。

【０００７】 また、本考案において、調整ロッドはベッドの前部と後部とベッドの端にそれ ぞれ２つ設けられ、駆動装置はいずれか一つの調整ロッドを伸縮させることによ り、ベッドを所望の角度に傾斜させることができ、利便性を向上させることがで きる。

【０００８】 また、本考案において、調整ロッドはベッドの前部と後部とベッドの端にそれ ぞれ２つ設けられ、駆動装置は、ベッドの前部と後部とに設けられた２つの調整 ロッドのぞれぞれを平行に伸縮させることにより、ベッドを所望の角度に傾斜さ せることができ、利便性を向上させることができる。

【０００９】 また、本考案において、接合部はベッドの前部と後部とのそれぞれの底側に設 けられた枢設部と単一のシャフトピンによって枢設されることにより、ベッドを 折り畳むことができる。

【００１０】 また、本考案において、接合部はベッドの前部と後部とのそれぞれの上側に長 孔が形成された逆Ｕ形プレートを有し、逆Ｕ形プレートは長孔とベッドの前部と 後部とに設けられた貫通孔とをシャフトピンによって枢設することにより、ベッ ドを折り畳むことができる。

【００１１】 また、本考案において、ベッドの前部は背の下敷きフレームと頭の下敷きフレ ームと、背の下敷きフレームと接続される前記回転アームと、移動パイプと回転 アームとに接続され頭の下敷きフレームの位置を決定する位置決め孔を有する接 続部位と、接続部位に接続される電動ロッドと、頭の下敷きフレームと電動ロッ ドとに接続される押アームとを有することにより、頭の下敷きフレームを所望の 位置に移動させることができ、ベッドの利便性を向上させることができる。

【００１２】 以下に添付図面を参照して本考案のある好適な実施の形態を詳細に説明するが 、それらの構成は本考案の構造の絶対的な制限にならない。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、本考案は昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造に 係るものである。本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造では、 支持ロッドフレーム１２、１３は前部フレーム１０、後部フレーム１１のそれぞ れの低部に連接されている。前部フレーム１０、後部フレーム１１の接合部分に 逆Ｕ形カバープレート４４、枢設部４０、４１を有する。前部フレーム１０、後 部フレーム１１を接続している。前部フレーム１０、後部フレーム１１には、頭 の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフレーム１５、足 の下敷きフレーム１６が設けられている。頭の下敷きフレーム５０は、押しアー ム５３、伝動ロッド５４、回転アーム２０の駆動によって上下に移動する。また 、前部フレーム１０、後部フレーム１１の所定位置に駆動モーター１７が設置さ れる。駆動モーター１７で発生する動力は、伝動軸１８を経由して移動パイプ１ ９へ伝送される。移動パイプ１９の一端は、回転アーム２０及びスチロールロー プ２１が設けられている。これにより、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフ レーム１５、足の下敷きフレーム１６を前後へ伸縮させることができる。従って 、ベッドをユーザーが横になれる状態または起き上がれる状態に調整することが でき、ベッドの利便性を向上させることができる。

【００１４】 また、支持ロッドフレーム１２、１３には、伸縮可能な調整ロッド１２１、１ ３１が設けられている。調整ロッド１２１、１３１は、駆動装置３０によって伸 縮自在に駆動される。これにより、ベッドを並行な状態で任意の高さに調整する ことができる。また、調整ロッド１２１、１３１のそれぞれの伸縮を異ならせる ことにより、ベッドを使用しやすい角度に傾斜させることもできる。ベッドの高 さや傾斜を調整することにより、例えば、身体を曲げることができない患者が快 適な状態で食事をとり、また、血液の循環にも影響することなくベッドを使用す ることができる。

【００１５】 図２、図３は、本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造を示す 側面図である。図２（Ａ）〜（Ｃ）に示すように、本考案の昇降調整機能付き電 動式折り畳みベッドの構造は、前部フレーム１０、後部フレーム１１に設けられ た頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフレーム１５ 、足の下敷きフレーム１６をユーザーが快適に使用できる任意の角度に設定する 。また、図２に示す矢印の方向に、調整ロッド１２１、１３１を伸縮させること によりベッドの傾斜を調整している。

【００１６】 図２（Ａ）は、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷 きフレーム１５、足の下敷きフレーム１６を任意の角度に設定された状態で、調 整ロッド１２１、１３１を伸縮させ、ベッドを平行に移動させる場合を示してい る。図２（Ｂ）は、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下 敷きフレーム１５、足の下敷きフレーム１６を任意の角度に設定された状態で、 調整ロッド１２１を伸縮させ、ベッドを傾斜させる場合を示している。図２（Ｃ ）は、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフレーム １５、足の下敷きフレーム１６を任意の角度に設定された状態で、調整ロッド１ ３１を伸縮させ、ベッドを傾斜させる場合を示している。

【００１７】 図３において、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷 きフレーム１５、足の下敷きフレーム１６を並行に設定し、図３に示す矢印の方 向に、調整ロッド１２１、１３１を伸縮させることによりベッドの傾斜を調整し ている。図３（Ａ）は、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰 の下敷きフレーム１５、足の下敷きフレーム１６を並行にした状態で、調整ロッ ド１２１、１３１を伸縮させてベッドを平行に移動させる場合を示している。図 ３（Ｂ）は、頭の下敷きフレーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフ レーム１５、足の下敷きフレーム１６を並行にした状態で、調整ロッド１２１を 伸縮させてベッドを傾斜させる場合を示している。図３（Ｃ）は、頭の下敷きフ レーム５０、背の下敷きフレーム１４、腰の下敷きフレーム１５、足の下敷きフ レーム１６を並行にした状態で、調整ロッド１３１を伸縮させてベッドを傾斜さ せる場合を示している。

【００１８】 図４は、本考案の逆Ｕ形カバープレート周辺の構造を示す分解図である。図５ は、本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドを折り畳んだ時の側面図で ある。図４において、前部フレーム１０、後部フレーム１１の接合部分に設けら れた逆Ｕ形カバープレート４４は、Ｌ形孔４５が形成されている。このＬ形孔４ ５は、孔４６を有し、枢設部４１が接続された前部フレーム１０、後部フレーム １１と接合されている。枢設部４０、４１は、孔４２を有する。Ｌ形孔４５には 、孔４６と共にシャフトピン４７が枢設されている。孔４２には、シャフトピン ４３が枢設され、前部フレーム１０、後部フレーム１１が接合される。これによ り、前部フレーム１０、後部フレーム１１との接合部分が回動自在となり、図５ に示すようにベッドを折り畳むことができる。

【００１９】 図６は、本考案の背の下敷き周辺の構造を示す側面図である。図６において、 伝動ロッド５４と移動パイプ１９と接続される接続部位５２は、位置決め孔５１ が設けられている。位置決め孔５１に設けられたシャフトの移動により、接続部 位５２、押しアーム５３、伝動ロッド５４、回転アーム２０が駆動され、頭の下 敷きフレーム５０が上下に移動する。これにより、頭の下敷きフレーム５０の角 度を調整している。図６（Ａ）は、接続部位５２、押しアーム５３、伝動ロッド ５４、回転アーム２０の駆動により、背の下敷きフレーム１４、頭の下敷きフレ ーム５０を水平にした状態を示している。図６（Ｂ）は、接続部位５２、押しア ーム５３、伝動ロッド５４、回転アーム２０が矢印の方向に駆動させる場合を示 している。図６（Ｃ）は、図６（Ｂ）の駆動により、頭の下敷きフレーム５０が 上方に傾斜する状態を示している。このように、頭の下敷きフレームを所望の角 度に調整することができ、利便性を向上させることができる。

【００２０】

【考案の効果】

前記の説明と図面の掲載からわかるように、本考案の昇降調整機能付き電動式 折り畳みベッドの構造は、利便性を向上させると共に、折り畳み可能にすること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッ
ドの構造を示す斜視図である。

【図２】本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッ
ドの構造を示す側面図である。

【図３】本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッ
ドの構造を示す側面図である。

【図４】本考案の逆Ｕ形カバープレート周辺の構造を示
す分解図である。

【図５】本考案の昇降調整機能付き電動式折り畳みベッ
ドを折り畳んだ時の側面図である。

【図６】本考案の背の下敷きフレーム周辺の構造を示す
側面図である。

【符号の説明】

１０ 前部フレーム １１ 後部フレーム １２、１３ 支持ロッドフレーム １４ 背の下敷きフレーム １５ 腰の下敷きフレーム １６ 足の下敷きフレーム １７ 駆動モーター １８ 伝動軸 １９ 移動パイプ ２０ 回転アーム ２１ スチロールロープ １２１、１３１ 調整ロッド ３０ 駆動装置 ４０、４１ 枢設部 ４４ 逆Ｕ形カバープレート ４５ Ｌ形孔 ４６ 孔 ５０ 頭の下敷きフレーム ５１ 位置決め孔 ５２ 接続部位 ５３ 押しアーム ５４ 伝動ロッド

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッドの昇降を電動で調整する機能を有
   し、折り畳み可能な昇降調整機能付き電動式折り畳みベ
   ッドの構造において、 ベッドの高さを調整するために伸縮可能とした調整ロッ
   ドと、 前記調整ロッドの伸縮を制御する駆動装置と、 ベッドの前部と後部とを折り畳むために前記ベッドの前
   部と後部とをシャフトピンによって接合する接合部とを
   有することを特徴とする昇降調整機能付き電動式折り畳
   みベッドの構造。
2. 【請求項２】 前記調整ロッドは、前記ベッドの前部と
   後部とに設けられ、前記駆動装置は、前部の調整ロッド
   と後部の調整ロッドとを同時にかつ同方向に伸縮させる
   ことを特徴とする請求項１記載の昇降調整機能付き電動
   式折り畳みベッドの構造。
3. 【請求項３】 前記調整ロッドは、前記ベッドの前部と
   後部とベッドの端にそれぞれ２つ設けられ、 前記駆動装置は、いずれか一つの調整ロッドを伸縮させ
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の昇降調整機能
   付き電動式折り畳みベッドの構造。
4. 【請求項４】 前記調整ロッドは、前記ベッドの前部と
   後部とベッドの端にそれぞれ２つ設けられ、 前記駆動装置は、前記ベッドの前部と後部とに設けられ
   た２つの調整ロッドのぞれぞれを平行に伸縮させること
   を特徴とする請求項１乃至３いずれか一項記載の昇降調
   整機能付き電動式折り畳みベッドの構造。
5. 【請求項５】 前記接合部は、前記ベッドの前部と後部
   とのそれぞれの底側に設けられた枢設部と単一のシャフ
   トピンによって枢設されることを特徴とする請求項１乃
   至４いずれか一項記載の昇降調整機能付き電動式折り畳
   みベッドの構造。
6. 【請求項６】 前記接合部は、前記ベッドの前部と後部
   とのそれぞれの上側に長孔が形成された逆Ｕ形プレート
   を有し、 前記逆Ｕ形プレートは、前記長孔とベッドの前部と後部
   とに設けられた貫通孔とをシャフトピンによって枢設す
   ることを特徴とする請求項１乃至５いずれか一項記載の
   昇降調整機能付き電動式折り畳みベッドの構造。
7. 【請求項７】 前記ベッドの前部は、背の下敷きフレー
   ムと頭の下敷きフレームと、 前記背の下敷きフレームと接続される前記回転アーム
   と、 移動パイプと前記回転アームとに接続され、前記頭の下
   敷きフレームの位置を決定する位置決め孔を有する接続
   部位と、 前記接続部位に接続される電動ロッドと、 前記頭の下敷きフレームと前記電動ロッドとに接続され
   る押アームとを有することを特徴とする請求項１乃至６
   いずれか一項記載の昇降調整機能付き電動式折り畳みベ
   ッドの構造。