JP3080720B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JP3080720B2
JP3080720B2 JP03246470A JP24647091A JP3080720B2 JP 3080720 B2 JP3080720 B2 JP 3080720B2 JP 03246470 A JP03246470 A JP 03246470A JP 24647091 A JP24647091 A JP 24647091A JP 3080720 B2 JP3080720 B2 JP 3080720B2
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栄蔵 角田
豊 清水
益二朗 関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体の製造方法
に関し、更に詳しくは磁性塗料を支持体(ウエブ)に均
一厚さに塗布することにより、すぐれた特性の磁気記録
媒体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走行するウェブの背面を支持しない状態
で、ウェブに対して押出し型塗布ヘッドを相対的に押し
付けて塗布する方法においては、前記塗布ヘッドの前後
にバックアップロールが設けてある。バックアップロー
ルは、両サイドがそれぞれ単独に位置調整が可能な機構
になっており、その位置を調整することで塗布液が吐出
するスリット出口(リップ)に対し支持体を均一に押し
付けることができる。均一に押し付けることは、スリッ
トから吐出する塗布液に均一な吐出抵抗を付加すること
であり、幅方向厚みを均一化するための鍵となる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】吐出抵抗が位置によって変化
すれば、塗布液は抵抗の小さい位置から吐出し、幅方向
厚みが不均一になる。つまり、リップへの支持体の押し
付けが不均一だと厚みのバラツキにより歩留りの低下が
生じるのである。また、近頃は生産性向上を計るため塗
布速度の高速化、あるいは高密度記録に対しての塗膜厚
の薄層化が進められているが、背面を支持しない状態で
押出し型塗布ヘッドを用いた塗布法においては、高速化
あるいは薄層化する場合、最適な塗布条件を維持するた
めに支持体に加える張力を上げる操作が必要となる。こ
のとき、支持体は、加えられた張力に対して弾性変形を
し、張力の加えられた方向に伸びると同時に幅方向には
縮もうとし、支持体の幅方向に波を打ったような形状に
変化する。この状態が顕著になると、リップに対する支
持体の均一な押し付けができず、局所局所における吐出
抵抗が変化し均一な塗布が不可能となる。押出し型塗布
ヘッドの前後に設けられたバックアップロールの位置を
調整してもこの現象は回避できず、高速化あるいは薄層
化において重要な問題であった。
【0004】したがって、本発明の目的は走行するウェ
ブの背面を支持しない状態で、ウェブに対して押出し型
塗布ヘッドを相対的に押し付けてその塗布ヘッドの少な
くとも一つのスリットから塗布液を押し出してウェブに
塗布する方法において、磁性塗料を支持体に均一に塗布
する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の問題を解決するた
めに種々の検討を重ねた結果、ウェブ幅方向に張力を付
加することで従来問題であった幅方向のウェブの波打ち
現象を改善できることを見い出した。支持体走行方向に
対して平行でないある角度θ方向に回転するピンチロー
ラをウェブ両端部に設けることで、走行方向張力の分力
T×tanθなる力を発生させウェブ幅方向に張力を付
加させることで幅方向のウェブの波打ち現象を打ち消
し、ウェブのリップへの均一な押し付けを確保するので
ある。
【0006】
【実施例の説明】図1は本発明の構成を示し、バックア
ップロール2、2’によりポリエステル等のウエブ3を
緊張させながら矢印の方向に一定速度で供給する。これ
らのロールの中間位置で押出し型塗布ヘッド4のスリッ
トのリップ(吐出口)をウエブに押しつけながら磁性塗
料を塗布する。本発明にしたがって、ピンチローラ1、
1’を押出し型塗布ヘッドの前後に設置する。バックア
ップロールは、ウェブに対する接触角度が可変できる構
成で両端部がX−Y方向に移動可能であるのでピンチロ
ーラをそれらに付随して移動するのが好ましく図1で
は、入口側のバックアップロール部に設けたピンチロー
ラを図示している。ただし、リップと入口側のバックア
ップロールの距離がある程度離れてしまう場合にはピン
チローラの効果が薄れるので、リップ側に近づけて設け
るのが望ましく、この場合には、何らかの方法でバック
アップロールと連動して移動させなければならない。基
本的には、リップの入口側近傍にピンチローラを設ける
のだが、ウェブの両端部の耳(塗布しない部分)が広く
とれる場合などには、リップの出口側近傍にも併せて設
けても良い。ただし、この場合も同様に出口側に設けた
ピンチローラ出口側バックアップロールの移動に付随し
て動くようにしておかなければならない。
【0007】(実施例1)図1に示した本発明のピンチ
ローラ装置を支持体の走行方向に対し外側に角度5°を
つけて設置し、ビデオ用塗料(固形分濃度45%、せん
断速度3000[l/s]における見掛け粘度170c
p)を乾燥後の膜厚が3.5μmとなるように、幅50
0mm、厚みが10μmのポリエステル支持体に塗布速
度600m/minで塗布した。
【0008】(比較例1)本発明のピンチローラ装置を
使用しなかった以外は実施例1と同じ条件で塗布した。
【0009】(実施例2)乾燥後の膜厚を1μm、塗布
速度を400m/minとした以外は実施例1と同じ条
件で塗布した。
【0010】(比較例2)乾燥後の膜厚を1μmとした
以外は比較例1と同じ条件で塗布した。結果を表1に示
す。
【0011】
【表1】
【0012】実施例1および実施例2では問題なく塗布
でき、塗布面状態良好で厚みムラもなく良好な塗布がで
きた。 比較例1では、塗布はできたものの塗布面が支持体の波
打ちによりストライプ状となり、厚みを測定すると濃淡
部の厚み差で1μm程度あった。 比較例2では、低張力時は塗布液を転移させるのに必要
な圧力が発生せず、かすれ状となりさらに張力を上げて
調整したが、支持体の波打ちが顕著となって塗布液が幅
方向一様に転移せず塗布できなかった。
【0013】
【発明の効果】以上の通り、本発明のピンチローラを使
用し、ウェブに幅方向張力を付加してリップへの押し付
けを均一化した場合のみ高速化および薄層化が可能とな
り良好な塗布が行えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチローラの構成を全体の構成と共
に示す斜視図である。
【図2】本発明のピンチローラの構成を入口側のバック
アップロール側から見た場合のピンチローラの角度設定
を示している。
【符号の説明】
1、1’ ピンチローラ 2、2’ バックアップロール 3 ウェブ(ベースフィルム) 4 押出し型塗布ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/848 B05D 1/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するウェブの背面を支持しない状態
    で、ウェブに対して押出し型塗布ヘッドを相対的に押し
    付けてその塗布ヘッドの少なくとも一つのスリットから
    塗布液を押し出してウェブに塗布する方法であって、前
    記塗布ヘッドの前後に設けた2本のバックアップロール
    にウェブ走行方向に対して平行でない外側向きに角度を
    以って回転するピンチローラをウェブ両端部に設け、ウ
    ェブ幅方向に張力を付加しながら塗布することを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
JP03246470A 1991-09-02 1991-09-02 磁気記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP3080720B2 (ja)

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JP2011016082A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Nitto Denko Corp 長尺積層フィルムの製造方法
JP2013122500A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Nitto Denko Corp 長尺積層フィルムの製造方法

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