JP3080355B2 - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP3080355B2
JP3080355B2 JP07154056A JP15405695A JP3080355B2 JP 3080355 B2 JP3080355 B2 JP 3080355B2 JP 07154056 A JP07154056 A JP 07154056A JP 15405695 A JP15405695 A JP 15405695A JP 3080355 B2 JP3080355 B2 JP 3080355B2
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晋二 竹内
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピニングリールに関
する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールは、先端部にスプール
を同心状に取り付けたスプール軸の後部に固定した摺動
子を具備するオシレーティング機構によって、ハンドル
の回転に伴いスプールを前後動させつつスプールに釣糸
を均等に巻取るものである。このハンドル回転に伴う釣
糸巻取りの際に、スプール軸を中心としたスプールの回
転方向のガタが生じ、ハンドル回転操作時に回転異音が
生じたり、釣糸巻取作動の円滑安定化を阻害していた。
【0003】スプールはスプール軸に摩擦固定連結され
ており、前記摺動子がこのスプール軸に固定されている
ため、該摺動子の摺動隙間がそのガタを生ぜしめてい
る。そこで、摺動子の下端部をリール本体に形成した案
内レールに摺動自在に嵌合させてガタを防ごうとするも
のが実公昭61−6766号公報に開示されている。ま
た、リール本体の前後に亘って取り付けた案内棒部材に
摺動子を前後動自在に嵌合したものが実開平4−382
66号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、何れもス
プール軸に固定した摺動子の回転方向ガタを案内レール
や案内棒部材で規制することにより間接的にスプール軸
(即ち、スプール)の回転方向ガタを抑制する構成であ
る。即ち、リール本体側のガタ規制部材とスプール軸と
の間に摺動子が介在し、本来の回転運動を直線運動に変
えるための係合部分や前記規制部材に対して摺動子を組
み付ける組立精度の観点から生ずる摺動子と前記係合部
分や規制部材との間のスキマの存在や、摺動子とスプー
ル軸との連結具合等によってスプール軸の回転方向ガタ
が押えきれなかったり、摺動子の円滑な摺動に悪影響を
与える。従って、一般にハンドル回転操作時に異音が生
じたり、摺動機構の局所的な摩耗が生じたりして円滑回
転が充分には達成されない。
【0005】依って本発明は、ハンドル回転操作に伴う
スプールの回転方向ガタを防止した円滑な前後動がで
き、延いてはハンドル回転も円滑になるスピニングリー
ルの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、先端部にスプールを取り付けたスプール軸の後部に
摺動子を取り付け、該摺動子を有するオシレーティング
機構によってハンドルの回転を前後動に変換し、前記ス
プールを前後動させるスピニングリールであって、リー
ル本体に保持させた係合部と前記スプール軸とを係合さ
せ、該スプール軸には軸方向に沿って長い溝か凸条を形
成し、前記係合部には前記溝に係合する凸部か前記凸条
を受ける溝が形成され、スプール軸が軸方向に沿って摺
動可能に軸芯周りに回り止めされるよう構成する。ここ
で溝とは貫通長孔も含む。
【0007】
【作用】摺動子を介在させることなくリール本体に保持
させた係合部とスプール軸とを摺動可能に直接に係合さ
せているため、係合精度を高くできて軸芯周りのガタが
充分に抑制でき、また、この係合機構と摺動子のオシレ
ーティング機構とが切り離されているため、ハンドル回
転操作に伴うスプールの前後動が円滑になると共に回転
方向ガタが防止され、ハンドル操作も円滑になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係るスピニン
グリールの部分破断の側面図であり、図2はその要部の
拡大図、図3は図2の矢視線C−Cによる横断面図であ
る。スプール12はスプール軸10の先部に摩擦結合し
ており、該スプール軸10の後端部には摺動子18がね
じ部材28によって固定されている。更には、スプール
軸10の中間部には回転がローター14に伝動されるピ
ニオンギヤ17が隙間を有して套嵌されており、ハンド
ルを回転させるとドライブギヤ16が回転し、前記ピニ
オンギヤ17はこのドライブギヤ16に噛合しており、
その結果ローター14を回転させる。
【0009】上記スプール軸10と平行に離隔配設さ
れ、ドライブギヤ16に連動回転するトラバースカム軸
20が軸受21によってリール本体22に軸承されてお
り、このカム軸20にはカム溝20Aが形成されてい
る。上記摺動子18には係合部18Kが突設されてお
り、カム軸のカム溝20Aに係合している。従って、ハ
ンドルの回転に伴ってスプール軸10が摺動子18と共
に前後に直線移動する。この機構をオシレーティング機
構と称している。
【0010】従って、ローター14の回転と同期してス
プール軸10に結合されたスプール12が前後に移動す
るので、釣糸が均等にスプールに巻回される。このよう
に摺動子18は本来直線運動するだけであるが、スプー
ル軸10を中心とした回転方向のガタが存在する。この
ガタを防止すべく、スプール軸10には軸方向に沿って
長く、半径方向に掘られた溝10Mが形成されており、
この溝10Mに、溝の幅と殆ど同じ幅のねじ部材26の
先端部26Sが係合している。このねじ部材26はリー
ル本体22の下側(リール脚の反対側)から挿入され、
その頭部近くがリール本体22に螺合して保持されてお
り、スプール軸10はこのリール本体22によって保持
されたねじ部材の先端部26Sによって直接に回転方向
ガタが防止されつつ前後に摺動移動する。従って、スプ
ールは滑らかに前後動し、ハンドル回転も円滑になる。
【0011】図4と図5は第1実施例の変形例(第2実
施例)を示し、スプール軸10には長さ方向所定範囲に
亘って長い、直径方向に貫通した溝10M’が形成され
ており、これにねじ部材26の中間部26S’が挿入係
合されており、係合が安定する。その他は第1実施例と
同様である。
【0012】図6と図7は第3実施例を示し、スプール
軸10に設けた長い溝10Mには、図8に示す板材のコ
の字型係合部材36の離隔した1対の係合部36Sが係
合しており、この係合部材36はその孔36Hを介して
ねじ部材37によってリール本体22に取り付けられて
いる。この係合部材36は黄銅やステンレス等によって
形成される。
【0013】図9と図10は第4実施例を示し、第3実
施例の係合部材36が、板材のコの字型部材36’と駒
状の係合部材36S’とに分離している。図11に示す
ようにリール本体22の一部分に設けた貫通孔22Hに
スプール軸10を挿通させ、他の貫通孔22H’には軸
受21を介してトラバースカム軸20が挿通させられて
いる。前記貫通孔22Hと半径方向に交差して溝22M
が形成されており、これとスプール軸10に設けた溝1
0Mとを対面させた位置で係合部材36S’を挿入係合
させる。コの字型部材36’は、この挿入された係合部
材36S’の両側を挟んでねじ部材37によってリール
本体22に固定し、係合部材36S’が抜け出ることを
防止する。この第4実施例は第3実施例と比較して、係
合部材36がコの字型部材36’と駒状の係合部材36
S’とに分離しているため、組付けが容易になると共
に、摩耗し易い係合部36Sのみを耐摩耗性部材に設定
して性能を向上させてコストを最小に抑えたり、摩耗し
た場合に係合部のみを交換したりできる。
【0014】図12と図13は第5実施例を示し、スプ
ール軸10の直径方向に形成した貫通溝10M’にピン
部材26’が挿入され、その中間部26S’が貫通溝に
係合している。ピン部材26’はリール本体22の内側
側面から挿入されており、その頭部は近接したドライブ
ギヤ16の片側面16Sに対面しており、この面16S
がピン部材26’の抜け止め作用を果たしている。
【0015】次に図14は他の形態のオシレーティング
機構を有する場合の本発明の第6実施例を示す。ドライ
ブギヤ16と共に回転するオシレーティングピニオン3
0がオシレーティングギヤ32を回転させ、該オシレー
ティングギヤ32の一側面の偏心した位置に係合凸部3
2Kを有しており、該係合凸部32Kに係合し、図14
における上下方向に長い溝18M(図15)を形成した
摺動子18がスプール軸10の端部にねじ部材28によ
って固定されている。従って、ハンドルを回転させると
オシレーティングギヤ32が回転し、この係合凸部32
Kと長溝18Mとの係合作用により摺動子18が前後方
向に移動する。
【0016】図14の矢視線O−O,P−Pによる断面
図15と図16をも参照すると、スプール軸10の軸方
向所定範囲に沿って設けた半径方向の長溝10Mには、
図13の場合の様にピン部材26’が係合されており、
相違はその先端部26S’を係合させていることであ
る。ピン部材26’の抜け止めはドライブギヤ16によ
って果たされている。既述のように、ハンドルを回転さ
せればドライブギヤ16と一体のオシレーティングピニ
オン30が回転し、これと噛合しているオシレーティン
グギヤ32はリール本体22に設けた溝22Uに軸承さ
れて回転し、その係合凸部32Kによって摺動子18を
前後に移動させる。この際のオシレーティングギヤ32
と摺動子18との係合作用によってオシレーティングギ
ヤ32が溝22Uから浮き上がろうとするが、オシレー
ティングギヤ32の外周のリール本体22側の縁に環状
のフランジ32Aを設けており、オシレーティングギヤ
32が浮き上がろうとすればこの環状フランジがオシレ
ーティングピニオン30の歯30Aに当接し、浮き上が
りが防止され、それだけ円滑にオシレーティング機構が
作動する。
【0017】図17と図18は第7実施例を示し、スプ
ール軸10に設けた溝10Mにリール本体22の外側側
面からピン部材26’を挿入して先端部26S’を係合
させている。ピン部材26’は2つの軸受34を介して
リール本体22に回転自在に保持されており、スプール
軸10の前後動時にピン部材26’の先端部26S’が
摩擦抵抗を受けるが、回転することによってその抵抗を
転がり摩擦に低減できる。従って、スプールの更に円滑
な前後動が可能になる。これらの軸受34とピン部材2
6’が抜け出ることを防止するために、ねじ部材30が
ボディーカバー側(図18の右側)の反対側からリール
本体22の側面に螺合されている。
【0018】図19と図20は第8実施例を示し、スプ
ール軸10に設けた溝10Mに上方(リールの脚側)か
らリール本体22を通して駒状の係合部材36S’を係
合させ、係合部材36S’の上からL字型の押え部材3
6”を被せ、ボディーカバー側(図20の右側)からね
じ部材37でリール本体22に固定している。この場合
も、第4実施例と同様に係合部材36S’のみを交換可
能にできる等の効果を有する。
【0019】図21と図22は第9実施例を示してお
り、リール本体22の後端部22Eを図21のように突
設させ、スプール軸10の後端を摺動子18の取付位置
の更に後方まで延設させ、これがリール本体後端部22
E内に収納されるよう構成し、この延設部の上部に前後
に長い溝10Mを形成し、この溝に、リール本体22の
上方外側(リール脚の側)からねじ部材26を挿入して
先端部を係合させ、ねじ部材26はリール本体に螺合さ
せる。
【0020】以上の説明では、スプール軸に溝を設けて
いるが、反対にスプール軸には軸長方向に沿って長い凸
条を設け、係合部側の部材の先部にこの凸条を受け、こ
の凸条の幅寸法に近似した幅の溝を設けていてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、摺動子を介在させることなくリール本体に保持
させた係合部とスプール軸とを摺動可能に直接に係合さ
せているため、係合精度を高くできてスプール軸の回転
方向ガタ、即ち、スプールの回転方向ガタが充分に抑制
でき、また、この係合機構と摺動子のオシレーティング
機構とが切り離されているため、ハンドル回転操作に伴
うスプールの前後動が円滑になり、ハンドル操作も円滑
になる。従って、異音が生じたり、摺動機構の局所的な
摩耗が生じたりすることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るスピニングリールの部分破
断側面図である。
【図2】図2は図1の要部の拡大断面図である。
【図3】図3は図2の矢視線C−Cによる横断面図であ
る。
【図4】図4はスピニングリールの第2実施例であり、
図2に対応する図である。
【図5】図5は図4の矢視線E−Eによる横断面図であ
る。
【図6】図6は第3実施例であり、図2に対応する図で
ある。
【図7】図7は図6の矢視線G−Gによる横断面図であ
る。
【図8】図8は図6や図7に示す係合部材の斜視図であ
る。
【図9】図9は第4実施例であり、図2に対応する図で
ある。
【図10】図10は図9の矢視線J−Jによる横断面図
である。
【図11】図11は第4実施例の組立説明図である。
【図12】図12は第5実施例であり、図2に対応する
図である。
【図13】図13は図12の矢視線M−Mによる横断面
図である。
【図14】図14は第5実施例までとは異なるオシレー
ティング機構を有する本発明に係るスピニングリールの
第6実施例の部分破断側面図である。
【図15】図15は図14の矢視線O−Oによる断面図
である。
【図16】図16は図14の矢視線P−Pによる横断面
図である。
【図17】図17は第7実施例であり、図2に対応する
図である。
【図18】図18は図17の矢視線R−Rによる横断面
図である。
【図19】図19は第8実施例であり、図2に対応する
図である。
【図20】図20は図19の矢視線T−Tによる横断面
図である。
【図21】図21は第9実施例であり、図2に対応する
図である。
【図22】図22は図21の矢視線V−Vによる横断面
図である。
【符号の説明】
10 スプール軸 10M 長溝 16 ドライブギヤ 17 ピニオンギヤ 18 摺動子 20 トラバースカム軸 22 リール本体 26,26’,36,36S’ 係合用の部材 30 オシレーティングピニ
オン 32 オシレーティングギヤ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にスプールを取り付けたスプール
    軸の後部に摺動子を取り付け、該摺動子を有するオシレ
    ーティング機構によってハンドルの回転を前後動に変換
    し、前記スプールを前後動させるスピニングリールであ
    って、 リール本体に保持させた係合部と前記スプール軸とを係
    合させ、該スプール軸には軸方向に沿って長い溝か凸条
    を形成し、前記係合部には前記溝に係合する凸部か前記
    凸条を受ける溝が形成され、スプール軸が軸方向に沿っ
    て摺動可能に軸芯周りに回り止めされていることを特徴
    とするスピニングリール。
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