JP3078986U - ネジの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジ立てを楽に行えるネジの構造の提供。 【解決手段】 ネジ本体を具え、該ネジ本体の上端に螺
旋状円形ネジ山が設けられたネジの構造において、該ネ
ジ本体の下端部分に、螺旋状の三角状ネジ山が設けら
れ、これらネジ山の三つの辺がエッジ状を呈し、且つ各
三角状ネジ山の尖状部とネジ本体間が斜状のネジ山の背
を呈し、且つこれらネジ山の背とネジ本体の連接面が円
弧状の***を呈し、木材にネジ立てすることができるこ
とを特徴とする、ネジの構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のネジの構造に係り、特に、三角状のネジで木材に対してネジ立 てを行い、及び張開する作用を有し、ネジ立て動作が楽に行えるネジの構造に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の木材用のネジは、ネジ本体に螺旋状の円形ネジが切られ、ネジ立て時に はネジ山を徐々に木材にねじこんで固定する。しかし、硬い木材に対しては、ね じ込みにくいことがある。このため、ある業者は図１に示されるようなネジを開 発しており、それは、ネジ本体１００の上端に一般的な円形螺旋状のネジ山１１ ０が設けられ、下端に鋸歯状の螺旋状ネジ山１２０が設けられ、ネジ本体１００ を木材にねじ込む時、鋸歯状の螺旋状ネジ山１２０が木材を切削し、これにより ネジ本体１００全体をねじ込むことができる。これはそれ以前のネジの欠点を改 善してはいるが、これらのネジ山１２０の尖状部分の分布が広過ぎ、相対的にね じ立て時の摩擦力が増加した。

【０００３】 図２に示される英国特許第２０４０７６９Ａ号には、一種の、三角状ネジ山１ １を具えたネジ１が開示されている。このようなネジ１はネジ本体１０を直接三 角状に加工した後、さらにネジ山１１を形成する。図３に示される英国特許第５ ０４４８５５号には、底端が漸縮状のネジ２が記載され、図２或いは図３に示さ れるネジのいずれも、僅かにネジ山１１、２１が比較的尖り、木材にねじ込み易 いが、省力の点ではあまり役立たない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種のネジの構造を提供することにあり、それはネジ 本体の上下端部に、それぞれ円形螺旋状のネジ山及び三角状の螺旋状ネジ山が設 けられ、これら三角状ネジ山の頂点は異なる角度の排列を呈し、ネジを硬質木材 にねじ込む時、三角状ネジ山の上端の木材に対するネジ立てにより、ねじ込み時 の摩擦力を減少し、省力効果を達成するネジの構造であるものとする。

【０００５】 本考案のもう一つの目的は、一種のネジの構造を提供することにあり、これら 三角状螺旋ネジ山の尖状部とネジ本体の間に、斜状のネジ山の背が設けられ、並 びにネジ山の背とネジ本体の連接面が円弧状の***を呈し、ネジがねじ込まれる 時に、ネジ山の背部分が木材を張開し、比較的薄いネジ山面を通過させることが でき、操作の省力化を達成できるネジの構造であるものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ネジ本体を具え、該ネジ本体の上端に螺旋状円形ネジ山が 設けられたネジの構造において、該ネジ本体の下端部分に、螺旋状の三角状ネジ 山が設けられ、これらネジ山の三つの辺がエッジ状を呈し、且つ各三角状ネジ山 の尖状部とネジ本体間が斜状のネジ山の背を呈し、且つこれらネジ山の背とネジ 本体の連接面が円弧状の***を呈し、木材にネジ立てすることができることを特 徴とする、ネジの構造としている。 請求項２の考案は、前記ネジ本体の下端のネジ山が多角状を呈すると共に、同 角度或いは異なる角度の排列を呈することを特徴とする、請求項１に記載のネジ の構造としている。 請求項３の考案は、前記ネジ本体の下端の三角状或いは多角状のネジ山が円形 素材を直接よじって加工し形成されたことを特徴とする、請求項１に記載のネジ の構造としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図４を参照されたい。本考案は、ネジ本体３を具え、該ネジ本体３の上端に、 螺旋状円形ネジ山３１が設けられ、下端に螺旋状の三角状ネジ山３２が設けられ 、並びに各三角状ネジ山３２の尖状部３２１が異なる角度で排列され、これら三 角状ネジ山３２の尖状部３２１とネジ本体３の間に、斜状のネジ山の背３３が設 けられてネジ本体３の連接面と円弧状の***部３３１を呈し、異なる材質の木材 に適用される。

【０００８】 図６に示されるように、本考案は前述の図４の三角状ネジ山３２を異なる角度 の排列となし、その上下の排列を螺旋状とし、木材のネジ立てを行えるものとす ることができる。もちろんいずれの形式のネジでも、図７に示されるように、本 考案は円状の素材４を直接加工して、三角状ネジ山３２を形成し、並びに中央の 円状ネジ本体３部分を形成することにより、加工過程を簡易とし、且つネジ山３ ２の尖状部３２１をより鋭利となすことができる。

【０００９】 図８、９に示されるように、本考案を実際の木材のネジ立てに用いる時、各三 角状ネジ山３２がネジ山の背３３の設計により比較的厚く、それが木材５に対し て切削を行った後、木材５がネジ山の背３３の如き開口５１を形成し、その後に ねじ込まれる比較的薄いネジ山面３２２に何ら抵抗力のない状態で該開口５１を 通過させることができ、ネジ立てをさらに省力化することができる。

【００１０】 図１０、１１に示されるように、本考案のネジ山は五角状ネジ山３４とされう る。且つそれは異なる角度の螺旋状排列に設けられて異なる材質の木材に適用さ れる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のネジの構造は、三角状のネジを具えて木材に対してネジ立てを行い、 及び張開する作用を有し、ネジ立て動作が楽に行え、実用性、新規性、進歩性及 び産業上の利用価値を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のネジの構造表示図である。

【図２】英国特許第２０４０７６９Ａ号の構造表示図で
ある。

【図３】英国特許第５０４４８５５号の構造表示図であ
る。

【図４】本考案の斜視図である。

【図５】本考案のもう一つの実施例表示図である。

【図６】本考案のもう一つの実施例表示図である。

【図７】本考案の加工実施例表示図である。

【図８】本考案のねじ立て実施例表示図である。

【図９】本考案のねじ立て実施例表示図である。

【図１０】本考案のさらにもう一つの実施例表示図であ
る。

【図１１】本考案のさらにもう一つの実施例表示図であ
る。

【符号の説明】

１ ネジ ３２ 三角状ネジ山 １０ ネジ ３２１ 尖状部 １００ ネジ ３３ ネジ山の背 １１ 三角状ネジ山 ３３１ ***部 １２０ 鋸歯状ネジ山 ３２２ ネジ面 ２ ネジ ５ 木材 ２１ ネジ山 ５１ 開口 ３ ネジ本体 ３４ 五角状ネジ山 ３１ 螺旋状円形ネジ山

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネジ本体を具え、該ネジ本体の上端に螺
   旋状円形ネジ山が設けられたネジの構造において、該ネ
   ジ本体の下端部分に、螺旋状の三角状ネジ山が設けら
   れ、これらネジ山の三つの辺がエッジ状を呈し、且つ各
   三角状ネジ山の尖状部とネジ本体間が斜状のネジ山の背
   を呈し、且つこれらネジ山の背とネジ本体の連接面が円
   弧状の***を呈し、木材にネジ立てすることができるこ
   とを特徴とする、ネジの構造。
2. 【請求項２】 前記ネジ本体の下端のネジ山が多角状を
   呈すると共に、同角度或いは異なる角度の排列を呈する
   ことを特徴とする、請求項１に記載のネジの構造。
3. 【請求項３】 前記ネジ本体の下端の三角状或いは多角
   状のネジ山が円形素材を直接よじって加工し形成された
   ことを特徴とする、請求項１に記載のネジの構造。