JP3078743U - 改良された弁機構を備えた気密冷却装置用圧縮機 - Google Patents

改良された弁機構を備えた気密冷却装置用圧縮機

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JP3078743U
JP3078743U JP2000008822U JP2000008822U JP3078743U JP 3078743 U JP3078743 U JP 3078743U JP 2000008822 U JP2000008822 U JP 2000008822U JP 2000008822 U JP2000008822 U JP 2000008822U JP 3078743 U JP3078743 U JP 3078743U
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ピエロボン エミリオ
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ザヌッシ エレットロメカニカ ソシエタ ペル アチオニ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の容積効率を向上させて気密装置全体
の効率を向上させることができるとともに、製造プロセ
スを簡単にできるような弁機構を備えた圧縮機。 【解決手段】 封止用の平坦な第一および第二ガスケッ
トが介装されて、本体と圧縮機先端部との間に保持され
る弁板を備える。また、弁板に設けた吸入孔と関連づけ
られる薄板状の吸入弁を備える。吸入弁全体は、弁板
の、本体側を向いた表面上に設けた溝部に収容される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、一般に、家庭用の気密冷却用装置や類似の機器において用いられ るような圧縮機に関し、特に、そのような圧縮機において用いられる弁機構に関 する。
【0002】
【従来の技術】
例えば欧州連合指令等、施政上の数々の規制は、家庭用電化製品の効率に益々 厳しい制約を課するものである。これらの規制は、冷却装置をデザインする上で 以前にも増して重要な要素となった。冷却用電化製品のエネルギー消費量は、冷 却装置全体の効率に相当依存するものである。そして冷却装置全体の効率は、冷 却装置を動作させる電気モータの効率と、圧縮機自体の機械効率とに依存するだ けでなく、圧縮機の容積効率にも依存するものである。そして圧縮機の容積効率 を決定するにあたり、圧縮機の弁機構が大きな役割を果たす。
【0003】 鋼製リボンを剪断し、続いて機械加工するというプロセスを用いて薄板型また はリード型の吸入式弁を製造する方法は既によく知られている。このような方法 により、圧縮機の弁板と面一となる弁を得ることができる。弁の据付部分は、少 なくとも一つの平坦な封止用ガスケットにより、弁板とシリンダ本体との間に永 久的に止着される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のような止着方法は、従来の弁機構に比べてコスト面で有効でな い。これは、吸入弁に高耐性(high tolerance)が求められるため、弁の信頼性 が低下し、製造コストが上がる結果となるからである。
【0005】 これとは異なる方法として、例えば国際公開WO99/30037号に開示さ れているように、その据付部分が折目付けされた(creased)つまみ部を備える ような吸入弁を製造する方法が知られている。ここでは、上記折目付けされたつ まみ部の縁部は、弁板に設けた対応する凹部内に据付けられる。この場合、弁の 耐性に関する配慮はそれほど重要ではない。しかし、この方法においては、(つ まみ部の縁部を除く)弁の据付部分を収容するために、圧縮機の本体を非常に精 密に機械加工する必要が生じるとともに、圧縮機内の無駄な容積が最小限となる よう弁の主要部分を収容するために、ピストンのヘッド部を非常に精密に機械加 工する必要が生じる。
【0006】 そこで、圧縮機の容積効率を向上させ、したがって気密装置全体の効率を向上 させるとともに、製造プロセスを簡単なものとするために、上記のような冷却用 圧縮機に用いられる改良された吸入弁機構を考案することが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の一態様は、シリンダ本体と、圧縮機先端部と、封止用の平坦な第一ガ スケットと、封止用の平坦な第二ガスケットとが介装されて、上記シリンダ本体 と上記圧縮機先端部との間に保持される弁板と、上記弁板に設けられた吸入孔と 関連づけられる薄板状の吸入弁とを備える、気密冷却用装置のための圧縮機を提 供する。上記吸入弁全体は、上記弁板の、上記シリンダ本体側を向いた表面上に 設けられた溝部にほぼ収容される。
【0008】 本考案の他の態様によれば、弁板の上記溝部は、上記吸入弁の主要部分を収容 する主領域と、上記主領域の深さよりも大なる深さを有する少なくとも一つの別 領域とを備える。この別領域は、上記吸引弁の据付部分を収容することができる 。
【0009】 本考案の更に異なる態様によれば、圧縮機の吸入弁が、実質的に、シリンダ内 に突出しない。したがって、使用することのできるシリンダの容積が増大し、圧 縮機全体の効率を向上させる可能性につながる。
【0010】 本考案の更に異なる態様によれば、上記吸入弁は、概ねT字形の平坦な舌片状 部材であり、上記舌片状部材は、上記弁板の上記吸入孔を封止可能な丸形の自由 端部を有する、長手形成された主要部分と、折目付けされた少なくとも一つのつ まみ部を備える横方向の据付部分とを備える。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1〜図6は、気密冷却用装置における単シリンダ式の圧縮機の構造の一部を 図示したものである。この圧縮機は、電動モータ(図示せず)と、シリンダ本体 10と、ピストン25を収容するシリンダ20と、封止用の平坦な第一ガスケッ ト30と、弁板40と、吸入弁50と、圧縮機先端部60と、封止用の平坦な第 二ガスケット70とを備える。
【0012】 封止用の平坦な第一ガスケット30は、上面30Aおよび底面30Bを備える 。ガスケット30の形状は概ね円形であり、その内径はシリンダ20の外径とほ ぼ等しい。
【0013】 弁板40は、上面40A(または4A)および底面40B(または4B)を備 える。弁板40は、圧縮機の吐出用経路の一部を形成する吐出孔41および42 と、吸入孔43と、溝部44とを備える。溝部44は、以下により詳細に説明す るように、弁板40の底面4Bに凹設されたものである。また、弁板40は、圧 縮機の各部品を据付けるためのボルト(図示せず)を収容する四つの孔49を備 える。
【0014】 本実施形態における吸入弁50は、図2に最もよく表されるように、ほぼT字 形に設計された平坦な舌片である。吸入弁50は、長手形成された主要部分51 と、横方向に形成された据付部分54とを備える。主要部分51は、吐出孔41 を露出させるためにその中央部に設けられた幅狭な幅狭部52と、吸入孔43を 封止することのできる丸く形成された自由端部53とを有する(図5参照)。据 付部分54は、折目付けされた二つのつまみ部55および56を備える(図6参 照)。
【0015】 圧縮機先端部60は、弁板40の孔49を通る上述した四つのボルトによって シリンダ本体10に取り付けられる。
【0016】 封止用の平坦な第二ガスケット70は、上面70Aおよび底面70Bを備える 。第二ガスケット70は、複数の開口部を有する。これらの開口部には、弁板4 0の吸入孔43に対応する開口部71が含まれる(図1参照)。さらに、第二ガ スケット70は、弁板40と圧縮機先端部60との間において、適切な封止(se al)を提供する。
【0017】 上記説明や図2〜図6の図示から分かるように、弁板40の底面4Bの溝部4 4は、吸入弁50全体を収容することができる。この結果、吸入弁50は、実質 的に、シリンダ20内へ突出せず、ピストン25は、その上面25Aがシリンダ 本体10の上面10Aと実質的に同じ高さとなる位置まで上昇することができる 。これは、圧縮機の容積効率を向上させる可能性につながる。
【0018】 特に、図2および図3に最もよく表されるように、溝部44は、二つの凹部4 5および46を備える。これらの凹部は、吸入弁50の据付部分54の折目付け されたつまみ部55および56を、対応する締め代(calibrated interference )をもって収容可能な形状および配置で設けられる(図6参照)。さらに、図2 および図4に最もよく表されるように、溝部44は、吸入弁50の長手形成され た主要部分51を収容する主凹部47を含む(図2参照)。凹部45および46 の深さP1(図3参照)は、その溝部44内にある主凹部47の深さP2(図4 参照)よりも大きい。このような特徴により、吸入弁50のセンタリングが自ず と実現されるとともに、吸入弁50と弁板40との間における遊びを最小限とす ることができる。この結果、吸入弁50の周囲から冷却ガスが逃げる危険性を最 小限とすることができる。
【0019】 吸入弁50の自由端部53は、弁板40の吸入孔43を完全に封止するのに適 した形状およびサイズを有するように設計されている(図5参照)。圧縮機を組 み立てるにあたり、厳密さを要する嵌め込み部分は、この封止だけである。した がって、弁板40の鋳造後、吸入孔43を取り囲む円形の縁だけを機械加工すれ ばよい。これにより、製造プロセスが簡略化される。
【0020】 以上、本考案の特定の実施形態について詳述したが、本考案は、その範囲が上 記の実施形態に対応して制限されるようなものではなく、添付の請求の範囲の精 神および表現の範囲に入るような改変や変更を全て含むものであることが理解さ れよう。すなわち、本考案は、異なる形状を有する吸入弁や、異なる形状や配置 の吸入孔を有する弁板をも含むものである。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、圧縮機の吸入弁全体が弁板の底面の溝部に収容されるため、 吸入弁はシリンダ内へほとんど突出しない。したがって、ピストンの上面はシリ ンダ本体の上面と実質的に同じ高さまで上昇することができるので、圧縮機の容 積効率を向上させることができる。
【0022】 また、吸入弁の自由端部は、弁板の吸入孔を完全に封止するのに適した形状お よびサイズに設計されている。したがって、弁板の鋳造後、吸入孔を取り囲む円 形の縁だけを機械加工すればよいので、製造プロセスが簡略化される。
【0023】 以上により、圧縮機の容積効率を向上させて、気密装置全体の効率を向上させ ることができる。また、製造プロセスを簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一態様にかかる気密冷却用装置の圧縮
機の部分断面図である。
【図2】図1の圧縮機の弁板および吸入弁の正面図であ
る。
【図3】図2中の線3−3に沿って図示した弁板の横断
面図である。
【図4】図2中の線4−4に沿って図示した弁板の横断
面図である。
【図5】図1の圧縮機の弁板上に配置された吸入弁の正
面図である。
【図6】図5中の線6−6に沿って図示した弁板の横断
面図である。
【符号の説明】
40 弁板 41、42 吐出孔 43 吸入孔 44 溝部 45、46 凹部 47 主凹部 50 吸入弁 51 主要部分 53 自由端部 55、56 つまみ部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密冷却用装置のための圧縮機であっ
    て、 シリンダ本体と、 圧縮機先端部と、 封止用の平坦な第一ガスケットと、封止用の平坦な第二
    ガスケットとが介装されて、前記シリンダ本体と前記圧
    縮機先端部との間に保持される弁板と、 前記弁板に設けられた吸入孔と関連づけられる薄板状の
    吸入弁とを備え、 前記吸入弁のほぼ全体は、前記弁板の、前記シリンダ本
    体側を向いた表面上に設けられた溝部に収容される圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記溝部は、 前記吸入弁の主要部分を収容する主領域と、 前記主領域の深さよりも大なる深さを有する少なくとも
    一つの別領域とを備え、前記別領域は前記吸引弁の据付
    部分を収容することができる請求項1に記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ本体のシリンダ内に設けら
    れたピストンを備え、前記ピストンは、その上面が前記
    シリンダ本体の上面と実質的に面一となる位置まで持ち
    上げられる請求項1に記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記吸入弁は、概ねT字形の平坦な舌片
    状部材であり、前記舌片状部材は、 前記弁板の前記吸入孔を封止可能な丸形の自由端部を有
    する、長手形成された主要部分と、 折目付けされた(creased)少なくとも一つのつまみ部
    を備える横方向の据付部分とを備える請求項1に記載の
    圧縮機。
JP2000008822U 1999-12-30 2000-12-14 改良された弁機構を備えた気密冷却装置用圧縮機 Expired - Lifetime JP3078743U (ja)

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