JP3078518B2 - さや管挿入装置 - Google Patents

さや管挿入装置

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JP3078518B2 JP09347151A JP34715197A JP3078518B2 JP 3078518 B2 JP3078518 B2 JP 3078518B2 JP 09347151 A JP09347151 A JP 09347151A JP 34715197 A JP34715197 A JP 34715197A JP 3078518 B2 JP3078518 B2 JP 3078518B2
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治郎 角田
英人 岩村
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソンの作業室
内の底部の地山や岩,転石などに削孔し、その穴にさや
管を挿入し、そのさや管にダイナマイトを挿薬し、発破
を行うためのさや管挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、さや管挿入装置は本発明の出願
人により開発され、既に提案されている(例えば、特開
平9−303075号参照)。
【0003】しかして、既に提案されている技術では削
孔装置とさや管押し込み装置とを、待機位置と作業位置
とに回動させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、既に提
案されている技術では削孔装置とさや管押し込み装置と
を、待機位置と作業位置とに回動させるようにしている
ため、回動手段を構成する部品点数が多く、しかも構造
が複雑になるという課題があり、回動手段を構成してい
るピニオンやギヤのバックラッシュの影響で、削孔され
た穴の位置に、挿入すべきさや管の位置を合わせにくい
という課題が残されていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、削孔装置とさや管押し込
み装置とを、待機位置と作業位置とに、簡素な構造の駆
動手段により正確に移動させ得るさや管挿入装置を提供
することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、建設機械に装
備されているスライドブームのブームシリンダを利用し
て、削孔装置とさや管押し込み装置とを、待機位置と作
業位置とに、正確に移動させ得るさや管挿入装置を提供
することにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、削孔された
穴に、挿入すべきさや管を、より一層正確に短時間で位
置合わせを行い得るさや管挿入装置を提供することにあ
る。
【0008】そして、本発明の他の目的は、大深度のケ
ーソンの沈設のための発破を行うに際して、苦渋作業で
ある削孔作業およびさや管挿入作業から作業員を解放し
得るさや管挿入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ブームシリンダ10を有するスライド
ブームdを備えた建設機械の前記スライドブームの先端
またはスライドブームdに取り付けられたアーム13の
先端に、削孔装置eと、さや管押し込み装置fと、さや
管ストック装置gとの順に設け、前記さや管押し込み装
置fを、さや管30のハンド28と、このハンド28を
さや管30のつかみ位置と挿入位置とに操作する引き込
みシリンダ27と、削孔された穴29にさや管30を挿
入操作するスライドシリンダ25とを備えて構成し、前
記削孔装置eとさや管押し込み装置fとを、待機位置と
作業位置とに、一緒に直線上を移動させる駆動手段を設
け、作業位置において前記ハンド28を介し前記さや管
ストック装置gの先端部に位置するさや管をつかみ、か
つ前記引き込みシリンダ27を介し挿入することを特徴
としている。
【0010】また、上記において前記建設機械に、削孔
装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位置を検出す
る位置検出センサhを設け、この位置検出センサhによ
り検出された位置情報に基づいて、前記駆動手段または
ブームシリンダ10を制御することを特徴としている。
【0011】さらに、さや管挿入装置を、ケーソンのス
ラブaに懸吊し、かつケーソンの作業室b内に配置され
た建設機械に取り付けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0013】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は削孔開始状態の側面図、図2は削孔された穴
の位置に、挿入すべきさや管を移動させた状態の側面
図、図3は穴にさや管を挿入している状態の側面図、図
4は装置の主要部の平面図、図5はさや管押し込み装置
部分の拡大一部横断平面図、図6は同側面図、図7はさ
や管ストック装置部分の拡大平面図、図8は同側面図で
ある。
【0014】これらの図に示す実施例は、図1に示すよ
うに、ケーソンのスラブaに建設機械としての掘削機c
を懸吊し、その掘削機cをケーソンの作業室b内に配置
し、作業室bの底部の地山iに発破を行うために適用し
た場合を示している。
【0015】しかして、ケーソンのスラブaの下面に
は、図1に示すように、互いに所定の間隔をおいて取り
付けられた2条で一対の走行レール1が敷設されてい
る。この走行レール1には、走行車輪2を介して掘削機
cが走行自在に懸吊され、ケーソンの作業室b内に配置
されている。
【0016】前記掘削機cは、図1に示すように、走行
体3と、この走行体3に旋回ベアリング4を介して旋回
自在に装着された旋回体5と、この旋回体5にブームブ
ラケット6およびデリックシリンダ7を介して上下方向
に傾動自在に支持されたスライドブームdと、このスラ
イドブームdの先端に反転ベアリング12を介して反転
可能に取り付けられたアーム13とを備えている。
【0017】前記スライドブームdは、図1に示すよう
に、アウタブーム8と、インナブーム9と、ブームシリ
ンダ10とを備えている。前記アウタブーム8は、旋回
体5にブームブラケット6を介して、軸方向には移動し
ないように固定されている。前記インナブーム9は、ア
ウタブーム8内にスライド自在に嵌挿されている。前記
ブームシリンダ10は、インナブーム9を伸縮操作す
る。
【0018】前記反転ベアリング12は、図1から分か
るように、反転モータ11により反転操作され、これに
伴いアーム13も反転操作される。
【0019】この実施例では、図1〜図4に示すよう
に、前記アーム13の先端に、脱着ブラケット14がピ
ン結合されている。また、前記脱着ブラケット14には
削孔装置取り付け用ブラケット15がピン結合されてお
り、この削孔装置取り付け用ブラケット15に、削孔装
置eが取り付けられている。さらに、前記削孔装置取り
付け用ブラケット15の一側部には、図4に示すよう
に、さや管押し込み装置取り付け用ブラケット16が固
定されており、このさや管押し込み装置取り付け用ブラ
ケット16には、さや管押し込み装置fが取り付けられ
ている。そして、前記さや管押し込み装置取り付け用ブ
ラケット16には、図4に示すように、さや管ストック
装置取り付け用ブラケット17が固定されており、この
さや管ストック装置取り付け用ブラケット17に、さや
管ストック装置gが取り付けられている。
【0020】前記削孔装置eは、図1〜図4に示すよう
に、削孔装置取り付け用ブラケット15に固定されたガ
イドシェル18と、このガイドシェル18に取り付けら
れたさく岩機19と、前記ガイドシェル18における接
地側端部に固定されたパッド22とを有している。前記
さく岩機19には、回転自在にかつ軸方向にスライド自
在に設けられたロッド20と、このロッド20の先端に
設けられたビット21とを装備しており、作業室bの底
部の地山iに削孔し得るように構成されている。
【0021】前記さや管押し込み装置fは、図3〜図6
に示すように、さや管押し込み装置取り付け用ブラケッ
ト16に取り付けられた固定ケース23と、これの内部
に嵌挿されたスライドケース24と、固定ケース23と
スライドケース24内にわたって設けられかつスライド
ケース24を伸縮操作するスライドシリンダ25と、ス
ライドケース24の端部に取り付けられたハンド用ブラ
ケット26と、これに取り付けられたハンド28と、ハ
ンド28をさや管30のつかみ位置と原位置とに操作す
る引き込みシリンダ27とを備えている。前記ハンド2
8は、引き込みシリンダ27によりさや管30のつかみ
位置まで進出操作され、さや管30をつかんだ後、原位
置に戻される。そして、前記ハンド28はさや管30の
挿入位置で、スライドシリンダ25によりスライドケー
ス24が穴29に向かって進出操作されるに伴い、つか
んでいるさや管30を穴29に押し込み、所定深さまで
挿入した後、そのさや管30を放すようになっている。
【0022】前記さや管ストック装置gは、図4,図7
および図8に示すように、さや管ストック装置取り付け
用ブラケット17に固定されたさや管ストッカ31と、
ウエイト板用のガイドレール32と、さや管ストッカ3
1内に配置されたウエイト板34と、さや管ストッカ3
1のさや管引き渡し口側に設けられたさや管ホルダ35
とを備えて構成されている。前記さや管ストッカ31
は、図7に示すように、平面から見て矩形状の部分31
aと、さや管引き渡し側に向かって幅を漸減する漏斗状
に形成された部分31bと、さや管30のほぼ1本分の
直径に相当する間隔のノズル状に形成されたさや管引き
渡し口31cと、前記矩形部分31aの両側壁にさや管
ストッカ31の長さ方向に細長く形成されたスロット
(図示せず)とを有し、平面から見て矩形状の部分31
aと漏斗状に形成された部分31bとの内部に、多数の
さや管30を立てて収容するようになっている。また、
前記さや管ストッカ31は図1および図8に示すよう
に、さや管ストッカ31の内部に収容されたさや管群が
その重力により、さや管引き渡し口31cに向かって移
動し得るように、傾斜させて設置されている。前記ガイ
ドレール32は、さや管ストッカ31の矩形状の部分3
1aの両側の側壁に形成されたスロットの外側に固定さ
れていて、2本で一対をなしている。前記ウエイト板3
4は、幅方向の両側に2個ずつ取り付けられたガイドロ
ーラ33を介して前記ガイドレール32に沿って移動可
能に載置されており、さや管ストッカ31内に収容され
たさや管群が倒れないように押さえ、かつさや管30を
さや管引き渡し口31cに向かって押し出すようになっ
ている。前記さや管ホルダ35は、板ばねで形成されて
いて、さや管引き渡し口31cでさや管30を1本ずつ
保持し、さや管押し込み装置fのハンド28に引き渡
す。
【0023】前記スライドブームdには、図1に示すよ
うに、削孔装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位
置を検出する位置検出センサhが設けられている。この
位置検出センサhにおけるこの実施例のものは、スライ
ドブームdのアウタブーム8に設けられた発光・受光素
子36と、インナブーム9の先端に設けられた光反射素
子37と、例えば地上に設営された操作室に設置された
コンピュータ(いずれも図示せず)とを備えて構成され
ている。そして、この位置検出センサhは発光・受光素
子36から発せられかつ光反射素子37により反射され
た光38を発光・受光素子36で受光し、発光・受光素
子36よりコンピュータに発光から受光までの時間を送
り込む。前記コンピュータでは、発光・受光素子36の
発光から受光までの時間より発光・受光素子36と光反
射素子37間の距離を演算し、その演算値から削孔装置
eとさや管押し込み装置fの位置を検出し、その位置情
報に基づいて、コンピュータによりスライドブームdの
ブームシリンダ10を制御するように構成されている。
【0024】次に、前記実施例における掘削機cとさや
管挿入装置の動作を説明する。
【0025】まず、準備段階で、さや管ストック装置g
のさや管ストッカ31内に多数のさや管30を立てた状
態で配列しておく。そして、前記さや管ストッカ31内
のさや管群を、ウエイト板34によりさや管引き渡し口
31cの方向に押し、さや管群が倒れないように押さえ
ておく。これにより、さや管ストッカ31内のさや管群
は、平面から見て漏斗状に形成された部分31bにより
さや管引き渡し口31cの方向に徐々に少数本に集約さ
れ、やがてさや管引き渡し口31cにさや管30が1本
ずつ自動的に送り込まれ、そのさや管30はさや管引き
渡し口31cに設けられたさや管ホルダ35により保持
される。
【0026】そこで、掘削機cの走行体3を走行レール
1に沿って移動させ、旋回体5を旋回させ、反転モータ
11と反転ベアリング12によりアーム13の角度を調
整する。
【0027】また、スライドブームdのブームシリンダ
10によりインナブーム9を伸長させ、始めに削孔装置
eを削孔位置であり,さや管挿入位置である図2に示す
イ位置にセットする。このとき、スライドブームdに設
けられた位置検出センサhにより削孔装置eとさや管押
し込み装置f側の部材の位置を検出し、検出された位置
情報に基づいて、コンピュータによりブームシリンダ1
0を制御し、あらかじめ決められた前記イ位置に、削孔
装置eを正確にセットする。
【0028】この状態からデリックシリンダ7によりス
ライドブームdを傾動させ、削孔装置eのガイドシェル
18の先端に取り付けられているパッド22を介して削
孔装置eを削孔位置に着地させ、デリックシリンダ7を
停止させる。
【0029】ついで、削孔装置eのさく岩機19を駆動
させ、ロッド20に回転と推力とを与え、ビット21に
より削孔を行う。
【0030】このとき、さや管押し込み装置fは削孔装
置eから直線上に距離L(図2参照)離れた位置で、待
機している。そこで、待ち時間を利用して、さや管押し
込み装置fの引き込みシリンダ27を伸長させ、ハンド
28をさや管ストック装置gのさや管引き渡し口31c
の位置に進出させ、この位置で1本のさや管30をつか
む。ハンド28がさや管30をつかんだ後、引き込みシ
リンダ27を縮小させ、受け取ったさや管30をさや管
押し込み装置fの所定位置に保持して待機する。
【0031】前記さや管引き渡し口31cからハンド2
8にさや管30を1本引き渡すと、さや管ストッカ31
がさや管引き渡し口31cに向かって傾斜状に設置され
ていること、ウエイト板34によりさや管群をさや管引
き渡し口31cの方向に押していることとにより、さや
管ストッカ31内のさや管30のうちの1本がさや管引
き渡し口31cに自動的に補充される。
【0032】前記削孔装置eにより所定深さの穴29を
削孔した後、さく岩機19のロッド20の回転を停止さ
せかつ引き上げ、削孔装置eを削孔作業前の状態に戻
す。
【0033】この状態から、スライドブームdのブーム
シリンダ10を図2に示すように、長さL伸長させ、さ
や管押し込み装置fを削孔位置であり,さや管挿入位置
であるイ位置へ直線上に移動させる。その結果、削孔装
置eはブームシリンダ10を伸長させた長さLと同じ距
離L、直線上に移動し、ロ位置で待機する。このとき
も、スライドブームdに設けられた位置検出センサhに
より削孔装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位置
を検出し、検出された位置情報に基づいて、コンピュー
タによりブームシリンダ10を制御し、さや管押し込み
装置fを前記イ位置に正確にセットする。
【0034】ついで、図2に示す状態から、さや管押し
込み装置fのスライドシリンダ25を伸長させ、スライ
ドケース24を穴29に向かって移動させ、さや管30
をつかんでいるハンド28を穴29に向かって移動さ
せ、図3に示すように、地山iに削孔された穴29にさ
や管30を押し込んで挿入する。
【0035】前記穴29にさや管30を所定深さまで挿
入した後、ハンド28がつかんでいたさや管30を解き
放し、スライドシリンダ25を縮小させ、スライドケー
ス24とハンド28とを原位置に戻す。
【0036】その後、必要によりブームシリンダ10を
長さL、縮小させる。なお、場合によっては削孔装置e
を距離L、移動させたロ位置から次の削孔位置に直接移
動させてもよい。
【0037】以上の動作を繰り返し行うことにより、地
山i上のあらかじめ決められた位置に穴29を削孔し、
その穴29にさや管30を確実に挿入することができる
し、これらの動作を地上等に設営された操作室内から遠
隔操作により実行させることができる。
【0038】しかして、この実施例によれば、ケーソン
のスラブaに懸吊されかつ作業室b内に配置された掘削
機cにさや管挿入装置を設け、作業室bの底部の地山i
に穴28を削孔し、その穴29にさや管30を挿入する
ようにしており、穴29の削孔作業およびさや管30の
挿入作業を、地上等に設営された操作室側からの指令に
より遠隔操作によって掌ることができるので、大深度の
ケーソンであっても、苦渋作業から作業員を解放するこ
とができる。
【0039】また、この実施例ではスライドブームdの
ブームシリンダ10を利用して、削孔装置eとさや管押
し込み装置fとを待機位置と作業位置とに、直線上に移
動させるようにしており、削孔装置とさや管押し込み装
置とを待機位置と作業位置とに、回動させる方式のごと
くピニオンやギヤのバックラッシュによる誤差を考慮す
る必要がないので、簡潔にかつ正確に移動操作すること
ができる。
【0040】さらに、この実施例ではさや管ストック装
置gを、平面から見て矩形の部分31aと漏斗状に形成
された部分31bとさや管引き渡し口31cとを有する
さや管ストッカ31を前記さや管引き渡し口31cに向
かって傾斜状に設置し、前記さや管ストッカ31内に収
容されたさや管群をさや管引き渡し口31cの方向に押
すウエイト板34を設け、前記さや管引き渡し口31c
に板ばね製のさや管ホルダ35を設けて構成し、ウエイ
ト板34によりさや管ストッカ31内のさや管群を倒れ
ないように押さえると同時に、さや管引き渡し口31c
に向かって押し出すようにし、さや管引き渡し口31c
にさや管30を1本ずつ並べて送り込み、そのさや管3
0をさや管引き渡し口31cで保持するようにしている
ので、さや管押し込み装置fとさや管引き渡し口31c
との間で、さや管30を1本ずつスムーズに授受できる
し、さや管引き渡し口31cからさや管押し込み装置f
にさや管30の1本を引き渡した後、さや管引き渡し口
31cにさや管30をすみやかに補充することができ
る。
【0041】しかも、この実施例ではスライドブームd
の位置固定のアウタブーム8に設けられた発光・受光素
子36と、伸縮するインナブーム9に設けられた光反射
素子37とで構成された位置検出センサhと、地上等に
設営された操作室に設置されたコンピュータとを備え、
削孔装置eとさや管押し込み装置fを移動させるとき
に、前記位置検出センサhにより発光・受光素子36に
対する光反射素子37の位置を検出し、その検出値をコ
ンピュータに送り込み、この検出値からコンピュータで
削孔装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位置を演
算し、その演算値に基づいて、駆動手段としてのブーム
シリンダ10を制御し、削孔装置eとさや管押し込み装
置fとを移動させるようにしているので、前記削孔装置
eとさや管押し込み装置fとを待機位置と作業位置と
に、より一層正確に移動させることができる。
【0042】なお、本発明はケーソンのスラブaに懸吊
されかつ作業室b内に配置された掘削機cにさや管挿入
装置を設けた図示の実施例に限らず、地上に設置され,
使用される建設機械に設け、岩や転石などに穴を削孔
し、その穴にさや管を挿入する用途に適用することもで
きる。
【0043】また、本発明はスライドブームdにさや管
挿入装置を取り付ける場合に限らず、長さが固定のブー
ム、またはそのブームに連結されたアームの先端にさや
管挿入装置を取り付け、削孔装置eとさや管押し込み装
置fとを直線上に移動させる駆動手段をスライドブーム
dとは別途に設けてもよい。
【0044】さらに、位置検出センサhは図示実施例の
発光・受光素子36と光反射素子37とを用いるものに
限らず、他の手段を用いてもよく、その取り付け箇所
も、スライドブームdに設ける場合に限らないし、要は
削孔装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位置を的
確に検出できるものであればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ブー
ムシリンダ10を有するスライドブームdを備えた建設
機械の前記スライドブームの先端またはスライドブーム
dに取り付けられたアーム13の先端に、削孔装置e
と、さや管押し込み装置fと、さや管ストック装置gと
の順に設け、前記さや管押し込み装置fを、さや管30
のハンド28と、このハンド28をさや管30のつかみ
位置と挿入位置とに操作する引き込みシリンダ27と、
削孔された穴29にさや管30を挿入操作するスライド
シリンダ25とを備えて構成し、前記削孔装置eとさや
管押し込み装置fとを、待機位置と作業位置とに、一緒
に直線上を移動させる駆動手段を設け、作業位置におい
て前記ハンド28を介し前記さや管ストック装置gの先
端部に位置するさや管をつかみ、かつ前記引き込みシリ
ンダ27を介し挿入する構成としているので、建設機械
に装備されているスライドブームdのブームシリンダ1
0を利用して、削孔装置eとさや管押し込み装置fと
を、待機位置と作業位置とに正確に移動させ得る効果あ
り、したがって特別に駆動手段を設ける必要がなく、設
備費を大幅に削減し得る効果がある。
【0046】また、本発明では、前記建設機械に、削孔
装置eとさや管押し込み装置f側の部材の位置を検出す
る位置検出センサhを設け、この位置検出センサhによ
り検出された位置情報に基づいて、前記駆動手段または
ブームシリンダ10を制御するようにしているので、削
孔された穴29に、挿入すべきさや管30を、より一層
正確にかつ短時間で位置合わせし得る効果がある。
【0047】さらに、本発明では、上記さや管挿入装置
において、ケーソンのスラブaに懸吊されかつ作業室b
内に配置された建設機械に、前記さや管挿入装置を取り
付けているので、大深度のケーソンの沈設のための発破
を行うに際して、苦渋作業である削孔作業およびさや管
挿入作業から作業員を解放し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、削孔開始状態
の側面図である。
【図2】同実施例において、削孔された穴の位置に、挿
入すべきさや管を移動させた状態の側面図である。
【図3】図2に続いて、穴にさや管を挿入している状態
を示す側面図である。
【図4】同実施例における装置の主要部の平面図であ
る。
【図5】同実施例におけるさや管押し込み装置部分の拡
大一部横断平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】同実施例におけるさや管ストック装置部分の拡
大平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【符号の説明】
a ケーソンのスラブ b ケーソンの作業室 c さや管挿入装置を取り付けるべき建設機械として
の掘削機 1 掘削機の走行レール 3 掘削機の走行体 5 掘削機の旋回体 d スライドブーム 8 スライドブームのアウタブーム 9 スライドブームのインナブーム 10 スライドブームのブームシリンダ 13 掘削機のアーム 14 脱着ブラケット e 削孔装置 18 削孔装置のガイドシェル 19 削孔装置のさく岩機 20 削孔装置のロッド 21 削孔装置のビット f さや管押し込み装置 23 さや管押し込み装置の固定ケース 24 さや管押し込み装置のスライドケース 25 さや管押し込み装置のスライドシリンダ 27 さや管押し込み装置のハンドの引き込みシリンダ 28 さや管押し込み装置のハンド 29 削孔された穴 30 さや管 g さや管ストック装置 31 さや管ストック装置のさや管ストッカ 34 さや管ストック装置のウエイト板 35 さや管ストック装置のさや管ホルダ h 位置検出センサ 36 位置検出センサの発光・受光素子 37 位置検出センサの光反射素子 38 光 i ケーソンの作業室の底部の地山
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−303075(JP,A) 特開 平10−292762(JP,A) 実公 昭63−19760(JP,Y2) 米国特許5308149(US,A) 米国特許3877373(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42D 1/08 E21D 9/00 F42D 3/04 E21B 7/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームシリンダ(10)を有するスライ
    ドブーム(d)を備えた建設機械の前記スライドブーム
    の先端またはスライドブーム(d)に取り付けられたア
    ーム(13)の先端に、削孔装置(e)と、さや管押し
    込み装置(f)と、さや管ストック装置(g)との順に
    設け、 前記さや管押し込み装置(f)を、さや管(30)のハ
    ンド(28)と、このハンド(28)をさや管(30)
    のつかみ位置と挿入位置とに操作する引き込みシリンダ
    (27)と、削孔された穴(29)にさや管(30)を
    挿入操作するスライドシリンダ(25)とを備えて構成
    し、 前記削孔装置(e)と、さや管押し込み装置(f)と
    を、待機位置と作業位置とに、一緒に直線上を移動させ
    る駆動手段を設け、作業位置において前記ハンド(2
    8)を介し前記さや管ストック装置(g)の先端部に位
    置するさや管をつかみ、かつ前記引き込みシリンダ(2
    7)を介し挿入することを特徴とするさや管挿入装置。
  2. 【請求項2】 前記建設機械に、削孔装置(e)とさや
    管押し込み装置(f)側の部材の位置を検出する位置検
    出センサ(h)を設け、この位置検出センサ(h)によ
    り検出された位置情報に基づいて、前記駆動手段または
    ブームシリンダ(10)を制御することを特徴とする請
    求項1記載のさや管挿入装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2記載のさや管挿入
    装置を、ケーソンのスラブ(a)に懸吊し、かつケーソ
    ンの作業室(b)内に配置された建設機械に取り付けた
    ことを特徴とするさや管挿入装置。
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