JP3078403B2 - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置

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JP3078403B2
JP3078403B2 JP04171051A JP17105192A JP3078403B2 JP 3078403 B2 JP3078403 B2 JP 3078403B2 JP 04171051 A JP04171051 A JP 04171051A JP 17105192 A JP17105192 A JP 17105192A JP 3078403 B2 JP3078403 B2 JP 3078403B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、反応管の異常
を検出する機能を備えた自動化学分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療機関等においては、免疫検
定等に自動化学分析装置が用いられる。この自動化学分
析装置には多数の反応管が備えられている。これらの反
応管には、サンプルと、検査項目に応じた薬液とが分注
され、反応管内で反応液が作成される。
【0003】また、通常この種の自動化学分析装置は数
年に亘って使用され、その間に種々の検査に用いられ
る。一般に、反応管は使い捨てされるわけではなく、検
査が終わる度に洗浄され、繰返し使用される。
【0004】反応管は検査の度に洗浄されるが、日常的
な洗浄によって汚れを完全に落とすことは困難である。
そして、反応管を長期に亘って使用した結果として、反
応管に汚れの付着等の異常が生じることがある。
【0005】各反応管に異常が生じている場合、反応管
の異常が分析結果に影響し、分析精度が低下することが
ある。したがって、ユーザが常に高精度な分析結果を得
るためには、反応管の異常を予め検出することが重要で
ある。従来、反応管の異常を検出する方法として、例え
ば以下のような方法が知られている。 方法(1):測定値が既知であるサンプルを用いて分析
し、分析値の変動をユーザがチェックする。そして、反
応管全体としての経時的異常を検出する。
【0006】方法(2):反応管内の発色等を直接測光
するタイプの自動化学分析装置では、サンプルを分析す
る前に、全ての反応管にイオン交換水等が満たされ、全
ての反応管が測光される。そして、測光値が予め設定さ
れている正常値範囲内にない場合、異常発生が判断され
る。そして、異常を生じた反応管がユーザに告知され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の方法
(1)においては、経時的異常が個々の反応管に略均一
に発生していると仮定すれば、一部の反応管で分析を行
うことにより経時的異常を容易に検出できる。しかし、
個々の反応管に特異的に発生している異常を確実に検出
するためには、測定値が既知のサンプルを全ての反応管
で分析する必要があるため、ランニングコストが大であ
り、分析に要する時間が長い。したがって、この方法は
実現が困難である。
【0008】また、方法(2)は、反応管を直接測光で
きないタイプの自動化学分析装置においては、実現不可
能である。さらに、反応管を直接測光できるタイプの自
動化学分析装置においても、実際に検出されることは、
反応管の測光経路上に異常がないということである。し
たがって、例えば、該当反応管内の測光経路上以外に反
応に影響を及ぼす物質が残存していることを原因とする
異常や、また、該当反応管の位置ズレ等によってサンプ
ル分注不良が生じたことを原因とする異常のように、各
反応管の特異な異常は検出できない。本発明の目的とす
るところは、反応管の特異な異常を精度よく確実に検出
することができる自動化学分析装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、サンプルと検査項目に応じた薬液とが分注
される反応管を複数備えた自動化学分析装置において、
反応管毎に得られた測定データを蓄積し、蓄積された測
定データから反応管毎に所定の検査項目の測定値データ
を抽出し、測定データを統計処理し、複数の反応管の統
計処理結果の比較を出力表示することにある。こうする
ことによって本発明は、反応管の特異な異常を精度よく
確実に検出できるようにしたことにある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例の自動化学分析装
置(以下、分析装置と称する)1を示している。この分
析装置1は、測定部2、測定データ送信部3、測定デー
タ受信部4、測定データ記憶部5、測定データ統計処理
部6、処理結果出力部7、及び、処置情報入力部8とを
備えている。
【0012】これらのうち測定部2は、図2に概略的に
示すように回転ディスク9に例えば72個の反応管10
…を保持しており、回転ディスク9を所定角度毎にステ
ップ回転させる。測定部2には、図示しないが、サンプ
ル分注部、試薬分注部、及び、測光部が備えられてお
り、各反応管にサンプル及び試薬を分注する。そして、
各反応管内での反応結果は測光部により測定される。
【0013】図2中に示すように、反応管10…にそれ
ぞれ1〜72の番号が設定されており、得られた測定値
がいずれの番号の反応管の値であるかが検知される。そ
して、分析項目、反応管番号、及び、測定値が、測定デ
ータ送信部3から測定データ受信部4へ送信される。こ
こで、以下では、分析項目、反応管番号、及び、測定値
をまとめて測定データと称する。
【0014】受信された測定データは測定データ記憶部
5に送られる。測定データ記憶部5には記録媒体11が
備えられており、測定データは記録媒体11に記憶され
る。記録媒体11として、例えばハードディスクやフロ
ッピィディスク等のように一般的な種々の記録手段を採
用することが可能である。
【0015】測定データ統計処理部6は、記録媒体11
に記録された測定データのうちから、例えばユーザによ
って指定された検査項目の測定データだけを読み出す。
さらに、測定データ統計処理部6においては、抽出され
た測定データを基にして、以下の(1)〜(6)及び図
3に示すように各反応管10…についての統計処理が行
われる。
【0016】(1)各反応管10…に対する所定回(こ
こでは20回)のテストによって得られた測定値が時系
列に並べられ、これらの測定値のうちから、規定された
正常値範囲内にある測定値が求められる。そして、正常
値範囲内にある測定値の中の最低値が求められる。 (2)各反応管10…について、20テストごとの最低
値のレンジ、平均値、バラツキ幅、及び、標準偏差が求
められる。 (3)20テスト毎の累積テスト数Xと、20テスト毎
の最低値Yとの相関係数が求められる。 (4)規定の異常高値を越えたテスト数(異常高値発生
頻度)の、総テスト数に対する割合を求める。 (5)規定の異常低値を越えたテスト数(異常低値発生
頻度)の、総テスト数に対する割合を求める。 (6)以上の各統計処理の結果がグラフにまとめられ
る。 判定結果出力部7では、前記の判定結果をCRT12或
いはプリンタ13等の出力表示手段へ出力し、ユーザへ
表示する。
【0017】図4〜図6は表示例を示している。例えば
図4のグラフにおいては、横軸に反応管番号が設定さ
れ、縦軸に平均値とレンジ、標準偏差、及び、相関係数
がそれぞれ縦軸に設定されている。また、図5のグラフ
においては、横軸に反応管番号が設定され、異常高値発
生頻度及び異常低値発生頻度がそれぞれ縦軸に設定され
ている。
【0018】また、図6のグラフにおいては、ユーザに
よって指定された反応管(No.1及びNo.5)についての統
計処理結果が表示されている。20テスト毎の累積テス
ト数が横軸に設定され、20テストごとの最低値が縦軸
に設定されている。
【0019】これらの出力がユーザに示され、ユーザは
これらの統計処理結果を基に特異な異常を生じた反応管
を判別する。そして、反応管に対して洗浄や交換等の処
置が行われ、処置情報入力部8に、処置が行われた反応
管番号が入力される。入力された情報は記録媒体11に
記録され、測定データ判定部6による判定の際に参照さ
れる。
【0020】すなわち、上述のような分析装置1におい
ては、検査の度に得られた測定データが長期に亘って蓄
積される。さらに、所定回(本実施例では20回)の検
査の測定データが蓄積された後、これら測定データが検
査項目に応じて抽出され、抽出された測定データに対し
て統計処理が施される。そして、各反応管の統計処理結
果が、ユーザが他の反応管と容易に比較できるよう出力
表示される。したがって、反応管10…の比較をユーザ
に明確に告知でき、反応管の特異な異常を精度よく確実
に検出することが可能になる。
【0021】つまり、自動科学分析装置を行う場合、個
々の反応管においては、長い期間に必ず同一の検査項目
が何回か分析されている。但し、毎回必ず同一のサンプ
ルを用いて分析が行われるわけではないため、例えば単
純に個々の反応管について、同一項目の測定値の平均値
をとっただけでは厳密に比較することはできない。
【0022】しかし、本実施例のように、ある検査項目
に着目し、個々の反応管における該当項目の測定値を蓄
積し、蓄積された測定値に統計処理を施し、サンプルの
違いに基づく測定値の違いを除去すれば、正確な比較が
可能になる。
【0023】そして、従来はユーザの感覚的な判断、あ
るいはある限定された機能のチェックによる不十分な自
動判定に頼っていた反応管の特異的な異常を、確実かつ
分かり易くユーザに告知することができる。これによっ
て、ユーザが適切な処置を施すことが可能となり、分析
データの異常を未然に防ぐことができる。
【0024】なお、本実施例においては、ユーザが出力
された統計処理結果をもとに異常を検知するが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、予め規定値
を設定して自動的に異常を検知し、検知された異常を警
報等を用いてユーザに告知することも可能である。ま
た、反応管を自動装填するタイプの自動化学分析装置の
場合には、反応管を交換した場合の情報を自動的に入力
することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サンプル
と検査項目に応じた薬液とが分注される反応管を複数備
えた自動化学分析装置において、反応管毎に得られた測
定データを蓄積し、蓄積された測定データから反応管毎
に所定の検査項目の測定値データを抽出し、測定データ
を統計処理し、複数の反応管の統計処理結果の比較を出
力表示するものである。したがって本発明は、反応管の
特異な異常を精度よく確実に検出できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動化学分析装置の要部の
構成を示すブロック図。
【図2】測定部を示す説明図。
【図3】測定データ統計処理部による処理を説明するフ
ローチャート。
【図4】測定データ統計処理部の処理結果の出力例を示
す図。
【図5】測定データ統計処理部の処理結果の他の出力例
を示す図。
【図6】測定データ統計処理部の処理結果の他の出力例
を示す図。
【符号の説明】
1…自動化学分析装置、2…測定部、3…測定データ送
信部、4…測定データ受信部、5…測定データ記憶部、
6…測定データ統計処理部、7…処理結果出力部、8…
処置情報入力部、10…反応管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルと検査項目に応じた薬液とが分
    注される反応管を複数備えた自動化学分析装置におい
    て、上記反応管毎に得られた測定データを蓄積し、蓄積
    された測定データから上記反応管毎に所定の検査項目の
    測定値データを抽出し、上記測定データを統計処理し、
    上記複数の反応管の統計処理結果の比較を出力表示する
    ことを特徴とする自動化学分析装置。
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JP5953089B2 (ja) * 2012-03-30 2016-07-13 株式会社Lsiメディエンス 測定データの異常を検出する方法、及び、測定データの異常検出装置
JP6025397B2 (ja) * 2012-05-22 2016-11-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

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