JP3076097U - 入浴用腰掛け椅子 - Google Patents

入浴用腰掛け椅子

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JP3076097U JP2000006423U JP2000006423U JP3076097U JP 3076097 U JP3076097 U JP 3076097U JP 2000006423 U JP2000006423 U JP 2000006423U JP 2000006423 U JP2000006423 U JP 2000006423U JP 3076097 U JP3076097 U JP 3076097U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】各種の入浴用洗剤等を着脱自在に備え得るよう
にした入浴用腰掛け椅子を提供する。 【解決手段】下面環状裾部11を比較的大きく拡開さ
せ、かつ頂面部13の中心部分に雌螺条部14を形成し
た台座部材10と、十分な広さの座面21、および該座
面21の後部位置に立ち上げて背もたれ部22を有し、
雌螺条部14に高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部24
を設けると共に、該雄螺条筒部24の左右対称位置に前
方が開口した各受け筒部25,25をそれぞれに配置さ
せた腰掛け部材20と、腰掛け部材20の螺合位置をダ
ブルナット形式で固定的に維持する操作レバー付きの螺
嵌部材と、腰掛け部材20の各受け筒部25,25に着
脱自在に挿通されて入浴用洗面器101、およびハンド
シャワー102、それに各種の入浴用洗剤等を載置保持
し得る保持部材40aとを備えて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、入浴用腰掛け椅子に関し、さらに詳しくは、浴室の洗い場に据え置 かれて、特に老人や下半身の不自由な身体障害者等が他の人を煩わせずに、腰掛 けた状態のまま、自分自身が独りで身体を洗い、また、洗顔、洗髪することの可 能な入浴用腰掛け椅子に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
現今のように、社会的に住民の高齢化が進み、且つ核家族化が取り沙汰される 中では、老人夫婦あるいは老人独りだけで生活を営むケースが非常に多くなって きている。このように老人夫婦あるいは老人独りだけで生活を営むのには、さま ざまな面でとかくの問題を生じ易く、例えば、体力的に劣る老人や、特に下半身 の不自由な身体障害者が独りきりで入浴するときには、洗い場における安定した 状態での身体洗いに困難を伴うことが予想される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、浴室の洗い場には、単に腰掛けて利用するだけの簡単な構造の腰掛け 椅子が備えられているのが通常である。例えば、該従来の腰掛け椅子は、合成樹 脂による全一体的な成形品からなっており、その座面が単に腰部を載せ得るに足 るだけの面積範囲に設定され、かつ座面高さも一定に設定されたものが多い。し かし、このような構成態様の腰掛け椅子の場合、使用時には、腰掛けた状態で一 つの方向、つまりは前方のみを向くだけであることから、入浴用洗面器を用いて 身体各部を洗うために行う必要のある動作、例えば、必ずしも前方に置かれてい るものとは限られないボデイソープや洗髪用シャンプー、リンス等を取り上げる とか、あるいは浴槽内から温湯を汲み出す等の各動作をそれぞれに行うのには、 先にも述べた体力的に劣る老人や、下半身の不自由な身体障害者の場合、極めて 不自由である。
【0004】 そこで、先に本願人が提案した如く、腰掛け椅子に対して腰掛けた状態のまま で左右へ自由に回動可能な機能を与える手段が容易に考えられるのであるが、こ のように左右への回動が可能であるということは、一面で、使用に際して腰掛け ようとすると、自身の体重のかけ加減の如何等で不自然に回動して了う場合もあ り、かえって危険でもあるという不都合を有している。
【0005】 一方、腰掛けた状態での安定性に関しても、座面が腰部を載せ得るに足るだけ の広さのものや、座高が一定のものでは、心理的にとかくの不安感を払拭しきれ ず、日頃から居間等で使用している椅子におけるほどの安定感は到底望むべくも ないものであった。
【0006】 従って、本考案の目的は、腰掛けた状態で日頃から使いなれている椅子の場合 と同様に十分な安定性を確保すると共に、入浴用洗面器やハンドシャワー、それ に身体各部を洗うために必要な各種の入浴用洗剤等を任意に着脱自在に備え得る ようにした入浴用腰掛け椅子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案に係る請求項1に記載の入浴用腰掛け椅子 は、据え置いた状態での安定性を十分に確保すべく下面環状裾部を比較的大きく 拡開させ、かつ頂面中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰部全 体を受け入れるに足る十分な広さの座面、および該座面の後部位置に立ち上げて 腰部背面を支える背もたれ部を有し、かつ下面側でのほぼ中心部分に下方へ延出 されて前記台座部材の雌螺条部に高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると 共に、該雄螺条筒部の左右対称位置に前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒 部をそれぞれに配置させた腰掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装され て前記腰掛け部材の螺合位置をダブルナット形式で固定的に維持可能にする操作 レバー付きの螺嵌部材と、前記腰掛け部材の各受け筒部に着脱自在に挿通されて 入浴用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置保持し得る保持部材とを備える ことを特徴としている。
【0008】 上記構成による請求項1の入浴用腰掛け椅子では、浴室の洗い場床面に対して 台座部材、ひいては腰掛け椅子自体を安定的に据置くことができると共に、台座 部材に対する腰掛け部材の座面高さを任意に調整した後に螺嵌部材の締着によっ て該座面高さ位置を所望通りに固定的に設定できるもので、該螺嵌部材の締着後 は、腰掛け部材が不本意に回動したりする惧れがない。また、腰掛け部材に対し ては、十分な広さの座面が形成され、かつ背もたれ部を有しているために、利用 者の腰部を極めて安定的に受け入れることができる。そして、このように利用者 の腰部を受け入れた状態で、各受け筒部に挿通して保持する保持部材には、入浴 用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置保持させて用い得るのである。
【0009】 本考案に係る請求項2に記載の入浴用腰掛け椅子は、据え置いた状態での安定 性を十分に確保すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面中心部分 に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰部全体を受け入れるに足る十分な 広さにされ、かつ左右両側縁部に前後方向へ延びて僅かに膨出する各縁部片を形 成してなる座面、および該座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もた れ部を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて前記台座部材の雌螺条 部に高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対 称位置に前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれに配置させた腰 掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置 をダブルナット形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部材と、前 記腰掛け部材の各受け筒部に着脱自在に挿通されて入浴用洗面器や各種の入浴用 洗剤等を適宜に載置保持し得る保持部材とを備えることを特徴としている。
【0010】 上記構成による請求項2の腰掛け椅子では、浴室の洗い場床面に対して台座部 材、ひいては腰掛け椅子自体を安定的に据置くことができると共に、台座部材に 対する腰掛け部材の座面高さを任意に調整した後に螺嵌部材の締着によって該座 面高さ位置を所望通りに固定的に設定できるもので、該螺嵌部材の締着後は、腰 掛け部材が不本意に回動したりする惧れがない。また、腰掛け部材に対しては、 十分な広さの座面が形成され、かつ背もたれ部を有しているために、利用者の腰 部を極めて安定的に受け入れ得るのであり、しかも、これに合わせて座面上に腰 掛ける際には、左右両側の各縁部片の存在を皮膚感覚で容易に感じ取れるので、 常に該座面の中央位置に正しく腰掛けることができる。そして、このように利用 者の腰部を受け入れた状態で、各受け筒部に挿通して保持する保持部材には、入 浴用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置保持させて用い得るのである。
【0011】 本考案に係る請求項3に記載の入浴用腰掛け椅子は、据え置いた状態での安定 性を十分に確保すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面中心部分 に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰部全体を受け入れるに足る十分な 広さの座面、および該座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ部 を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて前記台座部材の雌螺条部に 高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位 置にあって、横断面下向きコ字状をなして前方が開口する各受け筒部を前後方向 へ向けそれぞれに配置させた腰掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装さ れて前記腰掛け部材の螺合位置をダブルナット形式で固定的に維持可能にする操 作レバー付きの螺嵌部材と、横断面下向きコ字状をなして前記腰掛け部材の各受 け筒部に着脱自在に挿通され、入浴用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置 保持し得る保持部材とを備えることを特徴としている。
【0012】 上記構成による請求項3の腰掛け椅子では、浴室の洗い場床面に対して台座部 材、ひいては腰掛け椅子自体を安定的に据置くことができると共に、台座部材に 対する腰掛け部材の座面高さを任意に調整した後に螺嵌部材の締着によって該座 面高さ位置を所望通りに固定的に設定できるもので、該螺嵌部材の締着後は、腰 掛け部材が不本意に回動したりする惧れがない。また、腰掛け部材に対しては、 十分な広さの座面が形成され、かつ背もたれ部を有しているために、利用者の腰 部を極めて安定的に受け入れることができる。さらに、このように利用者の腰部 を受け入れた状態で、各受け筒部に挿通して保持する保持部材には、入浴用洗面 器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置保持させて用い得るもので、しかも、ここ での各受け筒部への保持部材の挿通は、該各受け筒部と保持部材とを共に断面下 向きコ字状に形成しているために、該保持部材の常に正しい形態での挿通保持が 可能になる。
【0013】 本考案に係る請求項4に記載の入浴用腰掛け椅子は、据え置いた状態での安定 性を十分に確保すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面中心部分 に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰部全体を受け入れるに足る十分な 広さの座面、および該座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ部 を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて前記台座部材の雌螺条部に 高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位 置に前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれに配置させた腰掛け 部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置をダ ブルナット形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部材と、前記腰 掛け部材の選択された各受け筒部に着脱自在に挿通可能な端部側の各挿通保持杆 部、該各挿通保持杆部の相互間を結んで入浴用洗面器を載置保持する支持環部、 および該支持環部の一側に付設されてハンドシャワーを挿通保持する保持枠環部 からなる保持部材とを備えることを特徴としている。
【0014】 上記構成による請求項4の腰掛け椅子では、浴室の洗い場床面に対して台座部 材、ひいては腰掛け椅子自体を安定的に据置くことができると共に、台座部材に 対する腰掛け部材の座面高さを任意に調整した後に螺嵌部材の締着によって該座 面高さ位置を所望通りに固定的に設定できるもので、該螺嵌部材の締着後は、腰 掛け部材が不本意に回動したりする惧れがない。また、腰掛け部材に対しては、 十分な広さの座面が形成され、かつ背もたれ部を有しているために、利用者の腰 部を極めて安定的に受け入れることができる。さらに、このように利用者の腰部 を受け入れた後に、各受け筒部には、保持部材の各挿通保持杆部を挿通して保持 させるが、このように利用者が腰掛けたままの状態で、該保持部材の支持環部へ の入浴用洗面器の載置保持、ならびに該支持環部の一側に付設する支持枠環部へ のハンドシャワーの挿通保持によるそれぞれの使用が可能になる。
【0015】 本考案に係る請求項5に記載の入浴用腰掛け椅子は、据え置いた状態での安定 性を十分に確保すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面中心部分 に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰部全体を受け入れるに足る十分な 広さの座面、および該座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ部 を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて前記台座部材の雌螺条部に 高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位 置に前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれに配置させた腰掛け 部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置をダ ブルナット形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部材と、前記腰 掛け部材の選択された各受け筒部に着脱自在に挿通可能な端部側の各挿通保持杆 部、該各挿通保持杆部の相互間を結んで入浴用洗面器を載置保持する支持環部、 該支持環部の一側に付設されてハンドシャワーを挿通保持する支持枠環部、およ び他側に付設されて各種の入浴用洗剤等を受け入れて載置保持する支持篭枠部か らなる保持部材とを備えることを特徴としている。
【0016】 上記構成による請求項5の腰掛け椅子では、浴室の洗い場床面に対して台座部 材、ひいては腰掛け椅子自体を安定的に据置くことができると共に、台座部材に 対する腰掛け部材の座面高さを任意に調整した後に螺嵌部材の締着によって該座 面高さ位置を所望通りに固定的に設定できるもので、該螺嵌部材の締着後は、腰 掛け部材が不本意に回動したりする惧れがない。また、腰掛け部材に対しては、 十分な広さの座面が形成され、かつ背もたれ部を有しているために、利用者の腰 部を極めて安定的に受け入れることができる。さらに、このように利用者の腰部 を受け入れた後に、各受け筒部には、保持部材の各挿通保持杆部を挿通して保持 させるが、このように利用者が腰掛けたままの状態で、該保持部材の支持環部へ の入浴用洗面器の載置保持、該支持環部の一側に付設する保持枠環部へのハンド シャワーの挿通保持、ならびに他側に付設する支持篭枠部内への各種の入浴用洗 剤等の載置保持によるそれぞれの使用が可能になる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る入浴用腰掛け椅子の実施形態につき、図1ないし図5を参 照して詳細に説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施形態を適用した台座部材および腰掛け部材の組み合せ からなる入浴用腰掛け椅子の全体構成を概念的に示す斜視図である。また、図2 は、同上腰掛け部材における座面高さ位置設定のための主要各部を部分的に拡大 して示す断面図、図3は、同上腰掛け部材における受け筒部への保持部材の挿通 態様を部分的に拡大して示す分解斜視図である。さらに、図4および図5は、同 上保持部材の各別例による構成をそれぞれに示す分解斜視図である。
【0019】 これらの各図において、本実施形態例による入浴用腰掛け椅子は、これを要約 して、浴室の洗い場床面上に据え置かれる台座部材10と、該台座部材10に高 さ調整可能に螺合装着される腰掛け部材20と、該腰掛け部材20を所望の高さ 調整位置で固定設定する操作レバー付きの螺嵌部材30と、それに、入浴用洗面 器101を載置保持するための保持部材40a、もしくは、該入浴用洗面器10 1と共々に各種の入浴用洗剤等102を載置保持するための保持部材40bとを 組み合わせて構成する。
【0020】 ここで、前記台座部材10は、浴室の洗い場床面上に位置移動自在に据え置か れると共に、該据え置いた状態での安定性を十分に確保すべく比較的大きく拡開 態様に形成させた環状裾部11と、該環状裾部11から上方へ向けてややすぼめ られたデザインに形成される環状殻部12と、該環状殻部12の上部に位置され る頂面部13とを有しており、該頂面部13の中心部分には、高さ調整を微細に 行い得るようにするために比較的傾斜角を緩めにした雌螺条部14が螺刻されて いる。
【0021】 前記腰掛け部材20は、利用者の腰部全体を可及的良好に受け入れるに足るだ けの十分な広さと形状の座面21を有し、かつ該座面21の後部位置側に該当し て利用者の腰部背面側を効果的に支えるための比較的大きめの背もたれ部22を 立ち上げると共に、該座面21上の左右両側縁部に前後方向に延びて僅かに膨出 する1対の各縁部片23,23をそれぞれに形成してある。また、前記座面21 における下面側の中心部分には、前記台座部材10の雌螺条部14に高さ調整自 在に螺合する雄螺条筒部24を下方へ向け所要長さ相当に延出して形成させ、か つ該雄螺条筒部24に対しては、操作レバー31付きの螺嵌部材30を予め螺装 してあり、さらに、該下面での雄螺条筒部24の左右対称位置には、前後方向に 延びて前部を開口した所要本数の受け筒部、この場合、左右1組からなる各受け 筒部25,25をそれぞれに一体化形成させてある。
【0022】 ここで、前記左右1組の各受け筒部25,25は、図3から明らかなように、 内底面部に規制突条27を突出させることで実質的に下向きコ字状をなす受け入 れ空間26を形成した横断面角筒状をなしており、先にも述べたように、該各受 け筒部25,25の前部が開口されている。そして、該前部開口の部分について は、前記保持部材40a,40bの基端部を受け入れ易く、しかも受け入れた状 態で任意に拘束的に保持できるように形成するのが好ましい。
【0023】 前記左右1組の各受け筒部25,25に挿通して用いる一方の保持部材40a については、図3および図4によっても明らかなように、該各受け筒部25,2 5の受け入れ空間26,26内に挿通して保持させる下向きコ字状断面の1組の 挿通保持杆部41a,41aと、該各挿通保持杆部41a,41aの相互間を結 んでほぼ円環状に形成された支持環部42aと、それに、該支持環部42aの一 側に付設された支持枠環部43aとからなっている。一方、他方の保持部材40 bについては、図3および図5に見られるように、下向きコ字状断面の1組の挿 通保持杆部41b,41bと、該各挿通保持杆部41b,41bの相互間を結ん でほぼ円環状に形成された支持環42bと、それに、該支持環部42bの一側に 付設された支持枠環部43b、および他側に付設された支持篭枠部44bとから なっている。 一側に付設されてハンドシャワーを挿通保持する支持枠環部、および他側に付設 されて各種の入浴用洗剤等を受け入れて載置保持する支持篭枠部からなる
【0024】 ここで、前記各保持部材40a,40bの各支持環部42a,42bに対して は、それぞれに入浴用洗面器101が、その鍔縁101aを懸架させることで定 位置に保持して用いられ、また、該各支持環部42a,42bの一側の各支持枠 環部43a,43bに対しては、それぞれにハンドシャワー102を挿通保持さ せて用いるのであり、さらに、保持部材40bについては、支持環部42bでの 入浴用洗面器101の懸架保持に合わせて、その他側の支持篭枠部44b内にボ デイソープや洗髪用シャンプー、リンス等の各種の入浴用洗剤等103を任意に 収装して用いるのである。
【0025】
【考案の効果】
従って、上記構成からなる本実施形態例の入浴用腰掛け椅子では、以下に述べ るようなそれぞれの各作用効果が得られる。 (1)比較的大きく拡開態様に形成させた環状裾部11によって、洗い場床面に 対する台座部材10、ひいては腰掛け椅子自体を良好かつ安定的に据置くことが できる。 (2)台座部材10の雌螺条部14に対する腰掛け部材20の雄螺条筒部24の 螺進退調整によって、該腰掛け部材20での座面21の高さ位置を任意に設定で きると共に、操作レバー31付きの螺嵌部材30の締着によって、該設定された 座面高さ位置をダブルナット形式で固定的に維持できるもので、使用中に回動し て不安定になるような惧れがない。 (3)腰掛け部材20の座面21が十分な広さに形成され、かつ背もたれ部22 を有しているために、利用者が極めて安定した状態で腰掛けて使用することがで き、しかも、該座面21の左右両側縁部に膨出形成されている各縁部片23,2 3を臀部の皮膚感覚で容易に感じ取れるため、常に正しい位置に腰掛け得る。 (4)腰掛け部材20の座面21に利用者が腰掛けた状態で、該腰掛け部材20 の下面の各受け筒部25,25に対して一方の保持部材40aを挿通保持させる ときは、該保持部材40aの支持環部42aに入浴用洗面器101を懸架保持さ せての使用と、支持枠環部43aにハンドシャワー102を挿通保持させての使 用とができるのであり、また同様に、他方の保持部材40bを挿通保持させると きは、該入浴用洗面器101の懸架保持とハンドシャワー102の挿通保持とに 合わせて、支持篭枠部43b内にボデイソープや洗髪用シャンプー、リンス等の 各種の入浴用洗剤等103を任意に収装しての使用ができる。 (5)各受け筒部25,25への各保持部材40a,40bの装着には、該各受 け筒部25,25の断面下向きコ字状をなす受け入れ空間26に対して、各保持 部材40a,40bの同様に断面下向きコ字状とした各挿通保持杆部41a,4 1bを挿通させるようにしているので、該各保持部材40a,40bの常に正し い形態での装着が可能になる。
【0026】 以上、実施形態によって詳述したように、本考案に係る入浴用腰掛け椅子によ れば、浴室の洗い場床面への安定した据え置きと、座面高さ位置の調整、および 該座面への極めて安定した腰掛け状態とがそれぞれに得られると共に、これに合 わせて腰掛けた状態での入浴用洗面器、ハンドシャワー、ならびに各種の入浴用 洗剤等の保持を容易になし得るため、特に老人や下半身の不自由な身体障害者等 が他の人を煩わせずに、腰掛けた状態で日頃から使いなれている椅子の場合とほ ぼ同様に、該腰掛けた状態のまま、自分自身が独りで身体を洗い、また、洗顔、 洗髪することが容易に可能になるという実用上優れた種々の利点を有するもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態を適用した台座部材および
腰掛け部材の組み合せからなる入浴用腰掛け椅子の全体
構成を概念的に示す斜視図である。
【図2】同上腰掛け部材における座面高さ位置設定のた
めの主要各部を部分的に拡大して示す断面図である。
【図3】同上腰掛け部材における受け筒部への保持部材
の挿通態様を部分的に拡大して示す分解斜視図である。
【図4】同上保持部材としての一方の保持部材の概要構
成を示す分解斜視図である。
【図5】同上保持部材としての他方の保持部材の概要構
成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 台座部材 11 環状裾部 12 環状殻部 13 頂面部 14 雌螺条部 20 腰掛け部材 21 座面 22 背もたれ部 23,23 縁部片 24 雄螺条筒部 25,25 受け筒部 26 受け入れ空間 27 規制突条 30 螺嵌部材 31 操作レバー 40a,40b 保持部材 41a,41b 挿通保持杆部 42a,42b 支持環部 43a,43b 支持枠環部 44b 支持篭枠部 101 入浴用洗面器 101a 洗面器の鍔縁 102 ハンドシャワー 103 各種の入浴用洗剤等

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 据え置いた状態での安定性を十分に確保
    すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面
    中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰
    部全体を受け入れるに足る十分な広さの座面、および該
    座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ
    部を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて
    前記台座部材の雌螺条部に高さ調整自在に螺合する雄螺
    条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位置に
    前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれ
    に配置させた腰掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部
    に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置をダブルナット
    形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部
    材と、前記腰掛け部材の各受け筒部に着脱自在に挿通さ
    れて入浴用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜に載置保
    持し得る保持部材とを備えることを特徴とする入浴用腰
    掛け椅子。
  2. 【請求項2】 据え置いた状態での安定性を十分に確保
    すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面
    中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰
    部全体を受け入れるに足る十分な広さにされ、かつ左右
    両側縁部に前後方向へ延びて僅かに膨出する各縁部片を
    形成してなる座面、および該座面の後部位置に立ち上げ
    て腰部背面を支える背もたれ部を有し、かつ下面側での
    中心部分に下方へ延出されて前記台座部材の雌螺条部に
    高さ調整自在に螺合する雄螺条筒部を設けると共に、該
    雄螺条筒部の左右対称位置に前後方向へ向けて前方が開
    口した各受け筒部をそれぞれに配置させた腰掛け部材
    と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装されて前記腰掛け
    部材の螺合位置をダブルナット形式で固定的に維持可能
    にする操作レバー付きの螺嵌部材と、前記腰掛け部材の
    各受け筒部に着脱自在に挿通されて入浴用洗面器や各種
    の入浴用洗剤等を適宜に載置保持し得る保持部材とを備
    えることを特徴とする入浴用腰掛け椅子。
  3. 【請求項3】 据え置いた状態での安定性を十分に確保
    すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面
    中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰
    部全体を受け入れるに足る十分な広さの座面、および該
    座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ
    部を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて
    前記台座部材の雌螺条部に高さ調整自在に螺合する雄螺
    条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位置に
    あって、横断面下向きコ字状をなして前方が開口する各
    受け筒部を前後方向へ向けそれぞれに配置させた腰掛け
    部材と、前記台座部材の雄螺条筒部に螺装されて前記腰
    掛け部材の螺合位置をダブルナット形式で固定的に維持
    可能にする操作レバー付きの螺嵌部材と、横断面下向き
    コ字状をなして前記腰掛け部材の各受け筒部に着脱自在
    に挿通され、入浴用洗面器や各種の入浴用洗剤等を適宜
    に載置保持し得る保持部材とを備えることを特徴とする
    入浴用腰掛け椅子。
  4. 【請求項4】 据え置いた状態での安定性を十分に確保
    すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面
    中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰
    部全体を受け入れるに足る十分な広さの座面、および該
    座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ
    部を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて
    前記台座部材の雌螺条部に高さ調整自在に螺合する雄螺
    条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位置に
    前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれ
    に配置させた腰掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部
    に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置をダブルナット
    形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部
    材と、前記腰掛け部材の選択された各受け筒部に着脱自
    在に挿通可能な端部側の各挿通保持杆部、該各挿通保持
    杆部の相互間を結んで入浴用洗面器を載置保持する支持
    環部、および該支持環部の一側に付設されてハンドシャ
    ワーを挿通保持する保持枠環部からなる保持部材とを備
    えることを特徴とする入浴用腰掛け椅子。
  5. 【請求項5】 据え置いた状態での安定性を十分に確保
    すべく下面環状裾部を比較的大きく拡開させ、かつ頂面
    中心部分に雌螺条部を形成した台座部材と、利用者の腰
    部全体を受け入れるに足る十分な広さの座面、および該
    座面の後部位置に立ち上げて腰部背面を支える背もたれ
    部を有し、かつ下面側での中心部分に下方へ延出されて
    前記台座部材の雌螺条部に高さ調整自在に螺合する雄螺
    条筒部を設けると共に、該雄螺条筒部の左右対称位置に
    前後方向へ向けて前方が開口した各受け筒部をそれぞれ
    に配置させた腰掛け部材と、前記台座部材の雄螺条筒部
    に螺装されて前記腰掛け部材の螺合位置をダブルナット
    形式で固定的に維持可能にする操作レバー付きの螺嵌部
    材と、前記腰掛け部材の選択された各受け筒部に着脱自
    在に挿通可能な端部側の各挿通保持杆部、該各挿通保持
    杆部の相互間を結んで入浴用洗面器を載置保持する支持
    環部、該支持環部の一側に付設されてハンドシャワーを
    挿通保持する支持枠環部、および他側に付設されて各種
    の入浴用洗剤等を受け入れて載置保持する支持篭枠部か
    らなる保持部材とを備えることを特徴とする入浴用腰掛
    け椅子。
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WO2007116832A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Toto Ltd. シャワー浴装置
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