JP3074568U - 多機能車内電子時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 多機能車内電子時計の提供。 【解決手段】 時計回路１、表示装置２、及び処理装置
３を具え、処理装置を利用してその他の電子設備、例え
ば後方車輛レーダ４１、車内携帯電話４２、電子領収シ
ステム４３の信号を検出及び処理し、並びにそれを表示
装置に表示し、表示装置が時計回路の時数と分数を表示
するほか、上述の電子設備の信号を表示でき、車内電子
時計により上述の電子設備の情報を表示し、場所を節約
し、製造コストを下げることができるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の多機能車内電子時計に係り、特に車のその他の電子設備の電子 情報を表示できる車内電子時計に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の車内電子時計はメーターパネル、ルーフボックス等、見やすい位置に設 けられ、それは四つのＬＣＤ或いはＬＥＤの７セグメントディスプレイにより四 桁の数字を表示し、中間のフラッシュする一つの仕切り記号「：」により時間と 分が分けて表示される。ただし時間表示の機能しか有していなかった。 ところで、近年、車の電子システムが発展し、例えば測距レーダ、車内携帯電 話、電子領収システム、車内オーディオシステム、エアコン、車内外温度表示、 方位計などの多種類の電子装置が設けられるようになった。しかしこれらは個別 の表示器或いはスクリーンにより電子情報を表示しているため、製造コストが高 く、また車内の各所に分散設置されて場所をとり、理想的であるとは言えなかっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の多機能車内電子時計を提供することを課題とし、それは、車内 電子時計により後方車輛レーザ、車内携帯電話、電子領収システム等の車の他の 電子設備の電子情報を表示できるようにしたものとする。

【０００４】 本考案は一種の多機能車内電子時計を提供することを課題とし、それは製造コ ストを減らし、場所を節約できるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、電子時計以外の車の電子設備の情報を表示できる多機能車 内電子時計において、 時計回路と、 該時計回路の時数、分数及び上述の電子設備の情報を表示できる表示装置と、 上述の電子設備の信号を検出及び処理し、それを該表示装置に表示する処理装 置と、を具えたことを特徴とする多機能車内電子時計としている。 請求項２の考案は、前記表示装置が走馬灯方式で表示することを特徴とする、 請求項１に記載の多機能車内電子時計としている。 請求項３の考案は、前記処理装置が前記電子設備の信号を検出した時に前記時 計回路の表示を切断し、並びに該電子装置の信号に対してデコード及び又はデー タ変換を行い、それを該表示装置に表示することを特徴とする、請求項１に記載 の多機能車内電子時計としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、時計回路、表示装置、及び処理装置を具え、該表示装置は該時計回 路の時数、分数、及びその他の電子設備の情報を表示できる、該処理装置はその 他の電子設備の信号を検出及び処理し、並びにそれを表示装置に表示させる。

【０００７】 本考案の表示装置は、ＬＣＤ、ＬＥＤ或いはその他の発光素子で組成される。 該表示装置は、望ましくは４桁表示可能とされ、それは複数のマルチセグメント ディスプレイで組成された一組のマルチセグメント表示モジュールとされ、その うち、マルチセグメントディスプレイは７セグメントディスプレイとされて単純 な数字を表示するものとされうるほか、９セグメントディスプレイとされると左 右方向を表示でき、１４セグメント或いは１６セグメントディスプレイとされた 場合には英文字表示を表示でき、またもしマトリクス表示モジュールが採用され ると、漢字、ひらがな、片仮名或いはその他の図形の表示機能が増加される。表 示装置は車のその他の電子設備の信号、例えば車外測距レーダに用いられて距離 及び又は方向を表示し、車内携帯電話に使用されると呼出し識別番号、呼出し電 話番号、ダイアル番号等を表示でき、電子領収システムに採用されるとその他の 情報を表示できる。

【０００８】 本考案の処理装置は車のその他の電子設備の信号を検出すると、時計回路の表 示を切断でき、並びに上述の電子設備の信号に対するデコード及び又はデータ変 換を行い、並びにそれを表示装置に表示する。

【０００９】 本考案は確実に増進された機能を有している。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の望ましい実施例の機能ブロック図であり、それは時計回路１、 表示装置２、及び処理装置３を包括する。図１は平時に時計回路１が発生する時 （ｈｏｕｒ）数と分（ｍｉｎｕｔｅ）数信号が直接表示装置２に示される状態を 示す。図２は表示装置２がメータパネルに設置される位置を示し、図３は基板Ｐ に本例の時計回路１、処理装置３等の回路が溶接された状態を示す。

【００１１】 図１にはさらに車外測距レーダ（例えば後方レーダ４１）、車内携帯電話４２ 、電子領収システム４３を含む多種類の車の電子設備が示され、それらはいずれ もそれぞれ処理装置３に連接されている。

【００１２】 図４、５、６では、後方レーダ４１を例とし、並びに一組のＬＣＤマルチセグ メント表示モジュール２０を使用している。本実施例によると、ＬＣＤマルチセ グメント表示モジュール２０は四つのマルチセグメントディスプレイで組成され 、四つの桁を表示でき、直接もともとのメータパネルの電子時計の取付け位置と 空間に応用でき、後方レーダ４１の情報を表示するための別の空間を必要としな い。この四つのマルチセグメントディスプレイは二つの７セグメントディスプレ イ２０２、２０４により数字を表示し、左右の各一つの９セグメントディスプレ イ２０１、２０５により左右の方向と数字を表示でき、別に一つの中間の仕切り 信号２０３「：」を具えている。

【００１３】 図４は、一般の状況下で時刻表示に使用される状態を示し、四つのディスプレ イ２０１、２０２、２０４、２０５はそれぞれ左側の２桁の時（ｈｏｕｒ）数と 右側の二つの分（ｍｉｎｕｔｅ）数を表示し、中間の仕切り記号２０３はフラッ シュする。

【００１４】 図１、５、６を併せて参照されたい。ドライバーがバックにシフトし、且つ後 方レーダ４１が後方の障害物を検出した時、処理装置３が後方レーダ４１の信号 を受信し、時計回路１の表示を切断し、並びに後方レーダ４１の信号に対するデ コード及び又はデータ変換を行い、並びに障害物の方向、距離を表示装置２に表 示する。図５では９セグメントディスプレイ２０１が左方向の矢印を表示し、二 つのディスプレイ２０４、２０５が５０ｃｍに障害物があることを表示し、図６ では右側に３２ｃｍの位置に障害物があることを表示している。図５、６におい て時計回路１は暫時切断され、ゆえに中間の仕切り記号２０３はフラッシュしな い。

【００１５】 図７、８、９は四個の１４セグメントディスプレイ２１１、２１２、２１４、 ２１５及び中間の仕切り記号２１３で組成されたマルチセグメントディスプレイ モジュール２１を示し、その他はいずれも前例と同じである。そのうち、図７に は一般の状況下で時刻表示を行う状態が示され中間の仕切り記号２１３がフラッ シュして時刻表示を行う。図８には１４セグメントディスプレイ２１２が左矢印 を示し、右の二つのディスプレイ２１４、２１５が５２ｃｍの位置に障害物があ ることを表示し、同様に、図９は右側３９ｃｍの位置に障害物があることを示し ている。１４セグメントディスプレイ２１１、２１２、２１４、２１５は英文字 を表示可能である。

【００１６】 英文字の解析度を高めるために、図１０に示される１６セグメントディスプレ イ２２１、２２２、２２４、２２５を使用することが可能で、これにより車内携 帯電話４２の呼出し識別コードの英文字信号を表示でき、また呼出し電話番号、 ダイアル電話番号等の数字を表示できる。

【００１７】 図１１は１６×１６ドットマトリクスディスプレイモジュール２３によりさら に詳細な解析度を提供するようにした実施例を示し、数字、英文字以外に、漢字 、平仮名、片仮名或いはその他の図形を表示する機能を有している。

【００１８】 本考案の表示方式は上述の組合せに限られるものではなく、例えば後方レーダ ４１に使用される時、四桁がいずれも７セグメントディスプレイとされて、数字 が左側の二つのディスプレイに表示される時に左側に障害物があることとその距 離を示し、反対に数字が右側の二つのディスプレイの表示される時に、右側に障 害物があることとその距離を示すようにすることができる。また、英文字が比較 的長い時には、図１２乃至図１５に示されるように、走馬灯（ｍｏｖｉｎｇ ｍ ｅｓｓａｇｅ）方式で表示することが可能である。しかしこれは本考案のポイン トではないため詳細な説明は省略する。

【００１９】

【考案の効果】

本考案はその目的、手段、機能のいずれにおいても周知の技術の特徴とは異な っており、多機能車内電子時計の一大突破となるものである。なお、上述の実施 例は本考案を説明するために提示されたものであり、本考案の請求範囲を限定す るものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本 考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の望ましい実施例の機能ブロック図であ
る。

【図２】本考案の望ましい実施例の表示装置のメータパ
ネルへの取付け位置表示図である。

【図３】本考案の望ましい実施例の分解斜視図である。

【図４】本考案の望ましい実施例の平時計時状態図であ
る。

【図５】本考案の望ましい実施例の測距レーダの左方向
と距離表示状態図である。

【図６】本考案の望ましい実施例の測距レーダの右方向
と距離表示状態図である。

【図７】本考案の別の望ましい実施例の平時計時状態図
である。

【図８】本考案の別の望ましい実施例の測距レーダの左
方向と距離表示状態図である。

【図９】本考案の別の望ましい実施例の測距レーダの右
方向と距離表示状態図である。

【図１０】本考案のさらに別の望ましい実施例の呼出し
英文識別コード「ＪＥＦＦ」表示状態図である。

【図１１】本考案のさらにまた別の望ましい実施例の呼
出し図形と漢字識別コード「王大明」表示状態図であ
る。

【図１２】本考案の別の望ましい実施例の走馬灯方式で
起動歓迎情報「ＷＥＬＣＯＭＥ」を表示する連続動作図
である。

【図１３】本考案の別の望ましい実施例の走馬灯方式で
起動歓迎情報「ＷＥＬＣＯＭＥ」を表示する連続動作図
である。

【図１４】本考案の別の望ましい実施例の走馬灯方式で
起動歓迎情報「ＷＥＬＣＯＭＥ」を表示する連続動作図
である。

【図１５】本考案の別の望ましい実施例の走馬灯方式で
起動歓迎情報「ＷＥＬＣＯＭＥ」を表示する連続動作図
である。

【符号の説明】

１ 時計回路 ２３ 点マトリクス表示モジ
ュール ２ 表示装置 ２０３ 仕切り記号 ２０１、２０５ ９セグメントディスプレイ ２０２、２０４ ７セグメントディスプレイ ２１１、２１２、２１４、２１５ １４セグメントディ
スプレイ ２２１、２２２、２２４、２２５ １６セグメントディ
スプレイ ３ 処理装置 ４１ 後方レーダ ４２ 車内携帯電話 ４３ 電子領収システム

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子時計以外の車の電子設備の情報を表
   示できる多機能車内電子時計において、 時計回路と、 該時計回路の時数、分数及び上述の電子設備の情報を表
   示できる表示装置と、 上述の電子設備の信号を検出及び処理し、それを該表示
   装置に表示する処理装置と、を具えたことを特徴とする
   多機能車内電子時計。
2. 【請求項２】 前記表示装置が走馬灯方式で表示するこ
   とを特徴とする、請求項１に記載の多機能車内電子時
   計。
3. 【請求項３】 前記処理装置が前記電子設備の信号を検
   出した時に前記時計回路の表示を切断し、並びに該電子
   装置の信号に対してデコード及び又はデータ変換を行
   い、それを該表示装置に表示することを特徴とする、請
   求項１に記載の多機能車内電子時計。