JP3074483U - 電話機の壁掛け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話機を卓子用及び壁掛け用に便利に変換す
ることのできる電話機の壁掛け装置を提供する。 【解決手段】 ハンドセット取り付けの電話機本体の下
側にベースプレートが設けられた電話機において、ベー
スプレートの中央両側にヒンジホールの形成されたリブ
と、ベースプレートの上・下側に形成された固定片と、
ベースプレートに設けられており、п字状で両側がヒン
ジホールに組み立てられて上・下側に回転するように左
右端部にヒンジを有する支持台ブラケットと、固定片に
それぞれ卓子用及び壁掛け用として固定されるように上
・下側に対向形成される解除ボタンを有する係止片と、
支持台ブラケットの中央に形成された壁掛け固定溝とを
備えることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は壁掛け及び卓子兼用電話機に係り、特に、電話機の本体に設けられる 支持台ブラケットを壁掛け及び卓子用に便利に変換することのできる壁掛け装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、事務用や家庭用電話機はその用途に応じて壁面に設けるか、卓子に置い て使用するようになっている。 図１及び図２は従来の電話機の壁掛け装置で電話機の本体に設けられる支持台 ブラケットを分離した状態を示した図である。電話機の本体１０のベースプレー ト１２にはそれぞれ両側に係止リブ挿入孔１４，１６，１８が形成されている。 かつ、前記係止リブ挿入孔１４，１６，１８には電話機の角度を調節するための 支持台ブラケット２０の係止リブ２２，２４が組み立てられる。前記支持台ブラ ケット２０の両側面は傾斜部を形成し、その中央は空間部を形成する一方、四つ の角には係止リブ２２，２４が突出するように形成する。前記係止リブ２２，２ ４は係止片を形成する。かつ、前記電話機の本体１０を壁面に固定するため、前 記支持台ブラケット２０の底面には壁掛け用の固定孔２６を形成する。

【０００３】 上述した電話機の壁掛け装置は、前記支持台ブラケット２０の下端部に形成さ れた係止リブ２４を電話機の本体１０のベースプレート１２に形成された係止リ ブ挿入孔１６に嵌合した後、前記支持台ブラケット２０の弾性を用いて前記支持 台ブラケット２０の上端部を押し付けながら、上側の係止リブ挿入孔１４に係止 リブ２２を嵌め込んで組み立てる。

【０００４】 したがって、使用者が電話機を卓子の上に置いて使用するときは、図３に示し たように電話機が使用者によく見えるように電話機の上端部が高くなるように支 持台ブラケット２０を設ける。電話機の上端部を高くするためには、前記支持台 ブラケット２０を前方に傾斜するようにして後方を高く電話機の本体１０のベー スプレート１２に嵌め込んで組み立てる。

【０００５】 一方、電話機の本体１０を壁面に設けるためには、図３のような状態で電話機 の本体１０のベースプレート１２に設けられた支持台ブラケット２０を分離して 前記支持台ブラケット２０を下方にして係止リブ２４を電話機の本体１０のベー スプレート１２に形成された係止リブ挿入孔１６に嵌合した後、前記支持台ブラ ケット２０の弾性を用いて支持台ブラケット２０の下端部を押し付けながら、係 止リブ挿入孔１８に係止リブ２２を嵌め込んで組み立てる。

【０００６】 したがって、使用者が電話機を壁面に掛けて使用するときは、電話機が使用者 によく見えるように電話機の本体１０のベースプレート１２の下端部が高くなる ように支持台ブラケット２０を設ける。 電話機の下端部を高くするためには、支持台ブラケット２０を上方に傾斜する ようにして下方が高く電話機の本体１０のベースプレート１２に嵌め込んで組み 立てる。その後、支持台ブラケット２０に形成された固定溝２６を用いて壁面に 電話機を設ける。

【０００７】 しかしながら、このような従来の電話機の壁掛け装置は使用者が卓子用から壁 掛け用にその用途を変更しようとするとき、支持台ブラケットをペースプレート から完全に分離して１８０゜の角度で上・下係止片の位置を変更して再度組み立 てる過程が複雑で使用者に便利性を与えず、組み立て時の係止片が摩耗して支持 台ブラケットを交換すべき問題点が発生する。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の目的は、電話機を卓子用及び壁掛け用に便利に変換すること のできる電話機の壁掛け装置を提供することにある。 本考案の他の目的は、電話機の本体のベースプレートに設けられた支持台ブラ ケットを完全に分離せず、上・下動により電話機を卓子用及び壁掛け用に変換す ることのできる電話機の壁掛け装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案は、ハンドセット取り付けの電話機本体の下 側にベースプレートが設けられた電話機において、前記ベースプレートの中央両 側にヒンジホールの形成されたリブと、前記ベースプレートの上・下側に形成さ れた固定片と、前記ベースプレートに設けられており、п字状で両側が前記ヒン ジホールに組み立てられて上・下側に回転するように左右端部にヒンジを有する 支持台ブラケットと、前記固定片にそれぞれ卓子用及び壁掛け用として固定され るように上・下側に対向形成される解除ボタンを有する係止片と、前記支持台ブ ラケットの中央に形成された壁掛け固定溝とを備えることを特徴とする電話機の 壁掛け装置を提供する。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の望ましい実施形態を添付図面を参照して詳しく説明する。下記 の説明において、本考案の要旨のみを明瞭にする目的で、公知の機能及び構成に 対する詳細な説明は省略する。 図５は本考案の電話機の本体に設けられる支持台ブラケットの構成図であり、 図６は本考案の電話機の本体に支持台ブラケットが卓子用として組み立てられた 状態図であり、図７は本考案の電話機の本体に支持台ブラケットが壁掛け用とし て組み立てられた状態図である。

【００１１】 図５及び図６を参照すれば、電話機はハンドセット取り付けの電話機本体３０ と、前記電話機本体３０のベースプレート３１と、前記ベースプレート３１の中 央両側にヒンジホール３３が形成されたリブ３２と、前記ベースプレート３１の 上・下側に形成された固定片３４と、前記ベースプレート３１に設けられており 、п字状で中央に空間部４２を形成した両側が前記ヒンジホール３３に組み立て られて上・下側に回転するように左右端部にヒンジを有する支持台ブラケット４ ０と、前記固定片３４にそれぞれ卓子用及び壁掛け用として固定されるように対 向形成された解除ボタン４３を有する係止片４４と、前記支持台ブラケット４０ の中央に形成された壁掛け固定溝４５とを備える。前記ベースプレート３１には 摩擦パッド４６が上・下側に設けられている。前記解除ボタン４３は自体弾性を 有するように係止片４４と一体になっている。

【００１２】 前記電話機を図６及び図７を参照して説明すれば、電話機の本体３０のベース プレート３１に形成されたリブ３２のヒンジホール３３に支持台ブラケット４０ の両側端部に形成されたヒンジ４１を嵌め込んで上・下に回転可能にする。この ような状態で電話機を卓子用として使用する場合、図６に示したように電話機の 上側を高く傾斜するように設けるべきなので、前記支持台ブラケット４０を上側 に回転させてベースプレート３１に形成された上側固定片３４に前記支持台ブラ ケット４０の上側に形成された解除ボタン４３の係止片４４を固定させる。この 際、前記支持台ブラケット４０はベースプレート３１の上側に固定されて電話機 の本体３０の前面上側が高く傾斜して設けられるので、卓子で電話機を使用する とき、電話機が使用者によく見えるため、使用が便利になる。かつ、ベースプレ ート３１の下側に設けられた摩擦パッド４６は卓子の表面に接触して電話機のす べりを防止する。

【００１３】 かつ、電話機を図７のように壁掛け用として使用する場合、卓子用として固定 されている支持台ブラケット４０の解除ボタン４３を押し付けると、ベースプレ ート３１の固定片３４で支持台ブラケット４０の係止片４４が解除される。この 際、ベースプレート３１の中央両側のリブ３２に形成されたヒンジホール３３に 嵌め込まれた前記支持台ブラケット４０はヒンジ４１を中心にして回転可能にな るため、支持台ブラケット４０を下方に回転させて下側の係止片４４をベースプ レート３１の下側に形成された固定片３４と接触させる。その後、支持台ブラケ ット４０を回転させると、下側の解除ボタン４３の係止片４４が固定片３４によ り外側に押されてから、自体の弾性によりもとの位置に戻り、前記固定片３４に 係止片４４が固定される。その際、電話機は下側が高く傾斜して支持台ブラケッ ト４０に形成された壁掛け用の固定溝４５を用いて壁に設けることができる。

【００１４】

【考案の効果】

上述したように、本考案によれば、電話機本体のベースプレートに設けられた 支持台ブラケットを完全に分離せず、ヒンジによる上・下移動により電話機を卓 子用及び壁掛け用に簡単かつ便利に変換することができ、外観も改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の電話機本体から支持台ブラケットを分
離した状態図である。

【図２】 従来の電話機本体に設けられる支持台ブラケ
ットの構成図である。

【図３】 従来の電話機本体にブラケットが卓子用とし
て組み立てられた状態図である。

【図４】 従来の電話機本体にブラケットが壁掛け用と
して組み立てられた状態図である。

【図５】 本考案の電話機本体に設けられる支持台ブラ
ケットの構成図である。

【図６】 本考案の電話機本体にブラケットが卓子用と
して組み立てられた状態図である。

【図７】 本考案の電話機本体にブラケットが壁掛け用
として組み立てられた状態図である。

【符号の説明】

３０ 電話機本体 ３１ ベースプレート ３２ リブ ３３ ヒンジホール ３４ 固定片 ４０ 支持台ブラケット ４１ ヒンジ ４２ 空間部 ４３ 解除ボタン ４４ 係止片 ４５ 壁掛け固定溝 ４６ 摩擦パッド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドセット取り付けの電話機本体の下
   側にベースプレートが設けられた電話機において、 前記ベースプレートの中央両側にヒンジホールの形成さ
   れたリブと、前記ベースプレートの上・下側に形成され
   た固定片と、前記ベースプレートに設けられており、п
   字状で両側が前記ヒンジホールに組み立てられて上・下
   側に回転するように左右端部にヒンジを有する支持台ブ
   ラケットと、前記固定片にそれぞれ卓子用及び壁掛け用
   として固定されるように上・下側に対向形成される解除
   ボタンを有する係止片と、前記支持台ブラケットの中央
   に形成された壁掛け固定溝とを備えることを特徴とする
   電話機の壁掛け装置。
2. 【請求項２】 前記解除ボタンは自体弾性を有するよう
   に前記係止片と一体で形成されることを特徴とする請求
   項１に記載の電話機の壁掛け装置。
3. 【請求項３】 前記電話機のすべりを防止するために前
   記ベースプレートの上・下側には摩擦パッドが設けられ
   ることを特徴とする請求項１に記載の電話機の壁掛け装
   置。