JP3074232B2 - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

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JP3074232B2
JP3074232B2 JP05185765A JP18576593A JP3074232B2 JP 3074232 B2 JP3074232 B2 JP 3074232B2 JP 05185765 A JP05185765 A JP 05185765A JP 18576593 A JP18576593 A JP 18576593A JP 3074232 B2 JP3074232 B2 JP 3074232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像中の物体画
像の色を変更するよう処理するカラー画像処理装置に関
し、特に、物体画像の色が照明光や2次反射光と同一色
であっても色変更処理を可能にするカラー画像処理装置
に関する。
【0002】計算機を用いる商品の電子カタログ作成シ
ステムや、計算機を用いるポスタ等の電子デザインシス
テムでは、基になるカラー画像を読取装置で読み取って
カラーモニタ上に表示する構成を採って、これらのカラ
ー画像中の物体画像の色を変更していくことで、カタロ
グやデザインを完成させていくという処理を実行してい
くことになる。また、コンピュータグラフィックスを作
成していくときにも、同様に、カラー画像中の物体画像
の色を変更していくという色変更処理を実行していくこ
とになる。
【0003】このような計算機上でのカラー画像の色変
更処理は、色変更対象となる画像全体の雰囲気を保存し
たまま色変更できるようにしていく必要がある。
【0004】
【従来の技術】従来、カラー画像中の物体の色を画像の
自然さを保存したまま変更する方法としては、物体の色
データの色相値だけを変更する方法や、簡単な物体反射
モデルを利用するものがあった。また、光沢感や材質感
の変更では、予め光沢や材質の異なる他の物体を別途入
力する構成を採って、それらを貼り合わせることで実現
するというものがあった。
【0005】しかしながら、色相値のみによる色の変更
では、物体表面の影や光沢等の自然さをある程度保存し
つつ色を変更することができるものの、微妙な色調整を
行うために彩度や明度を変更すると、影が白っぽくなっ
たり光沢が消えたりするといったように、影や光沢等の
見え方が不自然になるという問題点があった。
【0006】また、簡単な物体反射モデルを利用する色
の変更では、微妙な色の変更でも自然さをある程度保存
しつつ変更することができるものの、色だけしか変更で
きず、光沢や色の見え方の変更(例えば、色の見え方に
指向性を持たせて、キラキラ光るように見せる効果等)
はできなかった。
【0007】また、光沢感や材質感を変更するために、
他の物体を予め別途入力する方法では、入力する手間が
面倒であり、更に入力した物体の特性にしか変更するこ
とができず自由な変更ができないという問題点があっ
た。
【0008】このようなことを背景にして、本出願人
は、先に出願の特願平3-195326 号(発明の名称:カラ
ー画像制御方法)で、厳密な物体反射モデルを用いるこ
とでカラー画像中の物体の色を画像の自然さを保存した
まま変更できるようにするとともに、光沢や色の見え方
についても変更できるようにするという発明を開示した
のである。
【0009】すなわち、この発明では、RGB表色系を
想定して説明するならば、
【0010】
【数1】
【0011】で示すように、物体色ベクトル(Rd,Gd,
Bd ) と係数値K1との乗算値により規定されるベクト
ルと、照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs ) と係数値K2と
の乗算値により規定されるベクトルと、2次反射光ベク
トル(Ra,Ga,Ba ) と係数値K3との乗算値により規
定されるベクトルとの加算ベクトルに従って、物体の各
点(各画素)の色データ(Ro,Go,Bo ) が表現される
ことになるという物体反射モデルを導出した。
【0012】そして、カラー画像中の物体の色を変更す
る場合には、先ず最初に、この物体反射モデルに従っ
て、その物体の物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd ) を特定
するとともに、その物体を照明している照明光ベクトル
(Rs,Gs,Bs ) 及び2次反射光ベクトル(Ra,Ga,B
a ) を適切なものに想定する。次に、この状態により、
色変更前の物体の各画素の色データ(Ro,Go,Bo ) が
分かっており、〔数1〕式で規定される三元連立方程式
を解くことができることになるので、物体の各画素の持
つ係数値K1,K2,K3を算出する。
【0013】例えば、ディスプレイ画面上に表示される
青色の自動車の色を変更する場合には、オペレータと対
話することで、その自動車の色の中から最も適切な青を
選択させることで物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd ) を特
定するとともに、オペレータと対話することで、例えば
白色の照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs ) と適切な2次反
射光ベクトル(Ra,Ga,Ba ) とを想定する。そして、
〔数1〕式で規定される三元連立方程式を解くことで、
物体の各画素の持つ係数値K1,K2,K3を算出する
のである。
【0014】続いて、色変更したい物体色ベクトル(R
d', Gd', Bd') が決まると、この算出された係数値K
1,K2,K3を用いて、
【0015】
【数2】
【0016】に従って、物体の各画素の色データ(R
o', Go', Bo')を算出していくことで、色変更後の物
体の各画素の色データを決定していく。なお、このと
き、照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs ) や2次反射光ベク
トル(Ra,Ga,Ba ) についても変更してもよい。これ
から、〔数2〕式は、一般的には、
【0017】
【数3】
【0018】のように表せるものであって、この〔数
3〕式中の物体ベクトル、照明光ベクトル及び2次反射
光ベクトルの内の少なくとも1つのベクトルが〔数1〕
式のものから変更されることで、物体の色変更処理が実
行されることになる。
【0019】例えば、〔数2〕式に従って上述の自動車
を赤色に変更する場合には、オペレータと対話すること
で、赤色の物体色ベクトル(Rd', Gd', Bd') を決定
して、算出された係数値K1,K2,K3を用いて、
〔数2〕式に従って物体の各画素の色データ(Ro', G
o', Bo')を決定していくのである。
【0020】このようにして、先に出願した発明に従っ
て、カラー画像中の物体の色を画像の自然さを保存した
まま変更することを実現できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】確かに、この先の出願
の発明によれば、カラー画像中の物体の色を画像の自然
さを保存したまま変更できるようになる。
【0022】しかしながら、上述の〔数1〕式に従って
係数値Kiが算出可能になるためには、物体色ベクトル
(Rd,Gd,Bd ) と、照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs )
と、2次反射光ベクトル(Ra,Ga,Ba )とが別々の色
であるという条件が課される。さもないと、〔数3〕式
の三元連立方程式が解けないからである。
【0023】しかるに、通常、照明光は白色であり、こ
れから、物体色が無彩色である場合には〔数1〕式に従
って係数値Kiが算出できないことから、先の出願の発
明に従っていると色変更処理を実行できないという問題
点があった。
【0024】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、先に出願の特願平3-195326 号の発明に従っ
てカラー画像中の物体画像の色を変更する構成を採ると
きにあって、物体画像の色が照明光や2次反射光と同一
色であっても色変更処理を可能にする新たなカラー画像
処理装置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備するカラー画像処
理装置、2はカラー画像処理装置1の備えるマンマシン
・インタフェース装置、3はマンマシン・インタフェー
ス装置2の備える入力装置である。
【0026】カラー画像処理装置1は、入出力制御手段
10と、色画像データ管理手段11と、色画像データ表
示制御手段12と、物体抽出手段13と、反射モデル設
定手段14と、係数値算出手段15と、同一色判断手段
16と、係数値管理手段17と、色変更条件設定手段1
8と、第1の変更色データ算出手段19、第2の変更色
データ算出手段20とを備える。
【0027】この入出力制御手段10は、マンマシン・
インタフェース装置2との間のインタフェース処理を実
行する。色画像データ管理手段11は、マンマシン・イ
ンタフェース装置2のディスプレイ画面に表示するカラ
ー画像の各画素の持つ色データを管理する。色画像デー
タ表示制御手段12は、色画像データ管理手段11の管
理データに従ってマンマシン・インタフェース装置2の
ディスプレイ画面にカラー画像を表示する。
【0028】物体抽出手段13は、マンマシン・インタ
フェース装置2のディスプレイ画面に表示されるカラー
画像の中から色変更対象物体を抽出する。反射モデル設
定手段14は、入力装置3と対話することで、〔数1〕
式で表される物体反射モデルの持つ物体色ベクトル、照
明光ベクトル及び2次反射光ベクトルのベクトル値を設
定する。
【0029】係数値算出手段15は、反射モデル設定手
段14により設定されたベクトル値に従い、〔数1〕式
で規定される三元連立方程式を解くことで、色変更対象
物体の各画素の持つ係数値Kiを算出する。同一色判断
手段16は、例えば係数値算出手段15に展開されて、
反射モデル設定手段14により設定される物体色ベクト
ルが同じく設定される照明光ベクトル又は2次反射光ベ
クトルと概略同一色であるのか否かを判断する。係数値
管理手段17は、係数値算出手段15により算出された
色変更対象物体の各画素の持つ係数値Kiを管理する。
【0030】色変更条件設定手段18は、入力装置3と
対話することで、色変更条件となる物体反射モデルの持
つ物体色ベクトル、照明光ベクトル及び2次反射光ベク
トルのベクトル値を設定する。第1の変更色データ算出
手段19は、係数値管理手段17の管理する各画素の持
つ係数値Kiと色変更条件設定手段18により設定され
たベクトル値とを使い、〔数3〕式に従って色変更対象
物体の各画素の持つ色変更後の色データを算出して色画
像データ管理手段11に格納する。
【0031】第2の変更色データ算出手段20は、色変
更条件設定手段18により設定されたベクトル値と、色
変更対象物体の各画素の持つ色変更前の色データと、そ
の色データに関連付けて特定される特性色データとから
色変更対象物体の各画素の持つ色変更後の色データを算
出して色画像データ管理手段11に格納する。
【0032】
【作用】本発明では、物体抽出手段13は、例えばオペ
レータと対話することで色変更対象物体を抽出し、反射
モデル設定手段14は、入力装置3と対話することで、
例えば色変更対象物体中の1点を指定させること等によ
り〔数1〕式中の物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd ) を設
定するとともに、その色変更対象物体を照明している照
明光ベクトル(Rs,Gs,Bs ) 及び2次反射光ベクトル
(Ra,Ga,Ba )を設定する。
【0033】このようにして、反射モデル設定手段14
によりベクトル値が設定されると、係数値算出手段15
は、色画像データ管理手段11から物体抽出手段13の
抽出した色変更対象物体の各画素の持つ色データを読み
出して、この読み出した色データと反射モデル設定手段
14により設定されたベクトル値とに従い、〔数1〕式
で規定される三元連立方程式を解くことで、色変更対象
物体の各画素の持つ係数値Kiを算出して係数値管理手
段17に格納していく。
【0034】このとき、同一色判断手段16は、反射モ
デル設定手段14により設定される物体色ベクトルが同
じく設定される照明光ベクトル又は2次反射光ベクトル
と概略同一色であるのか否かを判断し、この判断結果を
受けて、係数値算出手段15は、同一色判断手段16が
同一色であると判断するときには、三元連立方程式を解
くことが不可能であるので係数値Kiの算出を実行しな
いよう処理する。
【0035】一方、色変更条件設定手段18は、入力装
置3と対話することで、色変更条件となる物体反射モデ
ルの持つ物体色ベクトル、照明光ベクトル及び2次反射
光ベクトルのベクトル値を設定する。すなわち、〔数
3〕式中の物体色ベクトル、照明光ベクトル及び2次反
射光ベクトルのベクトル値を設定するのである。
【0036】このようにして、係数値管理手段17に色
変更対象物体の全画素の係数値Kiが格納され、色変更
条件設定手段18によりベクトル値が設定されると、第
1の変更色データ算出手段19は、係数値管理手段17
から各画素の係数値Kiを読み出し、この読み出した係
数値Kiと色変更条件設定手段18により設定されたベ
クトル値とを、〔数3〕式で規定される三元連立方程式
に代入していくことで、色変更対象物体の各画素の新た
な色データを算出して色画像データ管理手段11に格納
していく。
【0037】このとき、係数値管理手段17に係数値K
iが格納されていないとき、すなわち、同一色判断手段
16が同一色であると判断するときには、第1の変更色
データ算出手段19が色変更対象物体の新たな色データ
を算出することが不可能になるので、第2の変更色デー
タ算出手段20は、色変更条件設定手段18により設定
された物体色ベクトルと、色画像データ管理手段11に
格納される色変更対象物体の各画素の持つ色変更前の色
データと、その色データに関連付けて特定される特性色
データとから、色変更対象物体の各画素の新たな色デー
タを算出して色画像データ管理手段11に格納してい
く。
【0038】そして、この格納処理を受けて、色画像デ
ータ表示制御手段12は、マンマシン・インタフェース
装置2のディスプレイ画面の色変更対象物体の各画素の
色をその変更された色データに従って表示していく。
【0039】このように、本発明によれば、先に出願の
特願平3-195326 号の発明に従って、カラー画像中の物
体の色を画像の自然さを保存したまま変更できるように
する構成を採るときにあって、色変更処理の対象となる
物体画像の色が照明光や2次反射光と同一色であっても
その色変更処理が可能になるものである。
【0040】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
る。図2に、本発明を実装するカラー画像処理システム
のシステム構成を図示する。図中、30は本発明を実現
するカラー画像処理装置、40はカラー画像処理装置3
0に接続される画像入力装置、50はカラー画像処理装
置30に接続されるカラーモニタである。
【0041】このカラー画像処理装置30は、画像入力
装置40の持つイメージスキャナ等により読み取られる
カラー画像データ情報等を保持する画像保持用メモリ3
1と、この画像保持用メモリ31に格納される各画素に
割り付けられるべき上述の係数値Kiが算出可能である
か否かを判断して、算出可能であるときには算出して画
像保持用メモリ31に展開するパラメータ演算プログラ
ム32と、このパラメータ演算プログラム32により算
出された係数値Kiを用いて新たなカラー画像データ情
報を求めて画像保持用メモリ31に展開するとともに、
パラメータ演算プログラム32により係数値Kiが算出
不可能であると判断されるときには、係数値Kiを用い
ずに規定のアルゴリズムに従って新たなカラー画像デー
タ情報を求めて画像保持用メモリ31に展開する画像デ
ータ演算プログラム33と、カラーモニタ50に表示す
べきカラー画像データ情報を画像保持用メモリ31から
読み出して展開する表示用メモリ34とから構成され
る。
【0042】図3に、パラメータ演算プログラム32の
実行する処理フローの一実施例、図4に、画像データ演
算プログラム33の実行する処理フローの一実施例を図
示する。次に、これらの処理フローに従って、本発明の
カラー画像色変更処理について詳細に説明する。
【0043】カラーモニタ50に表示されるカラー画像
の色を変更していく場合、パラメータ演算プログラム3
2は、図3の処理フローに示すように、先ず最初に、ス
テップ1で、カラー画像の中から色変更対象物体を抽出
する。この抽出処理は、例えば、画像入力装置40の備
えるマウス等により切り出される物体を色変更対象物体
として抽出したり、画像入力装置40の備えるマウス等
によりポイントされた色と同一系統の色を持つ物体を色
変更対象物体として抽出したり、微分処理等により物体
のエッジを検出してその内部を色変更対象物体として抽
出することで実行する。
【0044】次に、ステップ2で、画像入力装置40と
対話して、例えばカラーモニタ50に表示されている色
変更対象物体中の最も物体色を表している1点をオペレ
ータに指定させることで、現在表示されている色変更対
象物体の物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd ) を設定すると
ともに、画像入力装置40と対話することで、現在表示
されているカラー画像についての照明光ベクトル(Rs,
Gs,Bs ) 及び2次反射光ベクトル(Ra,Ga,Ba ) を
設定する。この設定処理に従って、現在表示されている
色変更対象物体の各画素の色データ(Ro,Go,Bo ) が
分かっているので、〔数1〕式で規定される三元連立方
程式を解くことで、それらの画素の持つ係数値Kiを算
出することができる状態となる。
【0045】通常、照明光は白色であるので、ここで
は、照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs )を白色と想定す
る。すなわち、「Rs =Gs =Bs 」であることを想定
する。続いて、ステップ3で、ステップ2で設定した色
変更対象物体の物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd ) が、無
彩色か有彩色のいずれであるのかを判断する。この判断
処理は、例えば、
【0046】
【数4】
【0047】に従ってRGB表色系で表される物体色ベ
クトル(Rd,Gd,Bd ) の色度座標値(r,g)を算出
し、この色度座標値(r,g)と無彩色の色度座標(0.
3333,0.3333)との距離が規定の基準値よりも小さいか
否かを判断していくことで実行する。
【0048】この他に、物体色ベクトル(Rd,Gd,Bd
) を均等色空間の座標値に変換して、この座標値と均
等色空間中の無彩色の軸との距離を求めて、この距離が
規定の基準値よりも小さいか否かを判断していくことで
無彩色であるのか否かを判断していく方法を採ることも
可能である。均等色空間は、人間が感ずる色の違いと数
値である色差とが良く対応していると言われていること
から、この方法を採ると、無彩色であるか否かの判断に
用いる基準値を一定とする場合に、物体色が明るくても
暗くても判断が正確に行えるという利点がある。
【0049】続いて、ステップ4で、ステップ3で無彩
色と判断されたか否かを判断して、無彩色であると判断
されたときには、〔数1〕式に従って係数値Kiを算出
することが不可能であるので、ステップ5に進んで、画
像データ演算プログラム33にその旨を通知して処理を
終了する。一方、無彩色でないと判断されたとき、すな
わち、有彩色であると判断されたときには、ステップ6
に進んで、色変更対象物体の各画素の色データ(Ro,G
o,Bo ) を画像保持用メモリ31から読み出すととも
に、その読み出した色データ(Ro,Go,Bo ) とステッ
プ2で設定したベクトル値とに従い、〔数1〕式で規定
される三元連立方程式を解くことで、色変更対象物体の
各画素の持つ係数値Kiを算出して処理を終了する。
【0050】このようにして、パラメータ演算プログラ
ム32が色変更対象物体の各画素の持つ係数値Kiを算
出して画像保持用メモリ31に格納するか、係数値Ki
の算出が不可能であることを判断すると、画像データ演
算プログラム33は、図4の処理フローを実行すること
で、カラーモニタ50に表示される色変更対象物体の色
を変更していく処理を実行する。
【0051】すなわち、画像データ演算プログラム33
は、図4の処理フローに示すように、先ず最初に、ステ
ップ1で、画像入力装置40と対話することで、色変更
条件となる物体色ベクトル(Rd', Gd', Bd') と、照
明光ベクトル(Rs', Gs',Bs') と、2次反射光ベク
トル(Ra', Ga', Ba') とを設定する。この設定処理
は、オペレータにRGB値を直接入力させていくことで
実現したり、カラーモニタ50上に色見本を表示する構
成を採ってオペレータに選択させていくことで実現す
る。
【0052】例えば、色変更対象物体そのものの色を変
えることで色変更対象物体の色を変えるときには、物体
色ベクトル(Rd', Gd', Bd') をパラメータ演算プロ
グラム32が係数値Kiの算出のときに設定したものと
は異なるものに設定し、また、照明光を変えることで色
変更対象物体の色を変えるときには、照明光ベクトル
(Rs', Gs', Bs') をパラメータ演算プログラム32
が係数値Kiの算出のときに設定したものとは異なるも
のに設定し、また、2次反射光を変えることで色変更対
象物体の色を変えるときには、2次反射光ベクトル(R
a', Ga', Ba')をパラメータ演算プログラム32が係
数値Kiの算出のときに設定したものとは異なるものに
設定し、これらの組み合わせでもって色変更対象物体の
色を変えるときには、対応のベクトル値をパラメータ演
算プログラム32が係数値Kiの算出のときに設定した
ものとは異なるものに設定していくのである。
【0053】次に、ステップ2で、パラメータ演算プロ
グラム32から無彩色である旨の通知があるか否かを判
断して、無彩色の通知がないことを判断すると、ステッ
プ3に進んで、画像保持用メモリ31から各画素の持つ
係数値Kiを読み出し、この読み出した係数値Kiとス
テップ1で設定したベクトル値とを、〔数3〕式で規定
される三元連立方程式に代入していくことで、各画素の
新たな色データ(Ro', Go', Bo')を算出して画像保
持用メモリ31に格納していく。そして、この格納処理
を受けて、カラーモニタ50は、色変更された色変更対
象物体を表示していくことになる。
【0054】一方、ステップ2で無彩色の通知があるこ
とを判断すると、ステップ4に進んで、色変更対象物体
の各画素の持つ色データの内の最大輝度値を示すものの
検索処理を実行する。この検索処理は、例えば、各画素
毎に色データのRGB値を加算して、その加算値の内の
最大値をとる色データを検索していくことで実行するこ
とになる。
【0055】続いて、ステップ5で、ステップ4で検索
した最大輝度色データ(Rmax,Gmax,Bmax )と、ステ
ップ1で設定した物体色ベクトル(Rd', Gd', Bd')
と、画像保持用メモリ31から読み出す色変更対象物体
の各画素の持つ色変更前の色データ(Ro,Go,Bo ) と
を使って、
【0056】
【数5】
【0057】に従って、色変更対象物体の各画素の持つ
色変更後の色データ(Ro', Go', Bo')を算出して画
像保持用メモリ31に格納していく。そして、この格納
処理を受けて、カラーモニタ50は、色変更された色変
更対象物体を表示していくことになる。ここで、この
〔数4〕式では、色変更領域と背景画像の明るさのバラ
ンスを維持するために最大輝度色データ(Rmax,Gmax,
Bmax )を用いたが、取り得る値の80%というような
予め設定した固定の色データを用いることも可能であ
る。
【0058】このようにして、本発明を用いることで、
〔数1〕式の物体反射モデルを構成する物体色ベクトル
(Rd,Gd,Bd )と、照明光ベクトル(Rs,Gs,Bs )
と、2次反射光ベクトル(Ra,Ga,Ba )とが別々の色
でなくても、物体の色変更処理を実行できるようになる
のである。
【0059】図示実施例について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、実施例では、
RGB表色系で表される物体反射モデルに従って本発明
を開示したが、本発明はこれに限られることなく他の表
色系で表される物体反射モデルであってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本出願人が先に出願した特願平3-195326 号の発明に従
って、カラー画像中の物体の色を画像の自然さを保存し
たまま変更できるようにする構成を採るときにあって、
色変更処理の対象となる物体画像の色が照明光や2次反
射光と同一色であることで、この色変更処理のために必
要とされるパラメータの算出不可能となるときにあって
も、その色変更処理が可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明を実装するカラー画像処理システムのシ
ステム構成図である。
【図3】パラメータ演算プログラムの処理フローの一実
施例である。
【図4】画像データ演算プログラムの処理フローの一実
施例である。
【符号の説明】
1 カラー画像処理装置 2 マンマシン・インタフェース装置 3 入力装置 10 入出力制御手段 11 色画像データ管理手段 12 色画像データ表示制御手段 13 物体抽出手段 14 反射モデル設定手段 15 係数値算出手段 16 同一色判断手段 17 係数値管理手段 18 色変更条件設定手段 19 第1の変更色データ算出手段 20 第2の変更色データ算出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−40833(JP,A) 特開 平5−346964(JP,A) 特開 平5−342369(JP,A) 特開 平5−266157(JP,A) 特開 平5−233826(JP,A) 特開 平3−41570(JP,A) 特開 平4−105177(JP,A) 特開 平2−127779(JP,A) 瀧澤由里ほか”色彩変更シミュレーシ ョンシステム”,1991年電子情報通信学 会秋季大会講演論文集、電子情報通信学 会,1991年9月,pp.6−182 田島譲二ほか”カラーデザインのため の色変更アルゴリズム”,情報処理学会 研究報告,情報処理学会,1989年3月, Vol.89,No.29,59−6(89−C V−59−6) 宮岡伸一郎ほか”プレゼンテーション における画像処理”電子情報信学会誌, 電子情報通信学会,1991年4月,Vo l.74,No.4,pp.392−397 加藤誠ほか”画像処理を応用したセー ルスプレゼンテーションシステム”日本 機械学会第69期通常総会講演会講演論文 集,日本機械学会,1992年4月,Vo l.C,pp.282−284 鈴木祥治ほか”カラー画像中の物体の 色変え”,電子情報通信学会春季大会講 演論文集,電子情報通信学会,1993年3 月15日,p.7.162 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に表示される色変更対象物体の
    各画素の色データを、係数値K1の乗ぜられた物体色ベ
    クトルと、係数値K2の乗ぜられた照明光ベクトルと、
    係数値K3の乗ぜられた2次反射光ベクトルとの加算ベ
    クトルで表現する構成を採るとともに、 物体色ベクトル、照明光ベクトル及び2次反射光ベクト
    ルが指定されるときに、これらのベクトルと色変更対象
    物体の画素の色データとに従って、色変更対象物体の各
    画素の持つ上記係数値Ki(i=1〜3)を算出する構
    成を採って、 色変更条件となる物体色ベクトル、照明光ベクトル及び
    2次反射光ベクトルが与えられるときに、これらのベク
    トルと算出された上記係数値Kiとから、色変更対象物
    体の各画素の色変更後の色データを算出して表示装置に
    表示していくよう処理するカラー画像処理装置におい
    て、 上記係数値Kiの算出用に指定される物体色ベクトル
    が、上記係数値Kiの算出用に指定される照明光ベクト
    ル又は2次反射光ベクトルと概略同一色であるのか否か
    を判断する判断手段(16)と、 上記判断手段(16)が同一色を判断するときに、色変更条
    件となる物体色ベクトルと、色変更対象物体の各画素の
    持つ色変更前の色データと、該色データに関連付けて特
    定される特性色データとから、色変更対象物体の各画素
    の持つ色変更後の色データを算出する算出手段(20)とを
    備え、 上記判断手段(16)が同一色を判断するときには、上記算
    出手段(20)の算出する色データに従って色変更対象物体
    の色表示処理を実行するよう構成されることを、 特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー画像処理装置にお
    いて、 算出手段(20)は、特性色データとして、画素の持つ色変
    更前の色データの内の最大輝度値を示すものを用いるよ
    う構成されることを、 特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラー画像処理装置にお
    いて、 算出手段(20)は、色変更条件となる物体色ベクトルと、
    色変更対象物体の各画素の持つ色変更前の色データとの
    乗算値を特性色データで割り算した値を、色変更対象物
    体の各画素の持つ色変更後の色データとして算出してい
    くよう処理することを、 特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のカラー画像処
    理装置において、 判断手段(16)は、係数値Kiの算出用に指定される物体
    色ベクトルと、係数値Kiの算出用に指定される照明光
    ベクトル及び2次反射光ベクトルとの色成分差値を算出
    し、該色成分差値を規定の基準値と比較していくこと
    で、該物体色ベクトルが該照明光ベクトル又は該2次反
    射光ベクトルと概略同一色であるのか否かを判断してい
    くよう処理することを、 特徴とするカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラー画像処理装置にお
    いて、 判断手段(16)は、色成分差値を均等色空間で求めるよう
    処理することを、 特徴とするカラー画像処理装置。
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Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
加藤誠ほか"画像処理を応用したセールスプレゼンテーションシステム"日本機械学会第69期通常総会講演会講演論文集,日本機械学会,1992年4月,Vol.C,pp.282−284
宮岡伸一郎ほか"プレゼンテーションにおける画像処理"電子情報信学会誌,電子情報通信学会,1991年4月,Vol.74,No.4,pp.392−397
瀧澤由里ほか"色彩変更シミュレーションシステム",1991年電子情報通信学会秋季大会講演論文集、電子情報通信学会,1991年9月,pp.6−182
田島譲二ほか"カラーデザインのための色変更アルゴリズム",情報処理学会研究報告,情報処理学会,1989年3月,Vol.89,No.29,59−6(89−CV−59−6)
鈴木祥治ほか"カラー画像中の物体の色変え",電子情報通信学会春季大会講演論文集,電子情報通信学会,1993年3月15日,p.7.162

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