JP3074144U - 風力発電タワー - Google Patents

風力発電タワー

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JP3074144U
JP3074144U JP2000004222U JP2000004222U JP3074144U JP 3074144 U JP3074144 U JP 3074144U JP 2000004222 U JP2000004222 U JP 2000004222U JP 2000004222 U JP2000004222 U JP 2000004222U JP 3074144 U JP3074144 U JP 3074144U
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wind
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将博 中井
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株式会社ピー・エス
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】風力発電タワーは、鋼製では、雨、潮風、波等
に対する防食が大きく、また、発電運用風速範囲におい
て、通常、固有振動数が発電機と共振を引きおこす範囲
にあるため制振装置が必要である。この問題を解決す
る。 【解決手段】風力発電タワーをプレストレストコンクリ
ート(PC)あるいはプレストレスト鉄筋コンクリート
(PRC)製部材で構成するか又はタワー下部をPCあ
るいはPRC製部材とし、その上部を鋼製部材で構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、風力発電のタワーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の地球温暖化問題等の環境問題をクリアーできるクリーンエネルギーとし て風力発電が注目され、各地で実用発電が行われるようになってきている。この 風力発電のタワーとしては、これまで鋼製のものが使われてきた。
【0003】 風力発電機は、近年大型化されつつあり、また微風から強風まで安定した発電 を可能にする可変速ブレード機構が開発されている。このような風力発電機は、 風向・風速情報をもとにしてブレードの向きをを風方向に変え、風速に応じてブ レード角度を変化させ、ローターの回転数を制御する機構などが採られている。 そして、風速2〜22m/sの広範囲で発電可能になっており、風速22m/s を越える場合には発電を中止するようになっている。
【0004】 風力発電機は回転機械であるため振動が避け難く、また複数のブレードが回転 することにより強制外力を発生する。ブレードが風力発電タワーの軸と重なる場 合に風を受ける面積は最小となり、風圧の乱れも生じて風荷重が最小となる。一 方、ブレードがタワー軸と離れている場合に風受圧面積は最大となり、風荷重が 最大となる。これを繰り返すことにより、風速が一定でも、規則的な強制外力が 生まれる。例えば3枚ブレードの可変速式発電機では強制振動数の範囲は、0. 7Hz〜1.5Hzと見積もられる。
【0005】 風力発電機を搭載するタワーの構造設計では通常、発電機が発生する強制外力 との共振を避けて設計される。しかしながら、風力発電機を支持する鋼製のタワ ー構造体を通常の耐震・耐風設計基準に基づいて設計すると、1次固有振動数が ほぼ1Hz前後となり、発電機が発生する強制外力と共振する問題がある。共振 を避けるために0.7以下の低振動数となるように設計すると、鋼材の繰返し疲 労などの構造的な強度不足の問題が生ずる。一方、高振動数側に避けようとする 2倍以上の鋼材が必要となって大幅な建設コスト高となる。
【0006】 また、横風を受ける柱体は、風によって生ずるカルマン渦により励振され風方 向に直交する面内で振動する問題がある。発電運用風速の範囲内でタワーがカル マン渦励振により共振すると、上記発電機の振動と重なって大きな共振現象を生 じ、タワーの構造上の危険が生ずる怖れがある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
風力発電タワーは鋼製では腐食の問題があり、特に我が国では海岸近くに設置 されることが多く、雨、潮風、波等に対する防食が大きな課題となる。また、回 転機械である発電機では振動が避け難く、発電運用風速範囲において、鋼製タワ ーでは、通常、固有振動数が発電機と共振を引きおこす範囲にあるため制振装置 が必要となる。また、鋼製タワーは騒音が大きいことも問題である。
【0008】 本考案はこのような問題を解決し、腐食の問題がなく、固有振動数が共振範囲 外となり、制振装置等を必要とせず、騒音問題もない風力発電タワーを提供する ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、プレストレストコンクリート(PC)あるいはプレストレスト鉄筋 コンクリート(PRC)製部材から成ることを特徴とする風力発電タワーを提供 する。また、タワー下部はPCあるいはPRC製部材から成り、その上部は鋼製 部材から成ることを特徴とする風力発電タワーを提供する。風力発電タワーをP CあるいはPRC部材で製作することにより、耐久的構造物となり、雨・潮風・ 波による腐食の問題が解消される。また、PCあるいはPRC製部材を用いた風 力発電タワーでは、鋼製のタワーに比べ固有振動数を高くすることができ、共振 現象を引き起こす強制振動数範囲外にすることが容易である。従って、制振装置 は不用である。また、コンクリート製のタワーは鋼製タワーに比べ騒音を大幅に 抑えることができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
一端固定、他端自由な棒の横振動は次式で示される。
【0011】
【数1】
【0012】 ここで l:長さ(m) E:縦弾性係数(N/m2) I:断面二次モーメント(m4) ρ:比重(kg/m3) A:断面積(m2) λ:振動形によって定まる無次元係数で、一端固定、他端自由な棒の横
【0013】 振動では、1次=1.875、2次=4.674、3次=7.85 5である 次に、カルマン渦励振による共振現象が生ずる共振風速Urは下式により計算 される。
【0014】 Ur=5.0・f0・Dm ……(2) ここで、 Ur :共振風速 f0:一次固有振動数 Dm:2/3高さにおける外径 である。Dmを3mとすれば、タワーの一次固有振動数f0=0.8Hzの場合 Ur=12m/s、f0=1Hzの場合Ur=15m/s、f0=1.5Hzの場合 Ur=22.5m/sである。これらの値は、ほぼ発電運用風速2〜22m/s の範囲内に入るため、この点からもタワーの固有振動数を高め、カルマン渦励振 による共振を避ける必要がある。
【0015】 図1、図2は本考案の第一の実施例を示す部分縦断面図及びそのA−A矢視図 である。実施例は、外径3.8m、内径3.04m、高さ2.5mのプレストレ ストコンクリート製セグメント(部材)1から構成されている。このセグメント は品質管理の行き届いた工場で予め製作されたものである。このセグメントは風 力発電タワーの基礎上に構築され、60本のφ32mのPC鋼棒11で緊張しな がら累重してタワーを構築する。図1は、PCあるいはPRC製タワーの鉛直方 向断面図で、PC鋼材11の緊張方法を示しており、セグメント2段のみ示して いる。PC鋼材11はセグメントごとにジャッキ14で緊張し、アンカープレー ト12にナットで定着する。さらにカプラ13でPC鋼材を接続延長し次のセグ メント11を載置しこのPC鋼材を緊張してセグメントにプレストレスを導入す る。タワーの上部のセグメントはモーメントが減少するので、これに応じてPC 鋼材の本数を減少させる。図2はPC鋼材11の配列を示すもので部分的にアン カープレート12の配列、シース16の配列も示した。
【0016】 タワーの基礎(地中部)は、鋼製のタワーの場合と同様に、RC製のフーチン グとしてもよいが、地盤条件によっては、タワー部と同様なPCあるいはPRC 製セグメントを地中に打ち込んで形成するPCウエル工法によってもよい。
【0017】 上記実施例のPCあるいはPRC製の風力発電タワーの固有振動数を計算によ り求めると、1.955Hzとなる。これを鋼製として設計するとその固有振動 数は1.354Hzとなる。風力発電の通常の強制振動数はほぼ0.7〜1.5 Hzと見積もられている。実施例のコンクリート製のタワーは固有振動数が大き く、風力発電の通常の強制振動数の範囲を大きく外れており共振の問題を生じな い。
【0018】 次に、図3〜図5は、第2の実施例を示すもので、図3は、タワー下部側をP CあるいはPRC製部材1で構築し、上部側を鋼製部材2で構築する例を示した もので、PCあるいはPRC製部材1と鋼製部材2との結合部の一部切欠側面図 である。図4は、図3の部分拡大図である。PC鋼材11の頂部にワッシャ14 、ナット15をセットし、PC鋼材を緊張して、鋼製部材2の内側フランジ3を 固定する構造を示している。フランジ3は多数の補強板4で補強されている。図 5は、結合部の平面図である。このPCあるいはPRC製部材と鋼製部材との組 み合わせ構造は、タワーの下部側が波を被る海岸、小島或いは海洋上等に構築さ れる場合に特に好適である。
【0019】
【考案の効果】
風力発電のタワーをPCあるいはPRC製部材で製作することにより、雨、潮 風、波等からの腐食の問題が解消し、耐久性が高くメンテナンスフリーとなり、 また、発電運用風速範囲において発電機の振動と共振することがなく制振装置が 不用となる。更に、鋼製タワーに比べ騒音も大幅に低減する。
【提出日】平成12年8月14日(2000.8.14)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、風力発電機を頂部に搭載し、基礎上に構築された円筒柱体からなる 風力発電タワーに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、基礎上に構築され風力発電機を頂部に搭載した円筒柱体であって、 横風を受ける風力発電タワーにおいて、タワーを構築する部材が円筒状の プレス トレストコンクリート(PC)あるいはプレストレスト鉄筋コンクリート(PR C)製部材を累重して成ることを特徴とする風力発電タワーを提供する。また、 タワー下部はPCあるいはPRC製部材から成り、その上部は鋼製部材から成る ことを特徴とする風力発電タワーを提供する。風力発電タワーをPCあるいはP RC部材で製作することにより、耐久的構造物となり、雨・潮風・波による腐食 の問題が解消される。また、PCあるいはPRC製部材を用いた風力発電タワー では、鋼製のタワーに比べ固有振動数を高くすることができ、共振現象を引き起 こす強制振動数範囲外にすることが容易である。従って、制振装置は不用である 。また、コンクリート製のタワーは鋼製タワーに比べ騒音を大幅に抑えることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断面図である。
【図2】実施例の横断面図(図1のA−A矢視図)であ
る。
【図3】実施例の一部切欠側面図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】接合部の平面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b プレストレストコンクリート(P
C)あるいはプレストレスト鉄筋コンクリート(PR
C)製部材 2 鋼製部材 3 フランジ 4 補強板 11 PC鋼材 12 アンカープレート 13 カップラ 14 ワッシャ 15 ナット 16 シース
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月14日(2000.8.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレストレストコンクリート(PC)あ
    るいはプレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)製部
    材から成ることを特徴とする風力発電タワー。
  2. 【請求項2】 タワー下部はPCあるいはPRC製部材
    から成り、その上部は鋼製部材から成ることを特徴とす
    る風力発電タワー。
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