JP3073685B2 - 電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタの製造方法

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JP3073685B2
JP3073685B2 JP08015889A JP1588996A JP3073685B2 JP 3073685 B2 JP3073685 B2 JP 3073685B2 JP 08015889 A JP08015889 A JP 08015889A JP 1588996 A JP1588996 A JP 1588996A JP 3073685 B2 JP3073685 B2 JP 3073685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果型トランジ
スタ、特に高耐圧が要求されるパワーFETの構成とそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電界効果型トランジスタ、特に砒化ガリ
ウム(GaAs)MESFETは、その優れた性能によ
り、携帯電話を中心とした通信機器の発達と共に近年大
幅に需要が増えてきた。その中でも送信用アンプ等に用
いるパワーFETは、低電圧動作及び低消費電力のGa
As基板の特徴を活かして飛躍的に伸びており、特に最
近では、通信方式のアナログからデジタルへと進展によ
って、より低歪のデバイスが求められている。エピタキ
シャル膜を用いたGaAsMESFET、又はゲート電
極直下に、不純物が混入されていないアンドープ層を形
成して耐圧を向上させたFET(特にMISFET:M
etal Insulator Semiconduc
tor FET)等は、これらの低歪パワーデバイスに
適しており、さらなる高性能化が図られている。
【0003】低歪化への重要な方策はドレイン耐圧の向
上、フラットなドレインコンダクタンス及びフラットな
相互コンダクタンスである。
【0004】ドレイン耐圧は、ゲート直下の不純物濃度
とゲート・ドレイン間の距離とによって決まる。当然な
がら前記MISFETの例で見られるように、ゲート直
下の不純物濃度の低い方が耐圧が良く、またゲート・ド
レイン間の距離の長い方が耐圧は良い。
【0005】また、フラットなドレインコンダクタンス
を実現するには、ゲート実効長をある程度長くして、ゲ
ート実効長とチャンネル厚とのアスペクト比(ゲート実
効長/チャンネル厚)を大きくする必要がある。このよ
うな構造を有する従来のMISFETの構成について図
面を参照しながら説明する。
【0006】図35は、従来のGaAsMISFETを
示す断面図である。図35において、51はGaAsよ
りなる半絶縁性基板、52はSiが不純物としてドープ
されたn型のGaAsよりなる導電層、53は不純物が
ドープされていないGaAs又はAlGaAsよりなる
アンドープ層であって、導電層52及びアンドープ層5
3は一般的に結晶成長法を用いて形成される。また、5
4はイオン注入法によりSiが高濃度にドープされたn
+ 型のGaAsよりなるコンタクト領域、55はドレイ
ン電極、56はソース電極であって、ドレイン電極55
及びソース電極56はAuGe等の蒸着法により形成さ
れる。また、57はゲート電極、58は素子分離領域で
あって、素子分離領域58は、酸素、水素、ホウ素等の
イオン注入法により半絶縁性基板51が絶縁化されるこ
とによって形成される。
【0007】さらに、フラットな相互コンダクタンスを
実現するには、活性化領域の不純物濃度のピークが半絶
縁性基板51の深い位置にくるようにすればよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のGaAsMISFET構造においては、MIS構造
を採用したことによりMESFETよりも耐圧は向上す
るが、ゲート電極の端部に電界が集中するため、ドレイ
ン耐圧はゲート・ドレイン間の距離のみに依存する。こ
のため、低歪化を実現するべく、より高耐圧化を図るた
めには、ゲート・ドレイン間の距離を長くしなければな
らない。しかしながら、ゲート・ドレイン間の距離を長
くすると、ゲート・ドレイン間の抵抗が増大するため、
FETのオン抵抗が増大し、低電圧動作時の諸特性が劣
化するという問題がある。
【0009】また、低歪化を実現するべく、ゲート長を
長くしてアスペクト比を大きくすると、ゲート長が長く
なるために利得が低下するという問題がある。
【0010】以上説明したように、低歪化と、低電圧化
及び高利得化とは相反するものであり、従来の電界効果
型トランジスタにおいては、低歪化と、低電圧化及び高
利得化との両立は困難であった。
【0011】前記に鑑み、本発明は、ゲート・ドレイン
間の高耐圧化を図ってもオン抵抗を抑制でき、また、高
利得化のためにゲート長を短くしてもフラットなドレイ
ンコンダクタンスが得られ、これにより、低歪化と、低
電圧化及び高利得化との両立を実現できる電界効果型ト
ランジスタ及びこのような電界効果型トランジスタの製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【課題を解決するための手段】 前記の目的を達成するた
め、請求項1 の発明が講じた解決手段は、電界効果型ト
ランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、結晶成長
法により、不純物がドープされた導電層及び不純物がド
ープされていないアンドープ層を順次形成する工程と、
前記アンドープ層の表面部を選択的にエッチングするこ
とにより、該アンドープ層にドレイン側がソース側より
も層厚になるような段差部を形成する工程と、前記アン
ドープ層の上における前記段差部を跨ぐ領域に高融点金
属よりなるゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電
極の側面に絶縁物よりなる側壁を形成する工程と、前記
半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び側壁をマスクとし
て不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行なう
ことにより、ドレイン及びソースのコンタクト領域を形
成する工程とを備えている構成とするものである。
【0027】請求項2の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層及び不
純物がドープされていないアンドープ層を順次形成する
工程と、前記アンドープ層の表面部を選択的にエッチン
グすることにより、該アンドープ層にドレイン側がソー
ス側よりも層厚になるような段差部を形成する工程と、
前記アンドープ層の上における前記段差部の下側部分に
前記段差部と間隔をおいて絶縁物よりなる突起部を形成
する工程と、前記突起部の上及び前記アンドープ層の上
における前記段差部を跨ぐ領域に高融点金属によりゲー
ト電極を形成する工程と、前記半絶縁性基板に、前記ゲ
ート電極及び突起部をマスクとして不純物を高濃度にイ
オン注入した後、熱処理を行なうことにより、ソースの
コンタクト領域を形成する工程とを備えている構成とす
るものである。
【0028】請求項3の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層、不純
物がドープされていないアンドープ層及び不純物が高濃
度にドープされたコンタクト層を順次形成する工程と、
前記コンタクト層を選択的にエッチングすることによ
り、前記アンドープ層を部分的に露出させる工程と、前
記アンドープ層における露出した領域の表面部を選択的
にエッチングすることにより、前記アンドープ層におけ
る露出した領域に凹部を形成する工程と、前記アンドー
プ層の上における前記凹部のドレイン側の段差部を跨ぐ
領域にゲート電極を形成する工程とを備えている構成と
するものである。
【0029】請求項1〜3の構成により、アンドープ層
の表面部を選択的にエッチングすることにより、該アン
ドープ層にドレイン側がソース側よりも層厚になるよう
な段差部を形成した後、該段差部を跨ぐ領域にゲート電
極を形成するため、ドレイン側がソース側よりも層厚に
なるような段差部を有するアンドープ層の上における段
差部を跨ぐ領域にゲート電極を形成することができる。
【0030】請求項4の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層及び不
純物がドープされていないアンドープ層を順次形成する
工程と、前記アンドープ層を選択的にエッチングするこ
とにより、前記導電層におけるソース側の領域を露出さ
せる工程と、前記半絶縁性基板に不純物を高濃度にイオ
ン注入した後、熱処理を行なうことにより、ドレイン及
びソースのコンタクト領域を形成する工程と、前記導電
層における露出した領域の上及び前記アンドープ層の上
に跨がってゲート電極を形成する工程とを備えている構
成とするものである。
【0031】請求項5の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層及び不
純物がドープされていないアンドープ層を順次形成する
工程と、前記アンドープ層を選択的にエッチングするこ
とにより、前記導電層におけるソース側の領域を露出さ
せる工程と、前記導電層における露出した領域の上及び
前記アンドープ層の上に跨がって高融点金属よりなるゲ
ート電極を形成する工程、前記ゲート電極の側面に絶縁
物よりなる側壁を形成する工程と、前記半絶縁性基板
に、前記ゲート電極及び側壁をマスクとして不純物を高
濃度にイオン注入した後、熱処理を行なうことにより、
ドレイン及びソースのコンタクト領域を形成する工程と
を備えている構成とするものである。
【0032】請求項6の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層及び不
純物がドープされていないアンドープ層を順次形成する
工程と、前記アンドープ層を選択的にエッチングするこ
とにより、前記導電層におけるソース側の領域を露出さ
せる工程と、前記導電層の上における露出した領域に前
記アンドープ層と間隔をおいて絶縁物よりなる突起部を
形成する工程と、前記突起部の上、前記導電層における
露出した領域の上及び前記アンドープ層の上に跨がって
高融点金属によりゲート電極を形成する工程、前記半絶
縁性基板に、前記ゲート電極及び突起部をマスクとして
不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行なうこ
とにより、ソースのコンタクト領域を形成する工程とを
備えている構成とするものである。
【0033】請求項7の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層、不純
物がドープされていないアンドープ層及び不純物が高濃
度にドープされたコンタクト層を順次形成する工程と、
前記コンタクト層に選択的にエッチングすることによ
り、前記アンドープ層を部分的に露出させる工程と、前
記アンドープ層における露出した領域を選択的にエッチ
ングすることにより、前記導電層におけるソース側の領
域を露出させる工程と、前記導電層における露出した領
域の上及び前記アンドープ層の上に跨がってゲート電極
を形成する工程とを備えている構成とするものである。
【0034】請求項4〜7の構成により、アンドープ層
を選択的にエッチングすることにより、導電層における
ソース側の領域を露出させた後、導電層における露出し
た領域の上及びアンドープ層の上に跨がってゲート電極
を形成するため、導電層の上及びドレイン側にのみ形成
されたアンドープ層の上に跨がるようにゲート電極を形
成することができる。
【0035】
【0036】請求項8の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層を形成
する工程と、前記導電層の表面部を選択的にエッチング
することにより、該導電層にドレイン側がソース側より
も層厚になるような段差部を形成する工程と、前記導電
層の上における前記段差部を跨ぐ領域に高融点金属より
なるゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の側
面に絶縁物よりなる側壁を形成する工程と、前記半絶縁
性基板に、前記ゲート電極及び側壁をマスクとして不純
物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行なうことに
より、ドレイン及びソースのコンタクト領域を形成する
工程とを備えている構成とするものである。
【0037】請求項9の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に、
結晶成長法により、不純物がドープされた導電層を形成
する工程と、前記導電層の表面部を選択的にエッチング
することにより、該導電層にドレイン側がソース側より
も層厚になるような段差部を形成する工程と、前記導電
層の上における前記段差部の下側部分に前記段差部と間
隔をおいて絶縁物よりなる突起部を形成する工程と、前
記導電層の上における前記段差部を跨ぐ領域及び前記突
起部の上に高融点金属よりなるゲート電極を形成する工
程と、前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び突起部
をマスクとして不純物を高濃度にイオン注入した後、熱
処理を行なうことにより、ソースのコンタクト領域を形
成する工程とを備えている構成とするものである。
【0038】請求項10の発明が講じた解決手段は、電
界効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上
に、結晶成長法により、不純物がドープされた導電層及
び不純物が高濃度にドープされたコンタクト層を順次形
成する工程と、前記コンタクト層を選択的にエッチング
することにより、前記導電層を部分的に露出させる工程
と、前記導電層における露出した領域の表面部を選択的
にエッチングすることにより、前記導電層における露出
した領域に凹部を形成する工程と、前記導電層の上にお
ける前記凹部のドレイン側の段差部を跨ぐ領域にゲート
電極を形成する工程とを備えている構成とするものであ
る。
【0039】
【0040】請求項8〜10の構成により、導電層の表
面部を選択的にエッチングすることにより、該導電層に
ドレイン側がソース側よりも層厚になるような段差部を
形成した後、該段差部を跨ぐ領域にゲート電極を形成す
るため、ドレイン側がソース側よりも層厚になるような
段差部を有する導電層の上における前記段差部を跨ぐ領
域にゲート電極を形成することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
電界効果型トランジスタについて、図面を参照しながら
説明する。
【0042】図1は、本発明の第1のタイプである第1
実施形態に係る電界効果型トランジスタとしてのGaA
sMISFETの断面構造を示している。図1におい
て、1はGaAsよりなる半絶縁性基板で、2AはSi
が不純物としてドープされたn型のGaAsよりなる導
電層、3Aは不純物がドープされていないGaAs又は
AlGaAsよりなるアンドープ層であって、アンドー
プ層3Aは、エッチングによりドレイン側がソース側よ
りも層厚になるように形成された段差部を有している。
導電層2A及びアンドープ層3Aは一般的には結晶成長
法を用いて形成される。また、4Aはイオン注入法によ
りSiが高濃度にドープされたn+ 型のGaAsよりな
るコンタクト領域、5はドレイン電極、6はソース電極
であって、ドレイン電極5及びソース電極6はAuGe
等の蒸着により形成される。また、7はゲート電極、8
は素子分離領域であって、素子分離領域8は酸素、水
素、ホウ素等のイオン注入法により半絶縁性基板1が絶
縁化されることによって形成される。
【0043】第1実施形態の特徴は、前述したように、
アンドープ層3Aはエッチングによりドレイン側がソー
ス側よりも層厚に形成された段差部を有している点であ
る。
【0044】図2は、本発明の第2のタイプである第2
実施形態に係る電界効果型トランジスタとしてのGaA
sMES/MISFETの断面構造を示している。第2
実施形態においては、第1実施形態と同様の要素につい
ては同一の符号を付すことにより説明を省略する。尚、
図2において、3Bは不純物がドープされていないGa
As又はAlGaAsよりなるアンドープ層である。
【0045】第2実施形態の特徴は、アンドープ層3B
が、導電層2Aの上におけるゲート電極7の下側におけ
るドレイン側部分にのみ形成されている点である。
【0046】このため、ゲート電極7の下側に導電層2
が露出しているので、ゲート電極7を形成する前に導電
層2に対してエッチングを行なって該導電層2の厚さを
調整することにより、FETのしきい値や電流値を調整
することができる。
【0047】図3は、本発明の第3のタイプである第3
実施形態に係る電界効果型トランジスタとしてのGaA
sMESFETの断面構造を示している。第3実施形態
においても、第1実施形態と同様の要素については同一
の符号を付すことにより説明を省略する。尚、図3にお
いて、2BはSiが不純物としてドープされたn型のG
aAsよりなる導電層である。
【0048】第3実施形態の特徴は、第1実施形態にお
けるアンドープ層3Aが形成されていない点と、導電層
2Bはドレイン側がソース側よりも層厚になるような段
差部を有している点と、ゲート電極7が導電層2Bの段
差部に跨がるように形成されている点とである。
【0049】第3実施形態においては、アンドープ層3
Aが形成されていないため、耐圧は第1実施形態及び第
2実施形態よりも低下するが、フラットな導電層52の
上にゲート電極57が形成された図30に示すような従
来のMESFETよりも耐圧が向上する。
【0050】尚、前記第1〜第3の実施形態において
は、GaAsよりなる半絶縁性基板1を用いたが、半絶
縁性基板1を構成する材料はGaAs以外のものを幅広
く用いることができる。
【0051】以下、前述した第1のタイプの電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。
【0052】図4及び図5は、第1のタイプの電界効果
型トランジスタの第1の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【0053】まず、図4(a)に示すように、半絶縁性
基板1上に結晶成長法により導電層2及びアンドープ層
3を順次積層する。次に、図4(b)に示すように、ア
ンドープ層3の上にレジストパターン31を形成した
後、該レジストパターン31をマスクとする湿式エッチ
ング法により、アンドープ層3の表面部におけるソース
側の領域を除去して、ドレイン側がソース側よりも層厚
になるような段差構造を形成し、その後、レジストパタ
ーン31を除去する。次に、図4(c)に示すように、
アンドープ層3の上にレジストパターン32を形成した
後、該レジストパターン32をマスクとするイオン注入
法によりSiを高濃度にドープしてソース及びドレイン
のコンタクト領域4Aを形成する。その後、レジストパ
ターン32を除去した後、高温の熱処理を行なってコン
タクト領域4Aを活性化させる。
【0054】次に、図5(a)に示すように、半絶縁性
基板1の上にレジストパターン33を形成した後、該レ
ジストパターン33をマスクとして金属膜を蒸着し、そ
の後、レジストパターン33をリフトオフすることによ
りドレイン電極5及びソース電極6を形成する。次に、
図5(b)に示すように、半絶縁性基板1の上に、アン
ドープ層3の段差部が露出するようなレジストパターン
34を形成した後、該レジストパターン34をマスクと
して金属膜を蒸着し、その後、レジストパターン34を
リフトオフすることによりゲート電極7を形成する。ゲ
ート電極7の構成としては、Ti/Pt/Auの3層構
造、Ti/Alの2層構造又はAlの単層構造を用いる
ことができる。次に、図示しないレジストパターンをマ
スクとして水素イオン等をイオン注入することにより素
子分離領域8を形成すると、図5(c)に示すように、
ゲート電極7の下側に、フラットな導電層2Aと段差部
を有するアンドープ層3Aとが形成された第1のタイプ
の電界効果型トランジスタが得られる。
【0055】尚、前記第1の製造方法において、素子分
離領域8の形成方法及び形成工程は適宜変更可能であ
り、イオン注入法に代えて、周辺領域を単純なエッチン
グにより除去して素子分離領域を形成してもよい。
【0056】図6及び図7は、第1のタイプの電界効果
型トランジスタの第2の製造方法の各工程を示す断面図
である。第2の製造方法の特徴は、ゲート電極7として
タングステン系・モリブデン系等の高融点金属を用いる
ことであり、これにより熱処理工程をゲート電極7の形
成後に行なうことができる。
【0057】図6(a),(b)に示す工程は、図4
(a),(b)に示す工程と同様である。その後、図6
(c)に示すように、アンドープ層3の上における段差
部を跨ぐ領域にゲート電極7を前記の高融点金属により
形成する。ゲート電極7としては、WSi、WSiN又
はMoの単層構造を用いることができる。
【0058】次に、図7(a)に示すように、SiNや
SiO2 よりなる絶縁膜9を全面に堆積した後、該絶縁
膜9に対して異方性の乾式エッチングを行なうことによ
り、図7(b)に示すように、ゲート電極7の両側に側
壁9Aを形成する。次に、半絶縁性基板1の上にレジス
トパターン35を形成した後、ゲート電極7、側壁9A
及びレジストパターン35をマスクとするイオン注入法
によりSiを高濃度にドープしてソース及びドレインの
コンタクト領域4Aを形成する。その後、高温の熱処理
を行なってコンタクト領域4Aを活性化させる。次に、
第1の製造方法と同様に、ドレイン電極5、ソース電極
6及び素子分離領域8を形成すると、図7(c)に示す
ように、ゲート電極7の下側に、フラットな導電層2A
と段差構造を有するアンドープ層3Aとが形成された第
1のタイプの電界効果型トランジスタが得られる。
【0059】第2の製造方法によると、ゲート電極7の
側壁9Aをマスクとしてコンタクト領域4Aを自己整合
的に形成するため、コンタクト領域4Aとゲート電極7
との距離が小さくなるので、低いソース抵抗及びドレイ
ン抵抗が得られる。
【0060】図8及び図9は、第1タイプの電界効果型
トランジスタの第3の製造方法の各工程を示す断面図で
ある。第3の製造方法の特徴は、ゲート電極7を形成す
る工程よりも前に、ゲート電極7のソース側に絶縁層よ
りなる側壁10を形成する点である。
【0061】図8(a),(b)に示す工程は、図4
(a),(b)に示す工程と同様である。その後、半絶
縁性基板1の上にSiN膜やSiO2 よりなる絶縁層を
全面に形成した後、該絶縁層をパターン化して、図8
(c)に示すように、アンドープ層3の上における段差
部よりもソース側の領域に側壁10を形成する。
【0062】次に、半絶縁性基板1の上に全面に亘って
前記の高融点金属よりなる金属膜を蒸着法により形成し
た後、該金属膜をパターン化して、図9(a)に示すよ
うに、アンドープ層3における段差部を跨ぐ領域の上及
び側壁10の上にゲート電極7を形成する。次に、半絶
縁性基板1の上にレジストパターン36を形成した後、
ゲート電極7、側壁10及びレジストパターン36をマ
スクとするイオン注入法によりSiを高濃度にドープし
て、ソース及びドレインのコンタクト領域4Aを形成す
る。その後、高温の熱処理を行なってコンタクト領域4
Aを活性化させる。次に、第1の製造方法と同様に、ド
レイン電極5、ソース電極6及び素子分離領域8を形成
すると、図9(c)に示すように、ゲート電極7の下側
に、フラットな導電層2Aと段差構造を有するアンドー
プ層3Aとが形成された第1のタイプの電界効果型トラ
ンジスタが得られる。
【0063】第3の製造方法によると、ソース側のコン
タクト領域4Aは自己整合的に形成され、ドレイン側の
コンタクト領域4Aはレジストパターン36により形成
されるので、ソース抵抗及びドレイン耐圧の設計自由度
は増加する。
【0064】図10及び図11は、第1のタイプの電界
効果型トランジスタの第4の製造方法の各工程を示す断
面図である。第4の製造方法の特徴は、コンタクト領域
の形成にイオン注入法を用いないことである。
【0065】まず、図10(a)に示すように、半絶縁
性基板1上に結晶成長法を用いて、導電層2、アンドー
プ層3及びコンタクト層4を順次積層する。次に、図1
0(b)に示すように、コンタクト層4の上にレジスト
パターン37を形成した後、該レジストパターン37を
マスクとする湿式エッチング法によりコンタクト層4の
一部を除去してアンドープ層3の表面を露出させる。次
に、図10(c)に示すように、コンタクト層4の上に
ドレイン電極5及びソース電極6を形成する。
【0066】次に、図11(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上に、レジストパターン38を形成した後、
該レジストパターン38をマスクとする湿式エッチング
によりアンドープ層3の表面部を部分的に除去してアン
ドープ層3に凹部3aを形成する。次に、図11(b)
に示すように、半絶縁性基板1の上に、アンドープ層3
の凹部3aのドレイン側の段差部を跨ぐような開口部を
有するレジストパターン39を形成した後、該レジスト
パターン39をマスクとして金属膜を蒸着する。その
後、レジストパターン39をリフトオフしてゲート電極
7を形成すると、図11(c)に示すように、ゲート電
極7の下側に、フラットな導電層2Aと段差構造を有す
るアンドープ層3Aとが形成された第1のタイプの電界
効果型トランジスタが得られる。
【0067】第4の製造方法によると、アンドープ層3
を形成する前にドレイン電極5及びソース電極6を形成
するので、アンドープ層3を除去する際に電流をモニタ
ーすることができる。また、ゲート電極7を最後に形成
するので、ゲート電極7に高融点金属を用いる必要もな
い。
【0068】以下、前述した第2のタイプの電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。
【0069】図12及び図13は、第2のタイプの電界
効果型トランジスタの第1の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0070】まず、図12(a)に示すように、半絶縁
性基板1上に結晶成長法により導電層2及びアンドープ
層3を順次積層する。次に、図12(b)に示すよう
に、アンドープ層3の上にレジストパターン31を形成
した後、該レジストパターン31をマスクとする湿式エ
ッチング法により、アンドープ層3におけるソース側の
領域を除去して、ドレイン側にのみアンドープ層3を残
す。次に、図12(c)に示すように、半絶縁性基板1
の上にレジストパターン32を形成した後、該レジスト
パターン32をマスクとするイオン注入法によりSiを
高濃度にドープしてソース及びドレインのコンタクト領
域4Aを形成する。その後、レジストパターン32を除
去した後、高温の熱処理を行なってコンタクト領域4A
を活性化させる。
【0071】次に、図13(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上にレジストパターン33を形成した後、該
レジストパターン33をマスクとして金属膜を蒸着し、
その後、レジストパターン33をリフトオフすることに
よりドレイン電極5及びソース電極6を形成する。次
に、半絶縁性基板1の上に、アンドープ層3が除去され
た領域及びアンドープ層3が残存する領域が露出するよ
うなレジストパターン34を形成し、該レジストパター
ン34をマスクとして金属膜を蒸着し、その後、レジス
トパターン34をリフトオフすることによりゲート電極
7を形成する。次に、図示しないレジストパターンをマ
スクとして水素イオン等をイオン注入することにより素
子分離領域8を形成すると、図13(c)に示すよう
に、ゲート電極7の下側に、フラットな導電層2Aとド
レイン側にのみ存在するアンドープ層3Bとを有する第
2のタイプの電界効果型トランジスタが得られる。
【0072】図14及び図15は、第2のタイプの電界
効果型トランジスタの第2の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0073】図14(a),(b)に示す工程は、図1
2(a),(b)に示す工程と同様である。その後、ア
ンドープ層3が除去されて導電層2が露出した領域及び
アンドープ層3が残存する領域の上にゲート電極7を高
融点金属により形成する。
【0074】次に、図15(a)に示すように、SiN
やSiO2 よりなる絶縁膜9を全面に堆積した後、該絶
縁膜9に対して異方性の乾式エッチングを行なうことに
より、図15(b)に示すように、ゲート電極7の両側
に側壁9Aを形成する。次に、半絶縁性基板1の上にレ
ジストパターン35を形成した後、ゲート電極7、側壁
9A及びレジストパターン35をマスクとするイオン注
入法によりSiを高濃度にドープしてソース及びドレイ
ンのコンタクト領域4Aを形成する。その後、高温の熱
処理を行なってコンタクト領域4Aを活性化させる。次
に、第1の製造方法と同様に、ドレイン電極5、ソース
電極6及び素子分離領域8を形成すると、図15(c)
に示すように、ゲート電極7の下側に、フラットな導電
層2Aとドレイン側にのみ存在するアンドープ層3Bと
を有する第2のタイプの電界効果型トランジスタが得ら
れる。
【0075】図16及び図17は、第2のタイプの電界
効果型トランジスタの第3の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0076】図16(a),(b)に示す工程は、図1
2(a),(b)に示す工程と同様である。その後、半
絶縁性基板1の上にSiN膜やSiO2 よりなる絶縁層
を全面に形成した後、該絶縁層をパターン化して、図1
6(c)に示すように、アンドープ層3が除去されて露
出した導電層2の上に側壁10を形成する。
【0077】次に、半絶縁性基板1の上に全面に亘って
高融点金属よりなる金属膜を蒸着法により形成した後、
該金属膜をパターン化して、図17(a)に示すよう
に、導電層2、アンドープ層3及び側壁10の上にゲー
ト電極7を形成する。次に、半絶縁性基板1の上にレジ
ストパターン36を形成した後、ゲート電極7、側壁1
0及びレジストパターン36をマスクとするイオン注入
法によりSiを高濃度にドープして、ソース及びドレイ
ンのコンタクト領域4Aを形成する。その後、高温の熱
処理を行なってコンタクト領域4Aを活性化させる。次
に、第1の製造方法と同様に、ドレイン電極5、ソース
電極6及び素子分離領域8を形成すると、図17(c)
に示すように、ゲート電極7の下側に、フラットな導電
層2Aとドレイン側にのみ存在するアンドープ層3Bと
を有する第2のタイプの電界効果型トランジスタが得ら
れる。
【0078】図18及び図19は、第2のタイプの電界
効果型トランジスタの第4の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0079】まず、図18(a)に示すように、半絶縁
性基板1上に結晶成長法を用いて、導電層2、アンドー
プ層3及びコンタクト層4を順次積層する。次に、図1
8(b)に示すように、コンタクト層4の上にレジスト
パターン37を形成した後、該レジストパターン37を
マスクとする湿式エッチングによりコンタクト層4の一
部を除去してアンドープ層3の表面を露出させる。次
に、図18(c)に示すように、コンタクト層4の上に
ドレイン電極5及びソース電極6を形成する。
【0080】次に、図19(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上に、レジストパターン38を形成した後、
該レジストパターン38をマスクとする湿式エッチング
法によりアンドープ層3におけるソース側の領域を除去
する。次に、図19(b)に示すように、半絶縁性基板
1の上に、アンドープ層3が除去された領域及びアンド
ープ層3が残存する領域が開口するようなレジストパタ
ーン39を形成した後、該レジストパターン39をマス
クとして金属膜を蒸着する。その後、レジストパターン
39をリフトオフしてゲート電極7を形成すると、図1
9(c)に示すように、ゲート電極7の下側に、フラッ
トな導電層2Aとドレイン側にのみ存在するアンドープ
層3Bとを有する第2のタイプの電界効果型トランジス
タが得られる。
【0081】以下、前述した第3のタイプの電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。
【0082】図20及び図21は、第3のタイプの電界
効果型トランジスタの第1の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0083】まず、図20(a)に示すように、半絶縁
性基板1上に結晶成長法により導電層2を積層する。次
に、図20(b)に示すように、導電層2の上にレジス
トパターン31を形成した後、該レジストパターン31
をマスクとする湿式エッチング法により、導電層2の表
面部におけるソース側の領域を除去して、ドレイン側が
ソース側よりも層厚になるような段差構造を形成する。
その後、レジストパターン31を除去する。次に、図2
0(c)に示すように、導電層2の上にレジストパター
ン32を形成した後、該レジストパターン32をマスク
とするイオン注入法によりSiを高濃度にドープしてソ
ース及びドレインのコンタクト領域4Aを形成する。そ
の後、レジストパターン32を除去した後、高温の熱処
理を行なってコンタクト領域4Aを活性化させる。
【0084】次に、図21(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上にレジストパターン33を形成した後、該
レジストパターン33をマスクとして金属膜を蒸着し、
その後、レジストパターン33をリフトオフすることに
よりドレイン電極5及びソース電極6を形成する。次
に、図21(b)に示すように、半絶縁性基板1の上
に、導電層2の段差部が露出するようなレジストパター
ン34を形成した後、該レジストパターン34をマスク
として金属膜を蒸着し、その後、レジストパターン34
をリフトオフすることによりゲート電極7を形成する。
次に、図示しないレジストパターンをマスクとして水素
イオン等をイオン注入することにより素子分離領域8を
形成すると、図21(c)に示すように、ゲート電極7
の下側に、段差構造を有する導電層2Bが形成された第
3のタイプの電界効果型トランジスタが得られる。
【0085】図22及び図23は、第3のタイプの電界
効果型トランジスタの第2の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0086】図22(a),(b)に示す工程は、図2
0(a),(b)に示す工程と同様である。その後、図
22(c)に示すように、導電層2の上における段差部
を跨ぐ領域にゲート電極7を高融点金属により形成す
る。
【0087】次に、図23(a)に示すように、SiN
やSiO2 よりなる絶縁膜9を全面に堆積した後、該絶
縁膜9に対して異方性の乾式エッチングを行なうことに
より、図23(b)に示すように、ゲート電極7の両側
に側壁9Aを形成する。次に、半絶縁性基板1の上にレ
ジストパターン35を形成した後、ゲート電極7、側壁
9A及びレジストパターン35をマスクとするイオン注
入法によりSiを高濃度にドープしてソース及びドレイ
ンのコンタクト領域4Aを形成する。その後、高温の熱
処理を行なってコンタクト領域4Aを活性化させる。次
に、第1の製造方法と同様に、ドレイン電極5、ソース
電極6及び素子分離領域8を形成すると、図23(c)
に示すように、ゲート電極7の下側に、段差構造を有す
る導電層2Bが形成された第2のタイプの電界効果型ト
ランジスタが得られる。
【0088】図24及び図25は、第3のタイプの電界
効果型トランジスタの第3の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0089】図24(a),(b)に示す工程は、図2
0(a),(b)に示す工程と同様である。その後、半
絶縁性基板1の上にSiNやSiO2 よりなる絶縁層を
全面に形成した後、該絶縁層をパターン化して、図24
(c)に示すように、導電層2の上における段差部より
もソース側部分に側壁10を形成する。
【0090】次に、半絶縁性基板1の上に全面に亘って
高融点金属よりなる金属膜を蒸着法により形成した後、
該金属膜をパターン化して、図25(a)に示すよう
に、導電層2における段差部を跨ぐ領域の上及び側壁1
0の上にゲート電極7を形成する。次に、半絶縁性基板
1の上にレジストパターン36を形成した後、ゲート電
極7、側壁10及びレジストパターン36をマスクとす
るイオン注入法によりSiを高濃度にドープして、ソー
ス及びドレインのコンタクト領域4Aを形成する。その
後、高温の熱処理を行なってコンタクト領域4Aを活性
化させる。次に、第1の製造方法と同様に、ドレイン電
極5、ソース電極6及び素子分離領域8を形成すると、
図25(c)に示すように、ゲート電極7の下側に、段
差構造を有する導電層2Bが形成された第3のタイプの
電界効果型トランジスタが得られる。
【0091】図26及び図27は、第2のタイプの電界
効果型トランジスタの第4の製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0092】まず、図26(a)に示すように、半絶縁
性基板1上に結晶成長法を用いて、導電層2及びコンタ
クト層4を順次積層する。次に、図26(b)に示すよ
うに、コンタクト層4の上にレジストパターン37を形
成した後、該レジストパターン37をマスクとする湿式
エッチングによりコンタクト層4の一部を除去して導電
層2の表面を露出させる。次に、図26(c)に示すよ
うに、コンタクト層4の上にドレイン電極5及びソース
電極6を形成する。
【0093】次に、図27(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上に、レジストパターン38を形成した後、
該レジストパターン38をマスクとする湿式エッチング
法により導電層2の表面部を部分的に除去して導電層2
に凹部2aを形成する。次に、図27(b)に示すよう
に、半絶縁性基板1の上に、導電層2の凹部2aのドレ
イン側の段差部を跨ぐような開口部を有するレジストパ
ターン39を形成した後、該レジストパターン39をマ
スクとして金属膜を蒸着する。その後、レジストパター
ン39をリフトオフしてゲート電極7を形成すると、図
27(c)に示すように、ゲート電極7の下側に、段差
構造を有する導電層2Bが形成された第3のタイプの電
界効果型トランジスタが得られる。
【0094】図28及び図29は、第3のタイプの電界
効果型トランジスタの第5の製造方法の各工程を示す断
面図である。第1〜第4の製造方法との相違点は、イオ
ン注入法のみを用いて形成することである。
【0095】まず、図28(a)に示すように、半絶縁
性基板1上にレジストパターン40を形成した後、該レ
ジストパターン40をマスクとしてSiをドープして導
電層2を形成する。次に、図28(b)に示すように、
半絶縁性基板1の上にレジストパターン32を形成した
後、該レジストパターン32をマスクとするイオン注入
法によりコンタクト領域4Aを形成する。その後、レジ
ストパターン32を除去した後、高温の熱処理を行なっ
て、コンタクト領域4Aを活性化させる。次に、図28
(c)に示すように、半絶縁性基板1の上にレジストパ
ターン31を形成した後、該レジストパターン31をマ
スクとする湿式エッチングにより、導電層2の表面部に
おけるソース側の領域を除去して、ドレイン側がソース
側よりも層厚になるような段差構造を形成し、その後、
レジストパターン31を除去する。
【0096】次に、図29(a)に示すように、半絶縁
性基板1の上にレジストパターン33を形成した後、該
レジストパターン33をマスクとして金属膜を蒸着し、
その後、レジストパターン33をリフトオフすることに
よりドレイン電極5及びソース電極6を形成する。次
に、図29(b)に示すように、半絶縁性基板1の上
に、導電層2の段差部が露出するようなレジストパター
ン34を形成した後、該レジストパターン34をマスク
として金属膜を蒸着し、その後、レジストパターン34
をリフトオフすることによりゲート電極7を形成する
と、図29(c)に示すように、ゲート電極7の下側
に、段差構造を有する導電層2Bが形成された第3のタ
イプの電界効果型トランジスタが得られる。
【0097】図30は本発明の第4のタイプである第4
実施形態に係る電界効果型トランジスタとしてのGaA
sMESFETの断面構造を示している。図30におい
て、1はGaAsよりなる半絶縁性基板で、11はGa
Asよりなるアンドープバッファー層、12はSiが不
純物としてドープされたn型のGaAsよりなる導電層
であって、導電層12は、エッチングによりドレイン側
がソース側よりも層厚になるように形成された段差部を
有している。また、13はSiが高濃度にドープされた
+ 型のGaAsよりなるコンタクト領域であって、ア
ンドープバッファー層11、導電層12、コンタクト領
域13は一般的には結晶成長法を用いて形成される。ま
た、5はドレイン電極、6はソース電極であって、ドレ
イン電極5及びソース電極6はAuGe等の蒸着により
コンタクト領域13の上に形成される。また、7はゲー
ト電極であって、ゲート電極7は導電層12の段差部を
跨ぐ領域に形成されている。
【0098】第4の実施形態の特徴は、前述したよう
に、導電層12がエッチングによりドレイン側がソース
側よりも層厚に形成された段差部を有していると共に、
該段差部の高さが限定されている点であって、段差部の
高さはゲート電極7によってドレイン側の半導体領域の
内部に形成される空乏層の厚さ以下である。
【0099】前記の空乏層の厚さとしては、電界効果型
トランジスタが動作する際に半導体領域の内部に形成さ
れる空乏層の厚さのことを意味しているが、定常状態に
おける空乏層の厚さであっても十分な効果が得られる。
【0100】導電層12における段差部よりもドレイン
側の領域の不純物濃度が均一であるときには、定常状態
における空乏層の厚さは、次の[数1]に示す数式によ
って表される。
【0101】
数1ここに、aは空乏層の厚さであり、ΦB はゲート電極7
のショットキー障壁の電位の高さであり、qは電子の電
荷量であり、εは導電層12における段差部よりもドレ
イン側の領域の誘電率であり、Nは導電層12における
段差部よりもドレイン側の領域の不純物濃度であって均
一である。
【0102】また、ゲート電極7の下の導電層12にお
ける段差部よりもドレイン側の領域の不純物濃度が不均
一であるときには、定常状態における空乏層の厚さは、
次の[数2]に示す数式によって表される。
【0103】
数2ここに、aは空乏層の厚さであり、xは空乏層の広がる
深さ方向の距離を示し、ΦB はゲート電極7のショット
キー障壁の電位の高さであり、qは電子の電荷量であ
り、ε(x)は導電層12における段差部よりもドレイ
ン側の領域の誘電率であり、N(x)は導電層12にお
ける段差部よりもドレイン側の領域の不純物濃度であ
る。
【0104】図30に示す第4実施形態においては、例
えばゲート長が0.5μm、導電層12の不純物濃度が
n導電型の6×17cm-3、導電層12の厚さが0.0
7μm、導電層12におけるゲート電極7の下側部分の
エッチングの深さつまり導電層12の段差部の高さが
0.02μmであり、チャネル領域の厚さが0.05μ
mである電界効果型トランジスタを示している。
【0105】第4の実施形態においては、導電層12の
不純物濃度が均一であるから[数5]に示す数式によっ
て空乏層の厚さを決めることができる。すなわち、ショ
ットキー障壁の電位の高さを0.73Vとすると、空乏
層の厚さは0.042μmと見積もることができる。従
って、第4実施形態においては、導電層12の段差部の
高さが空乏層の厚さ以下であるという要件を満たしてい
る。
【0106】尚、第4実施形態においては、コンタクト
領域13は、結晶成長法により形成される導電層12の
上にあったが、これに代えて、イオン注入法により形成
される導電層12の側方にあってもよい。
【0107】図31に、第4実施形態に係る電界効果型
トランジスタの2次元デバイスシミュレーションの結果
である等電位図を示す。図31においては、等電位線が
密になっているほど強電界を示し、粗になっているほど
弱電界を示す。
【0108】図32は、第4実施形態に係る電界効果型
トランジスタと比較するための比較例としての電界効果
型トランジスタの構造を示している。比較例に係る電界
効果型トランジスタにおいては、導電層12の段差部の
高さは0.05μmであって、空乏層の厚さ0.042
μmよりも大きい値を持つ構造となっている。導電層1
2の段差部の高さ以外については第4の実施形態と同じ
条件とする。
【0109】図33は、比較例に係る段差部の大きい電
界効果型トランジスタの2次元デバイスシミュレーショ
ンの結果である等電位図を示す。バイアス条件は図31
と同じである。
【0110】図31と図33との比較から明らかなよう
に、段差部の小さい第4実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの等電位線の方が粗に分布しており、ゲート電
極7の近傍において電界集中がより一層緩和されている
ことがわかる。
【0111】図34は、2次元デバイスシミュレーショ
ンにより得られた第4実施形態及び比較例におけるドレ
イン電流−ドレイン電圧特性の比較を示す。図34にお
いては、実線は段差部の高さが空乏層の厚さ以下である
第4実施形態に係る電界効果型トランジスタの特性を示
し、破線は段差部の高さが空乏層の厚さよりも大きい比
較例に係る電界効果型トランジスタの特性を示してい
る。ドレイン電流−ドレイン電圧が途中で分岐している
のは、デバイスシミュレーションの中で物理モデルを変
えているためであり、急な勾配の方はブレークダウンを
引き起こす物理モデルを取り入れた場合であり、緩い勾
配の方はブレークダウンを引き起こさない計算を行なっ
た場合を示している。図34から、第4実施形態に係る
電界効果型トランジスタは、比較例に係る電界効果型ト
ランジスタに比べてブレークダウンを起こし始めるドレ
イン電圧が高いことが分かる。
【0112】[表1]は、2次元デバイスシミュレーシ
ョンの結果から得られた、利得とデバイスパラメータと
の比較を示している。バイアス条件は等電位線を示した
ときと同じとする。
【0113】
【表1】
【0114】[表1]から明らかなように、ゲート電極
7の段差部の高さが空乏層の厚さよりも小さい第4実施
形態に係る電界効果型トランジスタにおいては、比較例
に係る電界効果型トランジスタに比べて、双方向電力利
得が高くてドレインコンダクタンスが小さい。また、第
4実施形態においては、ゲート電極のドレイン側の表面
積が小さいのでゲート・ドレイン間容量が抑えられ、高
い双方向電力利得が得られている。
【0115】従って、利得の中でも双方向電力利得が重
視される増幅器等に用いられる場合においては、第4実
施形態に示されるように段差部の高さの小さい電界効果
型トランジスタの方が、より一層の効果のあることが分
かる。
【0116】尚、第4実施形態においては、ゲート電極
7が導電層12の段差部に接している場合を示したが、
ゲート電極7と導電層12の段差部との間に空間部があ
る場合でも同様の効果が得られる。
【0117】また、第4実施形態においては、ゲート電
極7が均一な不純物濃度をもつ導電層12の段差部を跨
ぐように形成されている例を示したが、第1実施形態又
は第2実施形態のように、アンドープ層を有する場合で
もその効果は同様である。
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
発明の効果請求項1〜3の発明に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法によると、アンドープ層の表面部
を選択的にエッチングしてドレイン側がソース側よりも
層厚になるような段差部を形成した後、該段差部を跨ぐ
領域にゲート電極を形成するため、ドレイン側がソース
側よりも層厚になるような段差部を有するアンドープ層
の上における段差部を跨ぐ領域にゲート電極を形成する
ことができる。
【0125】請求項4〜7の発明に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法によると、アンドープ層を選択的に
エッチングして導電層におけるソース側の領域を露出さ
せた後、導電層における露出した領域の上及びアンドー
プ層の上にゲート電極を形成するため、導電層とドレイ
ン側にのみ形成されたアンドープ層との上に跨がるよう
にゲート電極を形成することができる。
【0126】請求項8〜10の発明に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法によると、導電層の表面部を選択
的にエッチングしてドレイン側がソース側よりも層厚に
なるような段差部を形成した後、該段差部を跨ぐ領域に
ゲート電極を形成するため、ドレイン側がソース側より
も層厚になるような段差部を有する導電層の上における
段差部を跨ぐ領域にゲート電極を形成することができ
る。
【0127】請求項1、5又は8の発明に係る電界効果
型トランジスタの製造方法によると、ゲート電極及びそ
の側壁をマスクとして不純物を高濃度にイオン注入し
て、自己整合的にドレイン及びソースのコンタクト領域
を形成するため、コンタクト領域とゲート電極との距離
が小さくなるので、低いソース抵抗及びドレイン抵抗を
得ることができる。
【0128】請求項2、6又は9の発明に係る電界効果
型トランジスタの製造方法によると、ゲート電極を形成
する工程よりも前にゲート電極のソース側に絶縁物より
なる突起部を形成し、ゲート電極及び突起部をマスクと
して自己整合的にソース側のコンタクト領域を形成する
と共に、ドレイン側のコンタクト領域はレジストパター
ンにより規制できるので、ソース抵抗及びドレイン耐圧
の設計自由度は増加する。
【0129】請求項3又は7の発明に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法によると、アンドープ層の上に結
晶成長法によりソース及びドレインのコンタクト層を形
成した後、アンドープ層に対してエッチングを行なうた
め、アンドープ層に対するエッチング工程を電流をモニ
タしながら行なうことができる。
【0130】請求項10の発明に係る電界効果型トラン
ジスタの製造方法によると、導電層の上に結晶成長法に
よりソース及びドレインのコンタクト層を形成した後、
導電層に対してエッチングを行なうため、導電層に対す
るエッチング工程を電流をモニタしながら行なうことが
できる。
【0131】請求項3、7又は10の発明に係る電界効
果型トランジスタの製造方法によると、ソース及びドレ
インのコンタクト層を形成した後にゲート電極を形成す
るので、ゲート電極に高融点金属を用いる必要がない。
【0132】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のタイプである第1実施形態に係
る電界効果型トランジスタの断面図である。
【図2】本発明の第2のタイプである第2実施形態に係
る電界効果型トランジスタの断面図である。
【図3】本発明の第3のタイプである第3実施形態に係
る電界効果型トランジスタの断面図である。
【図4】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジス
タの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第1のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図13】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図14】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図15】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図16】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図17】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図18】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図19】本発明の第2のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図20】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図21】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図22】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図23】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図24】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図25】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図26】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図27】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第4の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図28】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第5の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図29】本発明の第3のタイプの電界効果型トランジ
スタの第5の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図30】本発明の第4のタイプである第4実施形態に
係る電界効果型トランジスタの断面図である。
【図31】前記第4実施形態に係る電界効果型トランジ
スタにおける2次元デバイスシミュレーションの結果で
ある等電位図を示す図である。
【図32】前記第4実施形態の比較例に係る電界効果型
トランジスタの断面図である。
【図33】前記第4実施形態の比較例に係る電界効果型
トランジスタにおける2次元デバイスシミュレーション
の結果である等電位図を示す図である。
【図34】前記第4実施形態及び該第4実施形態の比較
例に係る電界効果型トランジスタにおける2次元デバイ
スシミュレーションにより得られたドレイン電流とドレ
イン電圧との関係を示す特性図である。
【図35】従来の電界効果型トランジスタの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半絶縁性基板 2,2A,2B 導電層 3,3A,3B アンドープ層 4 コンタクト層 4A,4B コンタクト領域 5 ドレイン電極 6 ソース電極 7 ゲート電極 8 素子分離領域 9 絶縁膜 9A 側壁 10 側壁 11 アンドープバッファー層 12 導電層 13 コンタクト領域 31,32,33,34,35,36,37,38,3
6,40 レジストパターン
フロントページの続き (72)発明者 正戸 宏幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−224225(JP,A) 特開 昭59−84579(JP,A) 特開 平1−199471(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/812

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層及び不純物がドープされて
    いないアンドープ層を順次形成する工程と、 前記アンドープ層の表面部を選択的にエッチングするこ
    とにより、該アンドープ層にドレイン側がソース側より
    も層厚になるような段差部を形成する工程と、 前記アンドープ層の上における前記段差部を跨ぐ領域に
    高融点金属よりなるゲート電極を形成する工程と、 前記アンドープ層の上におけるゲート電極の側面に絶縁
    物よりなる側壁を形成する工程と、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び側壁をマスク
    として不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行
    なうことにより、ドレイン及びソースのコンタクト領域
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする電界効
    果型トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層及び不純物がドープされて
    いないアンドープ層を順次形成する工程と、 前記アンドープ層の表面部を選択的にエッチングするこ
    とにより、該アンドープ層にドレイン側がソース側より
    も層厚になるような段差部を形成する工程と、 前記アンドープ層の上における前記段差部の下側部分に
    前記段差部と間隔をおいて絶縁物よりなる突起部を形成
    する工程と、 前記突起部の上及び前記アンドープ層の上における前記
    段差部を跨ぐ領域に高融点金属によりゲート電極を形成
    する工程と、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び突起部をマス
    クとして不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を
    行なうことにより、ソースのコンタクト領域を形成する
    工程とを備えていることを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層、不純物がドープされてい
    ないアンドープ層及び不純物が高濃度にドー プされたコンタクト層を順次形成する工程と、前記コン
    タクト層を選択的にエッチングすることにより、前記ア
    ンドープ層を部分的に露出させる工程と、 前記アンドープ層における露出した領域の表面部を選択
    的にエッチングすることにより、前記アンドープ層にお
    ける露出した領域に凹部を形成する工程と、 前記アンドープ層の上における前記凹部のドレイン側の
    段差部を跨ぐ領域にゲート電極を形成する工程とを備え
    ていることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層及び不純物がドープされて
    いないアンドープ層を順次形成する工程と、 前記アンドープ層を選択的にエッチングすることによ
    り、前記導電層におけるソース側の領域を露出させる工
    程と、 前記半絶縁性基板に不純物を高濃度にイオン注入した
    後、熱処理を行なうことにより、ドレイン及びソースの
    コンタクト領域を形成する工程と、 前記導電層における露出した領域の上及び前記アンドー
    プ層の上に跨がってゲート電極を形成する工程とを備え
    ていることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層及び不純物がドープされて
    いないアンドープ層を順次形成する工程と、 前記アンドープ層を選択的にエッチングすることによ
    り、前記導電層におけるソース側の領域を露出させる工
    程と、 前記導電層における露出した領域の上及び前記アンドー
    プ層の上に跨がって高融点金属よりなるゲート電極を形
    成する工程、 前記導電層及びアンドープ層の上における前記ゲート電
    極の側面に絶縁物よりなる側壁を形成する工程と、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び側壁をマスク
    として不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行
    なうことにより、ドレイン及びソースのコンタクト領域
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする電界効
    果型トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層及び不純物がドープされて
    いないアンドープ層を順次形成する工程と、前記アンド
    ープ層を選択的にエッチングすることにより、前記導電
    層におけるソース側の領域を露出させる工程と、 前記導電層の上における露出した領域に前記アンドープ
    層と間隔をおいて絶縁物よりなる突起部を形成する工程
    と、 前記突起部の上、前記導電層における露出した領域の上
    及び前記アンドープ層の上に跨がって高融点金属により
    ゲート電極を形成する工程、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び突起部をマス
    クとして不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を
    行なうことにより、ソースのコンタクト領域を形成する
    工程とを備えていることを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層、不純物がドープされてい
    ないアンドープ層及び不純物が高濃度にドープされたコ
    ンタクト層を順次形成する工程と、 前記コンタクト層を選択的にエッチングすることによ
    り、前記アンドープ層を部分的に露出させる工程と、 前記アンドープ層における露出した領域を選択的にエッ
    チングすることにより、前記導電層におけるソース側の
    領域を露出させる工程と、 前記導電層における露出した領域の上及び前記アンドー
    プ層の上に跨がってゲート電極を形成する工程とを備え
    ていることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層を形成する工程と、 前記導電層の表面部を選択的にエッチングすることによ
    り、該導電層にドレイン側がソース側よりも層厚になる
    ような段差部を形成する工程と、 前記導電層の上における前記段差部を跨ぐ領域に高融点
    金属よりなるゲート電極を形成する工程と、 前記導電層の上における前記ゲート電極の側面に絶縁物
    よりなる側壁を形成する工程と、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び側壁をマスク
    として不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を行
    なうことにより、ドレイン及びソースのコンタクト領域
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする電界効
    果型トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 半絶縁性基板上に、結晶成長法により、
    不純物がドープされた導電層を形成する工程と、 前記導電層の表面部を選択的にエッチングすることによ
    り、該導電層にドレイン側がソース側よりも層厚になる
    ような段差部を形成する工程と、 前記導電層の上における前記段差部の下側部分に前記段
    差部と間隔をおいて絶縁物よりなる突起部を形成する工
    程と、 前記導電層の上における前記段差部を跨ぐ領域及び前記
    突起部の上に高融点金属よりなるゲート電極を形成する
    工程と、 前記半絶縁性基板に、前記ゲート電極及び突起部をマス
    クとして不純物を高濃度にイオン注入した後、熱処理を
    行なうことにより、ソースのコンタクト領域を形成する
    工程とを備えていることを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 半絶縁性基板上に、結晶成長法によ
    り、不純物がドープされた導電層及び不純物が高濃度に
    ドープされたコンタクト層を順次形成する工程と、 前記コンタクト層を選択的にエッチングすることによ
    り、前記導電層を部分的に露出させる工程と、 前記導電層における露出した領域の表面部を選択的にエ
    ッチングすることにより、前記導電層における露出した
    領域に凹部を形成する工程と、 前記導電層の上における前記凹部のドレイン側の段差部
    を跨ぐ領域にゲート電極を形成する工程とを備えている
    ことを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
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