JP3073402B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JP3073402B2 JP06200601A JP20060194A JP3073402B2 JP 3073402 B2 JP3073402 B2 JP 3073402B2 JP 06200601 A JP06200601 A JP 06200601A JP 20060194 A JP20060194 A JP 20060194A JP 3073402 B2 JP3073402 B2 JP 3073402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズ対策を施した出
力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体記憶装置の出力回路などに
用いる出力バッファ回路は、電流駆動能力の大きい出力
トランジスタを使用しているために、出力の開始時や出
力の切り替え時に過渡的に大きな電流の変化が生じ、誘
導性の負荷などにノイズが発生する。そして、電源電圧
が電圧変動によって高くなった場合には、このノイズも
大きくなり、半導体装置の誤動作を誘発するおそれが生
じるようになる。また、温度が低い場合やFETのしき
い値電圧が低い場合にも、相対的にこのノイズの影響が
大きくなり、誤動作のおそれが生じる。
【0003】そこで、このようなノイズによる誤動作を
防止するために、図11や図12に示すようなノイズ対
策を施した出力バッファ回路が従来から提案されてい
た。
【0004】図11に示す出力バッファ回路は、出力ト
ランジスタを並列化し2個のPチャンネルの出力トラン
ジスタQ101,Q102と2個のNチャンネルの出力トラン
ジスタQ103,Q104で構成するとともに、これらを信号
伝達時間の異なる駆動回路21,22で駆動するように
したものである(特開平3−147418号公報記
載)。一方のPチャンネルとNチャンネルの出力トラン
ジスタQ101,Q103は、他方の出力トランジスタQ10
2,Q104よりも駆動能力が低くなるように形成されてい
る。また、一方の出力トランジスタQ101,Q103を駆動
する駆動回路21は、他方の出力トランジスタQ102,
Q104を駆動する駆動回路22よりも信号伝達時間が短
くなるように構成されている。したがって、この出力バ
ッファ回路は、駆動能力が高い出力トランジスタQ10
2,Q104がスイッチングを行う前に駆動能力が低い出力
トランジスタQ101,Q103のスイッチングを行わせるこ
とにより、電流の急激な変化を緩和することができるの
で、ノイズの発生が抑制される。
【0005】また、図12に示す出力バッファ回路は、
CMOSインバータ回路を構成するPチャンネルのトラ
ンジスタを並列化し駆動能力が異なるようにした制御回
路31,32を用いてPチャンネルとNチャンネルの出
力トランジスタQ111,Q112をそれぞれ駆動するよ
うにしたものである(特開平4−205791号公報記
載)。制御回路31では、並列化した駆動能力の低い方
のPチャンネルのトランジスタQ113のゲート端子に
入力信号をそのまま入力するとともに、この入力信号を
遅延回路31aで遅延させてから駆動能力の高い方のP
チャンネルのトランジスタQ114のゲート端子に入力す
るようにしている。このため、出力トランジスタQ111
が遮断する場合には、先に駆動能力の低いトランジスタ
Q113によって電源VCCの電圧が供給されるとともに、
遅延時間経過後に駆動能力の高いトランジスタQ114か
らも電源VCCの電圧が供給される。また、制御回路32
では、駆動能力の低い方のPチャンネルのトランジスタ
Q115のゲート端子に入力信号をそのまま入力するとと
もに、この入力信号を遅延回路32aで遅延させてから
駆動能力の高い方のPチャンネルのトランジスタQ116
のゲート端子に入力するようにしている。このため、出
力トランジスタQ112が導通する場合には、先に駆動能
力の低いトランジスタQ115によって電源VCCの電圧が
供給されるとともに、遅延時間経過後に駆動能力の高い
トランジスタQ116からも電源VCCの電圧が供給され
る。したがって、この出力バッファ回路の場合にも、出
力トランジスタQ111,Q112のゲート端子に電源VCCの
電圧が供給されて遮断または導通する際に、スイッチン
グ時の急激な電流変化を緩和することができるので、ノ
イズの発生が抑制される。
【0006】しかしながら、上記図11および図12に
示した出力バッファ回路は、いずれも一律に出力トラン
ジスタのスイッチングを緩慢にさせることによりノイズ
を低減させるものなので、電源電圧が低い場合や高温時
またはFETのしきい値電圧が高い場合に、ノイズの影
響が小さいにもかかわらず、信号出力を遅らせることに
なり、出力バッファ回路の高速化の要請に反することに
なる。
【0007】このため、従来は、図13および図14〜
図16に示すような出力バッファ回路も提案されてい
た。
【0008】図13に示す出力バッファ回路は、CMO
Sインバータ回路を構成するPチャンネルの出力トラン
ジスタQ121のソース端子と電源VCCとの間に電源電圧
調整回路41を挿入したものである(特開平3−354
97号公報記載)。この電源電圧調整回路41は、チッ
プセレクト信号CSバーがLレベルになると、トランジ
スタQ122が導通し電源VCCの電圧を供給できるように
なっている。そして、出力トランジスタQ121に供給さ
れる電圧はトランジスタQ123のしきい値電圧によって
上限が規制される。したがって、この出力バッファ回路
は、電源VCCの電圧がトランジスタQ123のしきい値電
圧を超えたとしても、出力トランジスタQ121に供給さ
れる電圧はこのしきい値電圧に制限されるので、電源V
CCの電圧が低い場合には出力トランジスタQ121の高速
動作を損なうことなく、電源VCCの電圧が高い場合にの
みこれを制限してノイズの低減効果を得ることができ
る。
【0009】図14に示す出力バッファ回路は、入力信
号をそれぞれインバータ回路53,54と制御回路5
1,52を介してPチャンネルの出力トランジスタQ13
1とNチャンネルの出力トランジスタQ132のゲート端子
に入力するようにしたものである。これらの制御回路5
1,52は、それぞれ出力イネーブル信号OE,OEバ
ーがHレベルおよびLレベルの場合にのみ出力トランジ
スタQ131,Q132を導通させ得るようになっている。そ
して、制御回路51は、入力信号がLレベルの場合にの
み、出力トランジスタQ131のゲート端子をNチャンネ
ルの制御トランジスタQ133,Q134の並列回路を介して
接地し、制御回路52は、入力信号がHレベルの場合に
のみ、出力トランジスタQ132のゲート端子をPチャン
ネルの制御トランジスタQ135,Q136の並列回路を介し
て電源VCCに接続するようになっている。各制御回路5
1,52における一方の制御トランジスタQ133,Q135
は、他方の制御トランジスタQ134,Q136よりも駆動能
力が低く形成されるとともに、それぞれゲート端子を電
源VCCに接続しまたは接地して常時導通状態としてい
る。また、他方の制御トランジスタQ134,Q136のゲー
ト端子には、それぞれ電源電圧制御信号VCCH,VCCH
バーが入力されている。
【0010】上記電源電圧制御信号VCCH,VCCHバー
は、図15に示す電源電圧制御信号発生回路53によっ
て生成される信号である。この電源電圧制御信号発生回
路53は、チップイネーブル信号CEバーがLレベルの
場合にのみ電源を回路に供給するようになっている。そ
して、電源電圧制御信号VCCHは、ダイオードD101〜
D104とゲート端子を電源VCCに接続されたNチャンネ
ルのトランジスタQ141〜Q143との直列回路を電源接地
間に接続することにより電源VCCの電圧を検出し、この
検出出力を4個のPチャンネルのトランジスタQ144〜
Q147を有するインバータ回路53aと3個のインバー
タ回路53b〜53dを介して出力することにより生成
される信号である。このため、電源電圧制御信号VCCH
は、図16に示すように、電源VCCの電圧が設定電圧で
ある5V以上の場合にはこの電源VCCと同じ電圧にな
り、電源VCCの電圧が5Vより低くなると急激に反転し
て0Vの電圧となる。また、電源電圧制御信号VCCHバ
ーは、ゲート端子を接地されたPチャンネルのトランジ
スタQ148〜Q151とダイオードD105〜D108との直列回
路を電源接地間に接続することにより電源VCCの電圧を
検出し、この検出出力を2個のNチャンネルのトランジ
スタQ152,Q153を有するインバータ回路53eと3個
のインバータ回路53f〜53hを介して出力すること
により生成される信号である。このため、電源電圧制御
信号VCCHバーは、図16に示すように、電源VCCの電
圧が5Vに満たない場合にはこの電源VCCと同じ電圧に
なり、電源VCCの電圧が5V付近を超えると急激に反転
して0Vの電圧となる。
【0011】したがって、この出力バッファ回路は、電
源VCCの電圧が5Vよりも高くなると、電源電圧制御信
号VCCH,VCCHバーがそれぞれHレベルとLレベルに
なるので、制御回路51,52における駆動能力の低い
制御トランジスタQ133,Q135のみの導通となり、出力
トランジスタQ131,Q132のスイッチングを緩慢にして
ノイズを減少させることができる。しかも、電源VCCの
電圧が5Vよりも低い場合には、電源電圧制御信号VCC
H,VCCHバーがそれぞれLレベルとHレベルになるの
で、制御回路51,52における駆動能力の高い制御ト
ランジスタQ134,Q136が導通し、出力トランジスタQ
131,Q132のスイッチングを迅速に行わせて高速動作を
損なわないようにすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13に示し
た上記従来の出力バッファ回路は、電源VCCの電圧が低
い場合にも電源電圧調整回路41が供給する電圧がこの
電源VCCよりも若干低い電圧となるので、出力信号がフ
ルスイングできないという問題がある。
【0013】また、これら図13と図14〜図16に示
した出力バッファ回路は、いずれもトランジスタのしき
い値電圧に依存して電源VCCの電圧の高低を判断してい
るので、製造プロセスのばらつきによってこのしきい値
電圧が±0.2V程度の範囲で変動すると、実際のノイ
ズの影響の大小にかかわりなく出力トランジスタのスイ
ッチングを緩慢にさせたり迅速に行わせる場合が生じ、
制御が不適切になるという問題がある。しかも、実際の
ノイズの影響は、温度の変化によっても変動するので、
この温度によっても同様に制御が不適切になる場合が生
じるという問題がある。さらに、これらの出力バッファ
回路は、電源VCCの電圧が所定値よりも高いか低いかに
よって2段階に制御を切り替えるので、ノイズの影響の
程度に応じてそれぞれの状態に対する最適な制御をきめ
細かく行うことができないという問題もあった。
【0014】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、電源電圧の高低に応じて出力トランジスタのスイッ
チングを連続的に制御するとともに、温度やFETのし
きい値によるノイズの影響も考慮して制御を行うことに
より、最適でかつ正確なノイズ対策を施すことができる
出力バッファ回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の出力バッファ回
路は、出力トランジスタの制御端子を電源に接続しまた
は接地する回路途上に駆動能力の異なる2個の制御トラ
ンジスタが並列に挿入されるとともに、電源電圧の高低
に応じて連続的に変化し、かつ互いに相補的な制御信号
を生成し、これらの相補的な制御信号を該制御トランジ
スタの制御端子にそれぞれ供給する駆動能力調整回路が
設けられたものであり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0016】また、本発明の出力バッファ回路は、Pチ
ャンネルとNチャンネルのFETからなる出力トランジ
スタを電源接地間に直列に接続するとともに、これらの
出力トランジスタのゲート端子をそれぞれ入力信号に応
じて電源に接続しまたは接地する制御回路を備えた出力
バッファ回路において、Pチャンネルの出力トランジス
タのゲート端子を制御回路を介して接地する回路途上に
駆動能力の異なるNチャンネルの2個のFETからなる
制御トランジスタが並列に挿入されるとともに、Nチャ
ンネルの出力トランジスタのゲート端子を制御回路を介
して電源に接続する回路途上に駆動能力の異なるPチャ
ンネルの2個のFETからなる制御トランジスタが並列
に挿入され、電源電圧の高低に応じて連続的に変化し、
かつ互いに相補的な制御信号を生成し、電源電圧が高い
ほど高電圧となる該一方の制御信号を駆動能力が低い方
の該Nチャンネルの制御トランジスタと駆動能力が高い
方の該Pチャンネルの制御トランジスタのゲート端子に
供給するとともに、電源電圧が低いほど高電圧となる該
他方の制御信号を駆動能力が高い方の該Nチャンネルの
制御トランジスタと駆動能力が低い方の該Pチャンネル
の制御トランジスタのゲート端子に供給する駆動能力調
整回路が設けられたものであり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0017】さらに、本発明の出力バッファ回路は、P
チャンネルとNチャンネルのFETからなる第1出力ト
ランジスタを電源接地間に直列に接続するとともに、こ
れらの第1出力トランジスタのゲート端子をそれぞれ入
力信号に応じて電源に接続しまたは接地する第1制御回
路を備えた第1出力バッファ回路と、該第1出力トラン
ジスタよりもそれぞれ駆動能力が高いPチャンネルとN
チャンネルのFETからなる第2出力トランジスタを電
源接地間に直列に接続するとともに、これらの第2出力
トランジスタのゲート端子をそれぞれ、入力信号に応じ
て電源に接続しまたは接地する第2制御回路を備えた第
2出力バッファ回路と、該第1出力バッファ回路に供給
される入力信号を遅延させて該第2出力バッファ回路に
供給する遅延回路とを有し、該Pチャンネルの第1出力
トランジスタと第2出力トランジスタのゲート端子をそ
れぞれ該第1制御回路と第2制御回路を介して接地する
回路途上に駆動能力の異なるNチャンネルの2個のFE
Tからなる制御トランジスタがそれぞれ並列に挿入され
るとともに、該Nチャンネルの第1出力トランジスタと
第2出力トランジスタのゲート端子をそれぞれ該第1制
御回路と第2制御回路を介して電源に接続する回路途上
に駆動能力の異なるPチャンネルの2個のFETからな
る制御トランジスタがそれぞれ並列に挿入され、電源電
圧の高低に応じて連続的に変化し、かつ互いに相補的な
制御信号を生成し、電源電圧が高いほど高電圧となる該
一方の制御信号を該第1出力バッファ回路における駆動
能力が高い方の該Nチャンネルの制御トランジスタと駆
動能力が低い方の該Pチャンネルの制御トランジスタの
ゲート端子と、該第2出力バッファ回路における駆動能
力が低い方の該Nチャンネルの制御トランジスタと駆動
能力が高い方の該Pチャンネルの制御トランジスタのゲ
ート端子に供給するとともに、電源電圧が低いほど高電
圧となる該他方の制御信号を該第1出力バッファ回路に
おける駆動能力が低い方の該Nチャンネルの制御トラン
ジスタと駆動能力が高い方の該Pチャンネルの制御トラ
ンジスタのゲート端子と、該第2出力バッファ回路にお
ける駆動能力が高い方の該Nチャンネルの制御トランジ
スタと駆動能力が低い方の該Pチャンネルの制御トラン
ジスタのゲート端子に供給する駆動能力調整回路が設け
られたものであり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0018】さらに、好ましくは、本発明の出力バッフ
ァ回路における遅延回路が遅延時間を調整可能なもので
あり、かつ駆動能力調整回路における電源電圧が高いほ
ど高電圧となる前記一方の制御信号が高電圧であるほど
入力信号の遅延時間が長くなるものである。
【0019】さらに、好ましくは、本発明の出力バッフ
ァ回路における駆動能力調整回路が、電源電圧が高いほ
ど高電圧となる前記一方の制御信号を、温度が低いほど
さらに高電圧とし、および/またはFETのしきい値電
圧が低いほどさらに高電圧とするとともに、電源電圧が
低いほど高電圧となる前記他方の制御信号を、温度が高
いほどさらに高電圧とし、および/またはFETのしき
い値電圧が高いほどさらに高電圧として生成するもので
ある。
【0020】さらに、好ましくは、本発明の出力バッフ
ァ回路における駆動能力調整回路が、電源電圧が高いほ
ど高電圧となる第1入力電圧と、温度が高いほど高電圧
となり、および/またはFETのしきい値電圧が高いほ
ど高電圧となる第2入力電圧とを差動増幅回路に入力す
るとともに、該差動増幅回路の相補的な差出力をそれぞ
れカレントミラー回路を介して制御信号として出力する
ものである。
【0021】さらに、好ましくは、本発明の出力バッフ
ァ回路において、電源接地間に接続された飽和領域で導
通する第1バイポーラトランジスタと、電源接地間に接
続された飽和領域で導通し該第1バイポーラトランジス
タとはエミッタ面積の異なる第2バイポーラトランジス
タと第1受動素子との直列回路と、電源接地間に接続さ
れたドレイン−ゲート端子間を短絡したFETと第2受
動素子との直列回路と、をカレントミラー回路を介して
相互に接続し、該FETと第2受動素子との直列回路の
端子電圧を前記第2入力電圧として前記差動増幅回路に
供給するものである。
【0022】さらに、好ましくは、本発明の出力バッフ
ァ回路におけるドレイン−ゲート端子間を短絡したFE
Tが、ドレイン−ゲート端子間を短絡したNチャンネル
のFETとPチャンネルのFETとの直列回路または並
列回路である。
【0023】
【作用】本発明における電源および接地は、それぞれ出
力バッファ回路に供給される高電圧側と低電圧側の電源
を意味し、電源電圧は、これらの電源接地間の電位差を
表す。
【0024】請求項1の発明によれば、電源電圧の高低
に応じて駆動能力の異なる2個の制御トランジスタの制
御端子の電圧が相補的に変化するので、電源電圧が高い
場合には駆動能力の低い制御トランジスタによって出力
トランジスタの制御端子に電源を徐々に接続しまたは徐
々に接地し、電源電圧が低い場合には駆動能力の高い制
御トランジスタによって出力トランジスタの制御端子に
電源を急速に接続しまたは接地することができる。した
がって、ノイズの影響が大きくなる電源の高電圧時に
は、出力トランジスタのスイッチングを緩慢にさせてこ
のノイズを低減させ、ノイズの影響が小さい低電圧時に
は、出力トランジスタのスイッチングを迅速に行わせて
出力バッファ回路の出力の高速化を損なわないようにす
ることができる。しかも、駆動能力調整回路の制御信号
は、電源電圧の高低に応じて段階的ではなく連続的に変
化するので、ノイズの影響の程度に則して最適な制御を
行うことができる。
【0025】請求項2の発明は、FETからなる出力ト
ランジスタを用いたインバータ回路によって出力バッフ
ァ回路を構成した場合を示す。1対の出力トランジスタ
は、通常はCMOS・FETによって構成される。トラ
ンジスタの駆動能力は、スイッチング速度や電流駆動能
力の高さを示すものであり、FETの場合、この駆動能
力は相互コンダクタンスgmが大きいほど高くなる。ま
た、MOS・FETの場合、この相互コンダクタンスg
mは、チャンネル幅Wが広いほど大きくなるので、トラ
ンジスタのサイズが大きいほど駆動能力の高いものとな
る。
【0026】この場合にも、電源電圧が高いほど駆動能
力の低い制御トランジスタの導通が促進され駆動能力の
高い制御トランジスタの導通が抑制されるので、出力ト
ランジスタのスイッチングが緩慢になる。また、電源電
圧が低いほど駆動能力の高い制御トランジスタの導通が
促進され駆動能力の低い制御トランジスタの導通が抑制
されるので、出力トランジスタのスイッチングが迅速に
なる。したがって、電源の高電圧時には、ノイズを低減
することができるとともに、電源の低電圧時には、出力
バッファ回路の高速化を図ることができる。
【0027】請求項3の発明は、出力トランジスタの駆
動能力が異なる第1出力バッファ回路と第2出力バッフ
ァ回路によって出力バッファ回路を構成した場合を示
す。この場合、駆動能力が低い方の第1出力バッファ回
路は、請求項2に示した出力バッファ回路とは逆に、高
電源電圧時に第1出力トランジスタのスイッチングを迅
速に行わせ、低電源電圧時に第1出力トランジスタのス
イッチングを緩慢に行わせる。また、駆動能力が高い方
の第2出力バッファ回路は、請求項2に示した出力バッ
ファ回路と同様に、高電源電圧時に第2出力トランジス
タのスイッチングを緩慢に行わせ、低電源電圧時に第2
出力トランジスタのスイッチングを高速に行わせる。し
かも、この駆動能力が高い方の第2出力バッファ回路へ
の入力信号は、遅延回路によって遅延される。
【0028】したがって、この場合には、高電源電圧時
には駆動能力が低い方の第1出力バッファ回路が支配的
に動作し、低電源電圧時には駆動能力が高い方の第2出
力バッファ回路が支配的に動作するので、請求項2で示
した出力バッファ回路のノイズ低減効果をより確実なも
のとすることができる。
【0029】請求項4の発明は、上記請求項3の遅延回
路が低電源電圧時ほど遅延時間を短くするものである場
合を示す。したがって、請求項3の出力バッファ回路の
場合には、低電源電圧時に駆動能力の高い方の第2出力
バッファ回路が支配的に動作しても、遅延回路によって
入力信号が一律に遅延されることにより高速動作が損な
われるおそれがあるが、この場合には、遅延回路の遅延
時間も短くなることによりこの高速動作を確保すること
ができる。
【0030】請求項5の発明は、駆動能力調整回路が、
電源電圧の高低のみならず、温度とFETのしきい値電
圧の高低も加味して制御信号の電圧を変化させる場合に
ついて示す。使用環境または素子の温度が低下した場合
や製造プロセスのばらつきによってFETのしきい値電
圧が低くなった場合には、相対的に電源電圧が高くなっ
た場合と同様にノイズの影響が大きくなる。そこで、電
源電圧に変化がなくても、温度が低下するかまたはしき
い値電圧が低いときには、電源電圧が高くなったときと
同様の制御信号を出力させるようにしている。したがっ
て、この場合には、温度やしきい値電圧を考慮したより
正確なノイズ低減と高速動作の制御を行うことができ
る。
【0031】請求項6は、請求項5に示した駆動能力調
整回路を差動増幅回路とカレントミラー回路とによって
構成する場合について示す。また、請求項7は、この場
合に、バイポーラトランジスタのバンドギャップ電圧に
よって温度を検出するようにしたものを示す。さらに、
請求項8は、FETのしきい値電圧をNチャンネルのF
ETとPチャンネルのFETの双方またはいずれか低い
方のしきい値電圧とする場合について示す。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0033】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
のであって、図1は出力バッファ回路の回路図、図2は
制御信号を発生する差動増幅回路とその周辺回路の回路
図、図3は基準電圧発生回路の回路図、図4はしきい値
電圧回路の回路図、図5は他のしきい値電圧回路の回路
図、図6は温度と基準電圧発生回路が出力する基準電圧
との関係を示すグラフ、図7は差動増幅回路の動作を説
明するグラフである。本実施例は、図1に示すように、
CMOS・FETのインバータ回路を構成するPチャン
ネルとNチャンネルの出力トランジスタQ1,Q2を用い
た出力バッファ回路について説明する。Pチャンネルの
出力トランジスタQ1は、ソース端子が電源VCCに接続
されるとともに、ドレイン端子が出力バッファ回路の出
力端子1に接続され、Nチャンネルの出力トランジスタ
Q2は、ソース端子が接地されるとともに、ドレイン端
子が同じ出力端子1に接続されている。また、入力信号
は、第1制御回路2を介してPチャンネルの出力トラン
ジスタQ1のゲート端子に入力されるとともに、第2制
御回路3を介してNチャンネルの出力トランジスタQ2
のゲート端子に入力されるようになっている。
【0034】上記第1制御回路2は、トランジスタQ2
1,Q22からなるCMOSインバータ回路によって構成
されている。ただし、NチャンネルのトランジスタQ22
のソース端子は、2個のNチャンネルの制御トランジス
タQ23,Q24の並列回路を介して接地されている。ま
た、第2制御回路3は、トランジスタQ31,Q32からな
るCMOSインバータ回路によって構成されている。た
だし、PチャンネルのトランジスタQ31のソース端子
は、2個のPチャンネルの制御トランジスタQ33,Q34
の並列回路を介して電源VCCに接続されている。これら
の制御トランジスタQ23,Q24,Q33,Q34は、一方の
制御トランジスタQ23,Q33の方が駆動能力が高くなる
ように形成されている。例えば、他の条件を同じにして
一方の制御トランジスタQ23,Q33のチャンネル幅Wの
みを他方の制御トランジスタQ24,Q34よりも広くしサ
イズを大きく形成すれば、相互コンダクタンスgmが大
きくなるため、これら制御トランジスタQ23,Q33の方
の駆動能力を高めることができる。また、駆動能力の高
い方の制御トランジスタQ23,Q33のゲート端子には、
制御信号Bバーと制御信号Aバーがそれぞれ入力される
とともに、駆動能力の低い方の制御トランジスタQ24,
Q34のゲート端子には、これら制御信号Bバーと制御信
号Aバーとは互いに相補な制御信号Bと制御信号Aがそ
れぞれ入力されるようになっている。
【0035】上記制御信号A,Aバーと制御信号B,B
バーは、図2に示す差動増幅回路4の差動出力をそれぞ
れカレントミラー回路を介して出力したものである。差
動増幅回路4は、NチャンネルのトランジスタQ41,Q
42とPチャンネルのトランジスタQ43,Q44と定電流回
路4aとで構成された直流増幅回路であり、Nチャンネ
ルのトランジスタQ41,Q42のゲート端子の入力電圧の
差を増幅してこれらのトランジスタQ41,Q42のドレイ
ン端子からそれぞれ互いに相補な制御信号A,Aバーと
して出力する。なお、定電流回路4aは、例えばカレン
トミラー回路やFETの定電流特性を利用した回路によ
って構成する他、簡易には高抵抗によって代用すること
もできる。
【0036】上記差動増幅回路4の両出力側には、Pチ
ャンネルのトランジスタQ45とNチャンネルのトランジ
スタQ46とを電源接地間に直列に接続した回路と、Pチ
ャンネルのトランジスタQ47とNチャンネルのトランジ
スタQ48とを電源接地間に直列に接続した回路とが設け
られている。そして、差動増幅回路4の一方の出力を構
成するトランジスタQ41のドレイン端子は、トランジス
タQ43のゲート端子とトランジスタQ45のゲート端子に
接続され、差動増幅回路4の他方の出力を構成するトラ
ンジスタQ42のドレイン端子は、トランジスタQ44のゲ
ート端子とトランジスタQ47のゲート端子に接続されて
いる。したがって、トランジスタQ43とトランジスタQ
45と図1に示した第2制御回路3のトランジスタQ34と
がカレントミラー回路を構成するとともに、トランジス
タQ44とトランジスタQ47と第2制御回路3のトランジ
スタQ33とがカレントミラー回路を構成することにな
る。また、トランジスタQ46は、ドレイン−ゲート端子
間が短絡されて、ここから上記制御信号Bを出力すると
ともに、トランジスタQ48も、ドレイン−ゲート端子間
が短絡されて、ここから上記制御信号Bバーを出力する
ので、このトランジスタQ46と図1に示した第1制御回
路2のトランジスタQ24とがカレントミラー回路を構成
するとともに、このトランジスタQ48と第1制御回路2
のトランジスタQ23とがカレントミラー回路を構成する
ことになる。
【0037】上記差動増幅回路4の一方の入力であるト
ランジスタQ41のゲート端子には、電源VCCの電圧を抵
抗R1,R2で分圧した分圧電圧Voが入力されるように
なっている。また、差動増幅回路4の他方の入力である
トランジスタQ42のゲート端子には、基準電圧発生回路
5からの基準電圧Vrefが入力されるようになってい
る。基準電圧発生回路5は、温度が高いほど高電圧とな
り、かつFETのしきい値電圧Vthが高いほど高電圧と
なる基準電圧Vrefを出力する回路である。
【0038】上記基準電圧発生回路5は、図3に示すよ
うに、PチャンネルとNチャンネルのトランジスタQ5
3,Q54とpnp型のバイポーラトランジスタQ51を電
源接地間に直列に接続するとともに、PチャンネルとN
チャンネルのトランジスタQ55,Q56と抵抗R3とpn
p型のバイポーラトランジスタQ52を電源接地間に直列
に接続し、また、PチャンネルのトランジスタQ57と抵
抗R4としきい値電圧回路6を電源接地間に直列に接続
したものである。バイポーラトランジスタQ51,Q52の
ベースは、コレクタに短絡して接地されている。そし
て、トランジスタQ54のゲート端子がドレイン端子に短
絡されるとともにトランジスタQ56のゲート端子に接続
されてカレントミラー回路が構成されている。また、ト
ランジスタQ55のゲート端子がドレイン端子に短絡され
るとともにトランジスタQ53とトランジスタQ57のゲー
ト端子に接続されてカレントミラー回路が構成されてい
る。
【0039】しきい値電圧回路6は、図4に示すよう
に、NチャンネルとPチャンネルのトランジスタQ61,
Q62をそれぞれドレイン−ゲート端子間を短絡して直列
に接続したものである。したがって、このしきい値電圧
回路6の端子間には、それぞれのトランジスタQ61,Q
62のしきい値電圧Vthnとしきい値電圧Vthpの和の電圧
Vthn+Vthpが加わることになる。FETのしきい値電
圧は、同じ設計のものであっても製造プロセスによって
ばらつきが生じるが、このしきい値電圧回路6の端子間
の電圧を検出すれば、同じプロセスによって製造された
他のFETのしきい値電圧を類推することができる。
【0040】上記基準電圧発生回路5におけるバイポー
ラトランジスタQ52は、他の条件を同じにしてエミッタ
面積のみがバイポーラトランジスタQ51のA倍となるよ
うに形成されている。ここで、このバイポーラトランジ
スタQ52は、キャリア密度などによって定まる値をKと
すると、バンドギャップ電圧VQ52を下記数1によって
示すことができる。
【0041】
【数1】
【0042】そして、カレントミラー回路によって図3
に示す電流I1と電流I2が等しくなることと、バイポー
ラトランジスタQ51においてはエミッタ面積がA分の1
に狭くなる分だけキャリア密度が高くなることから、こ
のバイポーラトランジスタQ51のバンドギャップ電圧V
Q51は下記数2によって示すことができる。
【0043】
【数2】
【0044】したがって、抵抗R3の端子電圧ΔVは、
これらのバンドギャップ電圧VQ51,VQ52の差から下記
数3で表される。
【0045】
【数3】
【0046】すると、電流I2は下記数4となり、
【0047】
【数4】
【0048】カレントミラー回路によって電流I2と電
流I3も等しいことから、しきい値電圧回路6の端子電
圧を上記のようにVthn+Vthpとすると、基準電圧Vre
fは下記数5で表される。
【0049】
【数5】
【0050】この基準電圧Vrefが上記のように高温で
あるほど高い電圧となる正の温度特性を持つには、これ
を温度で微分した値が正であればよい。そこで、数5の
基準電圧Vrefを絶対温度Tで微分すると、下記数6と
なる。
【0051】
【数6】
【0052】また、FETのしきい値電圧は温度が高く
なるほど低電圧となる負の温度特性を有し、これを絶対
温度Tで微分したときの値を下記数7に示す値とするこ
とができるので、
【0053】
【数7】
【0054】数6は下記数8に示すように書き換えら
れ、これが零より大きければ基準電圧Vrefが正の温度
特性を有することとなる。
【0055】
【数8】
【0056】この結果、基準電圧発生回路5が出力する
基準電圧Vrefは、数8に示すように、抵抗R3,R4お
よびバイポーラトランジスタQ51,Q52のエミッタ面積
の比Aを適当に調整することにより、図6に示すよう
に、絶対温度Tが高くなるほど高電圧となる正の温度特
性を持つように設定することができる。しかも、この基
準電圧Vref自体は、数5に示すように、FETのしき
い値電圧を示すしきい値電圧回路6の端子電圧Vthn+
Vthpにも依存し、このしきい値電圧が高くなるほど高
電圧となる。
【0057】なお、本実施例では、しきい値電圧回路6
を図4に示したようにトランジスタQ61,Q62の直列回
路によって構成し、これらのしきい値電圧の和を端子電
圧Vthn+Vthpとして出力するようにしている。しかし
ながら、このしきい値電圧回路6は、例えば図5に示す
ように、これらのトランジスタQ61,Q62を並列に接続
して構成することもできる。この場合、しきい値電圧が
高い方のトランジスタQ61,Q62は遮断されるので、い
ずれか低い方のしきい値電圧Vthn,Vthpのみがしきい
値電圧回路6の端子電圧となる。そして、この場合に
は、基準電圧発生回路5の基準電圧Vrefが正の温度特
性を持つための条件も、下記数9に示すものとなる。
【0058】
【数9】
【0059】上記構成の出力バッファ回路の動作を説明
する。
【0060】図2に示した差動増幅回路4では、定電流
回路4aを流れる定電流をI0、トランジスタQ41,Q4
2を流れる電流をそれぞれI4,I5とすると、これらの
間にはI0=I4+I5の関係が成立する。そして、基準
電圧発生回路5の基準電圧Vrefが一定であるとする
と、電源VCCの電圧を抵抗R1,R2で分圧した分圧電圧
Voがこの基準電圧Vrefを中心として変化した場合に、
図7の太実線に示すように、電流I4と電流I5が零から
電流I0の大きさまでの間で相補的に変化する。
【0061】したがって、例えば電源VCCの電圧が高く
なって分圧電圧Voが基準電圧Vrefよりも高電圧になる
と、電流I4が増加し、これに伴ってカレントミラー回
路で接続されたトランジスタQ45の電流I6も増大され
る。すると、これらのゲート電圧である制御信号Aが低
電圧となり制御信号Bが高電圧となるので、図1に示し
た制御回路2,3における駆動能力が低い方の制御トラ
ンジスタQ24,Q34の導通が促進される。また、この際
には、差動増幅回路4の電流I5が減少し、これに伴っ
てカレントミラー回路で接続されたトランジスタQ47の
電流I7も低減される。すると、これらのゲート電圧で
ある制御信号Aバーが高電圧となり制御信号Bバーが低
電圧となって、制御回路2,3における駆動能力が高い
方の制御トランジスタQ23,Q33の導通が抑制される。
【0062】逆に、電源VCCの電圧が低くなって分圧電
圧Voが基準電圧Vrefよりも低電圧になると、電流I4
と電流I6が減少するので、制御信号Aが高電圧となり
制御信号Bが低電圧となって、制御回路2,3における
駆動能力が低い方の制御トランジスタQ24,Q34の導通
が抑制される。また、この際には、差動増幅回路4の電
流I5と電流I7が増加するので、制御信号Aバーが低電
圧となり制御信号Bバーが高電圧となって、制御回路
2,3における駆動能力が高い方の制御トランジスタQ
23,Q33の導通が促進される。
【0063】この結果、電源VCCの電圧が高くなるほ
ど、制御回路2,3が駆動能力の低い制御トランジスタ
Q24,Q34によって出力トランジスタQ1,Q2のスイッ
チングを緩慢にさせるので、このスイッチングの際に発
生するノイズを減少させることができる。また、逆に電
源VCCの電圧が低くなると、制御回路2,3が駆動能力
の高い制御トランジスタQ23,Q33によって出力トラン
ジスタQ1,Q2のスイッチングを迅速に行わせる。した
がって、本実施例の出力バッファ回路は、電源VCCの電
圧が高くなりノイズの影響が大きくなると、出力トラン
ジスタQ1,Q2のスイッチングの際のノイズを減少さ
せ、電源VCCの電圧が低くなりノイズの影響が小さくな
ると、出力トランジスタQ1,Q2を高速でスイッチング
させることができる。しかも、この出力トランジスタQ
1,Q2は、電源VCCの電圧の変動に応じて連続的に制御
される。
【0064】また、温度が低下したりFETのしきい値
電圧が低下した場合にもノイズの影響が大きくなる。そ
して、このように温度が低下したりFETのしきい値電
圧が低下すると、基準電圧発生回路5が出力する基準電
圧Vrefも低下するので、図7に太実線で示した電流I
4,I5の曲線が矢印A方向に推移する。即ち、このよう
に基準電圧Vrefが低下すると、たとえ分圧電圧Voが一
定であっても、上記電源VCCの電圧が高電圧になった場
合と同様に、電流I4が増加し電流I5は減少する。逆
に、温度やしきい値電圧が上昇すると基準電圧Vrefも
上昇するので、電流I4,I5の曲線は矢印B方向に推移
し、たとえ分圧電圧Voが一定であっても、上記電源VC
Cの電圧が低電圧になった場合と同様に、電流I4は減少
し電流I5が増加する。
【0065】したがって、本実施例の出力バッファ回路
は、例えば電源VCCの電圧が規定通りであっても温度や
しきい値電圧が上昇することによりノイズの影響が大き
くなる場合には、出力トランジスタQ1,Q2のスイッチ
ングの際のノイズを減少させることができる。また、例
えば電源VCCの電圧が多少高くても温度やしきい値電圧
が低いためにノイズの影響が小さい場合には、出力トラ
ンジスタQ1,Q2を高速でスイッチングさせることがで
きる。
【0066】図8乃至図10は本発明の第2実施例を示
すものであって、図8は出力バッファ回路の回路図、図
9は一方の遅延回路の回路図、図10は他方の遅延回路
の回路図である。なお、上記図1に示した第1実施例と
同様の機能を有する構成部材については同じ番号を付記
して説明を省略する。
【0067】本実施例は、図8に示すように、出力バッ
ファ回路を構成するCMOSインバータ回路を2つに分
割した場合について説明する。一方のCMOSインバー
タ回路を構成する出力トランジスタQ1,Q2とこれらの
第1制御回路2および第2制御回路3は、第1実施例の
場合と同じ構成である。また、制御信号A,Aバーおよ
び制御信号B,Bバーも、第1実施例の場合と同様の回
路によって生成する。ただし、入力信号は、インバータ
回路11と遅延回路9を介して第1制御回路2に入力さ
れるとともに、インバータ回路12と遅延回路10を介
して第2制御回路3に入力されるようになっている。
【0068】他方のCMOSインバータ回路を構成する
Pチャンネルの出力トランジスタQ3は、ソース端子が
電源VCCに接続されるとともに、ドレイン端子が出力バ
ッファ回路の出力端子1に接続され、Nチャンネルの出
力トランジスタQ4は、ソース端子が接地されるととも
に、ドレイン端子が同じ出力端子1に接続されている。
また、これらの出力トランジスタQ3,Q4は、それぞれ
駆動能力が一方のCMOSインバータ回路の出力トラン
ジスタQ1,Q2よりも低くなるように形成されている。
入力信号は、インバータ回路11と第3制御回路7を介
して出力トランジスタQ3のゲート端子に入力されると
ともに、インバータ回路12と第4制御回路8を介して
出力トランジスタQ4のゲート端子に入力されるように
なっている。 上記第3制御回路7は、トランジスタQ
71,Q72からなるCMOSインバータ回路と、Nチャン
ネルのトランジスタQ72のソース端子に接続された2個
のNチャンネルの制御トランジスタQ73,Q74の並列回
路とからなり、制御トランジスタQ73の駆動能力を制御
トランジスタQ74よりも高くなるように形成した点は第
1制御回路2と同じである。また、第4制御回路8は、
トランジスタQ81,Q82からなるCMOSインバータ回
路と、PチャンネルのトランジスタQ81のソース端子に
接続された2個のPチャンネルの制御トランジスタQ8
3,Q84の並列回路とからなり、制御トランジスタQ83
の駆動能力を制御トランジスタQ84よりも高くなるよう
に形成した点は第2制御回路3と同じである。ただし、
これらの制御回路2,3とは逆に、駆動能力の高い方の
制御トランジスタQ73,Q83のゲート端子には、制御信
号Bと制御信号Aがそれぞれ入力されるとともに、駆動
能力の低い方の制御トランジスタQ74,Q84のゲート端
子には、制御信号Bバーと制御信号Aバーがそれぞれ入
力されるようになっている。
【0069】上記遅延回路9は、図9に示すように、第
2制御回路3と同じ構成のCMOSインバータ回路9
a,9cと、第1制御回路2と同じ構成のCMOSイン
バータ回路9bとを直列に接続した回路である。また、
遅延回路10は、図10に示すように、第1制御回路2
と同じ構成のCMOSインバータ回路10a,10cと
第2制御回路3と同じ構成のCMOSインバータ回路1
0bとを直列に接続した回路である。したがって、これ
らの遅延回路9,10は、3段に接続したCMOSイン
バータ回路9a〜9cまたはCMOSインバータ回路1
0a〜10cのそれぞれの遅延時間を積算することによ
り、入力信号を遅延して出力する。また、この遅延時間
は、制御信号A,Aバーと制御信号B,Bバーによって
連続的に伸縮することができる。なお、各遅延回路9,
10におけるCMOSインバータ回路9a〜9cまたは
CMOSインバータ回路10a〜10cの接続段数は、
所望する遅延時間に応じて適宜変更することができる。
【0070】上記構成の本実施例の出力バッファ回路に
おける一方のCMOSインバータ回路を構成する出力ト
ランジスタQ1,Q2とこれらの第1制御回路2および第
2制御回路3については、第1実施例の出力バッファ回
路と同じ動作を行う。即ち、制御信号Bが高電圧となり
制御信号Aが低電圧になるほど出力トランジスタQ1,
Q2のスイッチングが緩慢になり、制御信号Bバーが高
電圧となり制御信号Aバーが低電圧になるほど出力トラ
ンジスタQ1,Q2のスイッチングが迅速となる。また、
他方のCMOSインバータ回路を構成する出力トランジ
スタQ3,Q4とこれらの第3制御回路7および第4制御
回路8は、制御信号A,Aバーと制御信号B,Bバーの
入力が逆になるため、第1実施例の出力バッファ回路と
逆の動作を行う。即ち、制御信号Bが高電圧となり制御
信号Aが低電圧になるほど出力トランジスタQ1,Q2の
スイッチングが迅速となり、制御信号Bバーが高電圧と
なり制御信号Aバーが低電圧になるほど出力トランジス
タQ1,Q2のスイッチングが緩慢になる。
【0071】遅延回路9,10は、制御回路2,3と同
じ構成のCMOSインバータ回路9a〜9cとCMOS
インバータ回路10a〜10cからなるので、制御信号
Bが高電圧となり制御信号Aが低電圧になるほど遅延時
間が長くなり、制御信号Bバーが高電圧となり制御信号
Aバーが低電圧になるほど遅延時間が短くなる。
【0072】この結果、本実施例の出力バッファ回路
は、電源VCCの電圧が高くなるほど、および/または、
温度が低下しFETのしきい値電圧が低下するほど、制
御信号Bが高電圧となり制御信号Aが低電圧になるの
で、一方のCMOSインバータ回路を構成する出力トラ
ンジスタQ1,Q2のスイッチングを緩慢にさせるととも
に、他方のCMOSインバータ回路を構成する出力トラ
ンジスタQ3,Q4のスイッチングを迅速に行わせ、遅延
回路9,10の遅延時間を長くする。したがって、出力
バッファ回路は、ノイズの影響が大きくなる条件となる
場合には、まず駆動能力の低い出力トランジスタQ3,
Q4が迅速に動作し、遅延回路9,10の長い遅延時間
経過後に駆動能力の高い出力トランジスタQ1,Q2が緩
慢に動作するので、このスイッチングの際に発生するノ
イズを確実に減少させることができる。また、逆に、電
源VCCの電圧が低くなるほど、および/または、温度が
上昇しFETのしきい値電圧が上昇するほど、制御信号
Bバーが高電圧となり制御信号Aバーが低電圧になるの
で、一方のCMOSインバータ回路を構成する出力トラ
ンジスタQ1,Q2のスイッチングを迅速に行わせるとと
もに、他方のCMOSインバータ回路を構成する出力ト
ランジスタQ3,Q4のスイッチングを緩慢にし、遅延回
路9,10の遅延時間を短くする。したがって、出力バ
ッファ回路は、ノイズの影響が小さくなる条件となる場
合には、駆動能力の高い出力トランジスタQ1,Q2が遅
延回路9,10の短い遅延時間経過後に迅速に動作する
ので、高速動作が損なわれるようなことがなくなる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ノイズの
影響が大きくなる電源電圧の高電圧時に出力トランジス
タのスイッチングを緩慢にさせてこのノイズを低減させ
るとともに、ノイズの影響が小さい低電圧時には出力ト
ランジスタの高速動作を妨げないようにすることができ
る。しかも、この出力トランジスタの制御を電源電圧の
高低に応じて連続的に変化させるので、ノイズの影響の
程度に則して最適な制御を行うことができる。また、電
源電圧の高低とともに温度やFETのしきい値電圧の高
低も考慮して出力トランジスタを制御することができる
ので、より実際のノイズの影響の程度に則した正確な制
御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、制御
信号を発生する差動増幅回路とその周辺回路の回路図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示すものであって、基準
電圧発生回路の回路図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すものであって、しき
い値電圧回路の回路図である。
【図5】本発明の第1実施例を示すものであって、他の
しきい値電圧回路の回路図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すものであって、温度
と基準電圧発生回路が出力する基準電圧との関係を示す
グラフである。
【図7】本発明の第1実施例を示すものであって、差動
増幅回路の動作を説明するグラフである。
【図8】本発明の第2実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の回路図である。
【図9】本発明の第2実施例を示すものであって、一方
の遅延回路の回路図である。
【図10】本発明の第2実施例を示すものであって、他
方の遅延回路の回路図である。
【図11】第1の従来例を示すものであって、出力バッ
ファ回路の回路図である。
【図12】第2の従来例を示すものであって、出力バッ
ファ回路の回路図である。
【図13】第3の従来例を示すものであって、出力バッ
ファ回路の回路図である。
【図14】第4の従来例を示すものであって、出力バッ
ファ回路の回路図である。
【図15】第4の従来例を示すものであって、電源電圧
制御信号発生回路の回路図である。
【図16】第4の従来例を示すものであって、電源電圧
と電源電圧制御信号との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 第1制御回路 3 第2制御回路 4 差動増幅回路 5 基準電圧発生回路 6 しきい値電圧回路 7 第3制御回路 8 第4制御回路 9 遅延回路 10 遅延回路 Q1 出力トランジスタ Q2 出力トランジスタ Q3 出力トランジスタ Q4 出力トランジスタ Q23 制御トランジスタ Q24 制御トランジスタ Q33 制御トランジスタ Q34 制御トランジスタ Q51 バイポーラトランジスタ Q52 バイポーラトランジスタ Q61 トランジスタ Q62 トランジスタ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力トランジスタの制御端子を電源に接
    続しまたは接地する回路途上に駆動能力の異なる2個の
    制御トランジスタが並列に挿入されるとともに、 電源電圧の高低に応じて連続的に変化し、かつ互いに相
    補的な制御信号を生成し、これらの相補的な制御信号を
    該制御トランジスタの制御端子にそれぞれ供給する駆動
    能力調整回路が設けられた出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 PチャンネルとNチャンネルのFETか
    らなる出力トランジスタを電源接地間に直列に接続する
    とともに、これらの出力トランジスタのゲート端子をそ
    れぞれ入力信号に応じて電源に接続しまたは接地する制
    御回路を備えた出力バッファ回路において、 Pチャンネルの出力トランジスタのゲート端子を制御回
    路を介して接地する回路途上に駆動能力の異なるNチャ
    ンネルの2個のFETからなる制御トランジスタが並列
    に挿入されるとともに、 Nチャンネルの出力トランジスタのゲート端子を制御回
    路を介して電源に接続する回路途上に駆動能力の異なる
    Pチャンネルの2個のFETからなる制御トランジスタ
    が並列に挿入され、 電源電圧の高低に応じて連続的に変化し、かつ互いに相
    補的な制御信号を生成し、電源電圧が高いほど高電圧と
    なる該一方の制御信号を駆動能力が低い方の該Nチャン
    ネルの制御トランジスタと駆動能力が高い方の該Pチャ
    ンネルの制御トランジスタのゲート端子に供給するとと
    もに、電源電圧が低いほど高電圧となる該他方の制御信
    号を駆動能力が高い方の該Nチャンネルの制御トランジ
    スタと駆動能力が低い方の該Pチャンネルの制御トラン
    ジスタのゲート端子に供給する駆動能力調整回路が設け
    られた出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 PチャンネルとNチャンネルのFETか
    らなる第1出力トランジスタを電源接地間に直列に接続
    するとともに、これらの第1出力トランジスタのゲート
    端子をそれぞれ入力信号に応じて電源に接続しまたは接
    地する第1制御回路を備えた第1出力バッファ回路と、 該第1出力トランジスタよりもそれぞれ駆動能力が高い
    PチャンネルとNチャンネルのFETからなる第2出力
    トランジスタを電源接地間に直列に接続するとともに、
    これらの第2出力トランジスタのゲート端子をそれぞ
    れ、入力信号に応じて電源に接続しまたは接地する第2
    制御回路を備えた第2出力バッファ回路と、 該第1出力バッファ回路に供給される入力信号を遅延さ
    せて該第2出力バッファ回路に供給する遅延回路とを有
    し、 該Pチャンネルの第1出力トランジスタと第2出力トラ
    ンジスタのゲート端子をそれぞれ該第1制御回路と第2
    制御回路を介して接地する回路途上に駆動能力の異なる
    Nチャンネルの2個のFETからなる制御トランジスタ
    がそれぞれ並列に挿入されるとともに、 該Nチャンネルの第1出力トランジスタと第2出力トラ
    ンジスタのゲート端子をそれぞれ該第1制御回路と第2
    制御回路を介して電源に接続する回路途上に駆動能力の
    異なるPチャンネルの2個のFETからなる制御トラン
    ジスタがそれぞれ並列に挿入され、 電源電圧の高低に応じて連続的に変化し、かつ互いに相
    補的な制御信号を生成し、電源電圧が高いほど高電圧と
    なる該一方の制御信号を該第1出力バッファ回路におけ
    る駆動能力が高い方の該Nチャンネルの制御トランジス
    タと駆動能力が低い方の該Pチャンネルの制御トランジ
    スタのゲート端子と、該第2出力バッファ回路における
    駆動能力が低い方の該Nチャンネルの制御トランジスタ
    と駆動能力が高い方の該Pチャンネルの制御トランジス
    タのゲート端子に供給するとともに、電源電圧が低いほ
    ど高電圧となる該他方の制御信号を該第1出力バッファ
    回路における駆動能力が低い方の該Nチャンネルの制御
    トランジスタと駆動能力が高い方の該Pチャンネルの制
    御トランジスタのゲート端子と、該第2出力バッファ回
    路における駆動能力が高い方の該Nチャンネルの制御ト
    ランジスタと駆動能力が低い方の該Pチャンネルの制御
    トランジスタのゲート端子に供給する駆動能力調整回路
    が設けられた出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延回路が遅延時間を調整可能なも
    のであり、かつ前記駆動能力調整回路における電源電圧
    が高いほど高電圧となる前記一方の制御信号が高電圧で
    あるほど入力信号の遅延時間が長くなる請求項3記載の
    出力バッファ回路。
  5. 【請求項5】 前記駆動能力調整回路が、電源電圧が高
    いほど高電圧となる前記一方の制御信号を、温度が低い
    ほどさらに高電圧とし、および/またはFETのしきい
    値電圧が低いほどさらに高電圧とするとともに、電源電
    圧が低いほど高電圧となる前記他方の制御信号を、温度
    が高いほどさらに高電圧とし、および/またはFETの
    しきい値電圧が高いほどさらに高電圧として生成する請
    求項1〜4のうちいずれかに記載の出力バッファ回路。
  6. 【請求項6】 前記駆動能力調整回路が、電源電圧が高
    いほど高電圧となる第1入力電圧と、温度が高いほど高
    電圧となり、および/またはFETのしきい値電圧が高
    いほど高電圧となる第2入力電圧とを差動増幅回路に入
    力するとともに、該差動増幅回路の相補的な差出力をそ
    れぞれカレントミラー回路を介して制御信号として出力
    する請求項5記載の出力バッファ回路。
  7. 【請求項7】 電源接地間に接続された飽和領域で導通
    する第1バイポーラトランジスタと、電源接地間に接続
    された飽和領域で導通し該第1バイポーラトランジスタ
    とはエミッタ面積の異なる第2バイポーラトランジスタ
    と第1受動素子との直列回路と、電源接地間に接続され
    たドレイン−ゲート端子間を短絡したFETと第2受動
    素子との直列回路と、をカレントミラー回路を介して相
    互に接続し、該FETと第2受動素子との直列回路の端
    子電圧を前記第2入力電圧として前記差動増幅回路に供
    給する請求項6記載の出力バッファ回路。
  8. 【請求項8】 前記ドレイン−ゲート端子間を短絡した
    FETが、ドレイン−ゲート端子間を短絡したNチャン
    ネルのFETとPチャンネルのFETとの直列回路また
    は並列回路である請求項7記載出力バッファ回路。
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