JP3071893U - 皿や容器を直立させる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形された皿の投入と送り出しが共通の水平
平面で行われ、成形皿の比較的長い送り出し積み重ね体
が可能であり、案内領域が接着物質のための硬化領域で
長い、皿や容器を直立させる装置を提案する。 【解決手段】 平らなブランクの供給ステーション(3)
の後の移送区間(4) を水平線(19)に対して上り勾配に配
置し、ブランク(1) の通過方向の移送区間を接着剤塗布
装置(5) の後で下方に向かってほぼ垂直方向に方向変換
させ、その端部領域に接着剤が塗布されたブランクのた
めのほぼ垂直な収容シャフト(11)を配置し、収容シャフ
トには、ほぼ垂直に配置された成形工具(8) を成形ダイ
(9) とともに隣接して設け、成形ダイ(9) の作用軸(10)
が収容シャフトに対しほぼ直角に存在しかつ成形工具
(6) の送り出し側に、直立しかつくっつき合わせた皿の
ための水平な案内シャフト(12)を有する送り出し装置
(7) を隣接させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、皿や容器を直立させる装置であって、この領域の移送軸がほぼ水平 に延びている、平らなブランクを供給するための供給ステーションと、接着剤塗 布装置を有する移送区間と、ブランクをくっつき合わせた形に直立させるための 成形ステーションと、送り出し領域とを備えた装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ヨーロッパ特許公開第0 761 424 号からこの種の皿直立および接着機械が知ら れている。その機械では、特に厚紙からなる平らなブランクが供給ステーション を介して直立および接着装置の中へ投入される。平らなブランクは個々に積み重 ね体から取り出されて、水平なコンベヤベルトを介して接着剤装置を有する同様 に水平な移送区間の中へ導入される。ここでは、平らなブランクの所望の箇所に 接着剤が塗布され、それから移行ステーションまたは他のコンベヤベルトを用い て皿または容器の所望の形状にブランクを直立および接着させるための成形ステ ーションの中へ引き渡される。この成形ステーションには、成形工具が配置され ており、この成形工具は、垂直方向に上方におよび下方に動く成形ダイを有する 。各上方運動により、それぞれ一つの平らなブランクが成形工具により押圧され て、所望の形状にもたらされる。成形過程の終了後、成形されてくっつき合わさ れた皿が上側で成形工具から突き出されて、垂直な案内装置に積み重ねられる。 互いに押し込まれて成形された容器のこの垂直な積み重ねは、積み重ね体が限定 された高さにのみ達する必要があるという欠点を有する。さもなければ、新しく 成形された容器のための突き出し圧力が大きすぎて、容器または皿が非常に強く 互いに押し込まれる。積み重ねられた容器は機械構造の結果として通常の操作平 面の上に存在するので、成形された皿積み重ね体または容器積み重ね体の取り出 しが阻害される。このことは特に容器を人手で操作して取り出すときに言える。 さらに、個々のブランクを成形工具の中へ水平に導入することには、ストッパー により非常に急速に押し込まれたブランクがスプリングバックすることがあり、 それ故ブランクの正しい位置決めのための相応する手段を講じなければならない という欠点がある。接着剤ステーションの領域の移送ベルトから移行ステーショ ンのコンベヤベルトへの個々のブランクの移行の際にも、ブランクが移行領域の 搬送区間のコンベヤベルトの連行部材により下方に向かって引っ張られないこと を確保しなければならない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、ブランクまたは成形された皿の投入と送り出しがほぼ共通の 水平平面で行われ、成形された皿と容器の比較的長い送り出し積み重ね体が可能 であり、案内領域が接着物質のための硬化領域で長く、かつ同時に若干の供給ベ ルトを減らすことが可能である、皿や容器を直立させるための装置を提案するこ とである。同時に、種々の工具の大きさに適合させることが単純化されなければ ならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題は、請求項１の特徴部分に記載された特徴により解決される。本考案 の有利な他の構成は従属請求項の特徴により得られる。

【０００５】 本考案による装置において、接着剤塗布装置の領域で移送区間を斜めに上方に 向かって導くように配置して、この移送区間を接着剤塗布装置の後でほぼ垂直方 向に下方に向かって方向転換させることを提案する。それにより、ブランクがほ ぼ垂直に存在するように、接着剤を塗布された平らなブランクが接着剤塗布装置 の後で方向変換されるという利点が生じ、それ故成形工具の作用軸が水平に存在 できるという利点が生ずる。垂直線に方向変換された平らなブランクがその自重 によりほぼ垂直な収容シャフトの中へ落下し、その故に移送区間と工具の間に追 加の供給移送ベルトは全く必要でない。成形ダイの作用軸を水平に配置すると、 成形されたおよびくっつき合わされた皿または容器が成形工具から水平方向に突 き出され、それに依って案内シャフトを水平方向に配置することができる。その 場合、この案内シャフトの長さは基本的には制限されないで、接着物質が確実に 硬化されるほど長く、すなわち成形された皿または容器がもはや追加の案内を必 要としないまで長く定めることができる。成形皿の突き出された積み重ね体の自 重が新しく突き出された皿または成形ダイを押圧しないで、案内シャフト内の摩 擦力のみに打ち勝てばよいので、成形皿のより高いまたはより長い積み重ね体も 形成することができる。成形された皿または容器の取り出しは最適な作業高さで 行われ、そのとき簡単な仕方で自動的にまたは人手でも行うことができ、その際 通常の作業条件が守られる。接着剤塗布装置を有する移送区間が供給ステーショ ンの後の移行領域を中心として回動可能であることにより、すなわち水平平面に 対する入射角を変えることができることにより他の利点が生ずる。それ故、水平 平面と、垂直線に方向変換される移送区間の端部との間の間隔を変えることがで きる。これにより、種々の大きさのブランクが成形される場合に、生ずる成形工 具の種々の高さに簡単に適合させることができる。全体として、全装置の有利な 構成が得られ、かつ公知技術で生ずる欠点が避けられる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施の形態により添付図面を参照して詳細に説明する。

【０００７】 添付図面は本考案による装置を概略図で示す。供給ステーション３がコンベヤ ベルト１３を有し、このコンベヤベルト１３は矢印１４の方向に回転しかつほぼ 水平な搬送平面を有する。コンベヤベルト１３の上には、例えば厚紙からなる平 らなブランクの積み重ね体１が配置されており、この積み重ね体は個別化装置１ ５に隣接している。平らなブランクは矢印１６の方向に供給されて、下端で個々 に取り出され、そしてコンベヤベルト１３により矢印１７の方向にコンベヤベル ト１８で次の移送区間４に沿って向こうへ渡る。コンベヤベルト１３は単一の平 らなブランク１を移行領域２０を介して移送区間４へ押し進め、この移送区間４ ではブランクが、コンベヤベルト１８に配置されたストッパー２１により捉えら れる。移送区間４の上方領域では、ストッパー２１に密接する相応するブランク １′が示されている。コンベヤベルトは矢印２２の方向に延びており、その際相 応する駆動部と案内ロールは図を簡単にするために完全には示されていない。コ ンベヤベルト１８の移送面または移送区間４は水平平面１９に対して角度αだけ 正の方向に持ち上げられており、すなわち移送面２３が移行領域２０から出発し て上り勾配になるように延びている。移送区間４の中央領域には、移送面２３の 上に接着剤塗布装置５が配置されており、この接着剤塗布装置はそれ自体周知の 仕方で平らなブランク１の個々の領域を接着物質を塗布するのに役立つ。進行方 向２２に見て、移送区間４またはコンベヤベルト１８が上方の端部領域２４でほ ぼ垂直方向に下方に向かって大きく方向変換される。その後、コンベヤベルト１ ８が無端に循環できるようにそれ自体周知の仕方で再び移行領域２０へ戻るよう に導かれる。上方の端部領域２４には、方向転換装置２５が配置されており、こ の装置は平らなブランク１が垂直線に方向変換されたコンベヤベルト１８に追従 するように配慮され、その結果ブランクがほぼ垂直方向に収容シャフト１１の中 へ落下する。この配置では、ストッパー２１がブランク１を連行するおそれが全 くない。なぜなら、ブランク１が重力の加速度により加速されて、迅速に収容シ ャフト１１の中へ落下するからである。この配置では、移送区間４と収容シャフ ト１１との間に、またはそこに引き続く成形工具８との間に移行ベルトも全く必 要でない。

【０００８】 収容シャフト１１の下方に成形工具８が配置されており、この成形工具は水平 な作用軸または運動軸１０を有する成形ダイ９を有する。成形工具８と成形ダイ ９はそれ自体周知のように形成されかつ平らなブランク１から直立させた皿また は容器２を形成するのに役立ち、これらの皿または容器にではくっつき合わせる べき領域が互いに密接している。成形ステーション６または工具８から、直立さ せた皿２はダイ９により矢印２６の方向に送り出し領域７の中へ突き出される。 直立させた皿２の形成された積み重ね体は案内シャフト１２内を導かれ、しかも 接着物質が充分に硬化するほど長く導かれる。そのとき、案内シャフト１２の長 さは人手の操作のため構造高さまたは境界により制限されない。送り出し平面２ ８上で、矢印２６の方向に成形皿２の比較的長い積み重ね体を突き出すことがで きる。なぜなら、全積み重ね体の自重がダイ９を押圧しないで、積み重ね体の滑 り摩擦のみに打ち勝てばいいからである。それ故、皿２が突き出し工具で互いの 中へくさび状に嵌入し、したがってこの領域内の故障が著しく減らされるという 利点が生じる。成形皿２の積み重ね体の人手の操作による取り出しも実質的に単 純化される。図示の例では、送り出しステーション７の中心の取り出し平面に一 致する成形皿の軸線１０が存在するかまたは成形皿２の積み重ね体の突き出し軸 が供給ステーション３のコンベヤベルト１３の供給平面２７と共にほぼ共通の水 平平面に存在する。しかしながら、操作の必要に応じて、特に供給ステーション ３における平らなブランクの人手による供給のときにおよび送り出し領域７の成 形皿の人手による取り出しのときに、これらの平面は適当な高さに移動させるこ ともできる。本考案による装置によれば、最適な領域で適合させることができる 。

【０００９】 種々の大きさのブランク１を成形できるために、成形ステーション６で種々の 幅の工具８を用いる場合には、本考案による装置で、成形ダイ９の軸線１０と移 送区間４の上方端部領域２４の間の間隔を変えることができる。そのうえ、移送 区間４は移行領域２０の支承部２９を中心として旋回可能であるので、水平平面 １９に対する角度αを変えることができる。それ故、種々の幅の工具６への適合 または収容シャフト１１の種々の長さへの適合または成形ダイ９の軸線１０に対 する種々の間隔への適合も簡単な仕方で可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による装置の概略図である。

【符号の説明】

１ 平らなブランク ２ ブランクをくっつき合わせた形 ３ 供給ステーション ４ 移送区間 ５ 接着剤 ６ 成形ステーション ７ 送り出し領域 ８ 成形工具 ９ 成形ダイ １０ 作用軸 １１ 収容シャフト １２ 案内シャフト ２１ 固定ストッパー ２３ 移送面 ２７ 供給平面

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 皿や容器を直立させる装置であって、こ
   の領域の移送軸がほぼ水平に延びている、平らなブラン
   ク(1) を供給するための供給ステーション(3) と、接着
   剤塗布装置(5) を有する移送区間(4) と、ブランク(1)
   をくっつき合わせた形(2) に直立させるための成形ステ
   ーション(6) と、送り出し領域(7) とを備えた装置にお
   いて、供給ステーション(3) の後の移送区間(4) が水平
   線(19)に対して正の角度( α)を囲みかつ上り勾配に配
   置されており、ブランク(1) の通過方向(22)の移送区間
   (4) が接着剤塗布装置(5) の後で下方に向かってほぼ垂
   直方向に方向転換され、垂直な方向転換の端部領域で接
   着剤が塗布されたブランクのためのほぼ垂直な収容シャ
   フト(11)が配置され、この収容シャフト(11)には、同様
   にほぼ垂直に配置された成形工具(8) が成形ステーショ
   ン(6) の部分である成形ダイ(9) とともに隣接してお
   り、その際成形ダイ(9) の作用軸(10)が収容シャフト(1
   1)に対しほぼ直角に存在しかつ成形工具(6) の送り出し
   側に、直立されかつくっつき合わされた皿または容器
   (2) のためのほぼ水平な案内シャフト(12)を有する送り
   出し装置(7) が隣接していることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 移送区間(4) は固定ストッパー(21)と共
   に、ぐるりと回っている移送ベルト(18)を有することを
   特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 移送区間(4) の移送面(23)の角度( α)
   が水平平面(19)に対し最大６０°であることを特徴とす
   る請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 供給ステーション(3) の供給平面(27)お
   よび送り出しステーション(7) の取り出し平面(10)の中
   心がほぼ共通の水平平面に存在することを特徴とする請
   求項１から３までのうちのいずれか一つに記載の装置。
5. 【請求項５】 移送区間(4) の角度( α) が可変であ
   り、したがって成形ダイ(9) の軸(10)に対する種々の間
   隔が調整可能であることを特徴とする請求項１から４ま
   でのうちのいずれか一つに記載の装置。