JP3071054B2 - リールブレーキの駆動機構 - Google Patents

リールブレーキの駆動機構

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JP3071054B2
JP3071054B2 JP4326614A JP32661492A JP3071054B2 JP 3071054 B2 JP3071054 B2 JP 3071054B2 JP 4326614 A JP4326614 A JP 4326614A JP 32661492 A JP32661492 A JP 32661492A JP 3071054 B2 JP3071054 B2 JP 3071054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置におい
て、磁気テープのローディング作動時に磁気テープ巻取
リールのテープ巻出方向への回転を規制して磁気テープ
の停止位置の位置を保持するリールブレーキの駆動機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置のうち磁気テープを使
用するものとして、所謂、8ミリビデオがある。この8
ミリビデオにおいて、スライドシャーシは磁気テープが
巻かれたカセットケースを収納保持することができる。
そして、スライドシャーシは内蔵された昇降機構により
ビデオ本体から外方に突出してカセットケースの出し入
れを行うカセット着脱位置に移動可能であると共にビデ
オ本体内でスライド機構により記録再生位置に移動可能
となっており、この記録再生位置でカセットケース内の
磁気テープを引出して走行させ、記録あるいは再生を行
うことができるようになっている。
【0003】この8ミリビデオの装置内には磁気テープ
をカセットケース内から引き出して回転ヘッドドラムに
巻き付けるローディング機構が装着されている。このロ
ーディング機構はスライドシャーシが記録再生位置に移
動するのに伴って作動してテープローディングを行うも
のであり、回転ヘッドドラムの両側に少なくとも一対の
ガイドポストを移動自在に設け、ローディング時にこの
ガイドポストがカセットケース内の磁気テープを引出し
て回転ヘッドドラムに所定角度巻き付けるようになって
いる。
【0004】而して、イジェクト(カセット着脱)状態
にあるスライドシャーシに設けたカセットホルダーに磁
気テープが巻かれたカセットケースを挿入して下降させ
ると、このスライドシャーシはビデオ本体内で記録再生
位置にスライドする。このとき、ローディング機構によ
り少なくとも一対のガイドポストが移動することでカセ
ットケース内の磁気テープが供給リールから引出されて
回転ヘッドドラムに所定角度巻き付けられる。そして、
この状態で録画あるいは再生スイッチをONすることで
磁気テープが走行して、記録あるいは再生が行われる。
【0005】このようなテープローディングを行う場
合、カセットケース内から引き出される磁気テープは供
給リールからのみ引き出され、巻取リールからは引き出
されないようになっている。これは巻取リールに巻き取
られた記録済みの磁気テープに再び記録してしまうのを
防止するためである。そのため、巻取リール側にはロー
ディング時に磁気テープ引出し方向への巻取リールの回
転を規制するラチェットブレーキが設けられている。
【0006】一方、カセットケース内の磁気テープが全
て巻取リールに巻かれており、供給リールには巻かれて
いる磁気テープがない場合、テープローディングを行う
ことができずに磁気テープが切断されてしまう虞があ
る。。この場合、従来は図示しない検出器が磁気テープ
終端部のリードテープ(透明部分)を検出することで供
給リールに磁気テープがないことを確認し、ラチェット
ブレーキを解除して巻取リールの磁気テープ巻き出し方
向への回転を可能としている。従って、供給リールに巻
かれている磁気テープがない場合でも、巻取リールから
磁気テープが巻き出されることでテープローディングを
行うことができ、磁気テープが切断されることがないよ
うになっている。
【0007】なお、このようなソフトブレーキやラチェ
ットブレーキに関しては、例えば、特開昭62−234
288号公報、あるいは、実公平1−35324号公報
において開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気記
録再生装置にあって、スライド機構及びローディング機
構は1つの駆動モータによって作動するようになってお
り、キャプスタンの駆動及び磁気テープの走行駆動はキ
ャプスタンモータによって行われている。また、前述し
たように、磁気記録再生装置にはローディング時におけ
る巻取リールの磁気テープ引出し方向への回転を規制す
るラチェットブレーキが設けられている。このラチェッ
トブレーキは、通常、ばねによって付勢されて係止爪が
巻取リール側のラチェットに係止することで巻取リール
のテープ引出し方向への回転を阻止している。そして、
解除レバーによってこのラチェットブレーキをばねの付
勢力に抗して作動させ、係止爪によるラチェットへの係
止を外すことでこのラチェットブレーキによる巻取リー
ルのテープ引出し方向への回転の阻止が解除されるよう
になっている。。
【0009】この場合、ラチェットブレーキの解除のた
めの解除レバーの作動はキャプスタンモータによって行
われている。キャプスタンモータの駆動伝達系にはその
駆動軸と同軸上に配置されたキャプスタンと、キャプス
タンモータの駆動ギアに噛み合う従動ギアからベルトを
介して磁気テープの走行駆動のための供給リール及び巻
取リールと一体のギアと噛み合うアイドルギアに至るも
のがすでにある。従来はこの従動ギアに一つあるいは複
数の中間ギアを介して解除レバーを駆動連結する駆動伝
達系を構成していた。ところが、この従動ギアは消音の
ために軟質材を使用し、且つ、小型軽量化のために薄く
形成されており、噛み合いが不安定となって必要時に確
実に解除レバーを作動することができない虞があった。
【0010】また、キャプスタンモータとラチェットブ
レーキの解除レバーとは非常に離間した位置に配設され
ており、この両者の間に駆動伝達系を構成することは困
難となって構造の複雑化を招き、小型軽量化が要求され
る磁気記録再生装置として好ましくはなかった。
【0011】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、装置の小型軽量化並びに作動性の向上を図っ
たリールブレーキの駆動機構を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のリールブレーキの駆動機構は、装置内でカ
セットを支持するスライドシャーシがベースシャーシに
対してスライド自在に支持されると共に、前記ベースシ
ャーシとスライドシャーシとが駆動アームによって連結
され、駆動回転自在なカムギアによって該駆動アームを
回動させることで前記スライドシャーシをカセット着脱
位置と記録再生位置との間で移動可能とされ、且つ、前
記ベースシャーシに磁気テープを回転ヘッドドラムに巻
き付けるローディング機構が装着された磁気記録再生装
置において、磁気テープのローディング時に磁気テープ
巻取リール側の回転体に係止して前記巻取リールのテー
プ巻出方向への回転を規制するラチェットブレーキと、
磁気テープ供給リール及び巻取リールを回転駆動するア
イドルギアの駆動プーリの回転力により該ラチェットブ
レーキの規制を解除可能な解除機構部と、前記ラチェッ
トブレーキと該解除機構部との間に介在して両者の連動
を制御する作動制御部とを設けたことを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】磁気テープのローディング時には、作動制御部
により解除機構部が不作動状態となり、ラチェットブレ
ーキが磁気テープ巻取リール側の回転体に係止して巻取
リールのテープ巻出方向への回転を阻止している。従っ
て、磁気テープは供給リールからのみ引き出されて巻取
リールからは引き出されず、記録済みの磁気テープへの
誤った記録が防止される。そして、このとき、供給リー
ルに巻かれている磁気テープがない場合には、作動制御
部により解除機構部が作動状態となり、アイドルギアか
らの駆動力がラチェットブレーキに伝達されて解除動作
し、巻取リールの磁気テープ巻き出し方向への回転が可
能とされることで、磁気テープが巻取リールから巻き出
されて磁気テープが切断されることが防止される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1に本発明の一実施例に係るリールブレ
ーキの駆動機構が装備された8ミリビデオにおけるアン
ローディング状態を表すスライドシャーシの平面視、図
2にローディング状態を表すスライドシャーシの平面
視、図3に8ミリビデオにおけるアンローディング状態
を表すベースシャーシの平面視、図4にローディング状
態を表すベースシャーシの平面視、図5にカセットホル
ダーの斜視を示す。
【0016】本実施例にあっては、リールブレーキの駆
動機構が装備された磁気記録再生装置として8ミリビデ
オを用いて説明する。そして、この8ミリビデオはカセ
ットホルダーが昇降機構によりビデオ本体から外方に突
出することができると共に、スライドシャーシに支持さ
れてビデオ本体のベースシャーシに対して記録再生位置
までスライドできるようになっている。なお、本実施例
において、前方あるいは前部とはカセットケースをカセ
ットホルダーに挿入する側とし、後方あるいは後部とは
その反対とする。
【0017】まず、図5に基づいてこのカセットホルダ
ー及びその昇降機構等について説明する。なお、同図に
あってはスライドシャーシに装着されている磁気テープ
の駆動に関する各種部材は省略してある。
【0018】図5に示すように、磁気テープ1は箱状の
カセットケース2内に供給リール3及び巻取リール4に
巻かれた状態で収納されている。そして、前部の蓋5が
上方に開口することで磁気テープ1が露出し、ローディ
ングが可能となっている。カセットホルダー11は前後
が開口した箱型形状をなし、前部(同図において左方)
の開口からカセットケース2を挿入することができ、後
部(同図において右方)には挿入されたカセットケース
2の位置を規制するためのストッパ12が形成されてい
る。また、カセットホルダー11の両側下部にはカセッ
トケース2を支持する支持部13,14が形成されてい
る。一方、スライドシャーシ15は上部が開口した箱型
形状をなし、カセットホルダー11は左右両側に設けら
れた昇降機構16,17によって昇降自在に支持されて
いる。
【0019】一方の昇降機構16は中間部が連結軸18
によってX状に連結された一対のアーム19,20から
なり、各アーム19,20の前端部が枢軸21,22に
よりカセットホルダー11及びスライドシャーシ15に
連結され、後端部が長孔23,24及び支持軸25,2
6によりスライドシャーシ15及びカセットホルダー1
1に連結されている。そして、一対のアーム19,20
の間にはスプリング27が張設されており、アーム1
9,20が起立する方向に付勢している。なお、他方の
昇降機構17も一方の昇降機構16とほぼ同様の構成を
なしているために詳細な説明は省略する。従って、カセ
ットホルダー11は両側の昇降機構16,17によって
略水平状態を保って昇降することができるようになって
いる。
【0020】カセットホルダー11には左右の昇降機構
16,17を略同一速度で作動、即ち、昇降機構16,
17を同期させる同期機構が設けられている。即ち、昇
降機構16,17のアーム20の後端部上側に沿ってそ
れぞれラック28が形成されており、カセットホルダー
11にはその側部にこの各ラック28と噛み合うピニオ
ン29が回転自在に取付けられ、各ピニオン29は連結
ロッド30によって一体に回転するように連結されてい
る。
【0021】従って、昇降機構16,17によるカセッ
トホルダー11の水平昇降時、各アーム20が回動する
とラック28を介してピニオン29がそれぞれ回転させ
られ、このピニオン29同士が連結ロッド30によって
連結されていることで、互いに同期して回転して左右の
昇降機構16,17は略同一速度で作動することとな
り、カセットホルダー11はその昇降時にねじれたり、
斜めになったりすることがない。
【0022】また、左右の昇降機構16,17におい
て、各アーム19,20にはスプリング27が張設され
ており、その付勢力によってカセットホルダー11に衝
撃力や振動が発生するが、その衝撃及び振動を軽減して
緩やかに作動させるためのダンパ機構31が設けられて
いる。更に、昇降機構17には各アームの傾倒状態、即
ち、カセットホルダー11を下降状態を保持するロック
機構32が設けられている。
【0023】次に、図1乃至図4に基づいてスライドシ
ャーシの駆動機構並びにローディング機構、磁気テープ
走行機構等について説明する。なお、同図にあってはス
ライドシャーシに装着されているカセットホルダーに関
する各種部材は省略してある。
【0024】図1及び図3に示すように、ベースシャー
シ41は四角い板状をなして図示しない8ミリビデオ本
体内に固定されており、四方に支持ピン42,43,4
4,45が立設されている。一方、スライドシャーシ1
5には各側部に前後方向(図3において上下方向)に沿
うスライド孔46,47,48,49が形成されてい
る。そして、ベースシャーシ41の各支持ピン42,4
3,44,45にスライドシャーシ15の各スライド孔
46,47,48,49が係合することで、スライドシ
ャーシ15はベースシャーシ41に対して前後方向に移
動することができるようになっている。
【0025】このベースシャーシ41上にはスライドシ
ャーシ15の駆動機構が装備されている。即ち、ベース
シャーシ41の後部側方には駆動ギア50を有する駆動
モータ51が装着されており、この駆動ギア50は隣接
する第1連結ギア52と噛み合っている。そして、第1
連結ギア52は隣接する第2連結ギア53と噛み合い、
第2連結ギア53と同軸の第3連結ギア54は隣接する
第4連結ギア55と噛み合い、第4連結ギア55と同軸
の第5連結ギア56は隣接する第6連結ギア57と噛み
合い、この第6連結ギア57は隣接する第7連結ギア5
8と噛み合い、第7連結ギア58はカムギア59と噛み
合っている。そして、このカムギア59の上面部には第
1のカム溝60が形成されている一方、下面部には第2
のカム溝61が形成されている。
【0026】また、ベースシャーシ41にはカムギア5
9に隣接した位置に駆動アーム62の基端部が枢軸(支
持ピン)43によって回動自在に取付けられ、先端部に
は連結軸63が固結されている。一方、スライドシャー
シ15には連結溝64が形成された支持ブラケット65
が取付けられており、この連結溝64に駆動アーム62
の連結軸63が係合している。そして、駆動アーム62
の中間部にはカム軸66が固定されており、このカム軸
66はカムギア59の第1のカム溝60に係合してい
る。
【0027】従って、駆動モータ51が駆動することに
より、その駆動力が駆動ギア50及び第1連結ギア5
2、第2連結ギア53、第3連結ギア54、第4連結ギ
ア55、第5連結ギア56、第6連結ギア57、第7連
結ギア58、カムギア59に伝達され、このカムギア5
9を回転することができる。そして、このカムギア59
が回転すると、第1のカム溝60によりカム軸66を介
して駆動アーム62が枢軸43を中心として回動し、連
結軸63及び連結溝64(支持ブラケット65)を介し
てスライドシャーシ15をベースシャーシ41に沿って
移動することができるようになっている。
【0028】また、ベースシャーシ41にはカムギア5
9に隣接し、且つ、駆動アーム62とは反対側の位置に
連結レバー67がガイドピン68,69によって長手方
向移動自在に取付けられている。そして、この連結レバ
ー67一端部にはカム軸70が固結され、このカム軸7
0はカムギア59の第2のカム溝61に係合している。
一方、連結レバー67の他端部には長孔71が形成さ
れ、連結ピン72によって作動レバー73に連結されて
いる。この作動レバー73は基端が枢軸74によって回
動自在に取付けられており、後述するが、ピンチローラ
127(ピンチアーム129)及びラチェットブレーキ
150(ラチェットブレーキレバー153)の作動を制
御するものである。
【0029】なお、カムギア59にはロック制御ギア7
5が噛み合っており、このロック制御ギア75は解除レ
バー76と噛み合っている。従って、ロック制御ギア7
5の回転角度によって解除レバー76を解除位置と非解
除位置とに作動させることができ、前述したカセットホ
ルダー11におけるロック機構32の係合解除を制御す
ることができるようになっている。
【0030】ここで磁気テープ1のローディング機構に
ついて簡単に説明する。カムギア59には中間ギア8
0,81,82,83が順次噛み合い、更に、第1駆動
ギア84及び第2駆動ギア85が噛み合っている。一
方、ベースシャーシ41上にはその略中央部にドラムベ
ース86を介して回転ヘッドドラム87が取付けられて
いる。また、ベースシャーシ41上にはこのドラムベー
ス86に密着してリングホルダー88が取付けられてお
り、このリングホルダー88の下面には2枚の第1リン
グギア89及び第2リングギア90が上下に重なり合っ
た状態で回転自在に支持され、第1リングギア89には
第1駆動ギア84が、第2リングギア90には第2駆動
ギア85がそれぞれ噛み合っている。なお、カムギア5
9、中間ギア82,83は一部欠歯ギアとなっており、
第1及び第2リングギア89,90のローディング開始
前及び完了以降におけるカムギア59及び駆動源側の伝
達ギア群、ロック制御ギア75の回動を許容している。
【0031】従って、駆動モータ51が駆動することに
より、その駆動力が駆動ギア50及び各連結ギア52〜
58、カムギア59、中間ギア80〜83、第1駆動ギ
ア84、第2駆動ギア85に伝達され、この第1駆動ギ
ア84及び第2駆動ギア85はそれぞれ異なる方向に回
転する。そして、この第1駆動ギア84及び第2駆動ギ
ア85とそれぞれ噛み合う第1リングギア89及び第2
リングギア90が互いにそれぞれ異なる方向に回転する
ことができるようになっている。
【0032】ドラムベース86とリングホルダー88の
両者にわたり、回転ヘッドドラム87を中心とするその
各側方位置にはローディングガイド溝91,92が形成
されている。一方のローディングガイド溝91は第1ガ
イドベース93が移動自在に装着されており、この第1
ガイドベース93上にはガイドローラ94とガイドポス
ト95が立設されている。そして、第1ガイドベース9
3は図示しない連結レバーによって第1リングギア89
に連結されている。
【0033】また、他方のローディングガイド溝92は
一端が二股状をなし、第2ガイドベース96が移動自在
に装着されており、この第2ガイドベース96にはガイ
ドローラ97とガイドポスト98,99がそれぞれ立設
されている。そして、第2ガイドベース96は図示しな
い連結レバーによって第2リングギア90に連結されて
いる。なお、リングホルダー88にはローディングガイ
ド溝91に隣接してインピーダンスローラ100が装着
されている。
【0034】従って、第1リングギア89及び第2リン
グギア90がそれぞれ反対方向に回転すると、第1ガイ
ドベース93はローディングガイド溝91に沿って移動
することができ、第2ガイドベース96はローディング
ガイド溝92に沿って移動することができ、第2ガイド
ベース96はローディングガイド溝92の一端において
2股状の溝に案内されるために所定角度回動する。
【0035】次に、磁気テープ走行機構について説明す
る。ベースシャーシ41の後部側方にはキャプスタン
(軸)101及びキャプスタンギア102を有するキャ
プスタンモータ103が装着されており、このキャプス
タンギア103は隣接するギアプーリ104に噛み合っ
ている。一方、スライドシャーシ15には供給リール3
側のターンテーブル105と巻取リール4側のターンテ
ーブル106がそれぞれ所定の位置に回転自在に装着さ
れている。供給リール3側のターンテーブル105及び
巻取リール4側のターンテーブル106には外周部にそ
れぞれギア部107,108が形成されている。そし
て、ベースシャーシ41にはターンテーブル105,1
06の間に位置してギアプーリ109が取付けられ、ギ
アプーリ104との間にベルト110が掛け回されると
共に、ギアプーリ109の回転軸111はスライドシャ
ーシ15の長孔112を貫通している。更に、回転軸1
11にはスライドシャーシ15の上部でブラケット11
3が枢着され、このブラケット113にはギアプーリ1
09と噛み合うアイドルギア114が装着されている。
なお、ブラケット113とアイドルギア114の間には
回動フリクションを発生させる図示しないクラッチ部材
が設けられている。
【0036】従って、キャプスタンモータ103が駆動
すると、キャプスタンギア102が回転し、その回転力
はギアプーリ104及びベルト110、ギアプーリ10
9、アイドルギア114に伝達される。このとき、伝達
された回転力がギアプーリ109を時計回り方向の回転
力であれば、アイドルギア114(ブラケット113)
を図1において回転軸111を中心として右方向に移動
して巻取リール側のターンテーブル106のギア部10
8に噛み合わせると共に、アイドルギア114を介して
ターンテーブル106を時計回り方向(磁気テープ1の
送り方向)に回転させることができる。また、伝達され
た回転力がギアプーリ109を反時計回り方向の回転力
であれば、アイドルギア114(ブラケット113)を
図1において回転軸111を中心として左方向に移動し
て供給リール側のターンテーブル105のギア部107
に噛み合わせると共に、アイドルギア114を介してタ
ーンテーブル105を反時計回り方向(磁気テープ1の
巻戻方向)に回転させることができる。なお、前述のク
ラッチ部材はアイドルギア114の移動力を発生させる
ものである。
【0037】スライドシャーシ15の一側部(図1にお
いて左部)にはローディング時に磁気テープ1をガイド
するガイドローラ116及びガイドポスト117が移動
自在に設けられている。即ち、スライドシャーシ15に
は2つのリンク118,119の中間部が枢軸120,
121によって枢支されることで回動自在に取付けられ
ており、各リンク118,119の一端部は係合ピン1
22,123がガイド孔124を貫通してベースシャー
シ41に形成されたガイド溝125,126に係合し、
他端部にはそれぞれガイドローラ116、ガイドポスト
117が取付けられている。
【0038】従って、スライドシャーシ15が後方(図
1において上方)に移動すると、係合ピン122,12
3がガイド溝125,126によってその移動が規制さ
れ、各リンク118,119がそれぞれ反時計回り方向
に回動する。この各リンク118,119が所定量回動
すると、係合ピン122,123が各ガイド溝125,
126に沿って移動することで、各リンク118,11
9の他端に設けられたガイドローラ116及びガイドポ
スト117が所定の軌跡を経て所定の位置に移動するこ
とができる。
【0039】また、スライドシャーシ15の他側部(図
1において右部)にはローディング時に磁気テープ1を
ガイドすると共に磁気テープ1の走行時にキャプスタン
101との間でこの磁気テープ1をガイドするピンチロ
ーラ127とガイドローラ128が移動自在に設けられ
ている。即ち、スライドシャーシ15には一端部にピン
チローラ127が装着されたピンチアーム129が枢軸
130によって回転自在に取付られると共にガイドピン
131が装着された支持アーム132が同じく枢軸13
0によって回転自在に取付けられている。そして、各ア
ーム129,132との間にはスプリング133が張設
されており、ピンチアーム129を図1において時計回
り方向に、支持アーム132を反時計回り方向に互いに
離間するように付勢しており、且つ、支持アーム132
には枢軸130にスプリング134が巻き付けられてお
り、支持アーム132を図1において反時計回り方向に
付勢している。
【0040】一方、ベースシャーシ41にはスライドシ
ャーシ15の移動方向に沿ってスライド溝135が形成
されており、このスライド溝135にはスライドシャー
シ15を下方に貫通したピンチアーム129の枢軸13
0が係合している。また、ベースシャーシ41にはガイ
ド溝137が形成されており、このガイド溝137には
スライドシャーシ15の弧状をなす貫通孔136を貫通
した支持アーム132のガイドピン131が係合してい
る。ところで、このベースシャーシ41には、前述した
ように、作動レバー73が枢軸74によって回動自在に
取付けられており、この作動レバー73には係合溝13
8が形成されており、支持アーム132のガイドピン1
31が係合可能となっている。
【0041】また、スライドシャーシ15にはピンチア
ーム129に隣接して一端部にガイドローラ128が装
着されたガイドアーム139が枢軸140によって回転
自在に取付けられている。そして、このガイドアーム1
39の他端部には係合ピン142が取付けられ、この係
合ピン142はスライドシャーシ15の弧状をなす貫通
孔143を貫通してベースシャーシ41に形成されたガ
イド溝144に係合している。
【0042】従って、スライドシャーシ15が後方(図
1において上方)に移動すると、ピンチアーム129及
び支持アーム132の枢軸130がスライド溝135に
沿って移動すると共に支持アーム132のガイドピン1
31がガイド溝137に案内され、ピンチアーム129
及び支持アーム132が時計回り方向に回動する。そし
て、ピンチアーム129及び支持アーム132が所定量
回動すると、ガイドピン164がガイド溝137を外れ
て作動レバー73の係合溝138に嵌入する。このと
き、カムギア59の第2のカム溝61によって連結レバ
ー67を介して作動レバー73を図1において時計回り
方向に回動することで、係合溝138及びガイドピン1
31を介して支持アーム132及びピンチアーム129
を時計回り方向に回動する。このようにしてピンチロー
ラ127は所定の軌跡を経てキャプスタン101に当接
した位置に移動することができる。
【0043】また、このピンチローラ127の移動の際
に、ガイドアーム139の係合ピン142がガイド溝1
44に案内され、ガイドアーム139が時計回りに回動
して所定の位置に移動することができる。
【0044】ここで、巻取リール4側及び供給リール3
側に設けられる各種のブレーキ機構について説明する。
図1に示すように、巻取リール4側にはローディング時
に磁気テープ1の引出し方向(図1において反時計回り
方向)への巻取リール4の回転を規制するラチェットブ
レーキ150が設けられている。即ち、巻取リール側の
ターンテーブル106には外周部にラチェット151が
形成される一方、スライドシャーシ15には枢軸152
によってラチェットブレーキレバー153が回動自在に
取付けれ、このラチェットブレーキレバー153の一端
にはラチェット151に係止する係止爪154が固定さ
れ、他端には係合ピン155が固定されている。そし
て、このラチェットブレーキレバー153はスプリング
156によって図1において中立点を境に時計回り方
向、または反時計回り方向のいずれかに付勢されてい
る。
【0045】一方、ベースシャーシ41にはギアプーリ
109に連接してT字形状をなす切換レバー157が枢
軸158によって回動自在に取付けられ、この切換レバ
ー157の一端にはギアプーリ109に噛み合い可能な
リリースギア159が枢支され、このリリースギア15
9にはカム160が一体に形成されている。そして、切
換レバー157の他端にはピン161が固定され、この
ピン161は作動制御部を構成する連結レバー67の切
欠162に係脱自在となっている。また、リリースギア
159に隣接してシーソーレバー163が揺動自在に支
持され、一端がリリースギア159のカム160に係合
できるようになっている。更に、このシーソーレバー1
63に隣接して解除レバー164が枢軸165によって
回動自在に取付けられ、一端がシーソーレバー163の
他端と連結ピン166によって連結され、他端にはラチ
ェットブレーキレバー153の係合ピン155に係合可
能な係合片167が一体に形成されている。ところで、
作動レバー73にはラチェットブレーキレバー153の
係合ピン155が挿入可能なV字状の溝を有する操作片
168が形成されている。即ち、切換レバー157、リ
リースギア159、シーソーレバー163、解除レバー
164等により解除機構部構成される。
【0046】従って、磁気テープ1のローディング時に
ラチェットブレーキレバー153はスプリング156の
付勢力によって係止爪154が巻取リール側のターンテ
ーブル106のラチェット151に係止された状態で保
持されており、巻取リール4におけるローディング時の
磁気テープ1の引出し方向(図1において反時計回り方
向)への回転が阻止される。そして、キャプスタンモー
タ103を駆動してキャプスタンギア102を回転させ
ると、その駆動力はギアプーリ104及びベルト110
を介してギアプーリ109に伝達される。このとき、切
換レバー157のピン161が連結レバー67の切欠1
62に係合してこの切換レバー157が回動することで
リリースギア159がギアプーリ109に噛み合ってい
る場合、リリースギア157はギアプーリ104の回転
力が伝達されて図1において反時計回り方向に回転する
ことができる。すると、リリースギア159のカム16
0によってシーソーレバー163が揺動し、解除レバー
164が回動して係合片167がラチェットブレーキレ
バー153の係合ピン155を押してラチェットブレー
キレバー153を図1において反時計回り方向に回転す
ることで、係止爪154によるラチェット151への係
止が解除され、ターンテーブル106の拘束が解除され
て巻取リール4は磁気テープ1の引き出し方向に回転可
能となる。なお、切換レバー157のピン161が連結
レバー67の切欠162に係合していない場合には、切
換レバー157は回動しないのでリリースギア159と
ギアプーリ109とは噛み合わず、ラチェットブレーキ
150は解除されない。
【0047】また、ローディング終了後には、作動レバ
ー73を枢軸74を中心として時計回り方向に回動させ
ると、操作片168が係合ピン155を押して、前述と
同様に、ラチェットブレーキレバー153を回動するこ
とで、ターンテーブル106の拘束が解除されて巻取リ
ール4は回転可能となる。
【0048】一方、供給リール3側には磁気テープ1の
ローディング時に磁気テープ供給リール3の慣性力によ
る磁気テープ供給方向への回転を規制するソフトブレー
キ171及び、ローディング完了時に同様に磁気テープ
供給方向へ回転を規制するラチェットブレーキ172が
設けられている。即ち、ソフトブレーキレバー173は
枢軸174によってスライドシャーシ15に回動自在に
取付けられると共にその先端部にはターンテーブル10
5の外周部に圧接する圧接部材175が装着されてい
る。
【0049】一方、ラチェットブレーキレバー176は
同じく枢軸174によってスライドシャーシ15に回動
自在に取付けられると共にその先端部にはターンテーブ
ル105のギア部107に係止する係止爪177が一体
に形成されている。そして、ソフトブレーキレバー17
3とラチェットブレーキレバー176との間にはスプリ
ング178が張設され、ソフトブレーキレバー173は
図1において時計回り方向に、即ち、圧接部材175が
ターンテーブル105の外周部にに圧接する方向に、ラ
チェットブレーキレバー176は反時計回り方向に、即
ち、係止爪177がターンテーブル105のギア部10
7に係止する方向にそれぞれ付勢されている。
【0050】また、ソフトブレーキレバー173及びラ
チェットブレーキレバー176にはそれぞれカムピン1
79,180が固定されている。一方、駆動アーム62
には各レバー173,176の移動を規制するカム面1
81が形成されると共に、カムギア88にはラチェット
ブレーキレバー176を作動制御するカム溝182が形
成されている。
【0051】従って、磁気テープ1のローディング時に
ソフトブレーキレバー173はスプリング178の付勢
力によって時計回り方向に付勢されることで、圧接部材
175が供給リール側のターンテーブル105に圧接
し、磁気テープ供給リール3の慣性力による磁気テープ
供給方向(図1において時計回り方向)への回転が阻止
される。また、ラチェットブレーキレバー176は駆動
アーム62のカム面181がカムピン180に当接する
ことでその位置に保持され、係止爪177は供給リール
側のターンテーブル105のギア部107に係止せず、
供給リール4におけるローディング時の回転が阻止され
ることはない。
【0052】この状態からスライドシャーシ15を後方
(図1において上方)に移動させてローディングを行う
と、駆動アーム62が図1において反時計回り方向に回
動し、そのカム面181によりカムピン179を介して
ソフトブレーキレバー173をスプリング178の付勢
力に抗して反時計回り方向に回動させる。すると、圧接
部材175によるターンテーブル105への圧接が解除
され、供給リール3の回転規制が解除される。一方、こ
の作動と共に駆動アーム62のカム面181によるカム
ピン180の保持が解除され、ラチェットブレーキレバ
ー170はスプリング178の付勢力によって係止爪1
77がターンテーブル105のギア部107に係止する
ことで、ローディング完了時に供給リール3の磁気テー
プ供給方向への回転が阻止される。また、ローディング
完了後は、カムギア59を更に回転すると、カム溝18
2によりカムピン180を介してラチェットブレーキレ
バー170を回動させることで、係止爪177によるギ
ア部107への係止が解除され、供給リール3の回転規
制が解除される。
【0053】以下、上述した8ミリビデオにおけるカセ
ット2の収納、及び磁気テープ1のローディング並びに
走行駆動等についてその作動の流れを説明する。
【0054】カセットケース2を8ミリビデオ本体内に
装着する場合、図5に示すように、上昇位置にあるカセ
ットホルダー11内に前方からカセットケース2を挿入
する。そして、イジェクト(上昇)位置からこのカセッ
トホルダー11を上部から押し下げると、昇降機構1
6,17の各アーム19,20が傾倒し、カセットケー
ス2を収納したカセットホルダー11は下降位置に移動
する。このとき、カセットホルダー11(カセットケー
ス2)は水平状態を保ち、左右の昇降機構16,17は
が期して作動することでカセットホルダー11の下降時
におけるねじれ当が防止される。カセットホルダー11
が下降すると、このカセットホルダー11は下降位置で
ロック機構32により拘束され、これを図示しない検出
してマイクロコンピュータはモータドライブ回路を介し
て駆動モータ51を駆動し、カセットホルダー11が支
持されたスライドベース15は移動を開始する。
【0055】カセットホルダー11が完全に下降位置へ
移動してロック機構32によりその下降位置で拘束され
ると、駆動モータ51が駆動してカセットホルダー11
が支持されたスライドベース15をスライドさせる。即
ち、図1及び図3に示すように、駆動モータ51が駆動
すると、その駆動力が駆動ギア50及び各連結ギア52
〜58を介してカムギア59に伝達され、このカムギア
59が回転する。すると、カムギア59の第1のカム溝
60によりカム軸66を介して駆動アーム62を同図に
おいて反時計回り方向に回動させ、図2及び図4に示す
ように、スライドシャーシ15と共にカセットホルダー
11がベースシャーシ41に沿って後方(同図において
上方)に移動し、所定の位置で停止する。
【0056】この駆動モータ51によるスライドシャー
シ15のスライド移動と共に磁気テープ1のローディン
グが行われる。スライドシャーシ15のイジェクト(下
降)位置は磁気テープ1のアンローディング状態であ
り、この状態からスライドシャーシ15をスライド移動
させると共に磁気テープ1を引き出すことでローディン
グが行われる。
【0057】即ち、図2及び図4に示すように、駆動モ
ータ51を駆動すると、前述したように、カムギア59
が回転し、その駆動力は第1駆動ギア84及び第2駆動
ギア85に伝達され、第1リングギア89及び第2リン
グギア90が互いに異なる方向、第1リングギア89は
同図において時計回り方向に、第2リングギア90は反
時計回り方向にそれぞれ回転する。すると、第1ガイド
ベース93はローディングガイド溝91に沿って移動す
る一方、第2ガイドベース96はローディングガイド溝
92に沿って移動する。
【0058】従って、カセットケース2内の磁気テープ
1は第1ガイドベース93のガイドローラ94及びガイ
ドポスト95と第2ガイドベース96のガイドローラ9
7及びガイドポスト98,99によって引き出されて回
転ヘッドドラム87の外周面に摺接される。
【0059】また、磁気テープ1は第1及び第2ガイド
ベース93,96の移動によるローディングと共に、回
転ヘッドドラム87の両側において複数のガイドローラ
あるいはガイドポストによってもローディングが行われ
る。即ち、図1及び図3に示すように、スライドシャー
シ15の一側部において、このスライドシャーシ15が
後方に移動すると、各リンク118,119のピン12
2,123がガイド溝125,126に沿って移動する
ことで各リンク118,119がそれぞれ回動し、図2
及び図4に示すように、ガイドローラ116及びガイド
ポスト117が移動して磁気テープ1を引き出す。
【0060】更に、スライドシャーシ15の他側部にお
いて、スライドシャーシ15が後方に移動すると、支持
アーム132のガイドピン131がガイド溝132に案
内されて移動し、この支持アーム132及びピンチアー
ム129が回動する。そして、支持アーム132が所定
量回動すると、ガイドピン131がガイド溝132を外
れて作動レバー73の係合溝138に嵌入する。このよ
うにしてピンチローラ127が移動して磁気テープ1を
引き出し、このピンチローラ127の移動の際にガイド
アーム139が回動し、ガイドローラ128が磁気テー
プ1をガイドする。
【0061】このような磁気テープ1のローディング時
に磁気テープ1が巻かれているカセットケース2の供給
リール3及び巻取リール4には各種のブレーキ150,
171,172が作用している。
【0062】磁気テープ1のローディング時に、図1に
示すように、巻取リール4側のラチェットブレーキレバ
ー153は係止爪154が巻取リール側のターンテーブ
ル106のラチェット151に係止された状態に保持さ
れており、巻取リール4におけるローディング時の磁気
テープ1の引出し方向(図1において反時計回り方向)
への回転が阻止される。従って、ローディング時に磁気
テープ1は巻取リール4からは引き出されず、巻取リー
ル4に巻き取られた記録済みの磁気テープ1に再び記録
してしまうのが防止される。
【0063】ところで、カセットホルダー11に挿入さ
れたカセットケース2内の磁気テープ1が全て巻取リー
ル4に巻かれ、供給リール3には磁気テープ1が巻かれ
ていない場合には、テープローディングを行うことがで
きず、磁気テープ1が切断してしまう。この場合、図示
しない検出器によってリードテープを検出し、図1に示
す状態からキャプスタンモータ103を駆動してキャプ
スタンギア102及びギアプーリ104、ベルト11
0、ギアプーリ109を介してリリースギア159を回
転し、そのカム160によってシーソーレバー163を
介して解除レバー164を回動し、係合片167がラチ
ェットブレーキレバー153の係合ピン155を押して
ラチェットブレーキレバー153を回転することで係止
が解除され、ターンテーブル106の拘束が解除されて
巻取リール4は磁気テープ1の引き出し方向に回転可能
となる。
【0064】また、磁気テープ1のローディング時に、
ソフトブレーキレバー173は圧接部材175が供給リ
ール側のターンテーブル105に圧接することで、供給
リール3の慣性力による磁気テープ供給方向への回転を
阻止する。そして、ローディングが完了すると、図2に
示すように、駆動アーム62のカム面181がカムピン
180を介してソフトブレーキレバー173を回動さ
せ、圧接部材175によるターンテーブル105への圧
接が解除されて供給リール3の回転規制が解除される。
【0065】一方、磁気テープ1のローディング時に、
図1に示すように、ラチェットブレーキレバー170は
駆動アーム62のカム面181がカムピン180に当接
することでその位置に保持され、係止爪177はターン
テーブル105のギア部107に係止せず、供給リール
3の回転は阻止されない。そして、ローディングが完了
すると、図2に示すように、駆動アーム62のカム面1
81によるカムピン180の保持が解除され、ラチェッ
トブレーキレバー170は係止爪177がターンテーブ
ル105のギア部107に係止することで、供給リール
3は磁気テープ供給方向への回転が阻止される。
【0066】以上のように、磁気テープ1は各ガイドロ
ーラ94,97,116,128及びガイドポスト9
5,98,99,117、ピンチローラ127によって
カセットケース2内から引き出されて所定の軌跡にロー
ディングされることとなる。なお、図2及び図4に示す
磁気テープ1のローディング状態は、8ミリビデオにお
けるストップの状態である。
【0067】この状態から操作者がプレイボタンを押す
と、駆動モータ62が再び駆動し、カムギア59が回転
して第2のカム溝61によって連結レバー67を介して
作動レバー73を図4において時計回り方向に回動す
る。すると、作動レバー73の係合溝138及びガイド
ピン131を介して支持アーム132及びピンチアーム
129を時計回り方向に回動する。従って、ピンチロー
ラ127はキャプスタン101に当接してこのキャプス
タン101と共に磁気テープ1を挟んだ位置に移動して
駆動モータ51が停止する。
【0068】また、前述したように、作動レバー73が
回動すると、操作片168が係合ピン155を押してラ
チェットブレーキレバー153を回動することで、ター
ンテーブル106の拘束が解除されて巻取リール4は回
転可能となる。更に、カムギア59が回転すると、カム
溝182によりカムピン180を介してラチェットブレ
ーキレバー176を回動させることで、係止爪177に
よるギア部107への係止が解除され、供給リール3の
回転規制が解除される。
【0069】このように供給リール3及び巻取リール4
の回転規制が解除されると、巻取リール4が駆動回転し
て磁気テープを走行することができる。即ち、キャプス
タンモータ103を駆動すると、キャプスタンギア10
2が回転してその回転力がギアプーリ104及びベルト
110を介してギアプーリ109に伝達され、このギア
プーリ109が回転する。すると、アイドルギア114
が回転すると共にブラケット113が巻取リール4側に
回動し、アイドルギア114が巻取リール側のターンテ
ーブル106のギア部108に噛み合う。従って、アイ
ドルギア114の回転力がターンテーブル106に伝達
され、このターンテーブル105が時計回り方向に回転
する。すると、巻取リール4が同様の方向に回転して磁
気テープ1は送り方向に走行する。そして、磁気テープ
1が走行するのに伴って記録あるいは再生を行うことが
できる。
【0070】なお、磁気テープ1の走行軌跡はカセット
ケース2内から引き出された磁気テープ1がガイドロー
ラ116及びガイドポスト117、インピーダンスロー
ラ100、ガイドローラ97、ガイドポスト99を介し
て回転ヘッドドラム87の外周面に摺接され、ガイドポ
スト95,98、ガイドローラ94、キャプスタン10
1(ピンチローラ127)、ガイドローラ128を経
て、再び、カセットケース2内に入り込むものとなる。
【0071】磁気テープ1の記録あるいは再生が終了
し、磁気テープ1の走行中に操作者がストップボタンを
押すと、キャプスタンモータ103が停止して巻取リー
ル4の回転が停止すると共に、駆動モータ51が前述と
は逆に回転してピンチローラ127はキャプスタン10
1から退避する。また、ラチェットブレーキ151は巻
取リール4を拘束して回転を阻止し、ラチェットブレー
キ171は供給リール4を拘束して回転を阻止する。
【0072】そして、磁気テープ1の停止時に操作者が
イジェクトボタンを押すと、駆動モータ51が逆回転し
て磁気テープ1のローディングが解除されてカセットケ
ース2内に戻されると共にスライドシャーシ15が前方
にスライドしてアンローディング状態となる。
【0073】スライドシャーシ15が図1及び図3に示
すアンローディング位置に移動すると、ロック機構32
が解除され、昇降機構16,17のアーム19,20は
スプリング27の付勢力によって起立し、カセットホル
ダー11が上昇する。この昇降機構16,17によるカ
セットホルダー11の上昇時に、このカセットホルダー
11はスプリング27の付勢力によって上昇するが、ダ
ンパ機構31の作用によって作動が緩やかとなり、カセ
ットホルダー11の昇降時における衝撃及び振動が軽減
されて緩やかに作動する。そして、カセットホルダー1
1が上昇した後、カセットホルダー11内からカセット
ケース2を取り出すことができる。
【0074】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のリールブレーキ駆動機構によれば、磁気記
録再生装置において、磁気テープのローディング時に磁
気テープ巻取リール側の回転体に係止して巻取リールの
テープ巻出方向への回転を規制するラチェットブレーキ
と、磁気テープ供給リール及び巻取リールを回転駆動す
るアイドルギアの駆動プーリの回転力によりラチェット
ブレーキの規制を解除可能な解除機構部とを設け、作動
制御部によりラチェットブレーキと解除機構部との連動
を制御するようにしたので、ラチェットブレーキの作動
を作動制御部により制御でき、ラチェットブレーキの解
除に必要な駆動力をアイドルギアから得ることとなり、
その駆動伝達系の構成が簡単となって装置の小型軽量化
を図ることができると共に駆動伝達能力もアップして必
要時に確実にラチェットブレーキの作動及び解除動作を
行うことで作動性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリールブレーキの駆動
機構が装備された8ミリビデオにおけるアンローディン
グ状態を表すスライドシャーシの平面図である。
【図2】ローディング状態を表すスライドシャーシの平
面図である。
【図3】8ミリビデオにおけるアンローディング状態を
表すベースシャーシの平面図である。
【図4】ローディング状態を表すベースシャーシの平面
図である。
【図5】カセットホルダーの斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 カセットケース 3 供給リール 4 巻取リール 11 カセットホルダー 15 スライドシャーシ 16,17 昇降機構 41 ベースシャーシ 51 駆動モータ 59 カムギア 60,61 カム溝 62 駆動アーム 73 作動レバー 87 回転ヘッドドラム 101 キャプスタン 103 キャプスタンモータ 104 ギアプーリ 109 ギアプーリ(駆動プーリ) 105,106 ターンテーブル 110 ベルト 114 アイドルギア 127 ピンチローラ 150 ラチェットブレーキ 151 ラチェット 153 ラチェットブレーキレバー 154 係止爪 159 リリースギア 163 シーソーレバー 164 解除レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内でカセットを支持するスライドシ
    ャーシがベースシャーシに対してスライド自在に支持さ
    れると共に、前記ベースシャーシとスライドシャーシと
    が駆動アームによって連結され、駆動回転自在なカムギ
    アによって該駆動アームを回動させることで前記スライ
    ドシャーシをカセット着脱位置と記録再生位置との間で
    移動可能とされ、且つ、前記ベースシャーシに磁気テー
    プを回転ヘッドドラムに巻き付けるローディング機構が
    装着された磁気記録再生装置において、磁気テープのロ
    ーディング時に磁気テープ巻取リール側の回転体に係止
    して前記巻取リールのテープ巻出方向への回転を規制す
    るラチェットブレーキと、磁気テープ供給リール及び巻
    取リールを回転駆動するアイドルギアの駆動プーリの回
    転力により該ラチェットブレーキの規制を解除可能な解
    除機構部と、前記ラチェットブレーキと該解除機構部と
    の間に介在して両者の連動を制御する作動制御部とを設
    けたことを特徴とするリールブレーキの駆動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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