JP3070626U - 書籍等の送付用パッケ―ジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外包体の台板の上に書籍等を置きやすく、か
つ、内包体の接合片が剥がれにくく、さらに、外包体に
おける台板の前後の端縁が破損しにくい書籍等送付用パ
ッケージを提供する。 【解決手段】 書籍等を載置する台板２の左右の両側端
に折り目３，４を介して内側方向へ折り曲げることによ
り一部を互いに重ね合わせ可能で且つそれぞれ外側方向
へ展開も可能な蓋板５，６を連設した厚紙製の外包体１
と、押え板９，１０の一端に折り目１１，１２を介して
連設した接合片１３，１４を上記外包体１における台板
２の前後両端にそれぞれ折り目１１，１２を内側に位置
させた向きで且つその端縁１３ａ，１４ａを台板２の端
縁２ａ，２ｂと一致させて接着した前後一対の同じく厚
紙製の内包体７，８とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、本や雑誌などを郵便や宅配便などで送付する場合に、その本や雑誌 などを包装する書籍等の送付用パッケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５に示すようなダンボール等厚紙製の外包体２０と内包体２１，２２ とによって構成した書籍等送付用パッケージが公知である。その外包体２０は中 央部に書籍等を置く台板２３を有し、その台板２３の左右の両側端にそれぞれ折 り目２４，２５を介して蓋板２６，２７を連設している。その蓋板２６，２７は 内側方向へ折り曲げることにより一部を互いに重ね合わせ可能で且つそれぞれ外 側方向へ展開も可能である。内包体２１，２２は前後一対で構成し、それぞれ押 え板２８，２９の一端に折り目３０，３１を介して接合片３２，３３を連設して いる。そして、内包体２１，２２は外包体２０における台板２３の前後両端近傍 に接合片３２，３３を折り目３０，３１が外側に位置するような向きで接着して いる。

【０００３】

【従来技術の問題点】

上記従来例は、書籍等を置く外包体２０の台板２３の上面に内包体２１，２２ における接合片３２，３３の端縁３２ａ，３３ａによる段差が存在するので、書 籍等を置きにくいという不満がある。また、内包体２１，２２の押え板２８，２ ９は接合片３２，３３に対し折り目３０，３１の位置で内側方向へ折り返すこと になるが、そのとき接合片３２，３３における接着した側の面が引張力を受けて 伸びるので、接合片３２，３３が剥がれやすいという不満もある。さらに、外包 体２０の台板２３における前後の両端縁が送付中に物に当たって変形したり破損 しやすいという不満もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は上記従来例の不満を解消すること、すなわち、外包体の台板の上に書 籍等を置きやすく、かつ、内包体の接合片が剥がれにくく、さらに、外包体にお ける台板の前後の端縁が破損しにくい書籍等送付用パッケージの提供を課題とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の書籍等送付用パッケージは、書籍等を載 置する台板２の左右の両側端に折り目３，４を介して内側方向へ折り曲げること により一部を互いに重ね合わせ可能で且つそれぞれ外側方向へ展開も可能な蓋板 ５，６を連設した厚紙製の外包体１と、押え板９，１０の一端に折り目１１，１ ２を介して連設した接合片１３，１４を上記外包体１における台板２の前後両端 にそれぞれ折り目１１，１２を内側に位置させた向きで且つその端縁１３ａ，１ ４ａを台板２の端縁２ａ，２ｂと一致させて接着した前後一対の同じく厚紙製の 内包体７，８とから成る、という構成を採るものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図１乃至図４を用いて本考案の実施の形態を説明する。まず、本考案の 書籍等送付用パッケージは、外包体１と前後一対の内包体７，８とによって構成 する。なお、外包体１と内包体７，８は共にダンボール等の厚紙を用いて製造す ることができる。

【０００７】 外包体１は中央部に台板２を配して、その台板２における左右の両側端にそれ ぞれ折り目３，４を介して蓋板５，６を連設する。これらの蓋板５，６は内側方 向へ折り曲げることにより台板２の上で互いに一部を重ね合わせ可能となし、又 、それぞれ外側方向へ展開可能とする。

【０００８】 内包体７，８は前後一対で構成し、これら内包体７，８は押え板９，１０の一 端に折り目１１，１２を介して接合片１３，１４を連設した構造とする。

【０００９】 一対の内包体７，８は上記台板２の前後両端にそれぞれ接合片１３，１４を接 着することにより外包体１と一体化する。なお、接着とは接着剤１５（粘着剤や 糊なども含むものとする）を使用した接合の他に、両面接着テープなどを使用し た接合も含むものとする。その場合、接合片１３，１４の端縁１３ａ，１４ａを 台板２の前後の端縁２ａ，２ｂに一致させて、折り目１１，１２を接合片１３， １４の幅だけ台板２の前後の端縁２ａ，２ｂより内側に位置させる。つまり、内 包体７，８は一番外側に接合片１３，１４を位置させて、その内側に折り目１１ ，１２を介して押え板９，１０を位置させ、押え板９，１０が接合片１３，１４ に対し折り返し構造とならないようにする。

【００１０】 書籍等を包装する場合は、外包体１の左右の蓋板５，６を外側方向へ展開した 状態にして、その台板２の上に書籍等（図示せず）を置いてから、その上に内包 体７，８の押え板９，１０を内側方向へ倒して被せ、さらにその上に、図４に示 すように外包体１の蓋板５，６を内側へ折り曲げることにより被せて、その左右 の蓋板５，６を固定すればよい。左右の蓋板５，６を固定するには、それらの外 面に粘着テープなどを両者に跨るように貼り付ける等の方法があるが、重ね合わ せたときに外側に位置する一方の蓋板６の内面に予め両面接着テープを貼り付け たり、剥離紙で覆った接着剤塗布部を設けておくことも可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の書籍等の送付用パッケージは、まず、外包体１における台板２の上に 内包体７，８の接合片１３，１４の端縁１３ａ，１４ａによる段差が生じないの で、台板２の上に書籍等を置きやすいという効果がある。また、内包体７，８の 押え板９，１０を接合片１３，１４に対して折り返さないことにより、押え板９ ，１０を内側方向へ倒すときに接合片１３，１４の接着した側の面が引張られて 伸びることがないので、接合片１３，１４が剥がれにくいという効果がある。さ らに、外包体１における台板２の前後の端縁２ａ，２ｂと内包体７，８の接合片 １３，１４の端縁１３ａ，１４ａとを一致させることにより、端縁全体の厚さが 増大して補強されるのでその端縁が破損しにくくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】外包体の蓋板及び内包体の押え板を外側方向へ
展開した状態の斜視図である。

【図２】内包体の押え板を内側方向へ倒す状態の一部切
截斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線における一部拡大断面図であ
る。

【図４】書籍等を包装した状態の斜視図である。

【図５】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 外包体 ２ 台板 ３ 折り目 ４ 折り目 ５ 蓋板 ６ 蓋板 ７ 内包体 ８ 内包体 ９ 押え板 １０ 押え板 １１ 折り目 １２ 折り目 １３ 接合片 １４ 接合片 １５ 接着剤 ２０ 外包体 ２１ 内包体 ２２ 内包体 ２３ 台板 ２４ 折り目 ２５ 折り目 ２６ 蓋板 ２７ 蓋板 ２８ 押え板 ２９ 押え板 ３０ 折り目 ３１ 折り目 ３２ 接合片 ３３ 接合片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 書籍等を載置する台板２の左右の両側端
   に折り目３，４を介して内側方向へ折り曲げることによ
   り一部を互いに重ね合わせ可能で且つそれぞれ外側方向
   へ展開も可能な蓋板５，６を連設した厚紙製の外包体１
   と、押え板９，１０の一端に折り目１１，１２を介して
   連設した接合片１３，１４を上記外包体１における台板
   ２の前後両端にそれぞれ折り目１１，１２を内側に位置
   させた向きで且つその端縁１３ａ，１４ａを台板２の端
   縁２ａ，２ｂと一致させて接着した前後一対の同じく厚
   紙製の内包体７，８とから成る書籍等の送付用パッケー
   ジ。