JP3070532B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3070532B2
JP3070532B2 JP9180088A JP18008897A JP3070532B2 JP 3070532 B2 JP3070532 B2 JP 3070532B2 JP 9180088 A JP9180088 A JP 9180088A JP 18008897 A JP18008897 A JP 18008897A JP 3070532 B2 JP3070532 B2 JP 3070532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
metal film
photoresist
coated glass
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9180088A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1126475A (ja
Inventor
直喜 佐倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9180088A priority Critical patent/JP3070532B2/ja
Publication of JPH1126475A publication Critical patent/JPH1126475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3070532B2 publication Critical patent/JP3070532B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に電解効果トランジスタの電極形成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、GaAsFETのゲート電極
を形成する工程においては、レジスト開口パターンを利
用した蒸着リフトオフ法が用いられている。例えば特開
平5−29213に記載されている従来の形成工程につ
いて図面を参照して説明する。
【0003】図5は、従来の半導体装置におけるゲート
電極の製造方法の一例を示す工程図である。ます、図5
(a)に示すように、半絶縁性基板51上に動作層52
を形成する。その後、レジスト膜53を塗布し、UV光
もしくは、電子線による露光を行い、現像して、逆テー
パー形状の側壁を持つ開口パターンを得る。
【0004】次に、図5(b)に示すように、レジスト
膜53をマスクとして、リン酸系のエッチング液により
動作層52のエッチングを行い、動作層を適当な厚さに
調節する。次に、Al等のショットキー金属膜54をレ
ジスト膜53上から基板全面に蒸着する。次に、レジス
ト膜53上の不要ゲート金属膜54を、有機溶媒中でレ
ジスト膜53を溶解させるリフトオフ法により除去し
て、図5(c)に示すようなゲート電極56が得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法で
は、レジストパターンをマスクにして、A1ゲート金属
をリフトオフしてゲート電極を作る場合、レジスト膜か
らのガス放出によりショットキー界面が汚染されて特性
が悪化する問題がある。
【0006】また、金属膜成膜時の基板温度上昇により
レジストパターンの開口寸法が広がるといった変形が起
こるため、複数の金属膜を順次積層すると上層の金属膜
が側面からこぼれて基板に直接付着するという問題があ
る。
【0007】さらに、高融点金属膜を成膜すると、過度
の温度上昇のためレジスト膜が焼き付いてリフトオフ時
に除去できない。そのため、電極に使用できる金属種が
制限される。
【0008】本発明は上記従来技術の問題点を解消し
て、さらに (イ)ゲート電極の性能向上、即ち、FETの動作速度
の高速化のため、ゲート電極の微細化を行う。 (ロ)ゲート電極の信頼性向上、即ち高融点の金属をゲ
ート電極に使用できるようにして、FETの信頼性を向
上させる。 (ハ)生産性向上、即ち、高融点の金属をゲート電極に
用いて、以降の工程への高温プロセスの導入を可能とす
ることにより、プロセス選択の自由度を上げて生産性を
向上させることを課題として検討した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは上記の改
良を目的として鋭意検討を行い本発明に到達した。即
ち、本発明は、FETの動作速度の高速化のため、ゲー
ト電極の微細化を行と、ゲート断面積が減少してゲート
抵抗が増大しFETの特性が劣化することを、低抵抗金
属膜を含んだ積層構造による防ぐことを可能にした。ま
た高融点の金属をゲート電極に用いることを可能にし
て、FETの信頼性を向上させた。また積層した低抵抗
金属がGaAs界面から拡散して、ショットキー特性を
悪化させることを防ぎ、FETの信頼性を向上させた。
また、高融点の金属をゲート電極に用いることで、以降
の工程への高温プロセスの導入を可能とすることによ
り、プロセス選択の自由度を上げて生産性を向上させる
ことを可能とした。
【0010】本発明は以下の発明および実施態様を包含
する。
【0011】半導体装置の製造方法において、 (1)半絶縁性基板上に動作層を形成する工程と、 (2)フォトレジストにより前記半絶縁基板上に順テー
パー状のパターンを形成する工程と、 (3)塗布ガラスを前記フォトレジストパターンより薄
い膜厚で塗布し、ベークする工程と、 (4)リフトオフにより前記フォトレジストを除去して
逆テーパー状の開口パターンを得る工程と、 (5)前記塗布ガラスを焼成する工程と、 (6)前記工程の後に金属膜を成膜する工程と、 (7)リフトオフにより前記塗布ガラス膜および塗布ガ
ラス膜上の全属膜を除去する工程、とを特徴とする半導
体装置の製造方法。
【0012】半導体装置の製造方法において、(1)半絶縁性基板上に動作層を形成する工程と、 (2)フォトレジストにより前記半絶縁基板上に順テー
パー状のパターンを形成する工程と、 (3)塗布ガラスを前記フォトレジストパターンより厚
い膜厚で塗布し、ベークする工程と、 (4)前記塗布ガラスを前記フォトレジストの上面に達
するまでエッチングする工程と、 (5)前記フォトレジストを除去して逆テーパー状の開
口パターンを得る工程と、 (6)前記塗布ガラスを焼成する工程と、 (7)前記工程の後に金属膜を成膜する工程と、 (8)リフトオフにより前記塗布ガラス膜および塗布ガ
ラス膜上の全属膜を除去する工程、とを特徴とする半導
体装置の製造方法。
【0013】 該金属膜が複数層の金属膜であるま
たは記載の半導体装置の製造方法。 前記フォトレ
ジストパターンがゲート電極パターンである乃至の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。
【0014】
【作用】本発明では順テーパー状の断面形状を持つレジ
ストパターンを形成した後、塗布ガラスを塗布しレジス
トを除去することにより、逆テーパー状の断面形状を持
っ開口パターンを形成することができる。この開口パタ
ーンを持つ塗布ガラス膜を用いるため、ゲート電極金属
を成膜する時にはフォトレジスト膜は既に除去されてい
るので昇温により、有機樹脂の分解に起因するガス放出
が無く、パターンの変形も生じない。
【0015】そのため、ショットキー界面の汚染による
FET特性の悪化を防ぐことができる。また、ゲート電
極金属の成膜時の温度上限余裕が広がり、ゲート電極と
してW、MO、Pt等の高融点金属を用いることが可能
となる。その結果、FETの信頼性が向上する。また、
グート形成後の工程における温度上限余裕が広がるた
め、使用可能な工程の自由度が高まり生産性が向上す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態は、図
1(a)に示すように、半絶縁性基板上1に動作層2を
形成した上に、ポジ型のフォトレジスト膜3を塗布し、
UV光により露光し、現像してライン状のレジストパタ
ーンを形成する。また、ネガ型のフォトレジスト膜3を
用いても良く、この場合には、露光に電子線等を用い
る。ここで、レジストパターンの断面形状は、順テーパ
ー状の側壁を持つことが必要である。テーパー角は45
゜〜80゜が良く、線幅が底部で0.2μm程度の時、
フォトレジスト膜3の膜厚は300nm程度以上が望ま
しいが、アスペクト比とテーパー角により制限される。
【0017】次に、塗布ガラス膜4(SOG)を塗布し
た後、ベークを行う。塗布ガラス膜4の膜厚は、後でフ
ォトレジスト膜を除去できるようにフォトレジスト膜3
の膜厚よりも薄い必要があり、例えば、フォトレジスト
膜3の膜厚が300nmのとき、塗布ガラス膜4の膜厚
は280nm以下にするのがよい。
【0018】ベークは、90℃〜180℃程度の温度で
行い、塗布ガラス膜4中の溶媒を揮発させる。このべー
ク温度の上限は、フォトレジスト膜3のガラス転移点温
度またはガス放出による質量減少開始温度等により表さ
れる耐熱温度により制限される。
【0019】次に、図1(b)のようにフォトレジスト
膜3の上部の角の部分は、塗布ガラス膜4の平担化効果
のため非常に薄くなっており、有機溶媒等に浸すことに
より、この部分よりフォトレジスト膜3のみを選択的に
溶解させて、容易にフォトレジスト膜3およびフォトレ
ジスト膜3上の塗布ガラス膜4をリフトオフ除去するこ
とができる。その結果、図1(c)に示すような塗布ガ
ラス膜3上の逆テーパー形状の開口パターンを得る。
【0020】その後、300℃〜600℃程度の温度で
塗布ガラス膜3の焼成を行う。この焼成温度は、後述す
る金属膜の成膜時基板温度より高い必要がある。
【0021】次に、塗布ガラス膜4をマスクとして、リ
ン酸系のエッチング液によりウェットエッチングして、
適当な深さのリセス段差5を形成する。リセス段差5の
深さは、例えば、動作層2の厚さ200nmに対して、
100nm程度となる。その後、ショットキー金属膜
6、バリア金属膜7、低抵抗金属膜8を順次被着する。
これらの金属膜の成膜には、蒸着法を用いるかまたは、
コリメーター等により直進性を高めたスパッタ法を用い
る。
【0022】ここで、フオトレジスト膜3上に堆積した
金属膜と、開口パターン内に堆積した金属膜が接触しな
いように、金属膜の合計膜厚が、塗布ガラス膜4の膜厚
を越えないようにする必要がある。また、各金属膜は、
ガラス膜を除去するために使用するHF水溶液に対して
不溶であることが必要であり、例えばショットキー金属
膜6にはMO、W等の金属またはそれらのSi化物、バ
リア金属膜7にはPt等、低抵抗金属膜8には、Λu等
を用いるのが良い。
【0023】次に、塗布ガラス膜4を選択的にウェット
エッチングして、塗布ガラス膜4上のショットキー金属
膜6、バリア金属膜7、低抵抗金属膜8をリフトオフ除
去することにより、図1(e)に示すように、ゲート電
極9を得る。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態は、図3
(a)に示すように、半絶縁性基板上31に動作層32
を形成した上に、ポジ型のフォトレジスト膜33を塗布
し、UV光により露光し、現像してライン状のレジスト
パターンを形成する。また、ネガ型のフォトレジスト膜
33を用いても良く、この場合には、露光に電子線等を
用いる。ここで、レジストパターンの断面形状は、順テ
ーパー状の側壁を持っことが必要である。テーパー角は
45゜〜80゜が良く、線幅が底部で0.2μm程度の
時、フォトレジスト膜33の膜厚は300nm程度以上
が望ましいが、アスペクト比とテーパー角により制限さ
れる。
【0025】次に、塗布ガラス膜34(SOG)を塗布
した後、ベークを行う。塗布ガラス膜34の膜厚は、フ
ォトレジスト膜33の膜厚よりも厚い必要があり、例え
ば、フォトレジスト膜33の膜厚が300nmのとき、
塗布ガラス膜34の膜厚は320nm以上にするのがよ
い。ベークは、90℃〜180℃程度の温度で行い、塗
布ガラス膜34中の溶媒を揮発させる。このべーク温度
の上限は、フォトレジスト膜33のガラス転移点温度ま
たはガス放出による質量減少開始温度等により表される
耐熱温度により制限される。
【0026】次に、ドライエッチング法により塗布ガラ
ス膜34をエッチバックし、フォトレジスト膜33上の
塗布ガラス34を除去する。有機溶媒等に浸すことによ
り、フォトレジスト膜33を溶解させて、フォトレジス
ト膜33を除去する。その結果、図3(c)に示すよう
な塗布ガラス膜33上の逆テーパー形状の開口パターン
を得る。その後、300℃〜600℃程度の温度で塗布
ガラス膜33の焼成を行う。この焼成温度は、後述する
金属膜の成膜時基板温度より高い必要がある。次に、塗
布ガラス膜34をマスクとして、リン酸系のエッチング
液によりウェットエッチして、適当な深さのリセス段差
35を形成する。リセス段差35の深さは、例えば、動
作層32の厚さ200nmに対して、100nm程度と
なる。その後、ショットキー金属膜36、バリア金属膜
37、低抵抗金属膜38を順次被着する。これらの金属
膜の成膜には、蒸着法を用いるかまたは、コリメーター
等により直進性を高めたスパッタ法を用いる。ここで、
塗布ガラス膜34上に堆積した金属膜と、開口パターン
内に堆積した金属膜が接触しないように、金属膜の合計
膜厚が、フォトレジスト膜33の膜厚を越えないように
する必要がある。また、各金属膜は、HF水溶液に対し
て不溶であることが必要であり、例えばショットキー金
属膜36にはMO、W等の金属またはそれらのSi化
物、バリア金属膜37にはPt等、低抵抗金属膜38に
は、Au等を用いるのが良い。
【0027】次に、塗布ガラス膜34を選択的にウェッ
トエッチングして、塗布ガラス膜34上のショットキー
金属膜36、バリア金属膜37、低抵抗金属膜38をリ
フトオフ除去することにより、図3(c)に示すよう
に、ゲート電極39を得る。
【0028】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して詳細
に説明する。
【0029】実施例1 本発明の第1の夫施例は、図1(a)に示すように、G
aAsの半絶縁性基板上1に工ピタキシャル成長法よた
はイオン注入法により動作層2を形成した上に、ポジ型
のフォトレジスト膜3を塗布し、KrFレーザー等の光
源を用いたUV光により露光し、現像してライン状のレ
ジストパターンを形成する。また、ネガ型のフォトレジ
スト膜3を用いても良くこの場合には、電子線等を用い
る。ここで、レジストパターンの断面形状は、順テーパ
ー状の側壁を持っことが必要である。テーパー角は45
゜〜80゜が良く、線幅は底部でO.2μm程度、フォ
トレジスト膜3の膜厚は300nm程度以上が望ましい
が、アスペクト比とテーパー角により制限される。
【0030】次に、図l(b)に示すように、塗布ガラ
ス膜4(SOG)を塗布した後、ベークを行う。塗布ガ
ラス膜4の膜厚は、例えば、フォトレジスト膜3の膜厚
が300nm程度であるのに対し、280nm程度とす
る。ベークは、オーブン等を用いて90℃〜180℃程
度の温度で行う。
【0031】次に、MEK(メチルエチルケトン)等に
浸すことにより、フォトレジスト膜3を溶解させて、フ
ォトレジスト膜3上の塗布ガラス膜4をリフトオフ除去
する。その結果、図1(c)に示すような塗布ガラス膜
4上の逆テーパー形状の開口パターンを得る。その後、
300℃〜600℃程度の温度で焼成を行う。
【0032】次に、図1(d)に示すように、塗布ガラ
ス膜3をマスクとして、リン酸系のエッチング液により
ウェットエッチして、リセス段差5を形成する。リセス
段差5の深さは、例えば、動作層2の厚さ200nmに
対して、100nm程度となる。その後、ショットキー
金属膜6、バリア金属膜7、低抵抗金属膜8を順次被着
する。これらの金属膜の成膜には、蒸着法を用いるかま
たは、コリメーター等により直進性を高めたスパッタ法
を用いる。膜厚は、フォトレジスト膜3上の平坦部にお
いてそれぞれ、例えば、ショットキー金属膜6が100
nm、バリア金属膜7が50nm、低抵抗金属膜8が2
50nm程度である。ここで、レジスト膜3上に堆積し
た金属膜と、開口パターン内に堆積した金属膜が接触し
ないように、金属膜の合計膜厚が、フォトレジスト膜3
の膜厚を越えないようにする必要がある。また、各金属
膜は、HF系の水溶液に対して不溶であることが必要で
あり、例えばショットキー金属膜6にはMO、バリア金
属膜7にはPt、低抵抗金属膜8には、Auを用いる。
【0033】次に、HF系の水溶液により塗布ガラス膜
3を溶解させ、塗布ガラス膜4上のショットキー金属膜
6、バリア金属膜7、低抵抗金属膜8を除去することに
より、図1(e)および図2に示すように、ゲート電極
9を得る。
【0034】本実施例では、以上のゲート電極形成工程
の後に、オーミック電極の合金化等の高温プロセスを行
うことが可能である。
【0035】実施例2 本発明の第2の実施例は、図3(a)に示すように、G
aAsの半絶縁性基板上31にエピタキシャル成長法ま
たはイオン注入法により動作層32を形成した上に、ポ
ジ型のフォトレジスト膜33を塗布し、KrFレーザー
等の光源を用いたUV光により露光し、現像してライン
状のレジストパターンを形成する。また、ネガ型のフォ
トレジスト膜33を用いても良くこの場合には、電子線
等を用いる。ここで、レジストパターンの断面形状は、
順テーパー状の側壁を持っことが必要である。テーパ口
角は45゜〜80゜が良く線幅は底部で0.2μm程
度、フォトレジスト膜33の膜厚は300nm程度以上
が望ましいが、アスペクト比とテーパー角により制限さ
れる。
【0036】次に、図3(b)に示すように、塗布ガラ
ス膜34(SOG)を塗布した後、ベークを行う。塗布
ガラス膜34の膜厚は、例えば、フォトレジスト膜33
の膜厚が300nm程度であるのに対し、320nm程
度とする。ベークは、オーブン等を用いて90℃〜18
0℃程度の温度で行う。
【0037】次に、ドライエッチング法により塗布ガラ
ス膜34をエッチバックし、フォトレジスト膜33上の
塗布ガラス34を除去する。そして、MEK(メチルエ
チルケトン)等に浸すことにより、フォトレジスト膜3
3を溶解させて、フォトレジスト膜33を除去する。そ
の結果、図3(c)に示すような塗布ガラス膜34上の
逆テーパー形状の開口パターンを得る。その後、300
℃〜600℃程度の温度で焼成を行う。
【0038】次に、図3(d)に示すように、塗布ガラ
ス膜34をマスクとして、リン酸系のエッチング液によ
りウェットエッチして、リセス段差35を形成する。リ
セス段差35の深さは、例えば、動作層32の厚さ20
0nmに対して、100nm程度となる。その後、ショ
ットキー金属膜36、バリア金属膜37、低抵抗金属膜
38を順次被着する。これらの金属膜の成膜には、蒸着
法を用いるかまたは、コリメーター等により直進性を高
めたスパッタ法を用いる。膜厚は、塗布ガラス膜34上
の平坦部においてそれぞれ、例えば、シヨットキー金属
膜36が100nm、バリア金属膜37が50nm、低
抵抗金属膜38が250nm程度である。ここで、レジ
スト膜33上に堆積した金属膜と、開口パターン内に堆
積した金属膜が接触しないように、金属膜の合計膜厚
が、塗布ガラス膜34の膜厚を越えないようにする必要
がある。また、各金属膜は、HF系の水溶液に対して不
溶であることが必要であり、例えばショットキー金属膜
36にはMO、バリア金属膜37にはPt、低抵抗金属
膜38には、Auを用いる。
【0039】次に、HF系の水溶液により塗布ガラス膜
34を溶解させ、塗布ガラス膜34上のショットキー金
属膜36、バリア金属膜37、低抵抗金属膜38を除去
することにより、図3(e)および図4に示す上うに、
ゲート電極39を得る。
【0040】本実施例では、以上のゲート電極形成工程
の後に、オーミック電極の合金化等の高温プロセスを行
うことが可能である。
【0041】
【発明の効果】第lの効果は、FETショットキー特性
が向上することである。その理由は、ゲート金属を成膜
する工程の下地が塗布ガラス膜であるため、樹脂の熱分
解や溶媒の揮発に起囚する有機ガスが生じず、ショット
キー界面が汚染されないためである。
【0042】第2の効果は、FETの信頼性の向上であ
る。その理由は、高耐熱性のショットキー金属膜を用い
ることができるため、高温条件下等における長期安定性
が向上するからである。また、2っ目の理由は、熱によ
る塗布ガラス膜の変形が生じないため(図1においてL
S0G1=LS0G2)、ゲートショットキー金属膜、バリア金
属膜、低抵抗金属膜を積層する構造を用いても、低抵抗
金属膜が直接GaAs基板に付着してショットキー界面
を汚染されることが無いからである。
【0043】第3の効果は、生産性の向上である。高耐
熱性のゲート金属膜を用いることが可能となるため、従
来のゲート電極形成後に高温となる工程を使用できない
という制限が無くなるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)本発明の第1の実施例の主要工
程断面図
【図2】本発明の第1の実施例の平面図
【図3】(a)〜(e)本発明の第2の実施例の主要工
程断面図
【図4】本発明の第2の実施例の平面図
【図5】(a)〜(c)従来例の主要工程断面図
【図6】従来例の平面図
【符号の説明】
1 半絶縁性基板 2 動作層 3 フォトレジスト膜 4 塗布ガラス膜 5 リセス段差 6 ショットキー金属膜 7 バリア金属膜 8 低抵抗金属膜 9 ゲート電極 31 半絶縁性基板 32 動作層 33 フォトレジスト膜 34 塗布ガラス膜 35 リセス段差 36 ショットキー金属膜 37 バリア金属膜 38 低抵抗金属膜 39 ゲート電極 51 半絶縁性基板 52 動作層 53 フォトレジスト膜 54 シヨットキー金属膜 55 リセス段差 56 ゲート電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)半絶縁性基板上に動作層を形成する
    工程と、 (2)フォトレジストにより前記半絶縁基板上に順テー
    パー状のパターンを形成する工程と、 (3)塗布ガラスを前記フォトレジストパターンより厚
    い膜厚で塗布し、ベークする工程と、 (4)前記塗布ガラスを前記フォトレジストの上面に達
    するまでエッチングする工程と、 (5)前記フォトレジストを除去して逆テーパー状の開
    口パターンを得る工程と、 (6)前記塗布ガラスを焼成する工程と、 (7)前記工程の後に複数層の金属膜を成膜する工程
    と、 (8)リフトオフにより前記塗布ガラス膜および塗布ガ
    ラス膜上の全属膜を除去する工程、 とを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP9180088A 1997-07-04 1997-07-04 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP3070532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9180088A JP3070532B2 (ja) 1997-07-04 1997-07-04 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9180088A JP3070532B2 (ja) 1997-07-04 1997-07-04 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1126475A JPH1126475A (ja) 1999-01-29
JP3070532B2 true JP3070532B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=16077245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9180088A Expired - Lifetime JP3070532B2 (ja) 1997-07-04 1997-07-04 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3070532B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061908A (ja) * 1994-06-13 2006-03-09 Chiyoda Corp 気液接触用ガス分散管と、これを用いる気液接触方法及び装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7615495B2 (en) * 2005-11-17 2009-11-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method of the same
JP5175121B2 (ja) * 2008-02-29 2013-04-03 晶元光電股▲ふん▼有限公司 半導体素子
US20130207111A1 (en) 2012-02-09 2013-08-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, display device including semiconductor device, electronic device including semiconductor device, and method for manufacturing semiconductor device
US10263114B2 (en) 2016-03-04 2019-04-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, method for manufacturing the same, or display device including the same
DE112019007261T5 (de) * 2019-04-26 2022-01-13 Mitsubishi Electric Corporation Verfahren zum Herstellen einer Halbleitervorrichtung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061908A (ja) * 1994-06-13 2006-03-09 Chiyoda Corp 気液接触用ガス分散管と、これを用いる気液接触方法及び装置
JP4616142B2 (ja) * 1994-06-13 2011-01-19 千代田化工建設株式会社 気液接触用ガス分散管と、これを用いる気液接触方法及び装置並びに排ガスの処理方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1126475A (ja) 1999-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5804487A (en) Method of fabricating high βHBT devices
JP3070532B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR960019602A (ko) 자기 정렬형 티-게이트 갈륨비소 금속반도체 전계효과 트랜지스터의 제조방법
EP0592765A2 (en) Methods for producing heterojunction bipolar transistors
JP5040170B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3062186B1 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2001308319A (ja) 絶縁ゲート型化合物半導体装置
JP3035994B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04360543A (ja) 化合物半導体装置の製造方法
JPS6132421A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2863365B2 (ja) レジストパターンの形成方法
KR0124643B1 (ko) 반도체소자의 격리막 형성방법
JPH0372634A (ja) Mes fetの製造方法
JPS63308958A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000195811A (ja) 固相拡散法及びその方法を使用した半導体装置の製造方法
JPS58197818A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10199798A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03239337A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03289142A (ja) 化合物半導体装置の製造方法
JPH02116138A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS5974671A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63306674A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6032366A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS5863149A (ja) 光導体装置の電極製造方法
KR20060009166A (ko) 하드마스크 패턴의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000425