JP3070289B2 - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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JP3070289B2
JP3070289B2 JP23910792A JP23910792A JP3070289B2 JP 3070289 B2 JP3070289 B2 JP 3070289B2 JP 23910792 A JP23910792 A JP 23910792A JP 23910792 A JP23910792 A JP 23910792A JP 3070289 B2 JP3070289 B2 JP 3070289B2
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春夫 寺井
秀二 安倍
信二 近藤
匡史 貞平
章 片岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鍋及び被調理物に応じた
異常加熱防止温度を決定する電磁調理器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁調理器は異常加熱防止のため
に、温度検出素子の検出温度がある値になったとき加熱
パワーを弱めるものであり、鍋や被調理物によらずに一
定の異常加熱防止温度を持つものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁調理器は、
鍋や被調理物によらない一定の異常加熱防止温度を持つ
ものであったが、温度検出素子は鍋温度をプレート下で
測定するため、そりのある鍋の場合、鍋温度の測定が正
確にできず、そのためそりのある鍋では異常加熱防止が
できないという課題を有している。また、そりの無い鍋
の場合も、鍋の中の油量によって異常加熱防止のパワー
コントロールが始まる油温が異なるという課題を有して
いる。
【0004】本発明はこのような従来の課題を解決しよ
うとするものであって、底にそりのある鍋の油の異常加
熱を防止する機能を備えた電磁調理器を提供することを
第一の目的とするものである。
【0005】また、底にそりのある鍋の油の異常加熱を
防止し、かつ、水の加熱を妨げない機能を備えた電磁調
理器を提供することを第二の目的とするものである。
【0006】さらに、底にそりのない鍋の油の異常加熱
を防止する機能を備えた電磁調理器を提供することを第
三の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るための本発明の第一の手段は、加熱コイルと、この加
熱コイルを制御する制御手段と、鍋を載せるプレート
と、鍋の温度を検出し制御手段に信号を送る温度検出素
子と、時間を計測し制御手段に信号を送る計時手段と、
温度検出素子の検出値の傾きから底にそりのある鍋の油
の異常加熱を防止する信号を制御手段に送る第一の異常
加熱防止手段とを備え、前記第一の異常加熱防止手段
は、温度検出素子による温度と計時手段による時間より
温度上昇の傾きtを求め、この温度上昇の傾きに応じて
異常加熱を防止するためのパワーダウ ン温度Tを決定
し、温度検出素子の温度がTになると前記加熱コイルか
らの加熱量を低減させることを特徴とし、前記温度上昇
の傾きは、鍋内の油の量が前記温度検出素子の温度変化
に影響しない温度領域で検出し、温度上昇の傾きtがゆ
るやかであるほどTを低くする電磁調理器とするもので
ある。
【0008】また、前記の第二の目的を達成するための
本発明の第二の手段は、第一の手段に加え、第二の異常
加熱防止手段を備え、前記第二の異常加熱防止手段は温
度上昇の傾きtの時間変化dtを求め、tを求めた後の
dtが小さいほどTを低くする電磁調理器とするもので
ある。
【0009】さらに、前記の第三の目的を達成するため
の本発明の第三の手段は、第一または二の手段に加え、
第三の異常加熱防止手段を備え、第三の異常加熱防止手
段は、鍋内の油の量が前記温度検出素子の温度変化に影
響を与える温度領域で温度上昇の傾きtを求め、このt
が長いほどTを高くする電磁調理器とするものである。
【0010】
【作用】本発明の第一の手段は、温度検出素子の検出値
の傾きから第一の異常加熱防止手段が、温度検出素子に
よる温度と計時手段による時間より温度上昇の傾きtを
求め、この温度上昇の傾きに応じて異常加熱を防止する
ためのパワーダウン温度Tを決定し、温度検出素子の温
度がTになると前記加熱コイルからの加熱量を低減させ
ることを特徴とし、前記温度上昇の傾きは、鍋内の油の
量が前記温度検出素子の温度変化に影響しない温度領域
で検出し、温度上昇の傾きtがゆるやかであるほどTを
低くすることで底にそりのある鍋の油の異常加熱を防止
するものである。
【0011】また、本発明の第二の手段は、温度検出素
子の検出値の傾きと傾きの時間変化から第二の異常加熱
防止手段が、温度上昇の傾きtの時間変化dtを求め、
tを求めた後のdtが小さいほどTを低くすることで、
底にそりのある鍋の油の異常加熱を防止し、かつ、水の
加熱を妨げないものである。
【0012】さらに、本発明の第三の手段は、温度検出
素子の検出値の傾きから第三の異常加熱防止手段が、鍋
内の油の量が前記温度検出素子の温度変化に影響を与え
る温度領域で温度上昇の傾きtを求め、このtが長いほ
どTを高くすることで、底にそりのない鍋の油の異常加
熱を防止するものである。
【0013】
【実施例】本発明の第一の手段の実施例を図1、図2、
図3を基に説明する。先ず図1に基づいて本実施例の全
体構成について説明する。1は本体で、上部にはプレー
ト2を有している。プレート2の下部には加熱コイル3
と、鍋5の温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子
4とを備えている。鍋5はプレート2の上に載せて使用
する。また本体1は、時間を計測する計時手段6と、加
熱コイル3を制御する制御手段7を備えている。温度検
出素子4による温度と計時手段6による時間は、前記制
御手段7に送られ、この信号によって加熱コイル3が制
御される。さらに、本体1は第一の異常加熱防止手段8
を備えている。第一の異常加熱防止手段8は温度検出素
子4による温度と計時手段6による時間より求めた傾き
tから、異常加熱を防止するためのパワーダウン温度T
を決定し、温度検出素子4の温度がTになると制御手段
7にパワーダウン命令を送る。計時手段6・制御手段7
・第一の異常加熱防止手段8は、本実施例ではマイクロ
コンピュータで構成している。
【0014】以下、本実施例の動作を説明する。使用者
は、油を鍋5に入れ、プレート2の上にセットする。次
に、使用者が図示されていないスイッチを入れ、調理を
開始すると制御手段7は加熱コイル3をフルパワーで動
作させる。加熱コイル3により作られる磁界により鍋5
に渦電流が起こり鍋5の中の油が加熱される。油の温度
上昇は鍋5を通じて温度検出素子4で検出される。ここ
で、図1に示すように鍋5の底がそっている場合、そり
の程度に応じて油温の上昇に対する温度検出素子4の追
随性が異なる。つまり、油温が上がっていても、鍋5の
そりが大きいほど温度検出素子4の検出値の上昇が遅く
なる。しかし、油温の上昇を放置して油の発火温度を越
えると火災の原因となる。そこで、第一の異常加熱防止
手段8は温度検出素子4による温度と計時手段6による
時間より求めた傾きから、異常加熱を防止するためのパ
ワーダウン温度Tを決定し、温度検出素子4の温度がT
になると制御手段7にパワーダウン命令を送る。つま
り、底にそりのある鍋の油の異常加熱を防止する機能を
備えた電磁調理器として動作する。
【0015】次に、本実施例の第一の異常加熱防止手段
8の動作に付いて図2、図3に基づいて説明する。図2
は鍋に油を入れて加熱したときの温度検出素子4で検出
される温度の時間変化を模式的に示した図であり、底の
そっていない鍋、そりの小さい鍋、そりの大きい鍋の3
通りの例を示している。底がそっている場合、そりの程
度に応じて油温の上昇に対する温度検出素子4の追随性
が異なる。つまり、油温が上がっていても、鍋のそりが
大きいほど温度検出素子4の検出値の上昇が遅くなる。
本実施例の第一の異常加熱防止手段8は、温度検出素子
4による温度と計時手段6による時間より求めた傾きを
入力とし、異常加熱を防止するためのパワーダウン温度
Tを出力するファジィ推論によりパワーダウン温度Tを
決定する。傾きとして、本実施例では温度検出素子4に
よる温度がT1になったときからT2になるまでにかかっ
た時間tを用いた。図2のt1、t2、t3がtの測定例
である。T1とT2は例えば50度と60度といった比較
的低い温度である。これは、そりのある鍋では油温は温
度検出素子4による温度よりはるかに高くなるのを考慮
しているためである。推論ルールは「tが長ければ、T
を低くする」「tが普通であれば、Tを普通にする」
「tが短ければ、Tを高くする」という3個のルールか
らなる。また、入力tに下限値t0を設けており、tが
t0より小さい場合、そりの無い鍋と見なして制御を行
わない。tが「長い」とか、Tを「高く」といった定性
的な概念は図3に示すメンバーシップ関数により定量的
に表現される。
【0016】このように本実施例によると、底にそりの
ある鍋の油の異常加熱を鍋のそりを考慮して防止する機
能を備えた電磁調理器を提供することができる。
【0017】なお、異常加熱防止手段8としてファジィ
推論を用いる例を示したが、ニューラルネットワーク
や、温度検出素子4の温度の傾きの関数で表す方法も考
えられる。
【0018】本発明の第二の手段の実施例を図4から図
7を基に説明する。先ず図4に基づいて本実施例の全体
構成について説明する。本体1は第二の異常加熱防止手
段9を備えている。第二の異常加熱防止手段9は温度検
出素子4による温度と計時手段6による時間より求めた
傾きtと傾きの時間変化dtから、異常加熱を防止する
ためのパワーダウン温度Tを決定し、温度検出素子4の
温度がTになると制御手段7にパワーダウン命令を送
る。第二の異常加熱防止手段9は、本実施例ではマイク
ロコンピュータで構成している。その他、第一の手段の
実施例と同じ機能を持つものは同じ番号を用いた。
【0019】以下、本実施例の動作を説明する。使用者
は、被調理物を鍋5に入れ、プレート2の上にセットす
る。次に、使用者が図示されていないスイッチを入れ、
調理を開始すると制御手段7は加熱コイル3をフルパワ
ーで動作させる。加熱コイル3により作られる磁界によ
り鍋5に渦電流が起こり、鍋5の中の被調理物が加熱さ
れる。被調理物の温度上昇は鍋5を通じて温度検出素子
4で検出される。ここで、底がそっている鍋で油を加熱
する場合、そりの程度に応じて油温の上昇に対する温度
検出素子4の追随性が異なる。つまり、油温が上がって
いても、鍋5のそりが大きいほど温度検出素子4の検出
値の上昇が遅くなる。また、同様に鍋5に水をいれて加
熱した場合、鍋のそりが大きいほど温度検出素子4の検
出値の上昇が遅くなる。つまり、鍋が限定されない限
り、温度検出素子4による温度と計時手段6による時間
より求めた傾きtだけからは被調理物が油であるか、水
であるかを判定することはできない。しかし、被調理物
を油に限定しない場合、油と水を何らかの方法で区別で
きなければ、油の異常加熱を防止するプロセスが水の加
熱の際にも影響を及ぼし、水が沸騰する前にパワーダウ
ンが起こる等の弊害が出る。そこで、第二の異常加熱防
止手段9は温度検出素子4による温度と計時手段6によ
る時間より求めた傾きtと傾きの時間変化dtとから、
異常加熱を防止するためのパワーダウン温度Tを決定
し、温度検出素子4の温度がTになると制御手段7にパ
ワーダウン命令を送る。つまり、底にそりのある鍋の油
の異常加熱を防止し、水の加熱を妨げない機能を備えた
電磁調理器として動作する。
【0020】次に、本実施例の第二の異常加熱防止手段
9の動作に付いて図5から図7に基づいて説明する。図
5は鍋に被調理物を入れて加熱したときの温度検出素子
4で検出される温度の時間変化を模式的に示した図であ
り、底のそりの小さい鍋で水を加熱したとき、そりの大
きい鍋で油を加熱したときの2通りの例を示している。
本実施例の第二の異常加熱防止手段9は、温度検出素子
4による温度と計時手段6による時間より求めた傾きt
と傾きの時間変化dtとを入力とし、異常加熱を防止す
るためのパワーダウン温度Tを出力するファジィ推論に
よりパワーダウン温度Tを決定する。傾きtとして、本
実施例では温度検出素子4による温度がT1になったと
きからT2になるまでにかかった時間tを用いた。T1と
T2は例えば50度と60度といった比較的低い温度で
ある。これは、そりのある鍋では油温は温度検出素子4
による温度よりはるかに高くなるのを考慮しているため
である。また、傾きの時間変化dtとして、本実施例で
は温度検出素子4による温度がT3からT4になるまでに
かかった時間と、T5からT6になるまでにかかった時間
との差を用いた。図5のdt1、dt2がその測定例であ
る。dt1は底のそりの小さい鍋で水を加熱したときに
温度検出素子4による温度がT3からT4になるまでにか
かった時間tm1と、T5からT6になるまでにかかった
時間tm2との差、tm2−tm1である。dt2はそりの
大きい鍋で油を加熱したときに温度検出素子4による温
度がT3からT4になるまでにかかった時間tm3と、T5
からT6になるまでにかかった時間tm4との差、tm4
−tm3である。水と油を比較すると、水の方がdtが
大きくなる。T3、T4、T5、T6は例えば50度、55
度、55度、60度といった温度である。推論ルールは
「tが長く、かつ、dtが小さければ、Tを低くする」
「tが短く、かつ、dtが大きければ、Tをとても高く
する」というような、図6に示す6個のルールからな
る。また、入力tに下限値t0を設けており、tがt0よ
り小さい場合、そりの無い鍋と見なして制御を行わな
い。tが「長い」とか、Tを「とても高く」といった定
性的な概念は図7に示すメンバーシップ関数により定量
的に表現される。
【0021】このように本実施例によると、底にそりの
ある鍋の油の異常加熱を防止し、水の加熱を妨げない機
能を備えた電磁調理器を提供することができる。
【0022】なお、異常加熱防止手段としてファジィ推
論を用いる例を示したが、ニューラルネットワークや、
温度検出素子の温度の傾きと傾きの時間変化の関数で表
す方法も考えられる。
【0023】本発明の第三の手段の実施例を図8を基に
説明する。先ず図8に基づいて本実施例の全体構成につ
いて説明する。本体1は第三の異常加熱防止手段10を
備えている。11は底にそりのない鍋である。第三の異
常加熱防止手段10は温度検出素子4による温度と計時
手段6による時間より求めた傾きtから、異常加熱を防
止するためのパワーダウン温度Tを決定し、温度検出素
子4の温度がTになると制御手段7にパワーダウン命令
を送る。第三の異常加熱防止手段10は、本実施例では
マイクロコンピュータで構成している。その他、第一の
手段の実施例と同じ機能を持つものは同じ番号を用い
た。
【0024】以下、本実施例の動作を説明する。使用者
は、油を鍋11に入れ、プレート2の上にセットする。
次に、使用者が図示されていないスイッチを入れ、調理
を開始すると制御手段7は加熱コイル3をフルパワーで
動作させる。加熱コイル3により作られる磁界により鍋
11に渦電流が起こり鍋5のなかの油が加熱される。油
の温度上昇は鍋5を通じて温度検出素子4で検出され
る。ここで、鍋の底がそっていない場合、油量に応じて
油温の上昇度合いが異なる。第三の異常加熱防止手段1
0は温度検出素子4による温度と計時手段6による時間
より求めた傾きから、異常加熱を防止するためのパワー
ダウン温度Tを決定し、温度検出素子4の温度がTにな
ると制御手段7にパワーダウン命令を送る。つまり、底
にそりの無い鍋の油の異常加熱を防止する機能を備えた
電磁調理器として動作する。
【0025】次に、本実施例の第三の異常加熱防止手段
10の動作に付いて説明する。図9は鍋に油を入れて加
熱したときの温度検出素子4で検出される温度の時間変
化を模式的に示した図であり、底のそっていない鍋で少
量の油を加熱した場合と、多量の油を加熱した場合の2
通りの例を示している。底がそっていない場合、少量の
油を加熱する場合は油温の上昇に対する温度検出素子4
の追随性は良いが、油量が多い場合油温よりも温度検出
素子4の検出温度の方が先に上昇する。つまり、油量が
多いと温度検出素子4の検出値が上昇していても、油温
はまだ上昇していない。本実施例の第三の異常加熱防止
手段10は、温度検出素子4による温度と計時手段6に
よる時間より求めた傾きを入力とし、異常加熱を防止す
るためのパワーダウン温度Tを出力する一次関数により
パワーダウン温度Tを決定する。傾きとして、本実施例
では温度検出素子4による温度がT7になったときから
T8になるまでにかかった時間tを用いた。図9のt4、
t5がtの測定例である。T7とT8は例えば130度と
150度といった比較的高い温度である。これは、そり
の無い鍋では油温が温度検出素子4による温度より高く
なることはなく、温度検出素子4の温度が比較的高温に
なるまで加熱しても問題がないこと、また、温度検出素
子4の温度が比較的高温になる領域まで加熱しなければ
油量は温度検出素子4の温度変化に影響しないことを考
慮したものである。tからTを求める一次関数は、以下
の式で表される。
【0026】T=at+b (a,bは定数) このように本実施例によると、底にそりの無い鍋の油の
異常加熱を防止する機能を備えた電磁調理器を提供する
ことができる。
【0027】なお、異常加熱防止手段として温度検出素
子の温度の傾きの関数で表す例を示したが、ニューラル
ネットワークやファジィ推論を用いる方法も考えられ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第一の手段
は、温度検出素子の検出値の傾きから底にそりのある鍋
の油の異常加熱を防止する第一の異常加熱防止手段を備
えたもので、底にそりのある鍋の油の異常加熱を防止す
る機能を備えた電磁調理器を実現することができる。
【0029】また、本発明の第二の手段は、温度検出素
子の検出値の傾きと傾きの時間変化から底にそりのある
鍋の油の異常加熱を防止し、かつ、水の加熱を妨げない
第二の異常加熱防止手段を備えたもので、底にそりのあ
る鍋の油の異常加熱を防止し、かつ、水の加熱を妨げな
い機能を備えた電磁調理器を実現することができる。
【0030】さらに、本発明の第三の手段は、温度検出
素子の検出値の傾きから底にそりのない鍋の油の異常加
熱を防止する第三の異常加熱防止手段を備えたもので、
底にそりのない鍋の油の異常加熱を防止する機能を備え
た電磁調理器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例の電磁調理器の模
式的断面図
【図2】同電磁調理器の温度特性図
【図3】同電磁調理器の第一の異常加熱防止手段の一例
であるファジィ推論のメンバーシップ関数を示す図
【図4】本発明の第二の手段の実施例の電磁調理器の模
式的断面図
【図5】同電磁調理器の温度特性図
【図6】同電磁調理器の第二の異常加熱防止手段の一例
であるファジィ推論のルールを示す図
【図7】同ファジィ推論のメンバーシップ関数を示す図
【図8】本発明の第三の手段の実施例の電磁調理器の模
式的断面図
【図9】同電磁調理器の温度特性図
【符号の説明】
1 本体 2 プレート 3 加熱コイル 4 温度検出素子 6 計時手段 7 制御手段 8 第一の異常加熱防止手段 9 第二の異常加熱防止手段 10 第三の異常加熱防止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 信二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 貞平 匡史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 片岡 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−211893(JP,A) 特開 平1−105492(JP,A) 特開 平1−319289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルと、この加熱コイルを制御す
    る制御手段と、鍋を載せるプレートと、鍋の温度を検出
    し制御手段に信号を送る温度検出素子と、時間を計測し
    制御手段に信号を送る計時手段と、温度検出素子の検出
    値の傾きから底にそりのある鍋の油の異常加熱を防止す
    る信号を制御手段に送る第一の異常加熱防止手段とを備
    え、前記第一の異常加熱防止手段は、温度検出素子によ
    る温度と計時手段による時間より温度上昇の傾きtを求
    め、この温度上昇の傾きに応じて異常加熱を防止するた
    めのパワーダウン温度Tを決定し、温度検出素子の温度
    がTになると前記加熱コイルからの加熱量を低減させる
    ことを特徴とし、前記温度上昇の傾きは、鍋内の油の量
    が前記温度検出素子の温度変化に影響しない温度領域で
    検出し、温度上昇の傾きtがゆるやかであるほどTを低
    くする電磁調理器。
  2. 【請求項2】 第二の異常加熱防止手段を備え、前記第
    二の異常加熱防止手段は温度上昇の傾きtの時間変化d
    tを求め、tを求めた後のdtが小さいほどTを低くす
    る請求項1記載の電磁調理器。
  3. 【請求項3】 第三の異常加熱防止手段を備え、第三の
    異常加熱防止手段は、鍋内の油の量が前記温度検出素子
    の温度変化に影響を与える温度領域で温度上昇の傾きt
    を求め、このtが長いほどTを高くする請求項1または
    2に記載の電磁調理器。電磁調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101838521B1 (ko) * 2017-08-03 2018-03-14 유한책임회사 샤워트리 선루프를 활용한 차량용 루프탑 텐트

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KR101838521B1 (ko) * 2017-08-03 2018-03-14 유한책임회사 샤워트리 선루프를 활용한 차량용 루프탑 텐트

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