JP3069870U - デジタル映像の編集装置およびこれにより編集したデジタル映像の再生装置 - Google Patents

デジタル映像の編集装置およびこれにより編集したデジタル映像の再生装置

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JP3069870U JP1999009713U JP971399U JP3069870U JP 3069870 U JP3069870 U JP 3069870U JP 1999009713 U JP1999009713 U JP 1999009713U JP 971399 U JP971399 U JP 971399U JP 3069870 U JP3069870 U JP 3069870U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEG規格に準拠した圧縮映像データの動き
成分に対してのみ表示規制をかけられるようにする。 【解決手段】矢印で表される物体が飛来して丸印で表さ
れる人物の頭部に当たったという内容である場合、この
映像シーンは教育上問題があると認められるバイオレン
スシーンに相当することから、編集装置により、このバ
イオレンスシーンから矢印および丸印部分を動き成分と
して抽出し、抽出した動き成分に対して、その内容に応
じた規制レベルの表示規制情報を付加する。この動き成
分を含むバイオレンスシーンを再生すると、表示規制情
報の付加された動き成分に対して、その表示規制情報に
基づく表示処理が行われ、表示規制情報の付加された動
き成分がモザイク処理されて表示される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、動画の圧縮伸長の国際標準規格であるMPEGに準拠した圧縮映 像データのオーサリングを行う際に、その映像シーンが教育上不適切と考えられ る場合にその表示を制限すべく制限情報を加えるデジタル映像の編集装置、およ びこの装置により編集されたデジタル映像を再生するデジタル映像の再生装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン(以下、TVと省略する)受像機により表示可能な放送情報や、 ビデオ、レーザディスク等の記録媒体の再生情報には、子供の教育上不適切と考 えられるシーン(例えば、過度な暴力シーンや性的シーン等)が含まれており、 米国においては、これら不適切な映像シーン(以下、これをバイオレンスシーン という)が放送される期間だけは、その映像シーンを自動的に視聴不可能にする 機能を13インチ以上のTV受像機に内蔵することを義務づける法案が立法化さ れた。
【0003】 このようなバイオレンスシーンを視聴不可能にする機能として、例えば特開平 10−108149号公報に記載のように、例えばTV放送情報中に表示規制の ため規制情報が含まれているときには、その規制情報を検知してTV受像機の表 示画面全体を赤や緑といった予め定められた一色に変更したり、画面全体をブラ ックアウト処理するなどして、そのバイオレンスシーンが画面に表示されないよ うにすることが考えられている。
【0004】 一方近年、マルチメディアの急速な立上がりに伴い、映像信号と音声信号を同 時に処理するために画像圧縮技術がにわかに脚光を浴び、特にカラー動画の圧縮 伸長の国際標準規格としてMPEG(Moving Picture Experts Group)は、コンピ ュータ、通信、放送、エンターテイメント等への応用が急速に普及した。
【0005】 その中でも、MPEG2(MPEG Phase2 )はDVD等の蓄積メディアのほ かデジタル放送、通信等にも採用されており、MPEG2による圧縮映像データ の再生映像を一般ユーザでも手軽に視聴可能になりつつある。
【0006】 そして、例えばDVDに格納されたMPEG2の圧縮映像データにも、上記し たバイオレンズシーンが含まれている場合があるため、このようなMPEG2の 圧縮映像データにおいても何らかの表示規制を行う必要がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記したように表示画面全体を一色に変更してしまうと、変更されて いる間のシーンがどのようなものか全くわからず、映画のように一連のストーリ で展開している途中で、このような一色に変更されたバイオレンスシーンが現れ ると、ストーリが中断してしまって、視聴しているユーザに違和感を与えるとい う問題があった。
【0008】 そこで、本考案は、MPEG規格に準拠した圧縮映像データの動き成分に対し てのみ表示規制をかけられるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本考案に係るデジタル映像の編集装置は、動 画の圧縮伸長の国際標準規格であるMPEGに準拠した圧縮映像データのオーサ リングを行う際に、その映像シーンが教育上不適切と考えられる場合にその表示 を制限すべく制限情報を加えるデジタル映像の編集装置において、一連の圧縮映 像データのなかから動き成分を抽出する抽出部と、前記抽出された動き成分に対 し少なくとも動きベクトルに加えてその動き成分の表示を制限するための前記制 限情報として表示規制情報を付加する付加部とを備えていることを特徴としてい る。
【0010】 このような構成によれば、抽出部により抽出された動き成分に対して、その表 示を制限するための制限情報として表示規制情報が付加されるため、動きのない 背景成分には表示規制情報が付加されることはない。また通常、バイオレンスシ ーンにおいて特に教育上問題となるのは、背景ではなく動きのある部分(例えば 、武器やそれを持った人物等)であることが殆どである。
【0011】 その結果、圧縮映像データを再生したときに、表示規制情報が付加された動き 成分のみに表示規制がかかり、動きのない背景成分には表示規制がかからず、視 聴者は一連のストーリが中断することなく圧縮映像データの再生映像を楽しむこ とが可能になる。
【0012】 また、本考案に係るデジタル映像の編集装置は、前記表示規制情報が、その映 像シーンの内容に応じて規制の度合いの緩いレベルから厳しいレベルまで複数段 階に設定され、前記付加部が、その内容に応じて選択されたレベルの前記表示規 制情報を対象となる動き成分に付加することを特徴としている。
【0013】 このような構成によれば、その映像シーンの内容から判断して規制の度合いが 緩くてもよい場合には緩いレベルの表示規制情報が付加され、規制の度合いを厳 しくする必要がある場合には厳しいレベルの表示規制情報が付加される。そのた め、圧縮映像データを再生したときに、映像シーンの内容に応じた表示規制がか かり、子供が一緒でも安心して圧縮映像データの再生映像を楽しむことが可能に なる。
【0014】 また、本考案に係るデジタル映像の編集装置は、前記抽出部が、MPEGにお ける前方向の予測符号化を行う映像情報であるフレーム間符号化ピクチャ、およ び双方向の予測符号化を行う映像情報であるフレーム内挿符号化ピクチャから動 き成分を抽出することを特徴としている。
【0015】 このような構成によれば、MPEGのフレーム間符号化ピクチャおよびフレー ム内挿符号化ピクチャから動き成分を容易に抽出して表示規制情報を付加するこ とで、フレーム内符号化ピクチャについてはその前後のフレーム間符号化ピクチ ャまたはフレーム内挿符号化ピクチャの前記表示規制情報から推定して表示規制 処理を行うことが可能になり、切れ目のない表示規制を実現できる。
【0016】 また、本考案に係るデジタル映像の再生装置は、前記圧縮映像データ中に付加 された前記表示規制情報を取り出す取出部と、前記取出部により取り出された前 記表示規制情報に基づきその表示規制情報が付加されている前記圧縮映像データ の動き成分に対してモザイクやぼかし等の所定の表示規制処理を行う処理部とを 備えていることを特徴としている。
【0017】 このような構成によれば、圧縮映像データを再生したときに、動き成分のみに 付加された表示規制情報が取り出され、その表示規制情報に基づき動き成分に対 してモザイクやぼかし等の所定の表示規制処理が行われるため、動き成分のみに 表示規制がかかって動きのない背景成分には表示規制がかかることはなく、視聴 者は一連のストーリが中断することなく圧縮映像データの再生映像を楽しむこと ができる。
【0018】 また、本考案に係るデジタル映像の再生装置は、前記圧縮映像データ中に付加 された前記表示規制情報を取り出す取出部と、前記取出部により取り出された前 記表示規制情報が付加されている前記圧縮映像データの動き成分に対しその表示 規制情報のレベルに応じて処理程度が異なるモザイクやぼかし等の表示規制処理 を行う処理部とを備えていることを特徴としている。
【0019】 このような構成によれば、圧縮映像データを再生したときに、映像シーンの内 容に応じた表示規制処理が行われるため、子供が一緒でも安心して圧縮映像デー タの再生映像を楽しむことが可能になる。
【0020】 また、本考案に係るデジタル映像の再生装置は、前記フレーム間符号化ピクチ ャおよび前記フレーム内挿符号化ピクチャの動きき成分に付加された前記表示規 制情報を取り出す取出部と、前記取出部により取り出された前記表示規制情報が 付加されている前記フレーム間符号化ピクチャおよび前記フレーム内挿符号化ピ クチャの動き成分に対しその表示規制情報に応じた表示規制処理を行うと共に、 フレーム内符号化を行う映像情報であるフレーム内符号化ピクチャについてはそ の前後の前記フレーム間符号化ピクチャまたは前記フレーム内挿符号化ピクチャ の前記表示規制情報から推定して表示規制処理を行う処理部とを備えていること を特徴としている。
【0021】 このような構成によれば、取出部により、MPEGのフレーム間符号化ピクチ ャおよびフレーム内挿符号化ピクチャの動き成分に付加された表示規制情報が取 り出され、処理部により、フレーム間符号化ピクチャおよびフレーム内挿符号化 ピクチャに対して、取り出された表示規制情報に基づく表示規制処理が行われる と共に、フレーム内符号化ピクチャについてはその前後のフレーム間符号化ピク チャまたはフレーム内挿符号化ピクチャの表示規制情報から推定して表示規制処 理が行われることから、連続的な切れ目のない表示規制を実現することが可能に なる。
【0022】 また、本考案に係るデジタル映像の再生装置は、モザイクやぼかし等の表示規 制処理による規制レベルを選択操作する操作部を備え、前記処理部が、前記取出 部により取り出された前記表示規制情報のレベルと前記操作部により選択された レベルとを比較する比較機能を有し、前記表示規制情報の方が規制の厳しいレベ ルであるときには、その表示規制情報のレベルに応じた表示規制処理を行うこと を特徴としている。
【0023】 このような構成によれば、操作部の操作により最も厳しい規制レベル以下を選 択することにより、取出部により取り出された表示規制情報の殆どが選択された 規制レベルよりも緩くなり、殆ど表示規制処理が行われることなく映像シーンが 表示される。逆に、最も緩い規制レベルを選択することにより、取出部により取 り出された表示規制情報の殆どが選択された規制レベルよりも厳しくなり、その 表示規制情報のレベルに応じた表示規制処理が行われる。
【0024】 そのため、視聴者の好みに応じた規制レベルを選択することで、例えば子供が 一緒に見ておらず表示規制する必要がない場合のように、表示規制の必要がない ときには表示規制処理のない映像シーンを楽しむことができる一方、表示規制の 必要がある場合には、その表示規制情報のレベルに応じた表示規制処理により、 子供が一緒でも安心して圧縮映像データの再生映像を楽しむことができる。
【0025】
【考案の実施の形態】
この考案をDVDのオーサリングを行う編集装置並びにこの編集装置によって 編集したDVDを再生するDVDの再生装置(以下、これをDVDプレーヤと称 する)に適用した場合の一実施形態について図1ないし図5を参照して説明する 。但し、図1は編集装置のブロック図、図2ないし図4は動作説明図、図5はD VDプレーヤのブロック図である。
【0026】 本実施形態の具体的説明に先立ち、MPEGのデータ構成について図3および 図4を参照して簡単に説明する。
【0027】 MPEGのデータ配列構造(ビットストリーム)は図3に示すように階層構造 を成しており、ひとつのビデオプログラム全体を表すシーケンス層は所定フレー ム数単位の映像情報ブロックであるいくつかのGOP(Group Of Picture)により 構成され、GOP層はいくつかのピクチャ(画面)から構成され、ピクチャ層は 、1つのピクチャをいくつかのブロックに分割したスライスから構成され、スラ イス層はいくつかのマクロブロック(以下、MBと称する)から構成され、MB 層は8画素×8画素(或いは走査線)のブロックから構成されている。
【0028】 また、1つの8画素×8画素のブロックがMPEGにおける符号化、即ちDC T(Discrete Cosine Transform 、離散コサイン変換)の最小単位である。一方、 MBは輝度信号Yの4個のブロックと色信号CB、CRの2個のブロックとの合 計6個のブロックから構成され、このMBは動き補償予測の最小単位であり、動 き補償予測のための動きベクトルはMB単位で行われる。
【0029】 更に、GOPには、フレーム内符号化を行う映像情報であるフレーム内符号化 ピクチャ(Intra-coded Picture )(以下、これをIピクチャと称する)、前方向 の予測符号化を行う映像情報であるフレーム間符号化ピクチャ(Predictive-code d Picture)(以下、これをPピクチャと称する)、および双方向の予測符号化を 行う映像情報であるフレーム内挿符号化ピクチャ(Bidirectionally Predictive- coded Picture)(以下、これをBピクチャと称する)が混在し、図4に示すよう に、予め設定された所定フレーム数のI、P、Bピクチャにより1つのGOPが 構成されている。
【0030】 このとき、Iピクチャには動き成分は含まれておらず、P、Bピクチャにのみ 動き成分が含まれている。一方、Iピクチャにおける動き成分に相当する箇所は 、前後のP、Bピクチャから容易に導出することが可能である。
【0031】 このようなMPEGのビットストリームを踏まえて、MPEGの圧縮映像デー タのオーサリングに際して、バイオレンスシーンに対する表示を制限するための 制限情報として動き成分に対してのみ表示規制情報を付加する場合、Pピクチャ およびBピクチャに含まれる動き成分を抽出し、抽出した動き成分に対して動き ベクトル、その位置を表わす位置情報等に加えてその内容に応じた規制レベルの 表示規制情報を付加すればよい。尚、Iピクチャ等の動きの部分と背景の部分の 区別がない画面に対しては、1つ前と1つ後ろのPピクチャ或いはBピクチャに 加えられた表示規制情報から推定して表示規制処理を行えばよいため、Iピクチ ャに対しては表示規制情報が付加する必要はない。
【0032】 次に、このような表示規制情報を付加する編集装置の構成について説明すると 、図1に示すように、映像ソース1からの映像データをMPEGエンコード部2 により圧縮処理され、キーボード等から成る操作部3のキー操作によって、コン ピュータから成るエディタ部4によりタイトルやメニューが構成されると共に、 再生制御を行う枠組みとしてのナビゲーション・コマンド等の情報が入力され、 システム多重化およびフォーマット化で必要な情報が生成される。
【0033】 更に、エディタ部4により、エンコード部2において圧縮された圧縮映像デー タから、バイオレンスシーンを構成するすべてのPピクチャおよびBピクチャに 含まれる動き成分が抽出され、抽出された動き成分に対して動きベクトル、その 動き成分の位置(例えば、画面上における座標位置)を表わす位置情報等に加え てその内容に応じた規制レベルの表示規制情報が付加される。ここで、エディタ 部4による動き成分の抽出処理が抽出部に相当し、表示規制情報の付加処理が付 加部に相当する。
【0034】 このとき、付加される表示規制情報は、そのバイオレンスシーンの内容に応じ て規制の度合いの緩いレベルから厳しいレベルまで複数段階に設定され、例えば 「18歳以下視聴禁止」、「15歳以下視聴禁止」、「12歳以下視聴禁止」と いうように、教育的配慮から対象年齢が低下する毎に順次規制レベルが厳しくな るように設定される。
【0035】 ところで、図1において、5はMPEGデコード部、6はTV受像機から成る モニタであり、圧縮映像データがデコード部5によりデコードされ、そのデコー ドされた映像がモニタ6の画面上に表示されるため、オペレータはモニタ6の表 示画面を見ながら操作部3を操作し、抽出すべき動き成分に相当する領域を指定 することで、エディタ部4によりその指定領域の動き成分に対して上記した表示 規制情報が付加される。このとき、こうして抽出された動き成分から派生する領 域、例えば流血シーンにおいて、背景部分に及んだ流血箇所も動き成分と判断す るようにしておけば、その派生した動き成分に対しても表示規制をかけることが できる。
【0036】 いま、例えば図2(a)に示す映像シーンが、矢印で表される物体が飛来して 丸印で表される人物の頭部に当たったという内容である場合、この映像シーンが 教育上問題ありと認められるバイオレンスシーンに相当するときには、図2(b )に示すように、エディタ部4により、このバイオレンスシーンから矢印および 丸印部分が動き成分(上記した派生部分も含む)として抽出される。尚ここで、 矢印および丸印部分とそれらの周辺部分を動き成分として抽出するようにしても よい。
【0037】 そして、エディタ部4により、抽出された動き成分に対して、動きベクトル、 その動き成分の画面全体における位置情報に加えてその内容に応じた規制レベル の表示規制情報が付加され、この動き成分を含むバイオレンスシーンを再生装置 により再生すると、表示規制情報の付加された動き成分に対してその表示規制情 報に基づく表示処理が行われ、表示規制情報の付加された動き成分が、例えば図 2(c)に示すようにモザイク処理されて表示される。
【0038】 このように、バイオレンスシーンを構成するすべてのPピクチャおよびBピク チャに含まれる動き成分を抽出し、その内容に応じた規制レベルの表示規制情報 を付加すると、通常バイオレンスシーンにおいて教育上問題となるのが、背景で はなく動きのある部分(例えば、武器やそれを持った人物等)であることが殆ど であることから、圧縮映像データを再生したときに、表示規制情報が付加された 動き成分のみに表示規制がかかり、動きのない背景成分には表示規制はかからな い。ここで、Iピクチャ等の動きの部分と背景の部分の区別がない画面に対して は、1つ前と1つ後ろのPピクチャ或いはBピクチャに加えられた表示規制情報 から推定して表示規制処理を行うことができるため、連続的に切れ目なく表示規 制がかかることになる。
【0039】 次に、上記した編集装置により、表示規制情報が付加されたMPEG映像デー タが格納されたDVDを再生するDVDプレーヤの構成について、図5を参照し て説明する。
【0040】 図5において、11は図示しない駆動系により回転駆動される記録媒体として のDVD、12は光ピックアップから成る読出部、13は読出部12により読み 出された圧縮映像音声データから圧縮映像データパケットと圧縮音声データパケ ットを分離する分離化部、14は伸長部であり、分離化部13により分離された 圧縮映像データパケット及び圧縮音声データパケットをそれぞれ復号して元の映 像音声信号に伸長する。ここで、読出部12、分離化部13及び伸長部14は、 一般のデコーダICにより構成されている。
【0041】 更に図5において、15は伸長部14により伸長された映像データを例えばテ レビ等のモニタ画面Mに表示させるべくNTSC或いはPAL方式のカラーテレ ビジョン信号に変換して出力する映像出力部、16は伸長部14により伸長され た音声データをスピーカSから出力させる音声出力部、17は伸長部14により 伸長されたデータの一時記憶用のRAM等から成るメモリ、18は後述の制御部 による制御プログラム等を格納したROM、19は制御部であり、リモコン20 のキー操作に応じて、DVD11の駆動系を始め、読出部12、分離化部13、 伸長部14の動作制御を行う。尚、21はデータの一時記憶用のRAMであり、 これら読出部12、分離化部13、伸長部14、映像出力部15、音声出力部1 6、メモリ17、ROM18、制御部19及びRAM21によりDVDプレーヤ が構成されている。
【0042】 また、リモコン20には、実際にモザイク等の表示処理を行って表示を制限す る表示規制情報の規制レベルを選択できるように、操作部としての選択キー20 aが設けられており、制御部19に内蔵のレジスタ(図示せず)にこの選択キー 20aの操作に応じた規制レベルのデータが格納される。例えば、選択キー20 aを1回オンする毎に、規制レベルを表わすデータが順次厳しくなる方向に切り 換わり、選択キー20aとは別に設けられた確定キーのオンや選択キー20aを 所定時間以上オンし続ける等の確定操作を行うことにより、選択された規制レベ ルのデータが制御部19のレジスタに格納される。
【0043】 ところで、制御部19がDVD11に記録されたバイオレンスシーンに対する 表示規制情報を読み取ると、制御部19は、レジスタに格納されているデータに よる規制レベルと、読み取った表示規制情報の規制レベルとを比較する。
【0044】 そして、表示規制情報の方が規制の厳しいレベルであるときには、その表示規 制情報のレベルに応じた表示規制処理を行うべく、制御部19は、例えばROM 18(或いは別途設けられた図示しないメモリ)に予め格納された複数種類のモ ザイクパターンのなかから、読み取った表示規制情報に基づき、その規制レベル に合致するモザイクパターンを読み出し、読み出したモザイクパターンをそのバ イオレンスシーンにおける表示規制情報の付加された動き成分の領域に重畳する のである。尚、制御部19は、Iピクチャ等の動きの部分と背景の部分の区別が ない画面に対しては、1つ前と1つ後ろのPピクチャ或いはBピクチャに加えら れた表示規制情報から推定して前後のP、Bピクチャに連続するように同様の表 示規制処理を行う。この制御部19による規制レベルの比較および表示処理が処 理部に相当する。
【0045】 ここで、表示規制情報の規制レベルに合致するモザイクパターンとは、例えば 規制レベルが厳しいときには、モザイク処理を施した部分が殆ど判読できないよ うな細かなモザイクパターンが該当し、規制レベルが緩いときには、モザイク処 理を施した部分が若干判読しにくいような粗いモザイクパターンが該当する。
【0046】 従って、上記した実施形態によれば、編集装置のエディタ4により動き成分の みに表示規制情報が付加するため、動き成分のみに表示規制をかけることができ 、従来のようにバイオレンスシーンに対して画面全体を赤や緑等の所定の一色で 表示し或いはブラックアウト処理する場合に比べ、視聴者は一連のストーリが中 断することなく圧縮映像データの再生映像を楽しむことが可能になる。
【0047】 また、DVDプレーヤ側において、リモートコントロール20の選択キー20 aを操作することにより、視聴者の好みに応じた規制レベルを選択することで、 実際に表示規制処理すべき規制レベルを視聴者の好みに応じて変更することが可 能になる。
【0048】 例えば、子供が一緒に見ておらず表示規制する必要がないときには、選択キー 20aの操作により規制レベルを最低、若しくは規制なしの状態に設定すること で、表示規制処理の少ない、或いは全く規制のない映像シーンを楽しむことがで きる。
【0049】 一方、子供も一緒に見ていて表示規制の必要がある場合には、選択キー20a の操作により規制レベルを所望のレベルに設定することで、DVDのデータに付 加されている表示規制情報の規制レベルに応じた表示規制処理により、子供が一 緒でも安心して圧縮映像データの再生映像を楽しむことが可能になる。
【0050】 なお、上記した実施形態では、表示規制情報の規制レベルを複数段階に設定し た場合について説明しているが、特に複数段階にする必要はなく、表示規制情報 が付加されているときには、DVDプレーヤによる再生時に動き成分に対して、 一律に所定(1種類)のモザイク処理或いはぼかし処理を行うようにしてもよい のは勿論である。
【0051】 このとき、表示規制情報が付加されているときには必ず表示規制処理を行うよ うにした場合であっても、モザイク処理或いはぼかし処理の程度を視聴者側で適 宜選択、可変できるようにしておいてもよい。
【0052】 また、上記した実施形態では、DVDプレーヤ側における表示規制処理として 、モザイクパターンを重畳表示する場合について説明しているが、対象部分をぼ かし表示する処理を行うようにしても構わない。
【0053】 更に、上記した実施形態では、本発明をデジタル映像情報の再生装置であるD VDプレーヤに適用した場合について説明したが、特にDVDプレーヤに限定さ れるものではなく、その他のMPEGに準拠した圧縮映像データを格納した記録 媒体を再生する装置にも本発明を適用できるのは勿論であり、いずれの場合も上 記した実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0054】 また、本考案は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0055】
【考案の効果】
以上のように、請求項1に記載の考案によれば、抽出部により抽出された動き 成分に対してのみ、その表示を制限するための制限情報として表示規制情報が付 加されるため、圧縮映像データを再生したときに、表示規制情報が付加された動 き成分のみに表示規制がかかり、動きのない背景成分には表示規制がかからず、 視聴者は一連のストーリが中断することなく圧縮映像データの再生映像を楽しむ ことが可能になり、バイオレンスシーンに対する表示処理を行う機能の優れたデ ジタル映像情報の編集装置を提供することができる。
【0056】 また、請求項2に記載の考案によれば、その映像シーンの内容から判断して規 制の度合いが緩くてもよい場合には緩いレベルの表示規制情報が付加され、規制 の度合いを厳しくする必要がある場合には厳しいレベルの表示規制情報が付加さ れため、圧縮映像データを再生したときに、映像シーンの内容に応じた表示規制 がかかり、子供が一緒でも圧縮映像データの再生映像を安心して楽しむことがで きる。
【0057】 また、請求項3に記載の考案によれば、MPEGのフレーム間符号化ピクチャ およびフレーム内挿符号化ピクチャから動き成分を抽出して表示規制情報を付加 するため、フレーム内符号化ピクチャについてはその前後のフレーム間符号化ピ クチャまたはフレーム内挿符号化ピクチャの表示規制情報から推定して表示規制 処理を行うことが可能になり、切れ目のない表示規制の実現が可能となる。
【0058】 また、請求項4に記載の考案によれば、圧縮映像データを再生したときに、動 き成分のみに付加された表示規制情報が取り出され、その表示規制情報に基づき 動き成分に対してモザイクやぼかし等の所定の表示規制処理が行われるため、動 き成分のみに表示規制がかかって動きのない背景成分には表示規制がかかること はなく、視聴者は一連のストーリが中断することなく圧縮映像データの再生映像 を楽しむことができ、バイオレンスシーンに対する表示規制処理を行うことが可 能な高機能のデジタル映像情報の再生装置を提供することが可能になる。
【0059】 また、請求項5に記載の考案によれば、圧縮映像データを再生したときに、映 像シーンの内容に応じた表示処理が行われるため、子供が一緒でも圧縮映像デー タの再生映像を安心して楽しむことが可能になる。
【0060】 また、請求項6に記載の考案によれば、処理部により、フレーム間符号化ピク チャおよびフレーム内挿符号化ピクチャに対して、取り出された表示規制情報に 基づく表示規制処理が行われると共に、フレーム内符号化ピクチャについてはそ の前後のフレーム間符号化ピクチャまたはフレーム内挿符号化ピクチャの表示規 制情報から推定して表示規制処理が行われるため、連続的な切れ目のない表示規 制を実現することが可能になる。
【0061】 また、請求項7に記載の考案によれば、操作部の操作により適宜規制レベル以 下を選択することにより、実際に表示規制処理すべき規制レベルを視聴者の好み に応じて変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態における一部のブロック
図である。
【図2】この考案の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この考案の一実施形態の動作説明図である。
【図4】この考案の一実施形態の動作説明図である。
【図5】この考案の一実施形態における他の一部のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 映像ソース 2 MPEGエンコード部 4 エディタ部 11 DVD(記録媒体) 19 制御部 20a 選択キー(操作部)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画の圧縮伸長の国際標準規格であるM
    PEGに準拠した圧縮映像データのオーサリングを行う
    際に、その映像シーンが教育上不適切と考えられる場合
    にその表示を制限すべく制限情報を加えるデジタル映像
    の編集装置において、 一連の圧縮映像データのなかから動き成分を抽出する抽
    出部と、 前記抽出された動き成分に対し少なくとも動きベクトル
    に加えてその動き成分の表示を制限するための前記制限
    情報として表示規制情報を付加する付加部とを備えてい
    ることを特徴とするデジタル映像の編集装置。
  2. 【請求項2】 前記表示規制情報が、その映像シーンの
    内容に応じて規制の度合いの緩いレベルから厳しいレベ
    ルまで複数段階に設定され、前記付加部が、その内容に
    応じて選択されたレベルの前記表示規制情報を対象とな
    る動き成分に付加することを特徴とする請求項1に記載
    のデジタル映像の編集装置。
  3. 【請求項3】 前記抽出部が、MPEGにおける前方向
    の予測符号化を行う映像情報であるフレーム間符号化ピ
    クチャ、および双方向の予測符号化を行う映像情報であ
    るフレーム内挿符号化ピクチャから動き成分を抽出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル映
    像の編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタル映像の編集装
    置により編集されたデジタル映像を再生するデジタル映
    像の再生装置において、 前記圧縮映像データ中に付加された前記表示規制情報を
    取り出す取出部と、 前記取出部により取り出された前記表示規制情報に基づ
    きその表示規制情報が付加されている前記圧縮映像デー
    タの動き成分に対してモザイクやぼかし等の所定の表示
    規制処理を行う処理部とを備えていることを特徴とする
    デジタル映像の再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のデジタル映像の編集装
    置により編集されたデジタル映像を再生するデジタル映
    像の再生装置において、 前記圧縮映像データ中に付加された前記表示規制情報を
    取り出す取出部と、 前記取出部により取り出された前記表示規制情報が付加
    されている前記圧縮映像データの動き成分に対しその表
    示規制情報のレベルに応じて処理程度が異なるモザイク
    やぼかし等の表示規制処理を行う処理部とを備えている
    ことを特徴とするデジタル映像の再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のデジタル映像の編集装
    置により編集されたデジタル映像を再生するデジタル映
    像の再生装置において、 前記フレーム間符号化ピクチャおよび前記フレーム内挿
    符号化ピクチャの動きき成分に付加された前記表示規制
    情報を取り出す取出部と、 前記取出部により取り出された前記表示規制情報が付加
    されている前記フレーム間符号化ピクチャおよび前記フ
    レーム内挿符号化ピクチャの動き成分に対しその表示規
    制情報に応じた表示規制処理を行うと共に、フレーム内
    符号化を行う映像情報であるフレーム内符号化ピクチャ
    についてはその前後の前記フレーム間符号化ピクチャま
    たは前記フレーム内挿符号化ピクチャの前記表示規制情
    報から推定して表示規制処理を行う処理部とを備えてい
    ることを特徴とするデジタル映像の再生装置。
  7. 【請求項7】 モザイクやぼかし等の表示規制処理によ
    る規制レベルを選択操作する操作部を備え、前記処理部
    が、前記取出部により取り出された前記表示規制情報の
    レベルと前記操作部により選択されたレベルとを比較す
    る比較機能を有し、前記表示規制情報の方が規制の厳し
    いレベルであるときには、その表示規制情報のレベルに
    応じた表示規制処理を行うことを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載のデジタル映像の再生装置。
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