JP3069551B2 - 袋状編地の製造方法 - Google Patents

袋状編地の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飲料容器、
携帯電話、ゴルフクラブのヘッド部分等を覆うカバーに
使用可能な袋状編地の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】らせん状に編目を作りながら筒状編地を
編み立てることが可能な丸編機は、生産性が高く、セー
ター類等のニット製品や靴下等のメリヤス製品を編む編
機として広く用いられている。
【0003】一方、靴下等の衣料品の製造・販売を業と
する企業においても、近年では、販売商品の多角化が図
られ、既存の衣料品製造用の丸編機を用いて、例えば飲
料容器、携帯電話、ゴルフクラブのヘッド部分等を覆う
カバーとして使用可能な袋状編地の製造・販売を企画す
る場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、丸編機
により編み立てられる編地は、通常は、両端が開放して
いる筒状編地として得られるものである。従って、上記
したような袋状編地の企画商品を、従来の丸編機を用い
て製造する場合には、編み立ての工程の後に縫製の工程
を行う必要があるため、コストが高くなるという問題が
ある。そのため、企画商品としては、予算に見合わない
という事態も考えられる。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、筒状編地の下端を閉じて底面部を
形成し、袋物としての利用を可能とした袋状編地を、従
来の丸編機を用いて、縫製の工程を設けることなく製造
する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る袋状編地の製造方法は、ニットCAD
との連携が可能な丸編機を用いて、最初の編目を上皿針
で保持した状態で上皿とシリンダが同一周期で一体に回
転し、シリンダの周囲に刻設した針溝上に装着されたべ
ら針が上下に摺動して底面部の編地を所要のコース分編
み立てる第1工程と、一体に回転している上皿及びシリ
ンダの回転速度を低下させ、上皿の回転周期をシリンダ
の回転周期よりも遅くする状態から、上皿は回転せずシ
リンダのみが回転する状態を経て、次に上皿とシリンダ
が同一周期で一体に回転する状態を再開するまでの間、
上皿に対してシリンダの回転が相対的に進み、その進め
る回転の範囲は1/4〜3回転の範囲とする第2工程
と、上皿針で保持していた最初の編目をシリンダ上のべ
ら針で取り込み、側面部下端の位置に編み込んで底面部
を形成し、以後、側面部の編地を所要のコース分編み立
てる第3工程を逐次行う方法を採用している。
【0007】そして、このようにすることで、筒状編地
の下端は、側面部下端を固定した状態で、左右何れかの
方向に1/4〜3回転分捩じられて折り返され、側面部
下端の位置に編み込まれることとなり底面部が形成され
るため、本発明に係る袋状編地の製造方法によれば、縫
製の工程を設ける必要がなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る袋状編地の製造方法
は、ニットCADとの連携が可能な丸編機を用いて、
初の編目を上皿針で保持した状態で上皿とシリンダが同
一周期で一体に回転し、シリンダの周囲に刻設した針溝
上に装着されたべら針が上下に摺動して底面部の編地を
所要のコース分編み立てる第1工程と、一体に回転して
いる上皿及びシリンダの回転速度を低下させ、上皿の回
転周期をシリンダの回転周期よりも遅くする状態から、
上皿は回転せずシリンダのみが回転する状態を経て、次
に上皿とシリンダが同一周期で一体に回転する状態を再
開するまでの間、上皿に対してシリンダの回転が相対的
に進み、その進める回転の範囲は1/4〜3回転の範囲
とする第2工程と、上皿針で保持していた最初の編目を
シリンダ上のべら針で取り込んで、側面部下端の位置に
編み込み、底面部を形成すると共に、以後、側面部の編
地を所要のコース分編み立てる第3工程を行う方法であ
る。
【0009】なお、ここで、本発明に係る袋状編地を編
み立てるニットCADとの連携が可能な丸編機は、円筒
状のシリンダの周囲に針溝を等間隔で刻設し、この針溝
にはべら針が上下摺動可能に装着されており、またシリ
ンダの外周にはフレームに固定されたカムを有し、シリ
ンダが円回転することにより、給糸口位置のべら針がカ
ムの作用を受けて上下摺動操作するように構成すると共
に、シリンダの上方には、最初の編目を保持し必要時に
はべら針に編目を戻す上皿針を備えた上皿を有する周知
構造の丸編機である。なお、この上皿は、通常はシリン
ダと同一周期で一体に回転して編地を編み立てるが、必
要時にはシリンダの回転よりも遅れた周期で回転した
り、あるいは回転を一旦停止し再開することが可能な機
能を備えている。
【0010】なお、本発明に係る袋状編地の製造方法で
は、第2工程において、上皿に対して相対的に進めるシ
リンダの回転範囲は1/4〜3回転の範囲としている。
その理由は、編地が厚手のものであっても、回転範囲が
0以上1/4未満の場合には、形成される底面部の中央
に存在する孔の収縮がゆるくなって袋物として機能し難
くなるためであり、また、編地が薄手のものであって
も、回転範囲が3回転よりも大きい場合には、編地がつ
っぱった感じとなり、袋物として使用する際に障害とな
るためである。なお、通常の場合、回転範囲は、3/4
〜1回転程度とすることが望ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る袋状編地の製造方法を、
図1〜図7に示す実施例に基づいて説明する。図1は本
実施例の第1工程を示す説明図、図2は本実施例の第2
工程を示す説明図、図3は本実施例の第3工程を示す説
明図、図4は本実施例により編み立てた袋状編地の底面
部の裏側を示す説明図、図5は本実施例により編み立て
た袋状編地の底面部の表側を示す説明図、図6は本実施
例により編み立てた袋状編地の側面部の裏側を示す説明
図、図7は本実施例により編み立てた袋状編地の側面部
の表側を示す説明図である。
【0012】図1は、本実施例の第1工程の説明図であ
り、第1工程の途中で丸編機の上皿部分を持ち上げて、
内部の編地が見えるようにした状態を表している。第1
工程では、最初の編目11は上皿13に設けられた上皿
針12で保持されている。このように最初の編目11を
上皿針12に保持した状態のままで、上皿13とシリン
ダ14は同一周期で一体に回転する。べら針15は、シ
リンダ14が回転することにより、シリンダ14の周囲
に固定されているカムの作用を受けて上下に摺動し、底
面部1の編地を所要のコース分編み立てる。なお、Mは
丸編機を示している。
【0013】次に、図2は、本実施例の第2工程の説明
図であり、第2工程の終了後、丸編機の上皿部分を持ち
上げて、内部の編地が見えるようにした状態を表してい
る。第2工程では、まず最初に、一体に回転していた上
皿13及びシリンダ14の回転速度を、回転周期は一致
させたままで十分に低下させる。
【0014】次に、上皿13の回転周期をシリンダ14
の回転周期よりも遅くする状態(以下、クラッチA操作
という)を開始してから、上皿13は回転せずシリンダ
14のみが回転する状態(以下、クラッチH操作とい
う)を経て、次に上皿13とシリンダ14が同一周期で
一体に回転する状態を再開するまでの間、上皿13に対
してシリンダ14の回転を相対的に1回転進める工程を
実施する。この操作により、底面部1の編地は、図2に
示すように、シリンダ14の回転方向に1回転捩じれた
状態となる。
【0015】なお、上記したクラッチA操作及びクラッ
チH操作は、丸編機内部において、動力とシリンダ14
の間に設けられたクラッチ装置のギア比を変更したり、
ニュートラル状態にする操作であり、従来の丸編機に備
わっている機能である。なお、ニットCADとの連携が
可能な丸編機においては、予めニットCAD上で編地の
設計をする際に、第1工程と第3工程の編み立ての間に
上記クラッチ操作の指令を設定しておくことになる。
【0016】また、図3は、本実施例の第3工程の説明
図であり、第3工程の途中で丸編機の上皿部分を持ち上
げて、内部の編地が見えるようにした状態を表してい
る。第3工程では、まず最初に、上皿針12で保持して
いた最初の編目11を、シリンダ14側のべら針15で
取り込んで、側面部下端2の位置で側面部3の編地に編
み込みを行う。以後、側面部3の編地は所要のコース分
編み立てられる。なお、1は形成された底面部を、4は
底面部の中央に存在する孔を覆うように周囲を捩じられ
た編地に囲まれた捻り部を示している。
【0017】次に、本実施例により編み立てられた袋状
編地を表した図4〜図7を用いて、第3工程の説明をす
る。すなわち、第3工程は、第1工程の開始から第2工
程の終了までの間、上皿針12で保持していた最初の編
目11を、図4及び図6に示すように、側面部下端2の
位置に編み込む工程である。この操作により、今まで筒
状であった編地は、図4及び図5に示すように捩じられ
た状態で固定され、底面部1が形成される。なお、Hは
袋状編地を示している。
【0018】このようにして、編み立てられた実施例の
袋状編地Hでは、図4及び図5に示すように、中央の位
置に存在する孔は、周囲を捩じられた編地に囲まれるこ
とによって閉塞した状態を維持するので、この袋状編地
の中に例えば飲料容器や携帯電話、ゴルフクラブのヘッ
ド部分等を挿入した際にも、カバーとしての機能を損な
うことはない。
【0019】また、実施例の袋状編地Hを袋物として用
いる場合には、図5及び図7に示す側を表として用い
る。このようにすれば、側面部下端2の編目は袋物の内
側に隠れることとなり、外観上、目立つことはない。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る袋
状編地の製造方法によれば、袋物としての利用を可能と
した袋状編地を、従来の丸編機を用いて、縫製の工程を
設けることなく製造することが可能となる。そのため、
製造工数が削減され、コストの低減が図られるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例の第
1工程を示す説明図である。
【図2】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例の第
2工程を示す説明図である。
【図3】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例の第
3工程を示す説明図である。
【図4】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例を用
いて編み立てた袋状編地の底面部の裏側を示す説明図で
ある。
【図5】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例を用
いて編み立てた袋状編地の底面部の表側を示す説明図で
ある。
【図6】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例を用
いて編み立てた袋状編地の側面部の裏側を示す説明図で
ある。
【図7】本発明に係る袋状編地の製造方法の実施例を用
いて編み立てた袋状編地の側面部の表側を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
M 丸編機 H 袋状編地 1 底面部 2 側面部下端 3 側面部 11 最初の編目 12 上皿針 13 上皿 14 シリンダ 15 べら針

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状編地の下端を閉じて底面部を形成
    し、袋物としての利用を可能とした袋状編地をニットC
    ADとの連携が可能な丸編機で製造する方法であって、
    最初の編目を上皿針で保持した状態で上皿とシリンダが
    同一周期で一体に回転し、シリンダの周囲に刻設した針
    溝上に装着されたべら針が上下に摺動して底面部の編地
    を所要のコース分編み立てる第1工程と、一体に回転し
    ている上皿及びシリンダの回転速度を低下させ、上皿の
    回転周期をシリンダの回転周期よりも遅くする状態か
    ら、上皿は回転せずシリンダのみが回転する状態を経
    て、次に上皿とシリンダが同一周期で一体に回転する状
    態を再開するまでの間、上皿に対してシリンダの回転が
    相対的に進み、その進める回転の範囲は1/4〜3回転
    の範囲とする第2工程と、上皿針で保持していた最初の
    編目をシリンダ上のべら針で取り込み、側面部下端の位
    置に編み込んで底面部を形成し、以後、側面部の編地を
    所要のコース分編み立てる第3工程よりなることを特徴
    とする袋状編地の製造方法。
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ES1061253Y (es) * 2005-09-22 2006-05-16 Bagmovil S L Funda protectora.

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