JP3069218B2 - 乾式分析フイルム片カートリッジおよびこのカートリッジからのフイルム片取出方法 - Google Patents

乾式分析フイルム片カートリッジおよびこのカートリッジからのフイルム片取出方法

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JP3069218B2
JP3069218B2 JP5177055A JP17705593A JP3069218B2 JP 3069218 B2 JP3069218 B2 JP 3069218B2 JP 5177055 A JP5177055 A JP 5177055A JP 17705593 A JP17705593 A JP 17705593A JP 3069218 B2 JP3069218 B2 JP 3069218B2
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、尿等の試料液に
含まれる所定の生化学物質との化学反応またはは免疫反
応等により光学濃度変化を生じる試薬を含有する層を有
してなる湾曲形状をなす乾式分析フイルム片を収納して
おく乾式分析フイルム片カートリッジおよびこのカート
リッジからのフイルム片取出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料液中の特定の化学成分を定性的もし
くは定量的に分析することは様々な産業分野において一
般的に行なわれている。特に血液や尿等、生物体液中の
化学成分または有形成分を定量分析することは臨床生化
学分野において極めて重要である。
【0003】近年、試料液の小滴を点着供給するだけで
この試料液中に含まれている特定の化学成分または有形
成分を定量分析することのできるドライタイプの化学分
析スライドが開発され(特公昭53-21677号(米国特許
3,992,158号明細書),特開昭55-164356 号(米国特許
4,292,272号明細書)等)、実用化されている。この化
学分析スライドを用いると、従来の湿式分析法に比して
簡単且つ迅速に試料液の分析を行なうことができるた
め、その使用は特に数多くの試料液を分析する必要のあ
る医療機関、研究所等において好ましいものである。
【0004】このような化学分析スライドを用いて試料
液中の化学成分等の定量的な分析を行なうには、試料液
を化学分析スライドに点着させた後、これをインキュベ
ータ(恒温機)内で所定時間恒温保持(インキュベーシ
ョン)して呈色反応(色素生成反応)させ、次いで試料
液中の所定の生化学物質と化学分析スライドに含まれる
試薬との組み合わせにより予め選定された波長を含む測
定用照射光をこの化学分析スライドに照射してその光学
濃度を測定し、この光学濃度から、あらかじめ求めてお
いた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を
表わす検量線を用いて該試料液中の所定の生化学物質の
物質濃度を求めるように構成された生化学分析装置が用
いられる。
【0005】上記化学分析スライドは、一般にプラスチ
ック等からなる支持体上に試薬を含有した試薬層および
展開層を設けてなる乾式分析フイルム片をプラスチック
製のフレームによって挾持することによりスライド搬送
操作におけるハンドリングの便宜を図っている。
【0006】一方、この化学分析スライドを用いて生化
学分析を行なう際には、その分析の自動化を容易とする
ため化学分析スライドが1枚ずつスムーズに供給される
ようにしなければならない。
【0007】従来このような化学分析スライドを例えば
50枚程度積載したものを収納するカートリッジが知られ
ている(米国特許明細書第4,151,931 号、第4,187,077
号、第4,190,420 号、第4,279,861 号等)。
【0008】これらのカートリッジでは、最上部に位置
するスライドが押出し部材により横方向に押されて外部
に取り出されるとこのカートリッジの底部を通して押上
げ部材が挿入され、積み重ねられたスライドがこのスラ
イド1枚分の厚みに相当する距離だけ上方へ押し上げら
れるようになっており、このような操作が繰り返されて
カートリッジ内に収納されていたスライドが全て取り出
されることとなる。
【0009】しかし、このような生化学分析を行なう際
には上述した化学分析スライドが短時間のうちに大量に
消費されることからカートリッジがどうしても大型化
し、しかも分析装置内には分析すべき生化学物質の数に
相当する数のカートリッジを配設しておく必要がある。
【0010】したがって、カートリッジに要する配設ス
ペースが大きくなるため生化学分析装置が大型化すると
いう問題があった。
【0011】また、化学分析スライドにおいてはフレー
ムに要するコストが大きく、これが生化学分析における
コストを上げる要因の一つとなっており問題となってい
た。
【0012】そこで、本願出願人は支持体上に試薬層等
を積層してなる積層体のみからなる、フレームなしの乾
式分析フイルム片を提案し、さらにこの乾式分析フイル
ム片を収納するカートリッジとして、フレームを付して
いない乾式分析フイルム片を積載したものを収納する箱
体の側面上方に最上部のフイルム片を1枚だけ取り出し
得る第1の開口部が、さらにこの箱体の上面に最上部の
フイルム片を保持して第1の開口部から取り出すための
手段が侵入する第2の開口部が穿設されてなるカートリ
ッジを提案している(特願平4-5508号明細書)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されたカート
リッジによれば、従来のフレーム付きの化学分析スライ
ドを収納したカートリッジに比べて外形を大幅に小型化
することができ、ひいては生化学分析装置の小型化を図
ることができる上、フレームに要していたコストを削減
することができるので生化学分析におけるコストの低減
を図ることが可能となる。
【0014】しかしながら、このようにフレームを付さ
ない乾式分析フイルム片を用いた場合装置の小型化およ
びコストの削減等の利点を有する一方で、このフイルム
片を乾燥状態下においた場合には湾曲したカール形状と
なり、生化学分析装置内における自動操作においてはこ
の形状を考慮して処理する必要がある。
【0015】すなわち、上述した試薬層もしくは多孔質
層中の試薬は水分がなければ反応しないが、水分を吸収
したとたんに反応を開始するおそれがあり、実際の測定
に際し正確な分析結果を得ることが困難となるおそれが
あるから、フイルム片上に試料液を点着するまでは乾燥
容器(サプライヤ)等の乾燥雰囲気中に乾式分析フイル
ム片を保管しておくのであり、このときの乾式分析フイ
ルム片はいわゆる瓦状に湾曲したカール形状をなすこと
になる。しかも、この湾曲形状は測定項目の種類毎に大
幅に相違し、さらに同一種類においても個々に相違す
る。
【0016】このため、本願出願人が提案した上記カー
トリッジからフイルム片を取り出す操作を行なう場合に
もこの点に考慮し、様々なカール形状をなすフイルム片
を一枚ずつ確実に取り出せる構成とする必要がある。
【0017】なおEP特許0064691A1 には、指示薬層を
支持体の一部に設けた半定量用の試験片を積載収納する
保存容器の底面に試験片取出用の開口部が穿設され、こ
の開口部を通して試験片吸引手段を侵入せしめて最下段
の試験片を吸着し、この後試験片吸引手段を下降せしめ
この試験片を湾曲せしめて上記開口部から取り出す技術
が開示されている。
【0018】しかしながら、このような技術を様々なカ
ール形状をなす乾式分析フイルム片に適用した場合、カ
ール形状の大きいものは上記開口部から脱落しやすく、
また、これを防止するため開口部を小さくすればカール
形状の小さいものを取り出すことが難しくなり、結局こ
のような技術によっては上記乾式分析フイルム片を効果
的に取り出すことが困難である。
【0019】本願発明はこのような事情に鑑みなされた
もので、様々な湾曲形状をなす乾式分析フイルム片を多
数枚収納した乾式分析フイルム片カートリッジにおい
て、フイルム片使用時にはフイルム片を一枚ずつ確実に
取り出すことができる乾式分析フイルム片カートリッジ
を提供することを目的とするものである。
【0020】また、このようなフイルム片を多数枚積載
収納した状態でこのカートリッジを運搬する場合には、
外部からの衝撃によってもフイルム片がカートリッジの
フイルム片取出孔から飛び出さないような構成とするの
が好ましい。
【0021】本願発明はこのような事情にも鑑みなされ
たもので、様々な湾曲形状をなす乾式分析フイルム片を
多数枚収納した乾式分析フイルム片カートリッジにおい
て、フイルム片使用時にはフイルム片を一枚ずつ確実に
取り出すことができるとともに、フイルム片保管時には
外部からの衝撃を受けてもカートリッジ外部にフイルム
片が飛び出すのを防止できる乾式分析フイルム片カート
リッジを提供することを目的とするものである。
【0022】さらに、フイルム片保管時には外部からの
衝撃を受けてもカートリッジ外部へのフイルム片の飛び
出しを防止することができ、フイルム片使用時のみ様々
な湾曲形状をなすフイルム片を一枚ずつ確実に取り出す
ことができる乾式分析フイルム片カートリッジからのフ
イルム片取出方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の乾式分
析フイルム片カートリッジは、支持体上に試薬を含有す
る層を設けてなる乾式分析フイルム片を複数個積載して
収納する箱体の該積載方向の一端面に近接した該箱体の
側壁部分に、前記積載して収納されたフイルム片のうち
該一端面に最も近接したフイルム片のみを前記積載方向
とは直交する方向に引き出すことを許容する第1の開口
部、および前記一端面に、この一端面に最も近接したフ
イルム片を保持してこのフイルム片を前記第1の開口部
から引き出すフイルム片引出手段の侵入を許容する第2
の開口部とを設けてなる乾式分析フイルム片カートリッ
ジであって、前記第1の開口部の幅の少なくとも一部
を、前記乾式分析フイルム片1枚の厚みよりも大きく2
枚の厚みよりも小さい値にしたことを特徴とするもので
ある。
【0024】また、本願発明の第2の乾式分析フイルム
片カートリッジは、前記箱体内に、前記収納されたフイ
ルム片を前記一端面方向に付勢する付勢部材を設けるこ
とも可能である。
【0025】さらに、本願発明の第3の乾式分析フイル
ム片カートリッジは、前記第1の開口部に、前記一端面
に最も近接したフイルム片が平常状態において前記第1
の開口部から飛び出すのを防止する突部を形成したこと
を特徴とするものである。
【0026】また、本願発明の乾式分析フイルム片カー
トリッジからフイルム片を取り出す方法は、支持体上に
試薬を含有する層を設けてなる乾式分析フイルム片を複
数個積載して収納する箱体の該積載方向の一端面に近接
した該箱体の側壁部分に、前記積載して収納されたフイ
ルム片のうち該一端面に最も近接したフイルム片のみを
前記積載方向とは直交する方向に引き出すことを許容す
る第1の開口部、および前記一端面に、この一端面に最
も近接したフイルム片を保持してこのフイルム片を前記
第1の開口部から引き出すフイルム片引出手段の侵入を
許容する第2の開口部とを設けてなる乾式分析フイルム
片カートリッジから前記乾式分析フイルム片を取り出す
方法であって、前記フイルム片引出手段を前記第2の開
口部からカートリッジ内に侵入せしめて前記一端面に最
も近接したフイルム片を吸引保持せしめ、次に、該フイ
ルム片を吸引保持せしめた状態でこのフイルム片引出手
段を所定距離だけ前記第2の開口部方向に移動せしめ、
該フイルム片の両側部を前記第2の開口部の内壁側縁部
に当接せしめ、さらに該方向に移動せしめて該フイルム
片が該第2の開口部から外部に凸面を向けた所定の湾曲
形状をなすようにし、このフイルム片が該湾曲形状をな
した状態で前記フイルム片引出手段を前記第1の開口部
方向に移動せしめて、この所定の湾曲形状に応じた形状
に形成された該第1の開口部から前記フイルム片を取り
出すことを特徴とするものである。
【0027】上記第1の開口部の幅とはこの第1の開口
部のフイルム片積載方向の距離を意味する。
【0028】また、上記平常状態とはカートリッジ内に
収納されたフイルム片がフイルム片引出手段により吸引
保持されておらず単にこのカートリッジ内に収納されて
いる状態をいうものとする。
【0029】なお、上記のフイルム片飛出し防止用の突
部の先端は、平常状態におけるフイルム片のうちカール
量の最大のものが第1の開口部から飛び出すのを防止で
き、かつフイルム片引出手段によって第2の開口部方向
に吸引された湾曲形状のフイルム片が第1の開口部から
引き出される際には、この突部の先端とこのフイルム片
の表面とが接触しないような所定の位置まで延びるよう
に形成されている。
【0030】また、上記所定の湾曲形状とは平常状態に
おけるフイルム片のうちカール量の最大のものの曲率よ
りも大きい曲率の湾曲形状をいう。
【0031】
【作用】本願発明の第1の乾式分析フイルム片カートリ
ッジによれば、第1の開口部の一部の幅を、フイルム片
1枚の厚みより大で2枚の厚みより小なる値に規定して
おり、第2の開口部に最も近接したフイルム片(以下最
下段フイルム片と称する)がフイルム片引出手段により
保持され第2の開口部方向に移動して所定形状に湾曲さ
れ、この状態からフイルム片引出手段を第1の開口部方
向に移動せしめるようにすればこの最下段フイルム片上
に積載されたフイルム片はその動きを第1の開口部上に
位置する側面内壁部によって阻止され、この最下段フイ
ルム片のみが第1の開口部を通過してカートリッジ外部
に取り出されることになる。
【0032】また、本願発明の第2の乾式分析フイルム
片カートリッジによれば、カートリッジ内に収納された
フイルム片が付勢部材により上記一端面方向に付勢さ
れ、この一端面に最も近接したフイルム片はその一部が
この一端面付近に位置することとなるので、この一端面
に形成された第2の開口部を通してカートリッジ内に侵
入するフイルム片引出手段がフイルム片に当接してこれ
を吸着するまでのストロークを略一様とすることがで
き、自動操作によってカートリッジからフイルム片を取
り出す操作の円滑化を図ることができる。
【0033】また、本願発明の第3の乾式分析フイルム
片カートリッジによれば、上記第1の開口部に突部が形
成されており、これにより上記一端面に最も近接したフ
イルム片が平常状態において飛び出すのを防止している
ので、例えばフイルム片を収納したカートリッジの運搬
時等において外部から衝撃が加わった場合等においても
このカートリッジからフイルム片が飛び出すような事故
の発生を防止できる。
【0034】さらに、本願発明の乾式分析フイルム片カ
ートリッジからのフイルム片取出方法によれば、上記一
端面に形成された第2の開口部からカートリッジ内に侵
入したフイルム片引出手段により該一端面に最も近接し
たフイルム片が吸引保持され、この状態でフイルム片引
出手段が上記第2の開口部方向に移動して吸引保持した
フイルム片の両側部を該第2の開口部の内壁側縁部(受
け)に当接せしめるとともに、該フイルム片の中央部が
上記第2の開口部内に入り込むようにして該フイルム片
が所定の湾曲形状をなすように形成する。
【0035】すなわち、フイルム片の両側部を受けに当
接せしめ、さらにその中央部が第2の開口部に入り込む
ようにして種々のカール形状をなすフイルム片を一旦、
略所定の湾曲形状に形成している。
【0036】そして、この後この形状を維持しながらこ
の所定の湾曲形状に応じた形状の第1の開口部から該フ
イルム片を取り出すようにしている。
【0037】したがって、上記一端面に最も近接したフ
イルム片が第1の開口部から取り出される際に、このフ
イルム片に隣接したフイルム片が摩擦力によって第1の
開口部方向に移動しようとしてもこの第1の開口部が形
成されている側面の内壁部によってその移動が阻止さ
れ、フイルム片は上記第1の開口部から1枚ずつ取り出
されることとなる。
【0038】また、上記第1の開口部の湾曲形状は平常
状態におけるフイルム片のうちカール量の最大のものの
曲率よりも大きい曲率を有するように形成されているの
で、例えば、フイルム片を収納したカートリッジを運搬
する際に外部から衝撃が加わった場合等においても、こ
の第1の開口部からのフイルム片の飛出しを防止するこ
とができる。
【0039】なお、上述した本願発明の乾式分析フイル
ム片カートリッジおよびカートリッジからのフイルム片
取出方法によれば、フイルム片引出手段によってフイル
ム片の支持体を吸引保持せしめて該フイルム片をカート
リッジ外部に取り出すようにしているので試薬層や展開
層等に無用の力が加わらず、これらの各層が損傷するの
を防止することができる。
【0040】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0041】図1は本発明の実施例に係る乾式分析フイ
ルム片カートリッジを示すものであり、(A) はこのカー
トリッジの一部を破断して示す斜視図であり、(B) はこ
のカートリッジの底面を示す斜視図である。このカート
リッジ20は、乾式分析フイルム片1を多数枚積載したも
のを収納する箱体21と、この箱体21の上面20a の内壁部
に取り付けられたバネ部材30と、このバネ部材30の下部
に取り付けられ、積載された乾式分析フイルム片1を該
バネ部材30の付勢力により下方に押える押え部材31を備
えている。また、この箱体21の一側面20b の最下端付近
には積載収納されてなる乾式分析フイルム片1の最下段
に位置する乾式分析フイルム片1aを1枚だけ取出可能な
第1の開口部20c が穿設されており、この箱体21の底面
20d には、最下段に位置する乾式分析フイルム片1aを吸
引保持する取出用吸盤70(図4参照)が侵入する略U字
型の第2の開口部20e が穿設されている。上記側面20b
の下端の一部はこの第2の開口部20e により切り欠かれ
ており、これにより上記第1の開口部20c とこの第2の
開口部20e は連続するように形成されている。
【0042】さらに、この箱体21の他側面20f の外壁部
分には、このカートリッジ20に収納される乾式分析フイ
ルム片1の特性等を表わす情報を有する磁気ストライプ
20gが付設されており、また上記側面20b およびこれに
対向する側面にはこのカートリッジ20を後述するカート
リッジ収納部22a (図6参照)に保持せしめ、かつカー
トリッジ挿入方向の誤認防止を図るためのリブ20h が突
設されている。
【0043】また、この箱体21の底面20d 部分は、側面
20b ,20f 部分等と互いに取りはずし可能となってお
り、上記フイルム片1の収納時には、押え部材31上に乾
式分析フイルム片1を積載したものを保持してなる上面
20a 部分を箱体21内に挿入していき、この上面20a 部分
を側面20b ,20f 部分に係合せしめることにより、カー
トリッジが形成されるとともに最下端の乾式分析フイル
ム片1aの一部がバネ部材30により箱体21の底面20d の内
壁に押しつけられることとなる。
【0044】なお、上記箱体21は外形寸法が例えば15mm
×15mm×100mm で壁部の厚みが1mm程度に構成されてお
り、遮光性を有する黒等の着色を施されたポリスチレン
等のプラスチック材料によって形成されている。
【0045】また、上記磁気ストライプ20g は収納され
た乾式分析フイルム片1の種別情報、ロット補正情報、
分析項目情報、数量等を示す情報を磁気的に記録してな
るもので、生化学分析装置の磁気ヘッドがこの磁気スト
ライプ20g が有する情報を識別してその後の生化学分析
に役立てるようになっている。
【0046】このカートリッジ20に収納される乾式分析
フイルム片は図2に示す如く構成される。なお、図2に
おいて(A) は常湿環境下におけるフイルム片形状、(B)
,(C) は乾燥環境下におけるフイルム片形状を示す斜
視図である。
【0047】すなわち、この乾式分析フイルム片1はポ
リエチレンテレフタレート(PET)やポリスチレン等
の有機ポリマシート等のプラスチックシートからなる光
透過性の支持体2上に試薬層3を塗布または接着により
設け、この上に展開層4をラミネート法等により積層し
たもので従来のスライド枠(フレーム)に相当するもの
は有していない。
【0048】上記試薬層3はゼラチン等の親水性ポリマ
バインダまたは多孔性層の中にアナライトおよび発色反
応に必要な試薬(化学分析試薬または免疫分析試薬)成
分が含まれる少なくとも1つの層で構成されている。
【0049】また、上記展開層4は外部との間でコスレ
に強い材料例えばポリエステル等の合成繊維からなる織
物や編み物、天然繊維と合成繊維との混紡による織物、
編み物、不織布等もしくは紙から構成されて保護層とし
て機能するとともに、この展開層4上に点着された試料
液を試薬層3上に平均して供給し得るように展延する。
【0050】上記支持体2の厚みは例えば150 〜200 μ
m、上記試薬層3の厚みは例えば10〜40μm、上記展開
層4の厚みは例えば200 〜250 μmに形成される。
【0051】また、これら支持体2、試薬層3および展
開層4のサイズは例えば12mm×12mmの同サイズに形成さ
れる。
【0052】この乾式分析フイルム片1は常湿状態で
は、図2(A) に示すように平面に近い形状に形成され
る。しかしながら、乾式分析フイルム片1は保管時にお
いては化学反応を進行させないように乾燥環境下(たと
えば湿度が20%以下)に配設されるため、展開層4を内
側にして湾曲したカール形状に形成される。すなわち図
2(B) に示すような一方向にのみ湾曲したカール形状と
されたり、図2(C) に示すような複数方向に湾曲したカ
ール形状とされる。
【0053】この湾曲方向や湾曲量は試薬層3中の試薬
の種類や層構成、さらには支持体2を構成する材料の種
類によって変化するが、例えば大きさが12mm×12mm、厚
さが0.5mm の乾式分析フイルム片1を絶乾状態に5日間
保管したとき、最大の湾曲量は100 μm〜1500μm程度
となる。
【0054】また、この乾式分析フイルム片1は支持体
2を下方に向けた状態で例えば100枚程度重ね合わされ
押え部材31と底面20d の間にセットされて箱体21内に収
納される。
【0055】上述したように、この乾式分析フイルム片
1はカートリッジ20内に収納されている際には展開層4
を内側にして湾曲したカール形状をなしているため、例
えば図3(A) ,(B) のような状態で積載されることとな
る。
【0056】このように湾曲した乾式分析フイルム片1
を自動操作により処理する場合に従来の化学分析システ
ムをそのまま用いることは困難である。すなわち、乾燥
容器(サプライヤ)内に配設されたカートリッジから1
枚ずつ乾式分析フイルム片1を取り出す操作、この取り
出された乾式分析フイルム片1に試料液を点着してイン
キュベータまで搬送する操作、搬送された乾式分析フイ
ルム片1を1枚ずつ収容室に搬入し恒温保持する操作、
所定時間経過後に測光し、これを収容室から搬出して廃
却する操作等は乾式分析フイルム片1の湾曲した形状を
考慮して処理する必要があり、上記実施例に係るカート
リッジ20もこのような乾式分析フイルム片1の湾曲形状
を考慮してフイルム片取出孔である第1の開口部20c の
形状が定められている。
【0057】図4(A) はこの第1の開口部20c の形状を
示すものである。すなわち、第1の開口部20c は、取出
用吸盤70によって吸引保持され略所定形状に湾曲された
乾式分析フイルム片1aが通過できる程度の大きさに形成
されている。但し、乾式分析フイルム片1aをこのように
強制的に湾曲せしめても各乾式分析フイルム片1によっ
て湾曲形状が多少異なるので、この乾式分析フイルム片
1aの両端部分が当接する第2の開口部20e の両縁部(受
け)20i とこの縁部20i の上方に位置する第1の開口部
20c の縁部20j との距離cのみを、正確に乾式分析フイ
ルム片1枚の厚みよりも厚く2枚の厚みよりも薄い厚さ
に相当する値と規定し、その他はやや余裕をもたせた幅
に規定して乾式分析フイルム片1aのカートリッジ20から
の取り出しが1枚ずつ確実に、かつ円滑に行なわれるよ
うにしている。
【0058】すなわち、図4(A) に示すように、第1の
開口部20c の両端部付近は端部に近づくにしたがって幅
が拡がるような形状をなしており、これにより種々のカ
ールをなす乾式分析フイルム片1aを第1の開口部20c か
ら円滑に取り出すことが可能となる。
【0059】また、両側面20f ,20k の内壁面から上記
受け20i までの距離a、すなわち受け部の長さaは、短
い値とする程乾式分析フイルム片1aを小さい吸引力で湾
曲させ易くなるが、余り短いと外部からの衝撃で乾式分
析フイルム片1aが第2の開口部20e から脱落するおそれ
があるので、この脱落するおそれがない長さであって可
能な限り短い長さとするのが好ましく、例えば1mmとす
る。
【0060】さらに、この第1の開口部20c の中央部分
に形成された突部20l は、このフイルム片取出時におい
て、上記最下段の乾式分析フイルム片1aとともにこれ以
外の乾式分析フイルム片1がこの第1の開口部20c から
引き出されるのを防止するとともに、乾式分析フイルム
片1aが取出用吸盤70に吸引保持されていない平常状態時
においてこの最下段の乾式分析フイルム片1aが外部から
の衝撃によってこの第1の開口部20c から飛び出すのを
防止するためのものである。したがって、上記第1の開
口部の縁部20j 位置とこの突部20l の最下点位置との上
下方向の距離dは、平常状態時において最もカールの大
きい乾式分析フイルム片1aでも、フイルム片保管時には
その一部が図4(B) に示す如くこの突部20l の内壁部分
に当接するような値とする。
【0061】但し、この距離dおよび上記突部20l の曲
率は取出用吸盤70によって吸引保持されて所定形状に湾
曲した乾式分析フイルム片1aをこの第1の開口部20c か
ら取り出すことができるような値としなければならな
い。
【0062】次に、図5を用いてこの乾式分析フイルム
片カートリッジ20から乾式分析フイルム片1aを取り出す
方法について説明する。
【0063】すなわち、図5(A) に示す如く、展開層4
を内側にして、下方に凸となるように湾曲した状態でカ
ートリッジ20内に積載された乾式分析フイルム片1は前
述したバネ部材30によって底面20d の内壁部分に押し付
けられている。なお、バネ部材30の付勢力はカートリッ
ジ20に収容されている乾式分析フイルム片1が1枚だけ
収容された状態となっても、この乾式分析フイルム片1
の一部を箱体21の底面20d の内壁部分に押し付けること
ができるような強さに設定されている。
【0064】この箱体21の第2の開口部20e の下方には
取出用吸盤70が位置せしめられており、この後、生化学
分析装置のコントローラからの指令によりこの取出用吸
盤70が上昇する(図5(A) の矢印A方向)。
【0065】これにより、取出用吸盤70のサクションカ
ップ70a の部分が第2の開口部20eを通して最下段の乾
式分析フイルム片1aに当接する。取出用吸盤70は乾式分
析フイルム片1aに当接した後もこの乾式分析フイルム片
1aとの密着性を高めるためさらに上昇する(図5(B)
)。この位置で取出用吸盤70は図示されていない吸引
ポンプの吸引力により乾式分析フイルム片1aを保持す
る。この取出用吸盤70は乾式分析フイルム片1aの支持体
2を吸引保持することとなるので吸引力の確保が容易で
あり、かつ試薬層3や展開層4を損傷させるおそれもな
い。
【0066】なお、乾式分析フイルム片1の支持体2は
上述した如く取出用吸盤70により減圧吸着され、さらに
この後装置のフイルム片搬送系において減圧吸着される
ため、減圧吸着による搬送可能な強度を有するように構
成されている。
【0067】次に、取出用吸盤70は上記コントローラか
らの指令により上記最下段の乾式分析フイルム片1aを吸
着したまま下降し、図5(C) に示す如くこの乾式分析フ
イルム片1aの両側部分が第2の開口部20e の端縁(受
け)により接触支持され、かつ該乾式分析フイルム片1a
の形状が所定の下凸の湾曲形状とされる(フォーミン
グ)位置で停止する。
【0068】なお、このフォーミング時において取出用
吸盤70が乾式分析フイルム片1aの支持体2を吸引する力
は、例えば12mm×12mmの正方形サイズの乾式分析フイル
ム片1aを吸引保持する際には、この取出用吸盤70のサク
ションカップ70a の最大外径を9mmφとしたとき全吸引
力は例えば300 g以上とする。乾式分析フイルム片1aを
所定形状に湾曲させるための力は吸着操作の信頼性を確
保するため全吸引力に比べて充分小さい値とし、例えば
100 gとする。
【0069】このようにフォーミングにより乾式分析フ
イルム片1aを所定の湾曲形状とするのは、カートリッジ
20内に積載されている乾式分析フイルム片1は各々その
湾曲形状が異なっており、したがって、所定の形状に、
しかも一枚のフイルム片のみを取り出すことができる大
きさに形成された第1の開口部20c を通過せしめるため
には、全てのフイルム片を略この第1の開口部20c の湾
曲形状に一旦合わせる必要があるからである。
【0070】この後、取出用吸盤70は、図5(D) に示す
如く第1の開口部20c の形状に合わせて湾曲せしめた乾
式分析フイルム片1aを吸着保持しつつ矢印B方向に移動
し、これにより乾式分析フイルム片1aが第1の開口部20
c を通して外部に取り出される。
【0071】なお、上記乾式分析フイルム片1がフォー
ミングにより上述した如き所定の湾曲形状に形成される
ことから、支持体2は減圧吸着時において湾曲されても
損傷を受けない(ひび割れない)ように形成されてい
る。
【0072】さらに、上記乾式分析フイルム片1のカー
トリッジ20からの取出しにおいては最下段の乾式分析フ
イルム片1aの展開層4とその直上に位置する乾式分析フ
イルム片1の支持体2とがコスレるため、その取出操作
を円滑とするため展開層4と支持体2の摩擦係数は例え
ば1以下となるように設定されている。
【0073】なお、上記最下段の乾式分析フイルム片1a
が取り出された後、カートリッジ20内の乾式分析フイル
ム片1は各々バネ部材30の付勢力によって乾式分析フイ
ルム片1の1枚分だけ下方に押し下げられ、その状態で
次のフイルム片取出サイクルが開始されるまで待機す
る。
【0074】以下、上記カートリッジ20から取り出され
た乾式分析フイルム片1を用いて生化学分析の自動操作
を行なう生化学分析装置について説明する。
【0075】図6はこの生化学分析装置の一例の概略機
構を示す斜視図である。
【0076】生化学分析装置10は、未使用の矩形状の乾
式分析フイルム片1を貯蔵しているフイルム片収納手段
11(フイルム片サプライヤ)と、上記フイルム片収納手
段11の側方に配設され乾式分析フイルム片1を所定時間
恒温保持するインキュベータ12と、前記フイルム片収納
手段11からインキュベータ12に乾式分析フイルム片1を
搬送するフイルム片搬送手段13と、たとえば血清,尿等
の複数の試料液を収容する試料液収容手段14(サンプ
ラ)と、試料液収容手段14の試料液をフイルム片搬送手
段13によってインキュベータ12に搬送するまでの間に乾
式分析フイルム片1に点着する点着手段15と、インキュ
ベータ12の下方に配設された測定手段16とを備えてい
る。
【0077】上記乾式分析フイルム片1は測定項目別に
前述したカートリッジ20内に収容される。該カートリッ
ジ20は、内部に多数の乾式分析フイルム片1を積み重ね
た状態で収納して、フイルム片収納手段11の円盤状の架
体22に配設された内周側もしくは外周側のカートリッジ
収納部22a に複数並列に装填されている。上記架体22は
基部24に回転可能に支持され、基部24に設置された図示
しないサプライヤモータによって回転駆動され、所定の
カートリッジ収納部22a がフイルム片搬送手段13に対応
する取出位置に停止するように制御される。
【0078】そして、上記架体22の外周部分にはカバー
25が配設されて内部が密閉され、上面に配設された開閉
蓋を有する挿入口25a から、前記カートリッジ20の挿
入、取り出しを行なうように設けられている。また、上
記架体22の中心部分には除湿剤収容部27が設けられ、該
除湿剤収容部27にはカバー25上面の中心部に形成された
開閉蓋を有する投入口25b から除湿剤が装填され、この
フイルム片収納手段11の内部が低湿度の乾燥状態に保た
れる。一方、カバー25の下面の取出位置には、各カート
リッジ20から所定の乾式分析フイルム片1を取り出す際
に開く開閉シャッター(図示せず)が設けられ、該シャ
ッターを通して挿入されたフイルム片搬送手段13の取出
用吸盤70によってカートリッジ20の最下段の乾式分析フ
イルム片1が外部に取り出される。
【0079】次にインキュベータ12は、円盤状の本体40
が中心下部の回転駆動機構41によって回転自在に支持さ
れ、上記本体40の円周上には所定間隔で前記乾式分析フ
イルム片1を収容するセル42が複数配設され、このセル
42内で乾式分析フイルム片1がインキュベーションされ
る。
【0080】このインキュベータ12の本体40は下部の上
面が平坦な金属製の下ディスク45と、該下ディスク45上
に配設され止めネジによって締結された図示されない金
属製の上ディスクを有し、上ディスクは外周部分が上方
に環状に膨出して形成され、外周下端部と下ディスク45
の上面との間にはセル42の側方開口部を形成する隙間が
形成されている。上記上ディスクと下ディスクとの間に
は図示されないヒータが内蔵され、セル42近傍の下ディ
スク45に配設された図示されない温度センサの検出に基
づいて、乾式分析フイルム片1が所定温度(たとえば37
℃)に加熱保持される。
【0081】上記下ディスク45にはセル42の形成位置に
対応して所定間隔で測光窓が開口され、この測光窓上部
には、該セル42内に挿入された乾式分析フイルム片1を
所定位置に固定する固定手段としてのフイルム片押え61
が配設されている(図7参照)。また、測定位置におけ
る前記セル42の底部に開口された測光窓の下方すなわち
本体40の下方には、測定手段16の測光ヘッド95が配設さ
れている。
【0082】具体的には図7に示すように、上記フイル
ム片押え61は乾式分析フイルム片1の試料液の展開Sが
届かない隅角部を押えるものであり、その底面形状は、
周囲に矩形状の枠部61a が形成され、この枠部61a の内
側寸法は乾式分析フイルム片1の形状より大きく、その
隅角部に内方に突出して乾式分析フイルム片1の四隅に
接触する突部61b が形成されている。このフイルム片押
え61の上面には押えスプリングが縮装されこれによりフ
イルム片押え61は下方に付勢される。
【0083】これにより湾曲した乾式分析フイルム片1
は平面状態で恒温保持され、さらに測光されることにな
り、インキュベーションの効率化および生化学分析の高
精度化を担保することが可能となる。
【0084】前記フイルム片収納手段11からインキュベ
ータ12に乾式分析フイルム片1を搬送する搬送手段13
は、前記カートリッジ20から乾式分析フイルム片1を取
り出す取出手段としての取出用吸盤70と、この取出用吸
盤70に保持されている乾式分析フイルム片1を、試薬層
1bが上面となっている状態のまま下方から保持して受け
取るとともにインキュベータ12のセル42に側方開口部か
ら挿入する移載手段としての馬蹄形の移載部材73と、イ
ンキュベータ12のセル42内で上記移載部材73に保持され
ている乾式分析フイルム片1をセル42の下方から出没し
て保持する保持手段としての保持用吸盤76とを備えてい
る。
【0085】取出用吸盤70は、前述したように、乾式分
析フイルム片1の支持体2の下面を吸着保持する上向き
のサクションカップ70a を備え、該サクションカップが
搬送基部70b に支持されるとともに、図示されないサク
ションポンプからの減圧パイプが接続され、該搬送基部
70b が図示されない移動機構によって前後動および昇降
動自在に設けられている。そして、この取出用吸盤70は
前述した如くして乾式分析フイルム片1をカートリッジ
外部に引き出し、さらに、移動してこの乾式分析フイル
ム片1を点着位置まで搬送するように駆動される。
【0086】また、移載部材73は図8に示すように、平
板状で上面に乾式分析フイルム片1を吸引保持するフォ
ーク状に形成され、その先端中央部に切欠き凹部73a が
形成され両側部が前方に延びるフォーク部73b に形成さ
れ、この両側のフォーク部73b および凹部73a の背部に
吸引孔74が設けられている。上記吸引孔74には図示され
ないサクションポンプからの減圧パイプ75が接続され
る。また、上記移載部材73の基部73c は、点着位置から
インキュベータ12のセル42内に側方開口部42a を通って
挿入移動可能なように図示されない駆動機構に連係され
ている。
【0087】そして、上記移載部材73は、前記取出用吸
盤70から乾式分析フイルム片1を受け取る際には、乾式
分析フイルム片1を保持している取出用吸盤70に向けて
移動し、その凹部73a 内に該取出用吸盤70が位置し、上
方に乾式分析フイルム片1が位置する状態で停止し、続
いて、取出用吸盤70が下降移動して該取出用吸盤70に保
持している乾式分析フイルム片1を、移載部材73のフォ
ーク部73b と凹部73a周辺で吸引保持する。また、前記
取出用吸盤70による乾式分析フイルム片1の吸着位置精
度を確保していることで、移載部材73での乾式分析フイ
ルム片1の保持位置精度が良好であり、この移載部材73
に保持した状態の乾式分析フイルム片1の試薬層3の中
心部分に点着手段15によって所定量の試料液を点着す
る。
【0088】さらに、保持用吸盤76はインキュベータ12
のセル42下方に位置し、上端の上向きのサクションカッ
プが図示されない搬送基部に支持され、図示されない駆
動機構によって昇降移動可能に設けられている。そし
て、前記インキュベータ12のセル42の底面に開口された
測光窓から該セル42内に出没移動するように駆動され
る。また、このサクションカップには図示されないサク
ションポンプからの減圧パイプが接続される。
【0089】一方、前記インキュベータ12のフイルム片
排出位置にはフイルム片排出手段17が配設され、該フイ
ルム片排出手段17は、セル42内の測定後の乾式分析フイ
ルム片1を吸着して持ち上げる排出用吸盤81と、該排出
用吸盤81で持ち上げられた乾式分析フイルム片1を受け
取りインキュベータ12の外方に搬出するフイルム片取出
用の馬蹄形の移載部材82と、この移載部材82によって取
り出された乾式分析フイルム片1を受け取って廃却箱84
に廃棄する廃却用吸盤83とによって構成されている。
【0090】前記試料液収容手段14は、回転駆動機構86
によって回転操作される回転テーブル85を備え、該回転
テーブル85の外周部には試料液を収容した複数のサンプ
ルチューブ87を保持し、サンプルチューブ87が順次供給
位置に移動される。また、内周側には後述の点着用ノズ
ル91の先端に装着されるノズルチップ88が収容される。
【0091】また、上記サンプルチューブ87の各試料液
をインキュベータ12に搬送された乾式分析フイルム片1
に点着する点着手段15は、試料液の吸引吐出を行なう点
着用ノズル91を有し、該点着用ノズル91の先端にはピペ
ット状の上記ノズルチップ88が着脱自在に装着され、駆
動機構92により上下動および回動可能に移動され、試料
液収容手段14から試料液を吸引し移動して前記移載部材
73の上に保持されている乾式分析フイルム片1に点着す
る。また、上記点着手段15の点着用ノズル91における先
端のノズルチップ88は、試料液の変更に伴って交換され
る。
【0092】点着された乾式分析フイルム片1は、イン
キュベータ12によりインキュベーションが行なわれ、こ
のインキュベータ12の下方に配設された測定手段16によ
り測定される。この測定手段16は、乾式分析フイルム片
1と試料液との呈色反応による光学濃度を測定するため
の測光ヘッド95を有する。上記測光ヘッド95は所定波長
の光を含む測定用照射光を光透過性の支持体2を透過し
試薬層3に照射して、反射光を光検出素子で検出するも
のであり、測光ヘッド95には光源96(ランプ)からの光
がフィルタ97を介して入射され、測光ヘッド95内で上記
光が試薬層3に照射される。前記フィルタ97は、検査項
目に対応する複数種類のものが円板98に設置され、該円
板98をモータ99よって回転して測定項目に対応する所定
の特性のフィルタ97を選択するように構成されている。
【0093】また、試薬層3からの反射光は試薬層3中
で生成された色素量に応じた光情報(具体的には光量)
を担持しており、この光情報を担持した反射光が測光ヘ
ッド95の光検出素子に入射して光電変換され、アンプを
介して判定部に送出される。判定部では、入力された電
気信号のレベルに基づき試薬層3中で生成された色素の
光学濃度を判定し、試料液中の所定の生化学物質の物質
濃度を特定する。
【0094】上記生化学分析装置10による測定を説明す
れば、まず、搬送手段13の取出用吸盤70によってフイル
ム片収納手段11より測定項目に対応する乾式分析フイル
ム片1を収容したカートリッジ20から乾式分析フイルム
片1を取り出す。この取出用吸盤70に保持された乾式分
析フイルム片1は、そのまま試薬層3を上側にして移載
部材73の移載部材73に移し替えられてその試薬層3に試
料液が点着される。
【0095】この点着は、点着手段15の点着用ノズル91
の先端にノズルチップ88を装着した後、試料液収容手段
14の所定サンプルチューブ87上に移動させてノズルチッ
プ88の先端を試料液に浸漬し、該ノズルチップ88内に所
定量の試料液を吸引する。そして、この点着用ノズル91
を移載部材73上の乾式分析フイルム片1上の中心に移動
させ、次いで点着用ノズル91を下動させて、ノズルチッ
プ88から乾式分析フイルム片1の試薬層3上に試料液を
所定量だけ滴下する。滴下された試料液は展開拡散さ
れ、試薬と混合する。
【0096】点着後の乾式分析フイルム片1は移載部材
73の搬送によって、インキュベータセル42に側方開口部
から挿入される。
【0097】このインキュベータセル42内で乾式分析フ
イルム片1は密閉状態で所定のインキュベーションによ
り所定温度に加熱されると試薬層3が呈色反応(色素生
成反応)を生起する。そして、呈色反応中の所定時間毎
もしくは所定時間経過後に、この呈色反応により生じた
色素の光学濃度を測定手段16の測光ヘッド95で測定す
る。
【0098】なお、本願発明の乾式分析フイルム片カー
トリッジおよびこのカートリッジからのフイルム片取出
方法としては上記実施例のものに限られず種々の態様の
変更が可能である。
【0099】例えば上記実施例に示す乾式分析フイルム
片カートリッジにおいては、第1の開口部20c の形状を
規定する際に、左右の受け20i とそれらの上方に位置す
る縁部2oj との距離をフイルム片1枚の厚みよりも厚く
2枚の厚みよりも薄い厚さに相当する値と規定している
が、例えば図9に示すように、第1の開口部20c ′の左
右の受け20i のうちいずれか一方の受け20i とその上方
に位置する縁部20j との距離のみを上記値に規定し、そ
の他の第1の開口部20c ′の幅はこの値以上とすること
も可能であり、この場合にも上記実施例のものと同様の
効果が得られる。
【0100】また、上記実施例ではカートリッジ内に収
納した乾式分析フイルム片1を下方に付勢する付勢部材
としてバネ部材30を用いているが、該付勢部材としては
これに限られるものではなく例えばラチェト機構を用い
て乾式分析フイルム片1を下方に付勢する部材であって
もよく、さらに自重により乾式分析フイルム片1を第2
の開口部方向に確実に落下させることができれば付勢部
材を省略することも可能である。
【0101】さらに、第1の開口部内に張り出した突部
の形状としても上記実施例のものに限られるものではな
く、フイルム片取出時において乾式分析フイルム片1aを
1枚ずつ取り出すことができ、かつ平常時においてこの
乾式分析フイルム片1aの飛び出しを防止することができ
ればどのような形状であってもよい。
【0102】また、上記実施例では第2の開口部が形成
された面を下方に向けた状態でこのカートリッジ20から
乾式分析フイルム片1aを取り出すようにしているが、こ
の面を上方に向けた状態でこのカートリッジ20から乾式
分析フイルム片1aを取り出すようにすることも可能であ
る。
【0103】また、上記実施例では乾式分析フイルム片
を支持体、試薬層および展開層の3層構成としている
が、これを支持体および試薬を含有する多孔質層の2層
構成とすることも可能である。
【0104】また、この乾式分析フイルム片を用い自動
操作により生化学分析を行なう装置についても上記実施
例のものに限られるものではなく、特異な湾曲形状のフ
イルム片を傷つけることなく、しかも高精度でその分析
処理を行なうことができればどのような構成とされてい
てもよい。
【0105】
【発明の効果】本願発明の乾式分析フイルム片カートリ
ッジによれば、第1の開口部の幅の一部をフイルム片1
枚の厚みより大で2枚の厚みより小なる値と規定し、そ
の他の第1の開口部の幅をこの値以上に規定しており、
フイルム片がフイルム片引出手段に吸引保持されて第2
の開口部方向に移動して所定形状に湾曲されると、乾燥
状態下におけるフイルム片のカール形状に拘らずフイル
ム片引出手段に吸引保持されたフイルム片のみが第1の
開口部を通過できる状態となるので、この状態からフイ
ルム片引出手段を第1の開口部方向に移動せしめれば、
1枚のフイルム片のみをこの第1の開口部から確実に取
り出すことが可能となる。
【0106】また、上記カートリッジ内において第2の
開口部を形成する一端面方向にフイルム片を付勢する付
勢部材を設ければ一端面に最も近接したフイルム片を上
記一端面付近に確実に位置せしめることができるので、
上記フイルム片引出手段のフイルム片吸着操作を容易と
することができる。
【0107】さらに、上記カートリッジの第1の開口部
の上記受け位置よりも中央部分に所定形状のフイルム片
飛出防止用の突部を設けておけば、平常状態においてカ
ートリッジに衝撃が加わってもこの第1の開口部から乾
式分析フイルム片が飛び出すのを防止することができ
る。
【0108】また、本願発明に係る乾式分析フイルム片
カートリッジからのフイルム片取出方法によれば、カー
トリッジ内の上記一端面に最も近接したフイルム片をフ
イルム片引出手段によって吸引保持しつつ第2の開口部
方向に移動せしめ、このフイルム片の一面を上記受けに
当接せしめてこのフイルム片を一旦略所定の湾曲形状に
形成しているので、この状態で、この所定の湾曲形状に
相当する形状とされた第1の開口部方向にフイルム片引
出手段を移動せしめれば、このフイルム片引出手段に吸
引保持されたフイルム片のみをこの第1の開口部から外
部に取り出すことができる。また、平常時において衝撃
が加わってもこの第1の開口部からのフイルム片の飛び
出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る乾式分析フイルム片カー
トリッジを一部破断して示す斜視図
【図2】図1のカートリッジに収納される乾式分析フイ
ルム片を示す斜視図((A) は常湿状態下、(B) ,(C) は
乾燥状態下のフイルム片を示す)
【図3】図1に示すカートリッジ内におけるフイルム片
の積載状態を示す概略図
【図4】図1に示すカートリッジの第1の開口部の形状
を説明するための概略図
【図5】図1に示すカートリッジからフイルム片を取り
出す操作を説明するための概略図
【図6】図2に示す乾式分析フイルム片を用いて生化学
分析を行なう装置の一例を示す概略図
【図7】図6に示すインキュベータのセル内に配された
フイルム片押えを示す概略図
【図8】図6に示す移載部材を示す斜視図
【図9】図4に示す第1の開口部とは別の形状の第1の
開口部を示す概略図
【符号の説明】
1,1a 乾式分析フイルム片 2 支持体 3 試薬層 4 展開層 10 生化学分析装置 11 フイルム片収納手段(フイルム片サプライヤ) 12 インキュベータ 13 フイルム片搬送手段 14 試料液収容手段 15 点着手段 16 測定手段 17 フイルム片排出手段 20 カートリッジ 20a 上面 20b 一側面 20c ,20c ′ 第1の開口部 20d 底面 20e 第2の開口部 20f ,20k 他側面 20g 磁気ストライプ 20h リブ 20i 受け(第2の開口部の内壁側縁部) 20j 受けの上方に位置する第1の開口部の縁部 20l 突部 21 箱体 22a カートリッジ収納部 40 本体 41 回転駆動機構 42 セル 61 フイルム片押え 70 取出用吸盤 70a サクションカップ 73 移載部材 84 廃却箱 85 回転テーブル 88 ノズルチップ 91 点着用ノズル 95 測光ヘッド 96 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−79265(JP,A) 特開 平5−188058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に試薬を含有する層を設けてな
    る乾式分析フイルム片を複数個積載して収納する箱体の
    該積載方向の一端面に近接した該箱体の側壁部分に、前
    記積載して収納されたフイルム片のうち該一端面に最も
    近接したフイルム片のみを前記積載方向とは直交する方
    向に引き出すことを許容する第1の開口部、および前記
    一端面に、この一端面に最も近接したフイルム片を保持
    してこのフイルム片を前記第1の開口部から引き出すフ
    イルム片引出手段の侵入を許容する第2の開口部とを設
    けてなる乾式分析フイルム片カートリッジであって、 前記第1の開口部の幅の少なくとも一部を、前記乾式分
    析フイルム片1枚の厚みよりも大きく2枚の厚みよりも
    小さい値にしたことを特徴とする乾式分析フイルム片カ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記箱体内に、前記収納されたフイルム
    片を前記一端面方向に付勢する付勢部材を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の乾式分析フイルム片カートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 前記第1の開口部に、前記一端面に最も
    近接したフイルム片が平常状態において前記第1の開口
    部から飛び出すのを防止する突部を形成したことを特徴
    とする請求項1もしくは2記載の乾式分析フイルム片カ
    ートリッジ。
  4. 【請求項4】 支持体上に試薬を含有する層を設けてな
    る乾式分析フイルム片を複数個積載して収納する箱体の
    該積載方向の一端面に近接した該箱体の側壁部分に、前
    記積載して収納されたフイルム片のうち該一端面に最も
    近接したフイルム片のみを前記積載方向とは直交する方
    向に引き出すことを許容する第1の開口部、および前記
    一端面に、この一端面に最も近接したフイルム片を保持
    してこのフイルム片を前記第1の開口部から引き出すフ
    イルム片引出手段の侵入を許容する第2の開口部とを設
    けてなる乾式分析フイルム片カートリッジから前記乾式
    分析フイルム片を取り出す方法であって、 前記フイルム片引出手段を前記第2の開口部からカート
    リッジ内に侵入せしめて前記一端面に最も近接したフイ
    ルム片を吸引保持せしめ、 次に、該フイルム片を吸引保持せしめた状態でこのフイ
    ルム片引出手段を所定距離だけ前記第2の開口部方向に
    移動せしめ、該フイルム片の両側部を前記第2の開口部
    の内壁側縁部に当接せしめ、さらに該方向に移動せしめ
    て該フイルム片が該第2の開口部から外部に凸面を向け
    た所定の湾曲形状をなすようにし、 このフイルム片が該湾曲形状をなした状態で前記フイル
    ム片引出手段を前記第1の開口部方向に移動せしめて、
    この所定の湾曲形状に応じた形状に形成された該第1の
    開口部から前記フイルム片を取り出すことを特徴とする
    乾式分析フイルム片カートリッジからのフイルム片取出
    方法。
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