JP3067752B2 - 板状部品塵埃除去装置 - Google Patents

板状部品塵埃除去装置

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JP3067752B2
JP3067752B2 JP10377181A JP37718198A JP3067752B2 JP 3067752 B2 JP3067752 B2 JP 3067752B2 JP 10377181 A JP10377181 A JP 10377181A JP 37718198 A JP37718198 A JP 37718198A JP 3067752 B2 JP3067752 B2 JP 3067752B2
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和弘 大保
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有限会社ピーシービープランニング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント板等の板状
部品の塵埃除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は第1の従来のプリント板塵埃除去
装置を示す構成図である。図3において、カバー11内
に回転ブラシ12が配置され、また、カバー11の下部
に搬送用コンベア13が配置さている。カバー11の下
部と搬送用コンベア13との間の両端はプリント板14
の搬入口15a、搬出口15bとなっている。
【0003】また、搬入口15a、搬出口15bはカバ
ー11の空気の吸入孔として作用する。空気の排出孔1
1aはカバー11の上部に設けられている。
【0004】また、搬入口15a、搬出口15bの外側
にはプリント板14の表面の静電気を除去するための除
電バー16a,16bが設けられている。
【0005】次に、図3のプリント板塵埃除去装置の動
作を説明する。
【0006】まず、プリント板14は、搬入口15aか
らカバー11内に搬送用コンベア13によって搬送され
る際に、除電バー16aによって、静電気除去を受け
る。次いで、プリント板14はカバー11内に移動す
る。
【0007】上述の状態においては、回転ブラシ12を
回転させると共に、空気を吸気口としての搬入口15
a、搬出口15bから排気孔11aに吸引している。こ
の場合、搬入口15a、搬出口15b及び排気孔11a
以外はカバー11を極力遮蔽して空気の流れを確保す
る。この結果、プリント板14の表面上の塵埃は回転ブ
ラシ12の先端部によりかきあげられ、その塵埃は空気
の流れに乗って排気孔11aにより排出される。
【0008】その後、プリント板14は排出用コンベア
13により搬出口15bから排出され、その際に、除電
バー16bによって静電気除去を再び受ける。
【0009】図4は第2の従来のプリント板塵埃除去装
置を示す構成図である。図4において、一対のゴムロー
ラ21及びその外側に接触して設けられた一対のクリー
ニングテープローラ22が設けられている。クリーニン
グテープローラ22は粘着層及びテープ層が渦巻き状に
巻かれていものである。
【0010】図4のプリント板塵埃除去装置において、
プリント板23は回転するゴムローラ21間を移動し、
その際に、プリント板23の塵埃はゴムローラ21の表
面に移動する。さらに、ゴムローラ21の表面に移動し
た塵埃は回転するクリーニングテープローラ22の表面
の粘着層に移動する。塵埃が付着したクリーニングテー
プローラ22のテープ層を定期的にカットすることによ
り新しい粘着層を表面に出すことができる。
【0011】このように、図4のプリント板塵埃除去装
置においては、粉体及びこれより大きい塵埃も除去で
き、従って、塵埃の除去効率が高い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す第1の従来のプリント板塵埃除去装置においては、
プリント板14に対して回転ブラシ12は水平方向の力
により塵埃をかきあげるので、塵埃は垂直方向にかきあ
げることが困難である。特に、小さい塵埃をかきあげる
ことが困難である。
【0013】また、回転ブラシ12の毛の太さが0.0
5〜0.2mm程度なので、ブラシの毛の太さより小さな
塵埃にはほとんど除去効果がない。このように、図3の
第1の従来のプリント板塵埃除去装置においては、塵埃
の除去効率が低いという課題があった。
【0014】また、図4に示す第2の従来のプリント板
塵埃除去装置においては、プリント板23の塵埃が多い
場合には、クリーニングテープローラ22のテープ層の
カットを頻繁に行わなくてはならず、この結果、プリン
ト板の製造効率が低下するという課題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、板状部品を間に通過せしめるための一対
のゴムローラと、該各ゴムローラに外接する複数の回転
ブラシと、前記ゴムローラ及び回転ブラシを囲む容器と
を具備し、該容器の中間部に前記板状部品を搬入、搬出
しかつ吸気孔としての搬入口及び搬出孔を設け、前記容
器の上部、下部に排気孔を設け、前記各回転ブラシは前
記ゴムローラから前記排気孔への方向に対して斜め方向
で前記ゴムローラに外接し、前記ゴムローラの表面に移
動した塵埃を前記回転ローラにより前記排気孔から排出
するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る第1のプリン
ト板塵埃除去装置の実施の形態を示す構成図である。図
1において、容器1内に一対のゴムローラ2及びその外
側に設けられた回転ブラシ3が設けられている。容器1
の中間部にはプリント板4の搬入口1a、排出口1bが
設けられ、容器1の上部、下部には空気の排出孔1c,
1dが設けられている。なお、プリント板1の搬入口1
a、出口1bは空気の吸入孔としても作用する。ま
た、回転ブラシ3はゴムローラ2に対して斜め方向にた
とえば20°〜80°に位置している。
【0017】また、搬入口1a、出口1bの外側には
プリント板4の表面の静電気を除去するための除電バー
5a,5bが設けられている。
【0018】次に、図1のプリント板塵埃除去装置の動
作を説明する。
【0019】まず、プリント板4が容器1内に搬入口1
aから搬入される際に、除電バー5aによって静電除去
を受ける。次いで、プリント板4は容器1内のゴムロー
ラ2間に移動する。
【0020】上述の状態においては、ゴムローラ2及び
回転ブラシ3を回転させると共に、空気を搬入口1a、
出口1bから排気孔1c、1dに吸引している。この
結果、プリント板4はゴムローラ2間に移動し、その際
に、プリント板4の塵埃はゴムローラ2の表面に移動す
る。さらに、ゴムロー2の表面に移動した塵埃は回転
ブラシ3の先端部によりかきあげられ、その塵埃は空気
の流れに乗り排気孔1c,1dより排出される。
【0021】その後、プリント板4は出口1bから排
出され、その際に、除電バー5dによって静電気除去を
再び受ける。
【0022】図1のプリント板塵埃除去装置において
は、ゴムローラ2に付着した塵埃を回転ブラシ3によっ
て斜め方向にかきあげるので、塵埃のかきあげ効率が大
きい。従って、塵埃の除去効率が高い。また、テープ層
のカットの必要がないので、プリント板の製造効率も低
下しない。
【0023】図2は本発明に係る第2のプリント板塵埃
除去装置の実施の形態を示す構成図である。図2におい
ては、図1の構成要素に図4の構成要素を付加したもの
でる。図2においては、塵埃の除去を2回行う。つま
り、プリント板4の塵埃は1段目ゴムローラ2及び2段
目ゴムローラ21によって除去され、この場合、1段目
ゴムローラ2に付着した塵埃を回転ブラシ3で除去し、
2段目ゴムローラ21に付着した塵埃をクリーニングテ
ープローラ22で除去する。これにより、図1のプリン
ト板塵埃除去装置に比較して塵埃の除去効率は向上す
る。
【0024】一般に、回転ブラシ3による塵埃の除去効
率はクリーニングテープローラ22による塵埃の除去効
率に比較して低いが、テープ層のカットという作業はな
い。他方、クリーニングテープローラ22による塵埃の
除去効率が高い分、テープ層のカットという作業があ
る。しかし、図2においては、たとえプリント板4の塵
埃が多くとも、1段目の塵埃の除去により2段目の塵埃
除去量は少ない。従って、クリーニングテープローラ2
2のテープ層のカット作業は著しく少なくなり、図4の
プリント板塵埃除去装置の課題は解消される。
【0025】なお、上述の実施の形態においては、プリ
ント板の塵埃除去について説明したが、本発明はプリン
ト板以外の板状部品の塵埃除去にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、板
状部品の塵埃除去効率と共に製造効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント板塵埃除去装置の第1の
実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係るプリント板塵埃除去装置の第2の
実施の形態を示す構成図である。
【図3】第1の従来のプリント板塵埃除去装置を示す構
成図である。
【図4】第2の従来のプリント板塵埃除去装置を示す構
成図である。
【符号の説明】
1…容器 1a…搬入口(吸気孔) 1b…搬出口(吸気孔) 1c,1d…排気孔 2…ゴムローラ 3…回転ブラシ 4…プリント板 5a,5b…除電バー 11…カバー 12…回転ブラシ 13…搬送用コンベア 14…プリント板 15a…搬入口 15b…搬出口 16a,16b…除電バー 21…ゴムローラ 22…クリーニングテープローラ 23…プリント板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部品(4)を間に通過せしめるため
    の一対のゴムローラ(2)と、 該各ゴムローラに外接する複数の回転ブラシ(3)と 前記ゴムローラ及び回転ブラシを囲む容器(1)とを具
    備し、 該容器の中間部に前記板状部品を搬入、搬出しかつ吸気
    孔としての搬入口(1a)及び搬出孔(1b)を設け、 前記容器の上部、下部に排気孔(1c,1d)を設け、 前記各回転ブラシは前記ゴムローラから前記排気孔への
    方向に対して斜め方向で前記ゴムローラに外接し、前記
    ゴムローラの表面に移動した塵埃を前記回転ローラによ
    り前記排気孔から排出するようにした 板状部品塵埃除去
    装置。
  2. 【請求項2】 前記容器の搬入口及び搬出口に除電バー
    (5a,5b)を設けた請求項に記載の板状部品塵埃
    除去装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記ゴムローラの後段に設けられた他の一対のゴムロー
    ラ(21)と、 該他の一対のゴムローラに外接するクリーニングテープ
    ローラ(22)とを具備する請求項1に記載の板状部品
    塵埃除去装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニングテープローラは、粘着
    層及びテープ層よりなる請求項に記載の板状部品塵埃
    除去装置。
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