JP3067537U - 清浄用ボディパフ - Google Patents

清浄用ボディパフ

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JP3067537U JP1999007178U JP717899U JP3067537U JP 3067537 U JP3067537 U JP 3067537U JP 1999007178 U JP1999007178 U JP 1999007178U JP 717899 U JP717899 U JP 717899U JP 3067537 U JP3067537 U JP 3067537U
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昇 平松
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日本パフ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用感、肌感触および清浄効果のいずれもが
飛躍的に向上し、しかも製造が簡単になって大量生産が
可能になり、パフ自身の汚れ除去効果にも優れた清浄用
ボディパフを提供すること。 【解決手段】 中間に第1の空気16を存して外周縁部10
aが互いに接合された上下2層の外側基材14よりなるパ
フ本体12の第1の空気層16に、第1の空気層16の一部分
を残して芯材20が封入され、外側基材14は、外表面に絹
繊維よりなる不織布18が熱融着された軟質ポリウレタン
発泡体よりなり、これによってパフ本体12の外表面は不
織布18によって構成され、芯材20は、外周縁部10aにて
接合され、かつ中間に第2の空気層22が保持された上下
2層の軟質ポリウレタン発泡体よりなり、また芯材20
は、外側基材14における外周縁部10aの接合に関わりな
く第1の空気層16内に設けられ、平面視円形状あるいは
楕円形状をなし、かつ側面視楕円形状をなす楕円球体に
よって構成された清浄用ボディパフ10。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は清浄用ボディパフに関し、詳しくは、主として女性を対象とする清浄 用ボディパフであり、表皮上の汗、皮脂、角質の汚れを除去して新陳代謝を促す 化粧用品あるいはエステティック用品としての清浄用ボディパフである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
本実用新案登録出願人は、従来、次のような洗顔パフを提案している。すなわ ち、外周縁部にて接合され、かつ中間に空気層が保持された上下2層の軟質ポリ ウレタン発泡体における各々の外表面に不織布が熱融着された洗顔パフを提案し ている(実用新案登録第3059938号)。
【0003】 この洗顔パフは、上下2層の軟質ポリウレタン発泡体の間に空気層が設けられ ているので、当該発泡体における素材が有する物性(柔軟性)と、前記空気層と が相俟って、クッション性に非常に優れた洗顔パフが得られ、使用感、顔表面に 対する肌感触が良好で、清浄効果も顕著であった。
【0004】 しかしながら、このような優れた性質を有するパフも、ひとたびボディに適用 するとなると、優れた柔軟性が逆にマイナス要因となり、手持感や使用感が悪く 、清浄効果の点でも満足のいくものにはならなかった。すなわち、顔に対する清 浄パフのように、適用箇所に対してそれほど力を加える必要のない場合(あるい は力をかけることが好ましくない場合)には、上記したようなクッション性に非 常に優れたパフで十分である。しかし、これをボディに使用するとなると、顔に 用いる場合よりも比較的強い力で握りしめ、適用箇所に対して強く擦る必要が生 じるが、上記構成のパフでは柔らか過ぎて使用中、手と適用箇所との間で潰され 、形状が大きく変化して手持感や使用感が悪くなり、また清浄効果の点でも満足 のいくものにはならなかった。
【0005】 [考案の目的] 本考案は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた清浄効 果を有していることはもとより、手持感や使用感にも優れた清浄用ボディパフを 提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の清浄用ボディパフは、中間に空気層を存して外周縁部が互い に接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記空気層に、当該空気層 の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着さ れた軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体の外表面は不 織布によって構成され、前記芯材は、1層または上下2層の軟質ポリウレタン発 泡体よりなるものである。
【0007】 請求項2に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なるものである。
【0008】 請求項3に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なり、また前記芯材は、前記外側基材における外周縁部の接合に関わりなく第1 の空気層内に設けられているものである。
【0009】 請求項4に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なり、また平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円形状をなす楕 円球体によって構成されているものである。
【0010】 請求項5に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なり、また前記芯材は、前記外側基材における外周縁部の接合に関わりなく第1 の空気層内に設けられ、平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円 形状をなす楕円球体によって構成されているものである。
【0011】 請求項6に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なり、また前記芯材は、前記外側基材における外周縁部の接合に関わりなく第1 の空気層内に設けられ、平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円 形状をなす楕円球体によって構成され、前記不織布は、絹繊維を含有してなるも のである。
【0012】 請求項7に記載の清浄用ボディパフは、中間に第1の空気層を存して外周縁部 が互いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記第1の空気層に 、当該第1の空気層の一部分を残して芯材が封入され、前記外側基材は、外表面 に不織布が熱融着された軟質ポリウレタン発泡体よりなり、これによって前記パ フ本体の外表面は不織布によって構成され、前記芯材は、外周縁部にて接合され 、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体より なり、また前記芯材は、前記外側基材における外周縁部の接合に関わりなく第1 の空気層内に設けられ、平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円 形状をなす楕円球体によって構成され、前記不織布は、絹繊維を含有してなり、 かつ目付が50g/m以上であることを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の清浄用ボディパフにあっては、上下2層の外側基材よりなる パフ本体の間に空気層が設けられ、この空気層の中に、当該空気層の一部を残し て軟質ポリウレタン発泡体よりなる芯材が封入されている。これにより、前記外 側基材における素材が有する物性(柔軟性)と、前記空気層とが相俟って、クッ ション性に優れた清浄用ボディパフが得られ、肌感触が良好となるとともに、前 記した芯材の存在により、過度の柔軟性が防止され、腰のある弾力性を備えた清 浄用ボディパフが得られる。これにより、当該清浄用ボディパフを手で握れば芯 材からの反発力(応力)が働き、当初の形状が保持され、使用中に形状が大きく 変化して(手の握りによって潰されて)使用感や手持ち感が損なわれるという心 配はない。
【0014】 外側基材の一構成体として軟質ポリウレタン発泡体を用いていることにより、 表面基材である不織布との一体化が容易となる。すなわち、当該発泡体を加熱し て表面を溶融せしめ、溶融表面に対して不織布を取着(熱融着)して外側基材を 製造することができる。これにより、発泡体と不織布とを一体化するに当たり、 例えば両者をミシンで縫い合わせするといった必要はなく、作業効率がアップす る。また、前記不織布が発泡体の表面に一体的に融着されていることから、不織 布の機械的強度をアップすることができ、これにより使用時における不織布の損 傷を最小限に抑えることができる。また、パフ本体の表裏の区別がなくなり、使 用の際、非常に便利である。
【0015】 本考案の清浄用ボディパフにおける上下2層の外側基材の接合は、上記と同様 、ミシン縫いして一体化する必要はなく、両者を少し加熱した状態で強力に押圧 することにより外周縁部を互いに圧着接合(一体化)することができる。これは 、当該外側基材が合成樹脂発泡体、特には軟質ポリウレタン発泡体からなってい ることにより可能となる。
【0016】 また、本考案の清浄用ボディパフは、前述したように空気層を備えているので 、洗剤の泡立ちが顕著となる(通常のウレタンスポンジに比して数倍〜約10倍 )。このため、使用する洗剤の量が少なくて済み、経済的に優れているというば かりでなく、環境汚染の点でも好適である。そして、パフ自身を水洗いする際、 手で揉み洗いすることにより前記空気層がポンプの役割を果たし、パフの内部に 付着した汚れを速やかに、かつ確実に洗い流すことができる。
【0017】 さらに、前述したように、表面基材として不織布が使用されているので、汚れ が潜む溝の方向が一定せず互いに異なる肌の清浄効果が顕著に現れる。すなわち 、不織布は、織物やニット生地と違って各繊維が延びる方向がマチマチなので、 清浄用ボディパフを肌上で一方向に滑らせた場合、不織布における多数本の繊維 のいずれか1本が肌の溝に入り込む可能性が高く、これにより肌への清浄効果が 顕著となる。
【0018】 なお、不織布の素材としては、絹繊維、綿繊維、麻繊維、レーヨン繊維、ビス コース繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリオレフィ ン繊維などが挙げられる。半合成繊維の蛋白質繊維であるシノン([登録商標] 、東洋紡社製)を使用することにより耐日光性が向上し、太陽光による黄変を最 小限にとどめることができる。また、レーヨンにキトサンを練り込んだキトサン 繊維(キトポリィ[登録商標]、富士紡績社製)を使用することにより抗菌・防 臭効果をはじめ、アトピー性皮膚炎の抑制あるいは創傷面の細胞を活性化して治 癒を促進する効果などが期待される。さらに、ビスコースレーヨンに天然硫黄を 練り込んだ繊維(セキュリテ[登録商標]、旭化成工業社製)を使用した場合は 、肌の皮膚に係わりの深い菌類(白癬菌、アクネ菌など)の増殖を抑制する効果 が期待できる。不織布は、ウォータージェット方式、エアージェット方式、ニー ドルパンチング方式、合成樹脂接着剤方式など、どのような方式によって製造さ れたものでも使用し得る。使用し得る不織布の目付量としては特に限定されるも のではないが10〜200g/mであれば好ましい。 請求項2に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項1の清浄用ボディパフ に加え、次のような作用効果を奏する。すなわち、芯材が、外周縁部にて接合さ れ、かつ中間に第2の空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体よ りなっているので、清浄用ボディパフを握りしめると、芯材からの反発力(応力 )がより一層大きく働き、これによりパフの形状保持効果が顕著となり、使用中 に形状が大きく変化して(手の握りによって潰されて)使用感や手持ち感が損な われるという心配がより一層少なくなる。
【0019】 請求項3に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項2の清浄用ボディパフ に加え、次のような作用効果を奏する。すなわち、芯材は、外側基材における外 周縁部の接合に関わりなく第1の空気層内に設けられているので、外側基材にお ける外周縁部の接合が確実に行われる。すなわち、一般的に言って、上下2層の 合成樹脂発泡体基材を互いに接合する場合、両者を少し加熱してから厚み方向に 強力に押圧し、この圧力により互いに接合(熱圧着)する方法が容易である。し かしながら、当該発泡体の厚みがある程度を超えると、接合すべく外部から圧力 をかけても、発泡体からの反発力(応力)がそれを相殺してしまい、上下2層の 発泡体の接合(圧着)が不完全になる。従って、接合部分の厚みを極力小さくし て外側基材における外周縁部の接合が完全に行われるように、第1の空気層内に 設ける芯材は、前記接合箇所に関わりなく(つまり、上側の軟質ポリウレタン発 泡体と下側の発泡体との間に挟み込まないで)設けられることが好ましい。
【0020】 請求項4に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項2の清浄用ボディパフ に加え、次のような作用効果を奏する。すなわち、当該清浄用ボディパフが、楕 円球体によって構成されているので、手持ち感が良く(手のひらへのフィット感 が良好で)、使用感がより一層向上する。また、全ての面が肌への接触面となり 得るので肌の凹凸箇所にも容易にフィットし、落ちにくい箇所の汚れも簡単に落 とすことができる。
【0021】 請求項5に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項1〜4に記載の清浄用 ボディパフの作用効果が同時に奏される。
【0022】 請求項6に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項1〜5の清浄用ボディ パフに加え、次のような作用効果を奏する。すなわち、軟質ポリウレタン発泡体 の外表面に熱融着される不織布が、絹繊維を含有しているので、優れた肌感触、 使用感、及び洗浄効果を奏する。説明すれば、絹はアミノ酸を含むタンパク質か らなるため、保湿効果があって肌への馴染みが良好であり、構造的には、三角形 断面の繊維からできていることにより、肌の汚れ、角質を非常に効率良く落とし 、清浄効果に優れたものとなる。絹織物に比して絹不織布は、原料繊維がフィブ リル化してより細く交絡されているので、丸み感のある肌への感触とソフトな風 合いで、肌に対するフィット感が良好である。
【0023】 請求項7に記載の清浄用ボディパフにあっては、請求項6の清浄用ボディパフ に加え、次のような作用効果を奏する。すなわち、前記不織布は、目付が50g /m以上であることから、当該不織布における繊維の絡合力が飛躍的に強く なり、使用時における表面摩擦に対しても優れた耐久性を示す。また、この不織 布は、前述したように軟質ポリウレタン発泡体の表面に熱融着されるものである ことから、目付が50g/m以上という比較的多量なものであれば、当該発 泡体との接触面を多く確保することができ、接着力(熱融着力)に優れ、清浄用 ボディパフの耐久性を向上させることができる。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に基づいて具体的に説明する。
【0025】 図1は本考案の一実施例である清浄用ボディパフ(10)の平面図であり、図 2はその側面図であり、図3は、図2の縦断面図である。また、清浄用ボディパ フ(10)の分解斜視図を図4に示す。図に示されているように、本考案の清浄 用ボディパフ(10)は、平面視および側面視の形状が楕円形状をなす楕円球体 (例えば、最も厚みのある部分の厚み35〜50mm、短径が50〜110mm (好ましくは55〜85mm)、長径が80〜160mm(85〜120mm) )によって構成されている。
【0026】 図3において、符号(12)は、上下2層の外側基材(14)よりなるパフ本 体であり、互いに外周縁部(10a)にて接合され、かつ中間に第1の空気層( 16)が保有されている。外側基材(14)は、軟質ポリウレタン発泡体(エー テル系ウレタン発泡体またはエステル系ウレタン発泡体)(15)と、これの外 表面に熱融着された不織布(18)からなり、1層の軟質ポリウレタン発泡体( 15)の厚みとしては特に限定はないが、5mm以上であることが好ましく、本 実施例では15mmである。外側基材(14)の外表面を構成する不織布(18 )は、絹繊維を主たる構成繊維とする不織布(18)であり(例えば、絹繊維1 00%〜70%)、多数の繊維をウォータージェット方式あるいはエアージェッ ト方式で交絡させたものである(目付量50〜200g/m)。
【0027】 第1の空気層(16)には、当該第1の空気層(16)の一部分を残して芯材 (20)が封入されている。この芯材(20)は、パフ本体(12)と同様、楕 円球体をなしており、上下2層の軟質ポリウレタン発泡体(エーテル系ウレタン 発泡体またはエステル系ウレタン発泡体)(21)からなるとともに、これら2 層の発泡体(21)の外周縁部(20a)が互いに接合され、かつ中間に第2の 空気層(22)が保持されている。芯材(20)は、前記した外側基材(14) における外周縁部(10a)の接合に関わりなく第1の空気層(16)内に設け られている。
【0028】 芯材(20)の製造例 図5および図6に基づいて、まず芯材(20)の製造方法を説明する。
【0029】 図5に示すように、上下に配された、それぞれ所定の厚みを有し長尺状をなす 2つの軟質ポリウレタン発泡体(21)(21)を重ね合わせ、この状態で同方 向(図5では右方向)に間欠走行させる。図5において符号(30)は、間欠走 行する軟質ポリウレタン発泡体(21)の上方に設けられた裁断機であり、軟質 ポリウレタン発泡体(21)の走行が一旦停止した際、この裁断機(30)が降 下する。この裁断機(30)は、軟質ポリウレタン発泡体(21)の上面に向け て延びた楕円環状の加熱打抜刃(32)を備えている。すなわち、軟質ポリウレ タン発泡体(21)の走行が一旦停止した際、この裁断機(30)が降下し、楕 円環状の加熱打抜刃(32)が軟質ポリウレタン発泡体(21)に対して上から 強く押圧し、これにより前記2つの軟質ポリウレタン発泡体(21)は互いに外 周縁部にて接合される。接合部分は円環状をなす。そして、前記加熱打抜刃(3 2)のさらなる押圧によって2つの軟質ポリウレタン発泡体(21)は、図6に 示すように所定の形状、すなわち楕円球状に打ち抜かれ、これにより芯材(20 )が得られる。
【0030】 外側基材(14)の製造例 図7において、符号(40)は第1ロールであり、長尺状の不織布(18)が ロール状に巻き取られている。符号(42)は第2ロールであり、長尺状の軟質 ポリウレタン発泡体(15)がロール状に巻き取られている。符号(44)(4 4)は上下一対の圧着用ロールであり、両者間に僅かな隙間(46)を存して配 されている。符号(48)は巻取りローラである。第1ローラ(40)に巻回さ れた不織布(18)と、第2ローラ(42)に巻回された軟質ポリウレタン発泡 体(15)とは、互いに重なり合った状態で前記隙間(46)を通過すると同時 に、この隙間(46)通過時において前記圧着用ロール(44)(44)によっ て厚み方向に押圧され、のち前記巻取りローラ(48)に巻き取られていく。な お、軟質ポリウレタン発泡体(15)は、前記隙間(46)を通過するに先だっ て、当該発泡体(15)における不織布(18)と当接する面がバーナー(50 )により加熱され、表面(厚み約0.5mm)が熱溶融する。そして、熱溶融状 態を保持したまま不織布(18)と重なり合って前記隙間(46)を通り、圧着 用ロール(44)(44)により厚み方向に押圧される。これにより、巻取りロ ーラ(48)には、軟質ポリウレタン発泡体(15)の一方の表面に不織布(1 8)が一体的に熱融着された状態で巻き取られていく。このようにして得られた 外側基材(14)の断面形状を図8に示す(熱融着強度:湿潤状態(常温10分 間湿潤)で500g/2.5cm以上)。
【0031】 清浄用ボディパフ(10)の製造例 得られた外側基材(14)を、図9に示すように一方向(図9にあっては右方 向)に間欠走行させる。図において符号(31)は、間欠走行する外側基材(1 4)の上方に設けられた裁断機であり、外側基材(14)の走行が一旦停止した 際、この裁断機(31)が降下する。この裁断機(31)は、外側基材(14) の上面に向けて延びた楕円環状の加熱打抜刃(33)を備えている。
【0032】 間欠走行する外側基材(14)の上に置かれた芯材(20)が裁断機(31) の真下に到達した際、これをセンサー(図示せず)が検知し、外側基材(14) の走行が停止する。外側基材(14)の停止に伴って、図9および図10に示す ように、芯材(20)の上に、予め所定の大きさに裁断した外側基材(14)を 載せる。その後、図11および図12に示すように、裁断機(31)が降下し、 2層の外側基材(14)の間に芯材(20)を挟み込んだ状態で、当該両外側基 材(14)が当該楕円環状の加熱打抜刃(33)によって上から強い力で押圧さ れ、これにより前記2つの外側基材(14)は外周縁部(10a)にて互いに接 合される(接合部分は円環状をなす)。これと同時に、2層の外側基材(14) の接合箇所以外の中央部分(空気層)に芯材(20)が封入され、前記加熱打抜 刃(33)のさらなる押圧(降下)によって、2つの外側基材(14)は、芯材 (20)を内部に収納した状態で、図12に示すように所定の形状、すなわち楕 円球状に打ち抜かれ、清浄用ボディパフ(10)が得られる(外周縁部の接合強 度:500g/cm以上)。
【0033】 なお、本実施例では外側基材(14)(下側)の走行を間欠的に行ったが、こ れに限らず、連続的に行っても構わない。
【0034】
【考案の効果】
本考案の清浄用ボディパフは、使用感、肌感触および清浄効果のいずれもが飛 躍的に向上し、しかも製造が簡単になって大量生産が可能になり、パフ自身の汚 れ除去効果も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の清浄用ボディパフの平面図
である。
【図2】前図の清浄用ボディパフの側面図である。
【図3】前図の縦断面図である。
【図4】図1および図2の清浄用ボディパフの分解斜視
図である。
【図5】本考案の清浄用ボディパフにおける芯材の一製
造工程を示す略示説明図である。
【図6】前図の要部拡大部分断面図である。
【図7】外側基材を製造すべく、軟質ポリウレタン発泡
体の表面に不織布を熱融着する工程を示す略示説明図で
ある。
【図8】表面に不織布を熱融着させた外側基材の部分断
面図である。
【図9】本考案の清浄用ボディパフの製造装置の一例を
示す略示説明図であり、互いに対向配置させた上下2層
の外側基材の間に芯材を置いた状態を示す図である。
【図10】前図の要部拡大部分断面図である。
【図11】裁断機が下降し始めた状態を示す要部拡大部
分断面図である。
【図12】清浄用ボディパフが打ち抜かれた状態を示す
要部拡大部分断面図である。
【符号の説明】
10……清浄用ボディパフ 10a……外周縁部 14……外側基材 16……第1の空気層 18……不織布 20……芯材 22……第2の空気層

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間に空気層を存して外周縁部が互いに接
    合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の前記空
    気層に、当該空気層の一部分を残して芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、1層または上下2層の軟質ポリウレタン発
    泡体よりなることを特徴とする清浄用ボディパフ。
  2. 【請求項2】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなることを特徴とする清浄用ボディパフ。
  3. 【請求項3】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなり、また前記芯材は、前記外側基材における外周
    縁部の接合に関わりなく第1の空気層内に設けられてい
    ることを特徴とする清浄用ボディパフ。
  4. 【請求項4】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなり、また平面視円形状あるいは楕円形状をなし、
    かつ側面視楕円形状をなす楕円球体によって構成されて
    いることを特徴とする清浄用ボディパフ。
  5. 【請求項5】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなり、また前記芯材は、前記外側基材における外周
    縁部の接合に関わりなく第1の空気層内に設けられ、 平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円
    形状をなす楕円球体によって構成されていることを特徴
    とする清浄用ボディパフ。
  6. 【請求項6】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなり、また前記芯材は、前記外側基材における外周
    縁部の接合に関わりなく第1の空気層内に設けられ、 平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円
    形状をなす楕円球体によって構成され、 前記不織布は、絹繊維を含有してなるものであることを
    特徴とする清浄用ボディパフ。
  7. 【請求項7】中間に第1の空気層を存して外周縁部が互
    いに接合された上下2層の外側基材よりなるパフ本体の
    前記第1の空気層に、当該第1の空気層の一部分を残し
    て芯材が封入され、 前記外側基材は、外表面に不織布が熱融着された軟質ポ
    リウレタン発泡体よりなり、これによって前記パフ本体
    の外表面は不織布によって構成され、 前記芯材は、外周縁部にて接合され、かつ中間に第2の
    空気層が保持された上下2層の軟質ポリウレタン発泡体
    よりなり、また前記芯材は、前記外側基材における外周
    縁部の接合に関わりなく第1の空気層内に設けられ、 平面視円形状あるいは楕円形状をなし、かつ側面視楕円
    形状をなす楕円球体によって構成され、 前記不織布は、絹繊維を含有してなるものであり、かつ
    目付が50g/m以上であることを特徴とする清浄用
    ボディパフ。
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