JP3066747B1 - 加流装置 - Google Patents

加流装置

Info

Publication number
JP3066747B1
JP3066747B1 JP11095360A JP9536099A JP3066747B1 JP 3066747 B1 JP3066747 B1 JP 3066747B1 JP 11095360 A JP11095360 A JP 11095360A JP 9536099 A JP9536099 A JP 9536099A JP 3066747 B1 JP3066747 B1 JP 3066747B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extruded product
extruded
roller
heating unit
vulcanizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11095360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000280263A (ja
Inventor
章三 堀内
健一 堀内
隆史 久保田
Original Assignee
株式会社三葉製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三葉製作所 filed Critical 株式会社三葉製作所
Priority to JP11095360A priority Critical patent/JP3066747B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3066747B1 publication Critical patent/JP3066747B1/ja
Publication of JP2000280263A publication Critical patent/JP2000280263A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 加硫工程において、押出成形品が変形した
り、ベルトコンベア側の模様が転写されたり、また不均
一な加硫で製品品質にバラツキが生じるようなことを防
止できるようにする。 【解決手段】 この発明の加硫装置1は、押出機2の押
出ヘッド21から押し出された押出成形品Gに加硫処理
を施す装置であり、垂直(縦)方向に立設した枠体10
に構築され、押出ヘッド21から上方に押し出された押
出成形品Gが通過する垂直経路に沿って配置され押出成
形品Gを加熱処理する第1加熱部3と、第1加熱部3を
通過した押出成形品Gを上向きに引き上げた後下向きに
反転させる方向反転部5と、その方向反転部5から下方
へ押し出された押出成形品Gが通過する垂直経路に沿っ
て配置され押出成形品Gを加熱処理する第2加熱部4
と、を備えている、ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴムホース等の
押出製品の製造過程において押出成形品に加硫処理を施
す加硫装置および加硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の横型加硫装置を示す図であ
る。図において、従来の加硫装置107は、その内部に
横方向に通過するベルトコンベア105と、そのベルト
コンベア105の上方に配列した複数のヒータ108…
とを備え、押出機102の押出ヘッド103から横方向
に押し出された押出成形品104が、ベルトコンベア1
05で搬送されてくると、その押出成形品104をヒー
タ108で加熱して加硫処理を施し、塑性体であったも
のを弾性体へと変化させて、次工程へ送り出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の横
型加硫装置107のように、押し出された押出成形品1
04をベルトコンベア105に載せて搬送していると、
押出成形品104は自重で変形し、押出成形品104が
丸形形状のものであれば、図10(a)に示すよう
に、、扁平な形状となってしまうし、丸形形状以外の異
形形状のものであれば、図10(b)に示すように、そ
の形が崩れてしまう。
【0004】また、ベルトコンベア105で押出成形品
104を受けているため、押出成形品104のベルトコ
ンベア105との接触面が平らに変形しやすく、かつベ
ルトコンベア105表面の模様が押出成形品104に転
写する場合もある。
【0005】さらに、押出成形品104は、上方から加
熱されるため、押出成形品104の下部では熱を受けに
くく、したがって、均一に加硫されず、製品品質にバラ
ツキが生じてしまう。
【0006】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
加硫工程において、押出成形品が変形したり、ベルトコ
ンベア側の模様が転写されたり、また不均一な加硫で製
品品質にバラツキが生じるようなことを防止することが
できる加硫装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、押出成形品に加硫処理を
施す加硫装置において、上記押出成形品を上向きに押し
出す押出機と、上記押出機から押し出された押出成形品
が通過する経路に沿って配置され押出成形品を加熱処理
する第1加熱部と、略半円周状に配置されるとともにモ
ータ駆動されるローラ群から成り、上記第1加熱部を通
過した押出成形品を上向きに引き上げた後上記ローラ群
で案内して下向きに反転させる方向反転部と、上記方向
反転部から押し出された押出成形品が通過する経路に沿
って配置され押出成形品を加熱処理する第2加熱部と、
を有することを特徴としている。
【0008】
【0009】また、請求項に記載の発明は、上記した
請求項に記載の発明の構成に加えて、上記ローラ群
は、前半の四半円周状を成し一つのモータで駆動される
上り側ローラ群と、後半の四半円周状を成し一つのモー
タで駆動される下り側ローラ群とから成ることを特徴と
している。
【0010】請求項に記載の発明は、上記した請求項
に記載の発明の構成に加えて、上記ローラ群を構成す
る各ローラは、押出成形品のR形状に近い形状の溝を有
する、ことを特徴としている。
【0011】さらに、請求項に記載の発明は、上記方
向反転部の入口側および出口側に、入口側および出口側
の各ローラを水平方向に移動可能な調芯機構を設けた、
ことを特徴としている。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1はこの発明の加硫装置の正面図、図2
はその側面図である。図において、、加硫装置1は、押
出製品(例えばゴムホース)を製造する装置の一部を構
成し、押出機2の押出ヘッド21から押し出された押出
成形品Gに加硫処理を施す装置である。この加硫装置1
は、垂直(縦)方向に立設した枠体10に構築され、押
出ヘッド21から上方に押し出された押出成形品Gが通
過する垂直経路に沿って配置され押出成形品Gを加熱処
理する第1加熱部3と、第1加熱部3を通過した押出成
形品Gを上向きに引き上げた後下向きに反転させる方向
反転部5と、その方向反転部5から下方へ押し出された
押出成形品Gが通過する垂直経路に沿って配置され押出
成形品Gを加熱処理する第2加熱部4と、を備えてい
る。
【0015】上記の押出機2は、成形材料(例えばゴム
材料)に押出成形を施して形成した押出成形品(例えば
耐圧用ゴムホース)Gを、押出ヘッド21から上方に向
けて押し出している。
【0016】上記加硫装置1の第1加熱部3は、ヒータ
ユニット31を3段上下方向に連接して構成してあり、
各ヒータユニット31は、円周状に例えばU字状の発熱
体32を複数配列し、その発熱体32の内周側に透過性
耐熱ガラスから成る円筒体33を設けて構成され、各発
熱体32から放射される遠赤外線が円筒体33を透過
し、円筒体33中央を引き上げられていく押出成形品G
を均等に加熱するようになっている。このときの加熱温
度は約250℃〜500である。一方、第2加熱部4
も、上記第1加熱部3と略同一の構成を備えており、3
段のヒータユニット41を上下方向に連接し、各発熱体
42から放射される遠赤外線が円筒体43を透過し、円
筒体43中央を下降していく押出成形品Gを均等に加熱
するようになっている。
【0017】また、第1加熱部3を構成するヒータユニ
ット31の各上部には、開閉自在なシャッタ35を設け
てあり、シャッタ35を閉じることで、当該ヒータユニ
ット31の熱が上段側のヒータユニット31に移動する
のを防止し、第1加熱部3の上下方向での温度分布をよ
りきめ細かく制御できるようになっている。第2加熱部
4を構成するヒータユニット41の各上部にも、第1加
熱部3と同様に、シャッタ45を設けてあり、上段側に
いくにつれて温度が上昇するのを防止し、上下方向での
温度分布もよりきめ細かく制御できるようになってい
る。
【0018】この第2加熱部4の後段(下方側)には送
り出しローラ99を配設し、送り出しローラ99のさら
に後段では、ここでは図示されていない所定の引っ張り
装置を設け、加硫装置1からの押出成形品Gを送り出し
ローラ99で案内しつつ引っ張り出し、次の工程に搬送
するようになっている。なお、必要に応じて、この引っ
張り装置の後段にさらに加硫装置を設けるように構成し
てもよい。
【0019】次に、方向反転部5の構成を図3〜図7を
併用して説明する。
【0020】図3は方向反転部の正面図、図4は図3の
部分拡大で調芯機構を示す図、図5は方向反転部の上面
図、図6はその左側面図、図7は方向反転部におけるロ
ーラ駆動機構を示す正面図である。
【0021】これらの図、および上記図1、図2におい
て、方向反転部5は、枠体10の最上段プレート11に
載設され、略半円周状に配置した多数のローラ61を収
納するローラ収納ボックス6と、そのローラ収納ボック
ス6の背面側に配置した軸受部7と、さらにその軸受部
7の背面側に配置したローラ駆動部8とを備えている。
【0022】ローラ収納ボックス6内の多数のローラ6
1は、シャフト62の一端側に着脱自在に取り付けられ
る。これらのシャフト62とローラ61とは、押出成形
品Gの進行経路に沿って、正面視半円周状に配列され、
前段の四半円周状のローラ61は上り側ローラ群6Aと
して、また後段の四半円周状のローラ61は、下り側ロ
ーラ群6Bとしてそれぞれ構成されている。ローラ61
には、図8に示すように、押出成形品GのR形状に近い
R溝を有するものを用いる。
【0023】また、ローラ収納ボックス6の底面および
そのローラ収納ボックス6が載設されている最上段プレ
ート11には、押出成形品Gが通過可能な入口孔12と
出口孔13とを穿設してあり、第1加熱部3を通過した
押出成形品Gは入口孔12からローラ収納ボックス6に
入り、出口孔13から第2加熱部4に出ていくようにな
っている。
【0024】このローラ収納ボックス6には、図1に示
すように、2枚の扉6m,6nが蝶着されており、取っ
手97で開閉できるようになっている。また、4個の消
火装置取付孔98が設けられている。
【0025】上記の軸受部7は、対向させて配置した一
対のメイン軸受用プレート71,72で、入口孔12か
ら3本目のシャフト623A、出口孔13から3本目の
シャフト623B、およびその間に配置された各シャフ
ト62を支持している。また、一対の入口側軸受用プレ
ート73A,74Aは、入口孔12側から3本目のシャ
フト623Aにおいてメイン軸受用プレート71,72
間に介設され、その3本目のシャフト623Aにベアリ
ング(図示省略)を介して回動自在に支持されるととも
に、入口孔12側から2本分のシャフト621A,62
2Aを支持している。同様に、一対の出口側軸受用プレ
ート73B,74Bは、出口孔13側から3本目のシャ
フト623Bにおいてメイン軸受用プレート71,72
間に介設され、その3本目のシャフト623Bにベアリ
ング68Bを介して回動自在に支持されるとともに、出
口孔13側から2本のシャフト621B,622Bを支
持している。
【0026】この軸受部7には、入口孔12側に調芯機
構7Aを、また出口孔13側に調芯機構7Bをそれぞれ
設けている。なお、調芯機構7Aと調芯機構7Bとは、
配設位置のみが異なり、その構成については同一である
ため、ここでは、出口側の調芯機構7Bについてのみ説
明し、入口側の調芯機構7Aについては、調芯機構7B
の各構成要素に付した符号のBをAに書き換えて図示
し、その説明は省略する。
【0027】調芯機構7Bは、図3、図4、図5および
図6に示すように、出口孔13側の3本のシャフト62
1B,622B,623Bを対象として設けられ、支持
台69Bで支持した調芯用ハンドル64Bと、その調芯
用ハンドル64Bとはユニバーサルジョイント65Bで
連結されているネジ部66Bと、そのネジ部66Bに螺
合しているナット67Bと、そのナット67Bと一体に
連接されている一対の出口側軸受用プレート73B,7
4Bとから構成されている。そして、調芯用ハンドル6
4Bを回転させると、ユニバーサルジョイント65Bを
介してネジ部66Bが回転し、そのネジ部66Bの回転
に応じてナット67Bがネジ部66Bに沿って移動す
る。このナット67Bの移動に応じて一対の出口側軸受
用プレート73B,74Bが、出口孔13側から3本目
のシャフト623Bを中心にして回動し(図4の一点鎖
線の位置と二点鎖線の位置)、その回動によって2本目
のシャフト622Bと1本目のシャフト621Bとが図
4の矢印Zで示すように、左右方向に移動する。このシ
ャフト622B,621Bの移動に応じてそのシャフト
622B,621Bの一端側に取り付けられているロー
ラ612B,611Bが移動する。
【0028】枠体10の最上段プレート11には、上り
側ローラ群6Aに対応させて、モータ81と、そのモー
タ81の出力軸に連結した減速機83とが載設され、ま
た、下り側ローラ群6Bに対応させて、モータ82と、
そのモータ82の出力軸に連結した減速機84とが載設
されている。これらのモータ81,82、減速機83,
84はローラ駆動部8を構成している。
【0029】減速機83,84の出力軸にはスプロケッ
ト85,86を取り付けてあり、一方、シャフト62の
各他端にもスプロケット63を取り付けてあり、これら
のスプロケット85,86,63はすべて同一垂直面に
配列されている。また、その同一垂直面に、図7に示す
ように、張力調整用スプロケット91,92を配置して
ある。そして、上り側ローラ群6Aに属するシャフト6
2の各スプロケット63、減速機83側のスプロケット
85、および張力調整用スプロケット91には、図7に
示すように、チェーンC1を掛け回し、チェーンC1
は、モータ81の回転駆動を伝達して上り側ローラ群6
Aの各ローラ61を回転させるようになっている。一
方、下り側ローラ群6Bに属するシャフト62の各スプ
ロケット63、減速機84側のスプロケット86、およ
び張力調整用スプロケット92には、チェーンC2を掛
け回し、チェーンC2は、モータ82の回転駆動を伝達
して下り側ローラ群6Bの各ローラ61を回転させるよ
うになっている。
【0030】なお、張力調整用スプロケット91,92
は、軸93,94を介して重錘95,96の重みで揺動
し、後述するように、多数のスプロケット63の一部が
その位置を変えた場合でも、その変化に対応してチェー
ンC1,C2の張力を略一定に保ち、チェーンC1,C
2がたわむのを防止している。
【0031】上記構成の加硫装置1において、最初の押
出成形品Gが押出機2の押出ヘッド21から上方へ押し
出されると、その押出成形品Gは、第1加熱部3の各ヒ
ータユニット31の中央を通って引き上げられていく。
なお、最初の押出成形品Gを引き上げるために、予め加
硫済みの押出成形品や針金等がダミーとして、押出ヘッ
ド21の出口から第1加熱部3、ローラ収納ボックス6
の各ローラ61、第2加熱部4、送り出しローラ99、
および引っ張り装置にわたって用意されており、当該最
初の押出成形品Gはそのダミーに接続される。
【0032】押出成形品Gが押出機2から押し出され、
その先端がダミーに接続されると、方向反転部5のモー
タ81,82が回転駆動し、それに応じて各ローラ61
が回転し、押出成形品Gを上方へ引き上げていく。なお
この場合、引っ張り装置はダミーを後段側から引っ張っ
ている。押出成形品Gは、上記したように、第1加熱部
3の各ヒータユニット31の円筒体33中央を通って引
き上げられ、加硫処理されることで、塑性体から弾性体
へと変化する。続いて、入口孔12からローラ収納ボッ
クス6に入り、上り側ローラ群6Aの各ローラ61で案
内されつつその進行方向を上向き垂直方向から水平方向
に変え、続いて下り側ローラ群6Bの各ローラ61で案
内されつつ、その進行方向を水平方向から下向き垂直方
向へと変えていく。そして、出口孔13から第2加熱部
4へ入り、第2加熱部4の各ヒータユニット41の円筒
体43中央を通って下降し、この第2加熱部3でもさら
に加硫処理を継続されて、塑性体から弾性体への変化が
十分に達成され、最終的に送り出しローラ99で案内さ
れつつ次の工程へと送り出されていく。
【0033】なお、上記の押出成形品Gが中空状のもの
であれば、第1および第2加熱部3,4での加硫処理だ
けでなく、押出機2の押出ヘッド21の内部に設けたニ
ップルホルダから熱風を押出成形品Gの中空部分に送り
込み、その中空内面からも加硫を行うようにしてもよ
い。
【0034】上記のように、この実施形態では、加硫装
置1を縦型とし、押出成形品Gを上方へ向けて押し出す
ようにしたので、加硫処理中に自重の影響を受けても、
自重による扁平、つぶれは発生せず、したがって、押出
成形品Gの変形を防止でき、押出成形品Gを安定した寸
法、形状のものとすることができる。
【0035】また、押出成形品Gは他の部材と接触せず
に加硫処理されるので、他の部材(例えばベルトコンベ
ア)側の模様が転写するようなことも防止することがで
きる。なお、押出成形品Gはローラ収納ボックス6に入
るとローラ61と接触するが、その時点では加硫処理の
大半が完了しており、ローラ61に模様があっても転写
するようなことはない。
【0036】また、加硫装置1を縦型にしたので、従来
の横型と比較して敷地面積を大幅に縮小することがで
き、しかも方向反転部5で向きを反転させるようにした
ので、縦方向の距離を半分に抑えることができ、加硫装
置1の大幅な小型化を実現することができる。
【0037】さらに、第1および第2加熱部3,4を押
出成形品Gが通る際には、その円筒体33,43の内部
中央を通るようにしたので、押出成形品Gを周囲から均
一に加熱することができ、したがって、均一な加硫処理
が行われて製品品質のバラツキも低く抑えることができ
る。
【0038】第1加熱部3において押出成形品Gが円筒
体33の中央から外れて引き上げられるようなときに
は、調芯用ハンドル64Aを回して、ローラ611Aの
位置を調整し、円筒体33の丁度中央を通るように調整
することができ、同様に、第2加熱部4において押出成
形品Gが円筒体43の中央から外れて下降するようなと
きには、調芯用ハンドル64Bを回して、ローラ611
Bの位置を調整し、円筒体43の丁度中央を通るように
調整することができる。このように、押出成形品Gを常
時円筒体33,43の内部中央に位置させることができ
るようにしたので、均一な加熱による均一な加硫処理を
確実に行うことができる。
【0039】また、第1および第2加熱部3,4では、
押出成形品Gの加硫処理を、透過性耐熱ガラスから成る
円筒体33,43の内部で行うので、この加硫処理によ
り発生するガス体が直接発熱体32,42に触れること
はなく、発熱体32,42がガス体と反応して劣化する
ようなことを確実に防止でき、したがって、発熱体3
2,42の寿命を延ばすことができる。
【0040】また、温度を上げると、発熱体32,42
を急激に劣化させるようなガス体が発生するため、従来
温度を上げるのを抑制していたが、上記のように、ガス
体と発熱体32,42とは接触せず、ガス体から発熱体
32,42を守ることができるので、十分高い温度(例
えば800℃)で加硫処理を行うことができ、したがっ
て、塑性体から弾性体への変化をより確実にかつ迅速に
行うことができる。また第1および第2加熱部3,4の
長さを短縮しても十分に加硫処理を終えることができ、
したがって、加硫装置1の小型化に寄与することもでき
る。
【0041】また、加硫装置1の小型化に関しては、押
出機から押出成形品を押し出す際に、高温に保持して、
押し出し時点ですぐに加硫を促進させることができるよ
うにした押出機ヘッド(シャーヘッド)があるが、この
押出機ヘッドを併用することで、第1および第2加熱部
3,4の長さを短くでき、この点からも小型化が可能と
なる。
【0042】さらに、発熱体32,42を円筒体33,
43の外周に沿って配設したので、簡単に発熱体32,
42に手が届き、取り付けや清掃、メンテナンスを容易
に行うことができる。
【0043】ローラ収納ボックス6内の各ローラ61
を、上り側ローラ群6Aと下り側ローラ群6Bとで構成
し、別個のモータ81,82でそれぞれ回転駆動させる
ようにしたので、加硫処理時に押出成形品Gが伸び縮み
しても、その伸び縮みに適宜対応させて上り側、下り側
それぞれのモータ81,82の回転数を制御し、また必
要に応じて引っ張り装置側の引っ張り力を制御すればよ
く、ベルトコンベアで搬送していた従来方式の場合、そ
の伸び縮みで押出成形品Gがベルトコンベア上で蛇行
し、ときにはベルト面から落下していたが、そのような
蛇行や落下を確実に防止することができる。
【0044】さらに、ローラ61に、押出成形品GのR
形状に近いR溝を有するものを用いるようにしたので、
押出成形品はローラ61にフィットして搬送され、こ
の点からも押出成形品Gの変形を防止することができ
る。
【0045】上記の説明では、各ローラ61を上り側ロ
ーラ群6Aと下り側ローラ群6Bとで構成したが、これ
を一つのローラ群としそれを1個のモータで駆動させる
ようにしてもよい。その場合、押出成形品Gの伸び縮み
に対する対応は、引っ張り装置と、ローラ群の1個のモ
ータとの双方を制御することで行うことができる。
【0046】また、各ローラ61の各々にモータを設け
たり、複数のローラに1個のモータを備えるようにし、
そのモータの駆動により、押出成形品Gの伸び縮みに対
応するように構成することもできる。
【0047】さらに、上記の説明では、押出成形品Gの
形状を丸形として説明したが、種々の形状、例えば平溝
状のものであっても同様に対応することができる。
【0048】また、第1および第2加熱部3,4の熱源
として、遠赤外線を放射する遠赤外線ヒータを用いるよ
うにしたが、その他の発熱体、例えば近赤外線を放射す
るヒータ、ニクロム線ヒータ、熱風発生器による熱風、
あるいはマイクロ波エネルギ等を、単独または組み合わ
せて用いるようにしてもよい。どのような熱源を採用す
るかは、加熱対象の物性、当該製品について要求される
生産性、コスト等を総合的に検討して判断する。
【0049】また、第1および第2加熱部3,4をそれ
ぞれ3段のヒータユニット31,41で構成したが、3
段でなく、任意の段数、例えば4段でも5段で構成する
ようにしてもよい。
【0050】さらに、押出成形品Gを第1加熱部3およ
び第2加熱部4の双方で加熱し、加硫処理を行うように
構成したが、第1加熱部3のみで加硫処理が完了するよ
うであれば、第2加熱部4での加熱を行わず、単に下方
に引っ張る構成としてもよい。
【0051】また、押出成形品Gの引き上げを方向反転
部5のモータ81,82で行うように構成したが、第1
加熱部3の途中に耐熱性の引き上げ装置を配置し、その
引き上げ装置で引き上げるようにしてもよい。このよう
にすることにより、押出成形品Gの伸びに合わせてより
的確に押出成形品Gの引き上げを調整できるようなる。
また、同様に、第2加熱部4の途中に耐熱性の引っ張り
装置を配置し、その引っ張りで引き下げるようにしても
よい。このようにすることにより、押出成形品Gの伸び
に合わせて、より的確に押出成形品Gの引っ張りを調整
できるようなる。
【0052】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0053】請求項1に記載の発明では、押出成形品を
上方へ向けて押し出すようにしたので、加硫処理中に自
重の影響を受けても、自重による扁平、つぶれは発生せ
ず、したがって、押出成形品の変形を防止でき、押出成
形品を安定した寸法、形状のものとすることができる。
【0054】また、押出成形品は他の部材と接触せずに
加硫処理されるので、他の部材(例えばベルトコンベ
ア)側の模様が転写するようなことも防止することがで
きる。また、加硫装置を縦型にしたので、従来の横型と
比較して敷地面積を大幅に縮小することができ、しかも
方向反転部で向きを反転させるようにしたので、縦方向
の距離を半分に抑えることができ、加硫装置の大幅な小
型化を実現することができる。
【0055】さらに、第1および第2加熱部を押出成形
品が通る際には、その内部中央を通るようにしたので、
押出成形品を周囲から均一に加熱することができ、した
がって、均一な加硫処理が行われて製品品質のバラツキ
も低く抑えることができる。
【0056】また、請求項および請求項に記載の発
明では、各ローラを、上り側ローラ群と下り側ローラ群
とで構成し、別個のモータでそれぞれ回転駆動させるよ
うにしたので、加硫処理時に押出成形品が伸び縮みして
も、その伸び縮みに適宜対応させて上り側、下り側それ
ぞれのモータの回転数を制御すればよく、ベルトコンベ
アで搬送していた従来方式の場合、その伸び縮みで押出
成形品がベルトコンベア上で蛇行し、ときにはベルト面
から落下していたが、その蛇行や落下を確実に防止する
ことができる。
【0057】請求項に記載の発明では、ローラ群を構
成する各ローラに、押出成形品のR形状に近いR溝を有
するものを用いるようにしたので、押出成形品はローラ
にフィットして搬送され、この点からも押出成形品の変
形を防止することができる。
【0058】また、請求項に記載の発明では、方向反
転部の入口側および出口側に、入口側および出口側の各
ローラを水平方向に移動可能な調芯機構を設けたので、
第1および第2加熱部において押出成形品が内部中央か
ら外れて通過するようなときには、調芯機構でローラの
位置を調整し、丁度中央を通るように調整することがで
き、したがって、均一な加熱による均一な加硫処理を確
実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加硫装置の正面図である。
【図2】この発明の加硫装置の側面図である。
【図3】方向反転部の正面図である。
【図4】図3の部分拡大で調芯機構を示す図である。
【図5】方向反転部の上面図である。
【図6】方向反転部の左側面図である。
【図7】方向反転部におけるローラ駆動機構を示す正面
図である。
【図8】ローラの形状を示す図である。
【図9】従来の横型加硫装置を示す図である。
【図10】従来の横型加硫装置での押出成形品の変形を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 加硫装置 2 押出機 3 第1加熱部 4 第2加熱部 5 方向反転部 6 ローラ収納ボックス 6A 上り側ローラ群 6B 下り側ローラ群 6m 扉 6n 扉 7 軸受部 7A 調芯機構 7B 調芯機構 8 ローラ駆動部 10 枠体 11 最上段プレート 12 入口孔 13 出口孔 21 押出ヘッド 31 ヒータユニット 32 発熱体 33 円筒体 41 ヒータユニット 42 発熱体 43 円筒体 61 ローラ 62 シャフト 621A,622A,623A シャフト 621B,622B,623B シャフト 63 スプロケット 64A 調芯用ハンドル 64B 調芯用ハンドル 65B ユニバーサルジョイント 66B ネジ部 67B ナット 68B ベアリング 69B 支持台 71 メイン軸受用プレート 72 メイン軸受用プレート 73A,74A 入口側軸受用プレート 73B,74B 出口側軸受用プレート 81 モータ 82 モータ 83 減速機 84 減速機 85 スプロケット 86 スプロケット 91 張力調整用スプロケット 92 張力調整用スプロケット 93,94 軸 95,96 重錘 97 取っ手 98 消火装置取付孔 99 送り出しローラ C1 チェーン C2 チェーン G 押出成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 35/00 - 35/18 B29C 47/00 - 47/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形品に加硫処理を施す加硫装置に
    おいて、 上記押出成形品を上向きに押し出す押出機と、 上記押出機から上方へ押し出された押出成形品が通過す
    る垂直経路に沿って配置され押出成形品を加熱処理する
    第1加熱部と、略半円周状に配置されるとともにモータ駆動されるロー
    ラ群から成り、 上記第1加熱部を通過した押出成形品を
    上向きに引き上げた後上記ローラ群で案内して下向きに
    反転させる方向反転部と、 上記方向反転部から下方へ押し出された押出成形品が通
    過する垂直経路に沿って配置され押出成形品を加熱処理
    する第2加熱部と、 を有することを特徴とする加硫装置。
  2. 【請求項2】 上記ローラ群は、前半の四半円周状を成
    し一つのモータで駆動される上り側ローラ群と、後半の
    四半円周状を成し一つのモータで駆動される下り側ロー
    ラ群とから成る、 ことを特徴とする請求項に記載の加硫装置。
  3. 【請求項3】 上記ローラ群を構成する各ローラは、押
    出成形品のR形状に近い形状の溝を有する、 ことを特徴とする請求項に記載の加硫装置。
  4. 【請求項4】 上記方向反転部の入口側および出口側
    に、入口側および出口側の各ローラを水平方向に移動可
    能な調芯機構を設けた、 ことを特徴とする請求項に記載の加硫装置。
JP11095360A 1999-04-01 1999-04-01 加流装置 Expired - Fee Related JP3066747B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095360A JP3066747B1 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 加流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095360A JP3066747B1 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 加流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3066747B1 true JP3066747B1 (ja) 2000-07-17
JP2000280263A JP2000280263A (ja) 2000-10-10

Family

ID=14135481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11095360A Expired - Fee Related JP3066747B1 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 加流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3066747B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112309647A (zh) * 2019-07-26 2021-02-02 无锡鑫宏业特塑线缆有限公司 新能源电动车用电缆线的立式生产线
CN113232348A (zh) * 2021-04-15 2021-08-10 浙江翔宇密封件有限公司 一种高铁用高强度、高韧性密封圈的生产工艺

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187879A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Bridgestone Corp 長尺ゴム製品連続加硫法
JP2007083405A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 加硫ゴムの製造方法及び加硫ゴム
JP5280808B2 (ja) * 2008-11-20 2013-09-04 株式会社八光電機 紐状ゴムの加硫装置
CN102825688B (zh) * 2012-09-17 2015-04-15 刘均平 浇注型聚氨酯胶管电加热硫化罐

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112309647A (zh) * 2019-07-26 2021-02-02 无锡鑫宏业特塑线缆有限公司 新能源电动车用电缆线的立式生产线
CN112309647B (zh) * 2019-07-26 2022-05-06 无锡鑫宏业特塑线缆有限公司 新能源电动车用电缆线的立式生产线
CN113232348A (zh) * 2021-04-15 2021-08-10 浙江翔宇密封件有限公司 一种高铁用高强度、高韧性密封圈的生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000280263A (ja) 2000-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5009693A (en) Method and apparatus for bending glass
AU592452B2 (en) Method and apparatus for bending and tempering glass sheets
US4557745A (en) Bending of glass sheets on a shaping bed consisting of rotating elements
JP3066747B1 (ja) 加流装置
KR100545515B1 (ko) 점도 제어를 통한 발포 압출 장치 및 방법
FI82921B (fi) Foerfarande och anordning foer boejning och haerdning av glasskiva.
TW200909364A (en) Method and apparatus for bending and tempering a glass panel
US4341546A (en) Roll drive mechanism for glass sheet processing equipment
US20090169668A1 (en) Transverse stretching device
CN220052780U (zh) 膜片用挤出模头组件及挤出生产线
WO2004089589A1 (en) A device for thermal treatment of plastic material
JPS61295488A (ja) 熱成形用の熱処理用熱可塑性シ−ト物質
US7316131B2 (en) Air-cooling and tempering apparatus and air-cooling and tempering method for a glass sheet
FI119511B (fi) Menetelmä ja laite lasilevyn taivuttamiseksi ja karkaisemiseksi
US8580175B2 (en) Continuous curing and post-curing method
US4806133A (en) Process and apparatus for bending and tempering glass sheets
FI120033B (fi) Menetelmä lasilevyn taivuttamiseksi ja karkaisemiseksi
JP2000271937A (ja) ゴムロールの加硫装置及びその加硫方法
JP2004059401A (ja) ガラス板の風冷強化装置
US2541203A (en) Apparatus for forming plastic sheets
JPH0298411A (ja) 未加硫ゴム押出成形品の連続加硫装置
KR102433509B1 (ko) 과자 제조 시스템
JPWO2010113979A1 (ja) ガラス板用曲げ成形装置及び曲げ成形方法
JP2007519536A (ja) 印刷版炉における及び関する改良
JP2004099332A (ja) ガラス板の曲げ成形装置および湾曲ローラ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees