JP3066106U - 煙浄化装置 - Google Patents

煙浄化装置

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JP3066106U
JP3066106U JP1999005598U JP559899U JP3066106U JP 3066106 U JP3066106 U JP 3066106U JP 1999005598 U JP1999005598 U JP 1999005598U JP 559899 U JP559899 U JP 559899U JP 3066106 U JP3066106 U JP 3066106U
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昭文 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧が印加されて電場を形成する一対の電
極板を内設する排煙路を複数設けた静電フィルタを具備
する煙浄化装置において、静電フィルタの清掃に手間が
掛からず、且つ、吸煙効率を向上させることをその課題
とする。 【解決手段】 前記静電フィルタ3は、前記一対の電極
板32A,32B間に5000〜8000ボルトの高電
圧による電場を形成する。一対の電極板32A,32B
は、この電場を集中させて煙粒子Sをイオン化するよう
に一対の電極板32A,32Bの一方または両方の端部
を波形状31とし且つイオン化した煙粒子S1が排煙路
30から排出されるように煙の流れに沿って設ける。ま
た、前記静電フィルタ3の下流側に、前記排煙路30か
ら排出された煙粒子イオンS1を吸収させる水槽5を配
置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、食材の調理やごみ焼却の際などに生じる煙を、装置内に具備する静 電フィルタによって浄化する煙浄化装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
前記煙浄化装置は、例えば、焼き肉、焼き鳥等の調理の際に、その食材や、食 材から出た油分、たれ汁等が火床部に落ちて発生する大量の煙を浄化するため、 あるいは、ごみ焼却の際に発生する煙を浄化するために用いられる。このような 煙浄化装置は、図8に示すように、装置本体10内の下部に設置したファンモー タ2を駆動させ、火床部8から大量に発生する煙Sを装置本体10上部の吸気口 11から吸気する。この吸気口11には、メタルフィルタ7が取付けられており 、これによって、煙Sに含まれる油分やすすなどの大きな粒子がろ過される。こ のメタルフィルタ7を通過した煙Sは、吸気路12に案内されて集じん室13内 に導入される。この集じん室13内には、導入された空気中から煙粒子を除去す るための静電フィルタ300が取付けられている。この静電フィルタ300は、 複数の排煙路が設けられ、各排煙路内には一対の電極板を具備する。そして、各 排煙路内の電極板には、図示しない電圧印加手段によって5000ボルト程度の 高電圧が印加されて排煙路内に高電位差を形成している。そのため、この排煙路 内に進入してきた煙粒子は、分極されてそのほとんどが前記電極板に捉えられる こととなる。従って、この静電フィルタ300に煙Sを含む空気を通過させると 煙Sが除去され、浄化された空気Aが排出されることとなる。このようにして集 じん室13内で浄化された空気Aは、装置本体10の後部に設けた排気路14を 通って天井部の排気口15から装置本体10の外部へ排気される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記静電フィルタ300は、既述のように、それ自体で煙粒子を吸 着させるものである。従って、静電フィルタ300は、吸煙効率を良くするため に表面積を広くする構造が採用される。例えば、静電フィルタ300の各排煙路 を構成する電極板に無数の切り込みを形成するなどして表面積を広くしている。 そのため、静電フィルタ300の構造が複雑になって製造しにくいものであった 。また、この静電フィルタ300は、煙粒子の付着による汚れをこまめに清掃し なければ吸煙効率が低下するとともに集じん室13内が汚くなり、しかも、複雑 な構造ゆえに清掃するにも非常に手間が掛かる。
【0004】 本考案は、『装置本体内に煙を吸気させると共に浄化した空気を装置本体外に 排気させるファンモータと、高電圧が印加されて電場を形成する一対の電極板を 内設する複数の排煙路を設け、これら排煙路の前記電極板間に煙を導入して高電 圧の電場により煙粒子を空気中から静電除去する静電フィルタと、前記電極板間 に高電圧を印加する電圧印加手段とを具備する煙浄化装置』において、静電フィ ルタの清掃に手間が掛からず、且つ、吸煙効率を向上させることをその課題とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案が講じた技術的手段は次のようである。 『前記一対の電極板の一方または両方の端部を波形形状とし、この電極板間に5 000〜8000ボルトの高電圧による電場を形成し、且つ、この一対の電極板 を煙の流れに沿った方向に設け、前記静電フィルタの下流側に、前記排煙路から 排出された煙粒子イオンを捕集する水槽を配置したことを特徴とする。』 前記技術的手段は、次のような作用をする。
【0006】 前記ファンモータを駆動させると、例えば食材の調理の際に生じた煙は、吸気 口から装置本体内に吸気されて静電フィルタに達し、続いて、この静電フィルタ に形成した複数の排煙路内に導かれる。各排煙路内には、前記電圧印加手段によ り5000〜8000ボルトの高電圧を印加して電場が形成された一対の電極板 を具備し、この一対の電極板は、その一方または両方の端部を波形形状に形成す るから、この波形状部分に電場が集中する。そのため、前記電極板間に導入され た煙粒子は、電極板の波形状部分に達すると強い電場の影響を受けて分子中の電 子が付加または脱離してイオン化する。
【0007】 また、前記一対の電極板は、煙の流れに沿った方向に設けられており、この方 向は煙粒子が静電フィルタに導入される方向(排出される方向)と一致するから 、イオン化された煙粒子は電極板に捉えられることなくイオン化した状態で排煙 路から排出される。
【0008】 そして、静電フィルタの排煙路から排出されて来た煙粒子イオンは、この静電 フィルタの下流側に配置した水槽に案内される。すると、水は極性溶媒であり接 地極として機能するから、前記水槽内の水面上に前記煙粒子イオンが達すると水 に吸着される。これによって、吸気した空気中から煙粒子を前記水槽内に吸収さ せて除去することができる。 その後、このようにして煙を除去して浄化した空気は排気口から装置本体外へ 排気される。
【0009】 また、前記技術的手段において、『前記静電フィルタは、複数の細長い矩形状 の開口を並設した二枚の導電性平板を対向配置し両者間に絶縁部材を介在させた 状態で分解可能に組み付け、各導電性平板間に高電圧を印加する構成とし、前記 一対の電極板は、各導電性平板における前記開口部分の長辺の一側から内方に屈 曲する延長辺を設け、一方の導電性平板の前記延長辺と他方の導電性平板の前記 延長辺とが交互に配置されている』ものでは、静電フィルタを分解可能に組み付 けた二枚の導電性平板により構成するから、各々の導電性平板に分解して簡易に 、且つ、きれいに清掃することができる。また、対向配置した二枚の導電性平板 間に絶縁部材を介在させているから、各導電性平板に高電圧を印加すると各排煙 路に設けた前記一対の電極板間に高電位差の電場を形成することができる。
【0010】 また、前記技術的手段において、『前記静電フィルタの下流側に、この静電フ ィルタの排煙路から排出された煙粒子イオンを水槽内に案内するガイド板を設け た』ものでは、前記ガイド板によって煙粒子イオンが水槽内の水面に案内される から、前記静電フィルタによりイオン化された煙粒子が略完全に水面に付着され 、その結果、吸煙効率をさらに向上することができる。
【0011】 また、前記技術的手段において、『前記静電フィルタの上流側に、油分やすす をろ過するメタルフィルタを配置した』ものでは、煙を静電フィルタに導入する 前に、前記メタルフィルタによって煙に含まれる油分やすす等の大きな粒子をあ らかじめ除去されるから、静電フィルタの汚れを一層抑えることができるととも に、吸煙効率をより一層向上することができる。
【0012】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る煙浄化装置によれば、静電フィルタはそれ自体に よって煙粒子を捉えるのではなく煙粒子をイオン化するために用いられるから、 静電フィルタの汚れを抑えることができる。従って、静電フィルタの清掃を簡易 に行え、且つ、静電フィルタの清掃または交換サイクルを引き延ばすことができ る。 また、静電フィルタによりイオン化された煙粒子は前記水槽内の水に吸収され るから、この水を適宜に交換することで吸煙効率を高く維持できるとともに、装 置本体内を長期間清潔に保っておくことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 図1は、本考案の実施の形態による煙浄化装置の構成を示す模式図であり、本 実施の形態による煙浄化装置は、例えば、厨房等での調理に際し火床部8から生 じる煙を除去するために用いられ、装置本体10の下部に煙Sを含んだ空気を浄 化する集じん室13が設置されており、装置本体10には、上部の吸気口11か ら前記集じん室13に通じる吸気路12と、前記集じん室13から天井の排気口 15に通じる排気路14とが形成されている。また、集じん室13内は、排気路 14の接続部付近にファンモータ2を具備し、このファンモータ2により装置本 体10内に煙Sを吸気させると共に浄化した空気Aを装置本体10外に排気させ る。
【0014】 また、この煙浄化装置は、吸気口11と集じん室13内とにそれぞれメタルフ ィルタ7a,7bが取付けられており、集じん室13内には、前記メタルフィル タ7bの下流側に静電フィルタ3が設置され、さらに、この静電フィルタ3の下 流側に水槽5が設置されている。
【0015】 前記集じん室13内のメタルフィルタ7bと静電フィルタ3は、装置前面の開 閉自在なメンテナンス扉131付近と集じん室13内の後壁面に取付けた電圧ボ ックス41との間に配置される。そして、前記メンテナンス扉131を開けると 、集じん室13内のメタルフィルタ7b、静電フィルタ3および水槽5の取付け 、取出しなどが行える。
【0016】 前記メタルフィルタ7bは、その後方をやや持ち上げて装置本体10の前方側 へ傾けた状態で取付けられる。これにより、集じん室13の入口付近では吸気路 12からの煙Sが滞留することなくメタルフィルタ7bの上面全体に広がるよう になる。このメタルフィルタ7bは、アルミニウム、ステンレス等の金属製で形 成されており、吸気口11に取付けたメタルフィルタ7aと同様のものが用いら れる。また、メタルフィルタ7bの前方側の取付け部には、このメタルフィルタ 7bでろ過された油分などの汚物を回収するドレンパン71bが設置されている 。すなわち、メタルフィルタ7bは、装置本体10の前方側へ傾けた状態で取付 けられているから、このメタルフィルタ7bでろ過された油分などは自然に前方 へ流れてドレンパン71b内に溜められる。なお、吸気口11に取付けたメタル フィルタ7aにおいても下の取付け部に汚物を回収するドレンパン71aが設置 されている。これらメタルフィルタ7a,7bは、図2に示すように、全体が矩 形平板状をなし、両短辺には取っ手721が取付けられてその取付け取り外しな どの取扱いをし易くしており、また、平面部には無数の排煙路72が設けられて いる。この排煙路72のサイズとしては、煙Sに含まれる油分やすすなど大きな 煙粒子をろ過できる程度に設定される。なお、本例のメタルフィルタ7a,7b は、上述のように排煙路72を設けたものであるが、煙Sに含まれる油分やすす など大きな煙粒子をろ過できれば、例えばスリットの如き線条孔を複数形成した ものでもよい。
【0017】 前記静電フィルタ3は、上流側に配置したメタルフィルタ7bと平行になるよ うに後方をやや持ち上げて装置本体10の前方側へ傾けた状態で取付けられてい る。静電フィルタ3は、図3に示すように、全体が矩形平板状をなし、その平面 部にはスリット状の排煙路30が複数並設されている。
【0018】 この静電フィルタ3の各排煙路30には、図4に示すように、高電圧が印加さ れて電場を形成する一対の電極板32A,32Bを内設し、この一対の電極板3 2A,32Bのうちの一方の電極板32Aは先端を波形状部分31に形成する。 静電フィルタ3は、図5に示すように、二枚の導電性平板33,34を、絶縁部 材36を介在させて対向配置した構成とし、図6に示す導電性平板33と、図7 に示す導電性平板34とを組み付けられる。図6に示す導電性平板33は、静電 フィルタ3の排煙路30を形成するための開口310を形成するが、このとき排 煙路30の長辺の一側から電極板32Aが形成されるように開口310に延長辺 331,332,・・・を残しておく。そして、この導電性平板33は、延長辺 331の先端を波形状部分31に形成しておく。また、図7に示す導電性平板3 4は、静電フィルタ3の側部を形成する曲げしろ351〜354を四辺に有し、 平面部には排煙路30を形成するための開口370を形成する。この導電性平板 34では、排煙路30の長辺の一側から電極板32Bが形成されるように開口3 70に延長辺341,342,・・・を残すが、図6に示す導電性平板33とは 異なり、各延長辺341を矩形状に形成する。
【0019】 そして、静電フィルタ3とするには、まず、導電性平板33,34それぞれの 延長辺331,341をすべて直角にひねり曲げ、開口310,370を形成す る。また、図7の導電性平板34は、四辺の折曲げしろ351〜354も延長辺 341を曲げた側と同じ側に折り曲げる。そして、この直角にひねり曲げた延長 辺331,341が交互に対向して配置されるように、前記導電性平板33,3 4を対向配置させる。このとき、導電性平板33,34間には、周囲に絶縁部材 36を介在させる。この状態で導電性平板33,34同士をネジ止めして固定す ると、一方の導電性平板33から延設する延長辺331と他方の導電性平板34 から延設する延長辺341とにより排煙路30に内設する一対の電極板32A, 32Bを形成した静電フィルタ3が出来上がる。このように静電フィルタ3を二 枚の導電性平板33,34をネジ止めして分解可能に組合わせた構成にするから 、各々の導電性平板33,34に分解して簡易に、且つ、きれいに清掃すること ができる。
【0020】 そして、各導電性平板33,34に高電圧を印加する。すると、各導電性平板 33,34からそれぞれ延設された電極板32A,32Bに高電圧が印加される 。このように静電フィルタ3は、対向配置した二枚の導電性平板33,34間に 絶縁部材36を介在させているから、各排煙路30に設けた前記一対の電極板3 2A,32B間はショートすることなく高電位差の電場を形成することができる 。すると、電極板32Aの波形状部分31に電場が集中することとなり、電極板 32A,32B間に導入された煙粒子は電極板32Aの波形状部分に達すると強 い電場の影響を受けて分子中の電子が付加または脱離してイオン化され煙粒子イ オンS1となる。
【0021】 また、前記一対の電極板32A,32Bは、静電フィルタ3の平面部に対して 直角方向に延設されている。この電極板32A,32Bの延設方向は、煙粒子S が静電フィルタ3に導入される方向と一致するから(図5参照。)、イオン化さ れた煙粒子S1は電極板32A,32Bに捉えられることなくイオン化した状態 で排煙路30から抜け出ることとなる。ここで、静電フィルタ3に印加される電 圧は、上述のように、5000〜8000ボルトとするのは、5000ボルトに 満たない場合では煙粒子のイオン化が不十分となり、その結果、煙粒子は分極し た状態で静電フィルタ3自体に静電付着する割合が多くなり、一方、8000ボ ルトを超えると、電極板32A,32B間で放電を起こしたり、空気中の酸素か らオゾンを発生させることとなるからである。
【0022】 前記電圧ボックス41は、その上面が前方へやや傾斜されており、吸気路12 から導入される煙Sをその前方に配置したメタルフィルタ7b上へ導きやすくし ている。電圧ボックス41の内部には、前記静電フィルタ3に高電圧を印加する ための電圧印加装置4が設置されている。この電圧印加装置4は、例えば100 〜200ボルトの電圧を5000〜8000ボルトの高電圧に変換する変換器を 内蔵する。
【0023】 電圧ボックス41底部の静電フィルタ3近傍には、ガイド板6が取付けられる。 このガイド板6は、静電フィルタ3から排出された煙粒子イオンS1を下方の 水槽5へ案内するためのものである。 前記水槽5は、水を溜めた状態にして集じん室13の底部に設置し、水面51 が前記静電フィルタ3と対向するようにしている。水は極性溶媒であるから接地 極として機能するため、静電フィルタ3から排出された煙粒子イオンS1は、水 面51上に付着されることとなる。
【0024】 次に、本実施の形態の煙浄化装置の動作を説明する。 図1に示すように、前記ファンモータ2を駆動させると、食材の調理で火床部 8から生じた煙Sは、吸気口11から装置本体10内に吸気される。このとき、 吸気口11に取付けたメタルフィルタ7aによって煙Sに含まれる油分やすす等 の大きな煙粒子がろ過される。そして、このメタルフィルタ7aを通過した煙S は、吸気路12を通り装置本体10下部の集じん室13内に導入される。
【0025】 集じん室13内では、まず、前記吸気口11に取付けたメタルフィルタ7aと 同様のメタルフィルタ7bによって再び煙Sに含まれる油分やすす等の大きな粒 子がろ過される。この時点で煙Sから大きな粒子がほとんど除去される。続いて 、このメタルフィルタ7bを通過した煙Sは、静電フィルタ3に導かれる。この 静電フィルタ3は、前記電圧印加装置4によって5000〜8000ボルトの高 電圧が印加されているから静電フィルタ3の各排煙路30内の電極板32A,3 2B間に大きな電位差が生じている。また、電極板32Aは先端を波形状部分3 1に形成するから、この波形状部分31に電場が集中される。そのため、前記排 煙路30内に導入された煙粒子に対し高電圧が印加され、分子中の電子が付加ま たは脱離してイオン化されて煙粒子イオンS1となる。
【0026】 そして、静電フィルタ3の排煙路30から排出された煙粒子イオンS1は、ガ イド板6によって水槽5へ案内される。これにより、静電フィルタ3を通過した 煙粒子イオンS1がファンモータ2に引き込まれて排気路14へ直接導かれるこ となく水槽2内の水面51上に導かれる。すると、水は接地極として機能し、水 面51上に煙粒子イオンS1が付着する。これによって、静電フィルタ3を通過 した空気中の煙Sは前記水槽2内の水にほとんど吸収される。 次いで、このようにして煙Sを浄化した空気Aは、ファンモータ2に導かれて 排気路14を通り装置本体10の天井の排気口15から外部へ排気される。
【0027】 以上のように、本実施の形態による煙浄化装置によれば、静電フィルタ3はそ れ自体によって煙粒子を捉えるのではなく煙粒子をイオン化するために用いられ るから、静電フィルタ3の汚れを抑えることができる。従って、静電フィルタ3 の清掃を簡易に行え、且つ、この静電フィルタ3の清掃または交換サイクルを引 き延ばすことができる。 また、静電フィルタ3によりイオン化された煙粒子S1は前記水槽5内の水に 吸収されるから、この水を適宜に交換することで吸煙効率を高く維持できるとと もに、装置本体10内を長期間にわたり清潔に保っておくことができる。
【0028】 また、静電フィルタ3を分解可能に組み付けた二枚の導電性平板33,34に より構成するから、各々の導電性平板33,34に分解して簡易に、且つ、きれ いに清掃することができる。また、対向配置した二枚の導電性平板33,34間 に絶縁部材36を介在させているから、各排煙路30に設けた前記一対の電極板 32A,32B間にはショートすることなく高電位差の電場を形成することがで きる。
【0029】 また、前記静電フィルタ3の下流側に、この静電フィルタ3の排煙路30から 排出された煙粒子イオンS1を水槽5内に案内するガイド板6を設けたから、ガ イド板6によって煙粒子イオンS1を確実に水槽内の水面に案内され、前記静電 フィルタ3によりイオン化された煙粒子S1が略完全に水面51に付着され、そ の結果、吸煙効率をさらに向上することができる。
【0030】 また、前記静電フィルタ3の上流側に、油分やすすをろ過するメタルフィルタ 7bを配置したから、煙Sを静電フィルタ3に導入する前に、前記メタルフィル タ7bによって煙Sに含まれる油分やすす等の大きな粒子をあらかじめ除去でき 、静電フィルタ3の汚れを一層抑えることができるとともに、吸煙効率をより一 層向上することができる。
【0031】 なお、前記実施の形態では、厨房等での調理に際し生じる煙Sを浄化するため に用いた例を示したが、例えばごみ焼却場や各種工場で排出される煙の浄化に用 いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態による煙浄化装置の構成を
示す模式図である。
【図2】前記煙浄化装置に使用されるメタルフィルタを
示す斜視図である。
【図3】前記煙浄化装置に使用される静電フィルタを示
す斜視図である。
【図4】前記静電フィルタの詳細な構造を示した斜視図
である。
【図5】図4中のV−V断面図である。
【図6】前記静電フィルタを構成する一方の導電性平板
を示す展開図である。
【図7】前記静電フィルタを構成する他方の導電性平板
を示す展開図である。
【図8】従来の煙浄化装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
2 ファンモータ 3 静電フィルタ 4 電圧印加装置 5 水槽 6 ガイド板 7a,7b メタルフィルタ 8 火床部 10 装置本体 11 吸気口 12 吸気路 13 集じん室 14 排気路 15 排気口 30 排煙路 31 波形状部 32A,32B 一対の電極板 33,34 導電性平板 36 絶縁部材 A 浄化された空気 S 煙 S1 煙粒子イオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 7/06 101 A

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に煙を吸気させると共に浄化
    した空気を装置本体外に排気させるファンモータと、高
    電圧が印加されて電場を形成する一対の電極板を内設す
    る複数の排煙路を設け、これら排煙路の前記電極板間に
    煙を導入して高電圧の電場により煙粒子を空気中から静
    電除去する静電フィルタと、前記電極板間に高電圧を印
    加する電圧印加手段とを具備する煙浄化装置において、 前記一対の電極板の一方または両方の端部を波形形状と
    し、この電極板間に5000〜8000ボルトの高電圧
    による電場を形成し、且つ、この一対の電極板を煙の流
    れに沿った方向に設け、 前記静電フィルタの下流側に、前記排煙路から排出され
    た煙粒子イオンを捕集する水槽を配置したことを特徴と
    する煙浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の煙浄化装置において、 前記静電フィルタは、複数の細長い矩形状の開口を並設
    した二枚の導電性平板を対向配置し両者間に絶縁部材を
    介在させた状態で分解可能に組み付け、各導電性平板間
    に高電圧を印加する構成とし、 前記一対の電極板は、各導電性平板における前記開口部
    分の長辺の一側から内方に屈曲する延長辺を設け、一方
    の導電性平板の前記延長辺と他方の導電性平板の前記延
    長辺とが交互に配置されていることを特徴とする煙浄化
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の煙浄化装置に
    おいて、 前記静電フィルタの下流側に、この静電フィルタの排煙
    路から排出された煙粒子イオンを水槽内に案内するガイ
    ド板を設けたことを特徴とする煙浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の煙
    浄化装置において、 前記静電フィルタの上流側に、油分やすすをろ過するメ
    タルフィルタを配置したことを特徴とする煙浄化装置。
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