JP3065491U - 掛け布団 - Google Patents

掛け布団

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JP3065491U
JP3065491U JP1999004972U JP497299U JP3065491U JP 3065491 U JP3065491 U JP 3065491U JP 1999004972 U JP1999004972 U JP 1999004972U JP 497299 U JP497299 U JP 497299U JP 3065491 U JP3065491 U JP 3065491U
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JP
Japan
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kimono
comforter
frame portion
fabric
mirror
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JP1999004972U
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Inventor
亮介 和田
Original Assignee
和田哲株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箪笥にしまいこまれて着ることのなく
なった高価な着物を、該着物が少々痛んでいる場合であ
っても掛け布団に再生し、再使用することを可能にす
る。 【解決手段】 掛け布団の側の表地を額縁部11とこ
の額縁部の内側の鏡部10とで形成し、この表地10、
11と任意の裏地12とで掛け布団の側を形成した掛け
布団において、着物を解いて洗い張りして得られた並幅
の着物地を元の着物の柄に合わせて縫合し、これを上記
側の鏡部10に用い、掛け布団の側内に羽毛14が詰め
られた密組織の内袋13を挿入し、上記側の上からキル
ティング15を施す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、掛け布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
掛け布団として、洋掛け布団のように、表裏の側を同じ捺染布で形成したもの、 および和風の掛け布団のように、表の側に柄生地を用い、その周囲に無地の額縁 部を縫合し、裏の側に無地の布地を用いたもの等が知られている。しかしながら 、既製の掛け布団は、大量に生産され、販売されるため、柄模様に流行はあって も、一般向きに限定され、そのため柄模様は使用者の好みで選択できても、使用 者個人に特有の感情や想いを満たすものではなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、箪笥にしまいこまれて着ることのなくなった高価な着物を、痛んで いる場合であっても掛け布団に再生し、リサイクルを兼ねて再び使用することを 可能にし、もって使用者に特有の思い出を生じさせ、心を豊かに楽しくさせ、安 眠を可能にするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る掛け布団は、着物を解いて洗い張りして得られた並幅の着物地を 元の着物の柄に合わせて縫合し、これを掛け布団の側の表地に用い任意の裏地と 縫合して上記掛け布団の側を仕立て、この側内に羽毛が詰められた密組織の内袋 を挿入し、上記側の上からキルティングを施したことを特徴とする。
【0005】 この考案で用いる着物は、御召、訪問着、振り袖その他、小紋や付下げ、絵羽模 様等の模様入りであれば任意であり、その模様は、捺染によるもの、紋織による もののいずれでもよい。掛け布団は、一般に並幅基準で四布、四布半、五布の幅 に仕立てられるが、この考案では、上記の着物を解いて得られた所定長の並幅の 着物地を4〜5枚、幅方向に接ぎ合わせ、得られた方形の着物地を側の表地に用 いる。ただし、上記の接ぎ合わせは、元の着物の柄に合わせて行われる。
【0006】 この場合、上記方形の着物地は、側の表地全体に用いて洋風に仕立てることがで き、また表地の一部に用いて任意の形に仕立てることができる。例えば、表地の 全体を上下左右の縁部(額縁部)とその内側部分(鏡部)とに分け、この鏡部に 上記の着物地を用いて和風に仕立てることもできる。また、上(頭側)の縁部を 除く残りの部分に上記着物地を用いてもよく、また上および左右の縁部を除く残 りの部分に用いてもよい。すなわち、元の着物または掛け布団のサイズ、また元 の着物の損傷程度に応じて、上記の接ぎ合わせで得られた方形の布地を上記表地 の全体に用いてもよく、中央の鏡部のみに用いてもよく、また中央の鏡部を含む 任意の範囲に用いることができる。
【0007】 この考案によれば、元の着物に表現されていた模様が掛け布団の側に再現される ので、毎日の就寝や起床に際して眺め、楽しむことができる。しかも、側の中に は羽毛を詰めた密組織の内袋が挿入され、側の上からキルティングされているた め、軽く、保温性が良好であって、着物地の強度が低下していても着物地に加わ る負担が小さくなり、また上記着物地を構成する経糸や緯糸が痩せていても羽毛 の吹出しがなく、また羽毛の偏りが防止される。
【0008】 特に、掛け布団の側の表地を額縁部とこの額縁部の内側の鏡部とで形成し、この 鏡部を着物地で、また額縁部および裏地を無地の織物でそれぞれ形成した場合は 、着物地からなる鏡部が無地の織物からなる額縁部で囲まれるため、掛け布団の 使用時や上げ下ろし時、運搬時等に外力が着物地に直接加わる機会が減少し、損 傷を受け難くなる。そして、額縁部および裏地が無地の織物で形成されるため、 その色調のみによって鏡部の柄模様と美観上のバランスを取ることが可能になり 、色調や柄が千差万別の着物を材料にして掛け布団に再生する場合、その対応が 容易になる。なお、上記の織物は、絹製またはポリエステルその他の合繊製のい ずれでもよい。
【0009】 上記のように表地に額縁部を設けた場合、キルティングは、額縁部を除く鏡部の みに、鏡部の縁部を含む縦横の直線に沿って施すことが好ましい。すなわち、キ ルティングが額縁部を横切らず、額縁部の内側縁部に沿って行われるため、額縁 部が全体として盛り上がり、いかにも額縁部らしい外観となる。そして、額縁部 の内側に縦横の直線に沿ってキルティングされるため、着物柄とマッチした外観 が得られる。
【0010】 なお、前記の内袋は、ファインデニールのポリエステルフィラメント多数本から なるマルチフィラメント糸を経糸および緯糸に用いた緻密な平織物で形成するこ とが好ましい。ここで、ファインデニールのポリエステルフィラメントとは、フ ィラメント1本の繊度が1.0デニール以下のフィラメントをいい、かかるフィ ラメントからなるマルチフィラメント糸を用いることにより、柔軟な内袋が得ら れ、前記鏡部の織物地とのなじみが良好になり、その風合いを生かすことができ る。なお、上記マルチフィラメント糸の太さ(合計繊度)は50〜100デニー ルが好ましく、50デニール未満では強度が不足し、100デニール超では風合 いが硬くなる。また、上記内袋の通気度は0.5〜3.0cc/cm2 /秒が好まし く、この通気度が過小になると掛け布団内が蒸れ易くなり、過大になると羽毛の 吹出しが生じる。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1および図2に示す実施形態は、掛け布団の側の表地を額縁部と鏡部とで形成 し、この鏡部に着物地を用いて和風に仕立てたものである。なお、鏡部を構成す る着物地は、小紋や付下げ、絵羽模様等の入った絹地の婦人用着物を解いて洗い 張りして得られた並幅の着物地の4〜5枚を元の着物の柄に合わせて接ぎ合わせ て所定の大きさの長方形に作られる。
【0012】 図1および図2において、10は上記方形の着物地からなる鏡部であり、この鏡 部10の周囲にポリエステル又は絹製の無地の縮み織物からなる額縁部11の内 周縁が縫合されて表地を構成している。この額縁部11は、帯状の上縁部11a 、左縁部11b、右縁部11cおよび下縁部11dからなり、側の裏地12の外 周を表側に折り返して形成されている。なお、図2において、点Pは鏡部10と 左縁部11bとの縫合部である。
【0013】 図2において、13は内袋であり、70デニール230フィラメントのポリエス テルマルチフィラメント糸を経糸および緯糸に用いた通気度1.0cc/cm2 /秒 の平織物で作られ、その内部に抗菌加工を施した羽毛(ダウン)14が充填され ている。そして、この羽毛14入り内袋13が上記の鏡部10・額縁部11の表 地と裏地12とからなる袋状の側に挿入される。
【0014】 そして、上記額縁部11の内側、すなわち鏡部10の部分にキルティングが施さ れる。図1および図2において、15は上記キルティングの縫目である。なお、 このキルティングの縫目は、上記鏡部10の外周縁およびその内側の縦横の直線 に沿って碁盤目状に設けられる。
【0015】
【考案の効果】
上記のとおり、この考案の掛け布団は、その側の表地に着物を解いて得られた着 物地を用いたものであるから、着なくなった着物の再生に利用することができ、 しかも上記表地に元の着物の柄模様が再現されるので、朝夕に眺めて楽しむこと ができる。特に、掛け布団の使用者が、自己または近親者や知人が愛用していた 着物を用いて掛け布団に再生した場合、思い出が一層豊かになる。しかも、側の 中には羽毛を詰めた密組織の内袋が挿入され、側の上からキルティングされてい るため、軽く、保温性が良く、着物地に加わる負担が軽くて傷み難く、かつ羽毛 の偏りが防止される。
【0016】 特に、請求項2に記載の考案は、掛け布団の使用時や運搬時に着物地が一層傷み 難くなり、かつ色調や柄が千差万別の着物を材料にする場合に額縁部用の布地の 選択による対応が容易になる。また、請求項3に記載の考案は、額縁部を全体と して盛り上げて一層額縁部らしい外観にすることができる。また、請求項4に記 載の考案は、内袋と鏡部の織物地とのなじみを良好にし、織物地の風合いを生か すことができると共に、羽毛の吹出しを防ぐことができる。
【提出日】平成11年8月12日(1999.8.12)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る掛け布団は、掛け布団の側が表地と任意の裏地との縫合により仕 立てられており、上記の表地に 着物を解いて洗い張りして得られた並幅の着物地 を元の着物の柄に合わせて縫合してなる着物地が用いら、上記の側内に羽毛が 詰められた密組織の内袋挿入され、上記側の上からキルティングが施されてい ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図ある。
【符号の説明】
10:鏡部、11:額縁部、11a:上縁部、11b:
左縁部、11c:右縁部、11d:下縁部、12:裏
地、13:内袋、14:羽毛、15:キルティングの縫
目、P:縫合部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月12日(1999.8.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着物を解いて洗い張りして得られた並幅
    の着物地を元の着物の柄に合わせて縫合し、これを掛け
    布団の側の表地に用い任意の裏地と縫合して上記掛け布
    団の側を仕立て、この側内に羽毛が詰められた密組織の
    内袋を挿入し、上記側の上からキルティングを施したこ
    とを特徴とする掛け布団。
  2. 【請求項2】 掛け布団の側の表地が額縁部とこの額縁
    部の内側の鏡部とからなり、この鏡部が着物地で形成さ
    れ、上記の額縁部および裏地が無地の織物で形成された
    請求項1に記載の掛け布団。
  3. 【請求項3】 キルティングが額縁部を除く鏡部のみ
    に、鏡部の縁部を含む縦横の直線に沿って施された請求
    項2に記載の掛け布団。
  4. 【請求項4】 内袋がファインデニールのポリエステル
    フィラメント多数本からなる合計繊度50〜100デニ
    ールのマルチフィラメント糸を経糸および緯糸に用いた
    緻密な平織物で形成され、その通気度が0.5〜3.0
    cc/cm2 /秒である請求項1ないし3のいずれかに記載
    の掛け布団。
JP1999004972U 1999-07-06 1999-07-06 掛け布団 Expired - Lifetime JP3065491U (ja)

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