JP3065240B2 - 電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法 - Google Patents

電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法

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JP3065240B2
JP3065240B2 JP34766095A JP34766095A JP3065240B2 JP 3065240 B2 JP3065240 B2 JP 3065240B2 JP 34766095 A JP34766095 A JP 34766095A JP 34766095 A JP34766095 A JP 34766095A JP 3065240 B2 JP3065240 B2 JP 3065240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法に係り、更に詳しくは、電
子部品用リードフレームの連続体の素材である金属薄板
の製造段階及び/又は金属薄板に一定ピッチで電子部品
用リードフレームを打ち抜いたり、エッチングしたりし
て連続体を形成する打ち抜き形成段階で生じた、連続体
に滞有する内部残留応力及び/又は残留歪みを除去する
電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体装置の場合、その高密度、
高集積化に伴い、金属薄板を一定ピッチで打ち抜いて半
導体装置用リードフレームの連続体を形成する際に、隣
接するインナーリードの間隔が極めて狭い場合、打ち抜
き時に、強度低下によるインナーリードの変形が生じ
て、それらの極細の先端部どうしが短絡する場合があ
る。そこで、この短絡を防止するために、予めインナー
リードの先端部どうしを連結片により連結した状態で、
半導体装置用リードフレームを打ち抜き形成し、それか
ら連続体を焼鈍炉により焼鈍した後、所定の工程で、連
結片を切除する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインナーリードの先端部どうしを連結片により連結
した状態で、半導体装置用リードフレームを打ち抜け
ば、打ち抜き後のインナーリードの先端部どうしの短絡
は回避できるものの、その連続体に滞有する内部残留応
力及び/又は残留歪みにより、焼鈍後の連結片の切除
後、インナーリードの先端部にプレス加工により生じた
捩じれなどの変形が残存し、ワイヤボンディング適中率
を低下させるなどの不都合が生じる虞れがあった。この
ことは、エッチングにより電子部品用リードフレームを
形成する場合にも同様であった。本発明はかかる事情に
鑑みてなされたもので、連続体に滞有する内部残留応力
及び/又は残留歪みを除去できる電子部品用リードフレ
ーム連続体の熱処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法
は、先端部どうしが連結片により連結された複数の接続
端子を有する単一の電子部品用リードフレームの連続体
に滞有する内部残留応力及び/又は残留歪みを、該連続
体が焼鈍炉を通過中に加熱除去する電子部品用リードフ
レーム連続体の熱処理方法であって、前記焼鈍炉内の連
続体移送路の表、裏面側に配設された複数対の移送式の
表、裏面押圧プレートにより、前記各単一の電子部品用
リードフレームの表、裏面を個別に押圧した状態で、前
記連続体及び前記各対配置された表、裏面押圧プレート
を、前記連続体移送路に沿って同期移送させることで、
連続的に前記電子部品用リードフレームの内部残留応力
及び/又は残留歪みを除去する。なお、ここでいう電子
部品用リードフレームとは、半導体装置用リードフレー
ム、リレー端子用リードフレームなどをいう。
【0005】また、請求項2記載の電子部品用リードフ
レーム連続体の熱処理方法は、請求項1記載の電子部品
用リードフレーム連続体の熱処理方法において、前記各
表面押圧プレートが、取り付け板を介して、それぞれ前
記連続体移送路の両側部の表面側に配置された一対の表
面側無端チェーン間に所定ピッチで横架されており、ま
た前記各裏面押圧プレートが、前記取り付け板を介し
て、それぞれ前記連続体移送路の両側部の裏面側に配置
された一対の裏面側無端チェーン間に所定ピッチで横架
されており、前記表、裏面側無端チェーンを同期周回さ
せることで、前記各対配設された表、裏面押圧プレート
が、前記連続体の各電子部品用リードフレームを、順
次、個別に押圧して、前記連続体移送路に沿って移送さ
れる。
【0006】さらに、請求項3記載の電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法は、請求項1又は2記載の
電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法におい
て、前記連続体移送路の表、裏面側に、前記表、裏面押
圧プレートの移送方向の長さより短いピッチで並設され
た複数対の可動式の各表、裏面側押圧ローラどうしを、
複数の弾性部材を介して、互いに近接する方向に付勢す
ることにより、前記連続体移送路に沿って移送中の各
表、裏面押圧プレートが、前記各対配置された表、裏面
側押圧ローラ間に達したときに、前記各表、裏面押圧プ
レートを、同期移送中の前記連続体の各電子部品用リー
ドフレームの表、裏面に、順次、個別に押圧する。特
に、表、裏面側押圧ローラ間の間隔を、表、裏面押圧プ
レートの移送方向の長さの例えば3分の2以下とすれ
ば、各表、裏面押圧プレートは、常時、前後2個の表、
裏面側押圧ローラにより押圧され、移送中の各表、裏面
押圧プレートは、その進行方向の端部が、次の表、裏面
側押圧ローラ間に挟まれる際に、上下動が少なく円滑に
移行できる。
【0007】そして、請求項4記載の電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法は、請求項1又は2記載の
電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法におい
て、前記焼鈍炉の両側方に、連続体移送路に平行で、弾
性支持部材により支持された上、下側ガイドレールを対
配設し、また前記各表、裏面押圧プレートの取り付け板
の両端部を前記焼鈍炉の側方へ延出させ、該各延出部分
の連続体移送路より離反する側の面に、それぞれ前記
上、下側ガイドレールに当接して転動する走行ローラを
配設する。また、請求項5記載の電子部品用リードフレ
ーム連続体の熱処理方法は、請求項2〜4の何れか1項
に記載の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法
において、前記表、裏面側無端チェーンの焼鈍炉外の部
分に、前記表、裏面押圧プレートの洗浄装置を配設し
て、前記焼鈍炉を通過した表、裏面押圧プレートを、順
次、洗浄する。
【0008】
【作用】請求項1〜5記載の電子部品用リードフレーム
連続体の熱処理方法においては、各表、裏面押圧プレー
トを介して、各電子部品用リードフレームの表、裏面を
個別に挟んで適正な形状に加圧拘束しながら、連続体及
び各々の表、裏面押圧プレートを連続体移送路に沿って
同期移送させるので、焼鈍炉を通過中の各単一の電子部
品用リードフレームは、この焼鈍後、冷却されることに
より、連続体に滞有した内部残留応力及び/又の残留歪
みが除去される。すなわち、連続体の内部残留応力及び
/又の残留歪みは、連続体が一定温度以上に焼鈍され
て、その後の冷却により、それらの不要な力が除去され
た状態となるので、連続体に滞有した内部残留応力及び
/又の残留歪みが除去される。特に、請求項2記載の電
子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法において
は、連続体移送路の両側部の表、裏面側で、一対の上、
下部無端チェーンを同期周回させると、連続体の各電子
部品用リードフレームが、各対配設された表、裏面押圧
プレートにより、順次、確実に個別に押圧された状態
で、連続体移送路に沿って移送されるので、設備コスト
の低減が図れる。
【0009】また、請求項3記載の電子部品用リードフ
レーム連続体の熱処理方法においては、弾性部材により
近接方向に付勢されている各表、裏面側押圧ローラ間
を、連続体の移送に伴って、各表、裏面押圧プレートが
通過する際、それらの表、裏面押圧プレートは、各電子
部品用リードフレームの表、裏面に、順次、適度な押圧
力で押圧される。そして、移送中の連続体の各電子部品
用リードフレームを挟持する表、裏面押圧プレートを押
圧した状態で、高温の焼鈍炉内に装入できる。そして、
このように隣接する表、裏面側押圧ローラの間隔を、
表、裏面押圧プレートの移送方向の長さより短いピッチ
としたので、各表、裏面押圧プレートは、常時、何れか
の表、裏面側押圧ローラ間で押圧され、これにより電子
部品用リードフレームの加圧拘束状態は、各表、裏面押
圧プレートが、表、裏面側押圧ローラの設置範囲を通過
している間中、維持される。
【0010】さらに、請求項4記載の電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法においては、弾性支持部材
により付勢状態で支持された上、下側ガイドレールに沿
って、各取り付け板の走行ローラが転動することによ
り、各表、裏面押圧プレートは、上下動することなく滑
らかに焼鈍炉内を移送できるので、対配置された表、裏
面押圧プレートによる連続体の各電子部品用リードフレ
ームの挟持状態を、表、裏面押圧プレートが、焼鈍炉の
連続体移送路を移送中、常に維持できる。また、請求項
5記載の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法
においては、焼鈍炉を通過した表、裏面押圧プレート
は、順次、洗浄装置により洗浄されるので、次に挟持し
た電子部品用リードフレームの表、裏面を汚すことな
く、循環して再利用できる。
【0011】
【発明の効果】請求項1〜5記載の電子部品用リードフ
レーム連続体の熱処理方法において、このように焼鈍中
の連続体の各電子部品用リードフレームは、対応する
表、裏面押圧プレートにより両側から挟まれた加圧拘束
状態で焼鈍炉内を移送されるので、連続体が焼鈍されて
冷却されることにより、連続体に滞有した内部残留応力
及び/又の残留歪みが除去される。特に、請求項2記載
の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法におい
ては、表、裏面押圧プレートの連続体との同期移送手段
として、チェーンコンベアを採用したので、設備コスト
の低減が図れる。
【0012】また、請求項3記載の電子部品用リードフ
レーム連続体の熱処理方法においては、焼鈍炉内の連続
体の各電子部品用リードフレームに、表、裏面押圧プレ
ートを押圧する手段として、弾性部材により互いに近接
方向に付勢される表、裏面側押圧ローラを採用したの
で、焼鈍炉という高温の雰囲気内でも比較的故障が少な
く、かつ比較的安価な設備コストで当該機能を有する手
段を提供できる。さらに、隣接した各表、裏面側押圧ロ
ーラ間のピッチを、表、裏面押圧プレートの移送方向の
長さより短くしたので、各表、裏面押圧プレートは、常
時、何れかの表、裏面側押圧ローラ間で押圧され、これ
により電子部品用リードフレームの加圧拘束状態を、各
表、裏面押圧プレートが、表、裏面側押圧ローラの設置
範囲を通過している間中、維持できる。
【0013】さらに、請求項4記載の電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法においては、表、裏面押圧
プレートを、連続体の各電子部品用リードフレームに押
圧させた状態で連続体移送路に沿って移送させる機構と
して、焼鈍炉側の弾性支持された上、下側ガイドレール
と、それらの面に沿ってそれぞれ転動する表、裏面押圧
プレート側の走行ローラとを備えたものを採用したの
で、各対の表、裏面押圧プレートによる対応する電子部
品用リードフレームの挟持状態を、表、裏面押圧プレー
トが、焼鈍炉の連続体移送路を移送している間中、常
に、維持できる。また、請求項5記載の電子部品用リー
ドフレーム連続体の熱処理方法においては、焼鈍炉を通
過後の表、裏面押圧プレートを、順次、洗浄装置により
洗浄するようにしたので、使用後の表、裏面押圧プレー
トにより、次に挟持された電子部品用リードフレームの
表、裏面を汚さず、綺麗な状態で再利用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法
が適用された電子部品用リードフレーム連続体の熱処理
装置の概略構成縦断面図、図2は連続体の要部拡大平面
図、図3は押圧ローラの要部拡大正面図、図4は押圧ロ
ーラの要部拡大正面図、図5は本発明の別の実施の形態
に係る電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法に
用いられる電子部品用リードフレーム連続体の熱処理装
置の要部拡大概略断面図、図6は同要部拡大概略側面図
である。
【0015】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法が
適用された電子部品用リードフレーム連続体の熱処理装
置10は、焼鈍炉11内の連続体移送路a上を移送され
る連続体12の各単一の電子部品用リードフレーム13
に個別に押圧される多数対の表、裏面押圧プレート1
4、15を、炉出入り口から上、下の外部を経由して同
期周回させる、表、裏面側チェーンコンベア16、17
を有している。なお、ここでは電子部品用リードフレー
ム13として、半導体装置用リードフレームが採用され
ている。焼鈍炉11内には多数個のヒータが配設されて
おり、電子部品用リードフレーム13を一定ピッチで連
続打ち抜きされた連続体12は、焼鈍炉11内を連続体
移送路aに沿って低速移送中に焼鈍される。
【0016】図2に示すように、連続体12に連続打ち
抜きされた各電子部品用リードフレーム13は、一定ピ
ッチで形成された内枠12aにより区画されており、そ
れぞれ幅方向の両側のサイドレール12b、内枠12a
に沿った一対のダムバー12c、半導体素子の搭載ステ
ージ12d、搭載ステージ12dを両側で支持するステ
ージサポートバー12e、接続端子の一例であるインナ
ーリード12f、アウターリード12g、搭載ステージ
12dの周囲に形成されて、インナーリード12fの先
端部を連結した連結片12hを有している。連続体12
は、帯状の金属薄板を打ち抜いて形成され、打ち抜き形
成時に、内部残留応力や残留歪みが発生している。
【0017】図1に戻って、表、裏面側チェーンコンベ
ア16、17は、表、裏面側無端チェーン18、19の
各上向きの送りチェーン18aと、下向きの送りチェー
ン19aとが、連続体移送路aを挟んで対向配置されて
おり、下向きの返りチェーン18b及び上向きの返りチ
ェーン19bのチェーン駆動側には、それぞれ表、裏面
押圧プレート14、15を洗浄する洗浄装置20と、洗
浄後の表、裏面押圧プレート14、15を乾燥させる乾
燥装置21とが、順次、配設されている。洗浄装置20
には、加圧水を吹き出すことで、焼鈍中に汚れた表、裏
面押圧プレート14、15の表、裏面を洗浄する、多数
個のノズル20aが、上、下に並設されている。表、裏
面側無端チェーン18、19には、それぞれ一定ピッチ
で、取り付け治具18c、19c及び取り付け板14
a、15a(図3、4参照)を介して、多数枚の表、裏
面押圧プレート14、15が横架されている。
【0018】また、連続体移送路aの表、裏面側には、
両端部の数対が焼鈍炉11の外に配設されて、かつ互い
に近接方向に付勢された上、下可動式の多数対の表、裏
面側押圧ローラ22、23が、略表、裏面押圧プレート
14、15の移送方向の長さの3分の2のピッチで並設
されている(図3も参照)。このように、表、裏面側押
圧ローラ22、23間の長さを、略表、裏面押圧プレー
ト14、15の移送方向の長さの3分の2のピッチとし
たので、各表、裏面押圧プレート14、15は、常時、
前後2個の表、裏面側押圧ローラ22、23により押圧
される。これにより、移送中の各表、裏面押圧プレート
14、15は、その進行方向の端部が、次の表、裏面側
押圧ローラ22、23間に挟まれる際に、上下動が少な
く円滑に移行できる。
【0019】図外の駆動モータにより、表、裏面側チェ
ーンコンベア16、17の駆動ローラ16a、17aが
回転すると、表、裏面側無端チェーン18、19が矢印
方向に周回し、これにより各表、裏面押圧プレート1
4、15が、連続体12の移送に伴って、連続体移送路
aの表、裏側で移送される。この際、移送中の各表、裏
面押圧プレート14、15は、各対配置された表、裏面
側押圧ローラ22、23間に達したときに、各表、裏面
押圧プレート14、15を、同期移送中の連続体12の
各電子部品用リードフレーム13の表、裏面に、順次、
個別に押圧する。
【0020】図3、4に示すように、各表、裏面側押圧
ローラ22、23の両端部の回転軸22a、23aの延
長された先端部には、それぞれ上、下方向に延びるガイ
ドレール24に沿って昇降可能な、ベアリングを内蔵す
るテークアップユニット26が内嵌されている。各テー
クアップユニット26は、ガイドレール24の上、下部
内に収納された弾性部材の一例であるスプリング27に
より、互いに近接する方向に付勢されている。従って、
表、裏面側押圧ローラ22、23は、スプリング27の
付勢力に抗して、テークアップユニット26が昇降する
ことにより、各表、裏面側押圧ローラ22、23の軸線
方向で対向する、ガイドレール24の対向側面に形成さ
れた一対の長孔24aの範囲内で昇降する。なお、図1
において、符号28は表、裏面側チェーンコンベア1
6、17の駆動側及び従動側に配設されたガイドローラ
であり、図4において、符号29は表、裏面側無端チェ
ーン18、19間のスペーサ、符号30は取り付け治具
18c、19cを、表、裏面押圧プレート14、15の
取り付け板14a、15aの端部に固着させるピンであ
る。
【0021】続いて、この電子部品用リードフレーム連
続体の熱処理装置10を用いた本発明の一実施の形態に
係る電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法を説
明する。図1に示すように、駆動ローラ16a、17a
により表、裏面側チェーンコンベア16、17の表、裏
面側無端チェーン18、19が周回すると、表、裏面側
無端チェーン18、19に所定ピッチで配設された各
上、下対の表、裏面押圧プレート14、15も、連続体
移送路a上を移送中の連続体12に同期して周回する。
これにより、焼鈍炉11の入口付近の外部で、連続体1
2の各電子部品用リードフレーム13の表、裏面に、
上、下方向から挟み込むように、各対応する表、裏面押
圧プレート14、15が、表、裏面側押圧ローラ22、
23間に差し込まれるのでサンドイッチされる。その
後、このサンドイッチ状態は、順次、各表、裏面側押圧
ローラ22、23間を連続的に移行することにより維持
され、連続体12は、焼鈍炉11内の連続体移送路aを
通過中に焼鈍される。
【0022】このように、各電子部品用リードフレーム
13が、表、裏面押圧プレート14、15により上、下
挟み込まれて、適正な形状に保持されたまま焼鈍される
ことにより、連続体12に滞有した内部残留応力及び/
又の残留歪みが除去される。すなわち、連続体12に滞
有した内部残留応力及び/又の残留歪みは、加熱される
ことでその内部残留応力や歪みが消え、その後に焼鈍炉
11の出口側にある冷却部を通過中から徐々に冷却さ
れ、適正な形状(平面状)で連続体12が冷却されるの
で、焼鈍後の後工程で連結片12hを切断しても、極細
のインナーリード12fの先端部に変形などが生じ難
い。
【0023】また、各表、裏面押圧プレート14、15
の周回手段として、表、裏面側チェーンコンベア16、
17を採用したので、連続体移送路aの両側部の表、裏
面側で、設備コストの低減が図れる。なお、焼鈍炉11
の出口を通過後、連続体12の挟持搬送が終了した表、
裏面押圧プレート14、15は、それぞれ表、裏面側無
端チェーン18、19の返りチェーン18b、19bの
駆動側で洗浄装置20により順次水洗され、その後、乾
燥装置21により乾燥される。これにより、使用後の
表、裏面押圧プレート14、15により、次に挟持され
た電子部品用リードフレーム13の表、裏面を汚さず、
綺麗な状態で再利用できる。
【0024】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計などの変更があっても本発明に含ま
れる。例えば、実施の形態では、電子部品用リードフレ
ームとして、半導体装置用リードフレームを採用した
が、これに限定しなくても、例えばリレー端子用リード
フレームなどでもよい。また、実施の形態では、連続体
用の帯状の金属薄板に、電子部品用リードフレームを連
続形成する方法として打ち抜き法を採用したが、これに
限定しなくても、例えばエッチング法などを採用しても
よい。
【0025】さらに、図5、6に示すように、焼鈍炉1
1の両側方に、連続体移送路aに平行で、かつ弾性支持
部材の別の一例であるスプリング40a、41aにより
支持された上、下側ガイドレール40、41を対配設
し、また各表、裏面押圧プレート14、15の取り付け
板14a、15aの両端部を焼鈍炉11の側方へ延出さ
せ、各延出部分の連続体移送路aより離反する側の面
に、それぞれ上、下側ガイドレール40、41に当接し
て転動する走行ローラ43を、ブラケット42を介して
配設するようにすれば、上、下側ガイドレール40、4
1に沿って、各取り付け板14a、15aの走行ローラ
43が転動することにより、各表、裏面押圧プレート1
4、15は、上下動することなく滑らかに焼鈍炉11内
で移送され、これにより対配置された表、裏面押圧プレ
ート14、15による連続体12の各電子部品用リード
フレーム13のしっかりとした挟持状態を、表、裏面押
圧プレート14、15が、焼鈍炉11の連続体移送路a
を移送中、常に、維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電子部品用リード
フレーム連続体の熱処理方法が適用された電子部品用リ
ードフレーム連続体の熱処理装置の概略断面図である。
【図2】連続体の要部拡大平面図である。
【図3】押圧ローラの要部拡大側面図である。
【図4】押圧ローラの要部拡大正面図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る電子部品用リー
ドフレーム連続体の熱処理方法に用いられる電子部品用
リードフレーム連続体の熱処理装置の要部拡大概略断面
図である。
【図6】同要部拡大概略側面図である。
【符号の説明】
10 電子部品用リードフレーム連続体の熱処理装置 11 焼鈍炉 12 連続体 12a 内枠 12b サイド
レール 12c ダムバー 12d 搭載ス
テージ 12e ステージサポートバー 12f インナ
ーリード 12g アウターリード 12h 連結片 13 電子部品用リードフレーム 14 表面押圧
プレート 14a 取り付け板 15 裏面押圧
プレート 15a 取り付け板 16 表面側チ
ェーンコンベア 16a 駆動ローラ 17 裏面側チ
ェーンコンベア 17a 駆動ローラ 18 表面側無
端チェーン 18a 送りチェーン 18b 返りチ
ェーン 18c 取り付け治具 19 裏面側無
端チェーン 19a 送りチェーン 19b 返りチ
ェーン 19c 取り付け治具 20 洗浄装置 20a ノズル 21 乾燥装置 22 表面側押圧ローラ 22a 回転軸 23 裏面側押圧ローラ 23a 回転軸 24 ガイドレール 24a 長孔 26 テークアップユニット 27 スプリン
グ 28 ガイドローラ 29 スペーサ 30 ピン 40 上側ガイ
ドレール 40a スプリング 41 下側ガイ
ドレール 41a スプリング 42 ブラケッ
ト 43 走行ローラ a 連続体移送
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−114249(JP,A) 特開 平8−213528(JP,A) 特開 平9−64268(JP,A) 特開 平4−22157(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 C21D 1/00 113 C21D 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部どうしが連結片により連結された
    複数の接続端子を有する単一の電子部品用リードフレー
    ムの連続体に滞有する内部残留応力及び/又は残留歪み
    を、該連続体が焼鈍炉を通過中に加熱除去する電子部品
    用リードフレーム連続体の熱処理方法であって、 前記焼鈍炉内の連続体移送路の表、裏面側に配設された
    複数対の移送式の表、裏面押圧プレートにより、前記各
    単一の電子部品用リードフレームの表、裏面を個別に押
    圧した状態で、前記連続体及び前記各対配置された表、
    裏面押圧プレートを、前記連続体移送路に沿って同期移
    送させることで、連続的に前記電子部品用リードフレー
    ムの内部残留応力及び/又は残留歪みを除去することを
    特徴とする電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記各表面押圧プレートが、取り付け板
    を介して、それぞれ前記連続体移送路の両側部の表面側
    に配置された一対の表面側無端チェーン間に所定ピッチ
    で横架されており、また前記各裏面押圧プレートが、前
    記取り付け板を介して、それぞれ前記連続体移送路の両
    側部の裏面側に配置された一対の裏面側無端チェーン間
    に所定ピッチで横架されており、前記表、裏面側無端チ
    ェーンを同期周回させることで、前記各対配設された
    表、裏面押圧プレートが、前記連続体の各電子部品用リ
    ードフレームを、順次、個別に押圧して、前記連続体移
    送路に沿って移送されることを特徴とする請求項1記載
    の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 前記連続体移送路の表、裏面側に、前記
    表、裏面押圧プレートの移送方向の長さより短いピッチ
    で並設された複数対の可動式の各表、裏面側押圧ローラ
    どうしを、複数の弾性部材を介して、互いに近接する方
    向に付勢することにより、前記連続体移送路に沿って移
    送中の各表、裏面押圧プレートが、前記各対配置された
    表、裏面側押圧ローラ間に達したときに、前記各表、裏
    面押圧プレートを、同期移送中の前記連続体の各電子部
    品用リードフレームの表、裏面に、順次、個別に押圧す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品用リ
    ードフレーム連続体の熱処理方法。
  4. 【請求項4】 前記焼鈍炉の両側方に、連続体移送路に
    平行で、弾性支持部材により支持された上、下側ガイド
    レールを対配設し、また前記各表、裏面押圧プレートの
    取り付け板の両端部を前記焼鈍炉の側方へ延出させ、該
    各延出部分の連続体移送路より離反する側の面に、それ
    ぞれ前記上、下側ガイドレールに当接して転動する走行
    ローラを配設したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理方法。
  5. 【請求項5】 前記表、裏面側無端チェーンの焼鈍炉外
    の部分に、前記表、裏面押圧プレートの洗浄装置を配設
    して、前記焼鈍炉を通過した表、裏面押圧プレートを、
    順次、洗浄することを特徴とする請求項2〜4の何れか
    1項に記載の電子部品用リードフレーム連続体の熱処理
    方法。
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