JP3065131U - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JP3065131U
JP3065131U JP1999004584U JP458499U JP3065131U JP 3065131 U JP3065131 U JP 3065131U JP 1999004584 U JP1999004584 U JP 1999004584U JP 458499 U JP458499 U JP 458499U JP 3065131 U JP3065131 U JP 3065131U
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篤 小林
三郎 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用先の使用量が大きく変動する場合にも追
従性良く流量を制御して供給することができるととも
に、構成が簡単で設置スペースが小さくてすみ、設備費
が安価なガス供給装置を提供する。 【解決手段】 液化ガス貯槽1と、液ポンプ2と、蒸発
器3と、液ポンプ2の吐出口から蒸発器3に通じる液導
出経路12と、蒸発器3から使用先に通じる送ガス経路
13とを有するガス供給装置において、液導出経路12
から減圧弁22bを介して液化ガス貯槽1に通じる戻し
経路21と、液導出経路12又は送ガス経路13の圧力
を検出し、該検出値に応じて前記減圧弁22bを制御す
る吐出圧力制御手段22とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ガス供給装置に関し、詳しくは、液化ガス貯槽の液化ガスを液ポン プで圧縮した後、気化して使用先に供給するにあたり、使用先の使用量が大きく 変動する場合にも追従性良く流量を制御して供給することのできるガス供給装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
液化ガス貯槽に貯蔵された液化ガスを気化して使用先に供給する方法として、 液化ガスを気化した後に圧縮機で圧縮して供給するガス圧縮法と、液化ガスを液 ポンプで圧縮した後に気化して供給する液圧縮法とがある。ガス圧縮法は、気体 を圧縮するものであるから、供給ガス量を一定としたとき、液圧縮法に比べて圧 縮手段である圧縮機が液ポンプに比べ大型となり、圧縮動力費が嵩むとともに設 置スペースも大きくなる。したがって、ガス圧縮法は、供給ガスが比較的低い圧 力で小容量の場合には採用されるが、供給ガスが比較的高い圧力で大容量の場合 には、一般的に液圧縮法が採用されている。
【0003】 液圧縮法で用いられる液ポンプは、一般的に、モーターで駆動される往復動式 液ポンプである。この液ポンプは、インバーターで周波数を変えることによりモ ーターの回転数を変えて吐出量を変えることが可能であるが、この方法による吐 出量の制御範囲は、通常、過電流、モータの焼付き等の理由により最大処理量の 60〜100%であり、制御範囲が広くとれないという問題がある。また、減量 運転を行う場合、液ポンプの回転数が低下するから、脈動が発生して圧力及び流 量が不安定となり、安定したガス供給が難しいという問題も同時に発生する。
【0004】 したがって、使用量が大きく変動する使用先に高圧のガスを供給する場合には 、1台の液ポンプで対応させることが難しい。このような場合、複数の液ポンプ を使用し、使用量(供給量)の変動に応じて液ポンプの運転台数を増減する方法 も考えられるが、設備費が嵩むとともに運転管理が煩雑になることから実際的で はない。
【0005】 図4は、使用量の変動に対応することができるように構成された従来のガス供 給装置の一例を示す系統図である。この装置は、液化ガス貯槽1と、液ポンプ2 と、蒸発器3と、気蓄器4とを主要な構成機器として備え、10MPa以上の高 圧の供給ガスを使用先に供給するものである。
【0006】 液化ガス貯槽1には、該貯槽1の圧力を一定に保持するための貯槽圧力制御手 段5として、圧力調節計5aで検出した圧力が設定値より低い場合に、該貯槽1 内の液化ガスを抜き出して加圧蒸発器6で気化させて制御弁5bを通してガス相 に導入する加圧経路7と、逆に圧力調節計5aの検出圧力が設定値より高い場合 に、ガス相のガスを制御弁5cを通して放出する放出経路8とを備えている。ま た、液化ガス貯槽1には、液化ガスの貯蔵量を検出する液面計9が設けられてい る。
【0007】 図4において、液化ガス貯槽1に貯蔵された液化ガスは、液導入経路10から 液ポンプ2に導入されて必要な圧力に圧縮される。液ポンプ2を安定して運転で きるように、液ポンプ2内のガスをガス抜出経路11に抜出して液化ガス貯槽1 に戻すとともに、液化ガス貯槽1と液ポンプ2の吸入側との圧力をバランスさせ る。
【0008】 液ポンプ2で圧縮された液化ガスは、液導出経路12の逆止弁12aを通って 蒸発器3に導入され、気化して送ガス経路13を通り、該経路13に接続して設 けられた気蓄器4に導入されて一旦貯蔵される。気蓄器4に貯蔵された高圧の供 給ガスは、送ガス経路13に設けられた圧力調節計14a及び圧力調節弁14b からなる供給ガス圧力制御手段14と、流量調節計15a及び流量調節弁15b からなる供給ガス流量制御手段15とによって圧力及び流量が制御され、使用先 に供給される。
【0009】 この装置の液ポンプ2は、上記した減量運転時の問題を回避するため、常時一 定流量で運転され、供給ガスの使用量の変動に対しては、気畜器4で対応するよ うにしている。すなわち、送ガス経路13には、上限及び下限の設定値を持つ圧 力スイッチ16が備えられており、該圧力スイッチ16の上限設定値に達するま で液ポンプ2を一定流量で運転して気蓄器4に圧縮された高圧のガスを貯蔵し、 上限設定値に達したときに液ポンプ2は停止される。気蓄器4からは、貯蔵され た高圧の供給ガスが使用先の使用圧力及び流量に制御されて供給される。このガ ス供給に伴って気畜器4の圧力が暫時降下して圧力スイッチ16の下限設定値に なると、この時点で液ポンプ2が起動され、再び高圧のガスが気蓄器4に貯蔵さ れる。なお、液ポンプ2の吐出側の圧力を下げて起動を円滑に行うため、液導出 経路12には、逆止弁12aの前に圧抜弁12bが設けられている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
このように、気蓄器4を設けて液ポンプ2を間欠運転するようにすれば、使用 先の使用量変動に追従して安定して高圧のガスを供給することができるが、供給 ガスが特に高圧の場合、気蓄器4は高圧仕様で肉厚のものとなる上に、使用先の 使用量や変動量に対応した容量を持つものが必要となり、特に使用量が大きく、 かつ、変動量が大きい場合には、その容量も大きくなり、設備費が高騰するとと もに、設置スペースも大きくなるという問題がある。
【0011】 そこで本考案は、使用先の使用量が大きく変動する場合にも追従性良く流量を 制御して供給することができるとともに、構成が簡単で設置スペースが小さくて すみ、設備費が安価なガス供給装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のガス供給装置は、液化ガスを貯蔵する液化 ガス貯槽と、該貯槽の液化ガスを導入して所要圧力まで圧縮する液ポンプと、該 液ポンプで圧縮した液化ガスを気化して供給ガスを生成する蒸発器と、前記液ポ ンプの吐出口から前記蒸発器に通じる液導出経路と、前記蒸発器から使用先に通 じる送ガス経路とを有するガス供給装置において、前記液導出経路から減圧弁を 介して前記液化ガス貯槽に通じる戻し経路と、前記液導出経路又は前記送ガス経 路の圧力を検出し、該検出値に応じて前記減圧弁を制御する吐出圧力制御手段と を備えていることを特徴としている。
【0013】 さらに、前記戻し経路が、前記減圧弁で減圧後の圧縮液化ガスを導入して気液 分離する気液分離器を備えるとともに、該気液分離器の液相部から液戻し弁を介 して前記液化ガス貯槽に通じる液戻し経路と、前記気液分離器のガス相部からガ ス戻し弁を介して前記液化ガス貯槽及び/又は系外に通じるガス戻し経路とを備 えていることを特徴とし、前記気液分離器の液面を検出し、該検出値に応じて前 記液戻し弁及びガス戻し弁の双方、あるいは、前記液戻し弁を制御する気液分離 器液面制御手段を備えていること、前記気液分離器の圧力を検出し、該検出値に 応じて前記ガス戻し弁を制御する気液分離器圧力制御手段を備えていることを特 徴としている。
【0014】 また、前記液化ガス貯槽の圧力を検出する貯槽圧力検出手段と、前記液化ガス 貯槽の液面を検出する貯槽液面検出手段と、前記気液分離器の圧力を検出する気 液分離器圧力検出手段と、前記気液分離器の液面を検出する気液分離器液面検出 手段とを設けるとともに、これら圧力,液面検出手段からの信号を入力信号とし て取込んで演算し、前記ガス戻し弁を制御する制御信号を出力する演算器を備え ていることを特徴としている。
【0015】
【考案の実施の形態】
図1は本考案のガス供給装置の第1形態例を示す系統図である。なお、以下の 説明において、前記図4に示した従来例と同じ構成要素には同一符号を付して詳 細な説明は省略する。
【0016】 第1形態例に示すガス供給装置は、10MPa以上の高圧の供給ガスを使用先 に供給するもので、従来と同様の、液化ガス貯槽1、液ポンプ2、蒸発器3、貯 槽圧力制御手段5、加圧蒸発器6、加圧経路7、放出経路8、液面計9、液導入 経路10、ガス抜出経路11、液導出経路12、送ガス経路13、供給ガス圧力 制御手段14、供給ガス流量制御手段15等を備えるとともに、液導出経路12 の逆止弁12aの上流から分岐して液化ガス貯槽1に接続する戻し経路21と、 液導出経路12の圧力、すなわち、液ポンプ2の吐出圧力を検出し、該検出した 圧力に応じて戻し経路21に設けた減圧弁22bを制御する圧力調節計22aか らなる吐出圧力制御手段22とを備えている。
【0017】 図1において、液化ガス貯槽1に貯蔵された液化ガスは、液導入経路10を通 って液ポンプ2に導入され、所要の圧力に圧縮されて液導出経路12に導出し、 逆止弁12aを通って蒸発器3に導入される。蒸発器3に導入された圧縮液化ガ スは、大気と熱交換して気化することにより供給ガスとなって送ガス経路13に 導出し、前記従来例と同様な送ガス圧力制御手段14及び供給ガス流量制御手段 15で、設定された圧力及び流量に制御されて使用先に供給される。
【0018】 液ポンプ2の容量は、使用先に必要な供給ガスの最大量で選定されており、常 時この最大量で運転される。したがって、使用先の使用量が減少したときには、 余剰の液化ガスを液導出経路12から戻し経路21の減圧弁22bを介して液化 ガス貯槽1に戻すようにしている。すなわち、使用先の使用量が減少すると、送 ガス経路13及び液導出経路12の圧力が上昇し、この上昇した圧力を吐出圧力 制御手段22の圧力調節計22aが検知し、圧力上昇に応じて減圧弁22bを制 御することにより、余剰の圧縮液化ガスを、戻し経路21を通して液化ガス貯槽 1に戻すようにしている。
【0019】 吐出圧力制御手段22は、圧力調節計22aを、蒸発器3の出口の送ガス経路 13の圧力を検出するものとすることもできるし、また、圧力調節計22aを設 けず、減圧弁22bを一次圧力制御の保圧弁として構成することもできる。
【0020】 このように、本形態例のガス供給装置は、液ポンプ2を一定量で運転し、使用 先の使用量変動に応じて余剰の液化ガスを液化ガス貯槽1に戻す構成にしたから 、前記従来例で示したインバーターで液ポンプ2の回転数を変えて減量運転を行 うものに比較して、減量運転の制御範囲が広くとれるとともに、脈動が小さくな り、安定したガス供給を行うことができる。また、従来の気蓄器のような大型の 圧力容器を必要としないので、気蓄器を設けた従来例のものに比較して、構成が 簡単で小型化が図れ、設置スペースを低減できるとともに、装置コストを低減す ることができる。また、従来の圧抜き弁も不要であり、運転操作が容易となって 自動化にも容易に対応できる。
【0021】 図2は、本考案の第2形態例を示す系統図である。本形態例に示すこのガス供 給装置は、第1形態例における戻し経路21及び吐出圧力制御手段22に代えて 、液導出経路12の逆止弁12aの上流から分岐した戻し経路31と、吐出圧力 制御手段32と、該吐出圧力制御手段32で減圧した後の圧縮液化ガスを導入し て気液分離する気液分離器33と、該気液分離器33で分離した液及びガスをそ れぞれ別個に液化ガス貯槽1に戻す液戻し経路34及びガス戻し経路35と、液 戻し量及びガス戻し量を制御するための気液分離器液面制御手段36及び気液分 離器圧力制御手段37とを設けたものである。
【0022】 すなわち、使用先の使用量が減少して余剰となった圧縮液化ガスは、液導出経 路12から戻し経路31に分岐し、一次圧力を制御する減圧弁で構成された吐出 圧力制御手段32で、該吐出圧力制御手段32の設定値と、液化ガス貯槽1の貯 槽圧力制御手段5の設定値との中間圧力に一次減圧された後、気液分離器33に 導入されて液とガスとに分離される。
【0023】 気液分離器33で分離された液は、液面調節計36aと液戻し弁36bとから なる気液分離器液面制御手段36で液面を一定にするように制御された状態で液 戻し経路34を通して、また、分離されたガスは、圧力調節計37aとガス戻し 弁37bとからなる気液分離器圧力制御手段37で圧力を一定とするように制御 された状態でガス戻し経路35を通して、それぞれ別々に液化ガス貯槽1に戻さ れる。この場合、気液分離器圧力制御手段37の設定値は、少なくとも気液分離 器33で分離された液を液化ガス貯槽1のガス相に戻すことができる圧力に選定 される。
【0024】 本形態例における気液分離器液面制御手段36は、液面調節計36aからの制 御信号で液戻し弁36bを連続制御して気液分離器33内の液面を一定にするよ うに形成してもよく、液面調節計36aの上限設定値で液戻し弁36bを開とし 、下限設定値で閉とするON−OFF制御により、液面を上,下限の範囲で制御 するように形成することもできる。また、気液分離器圧力制御手段37は、圧力 調節計37aを設けずに、一次圧力制御の保圧弁のみで構成することもできる。
【0025】 また、ガス戻し経路35は、液化ガス貯槽1に接続しないで系外(大気)に開 放し、気液分離器33で分離したガスを大気に放出する構成にしてもよい。さら に、気液分離器液面制御手段36は、液戻し弁36bとガス戻し弁37bとを同 時に制御する構成にすることができる。すなわち、液面検出値が液面調節計36 aに設定された任意の設定値以上の場合は液戻し弁36bを制御し、設定値以下 の場合はガス戻し弁37bを制御するように構成することができる。
【0026】 さらに、破線で示すように、液化ガス貯槽1へのガス戻し弁37bの前流側か らガス放出経路38を分岐させ、該経路38に設けたガス放出弁39bを気液分 離器圧力制御手段37で制御するようにしてもよい。すなわち、気液分離器33 内の圧力が、あらかじめ設定した圧力以上の場合にはガス放出弁39bを制御し てガスを大気に放出し、検出圧力が設定圧力未満の場合に、ガス戻し弁37bを 制御して気液分離器33内のガスを液化ガス貯槽1に戻すようにすればよい。
【0027】 また、気液分離器圧力制御手段37とは別に、設定圧力を高くした放出圧力制 御手段39を設け、設定圧力が低い第1の圧力調節計37aでガス戻し弁37b を制御し、設定圧力が高い第2の圧力調節計39aで前記ガス放出弁39bを制 御するようにも構成することができる。
【0028】 このように、戻し経路31に気液分離器33を設け、該気液分離器33の液面 及び圧力を検出し、該検出値に応じて液戻し弁36bやガス戻し弁37bを制御 して気液分離器33で分離した液及びガスを好ましい態様で液化ガス貯槽1や系 外に戻すあるいは放出することにより、ガスの放出量を少なくすることができる とともに、液化ガス貯槽1の圧力を安定化させて供給ガスを安定して送出するこ とができる。
【0029】 図3は、本発明の第3形態例を示すものであって、前記第2形態例の構成に加 えて、液化ガス貯槽1及び気液分離器33の圧力と液面とをそれぞれ検出し、各 検出値を入力値として演算し、気液分離器33から液化ガス貯槽1に戻すガスを 制御するための制御信号を出力する演算器41を設けたものである。
【0030】 すなわち、本形態例では、液化ガス貯槽1に設けた貯槽圧力の検出手段である 圧力調節計5aの現在値(検出値)と設定値との差及び液面の検出手段である液 面計9の現在値とから、液化ガス貯槽1に導入可能なガス量Q1を演算するとと もに、気液分離器圧力の検出手段である圧力調節計37aの現在値と設定値との 差及び気液分離器液面の検出手段である液面調節計36aの現在値とから、気液 分離器33の保有ガス量Q2を演算し、Q1>=Q2のときは、気液分離器圧力 制御手段37がガス戻し弁37bを制御して気液分離器33の分離ガスを液化ガ ス貯槽1に戻し、Q1<Q2のときは、気液分離器圧力制御手段37がガス放出 弁39bを制御して気液分離器33の分離ガスを大気に放出するように構成した ものである。
【0031】 このように、気液分離器圧力検出手段37a及び気液分離器液面検出手段36 aからの信号に加え、液化ガス貯槽1の圧力検出手段5a及び液面検出手段9か らの信号を入力値とし、これらの入力値を演算し、該演算結果に基づいてガス戻 し弁37bを制御する制御系を構築することにより、ガスの放出量を最小にする とともに、液化ガス貯槽1の圧力をより安定化させ、供給ガスをより安定した状 態で送出することができる。
【0032】 表1は、図2に示す第2形態例装置と、図4に示す気蓄器を備えた従来装置と 、図示を省略したインバーター制御装置を備えた従来装置とについて、供給ガス の量及び圧力を同じとして、それぞれ減量運転を行った結果及び設置スペースや 装置コストを比較して示すものである。
【0033】
【表1】
【0034】 なお、表中において、流量制御範囲は液ポンプ最大容量を100%とした値、 流量安定性は設定値に対する流量の最大振幅、設置スペース及び設置コストは図 4の従来装置を100とした相対値を、それぞれ表している。
【0035】 表1から明らかなように、第2形態例に示す装置は、液ポンプの減量運転を行 うにあたり、従来の気蓄器を用いる装置に比べて設置スペースや装置コストが低 減でき、また、従来のインバーター制御による装置に比べて制御範囲が広くなる ことがわかる。
【0036】 したがって、減量運転を容易に行うことが可能であり、使用先の使用量が大き く変動する場合でも円滑に追従して安定したガス供給を行うことができる。また 、気蓄器のような大型の圧力容器を必要とせず、小型で設置スペースを低減でき るとともに、装置コストを低減することができる。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のガス供給装置によれば、減量運転の制御範囲が 広くとれるとともに、脈動が小さくなり安定したガス供給を行うことができる。 また、構成が簡単で小型化が図れ、設置スペースを低減できるとともに、装置コ ストを低減することができる。さらに、運転操作が容易となり、自動化にも容易 に対応できる。特に、気液分離器で分離された液及びガスを好ましい態様で液化 ガス貯槽や系外に戻すことにより、ガスの放出量を少なくすることができるとと もに、液化ガス貯槽の圧力を安定化して供給ガスを安定した状態で送出すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のガス供給装置の第1形態例を示す系
統図である。
【図2】 本考案のガス供給装置の第2形態例を示す系
統図である。
【図3】 本考案のガス供給装置の第3形態例を示す系
統図である。
【図4】 従来のガス供給装置の一例を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1…液化ガス貯槽、2…液ポンプ、3…蒸発器、5…貯
槽圧力制御手段、5a…圧力調節計、6…加圧蒸発器、
7…加圧経路、8…放出経路、9…液面計、10…液導
入経路、11…ガス抜出経路、12…液導出経路、12
a…逆止弁、13…送ガス経路、14…供給ガス圧力制
御手段、15…供給ガス流量制御手段、21…戻し経
路、22…吐出圧力制御手段、22a…圧力調節計、2
2b…減圧弁、31…戻し経路、32…吐出圧力制御手
段、33…気液分離器、34…液戻し経路、35…ガス
戻し経路、36…気液分離器液面制御手段、36a…液
面調節計、36b…液戻し弁、37…気液分離器圧力制
御手段、37a…圧力調節計、37b…ガス戻し弁、3
8…ガス放出経路、39…放出圧力制御手段、39a…
圧力調節計、39b…ガス放出弁、41…演算器、…、
…、…、…、

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽と、該
    貯槽の液化ガスを導入して所要圧力まで圧縮する液ポン
    プと、該液ポンプで圧縮した液化ガスを気化して供給ガ
    スを生成する蒸発器と、前記液ポンプの吐出口から前記
    蒸発器に通じる液導出経路と、前記蒸発器から使用先に
    通じる送ガス経路とを有するガス供給装置において、前
    記液導出経路から減圧弁を介して前記液化ガス貯槽に通
    じる戻し経路と、前記液導出経路又は前記送ガス経路の
    圧力を検出し、該検出値に応じて前記減圧弁を制御する
    吐出圧力制御手段とを備えていることを特徴とするガス
    供給装置。
  2. 【請求項2】 前記戻し経路は、前記減圧弁で減圧後の
    圧縮液化ガスを導入して気液分離する気液分離器を備え
    るとともに、該気液分離器の液相部から液戻し弁を介し
    て前記液化ガス貯槽に通じる液戻し経路と、前記気液分
    離器のガス相部からガス戻し弁を介して前記液化ガス貯
    槽及び/又は系外に通じるガス戻し経路とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のガス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記気液分離器の液面を検出し、該検出
    値に応じて前記液戻し弁及びガス戻し弁の双方、あるい
    は、前記液戻し弁を制御する気液分離器液面制御手段を
    備えていることを特徴とする請求項2記載のガス供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記気液分離器の圧力を検出し、該検出
    値に応じて前記ガス戻し弁を制御する気液分離器圧力制
    御手段を備えていることを特徴とする請求項2記載のガ
    ス供給装置。
  5. 【請求項5】 前記液化ガス貯槽の圧力を検出する貯槽
    圧力検出手段と、前記液化ガス貯槽の液面を検出する貯
    槽液面検出手段と、前記気液分離器の圧力を検出する気
    液分離器圧力検出手段と、前記気液分離器の液面を検出
    する気液分離器液面検出手段とを設けるとともに、これ
    ら圧力,液面検出手段からの信号を入力信号として取込
    んで演算し、前記ガス戻し弁を制御する制御信号を出力
    する演算器を備えていることを特徴とする請求項2記載
    のガス供給装置。
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