JP3064299B2 - スクーターの後部荷物台 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スク−タ−の後部荷物台に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

スク−タ−は、車体後部のシ−トの後側を覆ったテ−
ルカバ−の上側に、ステ−で荷物台を取付け、荷物を縛
り付けて運搬できるようにしている。例えば、実開昭61
−157077号公報参照。ところが、テ−ルカバ−に給油口
などの開閉蓋を設けようとすると、開閉蓋が荷物台の下
側になり、荷物台の位置を高くしたり、小さくしたりし
ないと、開閉蓋の開閉が不便になる。又、荷物台の大き
さを確保しようとすると、テ−ルカバ−の前後の長さを
大きくすることになり、車体が大きくなって、重量が増
加する不都合がある。

〔発明の目的〕

この発明は、車体後部のシ−トの後側を覆うテ−ルカ
バ−の前部に蝶着した開閉蓋を設け、開閉蓋の後側に後
部荷物台をステ−で取付け、後部荷物台の大きさが制約
されないようにして、大きい荷物を積むことができ、し
かも車体の長さを短かくできて軽量にできるスク−タ−
の後部荷物台を得ることを目的とする。

〔発明の構成〕

以下、本発明を図面第１図、第２図に示す実施例によ
って説明する。

実施例にかかるスクーターにおいては、車体のシート
４下方に該シート４で開閉可能な物入れ２を備え、該シ
ート４の後側の車体後部をテールカバー５で覆い、テー
ルカバー５の後端部にテールランプ８を連ねたスクータ
ーであって、テールカバー５内に燃料タンク３を収容
し、テールカバー５の前部上面に前記燃料タンク３の注
油口７を覆う開閉蓋６を、前記シート４とは独立して開
閉可能に設けると共に、後部荷物台９の荷物積載部を前
記開閉蓋６より後方のテールランプ８上方に配設したも
のである。

より詳細に説明すると、スクーターのフレーム１は、
前部が鋼管でできており、後部は鋼板でモノコック型に
してあり、後部の鋼板製部分の前側に、大きい物入れ２
が設けてあり、その後側に燃料タンク３などを収容する
ようにしてある。物入れ２の上側には、前端を蝶番で前
方に開くことができるようにシ−ト４を装着する。シ−
ト４の後側には、テ−ルカバ−５を取付ける。テ−ルカ
バ−５の前部には、後端を蝶着して開閉できるように開
閉蓋６を設ける。開閉蓋６を開くと、内側の燃料タンク
３の注油口７が表れて、給油ができるようにしてある。
テ−ルカバ−５の後端には、テ−ルカバ−５に連って一
連に見えるようにテ−ルランプ８が取付けられる。後部
荷物台９は、鋼棒を曲げて溶着して作るもので、前部左
右に前方に突出させてステ−10を設けると共に、中央下
側に突出させてステ−11が設けてある。前部の左右のス
テ−10は、開閉蓋６の後側でテ−ルカバ−５内に挿入し
て締着し、後側のステ−11は、テ−ルカバ−５の後部に
重ねて、テ−ルカバ−５と共にフレ−ム１に締着する。
シ−ト４と開閉蓋６は、キ−によってロックできるよう
にしてある。

〔発明の作用〕

開閉蓋６は、テ−ルカバ−５の前部に設けてあって、
後部荷物台９の前側に位置させてあるので、後部荷物台
９に邪魔されることなく開閉できる。後部荷物台９は、
テ−ルランプ８の後方からの視認に支障がない位置まで
下げて設けることができ、重心を低くできて、積荷して
も安定している。又、後部荷物台９は、後側には自由度
があって大きいものにできる。そして、テ−ルカバ−５
は小型にできて、車体長さを短かくでき、軽量化ができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明は、車体後部のシ−ト
の後側をテ−ルカバ−で覆い、テ−ルカバ−の後端にテ
−ルランプを連ね、テ−ルカバ−前部に開閉蓋を取付
け、テ−ルカバ−の開閉蓋とテ−ルランプの間に後部荷
物台をステ−で取付けるようにしたので、開閉蓋を後部
荷物台に関係なく開閉できて、給油が便利にできる。
又、後部荷物台は、低い位置にでき、大きさも大きいも
のにすることができて、積荷したときも安定した運転が
できる。そして、テ−ルカバ−は短かいものにできて、
車体の前後長さを短かくできて軽量化もできる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、 第１図は側面図、 第２図は平面図である。 ４……シ−ト、５……テ−ルカバ−、６……開閉蓋、８
……テ−ルランプ、９……後部荷物台、10……ステ−、
11……ステ−。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−152990（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−263183（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−155180（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−134380（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−128971（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−285477（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−157077（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−165282（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−184190（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B62J 7/04 B62J 9/00 B62J 35/00

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車体のシート下方に該シートで開閉可能な
   物入れを備え、該シートの後側の車体後部をテールカバ
   ーで覆い、テールカバーの後端部にテールランプを連ね
   たスクーターであって、 テールカバー内に燃料タンクを収容し、 テールカバーの前部上面に前記燃料タンクの注油口を覆
   う開閉蓋を、前記シートとは独立して開閉可能に設ける
   と共に、 後部荷物台の荷物積載部を前記開閉蓋より後方のテール
   ランプ上方に配設したことを特徴とするスクーターの後
   部荷物台。