JP3063801B2 - ブレ防止カメラ - Google Patents

ブレ防止カメラ

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JP3063801B2
JP3063801B2 JP32716391A JP32716391A JP3063801B2 JP 3063801 B2 JP3063801 B2 JP 3063801B2 JP 32716391 A JP32716391 A JP 32716391A JP 32716391 A JP32716391 A JP 32716391A JP 3063801 B2 JP3063801 B2 JP 3063801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラブレを事前に
予測し、その予測結果に基づいて適切なブレ防止処理を
施すようにするブレ防止カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ブレ防止機能を有するカメラとしては、
従来から加速度センサを用いたカメラが知られている。
例えば、特開昭63−53524号公報には、カメラに
加わる加速度を加速度センサで検出し、その検出結果を
2回積分することによって撮影直前のカメラブレ量を求
め、このブレ量と予め設定した絞り値およびシャッタ速
度との組み合わせから写真がブレるか否か判断し、ブレ
ると判断した場合には絞りを開け、シャッタ速度を高速
側へシフトさせる等の方法によりカメラブレを防止する
ようにする技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
例においては、加速度センサの出力を2回積分するため
の演算時間を要するため、作動直前のブレ状況を把握し
にくいという不都合がある。また、カメラブレのような
小さな加速度を検出するための加速度センサは、構造が
複雑なためにコスト的にも高く、しかも構成部材が衝撃
に対して弱いためにカメラ内に組み込むと故障しやすい
という不都合がある。この発明は、作動直前のカメラブ
レの状況を的確に把握し、かつ故障の少ないブレ防止カ
メラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明によるブレ防止
カメラは、シャッタボタン(11)を押し込む際に該シ
ャッタボタンの押し込み速度または押し込み力に応じた
信号を出力する検出手段(3,31)と、前記検出手段
からの出力に基づいて、予め露光条件を設定したプログ
ラム線図に対する露出の調整と、露光の開始を指示する
レリーズの禁止とのうち、少なくとも一方を行う制御手
段(1)と、を含むことを特徴とする。また、この発明
によるブレ防止カメラは、被写体の明るさを検出する測
光手段(4)をさらに備え、前記制御手段は、前記測光
手段で検出した被写体の明るさに応じて、露出の調整を
行うことを特徴とする。 この場合に、前記制御手段は、
前記予め設定された露光条件よりも露光時間を短くする
露出の調整を行うことを特徴とする。
【0005】この場合に、前記検出手段は、前記シャッ
タボタン(11)の押し込みにより順次オンする第1お
よび第2のスイッチ(SW1およびSW2)と、前記第
1のスイッチがオンしてから前記第2のスイッチがオン
するまでの時間間隔を測定する時間測定手段とであるこ
とを特徴とする。
【0006】また、この場合、前記検出手段は、前記シ
ャッタボタン(11)の押し込みにより歪み、その歪み
量に応じた信号を出力する歪み測定センサ(2d,3
0)であることを特徴とする。
【0007】また、この場合、前記検出手段は、前記シ
ャッタボタン(11)の押し込みにより順次オンする第
1および第2のスイッチ(SW1およびSW2)と、前
記第2のスイッチがオンしてから一定時間の経過を測定
する一定時間測定手段(1)と、前記第2のスイッチの
高剛性側の接片(2c)に固着され、前記一定時間内に
歪んだ最大歪み量を測定する歪み測定センサ(2d)と
であることを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明は、カメラブレはカメラの振動によっ
て発生し、カメラの振動は撮影者がシャッタボタンを押
し込むことによって急激に励起され、しかもシャッタボ
タンを速く押せば押すほど、また、強い力で押せば押す
ほどカメラの振動が大きくなる点に着目してなされたも
のである。
【0009】第1の実施例では、まず、時間測定手段で
第1および第2のスイッチがオンする時間間隔を測定
し、シャッタボタンの押し込み速度を検出する。第1お
よび第2のスイッチ間のストロークは常に一定であるか
ら、この間の時間間隔を測定することによってシャッタ
ボタンの押し込み速度を検出することが出来る。次い
で、こうして検出した押し込み速度に基づいて、ブレを
予測し、その予測結果に基いてプログラムされているシ
ャッタ速度および絞り値の組み合わせを必要に応じて変
更し、カメラブレを防止する。
【0010】また、第2および第3の実施例では、歪み
測定センサによってシャッタボタンの押し込み力を検出
し、この押し込み力に応じたカメラブレを予測し、その
予測結果に基づいて、プログラムされている絞り値やシ
ャッタ速度の組み合わせを必要に応じて変更することに
よってカメラブレを防止している。
【0011】このように、この発明では、シャッタボタ
ンの押し込み速度または押し込み力を検出することによ
ってカメラブレを予測するようにしているので、従来の
加速度センサを使用する場合に比べ、故障が少なく、し
かも作動直前のカメラブレの状況を的確に把握して適切
なブレ防止処理を施すことができる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明によるブレ防止カメラの第
1の実施例を示すブロック図である。この実施例では、
マイクロコンピュータ構成のシステム制御部1によって
カメラの各種制御がなされるように構成されている。
【0013】システム制御部1には、シャッタスイッチ
2のオン/オフ状態を検出するスイッチ検出部3、被写
体の明るさを検出する測光部4、カメラに装填されてい
るフィルムの感度およびラチチュードを検出または設定
するフィルム感度設定部5、カメラの外部またはファイ
ンダ内に設けられている液晶表示部材(LCD)6を表
示駆動するLCDドライバ7、システム制御部1からの
指令に基づいてシャッタ駆動部8および絞り駆動部9を
制御する露出制御部10がそれぞれ接続されている。
【0014】シャッタスイッチ2はシャッタボタン11
の押し込みによってたわむ第1の接片2a、この第1の
接片2aの押し下げによってたわむ第2の接片2b、こ
の第2の接片2bの押し下げによってたわむ第3の接片
2cを備え、第1および第2の接片2aおよび2bによ
って第1のスイッチSW1が、第2および第3の接片2
bおよび2cによって第2のスイッチSW2が、それぞ
れ構成されている。
【0015】シャッタボタン11の押し込みによって第
1のスイッチSW1がオンすると、カメラは撮影準備状
態になり、シャッタボタン11のさらなる押し込みによ
って第2のスイッチSW2がオンして一定時間が経過す
ると、撮影レンズが絞り込まれてシャッタの開閉が行わ
れる。シャッタスイッチ2は、図2に示すように、カメ
ラボディ20の正面向かって左上部に取り付けられてお
り、第1〜第3の接片2a〜2cがそれぞれモールド2
1にインサートされてシャッタボタンコンポーネントを
構成している。
【0016】次に、この構成によるブレ防止動作を、図
3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、シ
ャッタボタン11の押し込みによって第1の接片2aが
たわみ、第2の接片2bに接触して第1のスイッチSW
1がオンすると(ステップS1)、スイッチ検出部3は
第1のスイッチSW1がオンしたことを示す信号をシス
テム制御部1に送出する。システム制御部1はこの信号
を受けて第2のスイッチSW2がオンするまでの時間の
測定を開始する(ステップS2)。この測定はシステム
制御部1内のカウンタで所定の周期のパルスを計数する
ことによって行う。
【0017】第2のスイッチSW2がオンすると(ステ
ップS3)、スイッチ検出部3は第2のスイッチSW2
がオンしたことを示す信号をシステム制御部1に送出す
る。システム制御部1は、この信号を受けて内部のカウ
ンタにおけるパルスの計数を停止し、そのときの計数値
Tを第1のスイッチSW1がオンしてから第2のスイッ
チSW2がオンするまでの時間Tとする(ステップS
4)。
【0018】次いで、システム制御部1は、この測定時
間Tがある一定時間T1 より長いか否かを判定する(ス
テップS5)。もし、時間Tが時間T1 より長ければ、
シャッタボタン11はゆっくり押されたと判断し、カメ
ラブレは発生しないとして、図4に示すプログラム線図
に従ってシャッタ速度TV および絞り値AV の組み合わ
せを決定し(ステップS6)、この組み合わせでレリー
ズする(ステップS7)。
【0019】測定時間Tが一定時間T1 より短い場合は
ブレの発生が予測される。そこで、システム制御部1
は、測定時間Tが一定時間T1 より短く、かつ一定時間
2 (T2 <T1 )より長いか否か判定する(ステップ
S8)。もし、この条件が満たされていれば、シャッタ
ボタン11が押し込まれたときにカメラにやや強い衝撃
が加わったと判断し、わずかなブレが発生すると予測
て、図4に示すプログラム線図からはずれてシャッタ速
度を一段速い「TV +1」に、絞り値を一段開いた「A
V −1」に、それぞれ決定し(ステップS9)、この決
定した組み合わせでレリーズする(ステップS7)。
【0020】例えば、図4に示すように、被写体輝度が
V 8の場合、プログラム線図ではシャッタ速度が1/
30秒(TV 5)、絞り値がF2.8(AV 3)となる
が、ステップS9では、シャッタ速度を一段速い1/6
0秒(TV 6)とし、絞り値を一段明るいF2(A
V 2)としてレリーズする。
【0021】ところで、この場合、決定したシャッタ速
度「TV +1」がカメラの最高速シャッタ速度TVFより
速くなる場合や、絞り値「AV −1」が装着レンズの開
放値AVOより小さくなる場合が生じる(ステップS1
0)。このような場合には、シャッタ速度を最高速度T
VFに固定してフィルムのラチチュードの許容範囲内の絞
りで露出を調整し、あるいはレンズの絞り値は開放値A
VOのままとしてラチチュードの許容範囲内でシャッタ速
度のみ高速側へシフトし(ステップS11)、その組み
合わせでレリーズする(ステップS7)。
【0022】測定時間Tが一定時間T2 より短いと判定
した場合は(ステップS8)、測定時間Tが一定時間T
2 より短く、かつ一定時間T3 (T3 <T2 )より長い
か否か判定する(ステップS12)。もし、この条件が
満たされていれば、シャッタボタン11が押し込まれた
ときにカメラに強い衝撃が加わったと判断し、ブレが発
生すると予測して、図4に示すプログラム線図からはず
れてシャッタ速度を二段速い「TV +2」に、絞り値を
二段開いた「AV −2」に、それぞれ決定し(ステップ
S13)、この組み合わせでレリーズする(ステップS
7)。
【0023】この場合にも決定したシャッタ速度「TV
+2」がカメラの最高速シャッタ速度TVFより速くなる
場合や、絞り値「AV −2」が装着レンズの開放値AVO
より小さくなる場合が生じるので(ステップS14)、
前述と同様にシャッタ速度を最高速度TVFに固定してラ
チチュードの許容範囲内の絞りで露出を調整し、あるい
はレンズの絞り値は開放値AVOのままとしてラチチュー
ドの許容範囲内でシャッタ速度のみ高速側へシフトし
(ステップS11)、その組み合わせでレリーズする
(ステップS7)。
【0024】測定時間Tが一定時間T3 より短い場合は
(ステップS12)、シャッタボタン11をいきなり押
したためにカメラに非常に強い衝撃が加わったと判断
し、大きなブレが発生すると予測してシャッタボタン1
1を押してもレリーズしないレリーズ禁止モードとし
(ステップ15)、LCD5でレリーズ禁止表示(ステ
ップ16)を行い処理を終了する。
【0025】このように、この実施例では、シャッタボ
タンを速く押せば押すほどカメラブレが発生しやすい点
に着目し、シャッタボタンを押す速度を検出してこの速
度に応じてカメラの能力の範囲内でシャッタ速度を速く
し、かつ装着レンズの能力の範囲内で明るい絞り値でレ
リーズすることによりカメラブレを防止するようにして
いる。なお、測定時間Tをランク分けする段数は、この
実施例のように、3段階程度(「少しブレる」、「ブレ
る」、「大きくブレる」)が望ましいが、これに限らず
任意の段数を設定するようにしてもよい。
【0026】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。この実施例はシャッタボタンの押し込み力が強
ければ強いほどカメラに強い力が作用し、露光中のカメ
ラの動きが大きくなってカメラブレが発生しやすくなる
点に着目し、シャッタボタンの押し込み力を測定するこ
とによってカメラブレを予測するようにしている。
【0027】図5は、この発明の第2の実施例を示すブ
ロック図である。この実施例では、図1に示す前述の第
1の実施例において、第3の接片2cの表面にストレイ
ンゲージのような歪み測定センサ2dを装着した点を除
いては、図1に示す実施例と同一の構成を有している。
【0028】この構成において、シャッタボタン11を
押し込むと、第1の接片2aと第2の接片2bとが接触
することで第1のスイッチSW1がオンし、第2の接片
2bと第3の接片2cとが接触することで第2のスイッ
チSW2がオンする。第3の接片2cは他の接片2aお
よび2bよりも剛性が高いので、第2の接片2bが接触
して第2のスイッチSW2がオンしたことを指の感触で
わかるようになっている。逆に、第1および第2の接片
2aおよび2bは第3の接片2cよりも剛性が低いので
シャッタボタン11の押し込み力にさほど影響を与えな
い。
【0029】第3の接片2cを押す力は接片2cの表面
に固着した歪み測定センサ2dによって測定することが
出来る。接片2cの歪みとこれに作用する力およびたわ
みは比例関係にあるので、接片2cの歪みを測定するこ
とによって接片2cに作用する力を測定することが出来
る。すなわち、ある一定時間内にシャッタボタン11を
強く押せば押すほど接片2cのたわみが大きくなり、そ
の結果、歪み測定センサ2dの歪みも大きくなる。この
歪みからシャッタボタン11を押し込む力の強さを知る
ことができ、歪み測定センサ2dの最大歪がカメラに作
用する最大押し込み力となる。
【0030】次に、図6に示すフローチャートを参照し
てこの発明の第2の実施例によるブレ防止動作について
説明する。まず、シャッタボタン11の押し込みによっ
て第1の接片2aがたわみ、第1のスイッチSW1がオ
ンすると(ステップS21)、スイッチ検出部3は第1
のスイッチSW1がオンしたことを示す信号をシステム
制御部1に送出し、カメラが撮影準備に入ることを指示
する。
【0031】次いで、第2のスイッチSW2がオンする
と(ステップS22)、スイッチ検出部3は第2のスイ
ッチSW2がオンしたことを示す信号をシステム制御部
1に送出する。シャッタボタン11の押し込み力が強い
と、第2のスイッチSW2がオンした後、さらに押し込
みが続けられるので、システム制御部1は、第2のスイ
ッチSW2がオンしてから一定時間経過するまでの間、
歪み測定センサ2dで接片2cの歪みを測定し(ステッ
プS23,S24))、その中の最大歪み量からカメラ
に加えられた最大押し込み力Fを算出する(ステップS
25)。
【0032】次いで、システム制御部1は、押し込み力
Fがある一定の力F1 よりも弱いか否かを判定する(ス
テップS26)。もし、押し込み力Fが一定の力F1
り弱ければ、カメラにほとんど力を作用させずにシャッ
タボタン11が押されたと判断し、ブレは発生しないと
して、図4に示すプログラム線図に従ってシャッタ速度
V 、絞り値AV の組み合わせを決定し(ステップS2
7)、この組み合わせでレリーズする(ステップS2
8)。
【0033】押し込み力Fが一定の力F1 より強いとき
は、ブレの発生が予測される。そこで、押し込み力Fが
一定の力F1 より強く、かつ一定の力F2 (F1
2 )より弱いか否かを判定する(ステップS29)。
もし、この条件が満たされていれば、シャッタボタン1
1が押し込まれたときにカメラにやや強い力が加わった
と判断し、わずかなブレが発生すると予測して、図4に
示すプログラム線図からはずれてシャッタ速度を一段速
い「TV +1」に、絞り値を一段開いた「AV −1」
に、それぞれ決定し(ステップS30)、この組み合わ
せでレリーズする(ステップS28)。
【0034】この場合、決定したシャッタ速度「TV
1」がカメラの最高速シャッタ速度TVFより速くなる場
合や、絞り値「AV −1」が装着レンズの開放値AVO
り小さくなる場合には(ステップS31)、シャッタ速
度を最高速度TVFに固定してフィルムのラチチュードの
許容範囲内の絞りで露出を調整し、あるいはレンズの絞
り値は開放値AVOのままとしてラチチュードの許容範囲
内でシャッタ速度のみ高速側へシフトし(ステップS3
2)、その組み合わせでレリーズする(ステップS2
8)。
【0035】押し込み力Fが一定の力F2 より強いと判
定した場合は(ステップS29)、押し込み力Fが一定
の力F2 より強く、かつ一定の力F3 (F2 <F3 )よ
り弱いか否か判定する(ステップS33)。もし、この
条件が満たされていれば、シャッタボタン11が押し込
まれたときにカメラに強い力が加わったと判断し、ブレ
が発生すると予測して、図4に示すプログラム線図から
はずれてシャッタ速度を二段階速い「TV +2」に、絞
り値を二段階開いた「AV −2」に、それぞれ決定し
(ステップS34)、この組み合わせでレリーズする
(ステップS28)。
【0036】この場合にもシャッタ速度「TV +2」が
カメラの最高速シャッタ速度TVFより速くなる場合や、
絞り値「AV −2」が装着レンズの開放値AVOより小さ
くなる場合が生じるので(ステップS35)、前述の場
合と同様に、シャッタ速度を最高速度TVFに固定してフ
ィルムのラチチュードの許容範囲内の絞りで露出を調整
し、あるいはレンズの絞り値は開放値AVOのままとして
ラチチュードの許容範囲内でシャッタ速度のみ高速側へ
シフトし(ステップS32)、その組み合わせでレリー
ズする(ステップS28)。
【0037】押し込み力Fが一定の力F3 より強い場合
は(ステップS33)、シャッタボタン11が非常に強
い力で深く押し込まれたと判断し、大きなブレが発生す
ると予測してシャッタボタン11を押してもレリーズし
ないレリーズ禁止モードとし(ステップS36)、LC
D5でレリーズ禁止表示(ステップS37)を行い処理
を終了する。
【0038】このように、この実施例では、シャッタボ
タンを強い力で押せば押すほどカメラブレが発生しやす
い点に着目し、シャッタスイッチの接片に作用する歪み
量からシャッタボタンの押し込み力を検出し、この押し
込み力に応じてカメラの能力の範囲内でシャッタ速度を
速くし、かつ装着レンズの能力の範囲内で明るい絞り値
でレリーズすることによりカメラブレを防止するように
している。なお、押し込み力の強さをランク分けする段
数は、この実施例のように3段階程度が望ましいが、こ
れに限らず任意の段数を設定するようにしてもよい。
【0039】次に、この発明の第3の実施例について説
明する。この実施例は、前述した第2の実施例と同様
に、シャッタボタンの押し込み力とカメラブレとの関係
に着目し、シャッタボタンの押し込み力を測定すること
によってカメラブレを予測するようにしたものである。
【0040】図7は、この発明の第3の実施例を示すブ
ロック図である。この実施例は、図5に示す第2の実施
例において、シャッタスイッチ2に代えて半導体圧力セ
ンサ30を設け、また、スイッチ検出部3に代えてセン
サ検出部31を設けるようにした点を除いては、第2に
示す実施例と同一の構成を有している。
【0041】また、図8は、半導体圧力センサ30の一
例を示す構成図で、真空に保たれた凹部を有する基板3
0a上に、融点が高く薄膜化しやすい金属薄片30bを
設け、この金属薄片30bの表面上に絶縁膜30cを付
け、絶縁膜30c上に半導体物質30dを成長させてそ
の周囲に絶縁層30eを形成し、半導体物質30dの両
端に電極30fを接続するようにしている。
【0042】この構成において、シャッタボタン11に
よって半導体物質30dに圧力が加わると、半導体物質
30dはその歪みの大きさに応じて抵抗変化を生じるた
め、電極30f間の抵抗値がそれに応じて変化する。従
って、電極30f間の出力信号を検出することにより、
図9に示すように、シャッタボタン11の押し込み力を
検出することが出来る。
【0043】この場合、センサ出力がある一定の出力値
P1のときは、シャッタボタン11が半押し状態である
ことを示し、センサ出力が出力値P1より大きい一定の
出力値P2のときは、シャッタボタン11が全押し状態
であることを示す。また、センサ出力が出力値P2〜P
3(P2<P3)のときは、カメラブレは発生しないと
して、前述した図4に示すプログラム線図に従ってシャ
ッタ速度Tv および絞り値Av の組み合わせを決定す
る。
【0044】また、センサ出力が出力値P3〜P4(P
3<P4)のときは、カメラにやや強い力が加わり、わ
ずかなブレが発生すると予測してシャッタ速度を一段速
い「TV +1」に、絞り値を一段開いた「AV −1」
に、それぞれ変更する。また、センサ出力が出力値P4
〜P5(P4<P5)のときは、カメラに強い力が加わ
り、ブレが発生すると予測してシャッタ速度を二段階速
い「TV +2」に、絞り値を二段階開いた「AV −2」
に、それぞれ変更する。
【0045】さらに、センサ出力が出力値P5以上のと
きは、シャッタボタン11が非常に強い力で深く押し込
まれ、カメラに非常に強い力が加わったと判断して大き
なブレが発生すると予測し、シャッタボタン11を押し
てもレリーズしないレリーズ禁止モードとする。なお、
これら一連の動作は、前述した第2の実施例における動
作(ステップS26〜S37)と同様である。
【0046】このように、この実施例では、前述の第2
の実施例と同様に、シャッタボタンの押し込み力とカメ
ラブレとの関係に着目し、半導体圧力センサの出力から
シャッタボタンの押し込み力を検出し、この押し込み力
に応じてカメラの能力の範囲内でシャッタ速度を速く
し、かつ装着レンズの能力の範囲内で明るい絞り値でレ
リーズすることによりカメラブレを防止するようにして
いる。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、シャッタボタンの押
し込み速度または押し込み力を検出することによってカ
メラブレを予測するようにしたので、作動直前のカメラ
ブレの状況を的確に把握することができ、しかも構造が
簡単で故障の少ない、コスト的にも安価なブレ防止カメ
ラを提供することが可能となる。
【0048】また、第1のスイッチおよび第2のスイッ
チのオン間隔時間を測定するだけでよいので、従来のよ
うに加速度センサ駆動手段に必要な電力が不要となり、
電池の消耗を低く抑えられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】カメラボディへのシャッタスイッチの取り付け
状態を示す図である。
【図3】第1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】シャッタ速度と絞り値との関係を示すプログラ
ム線図である。
【図5】この発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】第2の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】この発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】半導体圧力センサの構成図である。
【図9】半導体圧力センサに加わる圧力とセンサ出力と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 シャッタスイッチ 2c 接片 2d 歪み測定センサ 3 スイッチ検出部 11 シャッタボタン 30 半導体圧力センサ 31 センサ検出部 SW1 第1のスイッチ SW2 第2のスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G03B 7/00 - 7/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタボタンを押し込む際に該シャッ
    タボタンの押し込み速度または押し込み力に応じた信号
    を出力する検出手段と、 前記検出手段からの出力に基づいて、予め露光条件を設
    定したプログラム線図に対する露出の調整と、露光の開
    始を指示するレリーズの禁止とのうち、少なくとも一方
    を行う制御手段と、 を含むことを特徴とするブレ防止カメラ。
  2. 【請求項2】 被写体の明るさを検出する測光手段をさ
    らに備え、 前記制御手段は、前記測光手段で検出した被写体の明る
    さに応じて、露出の調整を行うこと を特徴とする請求項
    1記載のブレ防止カメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記予め設定された露
    光条件よりも露光時間を短くする露出の調整を行うこと
    を特徴とする請求項1記載のブレ防止カメラ。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、 前記シャッタボタンの押し込みにより順次オンする第1
    および第2のスイッチと、 前記第1のスイッチがオンしてから前記第2のスイッチ
    がオンするまでの時間間隔を測定する時間測定手段とで
    あることを特徴とする請求項1記載のブレ防止カメラ。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、 前記シャッタボタンの押し込みにより歪み、その歪み量
    に応じた信号を出力する歪み測定センサであることを特
    徴とする請求項1記載のブレ防止カメラ。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、 前記シャッタボタンの押し込みにより順次オンする第1
    および第2のスイッチと、 前記第2のスイッチがオンしてから一定時間の経過を測
    定する一定時間測定手段と、 前記第2のスイッチの高剛性側の接片に固着され、前記
    一定時間内に歪んだ最大歪み量を測定する歪み測定セン
    サとであることを特徴とする請求項記載のブレ防止カ
    メラ。
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