JP3063459B2 - リヤーフォーカス式のズームレンズ及びそれを用いたカメラ - Google Patents

リヤーフォーカス式のズームレンズ及びそれを用いたカメラ

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JP3063459B2
JP3063459B2 JP5128211A JP12821193A JP3063459B2 JP 3063459 B2 JP3063459 B2 JP 3063459B2 JP 5128211 A JP5128211 A JP 5128211A JP 12821193 A JP12821193 A JP 12821193A JP 3063459 B2 JP3063459 B2 JP 3063459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリヤーフォーカス式のズ
ームレンズに関し、特に写真用カメラやビデオカメラ、
そして放送用カメラ等に用いられる広角端の撮影画角が
60度程度の広画角を含み、しかも変倍比8〜13程度
の高変倍比のバックフォーカスの長いリヤーフォーカス
式のズームレンズ及びそれを用いたカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、35mmフィルム用の写真用カメ
ラやホームビデオカメラ等ではカメラ全体の小型軽量化
に伴い、それに用いる撮影用のズームレンズにも所定の
変倍比を有し、広画角でかつレンズ全長が短く、しかも
前玉レンズ径の小さなレンズ系全体が小型軽量であるこ
とが要望されている。
【0003】これらの要望を比較的良く満足させるズー
ムレンズとして、物体側の第1群以外のレンズ群を移動
させてフォーカスを行うリヤーフォーカス式のズームレ
ンズがある。
【0004】一般にリヤーフォーカス式のズームレンズ
は第1群を移動させてフォーカスを行う前玉フォーカス
式のズームレンズに比べて第1群の有効径が小さくな
り、レンズ系全体の小型化が容易になり、又近接撮影、
特に極近接撮影が容易となり、更に比較的小型軽量のレ
ンズ群を移動させて行っているので、レンズ群の駆動力
が小さくてすみ、迅速な焦点合わせができる等の特長が
ある。
【0005】このようなリヤーフォーカス式のズームレ
ンズとして、例えば特開昭62−247316号公報や
特開昭62−24213号公報では、物体側より順に正
の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の
第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を
有し、第2群を移動させて変倍を行い、第4群を移動さ
せて変倍に伴う像面変動の補正とフォーカスを行ってい
る。
【0006】特開昭58−160913号公報では、物
体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2
群、正の屈折力の第3群、そして正の屈折力の第4群の
4つのレンズ群を有し、第1群と第2群を移動させて変
倍を行い、変倍に伴う像面変動の補正を第4群を移動さ
せて行っている。そしてこれらのレンズ群のうちの1つ
又は2つ以上のレンズ群を移動させてフォーカスを行っ
ている。
【0007】又特開昭57−111507号公報では、
ズーミング中、固定でフォーカスを行う正の屈折力の第
1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の
第3レンズ群を有し、これら第2レンズ群と第3レンズ
群がズーミング中、反対方向に動き、第3レンズ群には
2つの正レンズ群があり、それぞれが別々の動きをする
所謂、正、負、正、正の屈折力の4群構成のズームレン
ズを提案している。同公報では、アパーチャストップ
(開口絞り)を第3レンズ群内に位置決めしている。
【0008】しかしながらこの構成では、第2レンズ群
と第3レンズ群が逆の方向に動く為、第2・3レンズ群
の間隔を広角端で広くあける必要があり、又絞りが第3
レンズ群内にある為、広角端における入射瞳位置が最も
像面側にあることになり、前玉径・全系の小型化には適
当でない。
【0009】そして第1レンズ群でフォーカスを行って
いる為に、至近距離での周辺画角への光束を確保する
為、前玉径が大型化し、これを小型化の為にリヤーフォ
ーカス方式に適応しようとすると、最適な屈折力配置で
はなかったり、リヤーフォーカシングに伴うフォーカス
収差変動が充分に補正されていないといった問題があっ
た。
【0010】又、特開平3−200113号公報でも同
様な構成で、物体側から順にズーミング中、固定の正の
第1レンズ群、変倍の為前後に移動する負の第2レンズ
群、第2レンズ群の動きに関連して移動する正の第3レ
ンズ群、変倍に伴う焦点位置の補正を一部又は全部を移
動させて行う正の第4レンズ群から成るズームレンズを
提案している。
【0011】同公報によると、第2レンズ群の動きに関
連して移動する正の第3レンズ群の動きとは、第4レン
ズ群で行う像面移動補正量を軽減させる為に行うもの
で、補正機能の一部を第3レンズ群に分担させる為の動
きである。具体的には中間焦点距離から望遠端にかけて
像側から物体側に移動することが望ましいとしている。
【0012】しかしながらこの構成では、第2レンズ群
と第3レンズ群が逆の方向に動く為、第2・3レンズ群
の間隔を広角側で広くあける必要があり、広角端におけ
る入射瞳位置が最も像面側にあることになり、前玉径・
全系の小型化が難しいという問題があった。
【0013】又、同様に特開平3−158813号公報
でも、物体側より順に正の第1レンズ群、負の第2レン
ズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群より構成さ
れ、第2レンズ群と第3レンズ群を光軸に沿って移動さ
せて変倍を行い、開口絞りを第3レンズ群と一体で移動
させるズームレンズを開示している。
【0014】同公報によると広角端から望遠端へのズー
ミングに伴い第2レンズ群と第3レンズ群の間隔は減少
している。又開口絞りを有する第3レンズ群が広角端で
最も像側に位置しており、最も前玉径が大きくなる広角
端もしくは広角端から多少ズームした位置で、絞りのあ
る第3レンズ群近傍が最も像側付近にあり入射瞳位置が
奥まってしまい前玉径の縮小に不利であり、又広角端で
の歪曲が大きく、これを除去した良好な性能での前玉径
の縮小化・全系の小型化を行うのが難しいという問題が
あった。
【0015】又、本出願人は特開平3−215810号
公報において、物体側より順に正の屈折力の第1群、負
の屈折力の第2群、絞り、正の屈折力の第3群、そして
正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、広角端か
ら望遠端への変倍の際には、該第2群を像面側へ移動さ
せると共に該絞り、該第3群、そして第4群を何れも物
体側に凸状の軌跡を有するように互いに独立に移動さ
せ、合焦の際には該第4群を移動させて行ったリヤーフ
ォーカス式のズームレンズを提案している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一般にズームレンズに
おいてリヤーフォーカス方式を採用すると、前述の如く
レンズ系全体が小型化され、又迅速なるフォーカスが可
能となり、更に近接撮影が容易となる等の特長が得られ
る。
【0017】しかしながら半面、フォーカスの際の収差
変動が大きくなり、無限遠物体から近距離物体に至る物
体距離全般にわたりレンズ系全体の小型化を図りつつ、
高い光学性能を得るのが大変難しくなってくるという問
題点が生じてくる。
【0018】現在、民生用のビデオカメラには主に単板
式が用いられており、又業務用のビデオカメラには主に
多板式が用いられている。多板式のビデオカメラには色
分解系として色分解プリズムが用いられている。この為
多板式のビデオカメラ用のズームレンズには色分解プリ
ズムの光路長を十分確保するだけの長いバックフォーカ
スを有していることが必要となっている。
【0019】しかしながら単にバックフォーカスを長く
しようとすると、レンズ系全体が大型化してくるという
問題点が生じてくる。
【0020】本発明はリヤーフォーカス方式のズームレ
ンズを採用しつつ、大口径比及び高変倍比を図る際、レ
ンズ系全体の小型化を図りつつ、広角端から望遠端に至
る物体距離全般にわたり良好なる光学性能を有し、しか
もバックフォーカスの長い簡易な構成のリヤーフォーカ
ス式のズームレンズ及びそれを用いたカメラの提供を目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のリヤー
フォーカス式のズームレンズは、物体側より順に正の屈
折力の第1群、負の屈折力の第2群、絞りを有する正の
屈折力の第3群、正の屈折力の第4群そして正の屈折力
の第5群の5つのレンズ群を有し、広角端から望遠端へ
の変倍の際には、該第2群を像面側へ移動させると共に
該絞りと該第3群を一体的に移動させ、かつ変倍に伴う
像面変動を第4群を移動させて補正し、合焦の際には該
第4群を移動させるリヤーフォーカス式のズームレンズ
であって、第i群の焦点距離をFiとするとき、 2.5<F3/F4・・・・・・(1) なる条件を満足することを特徴としている。
【0022】
【実施例】図1〜図4は本発明の後述する数値実施例1
〜4の広角端のレンズ断面図、図5〜図12は本発明の
後述する数値実施例1〜4の諸収差図である。
【0023】図中L1は、正の屈折力の第1群、L2は
負の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4
は正の屈折力の第4群、L5は正の屈折力の第5群であ
る。SPは開口絞りであり、第3群中、又は第3群の前
方に配置している。Gは色分解プリズム、フェースプレ
ート、そしてフィルター等のガラスブロック、IPは像
面である。
【0024】本実施例では広角端から望遠端への変倍に
際して矢印のように第2群を像面側へ単調に移動させる
と共に、絞りSPと第3群とを一体的に物体側に凸状の
軌跡を有するように移動させ、かつ変倍に伴う像面変動
を第4群を物体側に凸状の軌跡を有するように第3群と
は互いに独立に移動させて補正している。
【0025】本実施例ではこのようなズームタイプを採
用することにより、所定のバックフォーカスを確保しつ
つ、広角端において撮影画角60度程度と広画角化を容
易にすると共に全変倍範囲にわたり良好なる光学性能を
得ている。又第4群を光軸上移動させてフォーカスを行
うリヤーフォーカス式を採用している。
【0026】同図に示す第4群の実線の曲線4aと点線
の曲線4bは各々無限遠物体と近距離物体にフォーカス
しているときの広角端から望遠端への変倍に伴う際の像
面変動を補正する為の移動軌跡を示している。尚、第1
群と第5群は変倍及びフォーカスの際固定である。
【0027】本実施例においては、第4群を移動させて
変倍を行うと共に第4群を移動させてフォーカスを行う
ようにしている。
【0028】特に同図の曲線4a,4bに示すように広
角端から望遠端への変倍に際して物体側へ凸状の軌跡を
有するように移動させている。これにより第3群と第4
群との空間の有効利用を図り、レンズ全長の短縮化を効
果的に達成している。
【0029】又変倍の際に第3群も第4群と同様に物体
側に凸状の軌跡を有するように移動させて、第2群と第
3群との空間の有効利用を図っている。
【0030】本実施例において、例えば望遠端において
無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は、
同図の直線4cに示すように第4群を前方へ繰り返すこ
とにより行っている。
【0031】このように本実施例では第4群を用いてフ
ォーカスを行うことにより、第1群を移動させてフォー
カスを行う、所謂前玉フォーカス方式に比べて広角側で
至近物体撮影時における画面周辺での光束の確保を容易
にして前玉レンズ群(第1群)の有効径の縮小化を図っ
ている。
【0032】そして開口絞りSPを第3群中又は第2群
と第3群の間に配置し、変倍の際、前述の如く第3群と
一体的に移動させることにより、変倍に伴う収差変動を
少なくし、開口絞りより前方のレンズ群の間隔を短くす
ることにより第1群(前玉レンズ群)のレンズ有効径の
縮小化を容易に達成している。
【0033】本発明に係るズームタイプにおいて、例え
ば絞りが第3群と第4群との間にあると入射瞳が第1群
から深い所(奥まった位置)となる為、第1群への軸外
光束の入射高は広角端寄りの中間ズーム位置で最も高く
なる。
【0034】そこで本発明では絞りを第3群中又は第3
群の物体側に配置させて広角端から望遠端への変倍に伴
い第3群と一体的に物体側に凸状の軌跡を有するように
移動させて、入射瞳が第1群から近い位置になるように
して入射高の最も高いズーム位置が広角端近傍となるよ
うに設定して、これにより第1群の有効径を効率的に小
さくしている。
【0035】尚、本発明においては絞りと第3群は物体
側に凸状の軌跡で略完全往復させて、前玉径の小型化及
び広画角化を容易に達成している。
【0036】そして、本発明において更にレンズ系全体
の小型化を図りつつ、画面全体にわたり高い光学性能を
確保するに前述の条件式(1)を満足させている。
【0037】
【0038】条件式(1)はレンズ系全体の大型化を防
止しつつ、広角端から望遠端に至る全変倍範囲及び物体
距離全般にわたり、良好なる光学性能を有し、かつバッ
クフォーカスの長い簡易な構成のリヤーフォーカス式の
ズームレンズを得るためのものである。
【0039】即ち、条件式(1)は第3群と第4群の焦
点距離に関し、絞り以降のコンパクト化を達成しつつ、
バックフォーカスを充分長くして良好な光学性能を維持
するためのものである。条件式(1)の下限値を越えて
第3群の焦点距離が短くなると変倍に伴う、あるいはフ
ォーカシング時の球面収差の変動の補正が困難となる。
また充分なバックフォーカスの確保が困難となったり、
第4群の移動量が大きくなりズーミング時やフォーカシ
ングによる収差の変動が大きくなるといった問題点も生
じてくる。
【0040】本発明において、更にレンズ全長の短縮を
図りつつ、良好な光学性能を達成する為には、以下の条
件のうち少なくとも1つを満足することが望ましい。 (1−1)広角端における全系の焦点距離をFwとした
とき −0.8<Fw/F2<−0.4 ‥‥‥(2) 0.1<F4/F5< 1.2 ‥‥‥(3) なる条件を満足することである。
【0041】条件式(2)は広角端における全系の焦点
距離と第2群の焦点距離の比に関するものである。条件
式(2)の上限値を越えて第2群の焦点距離が短くなる
とペッツバール和がアンダー方向に大きくなり像面の倒
れ等の収差補正が困難になる。逆に下限値を越えて第2
群の焦点距離が長くなると変倍に伴う第2群の移動量が
増え、前玉径が大きくなりすぎるという問題点が生じて
くる。
【0042】条件式(3)は第4群と第5群の焦点距離
の比に関するものであり、絞り以降のコンパクト化を達
成しつつ、バックフォーカスを充分長くして良好な光学
性能を維持するためのものである。条件式(3)の下限
値を越えて第5群の焦点距離が長くなり、第4群の焦点
距離が短くなると充分なバックフォーカスを確保しつつ
球面収差等を良好に補正することが困難になる。逆に上
限値を越えて第4群の焦点距離が長くなるとズーミング
及びフォーカシングのときの第4群の移動量が大きくな
りズーミング時やフォーカシングによる収差の変動が大
きくなるといった問題点も生じてくる。
【0043】(1−2)第3群より射出する軸上光束の
射出光を略アフォーカルもしくは弱発散光にすることが
良い。
【0044】これによればズーミング時又はフォーカシ
ング時の収差変動を極力抑えつつ、バックフォーカスや
射出瞳を効果的に長くすることができる。
【0045】(1−3)効果的に前玉径を小型化するに
は第1群を物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニ
スカス状の負の第11レンズ、空気間隔を空けて物体側
に凸面を向けた正の第12レンズ、更に物体側に凸面を
向けた正の第13レンズで構成され、前記第11レンズ
と第12レンズで構成される空気レンズは負の屈折力を
有することが好ましい。
【0046】(1−4)全系を小型化にするときは、以
下の条件を満たすのが好ましい。
【0047】 3.5<Bfw/Fw<6.0 ‥‥‥(4) ここでBfwは広角端での物体距離無限遠時のバックフ
ォーカス(ガラスブロック、フィルター等実施例中の
“G”を除く)である。
【0048】この(4)式は全系を効果的に小型化する
のに必要な式であり、下限値を越えるとフィルター等の
ブロックを入れるのが無理になるばかりでなく、射出瞳
が短めとなり、例えば本発明をビデオカメラ等に適用し
たときは撮像素子への結像がテレセントリック系からズ
レてくる。又上限値を越えると大型化してくる。
【0049】(1−5)前玉径を小型にするには以下の
式を満たすのが好ましい。
【0050】 6.0<F1/Fw<15.0 ‥‥‥(5) この式は、第2群に対する物点、即ち倍率に関わる式で
ある。全系を小さく設定するには、第2群がズーミング
に際して等倍を挟んでいるのが好ましい。等倍を挟むと
第4群のズーミングの軌跡は略往復になり、最も効果的
なスペース効率で高変倍が可能となる。
【0051】具体的にはこの(5)式の上限を越えると
第2群に対する物点が遠くなり、第2群の結像倍率が低
くなり、効果的な小型化が難しくなる。
【0052】更に第1群と第2群の間隔が大きくなり、
小型化の達成が難しくなる。又下限値を越えると、第2
群の倍率が大きくなり、高倍化の達成が難しくなってく
る。
【0053】(1−6)非球面を有するレンズを使用す
ることにより更に性能を向上させることやFナンバーF
noを明るくすることやレンズ枚数の削減が可能にな
る。
【0054】特に第4群に非球面を有するレンズを用い
ることによりレンズ枚数の削減を達成することが可能に
なり、同時に非球面により球面収差等を効果的に達成す
ることが可能になる。
【0055】更に第5群に非球面を有するレンズを用い
ることにより、コマ収差等を効果的に補正することが可
能になる。
【0056】(1−7)第2群は物体側より順に物体側
に凸面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、両レ
ンズ面が凹面の負の第22レンズそして正の第23レン
ズを有していることが変倍に伴う収差変動を少なくする
のに好ましい。
【0057】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0058】数値実施例において最終の3つのレンズ面
はフェースプレートやフィルター等のガラスブロックで
ある。又前述の各条件式と数値実施例における諸数値と
の関係を《表−1》に示す。非球面形状は光軸方向にX
軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、R
を近軸曲率半径、K,A,B,C,D,Eを各々非球面
係数としたとき、
【0059】
【数1】 なる式で表している。又「D−0x」の表示は「10−
x」を意味している。
【0060】〈数値実施例1〉 F= 1 〜10.0 Fno=1:1.65 2ω= 60.0°〜 6.6° R 1= 16.764 D 1= 0.365 N 1=1.80518 ν 1= 25.4 R 2= 6.729 D 2= 1.500 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3=-27.650 D 3= 0.038 R 4= 6.196 D 4= 0.730 N 3=1.71300 ν 3= 53.8 R 5= 18.529 D 5= 可変 R 6= 8.884 D 6= 0.173 N 4=1.88300 ν 4= 40.8 R 7= 1.979 D 7= 0.923 R 8= -2.438 D 8= 0.173 N 5=1.69680 ν 5= 55.5 R 9= 2.653 D 9= 0.576 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R10=-22.105 D10= 可変 R11=100.867 D11= 0.134 N 7=1.60311 ν 7= 60.7 R12= 2.619 D12= 0.769 R13=(絞り) D13= 0.288 R14= 5.736 D14= 0.769 N 8=1.60342 ν 8= 38.0 R15= -7.212 D15= 可変 R16= 14.834 D16= 0.653 N 9=1.51633 ν 9= 64.2 R17= -7.247 D17= 0.028 R18= 8.312 D18= 0.173 N10=1.80518 ν10= 25.4 R19= 3.021 D19= 1.153 N11=1.48749 ν11= 70.2 R20= -6.831 D20= 可変 R21= 4.127 D21= 0.500 N12=1.48749 ν12= 70.2 R22= 8.802 D22= 0.769 R23= ∞ D23= 0.480 N13=1.51633 ν13= 64.2 R24= ∞ D24= 3.846 N14=1.60342 ν14= 38.0 R25= ∞
【0061】
【表1】 〈数値実施例2〉 F= 1 〜8 Fno=1:1.65 2ω= 58.1°〜 7.9° R 1= 12.184 D 1= 0.296 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 5.537 D 2= 1.277 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3= -19.188 D 3= 0.037 R 4= 4.609 D 4= 0.629 N 3=1.69680 ν 3= 55.5 R 5= 12.642 D 5= 可変 R 6= 13.075 D 6= 0.166 N 4=1.88300 ν 4= 40.8 R 7= 1.692 D 7= 0.720 R 8= -2.032 D 8= 0.166 N 5=1.69680 ν 5= 55.5 R 9= 2.173 D 9= 0.444 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R10= -15.701 D10= 可変 R11= -274.990 D11= 0.129 N 7=1.60311 ν 7= 60.7 R12= 2.469 D12= 0.740 R13= (絞り) D13= 0.277 R14= 5.816 D14= 0.648 N 8=1.60342 ν 8= 38.0 R15= -6.169 D15= 可変 R16= 12.953 D16= 0.629 N 9=1.51633 ν 9= 64.2 R17= -6.978 D17= 0.027 R18= 5.893 D18= 0.166 N10=1.84666 ν10= 23.8 R19= 2.746 D19= 1.111 N11=1.48749 ν11= 70.2 R20= -7.051 D20= 可変 R21= 3.844 D21= 0.407 N12=1.48749 ν12= 70.2 R22= 6.512 D22= 0.740 R23= ∞ D23= 0.493 N13=1.51633 ν13= 64.2 R24= ∞ D24= 3.703 N14=1.60342 ν14= 38.0 R25= ∞
【0062】
【表2】 〈数値実施例3〉 F= 1 〜8 Fno=1:1.65 2ω= 58.1°〜 7.9° R 1= 10.019 D 1= 0.277 N 1=1.80518 ν 1= 25.4 R 2= 4.876 D 2= 1.259 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3=-39.080 D 3= 0.037 R 4= 4.790 D 4= 0.703 N 3=1.69680 ν 3= 55.5 R 5= 15.516 D 5= 可変 R 6= 12.553 D 6= 0.166 N 4=1.88300 ν 4= 40.8 R 7= 1.538 D 7= 0.635 R 8= -2.510 D 8= 0.129 N 5=1.69680 ν 5= 55.5 R 9= 2.733 D 9= 0.185 R10= 3.114 D10= 0.370 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R11=-25.032 D11= 可変 R12= 43.470 D12= 0.129 N 7=1.60311 ν 7= 60.7 R13= 2.717 D13= 0.740 R14=(絞り) D14= 0.277 R15= 5.891 D15= 0.648 N 8=1.60342 ν 8= 38.0 R16= -5.939 D16= 可変 R17= 10.288 D17= 0.629 N 9=1.51633 ν 9= 64.2 R18= -6.932 D18= 0.027 R19= 7.417 D19= 0.166 N10=1.80518 ν10= 25.4 R20= 2.617 D20= 1.111 N11=1.48749 ν11= 70.2 R21= -6.833 D21= 可変 R22= 3.163 D22= 0.370 N12=1.58313 ν12= 59.4 R23= 4.993 D23= 0.740 R24= ∞ D24= 0.463 N13=1.51633 ν13= 64.2 R25= ∞ D25= 3.703 N14=1.60342 ν14= 38.0 R26= ∞
【0063】
【表3】 〈数値実施例4〉 F= 1 〜12.65 Fno=1:1.7〜2.4 2ω= 64.0°〜 5.7° R 1= 21.532 D 1= 0.312 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 8.061 D 2= 0.091 R 3= 9.418 D 3= 0.916 N 2=1.69680 ν 2= 55.5 R 4=-49.597 D 4= 0.041 R 5= 6.245 D 5= 0.645 N 3=1.69680 ν 3= 55.5 R 6= 31.447 D 6= 可変 R 7= 9.270 D 7= 0.166 N 4=1.88300 ν 4= 40.8 R 8= 1.615 D 8= 0.713 R 9= -2.851 D 9= 0.145 N 5=1.69680 ν 5= 55.5 R10= 4.253 D10= 0.208 R11= 4.042 D11= 0.416 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R12=-15.249 D12= 可変 R13=(絞り) D13= 0.937 R14= 5.515 D14= 1.000 N 7=1.60342 ν 7= 38.0 R15= -5.139 D15= 0.187 N 8=1.88300 ν 8= 40.8 R16=-70.309 D16= 可変 R17= 14.435 D17= 0.479 N 9=1.51633 ν 9= 64.2 R18= -6.403 D18= 0.031 R19= 6.120 D19= 0.187 N10=1.80518 ν10= 25.4 R20= 2.617 D20= 0.937 N11=1.48749 ν11= 70.2 R21= -6.615 D21= 可変 R22= 3.194 D22= 0.416 N12=1.48749 ν12= 70.2 R23= 4.564 D23= 0.833 R24= ∞ D24= 0.520 N13=1.51633 ν13= 64.2 R25= ∞ D25= 3.125 N14=1.60342 ν14= 38.0 R26= ∞
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を設
定することによりレンズ系全体の小型化を図りつつ広角
端の撮影画角が60度程度と広画角で、かつ高変倍比
で、しかも広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわた
り、又無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般に
わたり、良好なる光学性能を有したバックフォーカスの
長いリヤーフォーカス式のズームレンズ及びそれを用い
たカメラを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図3】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図5】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図6】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図7】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図8】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】 本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図10】 本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図11】 本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図12】 本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 L5 第5群 SP 絞り IP 像面 G ガラスブロック d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
    の屈折力の第2群、絞りを有する正の屈折力の第3群、
    正の屈折力の第4群そして正の屈折力の第5群の5つの
    レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍の際には、
    該第2群を像面側へ移動させると共に該絞りと該第3群
    を一体的に移動させ、かつ変倍に伴う像面変動を第4群
    を移動させて補正し、合焦の際には該第4群を移動させ
    るリヤーフォーカス式のズームレンズであって、第i群
    の焦点距離をFiとするとき、 2.5<F3/F4 なる条件を満足する ことを特徴とするリヤーフォーカス
    式のズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記絞りと第3群は広角端から望遠端へ
    の変倍の際に物体側に凸状の軌跡を有するように移動し
    ていることを特徴とする請求項1のリヤーフォーカス式
    のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 広角端における全系の焦点距離をFwと
    するとき、 −0.8<Fw/F2<−0.4 0.1<F4/F5< 1.2 なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2
    リヤーフォーカス式のズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第2群は物体側より順に物体側に凸
    面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、両レンズ
    面が凹面の負の第22レンズそして正の第23レンズを
    有していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1
    のリヤーフォーカス式のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第3群から射出する軸上光束が略ア
    フォーカル又は弱発散光となるように各要素を設定した
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項のリヤー
    フォーカス式のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 広角端での物体距離無限遠時のバックフ
    ォーカスをBfwとするとき、 3.5<Bfw/Fw<6.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項3乃至5い
    ずれか1項のリヤーフォーカス式のズームレンズ。
  7. 【請求項7】 6.0<F1/Fw<15.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項3乃至6い
    ずれか1項のリヤーフォーカス式のズームレンズ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7いずれか1項記載のリヤ
    ーフォーカス式のズームレンズを有することを特徴とす
    るカメラ。
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