JP3063263U - 情報提供サ―ビスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能の異なる端末機からの情報を一元的に管
理した情報とし、全ての端末機に同等に利用できるよう
にした情報提供サービスシステムを提供する。 【解決手段】 ユーザから各種端末機４ａ〜４ｆによっ
て提供される情報を記録し、一元管理するためのメイン
サーバ２と、ユーザに提供するための情報を記録した少
なくとも１以上のデータベース５，７，９，１０との間
にコンバータ３を介在せしめ、該コンバータ３によって
前記データベース５，７，９，１０の情報をユーザ端末
機４ａ〜４ｆ毎に最適な情報に変換し、変換された情報
を前記メインサーバ２を通してユーザに提供するよう構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、企業や地域のコンピュータを結んで情報交換を行う ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、このＬＡＮや商用のパソコ ン通信等のネットワークを互いに結んだインターネット、さらには、このＬＡＮ とインターネットを組み合わせて社内、社外等を意識することなく情報交換のた めのより強力なネットワークを構築するイントラネットなどのネットワークによ る通信システムに使用される情報提供サービスシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、前記のＬＡＮやインターネット、イントラネットなどのネットワークに よる多くの情報サービスが世界的規模において続々開発されつゝある。 これらネットワークで構築された情報提供サービスシステムに使用される端末 機には、携帯型と据置型（非携帯）とに大別される。 携帯型のものとしては、各種の携帯電話、個人のための情報機器としての ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、ノート パソコンなどがある。 一方、据置型の機器には情報を家庭用のテレビで表示させる ＳＴＢ（Ｓｅｔ Ｔｏｐ Ｂｏｘ）、通常のパソコン（ＰＣ）などが知られてお り、これら端末機を効率的に動かすために各種のサーバが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、現在は各端末機による情報交換の機能は個々まちまちであり、 必ずしも端末機の相互が的確に連繋して整合された状態でネットワークを形成し ているとはいえない。 たとえば、住所録、カレンダー、スケジュールなどの個人情報の管理のための 機器や携帯電話等の機器類は、情報を固有の情報としてそれぞれの機器に組み入 れている。 そのため、データの蓄積能力が該当する端末機に依存し、複数の機器間のデー タの同期をとることができず、複数のユーザの間で同じ意味を持つべき（例えば 連絡先など）データの同期をとることができないという不便さがあった。 さらに、かゝる複数の端末機に提供される情報がユーザの趣向にマッチした情 報を提供しているとはいえず、情報サービスの提供として必ずしも充分なものと はいえなかった。

【０００４】 この考案はかゝる現状に鑑み、各自の持つ端末機の情報をサーバにより一元的 に管理した情報とし、すべての端末機に同等に利用できるようにした情報提供サ ービスシステムを提供せんとするものである。

【０００５】 この考案の他の目的は、サーバを通じてユーザが入力したデータ以外のユーザ の趣味嗜好に対応した個人の興味を引く情報を、容易に得ることができる情報提 供サービスシステムを提供せんとするものである。

【０００６】 この考案のさらに他の目的は、クライアント（たとえば広告主）と利用者（た とえばエンドユーザー）との間のビジネスとしての各種のサービスを情報として 提供し、その有効性を高めるための情報提供サービスシステムを提供せんとする ものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

これらの目的を達成するため、この考案の情報提供サービスシステムは、ユー ザから各種端末によって提供される情報を記録し、一元管理するためのメインサ ーバと、ユーザに提供するための情報を記録した少なくとも１以上のデータベー スとの間にコンバータを介在せしめ、該コンバータによって前記データベースの 情報をユーザ端末毎に最適な情報に変換し、変換された情報を前記メインサーバ を通してユーザに提供するよう構成したことを特徴とするものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】 この考案の情報提供サービスシステムは、基本的には、データベースに蓄積さ れた少なくとも１以上のデータベースと、ネットワークを構成している複数の端 末の情報との間に、データベースを所定の最適情報に変換するコンバータと、端 末の情報を統括管理するメインサーバとを介在させ、各端末の情報をメインサー バで一元管理すると共に、前記コンバータによってデータベースの情報を各端末 毎に最適な情報に変換し、この変換した情報をメインサーバを通して各端末に提 供することにより、端末機相互の情報交換を可能ならしめると共に、データベー スの情報を適宜に取捨選択してユーザに対して最適の情報を提供することができ るものである。

【０００９】 この考案において、情報提供サービスシステムに使用される端末機しては、具 体的には、携帯電話、ＰＤＡ、ノートパソコン、ＳＴＢ、ＰＣなどである。

【００１０】 前記のコンバータは、情報を各端末機に適応した言語、具体的には、マークア ップ言語（Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）やレイアウトに変換することがで きるＭＬＣ（Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ Ｃｏｎｖｅｒｔｅｒ）で、この ＭＬＣに適用するためのメタ言語としてＸＭＬを採用することが好ましい。

【００１１】 この考案の情報提供サービスシステムにおいて、データベースとしては、好ま しくは、 （１）インフォーメーションプロバイダーがユーザに提供するインフォーメーシ ョンデータベース（以下、ＩＤＢデータという。） （２）ユーザ個人の属性や趣味嗜好などを蓄積したパーソナルプロファイルデー タベース（以下、ＰＤＢデータという。） （３）ユーザ個人のアドレス帳、スケジュール帳などのデータを蓄積したユーザ データベース（以下、ＵＤＢデータという。） 及び （４）ユーザに対して広告情報を提供するアドデータベース（以下、ＡＤデータ という。） などである。

【００１２】 このうち、前記のＩＤＢデータの情報は、これをリコメンデーションサーバに よって推奨されるべき所要のデータとして選択し、前記ＭＬＣを介してユーザに 提供する。

【００１３】 前記のＰＤＢデータの情報は、これをカテゴリフィルタリングサーバで利用す るために、ユーザの属性や趣味嗜好などを記録して適宜にフィルタリングし、前 記リコメンデーションサーバによって前記ＩＤＢデータの情報と共に、選択した 所要の情報として前記前記ＭＬＣを介してユーザに提供する。

【００１４】 前記のＡＤデータの情報のうちの選択した一部もしくは全部の情報を、前記リ コメンデーションサーバによって選択した情報とし、前記ＭＬＣを介してユーザ に提供する。

【００１５】 なお、前記のＵＤＢデータ中のユーザ個人のアドレス帳、スケジュール帳など のデータを蓄積した情報は、そのまゝ前記ＭＬＣを介してユーザに提供するもの である。

【００１６】

【作用】

この考案の情報提供サービスシステムは、ユーザに提供するための情報を記録 した少なくとも１以上のデータベースと、各種端末によってユーザが提供した記 録を保管・管理するメインサーバとの間にコンバータを介在させ、各端末の情報 をメインサーバで一元管理すると共に、データベースの情報を前記コンバータに よって各端末毎に最適な情報に変換し、この変換した情報をメインサーバを通し て各端末に提供することによって、機能の異なる端末機相互の情報交換を可能な らしめると共に、データベースの情報を適宜に取捨選択してユーザに対して最適 の情報を提供することができるものである。

【００１７】

【実施例】

以下、この考案の情報提供サービスシステムの実施例について、添付の図面を 引用して説明する。 図１はこの考案の情報提供サービスシステムの一例を示すブロック図で、情報 提供サービスシステム１は、たとえば、ｗｅｂサーバのごときメインサーバ２を システムの中心とし、このメインサーバ２と機能の異なった端末機４ａ〜４ｆで 構成された複数の端末機４とでネットワークを構築すると共に、このメインサー バ２の一方側にコンバータとしてＭＬＣ３を接続し、このＭＬＣ３に種類の異な る情報をそれぞれ記録・保管している複数のデータベース（以下、ＤＢという。 ）を接続して構成している。

【００１８】 前記ＤＢとしては、ＩＰ（インフォメーション・プロバイダー）がユーザに向 けて提供するＩＤＢを格納したＤＢ５がある。 このＤＢ５は情報を管理するインフォーメーションサーバ６を有し、このイン フォーメーションサーバ６で管理されたＤＢ５は、リコメンデーションサーバ１ ２を通じて推奨するデータを前記ＭＬＣ３に送信される。

【００１９】 他のＤＢとしては、ユーザ個人の属性や趣味嗜好からなるＰＤＢデータを格納 したＤＢ７があり、このＤＢ７に接続されてデータの提供の際にその属性や趣味 嗜好を適宜にフィルタリングして要求されるデータのみを提供するためのカテゴ リフィルタリングサーバ８を有する。 このカテゴリフィルタリングサーバ８で属性等のカテゴリをフィルタリングさ れたＰＤＢデータは、前記リコメンデーションサーバ１２を通じて推奨するデー タとして前記ＭＬＣ３に送信される。

【００２０】 さらに他のＤＢとしては、ユーザが自己のアドレスやスケジュールなどの、い わゆる電子システム手帳を内容とする各種のＵＤＢデータを格納したＤＢ９が存 在し、そのＤＢ９はＭＬＣ３と直接的に接続されている。

【００２１】 また、さらに他のＤＢとしては、広告（バナー広告）などのＡＤデータを管理 するためのＤＢ１０があり、このＤＢ１０はアドサーバ１１と連動し、ＡＤデー タは、その広告の種類によって直接ＭＬＣ３に入力されるか、前記リコメンデー ションサーバ１２を通じてＭＬＣ３に入力される。

【００２２】 前記ネットワークを構築する複数の端末機４のうち、端末機４ａは携帯電話、 端末機４ｂはＰＤＡ、端末機４ｃはノートＰＣ、端末機４ｄはＳＴＢ、端末機４ ｅはＰＣ、端末機４ｆは、たとえば、時計型のパソコンなどウェラブルなその他 の端末機を包含しているものである。

【００２３】 前記メインサーバ２は、端末機４における各端末機４ａ〜４ｆの情報と、各Ｄ Ｂ、すなわち、ＩＤＢデータを保管・管理するＤＢ５、ＰＤＢデータを保管・管 理するＤＢ７、ＵＤＢデータを保管・管理するＤＢ９およびＡＤデータを保管・ 管理するＤＢ１０の各情報をそれぞれのサーバによって処理された情報としてＭ ＬＣ３において共通の言語、具体的にはマークアップ言語に変換し、これを一元 化したマークアップ言語の情報としてメインサーバ２で管理し、各端末機４上の アプリケーションを情報としてアクセスできるよう構築されている。

【００２４】 この実施例では、情報に使用されるマークアップ言語として前記ＸＭＬを採用 し、前記ＭＬＣ３により各ブラウザに送られる異なったマークアップ言語をこの ＭＬＣ３で汎用性のあるものとしている。 したがって、前記した各種の端末機への異なったマークアップ言語の情報は、 前記ＭＬＣ３で変換されてメインサーバ２によってどの端末機を利用しても最適 な情報として受け取ることができる。

【００２５】 その具体例として、たとえば、スケジュール情報として個人の住所がユーザ相 互のグループの端末機に登録されている。 その個人が引っ越により登録した住所を変更するような場合、従来ならば、こ の引っ越しの情報を受けたグループの他の各個人は、異なった種類の自己の端末 機に登録してある引っ越し前の住所を抹消するか、あるいはこの住所を履歴とし て残したまゝで、引っ越し後の住所を新たに入力せねばならないという煩瑣な操 作を余儀なくされている。

【００２６】 この情報提供サービスシステムによれば、引っ越しの当人の端末機から前記引 っ越しの情報をメインサーバ２に伝達することによって、変更のアドレスその他 の引っ越しデータがメインサーバ２に整合した状態で蓄積されているので、前記 した特段の煩瑣な手数を要することなくグループ関係者の端末機に自動的に書き 換え、あるいは追加などの通知を行うことができ、端末機相互が異なったマーク アップ言語のものであってもなんらの支障もなく情報の交換を行うことができる ものである。

【００２７】 かゝる引っ越し場合にかかわらず、各端末機４ａ〜４ｆの相互の情報をメイン サーバ２で同期的に管理することによって、情報の蓄積能力を各端末機に依存さ せることなく、複数の端末機間のデータのやり取りを同期させることができるも のである。

【００２８】 前記メインサーバ２は、サーバ接続の際に自己の入力したデータ以外の、たと えば、ユーザグループ内の情報や、ＩＰから取得することができる情報などの各 種の情報を取得し、これらの情報を加味したユーザの必要情報を前記の各端末に 提供することができる。

【００２９】 すなわち、ＤＢ５に格納されているＩＰから提供されたデータはインフォーメ ーションサーバ６およびリコメンデーションサーバ１２を通じて推奨するデータ のみを前記ＭＬＣ３を介してユーザ端末に提供することができる。

【００３０】 また、サインアップの際にユーザ個人の属性や趣味嗜好をＤＢ７に蓄積し、こ の蓄積したユーザのプロファイル情報を、カテゴリフィルタリング８でフィルタ リングし、リコメンデーションサーバ１２を通じて推奨するデータのみを前記Ｍ ＬＣ３を介してユーザ端末に提供することができる。

【００３１】 かゝるユーザ個人の属性や趣味嗜好を選択提供する情報サービス手段は、たと えば、ユーザ個人が端末機を通して特定のイベント情報の要求をしてきた場合、 このイベントの内容を当人に的確に通知することは勿論、このユーザの趣味嗜好 に照らしてこのイベントに関連した領域内の推奨すべき他のイベント情報を取捨 選択して通知することができ、さらにはこの領域の周辺のイベント情報なども必 要に応じて提供することができるものである。

【００３２】 また、ユーザが自己のアドレス帳やスケジュール帳、ＴｏＤｏリスト、メール などのデータをＤＢ９に格納し、これをメインサーバ２、ＭＬＣ３を介して電子 システム手帳として有効に利用することも可能である。

【００３３】 さらに、アドサーバ１０により、メーカー、小売業、出版社、金融業、イベン ト、チケットの販売、その他を広告主としてエンドユーザに向けて広告してビジ ネスとしての各種のサービス情報を提供することができる。

【００３４】 具体的には、ユーザが２０代前半の大学生で女性という設定の場合に、このユ ーザの持つ趣向を分析し、美容関連の情報や服飾関連の情報などを提供してビジ ネスとしてのサービス提供に役立たせることができ、この情報の提供による反応 結果をマーケティング情報として取得することができる。

【００３５】

【考案の効果】

この考案の情報提供サービスシステムは、ユーザに提供するための情報を記録 した少なくとも１以上のデータベースと、各種端末によってユーザが提供した記 録を保管し統括管理するためのメインサーバとの間にコンバータを介在させ、各 端末の情報をメインサーバで一元管理すると共に、データベースの情報を前記コ ンバータによって各端末毎に最適な情報に変換し、この変換した情報をメインサ ーバを通して各端末に提供することにより、端末機相互の情報交換を可能ならし め、データベースの情報を適宜に取捨選択してユーザに対して最適の情報を提供 することができるものである。

【００３６】 この考案の情報提供サービスシステムは、ネットワークを構築しているインフ ォメーションプロバイダー（ＩＰ）の情報や個人に対する必要情報など各種の情 報提供機能を、前記システムの中に組み入れて幅広い情報提供を可能とし、これ によって個人間の情報交換やビジネスとしての情報の提供に大きく貢献すること ができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の情報提供サービスシステムの一例を
示すブロックである。

【符号の説明】

１ 情報提供サービスシステム ２ メインサーバ ３ ＭＬＣ ４ 端末機 ５，７，９，１０ ＤＢ ６ インフォーメーションサーバ ８ カテゴリフィルタリングサーバ １１ アドサーバ １２ リコメンデーションサーバ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザから各種端末によって提供される
   情報を記録し、一元管理するためのメインサーバと、ユ
   ーザに提供するための情報を記録した少なくとも１以上
   のデータベースとの間にコンバータを介在せしめ、該コ
   ンバータによって前記データベースの情報をユーザ端末
   毎に最適な情報に変換し、変換された情報を前記メイン
   サーバを通してユーザに提供するよう構成したことを特
   徴とする情報提供サービスシステム。
2. 【請求項２】 前記データーベースが、インフォーメー
   ションプロバイダーがユーザに提供するインフォーメー
   ションデータベース、ユーザ個人の属性や趣味嗜好など
   を蓄積したパーソナルプロファイルデータベース、ユー
   ザ個人のアドレス帳、スケジュール帳などのデータを蓄
   積したユーザデータベース及びユーザに対して広告情報
   を提供するアドデータベースから選ばれた１以上のデー
   タベースであることを特徴とする請求項１に記載の情報
   提供サービスシステム。
3. 【請求項３】 前記インフォーメーションデータベース
   の情報を、リコメンデーションサーバによって推奨され
   るべき所要のデータとして選択し、前記コンバータで変
   換された最適な情報をユーザに提供するよう構成したこ
   とを特徴とする請求項１又は２に記載の情報提供サービ
   スシステム。
4. 【請求項４】 前記パーソナルプロファイルデータベー
   スの情報を、カテゴリフィルタリングサーバによってユ
   ーザの属性や趣味嗜好などをフィルタリングし、前記リ
   コメンデーションサーバによって前記インフォーメーシ
   ョンデータベースの情報と共に、選択した所要の情報と
   して前記コンバータで変換された最適な情報をユーザに
   提供するよう構成したこと特徴とする請求項１〜３のい
   ずれかに記載の情報提供サービスシステム。
5. 【請求項５】 アドデータベースの情報のうちの選択し
   た一部もしくは全部の情報を、前記リコメンデーション
   サーバによって選択した情報として前記コンバータで変
   換された最適な情報をユーザに提供するよう構成したこ
   とを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の情報提
   供サービスシステム。