JP3062795B2 - 同軸正逆転作業機 - Google Patents

同軸正逆転作業機

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JP3062795B2
JP3062795B2 JP7050158A JP5015895A JP3062795B2 JP 3062795 B2 JP3062795 B2 JP 3062795B2 JP 7050158 A JP7050158 A JP 7050158A JP 5015895 A JP5015895 A JP 5015895A JP 3062795 B2 JP3062795 B2 JP 3062795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正転作業部材を有して
正転駆動される正転作業軸と、逆転作業部材を有して逆
転駆動される逆転作業軸とを、これら作業軸を駆動する
ための駆動装置を内蔵したケーシングに同軸に支持して
なる同軸正逆転作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に逆転爪は土を前方に押し出す傾向
があるため、前方に押し出された土が再び同じ逆転爪に
接触して細かく砕かれるのに対し、正転爪は土を後方に
押し出す傾向があり、一度後方に押し出された土は再び
同じ正転爪に接触することはない。その結果、逆転爪に
より耕耘された土が比較的に細かくなるのに対し、正転
爪により耕耘された土は比較的に粗くなり、その差によ
って耕耘の仕上がり状態が不均一になる問題がある。
【0003】そこで、実開平5−76203号公報に記
載された同軸正逆転耕耘機は、中央伝動ケースから離れ
て位置する正転爪の回転数よりも、中央伝動ケースに隣
接して位置する逆転爪の回転数を小さく設定することに
より、両作業爪により耕耘された土塊の大きさの均一化
を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同軸正逆転耕耘機は、ケーシングの左右両側に隣接
して左右の逆転爪を配置し、それら左右の逆転爪の外側
に左右の正転爪を配置しているので、逆転爪が前方に押
し出した土がケーシングの下面に堆積して機体がスタッ
クし易くなる問題がある。しかも、地表面に近い土中に
存在する石等の固い異物を耕耘爪が直撃した場合に正転
爪の反力は逆転爪の反力よりも大きくなるため、正転爪
を支持する耕耘軸の曲げモーメントが大きくなって強度
・剛性上不利になるばかりか、耕耘機に与えるローリン
グモーメントやヨーイングモーメントも大きくなって機
体振動が増加し、更に耕耘土壌表面の中央部に溝ができ
て仕上がり性が悪くなる等の問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、土塊の大きさが揃った均一な耕耘を可能にしながら
機体のスタックを確実に防止するとともに、作業軸の強
度・剛性を向上させて機体の振動を低減し、且つ土壌の
仕上がり性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、正転作業部材を有し
て正転駆動される正転作業軸と、逆転作業部材を有して
逆転駆動される逆転作業軸とを、これら作業軸を駆動す
るための駆動装置を内蔵したケーシングに同軸に支持し
てなる正逆転作業機において、前記ケーシングの左右両
側に左右の正転作業部材を隣接して配設するとともに、
それら左右の正転作業部材の左右両側に左右の逆転作業
部材を隣接して配設し、更に逆転作業部材の回転数を正
転作業部材の回転数よりも小さく設定したことを特徴と
する。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、逆転作業軸は正転作業軸の内部を貫
通して該正転作業軸の左右方向外端よりも更に外側に延
出していることを特徴とする。
【0008】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、正転作業部材の耕幅を逆転作業部材
の耕幅よりも大きく設定したことを特徴とする。載の正
逆転作業機。
【0009】また請求項4に記載された発明は、請求項
1〜3の何れかの構成に加えて、正転作業部材及び逆転
作業部材が耕耘爪であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、土を前方に押し出す
逆転作業部材がケーシングから離れて配置されるので、
逆転作業部材が前方に押し出した土がケーシングの下面
に堆積して機体がスタックすることがない。また土塊が
小さくなり易い逆転作業部材の回転数が、土塊が大きく
なり易い正転作業部材の回転数よりも小さいので、両作
業部材による土塊の大きさが均一化される。更に、作業
軸の強度・剛性が向上して機体振動を低減するととも
に、耕耘土壌表面中央の溝がなくなって仕上がり性が向
上する。
【0011】請求項2の構成によれば、耕耘負荷が大き
い正転作業部材を支持する正転作業軸は、耕耘負荷が小
さい逆転作業部材を支持する逆転作業軸よりも直径が大
きく且つ長さが短いため、両作業軸の支持部に作用する
応力が均一化される。
【0012】請求項3の構成によれば、正転作業部材の
推進力と逆転作業部材の制動力とが相殺した後に正転作
業部材の推進力が残るため、機体のダッシングを防止し
ながら機体に適度の推進力が与えられる。
【0013】請求項4の構成によれば、正転作業部材及
び逆転作業部材が耕耘爪であるので、上記効果が一層発
揮される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は歩行型耕耘作業機の全体側面図、図2は図1
の要部拡大図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4
は図2の4方向拡大矢視図である。
【0016】図1に示すように、歩行型耕耘作業機T
は、左右一対の車輪W,Wを支持する走行用ミッション
ケース1から前方に延びるエンジンベッド2を備えてお
り、このエンジンベッド2の上部にクランクシャフトを
機体左右方向に配設したエンジンEが搭載される。エン
ジンEの上部には燃料タンク3及びマフラ4が支持され
るとともに、エンジンEの左側面は内部にベルトテンシ
ョンクラッチを収納するクラッチカバー5によって覆わ
れる。エンジンベッド2の前端には、エンジンEの前方
に突出するようにフロントウエイト6が装着される。
【0017】走行用ミッションケース1の後部にはシフ
トレバーガイドプレート7が設けられており、このシフ
トレバーガイドプレート7を貫通してシフトレバー8が
機体後方に向けて延出する。また走行用ミッションケー
ス1の後部には、ハンドル9と一体のハンドルコラム1
0が角度調節可能に支持される。ハンドル9には、クラ
ッチレバー11、スロットルレバー12及びデフロック
レバー13が設けられる。
【0018】図2を併せて参照すると明らかなように、
走行用ミッションケース1の後部に連設された耕耘作業
用ミッションケース14の後端にロータリ作業機15が
設けられる。ロータリ作業機15の上面はロータリカバ
ー16によって覆われており、そのロータリカバー16
の後部に上下位置調節自在な抵抗棒17と上下揺動自在
な均平板18とが設けられる。尚、抵抗棒17の代わり
に尾輪(不図示)を装着して耕耘作業を行う場合もあ
る。
【0019】図2及び図3に示すように、耕耘作業用ト
ランスミッションMを収納する耕耘作業用ミッションケ
ース14は、左ケース半体21及び右ケース半体22を
複数のボルト23…で結合してなり、その後部は保護用
のパンツ24,25によって覆われる。耕耘作業用ミッ
ションケース14の後部には、一対のボールベアリング
26,26で同軸に支持された筒状部材よりなる左右の
正転耕耘作業軸27L,27Rと、左右の正転耕耘作業
軸27L,27Rの内周に4個のニードルベアリング2
8…で相対回転自在に支持されて左右に延出する1本の
逆転耕耘作業軸29とが配置される。
【0020】正転耕耘作業軸27L,27R及び逆転耕
耘作業軸29の前方には、中間軸30が一対のボールベ
アリング31,,31を介して支持される。中間軸30
に固着した耕耘作業用ドリブンスプロケット32に、無
端チェーン33を介してエンジンEの駆動力が伝達され
る。中間軸30に固着した第1スプロケット34と逆転
耕耘作業軸29に固着した第2スプロケ35とが無端チ
ェーン36で接続されており、これにより逆転耕耘作業
軸29は中間軸30と同方向に逆転(機体の走行方向と
逆方向)駆動される。
【0021】一方、中間軸30の両端に固着した一対の
第1ギヤ37L,37Rは、左右の正転耕耘作業軸27
L,27Rに設けた一対の第2ギヤ38L,38Rにそ
れぞれ噛合する。従って、両正転耕耘作業軸27L,2
7Rは中間軸30及び逆転耕耘作業軸29と逆方向に正
転(機体の走行方向と同方向)駆動される。
【0022】例えば、小型の歩行型耕耘作業機Tでは、
第1スプロケット34及び第2スプロケット35の歯数
はそれぞれ9及び13であり、従って第1スプロケット
34から第2スプロケット35への減速比は、13/9
=1.444…である。一方、一対の第1ギヤ37L,
37Rの歯数は共に18であり、一対の第2ギヤ38
L,38Rの歯数は共に22であるため、第1ギヤ37
L,37Rから第2ギヤ38L,38Rへの減速比は、
22/18=1.222…である。即ち、減速比の大き
い逆転耕耘作業軸29は減速比の小さい左右の正転耕耘
作業軸27L,27Rに比べて僅かに少ない回転数で回
転する。
【0023】正転耕耘作業軸27L,27Rの外周と耕
耘作業用ミッションケース14との間はシール部材3
9,39によりシールされ、また正転耕耘作業軸27
L,27Rの内周と逆転耕耘作業軸29の外周との間は
シール部材40…によりシールされる。
【0024】図3及び図4に示すように、左右の正転耕
耘作業軸27L,27Rに設けた板状の糸切り器41,
41に、耕耘作業用ミッションケース14側に突出する
糸切り爪411 ,411 が切り起こしにより形成され
る。糸切り爪411 ,411 は正転耕耘作業軸27L,
27Rに絡み付いた藁や糸等を切断する機能を有する。
【0025】左右の正転耕耘作業軸27L,27Rの外
周に、それぞれ筒状ホルダー42,42が嵌合してキー
43,43により着脱自在に固定される。筒状ホルダー
42,42の内端面に固着したフランジ44,44と前
記糸切り器41,41とがボルト45,45により結合
される。また正転耕耘作業軸27L,27Rから左右両
側に突出する逆転耕耘作業軸29には、左右の筒状ホル
ダー46,46が嵌合してピン47,47により着脱自
在に固定される。逆転耕耘作業軸29の筒状ホルダー4
6,46の内端には、正転耕耘作業軸27L,27Rの
外端開口部からの泥の侵入を防止するための皿状のカバ
ー48,48が設けられる。
【0026】左側の正転耕耘作業軸27Lに設けた筒状
ホルダー42には5個のブラケット49…が放射状に設
けられており、それぞれのブラケット49…に正転爪5
1〜505 がボルト51…で固定される。5枚の正転
爪501 〜505 は、先端が回転方向遅れ側に湾曲する
とともに左右方向にも湾曲する、所謂ナタ爪とされる。
右側の正転耕耘作業軸27Rにも、前記左側の正転耕耘
作業軸27Lと面対称に5枚の正転爪501 〜505
設けられる。
【0027】逆転耕耘作業軸29の左端に設けた筒状ホ
ルダー44には3個のブラケット52…が放射状に設け
られており、それぞれのブラケット52…に逆転爪53
1 〜533 がボルト54…で固定される。3枚の逆転爪
531 〜533 は、先端が回転方向遅れ側に湾曲すると
ともに左右方向にも湾曲する、所謂ナタ爪とされる。逆
転耕耘作業軸29の右端にも、前記左端側と面対称に3
枚の逆転爪531 〜533 が設けられる。
【0028】而して、耕耘作業用ミッションケース14
の左右両側面に隣接して左右各5枚の正転爪501 〜5
5 が配置され、その左右外側に各3枚の逆転爪531
〜533 が配設される。
【0029】尚、前記ナタ爪に代えて、すくい爪や花び
ら爪を使用することができる。すくい爪は逆転爪に用い
られ、深く耕耘した土塊をより多く後方に飛散させるも
のである。花びら爪は、正転爪及び逆転爪に共用するこ
とができる。また、正転爪501 〜505 及び逆転爪5
1 〜533 の直径は略等しく設定される。これによ
り、土中の未耕土面が平坦になって水田の水だめがなく
なるとともに、耕耘土壌表面も均一化される。
【0030】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0031】エンジンEのクランクシャフトの回転は無
端チェーン33及び耕耘作業用ドリブンスプロケット3
2を介して中間軸30に伝達される。中間軸30の回転
は第1スプロケット34、無端チェーン36及び第2ス
プロケット35を介して逆転耕耘作業軸29に伝達さ
れ、この逆転耕耘作業軸29を左右の逆転爪531 〜5
3 と共に逆転駆動する。また中間軸30の回転は一対
の第1ギヤ37L,37R及び一対の第2ギヤ28L,
38Rを介して左右の正転耕耘作業軸27L,27Rに
伝達され、左右の正転耕耘作業軸27L,27Rと共に
左右の正転爪50 1 〜505 を正転駆動する。このと
き、前述したように、逆転爪531 〜533の回転数は
正転爪501 〜505 の回転数よりも僅かに小さくな
る。
【0032】これにより、土塊が小さくなり易い逆転爪
531 〜533 の作用を弱めるとともに土塊が大きくな
り易い正転爪501 〜505 の作用を強め、ロータリ作
業機15の耕幅の全域に亘って土塊の大きさを均一化す
ることができる。
【0033】ところで、機体の走行方向と同方向に回転
する正転爪501 〜505 は耕耘した土を後方にね上げ
るが、機体の走行方向と逆方向に回転する逆転爪531
〜533 は土を前方にはね上げることになる。従って、
もしも逆転爪531 〜533を機体の左右方向内側に配
設すると、逆転爪531 〜533 が前方にはね上げた土
が耕耘作業用ミッションケース14の前面に抱きかかえ
られて機体がスタックする可能性がある。しかしなが
ら、機体の左右方向内側に正転爪501 〜505を配置
し、その外側に逆転爪531 〜533 を配置したことに
より、逆転爪53 1 〜533 と耕耘作業用ミッションケ
ース14との距離が充分に確保されるため、逆転爪53
1 〜533 が前方にはね上げた土が耕耘作業用ミッショ
ンケース14の下面に堆積し難くなって機体のスタック
が未然に防止される。
【0034】また、図4から明らかなように、正転爪5
1 〜505 の耕幅L1 は逆転爪531 〜533 の耕幅
2 よりも広く設定されているため、正転爪501 〜5
5の耕耘反力(機体の推進力)は逆転爪531 〜53
3 の耕耘反力(機体の制動力)よりも大きくなる。従っ
て、正転爪501 〜505 による機体の推進力と逆転爪
531 〜533 による機体の制動力とが相殺した後に所
定の推進力が残存するため、機体のダッシングを防止し
ながら機体に適度な推進力を与えて作業能率を高めるこ
とができる。
【0035】また、機体の走行方向に沿って凹状の溝と
凸状の畝とが平行に存在する場合、機体が前記畝に乗り
上げてスタックするのを防止するために、機体が溝の上
方に沿うように走行するのが一般的であるが、このとき
正転爪501 〜505 は溝によって空転し、逆転爪53
1 〜533 が畝に当接するため、機体がダッシングを起
こすことがない。
【0036】しかも、機体の中心線に対して左右の正転
爪501 〜505 及び左右の逆転爪531 〜533 を左
右対称に配置したので、左右の耕耘負荷がバランスして
機体の直進性が向上する。更に、正転爪501 〜505
と逆転爪531 〜533 とを同軸に配置したので、それ
らを前後に配置する場合に比べて、機体の旋回性能が向
上する。
【0037】ところで、地表面に近い土中に小石等の異
物が存在する場合、ダウンカット爪である正転爪が前記
異物に当たると、その異物が土中に押し込まれるために
正転爪の耕耘反力は比較的に大きなものとなる。一方、
アップカット爪である逆転爪が前記異物に当たると、そ
の異物は容易に地表面に押し出されるために逆転爪の耕
耘反力は比較的に小さなものとなる。従って、耕耘反力
が大きい正転爪を機体から離れた位置に配置すると、正
転耕耘作業軸の基端部に大きな曲げモーメントが作用し
て強度上不利になる。しかしながら、本発明では耕耘反
力が小さい逆転爪531 〜533 を機体から離れた位置
に配置し、耕耘反力が大きい正転爪50 1 〜505 を機
体に近い位置に配置しているので、正転耕耘作業軸27
L,27R及び逆転耕耘作業軸29に作用する曲げモー
メントを均一化することができる。
【0038】しかも、耕耘反力が大きい正転爪501
505 を支持する正転耕耘作業軸27L,27Rは、逆
転耕耘作業軸29を内部に収納する直径が大きい筒状の
部材であるため、前述した正転耕耘作業軸27L,27
Rの長さが逆転耕耘作業軸29の長さよりも短いことと
相俟って、正転耕耘作業軸27L,27Rの基端に大き
な曲げ応力が発生することが効果的に防止される。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0040】例えば、正転耕耘作業軸27L,27Rの
回転数と逆転耕耘作業軸29の回転数との比は、実施例
のものに限定されず適宜設定可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、ケーシングの左右両側に左右の正転作業部
材を隣接して配設するとともに、それら左右の正転作業
部材の左右両側に左右の逆転作業部材を隣接して配設
し、更に逆転作業部材の回転数を正転作業部材の回転数
よりも小さく設定したので、逆転作業部材が前方に押し
出した土がケーシングの下面に堆積して機体がスタック
することが防止されるだけでなく、逆転作業部材による
土塊の大きさ及び正転作業部材のよる土塊の大きさを均
一化することができる。しかも、作業軸の強度・剛性を
高め、機体の振動を低減し、耕耘土壌表面の中央部に溝
ができるのを防止して土壌の仕上がり性を向上させるこ
とができる。
【0042】また請求項2に記載された発明によれば、
逆転作業軸は正転作業軸の内部を貫通して該正転作業軸
の左右方向外端よりも更に外側に延出しているので、耕
耘負荷が大きい正転作業部材を支持する正転作業軸は、
耕耘負荷が小さい逆転作業部材を支持する逆転作業軸よ
りも直径が大きく且つ長さが短くなり、両作業軸の支持
部に作用する応力を均一化することができる。
【0043】また請求項3に記載された発明によれば、
正転作業部材の耕幅を逆転作業部材の耕幅よりも大きく
設定したので、機体のダッシングを防止しながら機体に
適度の推進力を与えることができる。
【0044】また請求項4に記載された発明によれば、
正転作業部材及び逆転作業部材が耕耘爪であるので、上
記効果が一層発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型耕耘作業機の全体側面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図2の4方向拡大矢視図
【符号の説明】
14 耕耘作業用ミッションケース(ケーシン
グ) 27L,27R 正転耕耘作業軸(正転作業軸) 29 逆転耕耘作業軸(逆転作業軸) 501 〜505 正転爪(正転作業部材) 531 〜533 逆転爪(逆転作業部材) L1 耕幅 L2 耕幅 M 耕耘作業用トランスミッション(駆動装
置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−296401(JP,A) 特開 平6−197602(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 33/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正転作業部材(501 〜505 )を有し
    て正転駆動される正転作業軸(27L,27R)と、逆
    転作業部材(531 〜533 )を有して逆転駆動される
    逆転作業軸(29)とを、これら作業軸(27L,27
    R,29)を駆動するための駆動装置(M)を内蔵した
    ケーシング(14)に同軸に支持してなる同軸正逆転作
    業機において、 前記ケーシング(14)の左右両側に左右の正転作業部
    材(501 〜505 )を隣接して配設するとともに、そ
    れら左右の正転作業部材(501 〜505 )の左右両側
    に左右の逆転作業部材(531 〜533 )を隣接して配
    設し、更に逆転作業部材(531 〜533 )の回転数を
    正転作業部材(501 〜505 )の回転数よりも小さく
    設定したことを特徴とする同軸正逆転作業機。
  2. 【請求項2】 逆転作業軸(29)は正転作業軸(27
    L,27R)の内部を貫通して該正転作業軸(27L,
    27R)の左右方向外端よりも更に外側に延出している
    ことを特徴とする、請求項1記載の同軸正逆転作業機。
  3. 【請求項3】 正転作業部材(501 〜505 )の耕幅
    (L1 )を逆転作業部材(531 〜533 )の耕幅(L
    2 )よりも大きく設定したことを特徴とする、請求項1
    記載の同軸正逆転作業機。
  4. 【請求項4】 正転作業部材(501 〜505 )及び逆
    転作業部材(531〜533 )が耕耘爪であることを特
    徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の同軸正逆転作
    業機。
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