JP3062794U - 荷役用パレット枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］荷役用パレット枠におけるＬ型支柱のーヒ下ポ
ケット内部に差込まれる上下バーの差込プレート部分が
揺動するのを解消することにある。 ［解決手段］四本のＬ型支柱と、Ｌ型支柱の上端面に固
設される上部プレートと、Ｌ型支柱の下端面に固設され
る下部プレートと、Ｌ型支柱の上部両外側面に固設され
る上部ポケットと、Ｌ型支柱の下部両外側面に固設され
る下部ポケットと、Ｌ型支柱の上方間に横架される上部
バーと、Ｌ型支柱の下方間に横架される下部バーと、Ｌ
型支柱の四隅に支承されるパレット等により構成される
荷役用パレット枠であって、前記上部バーの両端に、上
部ポケットの内部に対して挿脱可能な差込プレート部分
と前記Ｌ型支柱の上部両外側面に固設される上部当金に
対して当接可能な非差込プレート部分を形成するプレー
トを固設させると共に、前記下部バーの両端に、下部ポ
ケットの内部に対して挿脱自在な差込プレート部分と前
記Ｌ型支柱の下部両外側面に固設される下部当金に対し
て当接可能な非差込プレート部分を形成するプレートを
固設させてなる荷役用パレット。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案の属する分野］ 本考案は、物品の積載、保管に活用される荷役用パレット枠の改良に関するも のである。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来の荷役用パレット枠は、パレット枠の骨組体となる四本のＬ型支立柱と、 この各Ｌ型支立柱の上方間に横架される上部バーおよび各Ｌ型支立柱の下方間に 横架される下部バーとで大略、構成されており、前記の上部バーおよび下部バー の両端に夫々、鈎状板を設け、この鈎状板を各Ｌ型支立柱に設けたポケットの内 部に対して遊挿させることで、各Ｌ型支立柱間に上部バーおよび下部バーを横架 させることが可能となり、これにより、各Ｌ型支立柱の垂直保持を維持しつつ、 パレットとの結合を図っていた。

【０００３】 ［考案が解決しょうとする課題］ しかしながら、このような従来の荷役用パレット枠では、その組構にあたり、上 部バーの鈎状板と下部バーの鈎状板を各Ｌ型支立柱のポケット内部に遊挿すると 、鈎状板とポケットとの間にはクリアランスがあるため、ポケット内の各鈎状板 に『ガタ』（揺れ）が生じる。そして、このような弊害は、例えば、立体自動倉 庫などの棚へ保管すべくコンベア上に載置されて、搬送途中にある荷役用パレッ ト枠の上部バーと下部バーの各鈎状板にも生じ、斯る『ガタ』（揺れ）は、コン ベアに設けられているコンベア位置検出用センサー自体に触れて当該センサーの 機能を損なうことになるから、立体自動倉庫内の所定個所にパレット枠を正常な 状態で入庫させることが不可能になる。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は、上述のような問題点を解決することを目的としてなされたもので、 詳しくは、本考案は、四本のＬ型支柱と、Ｌ型支柱の上端面に固設される上部プ レートと、Ｌ型支柱の下端面に固設される下部プレートと、Ｌ型支柱の上部両外 側面に固設される上部プレートと、Ｌ型支柱の下部両外側面に固設される下部プ レートと、Ｌ型支柱の上方間に横架される上部バーと、Ｌ型支柱の下方間に横架 される下部バーと、Ｌ型支柱の四隅に支承されるパレット等により構成される荷 役用パレット枠であって、前記上部バーの両端に、上部ポケットの内部に対して 挿脱可能な差込プレート部分と前記Ｌ型支柱の上部両外側面に固設される上部当 金に対して当接可能な非差込プレート部分を形成するプレートを固設させると共 に、前記下部バーの両端に、下部ポケットの内部に対して挿脱自在な差込プレー ト部分と前記Ｌ型支柱の下部両外側面に固設される下部当金に対して当接可能な 非差込プレート部分を形成するプレートを固設させてなることを特徴とする荷役 用パレット枠を提供するものである。

【０００５】 ［考案の実施の形態］ 以下、本考案の実施の形態を、図１、図２、図３、図４、図５に基き説明する 。図１は、本考案に係る荷役用パレット枠の本体組立斜視図であり、パレット枠 １は、四本のＬ型支柱２と、Ｌ型支柱２の上端面に固設される上部プレート３と 、Ｌ型支柱２の下端面に固設される下部プレート４と、Ｌ型支柱２の上部両外側 面に固設される上部ポケット５と、Ｌ型支柱２の下部両外側面に固設される下部 ポケット６と、Ｌ型支柱２の上方間に横架される上部バー７と、Ｌ型支柱２の下 方間に横架される下部バー８と、Ｌ型支柱２の上部両外側面に固設される上部当 金９と、Ｌ型支柱２の下部両外側面に固設される下部当金１０と、Ｌ型支柱２の 四隅に支承されるパレット１１等により大略構成される。

【０００６】 前記上部バー７および下部バー８は、バー本体１２と、バー本体１２の両端に 固設されるプレート１３とで構成されており、前記Ｌ型支柱２の上方間に上部バ ー７を横架させるにあたり、具体的には、上部バー７のプレート１３の差込プレ ート部分１４をＬ型支柱２に固設する上部ポケット５の内部に差し込み、かつ、 前記プレート１３の非差込プレート部分１５をＬ型支柱２に固設する上部当金９ の縁辺１６に当接させることで、Ｌ型支柱２の上方間に上部バー７が横架される 。

【０００７】 前記Ｌ型支柱２の下方間に下部バー８を横架させる場合は、下部バー８の両端 に固設されるプレート１３の差込プレート１３の差込プレート部分１４をＬ型支 柱２に固設する下部ポケット６の内部に差し込み、かつ、前記プレート１３の非 差込プレート部分１５をＬ型支柱２に固設する下部当金１０の縁辺１６に当接さ せることで、Ｌ型支柱２の下方間に下部バー８が横架される。

【０００８】 なお、本考案に係るパレット枠１は、パレット１１上に荷積みを行った後に、 上部バー７、下部バー８の装着を可能にするタイプのものとして、使用上、有利 である。

【０００９】 ［考案の効果］ 本考案は、以上説明した如く、各Ｌ型支柱の上部ポケット内に対して上部バー の両端部位に固設されるプレートの差込プレート部分を差し込むことで、各Ｌ型 支柱の上方間に上部バーを横架させることができる。また、各Ｌ型支柱の下部ポ ケット内に対して下部バーの両端部位に固設されるプレートの差込プレート部分 を差し込むと各Ｌ型支柱の下方間に下部バーを横架することが可能である。

【００１０】 また、上部ポケットの内部において生じる差込プレート部分の『ガタ』（揺動 ）は、この差込プレート部分に連なる非差込プレート部分の当接を図る上部当金 によって抑止することが可能であり、下部ポケットの内部において生じる差込プ レート部分の『ガタ』（揺動）も、この差込プレート部分に連なる非差込プレー ト部分の当接を図る下部当金によって抑止することができる。

【００１１】 従って、本考案によれば、Ｌ型支柱の上方間およびＬ型支柱の下方間を確実に 連結できると共に、垂直な支柱保持を維持させることが可能となる。更に、本考 案にあっては、上部当金およびＦ部当金の存在によって、揺動等の弊害を解消す ることが出来るから、例えば、立体自動倉庫設備のコンベア等に付帯するセンサ ーに支障を及ぼすことがない。しかも、本考案は、パレット上に荷積みを行った 後に、上部バー、下部バーの装着を必要とするタイプのパレット枠に適用できる ので有利であり、上部バー、下部バーの着脱作業も容易である等、諸種の実用的 効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】荷役用パレット枠の本体組立斜視図である。

【図２】荷役用パレット枠の正面図である。

【図３】荷役用パレット枠の側面図である。

【図４】荷役用パレット枠の平面図である。

【図５】上部バーおよび下部バーの使用詳細図である。

【符号の説明】

１ パレット枠 ２ 四本のＬ型支柱 ３ 上部プレート ４ 下部プレート ５ 上部ポケット ６ 下部ポケット ７ 上部バー ８ 下部バー ９ 上部当金 １０ 下部当金 １１ パレット １２ バー本体 １３ プレート １４ プレートの差込プレート部分 １５ プレートの非差込プレート部分 １６ 縁辺

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】四本のＬ型支柱と、Ｌ型支柱の上端面に固
   設される上部プレートと、Ｌ型支柱の下端面に固設され
   る下部プレートと、Ｌ型支柱の上部両外側面に固設され
   る上部ポケットと、Ｌ型支柱の下部両外側面に固設され
   る下部プレートと、Ｌ型支柱の上方間に横架される上部
   バーと、Ｌ型支柱の下方間に横架される下部バーと、Ｌ
   型支柱の四隅に支承されるパレット等により構成される
   荷役用パレット枠であって、前記上部バーの両端に、上
   部ポケットの内部に対して挿脱可能な差込プレート部分
   と前記Ｌ型支柱の上部両外側面に固設される上部当金に
   対して当接可能な非差込プレート部分を形成するプレー
   トを固設させると共に、前記下部バーの両端に、下部ポ
   ケットの内部に対して挿脱自在な差込プレート部分と前
   記Ｌ型支柱の下部両外側面に固設される下部当金に対し
   て当接可能な非差込プレート部分を形成するプレートを
   固設させてなることを特徴とする荷役用パレット枠。