JP3061409B2 - タイヤ用ビード - Google Patents
タイヤ用ビードInfo
- Publication number
- JP3061409B2 JP3061409B2 JP2308702A JP30870290A JP3061409B2 JP 3061409 B2 JP3061409 B2 JP 3061409B2 JP 2308702 A JP2308702 A JP 2308702A JP 30870290 A JP30870290 A JP 30870290A JP 3061409 B2 JP3061409 B2 JP 3061409B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- tire
- steel wire
- cord
- carcass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤのサイドウォール半径方向内端に設
けられるタイヤ用ビードに関する。
けられるタイヤ用ビードに関する。
通常の空気入りタイヤは、環状に形成されたトレッド
と、トレッドの両端から半径方向内側に延設された一対
のサイドウォールと、サイドウォール半径方向内端に形
成され、内部に環状のビードが設けられたビード部とか
ら成り、多数の平行に配置された有機材料製カーカスコ
ード或いは無機材料製カーカスコードから成り、トレッ
ド及びサイドウォールを貫通し、両端が上記ビードの周
囲に巻き上げられて係止されたカーカスが設けられてい
る。
と、トレッドの両端から半径方向内側に延設された一対
のサイドウォールと、サイドウォール半径方向内端に形
成され、内部に環状のビードが設けられたビード部とか
ら成り、多数の平行に配置された有機材料製カーカスコ
ード或いは無機材料製カーカスコードから成り、トレッ
ド及びサイドウォールを貫通し、両端が上記ビードの周
囲に巻き上げられて係止されたカーカスが設けられてい
る。
一般に上記ビードは、内圧が充填された空気入りタイ
ヤにおいて、内圧により外方に膨らもうとするカーカス
コードの端末を支え、カーカスコードの張力を受け止め
る役目を果たすため、加えられる大きな張力に対する強
度が要求されるとともに、タイヤを装着するリムに対
し、リムとの嵌め合いの確保に必要なビード部内周の寸
法精度を保ってタイヤを保持する役目を果たすために大
きな剛性が要求されている。
ヤにおいて、内圧により外方に膨らもうとするカーカス
コードの端末を支え、カーカスコードの張力を受け止め
る役目を果たすため、加えられる大きな張力に対する強
度が要求されるとともに、タイヤを装着するリムに対
し、リムとの嵌め合いの確保に必要なビード部内周の寸
法精度を保ってタイヤを保持する役目を果たすために大
きな剛性が要求されている。
従来のビードとしては、上述の強度並びに剛性に対す
る要求を満足するために、モジュラスの大きいスチール
ワイヤを複数本束ねたものが使用されている。
る要求を満足するために、モジュラスの大きいスチール
ワイヤを複数本束ねたものが使用されている。
しかしながら、上記従来のスチールワイヤを複数本束
ねて形成したビードは、ビードの重量がタイヤ重量の５
％程度を占めることになり、近年車両の高性能化に伴っ
て強くなっているタイヤ軽量化の要請に対する障害のひ
とつであるという問題があった。
ねて形成したビードは、ビードの重量がタイヤ重量の５
％程度を占めることになり、近年車両の高性能化に伴っ
て強くなっているタイヤ軽量化の要請に対する障害のひ
とつであるという問題があった。
また、ビードを構成するスチールワイヤとカーカスコ
ードとが接触してカーカスコード切れを発生する恐れが
あるという問題があった。
ードとが接触してカーカスコード切れを発生する恐れが
あるという問題があった。
そこで、タイヤ軽量化を図るために、ビードを構成す
るワイヤに芳香族ポリアミドコードを用いるものがいく
つか提案されている。
るワイヤに芳香族ポリアミドコードを用いるものがいく
つか提案されている。
例えば、特公昭56−33244号公報に記載されているも
のは、芳香族ポリアミドから成るコードのみを用いてビ
ードを形成すると、剛性が不足してリムへのタイヤの装
着が困難になるため、スチールワイヤから成るコードを
用いるものであるが、スチールワイヤとカーカスコード
とが接触してカーカスコード切れの発生を防止すること
ができないものである。
のは、芳香族ポリアミドから成るコードのみを用いてビ
ードを形成すると、剛性が不足してリムへのタイヤの装
着が困難になるため、スチールワイヤから成るコードを
用いるものであるが、スチールワイヤとカーカスコード
とが接触してカーカスコード切れの発生を防止すること
ができないものである。
また、特開昭50−82705号公報にはビードを芳香族ポ
リアミドから成るアカラミドコードのみを用いて形成し
たものが記載されており、さらに特開昭56−43010号公
報にはビードを芳香族ポリアミド或いはガラス繊維等の
スチールワイヤ以外のワイヤから成るコードで形成した
ものが記載されているが、両者ともに圧縮歪み及び曲げ
変形に対する強度が不足しており、特にトラック・バス
用タイヤのように高圧内で使用されるものには適用でき
ず、タイヤ製造中或いは走行中において：ビード形状が
崩れる恐れがあるという問題があった。
リアミドから成るアカラミドコードのみを用いて形成し
たものが記載されており、さらに特開昭56−43010号公
報にはビードを芳香族ポリアミド或いはガラス繊維等の
スチールワイヤ以外のワイヤから成るコードで形成した
ものが記載されているが、両者ともに圧縮歪み及び曲げ
変形に対する強度が不足しており、特にトラック・バス
用タイヤのように高圧内で使用されるものには適用でき
ず、タイヤ製造中或いは走行中において：ビード形状が
崩れる恐れがあるという問題があった。
本発明の目的は、ビードを構成するワイヤの一部を芳
香族ポリアミドとすることにより、タイヤの軽量化を図
るとともに、カーカスコード切れの発生を防止すること
のできるタイヤ用ビードを提供することである。
香族ポリアミドとすることにより、タイヤの軽量化を図
るとともに、カーカスコード切れの発生を防止すること
のできるタイヤ用ビードを提供することである。
上記目的を達成するために本発明のタイヤ用ビード
は、スチールワイヤと芳香族ポリアミドから成るアラミ
ドコードとを束ねて矩形断面のタイヤ用ビードを形成
し、該タイヤ用ビードの矩形断面中心側にスチールワイ
ヤを配置し、スチールワイヤの外側にアラミドコードを
配置したものであって、矩形に形成されたスチールワイ
ヤの全外周面即ち矩形断面の四側面に、アラミドコード
を１層に配置したものである。
は、スチールワイヤと芳香族ポリアミドから成るアラミ
ドコードとを束ねて矩形断面のタイヤ用ビードを形成
し、該タイヤ用ビードの矩形断面中心側にスチールワイ
ヤを配置し、スチールワイヤの外側にアラミドコードを
配置したものであって、矩形に形成されたスチールワイ
ヤの全外周面即ち矩形断面の四側面に、アラミドコード
を１層に配置したものである。
上記のとおり構成された本発明のタイヤ用コードは、
アラミドコードがスチールワイヤと同等の強度を有しな
がら、スチールワイヤより軽量であることから、強度を
低下させることなくタイヤの軽量化を達成することがで
きる。
アラミドコードがスチールワイヤと同等の強度を有しな
がら、スチールワイヤより軽量であることから、強度を
低下させることなくタイヤの軽量化を達成することがで
きる。
また、タイヤ用ビードの断面内側にスチールワイヤを
配置し、外側に柔らかいアラミドコードを配置したこと
により、タイヤ用ビードの外周に巻き上げられたカーカ
スのカーカスコードとスチールワイヤから成るコードと
が接触することなく、カーカスコード切れの発生を防止
することができる。
配置し、外側に柔らかいアラミドコードを配置したこと
により、タイヤ用ビードの外周に巻き上げられたカーカ
スのカーカスコードとスチールワイヤから成るコードと
が接触することなく、カーカスコード切れの発生を防止
することができる。
さらに、中心部にスチールワイヤを配置したことによ
り、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビード形状が崩れ
ることを防止することができるものである。
り、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビード形状が崩れ
ることを防止することができるものである。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図において、空気入りタイヤの外周に形成された
環状トレッド（図示せず）の両端から延設されたサイド
ウォール１のタイヤ半径方向内端にビード部２が形成さ
れ、該ビード部２内に環状に形成されたタイヤ用ビード
３が埋設されている。
環状トレッド（図示せず）の両端から延設されたサイド
ウォール１のタイヤ半径方向内端にビード部２が形成さ
れ、該ビード部２内に環状に形成されたタイヤ用ビード
３が埋設されている。
環状トレッドからサイドウォール１を貫通してカーカ
スが配設され、該カーカス４の端部はタイヤ用ビード３
の外周に巻き上げられており、タイヤ用ビード３のタイ
ヤ半径方向外側にビードエーペックス５が配設され、ビ
ード部２はタイヤ装着用リム６に嵌合固定されている。
スが配設され、該カーカス４の端部はタイヤ用ビード３
の外周に巻き上げられており、タイヤ用ビード３のタイ
ヤ半径方向外側にビードエーペックス５が配設され、ビ
ード部２はタイヤ装着用リム６に嵌合固定されている。
タイヤ用ビード３は芳香族ポリアミドから成るアラミ
ドコード31と、スチールワイヤ32とが束に組み合わされ
て形成されている。
ドコード31と、スチールワイヤ32とが束に組み合わされ
て形成されている。
第２図に示すように、タイヤ用ビード３は矩形断面に
形成され、その断面中心側即ち内側に複数本のスチール
ワイヤ32が配置され、スチールワイヤ32を包み込むよう
に、複数本のアラミドコード31が、スチールワイヤ32を
束ねたものの外周である断面周辺側即ち外側に配置され
ている。
形成され、その断面中心側即ち内側に複数本のスチール
ワイヤ32が配置され、スチールワイヤ32を包み込むよう
に、複数本のアラミドコード31が、スチールワイヤ32を
束ねたものの外周である断面周辺側即ち外側に配置され
ている。
この構成により、アラミドコードを構成する芳香族ポ
リアミドが、スチールワイヤを構成するスチールワイヤ
と同等の強度を有しながら、スチールワイヤよりも軽量
であることから、強度を低下させることなくタイヤの軽
量化を達成することができる。
リアミドが、スチールワイヤを構成するスチールワイヤ
と同等の強度を有しながら、スチールワイヤよりも軽量
であることから、強度を低下させることなくタイヤの軽
量化を達成することができる。
また、タイヤ用ビードの断面内側にスチールワイヤを
配置し、外側に柔らかいアラミドコードを配置したこと
により、タイヤ用ビードの外周に巻き上げられたカーカ
スのカーカスコードとスチールワイヤとが接触すること
なく、カーカスコード切れの発生を防止することができ
る。
配置し、外側に柔らかいアラミドコードを配置したこと
により、タイヤ用ビードの外周に巻き上げられたカーカ
スのカーカスコードとスチールワイヤとが接触すること
なく、カーカスコード切れの発生を防止することができ
る。
さらに、中心部にスチールワイヤを配置したことによ
り、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビード形状が崩れ
ることを防止することができるものである。
り、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビード形状が崩れ
ることを防止することができるものである。
本発明は上述のとおり構成されているから、以下に述
べるとおりの効果を奏する。
べるとおりの効果を奏する。
芳香族ポリアミドから成るアラミドコードがスチール
ワイヤと同等の強度を有しながら、スチールワイヤより
も軽量であることから、強度を低下させることなくタイ
ヤの軽量化を達成することができる。
ワイヤと同等の強度を有しながら、スチールワイヤより
も軽量であることから、強度を低下させることなくタイ
ヤの軽量化を達成することができる。
また、タイヤ用ビードの断面内側にスチールワイヤか
ら成るコードを配置し、外側に柔らかいアラミドコード
を配置したことにより、タイヤ用ビードの外周に巻き上
げられたカーカスのカーカスコードとスチールワイヤと
が接触することなく、カーカスコード切れの発生を防止
することができる。
ら成るコードを配置し、外側に柔らかいアラミドコード
を配置したことにより、タイヤ用ビードの外周に巻き上
げられたカーカスのカーカスコードとスチールワイヤと
が接触することなく、カーカスコード切れの発生を防止
することができる。
さらに、中心部にスチールワイヤから成るコードを配
置したことにより、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビ
ード形状が崩れることを防止することができるものであ
る。
置したことにより、タイヤ用ビードの剛性が増大し、ビ
ード形状が崩れることを防止することができるものであ
る。
第１図は本発明の実施例を示すビード部の断面図、第２
図はタイヤ用ビードの拡大断面図である。 １……サイドウォール、 ２……ビード部、 ３……タイヤ用ビード、 31……芳香族ポリアミドワイヤから成るアラミドコー
ド、 32……スチールワイヤ、 ４……カーカス、 ６……リム。
図はタイヤ用ビードの拡大断面図である。 １……サイドウォール、 ２……ビード部、 ３……タイヤ用ビード、 31……芳香族ポリアミドワイヤから成るアラミドコー
ド、 32……スチールワイヤ、 ４……カーカス、 ６……リム。
Claims (1)
- 【請求項１】スチールワイヤと芳香族ポリアミドから成
るアラミドコードとを束ねて矩形断面のタイヤ用ビード
を形成し、該タイヤ用ビードの矩形断面中心側にスチー
ルワイヤを配置し、スチールワイヤの外側にアラミドコ
ードを配置したものであって、矩形に形成されたスチー
ルワイヤの全外周面に、アラミドコードを１層に配置し
たことを特徴とするタイヤ用ビード。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2308702A JP3061409B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | タイヤ用ビード |
| DE4137726A DE4137726C2 (de) | 1990-11-16 | 1991-11-15 | Reifenwulst |
| US07/895,118 US5307853A (en) | 1990-11-16 | 1992-06-08 | Tire bead |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2308702A JP3061409B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | タイヤ用ビード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04183613A JPH04183613A (ja) | 1992-06-30 |
| JP3061409B2 true JP3061409B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=17984257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2308702A Expired - Fee Related JP3061409B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | タイヤ用ビード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3061409B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4495309B2 (ja) * | 2000-06-15 | 2010-07-07 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
| US6622766B1 (en) | 2002-06-07 | 2003-09-23 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Light weight cable bead core |
| ATE507990T1 (de) * | 2005-05-30 | 2011-05-15 | Pirelli | Luftreifen mit verbundwulstkern |
-
1990
- 1990-11-16 JP JP2308702A patent/JP3061409B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04183613A (ja) | 1992-06-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5307853A (en) | Tire bead | |
| US20050155688A1 (en) | Pneumatic tires | |
| JP2912980B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP3224996B2 (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
| US4319622A (en) | Pneumatic tire with improved bead construction | |
| JP2005350023A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0466309A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3061409B2 (ja) | タイヤ用ビード | |
| JP4166308B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3035598B2 (ja) | タイヤ用ビード | |
| JP3808595B2 (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JPS5977908A (ja) | 車輛用空気タイヤ | |
| JPH0466311A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPS5893605A (ja) | ラジアルタイヤ | |
| JP4559672B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| CN112166044B (zh) | 具有冲撞防护件重叠部分的卡车轮胎 | |
| JP4344040B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH03167011A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JP2001001716A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JP4354569B2 (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH04189607A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH06297919A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH06286404A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH03243404A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH0585111A (ja) | 空気入りタイヤのビードコア |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |