JP3061396B2 - かつら用基材 - Google Patents

かつら用基材

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透湿性防臭フィルムを用いたかつら用基材に
関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 従来、かつら用基材は石膏等により頭部形状に成形し
た型の外表面にナイロンニット生地等の布帛を貼り、さ
らにの上から軟質フィルムを固着して作成していた。そ
して、このかつら用基材に人毛あるいは人工毛を植毛し
てかつらが製造されていた。かつら基材は、植毛の強度
に耐えられるようにフィルム膜厚を通常300μm程度と
厚めにしなければならず、そのため透湿性が悪く、かつ
ら装着時に汗が発散されず、“むれ”を生じ不快である
とともに微生物繁殖や臭いの原因ともなっていた。
頭部に長時間装着するかつら用基材では、汗や皮膚老
廃物によって微生物が繁殖しやすい環境となり、これに
よって臭い、かぶれ、湿疹が発生する問題があった。
そこで、本発明の目的は、微生物繁殖を抑制し、悪臭
の発生を防止し、適度の透湿性を有し、かつ、植毛に耐
え得る機械的強度を有するかつら用基材を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、充分な透湿性と適度な機械的強度を有
し、かつ微生物の発育及び悪臭の発生を抑制し、人体に
対する安全性が高い材料について鋭意研究した。その結
果、ポリアミノ酸ウレタン共重合体フィルムに抗菌性無
機含体含有させることで、透湿性、機械的強度、抗菌
性、防臭性及び人体に対する安全性のすべてを満足させ
ることができることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明のかつら用基材に用いられる抗菌性
無機体を含むポリアミノ酸ウレタン共重合体フィルムは
機械的強度のある無孔膜を形成しているにもかわらず、
従来より知られている多孔膜と同程度の透湿性を有し、
かつ含有されている抗菌性無機粉体により抗菌防臭性を
付与されている。
以下、本発明について説明する。
本発明において「抗菌性無機粉体」としては、固体、
液体または気体状の抗菌性薬剤を無機担体に担持した粉
体を例示することができる。上記無機担体としては結晶
性アルミノケイ酸塩(以下ゼオライトという)、無定形
アルミノケイ酸塩(以下AASという)、含水酸化チタン
等の含水酸化物、シリカゲル、チタン酸バリム等の層間
化合物、活性アルミナ、けいそう土、活性炭等を挙げる
ことができるが、抗菌性薬剤と親和力が高く、化学的安
定性の高いゼオライト、AAS、含水酸化チタンの含水酸
化物のいずれかを用いることが好ましい。
本発明において抗菌性無機粉体を製造する際に用いる
抗菌性薬剤は、固体、液体または気体状のいずれの形状
でもよい。例えば、銀、銅、亜鉛、水、鉛、すず、ビス
マス、カドミウム、タリウム等の金属のイオンやその化
合物や安定化塩素、次亜塩素酸塩、クロラミン、ヨウ化
エチレン等のハロゲン化合物やアルコール類、フェノー
ル類、エーテル類、グアニジン類、チアゾール類、第四
級アンモニウム塩類、チオカーバメイト類等を挙げるこ
とができる。但し、抗菌力が強く、持続性もあり、さら
に人体に対する安全性に優れる点より銀を含有したゼオ
ライト、AAS、含水酸化チタン等の含水酸化物の粉体を
用いることが好ましい。抗菌性無機粉体に含有する銀含
有率は1〜30重量%とすることが抗菌力の持続性の点よ
り好ましい。
本発明の一態様として、銀を含有した無機粉体を含有
するポリアミノ酸ウレタン共重合体フィルムを基布に層
状に加工したかつら用基材がある。
本発明において「ゼオライト」としては、天然ゼオラ
イト及び合成ゼオライトのいずれも用いることができ
る。ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有するアル
ミノシリケートであり、一般式としてXM2/nO・Al2O3
YSiO2・ZH2Oで表示される。ここでMはイオン交換可能
なイオンを表わし通常は1又は2価の金属イオンある。
nは(金属)イオンの原子価である。X及びYはそれぞ
れの金属酸化物、シリカ係数、Zは結晶水の数を表示し
ている。ゼオライトの具体例としては、例えばA−型ゼ
オライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライト、T−
型ゼオライト、高シリカゼオライト、ソータライト、モ
ルデナイト、アナルサイム、クリノプチロライト、チャ
バサイト、エリオナイト等を挙げることができる。ただ
しこれらに限定されるものではない。これら例示ゼオラ
イトのイオン交換容量は、A−型ゼオライト7meq/g、X
−型ゼオライト6.4 meq/g、Y−型ゼオライト5 meq/g、
T−型ゼオライト3.4 meq/g、ソーダライト11.5 meq/
g、モルデナイト2.6 meq/g、アナルサイム5 meq/g、ク
リノプチロライト2.6meq/g、チャバサイト5meq/g、エリ
オナイト3.8 meq/gであり、いずれも銀イオンでイオン
交換するに充分の容量を有している。
本発明で用いる抗菌性ゼオライトは、上記ゼオライト
中のイオン交換可能なイオン、例えばナトリウムイオ
ン、カルシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウム
イオン、鉄イオン等のその一部又は全部を銀イオン、好
ましくはアンモニウムイオン及び銀イオンで置換したも
のである。
抗菌性の点から、銀イオンは、ゼオライト中に1〜30
%含有されていることが適当である。また該抗菌性ゼオ
ライトにアンモニウムイオンをさらに0.5〜5%イオン
交換することにより、該抗菌性ゼオライトの変色を有効
に防止することにができる。尚、本明細書において%と
は110℃乾燥基準の重量%をいう。
以下本発明で用いる抗菌性ゼオライトの製造方法につ
いて説明する。例えば本発明で用いる抗菌性ゼオライト
ハ、予め調製した銀イオンとアンモニウムイオンを含有
する混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト
中のイオン交換可能なイオンと上記イオンとを置換させ
る。接触は、10〜70℃、好ましくは40〜60℃で3〜24時
間、好ましくは10〜24時間バッチ式又は連続式(例えば
カラム法)によって行うことができる。尚上記混合水溶
液のpHは3〜10、好ましくは5〜7に調整することが適
当である。該調整により、銀の酸化物等のゼオライト表
面又は細孔内への析出を防止できるので好ましい。又、
混合水溶液中の各イオンは、通常いずれも塩として供給
される。例えば銀イオンは、硝酸銀、硫酸銀、過塩素酸
銀、酢酸銀、ジアミン銀硝酸塩、ジアンミン銀硫酸塩
等、アンモニウムイオンは、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、酢酸アンモニウム、過塩素酸アンモニウ
ム、チオ硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等を用
いることができる。
ゼオライト中の銀イオン等の含有量は前記混合溶液中
の各イオン(塩)濃度を調節することによって、適宜制
御することができる。例えば銀イオン濃度を0.02M/〜
4.8M/、アンモニウムイオン濃度を0.2M/〜2.5M/
とすることによって、適宜銀イオン含有量を1〜30%、
アンモニウムイオン含有量0.5〜5%の抗菌性ゼオライ
トを得ることができる。
本発明においては、前記の如き混合水溶液以外に各イ
オンを単独で含有する水溶液を用い、各水溶液とゼオラ
イトとを逐次接触させることによって、イオン交換する
こともできる。各水溶液中の各イオンの濃度は、前記混
合水溶液中の各イオン濃度に準じて定めることができ
る。
イオン交換が終了したゼオライトは、充分に水洗した
後、乾燥する。乾燥は、常圧で105℃〜115℃、又は減圧
(1〜30torr)下70〜90℃で行うことが好ましい。
本発明においては、無定形アルミノケイ酸塩中のイオ
ン交換可能なイオンの一部又は全部を銀イオンで置換し
た抗菌性無定形アルミノケイ酸塩を抗菌性無機粉体とし
て用いることもできる。無定形アルミノケイ酸塩の製造
方法としては、例えば、特開昭53−30500号、特開昭61
−174111号等に記載の方法がある。抗菌性無定形アルミ
ノケイ酸塩の製造方法について抗菌性ゼオライトの製造
方法に準拠して実施できる。さらに含水酸化チタン、含
水酸化ジルコニウム、含水酸化すず、含水酸化アンチモ
ン、含水酸化ビスマス、含水酸化鉛等の含水酸化物も同
様に銀イオン及びアンモニウムイオンをイオン交換して
抗菌性無機体として調製できる。
更に抗菌性無機粉体の粒子径には特に制限はないが、
より少量の粉体で抗菌性材料を得るという観点からは、
粒子径は比較的小さいことが好ましい。粉体の粒子径
は、例えば0.04〜20μm、好ましくは0.5〜5μmであ
ることができる。
本発明に用いる「ポリアミノ酸ウレタン共重合体」
は、アミノ酸とポリウレタンとからなる共重合体であ
り、アミン類を添加してアミン酸とウレタンプレポリマ
ーの末端イソシアネート基との反応により合成される。
合成法は、例えば特開昭59−140217号、同59−140219
号、同59−179512号、、同61−40336号及び同61−40315
号等に記載されている。アミノ酸としてはアラニン、ア
スパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グリシン、リ
ジン、メチオニン、ロイシン及びそれらの誘導体を挙げ
ることができ、ポリアミノ酸を合成する場合にはアミノ
酸とホスゲンから得られるアミノ酸N−カルボン酸無水
物が一般的に用いられる。ポリウレタンとしては末端に
イソイアネート基を有するウレタンプレポリマーでイソ
シアネート(NCO)がポリオール(OH)より多い条件下
で反応して得られる。イソシアネートとしては芳香族ジ
イソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイ
ソシアネートの単独または複合物を用いる。例えば、ト
ルエン2,4−ジイソシアネート、4,4′ジフェニルメタン
ジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート等を挙げること
ができる。ポリオールとしてはポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール等を用いる。ポリエステル
ポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
等、ポリエステルポリオールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のジオールとアジピン
酸、セバチン酸等の二塩基酸との反応生成物やカプロラ
クトン等の開環重合物を挙げることができる。アミノ酸
とポリウレタンとの共重合で用いるアミン類としてはヒ
ドラジン、エチレンジアミン、ジエチルアミン、ジエチ
レントリアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、m−
フェニレンジアミン、ジシアンアミド、トリエチルアミ
ン、エタノールアミン等がある。
尚、本発明において、ポリアミノ酸ウレタン共重合体
フィルムは、透湿度が4000g/m2/40℃/24hr以上であるこ
とが好ましい。
以下、本発明に用いるポリアミノ酸ウレタン共重合体
フィルムの製造方法について説明する。イソシアネート
とポリオールの反応で得られる末端イソシアネート基を
有するウレタンプレポリマーを溶媒に溶かし、これにア
ミノ酸を加えて完全に溶解させる。さらにアミン類を加
え重合反応によりポリアミノ酸ウレタン共重合体溶液を
得る。これに上記抗菌性無機粉体と溶媒を加えて充分混
合し、20℃における粘度を例えば80〜200ポイズに調整
する。
上記共重合体含有溶液の調製にあたっては、抗菌性無
機粉体の分散性を良くするため充分な混合をすることが
好ましい。混合方法としては、種々の混合機を用いるこ
とができ、例えばずり分散力の高いバンバリミキサー、
2本ロールミル、及びニーダーやずり分散力の弱い3本
ロールミル、コロイドミル、ミキサー、ディスパー、ホ
モミキサー、サンドミル及びホールミル等も使用でき
る。混合が適切に実施できているかを評価する指標とし
てグラインドゲージによる樹脂液中の粉体の粒径測定が
あり、これにより20μm以下であることが好ましい。
さらに共重合体含有溶液は、必要に応じて架橋剤、油
類、ワックス、充填剤、防腐剤、着色剤、安定剤、セル
調整剤(界面活性剤)等を含んでもよい。
本発明において、前記抗菌性無機粉体のポリアミノ酸
ウレタン共重合体に対する混合率は、共重合体固形分10
0重量部に対して抗菌性無機粉体は、0.1〜30重量部、好
ましくは1〜10重量部とすることが高い抗菌力を示すと
いう観点から適当である。
上記共重合体含有溶液は離型紙上に例えば20〜150μ
mの厚さでコーテイングし70〜150℃で乾燥し樹脂化さ
せてフィルムとする。該樹脂溶液の塗付量は、5〜600g
/m2、好ましくは10〜400g/m2とすることが抗菌力の安定
性の点より好ましい。離型紙上へのコーテイング方法と
しては特に制限はなく、抗菌性無機粉体等の分解または
溶解を引き起こすものでなければいずれの方法も用いる
ことができる。例えば、スプレーコテイング(噴霧)、
ナイフコーテイング(刃形コーテイング)、グラビアコ
ーテイング、ロールコーテイング、含浸コーテイング等
を挙げることができる。又、上記フィルムは樹脂化後、
さらに80〜180℃に加温した状態にて延伸機で2〜15倍
に延伸することもできる。
本発明において、かつら用基材の基布として用いられ
る材料は、本発明方法における製造方法工程によって、
変質したりすることのないものであれば、その種類、形
状等に格別の限定はない。例えば、木綿、羊毛、絹、麻
などの天然繊維、レーヨン、キュプラなどのセルロース
繊維、ナイロン6、ナイロン66などのようなポリアミド
繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などのようなポ
リエステル繊維、ポリアクリルニトル繊維などのような
アクリル繊維、水不溶化されたポリビニルアルコール繊
維、セルロースアセテート繊維、天然皮革、合成皮革、
ゴムなどから選ばれた少なくとも1種の繊維からなる織
布、編布、不織布およびこれらの複合体などを用いる事
ができる。このうち機械的強度や伸縮性があり、かつら
用基材として優れた性質を有する点よりポリアミド、ア
クリル、ポリウレタン繊維よりなる編布が好ましい。フ
ィルム層を基布に適用する方法としては熱によりラミネ
ートする方法や接着剤を塗付した後に樹脂層を貼る付け
る方法等を例示できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来の樹脂層厚さより薄くしても植
毛に耐えうる機械的強度を有し、透湿性、抗菌性、防臭
性を有し、かつ人体に対する安全性に優れるかつら用基
材を提供することができる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により更に詳しく説明する。
参考例1(抗菌性アルミノケイ酸塩の調製) 110℃で加熱乾燥した市販のA−型ゼオライト粉末(N
a2O・Al2O3・1.9 SiO2・xH2O:平均粒径1.5μm)、シナ
ネンニューセラミック製モルデナイト粉末(Na2O・Al2O
3・9.7 SiO2・xH2O:平均粒径2.0μm)、及び特開昭61
−174111号に従って合成した無定形アルミノケイ酸塩粉
末(0.9 Na2O・Al2O3・2.4 SiO2・xH2O:平均粒径0.9μ
m)を水を加えて、1.3のスラリーとし、その後攪拌
して脱気し、さらに適量の0.5N硝酸溶液と水とを加えて
pHを5〜7に調整し、全容を1.8のスラリーとした。
次にイオン交換の為、抗菌性金属イオンを含む混合水溶
液を加えて全容を4.8とし、このスラリー液を40〜60
℃に保持し24時間攪拌しつつ平衡状態に到達させた状態
に保持した。イオン交換のための溶液として硝酸銀、硝
酸亜鉛、と硝酸アンモニウムの各水溶液を用いた。イオ
ン交換終了後アルミノケイ酸塩相を濾過し温水でアルミ
ノケイ酸塩相中の過剰の銀、亜鉛、アンモニウムイオン
等がなくなるまで水洗した。次にサンプルを110℃で加
熱乾燥し、抗菌性アルミノケイ酸塩粉体サンプルを得
た。得られたサンプルのデータを表1に示す。
参考例2(抗菌性酸化チタンの調製) 市販の酸化チタン(東亜合成化学工業製IXE−400)ジ
エット式超微粉砕機にて粒径5〜15μmとした。微粒体
1kgに参考例1で使用した銀、亜鉛、アンモニウムイオ
ンを含む混合水溶液2を加えて室温にて48時間攪拌し
た後、濾過し温水で過剰の銀、亜鉛、アンモニウムイオ
ン等がなくなるまで水洗した。次いでサンルを110℃で
加熱乾燥し、抗菌性酸化チタン粉体サンプルを得た。得
られたサンルのデータを表1に示す。
実施例1〜11及び比較例1〜2(フィルム及びかつら用
基材の製造) ポリエチレングリコール1300gと1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート420gと90℃で4時間反応させてウレタ
ンレポリマーを得た。該ウレタンプレポリマー100gと参
考例1及び2調製した抗菌性無機粉体1〜15gとジオキ
サン650gに溶解したアスパラギン酸メチル90gを加え、
さらに2%トリエチルアミン溶液50gを少しずつ添加し3
0℃で7時間反応させポリアミノ酸ウレタン共重合体を
得た。
離型紙上に上記ポリアミノ酸ウレタン樹脂液を膜厚50
μmにナイフコーターにて塗布し、60℃で2分間加熱処
理し本発明の透湿性防臭フィルムを得た。
次にこのフィルム上に40デニール、25本のアクリル繊
維よりなる糸を使った20ゲージの平織ニット生地をラミ
ネートし120℃で2分間乾燥した。これを頭部形状の型
に貼りつけシワをなくした後、150℃で8分間加熱し、
放冷し型からはずして本発明のかつら用基材を得た。な
お比較例として、従来のアクリル系ラテックス塗布した
かつら用基材(比較例1)及び抗菌性無機粉体を使用し
ないかつら用基材(比較例2)も作成した。製造条件を
表2に示す。
試験例1(透湿性試験) 実施例1〜11及び比較例1〜2で得たかつら用基材の
一部を切取り、透湿度試験(JIS・Z−208法)を実施し
た。結果を表2に示す。
試験例2(抗菌性試験) 実施例1〜11及び比較例1〜2で得たかつら用基材の
一部を5×5cmに切り取り、これに大腸菌と表皮ブドウ
球菌(105個/ml)を0.5mlふりかけ、37℃で18時間培養
した。菌液を滅菌済み生理食塩水にて洗い長し、この液
について存在する大腸菌数を測定し、抗菌性を評価し
た。結果を表2に示す。
試験例3(防臭試験) 実験例1〜11及び比較例1〜2で得たかつら用基材を
12名のテスト者にそれぞれ装着させて防臭試験を実施し
た。装着は1日8時間で10日間使用し、5,10日目の臭い
を官能法により下記の基準に従って評価し、平均値を算
出した。結果を表2に示す。
(評価)0:まったく臭わない 1:気をつけると臭いを生
じる 2:少し臭う 3:臭う 4:強く臭う 5:極めて強く
臭う
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 75/12 C08L 75/12 (56)参考文献 特開 昭63−105055(JP,A) 特開 昭63−56538(JP,A) 特開 昭62−77922(JP,A) 特開 平1−313150(JP,A) 特開 昭64−6031(JP,A) 特開 昭63−154746(JP,A) 実開 昭61−142819(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41G 3/00 C08L 75/12 C08K 3/34 C08J 5/18 B32B 27/12 B32B 27/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の一方又は両方の面の一部又は全部
    に、抗菌性無機粉体を含有するポリアミノ酸ウレタン共
    重合体からなる透湿性防臭フィルムからなる層を有し、
    かつ前記抗菌性無機粉体が、抗菌性薬剤を含有するゼオ
    ライト、無定形アルミノケイ酸塩又は含水酸化チタンで
    あるかつら用基材。
  2. 【請求項2】抗菌性無機粉体が、銀をイオン交換させた
    ゼオライト、無定形アルミノケイ酸塩又は含水酸化チタ
    ンである請求項1に記載の基材。
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