JP3061291B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置

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JP3061291B2
JP3061291B2 JP3032493A JP3249391A JP3061291B2 JP 3061291 B2 JP3061291 B2 JP 3061291B2 JP 3032493 A JP3032493 A JP 3032493A JP 3249391 A JP3249391 A JP 3249391A JP 3061291 B2 JP3061291 B2 JP 3061291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体再生処理装置に
関し、さらに詳しくは、印字された記録紙上の画像を消
去して、印字用として再使用可能な状態にするための装
置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂、複写や印字等に用いられる記録紙
は、その表面にインクやトナ−を付着させることで可視
画像を担持して記録媒体としての機能を発揮するように
なっている。ところで、このような記録紙は、パルプを
原料として作られているが、近年、資源保護の意味にお
いて、再利用することが提案されている。すなわち、上
述した再利用を行う場合の方法としては、脱墨可能なイ
ンクが用いられた記録紙および脱墨不可能なインクが用
いられた記録紙の混在する中で、脱墨可能なインクを用
いられた記録紙を選びだして回収し、これを繊維化して
再生する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法においては、脱墨可能なインクが用いられた記録
紙のみを繊維化することは比較的容易である反面、繊維
化されて再生された記録紙は黒ずんだ状態を呈するため
に再生紙として使用者にあまり好まれないのが現状であ
る。しかも、記録後の記録紙に用いられているインクが
脱墨可能なものであるかを判別することは一般的にいっ
て簡単とはいえず、専門家の判断をあおがなければなら
ない。そこで、このようなインクの種別を使用者以外に
判別してもらおうとした場合には、機密性を保持しなけ
ればならない内容を印字された記録紙が該当した場合に
はその処理に問題が生じるため、通常は、このような記
録紙の場合、シュレッダによる廃棄処分とされたうえ
で、再生に供される場合がある。しかし、このようにシ
ュレッダにより処分された記録紙においては、上述した
脱墨可能な記録紙に加えて脱墨不可能な記録紙も混在し
ていることも考えられ、その中から繊維化可能なものを
抽出することはなおのこと困難となり、しかも、このよ
うな記録紙中には、クリップ等の金属やテ−プ等の異物
も混入している場合があることから、これら異物を取り
除かない限り記録紙としての再生処理が行えない。従っ
て、シュレッダにより裁断処理された記録紙は焼却処分
とされるのが現状であり、資源保護の目的は達成されな
いことが多い。そこで、本発明の目的は、上述した従来
の記録紙再生における問題に鑑み、再生すべき記録紙が
得られた場所、例えば記録装置が設置されているオフィ
ス等においてだれでもが記録紙の再生を可能にできる装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、印字装置に付設可能な装置
であって、同印字装置により得られた印字済みの記録媒
体を給送する手段と、印字済み記録媒体に形成されてい
る画像を消去する工程を有する再生処理手段と、再生さ
れた記録媒体が再使用可能なものであるかを検出して判
別する手段と、上記判別手段により再使用可能と判断さ
れた記録媒体と再使用不可能と判断された記録媒体とを
分離する手段と、分離された再使用可能な記録媒体を収
容する手段とを備えてなる記録媒体再生装置において、
上記再生処理手段は、電子受容性呈色有機化合物または
電子供与性呈色有機化合物および顕色材を含むトナーに
より構成されている記録媒体上の画像を消去剤により消
去する構成とされていることを特徴としている。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の記
録媒体再生処理装置において、上記再生処理手段は、消
去剤供給装置とこの消去剤の供給を受けた記録媒体を乾
燥させる乾燥部とを備えて構成されていることを特徴と
している。
【0006】
【作用】請求項1および2記載の発明では、再生処理手
段において記録媒体上の画像が消去されると共に、画像
が消去された記録媒体が再使用可能な場合に再使用に共
される状態とされる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図6において、本発明実施例
の詳細を説明する。図1は、本発明実施例による記録媒
体再生装置の全体構成を示す模式的な配置図である。本
実施例では、記録媒体の一つである記録紙を対象として
いるので、以下の説明では記録媒体再生装置を記録紙再
生装置と称して説明する。図1において、記録紙再生装
置1は、例えば、そのハウジング1Aの上面板に複写機
等の印字装置(図示されず)が載置されて、所謂、印字装
置に付設可能な装置であり、その内部には、給紙部2、
再生処理手段に相当する再生処理部3、分離部4および
再生処理された記録紙の収容部5とで構成されている。
上述した給紙部2は、印字装置に画像形成された記録紙
Sを収容するトレ−2Aと、このトレ−2A上に載置さ
れている記録紙Sを繰り出すための繰り出しロ−ラ2B
とで構成されており、図示しない操作開始スイッチが作
動された時点に繰り出しロ−ラ2Bが回転を始めて載置
されている記録紙Sを繰り出すようになっている。
【0008】一方、再生処理部3は、記録紙Sに形成さ
れている画像が電子受容性呈色有機化合物あるいは電子
供与性呈色有機化合物と色素を含有した顕色剤で構成さ
れた現像トナ−を用いた場合を対象として構成してあ
り、具体的には、図2に示すように、記録紙Sの搬送方
向(図示矢印方向)の上流側から下流側に向けて配置され
ている消色処理部3A、乾燥部3Bで構成してある。す
なわち、消色処理部3Aは、電子受容性呈色有機化合物
あるいは電子供与性呈色有機化合物と色素を含有した顕
色剤で構成されたトナ−を消色するための部分であり、
図2において、内部にトナ−の消色剤を収容した消色剤
容器3A1と消色剤剤塗布装置3A2と消色剤回収装置
3A3とを備えて構成してある。上述した消色剤塗布装
置3A2は、後述する成分構成の消色剤を記録紙の印字
面全域に供給する場合の構造を備えており、具体的に
は、消色剤貯蔵容器3A1に内蔵されている塗布フェル
ト3A4と記録紙Sの搬送路との間に位置して回転可能
とされた金属等の剛体あるいはゴム等の弾性体からなる
塗布ロ−ラ3A5で構成してあり、消色剤塗布装置3A
4が消色剤容器3A3に内蔵されている塗布フェルト3
A4を介して消色剤の供給を受け、搬送されてくる記録
紙Sの画像面に接触することで消色剤を塗布するように
なっている。上述した塗布ロ−ラ3A5は、駆動モ−タ
3A5aの出力軸に一体化されることで駆動力を受けて
回転できるようになっている。
【0009】また、消色剤回収装置3A5は、記録紙S
を挾んで消色剤塗布装置3A2に接触可能とされ、金属
等の剛体あるいはゴム等の弾性体からなる従動ロ−ラ3
A6とこの従動ロ−ラ3A6の周面に当接しているスク
レ−パ3A7と従動ロ−ラ3A6およびスクレ−パ3A
7を内部に配置している回収容器3A8とで構成してあ
り、消色剤塗布装置3A2の周面に残留する消色剤を記
録紙の非通過時に回収するようになっている。
【0010】一方、乾燥部3Bは、搬送ベルト3B1と
この搬送ベルト3B1における記録紙載置面側を挾んで
上下に対向する加熱器3B2、3B3とで構成してあ
り、印字分解部3Aにおいて消色剤の供給を受けた記録
紙Sの乾燥を行うようになっている。この加熱器のう
ち、記録紙Sの下方に位置する加熱器3B2は、記録紙
Sを乾燥させる機能を設定されており、このため、搬送
ベルト3B1は熱伝導が良好な材質を設定されている。
また、この加熱器に加えて記録紙Sの上方に位置する加
熱器は、下方のものと合わせて記録紙Sの乾燥を促進し
てカ−ル等が発生するのを防いで再使用可能な状態にす
ることを目的としているものである。
【0011】本実施例は以上のような構成であるから、
複写機等の印字装置において、電子受容性呈色有機化合
物あるいは電子供与性呈色有機化合物と色素を含有する
電子写真用トナ−により形成された印字部を有する記録
紙が給紙部2から再生処理部3に向け搬送されることに
なる。そして、再生処理部3では、消色処理部3Aにお
いて消色剤塗布装置3A2による消色剤の塗布が行われ
ることで印字部の消色反応を生起させる。この消色反応
は消色剤の塗布直後に略終了し、記録紙Sの印字面は白
色化される。そして、この状態で記録紙Sは、乾燥部3
Bに搬送されて残留した消色剤を蒸発されて排出され
る。
【0012】一方、分離部4は、再生処理部3において
消色処理された記録紙Sが再使用可能なものであるか否
かを判別して類別するための部分であり、図1に示すよ
うに、反射型のフォトセンサ4Aおよび分離装置4Bを
備えて構成してある。上述したフォトセンサ4Aは、再
生処理部3における記録紙排出部の近傍に位置されてい
て、記録紙Sの画像面、換言すれば、トナ−を分解され
た面の濃度を検出するためのものであり、後述する制御
部6に接続してある。また、このフォトセンサ4Aは、
記録紙Sの幅方向に沿った検出幅(B)を、再生処理され
る記録紙Sのうちの最大幅(B0)よりも広く取れるように
配置され、具体的には、幅方向に沿って複数並列させて
ある。
【0013】そして、上述した分離装置4Bは、フォト
センサ4Aを通過した記録紙Sを搬送するための搬送ベ
ルト4B1とこの搬送ベルト4B1による搬送路末端部
に位置する揺動可能な搬送路切り換え爪4B2およびこ
の搬送路切り換え爪4B2を揺動変位させるためのソレ
ノイド4B3とで構成してある。上述した搬送ベルト4
B1は、フォトセンサ4A側に相当する搬送方向上流側
と反対側に相当する搬送方向下流側に位置する搬送路末
端部までの距離(L)を、再生処理可能な記録紙のうちの
最大長さ(L0)のもの以上(L>L0)とされている。そし
て、搬送路切り換え爪4B2は、再使用可能な記録紙を
給送する第1の排出路5Aと再使用不可能な記録紙を給
送する第2の排出路5Bとの分岐位置に配置されてお
り、通常時には、第1の排出路5Aに向け再生処理後の
記録紙Sを移送することのできる態位に設定してある。
また、上述した第1および第2の排出路5A、5Bの末
端部には、記録紙Sを収容するためのストック用トレ−
5A1、5B1が設けてある。一方、上述した制御部6
は、図3に示してあるように、マイクロコンピュ−タ6
Aを主要部としており、I/Oインタ−フェ−ス6Bを
介して外部機器と接続されている。上述したI/Oイン
タ−フェ−ス6Bの入力部には上述したフォトセンサ4
Aが、そして出力部には上述した分離装置4Bに付設し
てあるソレノイド4B3が駆動回路4B4を介してそれ
ぞれ接続されている。
【0014】この制御部6においては、図4に示してあ
る記録紙Sからの反射光量とこの光量により得られるフ
ォトセンサ4Aからの出力の関係に基づいて、記録紙S
上の残留トナ−の量を検出し、記録紙Sのトナ−の消去
状況を判別するようになっている。また、記録紙Sの消
去状況検出が終了したことを、検出出力が急変、具体的
には、非画像部からの反射光量に相当する出力あるいは
この出力に対し汚れを勘案して設定した所定出力が得ら
れた時点をも検出するようになっている。この検出は、
消色処理部3Aの内部を密閉および開放するための時期
設定に用いられる。そして上述した判別は、例えば、非
画像部での反射光量に相当するフォトセンサでの出力に
対して再生処理された記録紙Sからの検出出力が所定比
内にあるか、あるいは、非画像部での反射光量に関係な
く所定電圧以上にあるかにより行われる。なお、図4
は、横軸にトナ−の残量を、そして縦軸にトナ−の残量
に影響される反射光量から得られる検出出力をそれぞれ
表しており、残留トナ−が多い場合には、反射光量が少
ないという関係を示している。
【0015】本実施例によれば、消去のための消色反応
が消色剤塗布後に終了するので、短時間で大量の印字面
の消色再生を行うことができ、例えば、複写機等の印字
装置側での複写あるいは印字速度と略同等な時間で再生
が完了するので、印字装置側での記録紙の欠乏が生じた
場合の対応が迅速に行えるという効果が得られる。
【0016】一方、上述した構成は、記録紙Sにおける
印字面全域に消色剤を供給する場合であったが、乾燥時
間の短縮等を考慮して印字面の必要部分、つまり、実際
にトナ−が付着している部分のみに消色剤を供給するよ
うにしても良い。
【0017】図5は上述した場合の構成例であり、この
構成では消色剤の供給を消色剤のジェット噴射により行
うようになっている。すなわち、図5に示す構造は、記
録紙上の印字部におけるトナ−付着箇所を検出する位置
検知部6’と消色部7とで構成されている。上述した位
置検知部6’は、記録紙Sの搬送方向と直角な方向に相
当する幅方向に延長された電荷結合素子(CCD)6A’
を主要部としており、搬送されてくる記録紙Sの印字面
に付着しているトナ−の位置を座標位置として、さら
に、付着しているトナ−の量を濃度として検知するよう
になっている。なお、この電荷結合素子6A’による検
知開始は、記録紙Sの搬送方向上流側に位置する反射型
のフォトセンサ6B’による記録紙Sの先端検知に対応
して開始されるようになっている。また、この位置検知
部6’を通過した記録紙Sは、その搬送経路を、水平方
向から垂直方向に変換され、この垂直方向の位置で消色
部7と対向するようになっている。
【0018】すなわち、消色部7は、記録紙Sの幅方向
に移動可能な消去剤供給部をなす噴射ヘッド7Aを備え
ている。この噴射ヘッド7Aは、例えば、記録紙Sの幅
方向に沿って平行する2本のロッド7A1上を摺動可能
に支持してあり、このロッド7A1上での移動は、幅方
向の両端に位置するプ−リ7A2による折り返し部を持
ちその端部が噴射ヘッド7Aの幅方向両端の面に固定し
てある無端ベルト7A3とこの無端ベルト7A3の折り
返し部の一方に位置している駆動プ−リを出力軸に一体
化されている駆動モ−タ7A4とで行われるようになっ
ている。この駆動モ−タ7A4の駆動制御は後述する制
御部からの信号により行われる。そして、この噴射ヘッ
ド7Aは、噴射開口を垂直方向に搬送方向を変換された
記録紙Sの印字面に対向させており、例えば、振動子に
よりインク室内の圧力を変化させてインクを噴射する機
械力学的な原理を用いるもの、あるいは、振動子により
噴射されたインクをグリッドを用いて、さらには、イン
クを静電力により引き出すようにした物理学的な原理を
用いるものを含む周知構造のインクジェット装置と同じ
構造を、インクに代えて消色剤の噴射が行えるようにし
たものである。なお、図5中、符号6C’および7Cは
ピンチロ−ラをそれぞれ示している。また、符号7A5
は、例えば、消色剤を充填するためのポンプを内蔵した
消色剤収容タンクを示している。
【0019】この噴射ヘッド7Aからの消色剤の噴射時
期は、上述した位置検知部6’における電荷結合素子6
A’により検知された位置情報を基に、図6に示す制御
部8からの駆動信号により設定されるようになってい
る。すなわち、図6に示すように制御部8においては、
位置検知部6’(図5参照)でのフォトセンサ6B’に
よる記録紙先端検知が行われた時点から電荷結合素子6
A’による座標上でのトナ−付着位置の検知およびトナ
−の付着量を検知し、この検知情報を記憶部に取り込
み、この情報を基に、消色部7での記録紙Sの搬送速度
を踏まえた上で、フォトセンサ7Bによる記録紙先端の
検知が行われた時点からの噴射時期を割り出し、記録紙
印字面のトナ−に対向した時点に消色材を噴射するため
の駆動指令および消色剤の充填機器、例えば、ポンプ等
を駆動するようになっている。上述した噴射ヘッド7A
を記録紙Sが通過する位置には、記録紙Sの搬送経路を
垂直方向から水平方向に変換するためのガイド板9が設
けてあり、このガイド板9により搬送方向を変換された
記録紙Sは、搬送ベルト10に載置搬送されて前述した
分離部4に向け排出される。
【0020】本実施例は以上のような構成であるから、
消去のための消色剤の供給態位を制御することができ、
例えば、記録紙の印字面に付着しているトナ−の状況等
を判断することで消色に必要な剤の量設定を行うことが
できるようになり、必要最小限の使用量で最大限の消色
効果を引き出すことができる。また、このことが、再生
記録紙を得る際のコスト低減にもつながる。
【0021】なお、上述した構造は、記録紙Sの片面に
対向する噴射ヘッドを設けた場合であるが、これに限る
ことなく、必要に応じて、記録紙の両面への噴射ヘッド
設置によって両面印字がなされた記録紙の消色を行うよ
うに構成することも可能である。
【0022】ここで、本発明実施例に用いられるトナ−
およびトナー消去に用いられる消色剤について以下述べ
る。本発明実施例による記録紙再生装置によって再生さ
れるトナーは、前述したように、電子受容性呈色有機化
合物あるいは電子供与性呈色有機化合物と色素を含有す
るものであり、電子受容性呈色有機化合物として無色な
いしは淡色のものが用いられるフタレオン、フルオレセ
イン類があり、具体的なものには次のものがある。チモ
−ル−フタレイン、フェノ−ルフタレイン、0−クレゾ
−ルフタレイン、1,4−ジメチル−5−ヒドロキシベン
ゼンスルフォフタレイン、m−クレゾ−ルスルフォフタ
レイン、α−ナフト−ルフタレイン、0−クレゾ−ルス
ルフォフタレイン、フェノ−ルスルフォフタレイン、フ
ルオロセイン、スルフォフルオロセイン、テトラブロモ
フルオロセイン、テトラクロロフォフルオロセイン等で
ある。また、電子受容性呈色有機化合物の顕色剤として
は、オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミ
ン、ジブチルアミン、トリプロピリアミン、ジメチルア
ニリン、P−トルイジン、β−ナフチルアミン、ビリジ
ン、ピコリン、ルチジン、キノリン、ピペリジン、イミ
ダゾ−ル、トリアジン、モルホリン等のアミン類、テト
ラエチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩類、
グリシン、アラニン等のアミノ酸類、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム等の無機塩類等がある。
【0023】さらに、バインダ−樹脂としては、公知の
トナ−用の樹脂を使用することができ、具体的には次の
ようなものである。ポリスチレン、ポリ−p−スチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレンおよびその置換体
の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン重合体、ス
チレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエ
ン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ビニルメチルエ−テル共重合体、スチレ
ン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジェ
ン共重合体、スチレン−イソブレン共重合体、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル
共重合体等のスチレン系共重合体、ポリエチルメタクリ
レ−ト、ポリブチルメタクリレ−ト、ポリ塩化ビニルポ
リ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウ
レタン、ポリアミド、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノ−ル樹脂、脂肪
族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素
化パラフィン、パラフィンワックス等が単独あるいは混
合して使用される。
【0024】さらに上述したトナ−は、より効率的な帯
電付与を得られるために、少量の極性制御剤、例えば、
染顔料、荷電制御剤等を含有しても良いが、無色あるい
は淡色の機能を損ねないものを使用することとし、極性
制御剤としての具体的なものは、例えば、モノアゾ染料
の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリチルさ
ん、ナフトエ酸、ジカルボン酸およびそれらの誘導体の
Co、Cr、Fe等の金属錯塩、スルボン化した銅フタ
ロシアニン顔料、ニトロ基、ハロゲンを導入したスチレ
ンオリゴマ−、塩素化パラフィン、メラミン樹脂等があ
る。また、必要に応じて、コロイダルシリカ、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム等の金属酸化物微粉末の流動化剤
や炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩等の滑剤等を含
有させても良い。また、上述したトナ−は、1成分系現
像剤として、またキャリアと混合して2成分系現像剤と
してのいずれにも用いることができるものであり、2成
分系現像剤として用いる場合には、キャリアは、周知の
ものが用いられ、具体的には、粒径が20乃至200μ
m程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、マグネタイ
ト粉、ガラスビ−ズ、あるいは、これらを芯材として、
その表面にフッ素系樹脂、シリコ−ン樹脂、スイチレン
系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂を被覆したものが用い
られる。
【0025】一方、消色剤としては、次のものが挙げら
れる。n−オクチルアルコ−ル、n−ノニルアルコ−ル、
n−ラウリルアルコ−ル、n−ステアリルアルコ−ル、
シクロヘキサノ−ル、ベンジルアルコ−ル、シンナミル
アルコ−ル、エチレングリコ−ル、トリエチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、トリメチ−ルプロパン、
ペンタエリスリット、ゾルビット、マンニット等のアル
コ−ル類、酢酸オクチル、プロビオン酸ブチル、ラウリ
ル酸エチル、安息香酸エチル、フタル酸ジメチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジシクロヘキル等のエステル
類、ベンゾフェノン、メチルシクロヘキサノン、アセト
ニルアセトン、ジアセトンアルコ−ル等のケトン類、ジ
フェニルエ−テル、ジオキサン、エチレングリコ−ルジ
エチルエ−テル等のエ−テル類、アセトアミド、プロピ
オン酸アミド等の酸アミド類、フェノ−ル性水酸基を有
する化合物およびその誘導体やカルボキシル基を有する
化合物およびその誘導体がある。上述したフェノ−ル性
水酸基を有する化合物およびその誘導体としては、モノ
フェノ−ル類からポリフェノ−ル類およびその金属塩が
あり、さらに、その置換基として、アルキル基、アリ−
ル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン基
等がある。これらの化合物を挙げると、ノニルフェノ−
ル、スチレネ−ティドフェノ−ル類、α−ナフト−ル、
β−ナフト−ル、ハイドロキノン、p−オキシ安息香酸
ブチル、4,4−メチレンジフェニル、ビスフェノ−ル
A、ビスフェノ−ルS、没食子酸オクチル、フェノ−ル
樹脂等があり、その金属塩としては、前記フェノ−ル性
水酸基を有する化合物のナトリウム、カリウム、リチウ
ム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、コバ
ルト、鉄、チタン、鉛、モリブデン等の金属塩がある。
また、カルボキシル基を有する化合物およびその誘導体
としては、モノカルボン酸からポリカルボン酸およびそ
の置換誘導体およびその金属塩がある。これらの化合物
を挙げると、酢酸、プロピオン酸、カブロン酸、カブリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチリン酸、バルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン
酸、安息香酸、プロトカテキュ−酸、没食子酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、セバチン酸、ナフテン
酸、クエン酸等があり、その金属塩としては、前記カル
ボン酸のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、鉄、ニッケル、コバルト、チ
タン、鉛、モリブデン等の金属塩、塩酸、硫酸、硝酸等
の無機酸がある。
【0026】上述した消色剤は液体のままで用いられる
場合には、図2に示した消色剤塗布装置3A2による記
録紙上への塗布によって、白色化させることができる。
また、液体で用いる場合、水溶性のものは水に、また溶
剤可溶性のものはアルコ−ル、アセトン、トルエン等の
有機溶剤に任意の割合で希釈して用いる。また、液体で
は任意の粘度が得られるように、必要に応じてポリビニ
−ルピロリドン、エチレングリコ−ル、グリセリン等を
混合しても良い。
【0027】以下に、上述した成分構成を用いた例を説
明する。 (1) スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) テトラクロルテトラブロモフルオロセイン 3重量部 2−アミノベンゾチアゾ−ル 6重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 3重量部 上記原材料をヘンシェルミキサ−で混合した後、3本ロ
−ルミルで混練して冷却した。この後、混練物を粗粉砕
し、さらにジェット粉砕機で粉砕して風力分級機により
平均粒径10.8μmのトナ−を得た。このトナ−100重量部
に疎水性シリカ微粒子(R972=日本エアロジル社製:
商品名)1重量部を加えヘンシャルミキサ−で混合し
た。さらに、シリコン樹脂コ−トキャリアと混合し、2
成分系現像剤を作成して通常の電子写真複写行程により
画像を形成し、この画像を、クエン酸の1.5%水溶液を
供給される図1に示した消色剤塗布装置3A4に通過さ
せたところ、略完全に消去した。
【0028】(2) スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) 3,3−ジメトキシフェノ−ルフタレイン 4重量部 ジ−0−トリルグアニジン 8重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 4重量部 上記材料を(1)の場合と同様にして混練トナ−を作成
し、画像を形成した上で、この画像をクエン酸の1.5%
水溶液を供給される図1に示した消色剤塗布装置3A4
に通過させたところ、略完全に消去した。
【0029】一方、次の例は、本発明者が従来の顔料に
よるトナ−を用いた画像に対して同様な消色処理を行っ
た場合の結果を示すものである。 スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) カ−ボンブラック 5重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 2重量部 上記原材料を(1)の場合と同様にして混練トナ−を作成
し、画像を形成したうえでこの画像をクエン酸の1.5%
水溶液を供給される図2に示した消色剤塗布装置3A2
に通過させたところ、画像での変化は全く生じないで、
残ったままであった。さらに、この画像を20日間放置し
たところ、画像での変化はみられなかった。
【0030】次に、電子供与性呈色有機化合物として
は、ジアリ−ルフタリド類、アリ−ルフタリド類、イン
ドリルフタリド類、ロイコオ−ラミン類、ロ−ダミンラ
クタイム類、スピロピラン類、フルオラン類、フェノチ
アジン類、トリフェニルメタン類、アリ−ルフラン類が
ある。これらの化合物は次の通りである。クリスタルバ
イオレットラクトン、マラカイトグリ−ンラクトン、ロ
イコオ−ラミン、ロ−ダミンBラクタム、N−3,3−トリ
メチルインドリルノベンゾスピロピラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3,6−ジ−
pトルイジノ−4,5−ジメチルフルオラン、3,3−ビス(1
−エチル−2−メチル−インド−ル−−3−イル)フタリ
ド、ベンゾイルロイコメチレンブル−等がある。また、
この有機化合物の顕色剤としては、フェノ−ル性水酸基
を有する化合物およびその誘導体やカルボキシル基を有
する化合物およびその誘導体がある。上述したフェノ−
ル性水酸基を有する化合物およびその誘導体としては、
モノフェノ−ル類からポリフェノ−ル類およびその金属
塩があり、さらに、その置換基として、アルキル基、ア
リ−ル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲ
ン基等がある。これらの化合物を挙げると、ノニルフェ
ノ−ル、スチレネ−ティドフェノ−ル類、α−ナフト−
ル、β−ナフト−ル、ハイドロキノン、p−オキシ安息
香酸ブチル、4,4−メチレンジフェニル、ビスフェノ−
ルA、ビスフェノ−ルS、没食子酸オクチル、フェノ−
ル樹脂等があり、その金属塩としては、前記フェノ−ル
性水酸基を有する化合物のナトリウム、カリウム、リチ
ウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、コ
バルト、鉄、チタン、鉛、モリブデン等の金属塩があ
る。また、カルボキシル基を有する化合物およびその誘
導体としては、モノカルボン酸からポリカルボン酸およ
びその置換誘導体およびその金属塩がある。これらの化
合物を挙げると、カブロン酸、カブリン酸、ラウリン
酸、ミリスチリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、安息香酸、プ
ロトカテキュ−酸、没食子酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、セバチン酸、ナフテン酸等があり、その金
属塩としては、前記カルボン酸のナトリウム、カリウ
ム、リチウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄、
ニッケル、コバルト、チタン、鉛、モリブデン等の金属
塩がある。さらに、バインダ−樹脂としては、公知のト
ナ−用の樹脂を使用することができ、具体的には次のよ
うなものである。ポリスチレン、ポリ−p−スチレン、
ポリビニルトルエン等のスチレンおよびその置換体の単
重合体、スチレン−p−クロルスチレン重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共
重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸
ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−ビニルメチルエ−テル共重合体、スチレン−
ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジェン共
重合体、スチレン−イソブレン共重合体、スチレン−マ
レイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重
合体等のスチレン系共重合体、ポリエチルメタクリレ−
ト、ポリブチルメタクリレ−ト、ポリ塩化ビニルポリ酢
酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リビニルブチラ−ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、フェノ−ル樹脂、脂肪族また
は脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラ
フィン、パラフィンワックス等が単独あるいは混合して
使用される。
【0031】さらに上述したトナ−は、より効率的な帯
電付与を得られるために、少量の極性制御剤、例えば、
染顔料、荷電制御剤等を含有しても良いが、無色あるい
は淡色の機能を損ねないものを使用することとし、極性
制御剤としての具体的なものは、例えば、モノアゾ染料
の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリチル
酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸およびそれらの誘導体の
Co、Cr、Fe等の金属錯塩、スルボン化した銅フタ
ロシアニン顔料、ニトロ基、ハロゲンを導入したスチレ
ンオリゴマ−、塩素化パラフィン、メラミン樹脂等があ
る。また、必要に応じて、コロイダルシリカ、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム等の金属酸化物微粉末の流動化剤
や炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩等の滑剤等を含
有させても良い。また、上述したトナ−は、1成分系現
像剤として、またキャリアと混合して2成分系現像剤と
してのいずれにも用いることができるものであり、2成
分系現像剤として用いる場合には、キャリアは、周知の
ものが用いられ、具体的には、粒径が20乃至200μ
m程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、マグネタイ
ト粉、ガラスビ−ズ、あるいは、これらを芯材として、
その表面にフッ素系樹脂、シリコ−ン樹脂、スイチレン
系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂を被覆したものが用い
られる。
【0032】一方、消色剤としては、次のものが挙げら
れる。n−オクチルアルコ−ル、n−ノニルアルコ−ル、
n−ラウリルアルコ−ル、n−ステアリルアルコ−ル、
シクロヘキサノ−ル、ベンジルアルコ−ル、シンナミル
アルコ−ル、エチレングリコ−ル、トリエチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、トリメチ−ルプロパン、
ペンタエリスリット、ゾルビット、マンニット等のアル
コ−ル類、酢酸オクチル、プロビオン酸ブチル、ラウリ
ル酸エチル、安息香酸エチル、フタル酸ジメチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジシクロヘキル等のエステル
類、ベンゾフェノン、メチルシクロヘキサノン、アセト
ニルアセトン、ジアセトンアルコ−ル等のケトン類、ジ
フェニルエ−テル、ジオキサン、エチレングリコ−ルジ
エチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジエチルエ−テ
ル等のエ−テル類、アセトアミド、プロピオン酸アミド
等の酸アミド類、オクチルアミン、ラウリルアミン、ス
テアリルアミン、ジブチルアミン、トリプロピルアミ
ン、ジメチルアニリン、p−トルイジン、β−ナフチル
アミン、ビリジン、ビコリン、ルチジン、キノリン、ピ
ペリジン、イミダゾ−ル、トリアジン、モルホリン等の
アミン類、テトラエチルアンモニウム塩等の第4級アン
モニウム塩類、グリシン、アラニン等のアミノ酸類、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基類があ
る。これらの消色剤は前述した場合と同様に液体のまま
の場合には、図2に示した消色剤塗布装置3A2にその
まま供給されることで記録紙上に塗布される。特に、液
体として用いる場合には、脱墨行程が一般に水中で行わ
れるため、消色剤は水溶性のものを用いた方が良い場合
が多い。
【0033】以下に、電子供与性呈色有機化合物を用い
たトナ−による例を説明する。 (1) スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) PSD−150(フルオラン系ロイコ染料;日曹化工商品名) 5重量部 ビスフェノ−ルA亜鉛塩 12重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 4重量部 上記原材料をヘンシェルミキサ−で混合した後、3本ロ
−ルミルで混練して冷却した。この後、混練物を粗粉砕
し、さらにジェット粉砕機で粉砕して風力分級機により
平均粒径10.8μmのトナ−を得た。このトナ−100重量部
に疎水性シリカ微粒子(R972=日本エアロジル社製:商
品名)1重量部を加えヘンシャルミキサ−で混合した。
さらに、シリコン樹脂コ−トキャリアと混合し、2成分
系現像剤を作成して通常の電子写真複写法により、転写
紙上に黒部7%の画像サンプルを形成した。 上記画像サ
ンプル1Kg、水15L、Na(OH)(水酸化ナトリウム)
8g、脱墨剤(通常、印刷されたインクを紙繊維から取
り易くするための薬品であって、日本乳化剤社製商品
名;トナクリン)2gを離解機(紙を繊維状にばらす機
器)に入れ、30度Cで15分間離解した。離解後、80
メッシュの金網で絞った後、水を加えてフロ−テ−タ
(紙繊維とトナーとの混合物から、気泡を用いてトナー
を分離する機器)により5分間フロ−テ−ションを行っ
た。そして、これを80メッシュの金網で絞り水を加え
た後に抄紙機でパルプシ−ト(いわゆる紙)を作った
このパルプシ−トの白さの度合い、すなわち、白色度を
所定のフィルターを用いる計測器で求めたところ、76.8
%であった。また、モルホリンの0.8%水溶液が供給さ
れた塗布ロ−ラに画像サンプルを通過させたところ、画
像がほとんど消失する結果が得られた。
【0034】(2) スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) クリスタルバイオレットラクトン 4重量部 2,3−キシリルアシッドフォスフェ−ト 10重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 4重量部 この原材料を(1)の場合と同様にして混練トナ−を作成
し、これから得られた画像サンプルに対する評価を、パ
ルプシ−トの白色度で行ったところ、パルプシ−トの白
色度は78.5%であった。また、モルホリンの0.8%水溶
液が供給された塗布ロ−ラに、上述した混練トナ−の画
像を有する記録紙を通過させたところ、画像はほとんど
消失した。
【0035】次の例は、本発明者が従来の顔料によるト
ナ−を用いた画像に対して同様な消色処理を行った場合
の結果を示すものである。 スチレン/n−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (重量平均分子量 190,000 軟化点 125度C) カ−ボンブラック 5重量部 ボントロンE−84(荷電制御剤=オリエント化学社製:商品名) 2重量部 上記原材料を(1)の場合と同様にして混練トナ−を作成
し、画像を形成したうえでパルプシ−トの白色度に関す
る評価を行ったところ、パルプシ−トの白色度は52.5%
しか得られなかった。また、この画像サンプルをモルホ
リンの0.8%水溶液を塗布されたロ−ラ間を通過させた
ところ、画像に変化はみられなかった。
【0036】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、請
求項1および2記載の発明によれば、電子受容性呈色有
機化合物あるいは電子供与性呈色有機化合物と該色素を
含むトナーによる画像を消去剤である消色剤により消
去、換言すれば消色することで、記録媒体を再生処理す
ることが可能になり、結果として、印字装置等の画像形
成装置が設置されている場所で、誰でもが容易に記録媒
体の再生を行えることで資源保護を目的とする再生を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による記録媒体再生処理装置の全
体構成を説明するための配置図である。
【図2】図1に示した装置における再生処理手段の配置
構成を説明するための模型示的な斜視図である。
【図3】図1に示した装置における分離部に用いられる
制御部を説明するためのブロック図である。
【図4】図3の制御部における制御特性を説明するため
の線図である。
【図5】図2に示した再生処理部の別構造における配置
構成を説明するための模式的な斜視図である。
【図6】図5に示した再生処理部の制御構造を説明する
ためのブロック図である。
【符号の説明】
1 記録媒体再生装置の一つである記録紙再生装置 2 給紙部 3 再生処理部 3A 消去処理部に相当する消色処理部 3B 乾燥部 6、8 制御部 6’ 位置検知部 6A’ 電荷結合素子 6B’ フォトセンサ 7 消色剤噴射ヘッド
フロントページの続き (72)発明者 飯田 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭60−133458(JP,A) 特開 平1−102489(JP,A) 特開 平1−101576(JP,A) 実開 平2−8958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/26 - 29/373

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字装置に付設可能な装置であって、同印
    字装置により得られた印字済みの記録媒体給送する手
    段と、印字済み記録媒体に形成されている画像を消去す
    る工程を有する再生処理手段と、再生された記録媒体
    再使用可能なものであるかを検出して判別する手段と、
    上記判別手段により再使用可能と判断された記録媒体
    再使用不可能と判断された記録媒体とを分離する手段
    と、分離された再使用可能な記録媒体を収容する手段と
    を備えてなる記録媒体再生装置において、 上記再生処理手段は、電子受容性呈色有機化合物または
    電子供与性呈色有機化合物および顕色材を含むトナーに
    より構成されている記録媒体上の画像を消剤により消
    する構成とされていることを特徴とする記録媒体再生
    処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録媒体再生処理装置にお
    いて、 上記再生処理手段は、消剤供給装置とこの消剤の供
    給を受けた記録媒体を乾燥させる乾燥部とを備えて構成
    されていることを特徴とする記録媒体再生装置。
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