JP3059992B2 - 紙葉類搬送装置及び該装置を用いた現金自動取扱装置 - Google Patents
紙葉類搬送装置及び該装置を用いた現金自動取扱装置Info
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- 230000000694 effects Effects 0.000 claims description 6
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H5/00—Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines
- B65H5/02—Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines by belts or chains, e.g. between belts or chains
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- G—PHYSICS
- G07—CHECKING-DEVICES
- G07D—HANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
- G07D11/00—Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
- G07D11/10—Mechanical details
- G07D11/14—Inlet or outlet ports
-
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- G07D11/24—Managing the stock of valuable papers
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- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類の搬送に係り、
特に一枚から多数枚の紙葉類を搬送ベルトによって挾持
して搬送するのに好適な紙葉類搬送装置及びこの紙葉類
搬送装置を備える現金自動取扱装置に関する。
特に一枚から多数枚の紙葉類を搬送ベルトによって挾持
して搬送するのに好適な紙葉類搬送装置及びこの紙葉類
搬送装置を備える現金自動取扱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の紙葉類搬送装置においては、最も
基本的なものとして、例えば特開昭６２−２１９０９８
号公報に示されるように、取付け位置が固定されたプー
リに掛けられたベルトにより挾持して一枚ずつ搬送する
ものである。一方、多数枚の紙葉類を一括して搬送する
紙葉類搬送装置としては、例えば特開昭６１−２８３９
９３号公報に示されるようなものがある。これらの装置
では、紙葉類を挾持して搬送するための搬送ベルトを掛
けるプーリの位置は固定されており、また、紙葉類の搬
送案内の機能をもつガイドは、やはり固定されたガイド
であったり、ガイドを取り付けない状態で搬送を行った
りしていた。
基本的なものとして、例えば特開昭６２−２１９０９８
号公報に示されるように、取付け位置が固定されたプー
リに掛けられたベルトにより挾持して一枚ずつ搬送する
ものである。一方、多数枚の紙葉類を一括して搬送する
紙葉類搬送装置としては、例えば特開昭６１−２８３９
９３号公報に示されるようなものがある。これらの装置
では、紙葉類を挾持して搬送するための搬送ベルトを掛
けるプーリの位置は固定されており、また、紙葉類の搬
送案内の機能をもつガイドは、やはり固定されたガイド
であったり、ガイドを取り付けない状態で搬送を行った
りしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙葉類搬送装置
にあっては、１枚から多数枚の紙葉類の搬送又は厚さの
異なる紙葉類の搬送を行う際に下記のような問題があっ
た。
にあっては、１枚から多数枚の紙葉類の搬送又は厚さの
異なる紙葉類の搬送を行う際に下記のような問題があっ
た。
【０００４】まず、搬送ベルトが掛けられているプーリ
の位置が固定されている場合は、このプーリ部分を堆積
させた多数枚の紙葉類の束が通過する際に、この部分で
紙葉類の束が滞留したり、紙葉類の束がずれてしまうこ
とがあり、良好な搬送を行うことができなかった。
の位置が固定されている場合は、このプーリ部分を堆積
させた多数枚の紙葉類の束が通過する際に、この部分で
紙葉類の束が滞留したり、紙葉類の束がずれてしまうこ
とがあり、良好な搬送を行うことができなかった。
【０００５】次に、紙葉類の搬送案内の機能を有するガ
イドが固定されている場合、１枚の紙葉類の搬送案内を
するようにガイドを取り付けると多数枚の紙葉類の束が
この部分でジャムを生じたり、多数枚の紙葉類の束の搬
送案内ができるように取り付けると、１枚の紙葉類の搬
送の際には、搬送案内の機能がなくなり座屈を生じたり
するという問題がある。
イドが固定されている場合、１枚の紙葉類の搬送案内を
するようにガイドを取り付けると多数枚の紙葉類の束が
この部分でジャムを生じたり、多数枚の紙葉類の束の搬
送案内ができるように取り付けると、１枚の紙葉類の搬
送の際には、搬送案内の機能がなくなり座屈を生じたり
するという問題がある。
【０００６】次に、紙葉類を搬送する場合、一方のベル
トを駆動側に、他方のベルトを従動側にすると、屈曲し
た部分で紙葉類の束がずれたり、枚数が多いと屈曲部で
ずれてしまうことがあり良好な搬送を行うことができな
かった。
トを駆動側に、他方のベルトを従動側にすると、屈曲し
た部分で紙葉類の束がずれたり、枚数が多いと屈曲部で
ずれてしまうことがあり良好な搬送を行うことができな
かった。
【０００７】次に、多数枚の紙葉類を束として一括して
搬送させると、前記のような問題があったり、例えば収
納箱に紙葉類を収納する際のように、紙葉類を挾持して
いる力がなくなると紙葉類の束自身がもつバネ効果によ
り紙葉類の束が広がってしまい、良好な収納ができない
といったような問題があった。
搬送させると、前記のような問題があったり、例えば収
納箱に紙葉類を収納する際のように、紙葉類を挾持して
いる力がなくなると紙葉類の束自身がもつバネ効果によ
り紙葉類の束が広がってしまい、良好な収納ができない
といったような問題があった。
【０００８】本発明の目的は、１枚から多数枚、あるい
は厚さの異なる紙葉類を良好な状態で搬送を実現するこ
とのできる紙葉類搬送装置を提供することにある。
は厚さの異なる紙葉類を良好な状態で搬送を実現するこ
とのできる紙葉類搬送装置を提供することにある。
【０００９】また本発明の他の目的は、１枚から多数
枚、あるいは厚さの異なる紙幣を良好に搬送し、かつ、
柔軟性のある紙幣搬送が可能な現金自動取引装置を提供
することにある。
枚、あるいは厚さの異なる紙幣を良好に搬送し、かつ、
柔軟性のある紙幣搬送が可能な現金自動取引装置を提供
することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る紙葉類搬送装置は、複数のプーリにそ
れぞれ架設された複数の無端ベルトと、それぞれのプー
リを保持しかつフレームにそれぞれの端部を支持された
複数の軸と、それぞれの無端ベルトを駆動する少なくと
も一つの駆動源とを備え、少なくとも二つの無端ベルト
の間に少なくとも一枚の紙葉類を挾持して搬送する紙葉
類搬送装置において、前記紙葉類を挾持する二つの無端
ベルトのうち少なくとも一つの無端ベルトに対して、前
記無端ベルトが架設されたプーリを支持する軸が変位す
るように軸保持部により保持され、前記軸保持部は、前
記軸を変位するように保持された前記プーリが、紙厚の
厚い紙葉類の通過時に生じる変位に対して、前記無端ベ
ルト自身のばね効果による復元力を生じさせる位置に回
転軸を有し、前記紙葉類が挾持されている搬送ベルトに
より受ける抵抗力を低減させる前記軸保持部と前記回転
軸とを有する変位手段を具備している構成とする。
め、本発明に係る紙葉類搬送装置は、複数のプーリにそ
れぞれ架設された複数の無端ベルトと、それぞれのプー
リを保持しかつフレームにそれぞれの端部を支持された
複数の軸と、それぞれの無端ベルトを駆動する少なくと
も一つの駆動源とを備え、少なくとも二つの無端ベルト
の間に少なくとも一枚の紙葉類を挾持して搬送する紙葉
類搬送装置において、前記紙葉類を挾持する二つの無端
ベルトのうち少なくとも一つの無端ベルトに対して、前
記無端ベルトが架設されたプーリを支持する軸が変位す
るように軸保持部により保持され、前記軸保持部は、前
記軸を変位するように保持された前記プーリが、紙厚の
厚い紙葉類の通過時に生じる変位に対して、前記無端ベ
ルト自身のばね効果による復元力を生じさせる位置に回
転軸を有し、前記紙葉類が挾持されている搬送ベルトに
より受ける抵抗力を低減させる前記軸保持部と前記回転
軸とを有する変位手段を具備している構成とする。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
【００１４】そして、複数のプーリにそれぞれ架設され
た複数の無端ベルトと、それぞれのプーリを保持しかつ
フレームにそれぞれの端部を支持された複数の軸と、そ
れぞれの無端ベルトを駆動する少なくとも一つの駆動源
とを備え、少なくとも二つの無端ベルトの間に少なくと
も一枚の紙葉類を挾持して搬送する紙葉類搬送装置にお
いて、前記紙葉類を挾持する二つの無端ベルトのうち少
なくとも一つの無端ベルトが弾性体よりなり、前記弾性
体よりなる無端ベルトは、前記弾性体よりなる無端ベル
トに対向し前記駆動源により駆動される他方の無端ベル
トに従動して回転し、前記従動して回転する弾性体より
なる無端ベルト上に、挾持され搬送されて滞留する多数
枚の紙葉類のうち、前記駆動される他方の無端ベルトに
接触する側の紙葉類が、前記駆動される無端ベルトによ
ってずらされて搬送される構成でもよい。
た複数の無端ベルトと、それぞれのプーリを保持しかつ
フレームにそれぞれの端部を支持された複数の軸と、そ
れぞれの無端ベルトを駆動する少なくとも一つの駆動源
とを備え、少なくとも二つの無端ベルトの間に少なくと
も一枚の紙葉類を挾持して搬送する紙葉類搬送装置にお
いて、前記紙葉類を挾持する二つの無端ベルトのうち少
なくとも一つの無端ベルトが弾性体よりなり、前記弾性
体よりなる無端ベルトは、前記弾性体よりなる無端ベル
トに対向し前記駆動源により駆動される他方の無端ベル
トに従動して回転し、前記従動して回転する弾性体より
なる無端ベルト上に、挾持され搬送されて滞留する多数
枚の紙葉類のうち、前記駆動される他方の無端ベルトに
接触する側の紙葉類が、前記駆動される無端ベルトによ
ってずらされて搬送される構成でもよい。
【００１５】また請求項１〜５のいずれか１項記載の紙
葉類搬送装置において、同一の搬送路で１枚から多数枚
の紙葉類、あるいは紙厚の異なる紙葉類の一括搬送を行
う構成でもよい。
葉類搬送装置において、同一の搬送路で１枚から多数枚
の紙葉類、あるいは紙厚の異なる紙葉類の一括搬送を行
う構成でもよい。
【００１６】さらに現金自動取扱装置においては、請求
項１〜６のいずれか１項記載の紙葉類搬送装置を用い、
出金口へ搬送される紙幣をセットするカセットと、カセ
ットと出金口との間の搬送路を切換える切換ゲートとを
具備している構成とする。
項１〜６のいずれか１項記載の紙葉類搬送装置を用い、
出金口へ搬送される紙幣をセットするカセットと、カセ
ットと出金口との間の搬送路を切換える切換ゲートとを
具備している構成とする。
【００１７】
【作用】本発明によれば、軸保持部に連結されたばね部
材は、紙葉類を挾持して搬送する搬送ベルトの少なくと
も一方の搬送ベルトを掛架するプーリの軸が変位できる
ように取り付けられており、少数枚の紙葉類を搬送する
場合は少数枚の紙葉類が搬送できるように、例えば搬送
ベルトが完全に接触対向するような軸位置を保持するよ
うに作用する。ところが多数枚の紙葉類の束が搬送され
るような場合、ばね部材によって取り付けられた軸系
は、紙葉類の束によって力を受けて変位する。このと
き、紙葉類を挾持している搬送ベルトによる紙葉類の束
が受ける抵抗力が小さくなり、かつ搬送に十分な力を紙
葉類に付与する程度に変位する。このばね部材による作
用は、紙葉類を挾持して搬送する搬送ベルトを弾性体で
形成することにより、搬送ベルトの張り方を変化させ搬
送ベルト自身のばね効果でも実現できる。この場合は当
然ばね部材は不要となる。
材は、紙葉類を挾持して搬送する搬送ベルトの少なくと
も一方の搬送ベルトを掛架するプーリの軸が変位できる
ように取り付けられており、少数枚の紙葉類を搬送する
場合は少数枚の紙葉類が搬送できるように、例えば搬送
ベルトが完全に接触対向するような軸位置を保持するよ
うに作用する。ところが多数枚の紙葉類の束が搬送され
るような場合、ばね部材によって取り付けられた軸系
は、紙葉類の束によって力を受けて変位する。このと
き、紙葉類を挾持している搬送ベルトによる紙葉類の束
が受ける抵抗力が小さくなり、かつ搬送に十分な力を紙
葉類に付与する程度に変位する。このばね部材による作
用は、紙葉類を挾持して搬送する搬送ベルトを弾性体で
形成することにより、搬送ベルトの張り方を変化させ搬
送ベルト自身のばね効果でも実現できる。この場合は当
然ばね部材は不要となる。
【００１８】次に、紙葉類の搬送案内の機能を有するガ
イドが変位できるように用いられたばね部材の作用につ
いて説明する。このばね部材は、ガイドの少なくとも１
ヶ所に取り付けられフレームと連結されている。ガイド
の普段の取付け位置は、１枚の紙葉類が搬送される場合
にガイドが紙葉類の適切な案内作用を行うような位置で
ある。多数枚の紙葉類が搬送される際は、ガイドが多数
枚の紙葉類から力を受けるが、ガイドはばね部材を用い
て取り付けられているため変位するとともに、多数枚の
紙葉類に対しても適切な案内作用を行う。
イドが変位できるように用いられたばね部材の作用につ
いて説明する。このばね部材は、ガイドの少なくとも１
ヶ所に取り付けられフレームと連結されている。ガイド
の普段の取付け位置は、１枚の紙葉類が搬送される場合
にガイドが紙葉類の適切な案内作用を行うような位置で
ある。多数枚の紙葉類が搬送される際は、ガイドが多数
枚の紙葉類から力を受けるが、ガイドはばね部材を用い
て取り付けられているため変位するとともに、多数枚の
紙葉類に対しても適切な案内作用を行う。
【００１９】次に紙葉類を挾持して搬送する搬送ベルト
の両方を駆動ベルトとした作用について説明する。少数
枚の紙葉類の搬送を行う際は紙葉類を挾持している搬送
ベルトの一方を駆動し、他方は駆動側に接触対向してベ
ルト同志の摩擦力で駆動される従動側となっており、こ
れで十分な搬送が実現される。ところが、多数枚の紙葉
類を束として搬送する場合に、一方だけを駆動側とする
と、紙葉類の束によってベルト同志の接触している部分
が少なくなったり、全くなくなったりし、従動側のベル
トが駆動側のベルトの速度より遅くなったり止まったり
する。このため、紙葉類の束がずれたり時には停止して
しまい良好な搬送がなされない。しかし、搬送ベルトの
両方を駆動すると、両方のベルトはほとんど同じ速度で
動くため上記のようなずれや停止といった問題は生じな
い。
の両方を駆動ベルトとした作用について説明する。少数
枚の紙葉類の搬送を行う際は紙葉類を挾持している搬送
ベルトの一方を駆動し、他方は駆動側に接触対向してベ
ルト同志の摩擦力で駆動される従動側となっており、こ
れで十分な搬送が実現される。ところが、多数枚の紙葉
類を束として搬送する場合に、一方だけを駆動側とする
と、紙葉類の束によってベルト同志の接触している部分
が少なくなったり、全くなくなったりし、従動側のベル
トが駆動側のベルトの速度より遅くなったり止まったり
する。このため、紙葉類の束がずれたり時には停止して
しまい良好な搬送がなされない。しかし、搬送ベルトの
両方を駆動すると、両方のベルトはほとんど同じ速度で
動くため上記のようなずれや停止といった問題は生じな
い。
【００２０】このずれを逆に作用として用いることによ
り、多数枚の紙葉類の束が、一方が駆動側、他方が従動
側である搬送路でずらされることにより、少数枚の紙葉
類の搬送路で多数枚の紙葉類をずらして搬送できる。
り、多数枚の紙葉類の束が、一方が駆動側、他方が従動
側である搬送路でずらされることにより、少数枚の紙葉
類の搬送路で多数枚の紙葉類をずらして搬送できる。
【００２１】
【実施例】本発明の一実施例を図１及び図２を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【００２２】図１はプーリ軸系が変位可能な紙葉類搬送
装置を示したものである。この紙葉類搬送装置は、紙葉
類を挾持して搬送する無端ベルトの搬送ベルト１ａ，１
ｂと搬送ベルト１ａ，１ｂを掛架するプーリ２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄと、プーリ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを保
持する軸３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄと、変位可能な軸３ａ
を保持する軸保持部４と、軸保持部４と図示されないフ
レームとを連結するばね部材５と、図示されない駆動
源、及び駆動機構とから構成される。
装置を示したものである。この紙葉類搬送装置は、紙葉
類を挾持して搬送する無端ベルトの搬送ベルト１ａ，１
ｂと搬送ベルト１ａ，１ｂを掛架するプーリ２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄと、プーリ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを保
持する軸３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄと、変位可能な軸３ａ
を保持する軸保持部４と、軸保持部４と図示されないフ
レームとを連結するばね部材５と、図示されない駆動
源、及び駆動機構とから構成される。
【００２３】軸３ｂ，３ｃ，３ｄは、フレームに直接固
定又は軸支されており、その位置が変位することはな
い。軸保持部４は、フレームに取り付けられた軸４ａに
回転自在に取り付けられ、更に一端をフレームに取り付
けられたばね部材５と連結される。このばね部材５と軸
保持部４との連結により、搬送ベルト１ａ，１ｂが接触
対向するように軸３ａの位置が決められる。本実施例で
は、軸３ｃが駆動源である図示されないステッピングモ
ータより、タイミングベルト及びギヤ等を介して図１に
図示した矢印の方向へ駆動される。一方、少なくとも一
枚以上の紙葉類６が図のように搬送ベルト１ａと１ｂと
の間へ搬送される。問題となるのは、紙葉類が図に示す
ような多数枚の束の場合である。この実施例では、紙葉
類の束６がプーリ２ｂ，２ｄの間を通過する際には、プ
ーリ２ｂと２ｄの間の距離が十分に長いこと、搬送ベル
ト１ａ，１ｂとも十分な搬送力があることにより、紙葉
類の束６は、ほとんどくずれることなく搬送される。こ
の紙葉類の束６がプーリ２ａと２ｃとの間を通過する際
には、図２に示すように、プーリ２ａを保持している軸
系は、紙葉類の束６から力を受けて、束６が通過できる
ように軸保持部４の軸４ａを中心として回動するように
変位する。このように、プーリ２ａの軸系が変位するこ
とにより、紙葉類の束６は束状のままで放出されたり、
次の搬送路へ搬送されたりする。紙葉類の束６がプーリ
２ａ，２ｃ間を通過した後は、プーリ２ａを保持する軸
系は、ばね部材５の復元力により、図１に示す元の位置
に戻される。
定又は軸支されており、その位置が変位することはな
い。軸保持部４は、フレームに取り付けられた軸４ａに
回転自在に取り付けられ、更に一端をフレームに取り付
けられたばね部材５と連結される。このばね部材５と軸
保持部４との連結により、搬送ベルト１ａ，１ｂが接触
対向するように軸３ａの位置が決められる。本実施例で
は、軸３ｃが駆動源である図示されないステッピングモ
ータより、タイミングベルト及びギヤ等を介して図１に
図示した矢印の方向へ駆動される。一方、少なくとも一
枚以上の紙葉類６が図のように搬送ベルト１ａと１ｂと
の間へ搬送される。問題となるのは、紙葉類が図に示す
ような多数枚の束の場合である。この実施例では、紙葉
類の束６がプーリ２ｂ，２ｄの間を通過する際には、プ
ーリ２ｂと２ｄの間の距離が十分に長いこと、搬送ベル
ト１ａ，１ｂとも十分な搬送力があることにより、紙葉
類の束６は、ほとんどくずれることなく搬送される。こ
の紙葉類の束６がプーリ２ａと２ｃとの間を通過する際
には、図２に示すように、プーリ２ａを保持している軸
系は、紙葉類の束６から力を受けて、束６が通過できる
ように軸保持部４の軸４ａを中心として回動するように
変位する。このように、プーリ２ａの軸系が変位するこ
とにより、紙葉類の束６は束状のままで放出されたり、
次の搬送路へ搬送されたりする。紙葉類の束６がプーリ
２ａ，２ｃ間を通過した後は、プーリ２ａを保持する軸
系は、ばね部材５の復元力により、図１に示す元の位置
に戻される。
【００２４】本発明の他の実施例を図３に示す。図１の
実施例と異なる点は、ばね部材を用いない点である。紙
葉類を挾持して搬送する弾性体（ゴム状）の無端ベルト
の搬送ベルト１１ａ，１１ｂとこれらの搬送ベルトを掛
架するプーリ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ
と、これらのプーリを保持する軸１３ａ，１３ｂ，１３
ｃ，１３ｄ，１３ｅと、変位可能な軸１３ｄを保持する
軸保持部１４と、プーリ１２ｄを駆動するためのタイミ
ングベルト１５と、タイミングギヤ１６等の駆動機構及
び図示されないフレーム、駆動源及び駆動機構とから構
成される。
実施例と異なる点は、ばね部材を用いない点である。紙
葉類を挾持して搬送する弾性体（ゴム状）の無端ベルト
の搬送ベルト１１ａ，１１ｂとこれらの搬送ベルトを掛
架するプーリ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ
と、これらのプーリを保持する軸１３ａ，１３ｂ，１３
ｃ，１３ｄ，１３ｅと、変位可能な軸１３ｄを保持する
軸保持部１４と、プーリ１２ｄを駆動するためのタイミ
ングベルト１５と、タイミングギヤ１６等の駆動機構及
び図示されないフレーム、駆動源及び駆動機構とから構
成される。
【００２５】軸１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｅはフレ
ームに直接取付けられており、その位置が変位すること
はない。軸１３ｄは軸保持部１４に回動自在に取り付け
られている。また軸保持部１４は、軸１４ａに回動自在
に取り付けられている。軸１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１
３ｄ，１３ｅは、例えば図３のような位置関係で取り付
けられており、搬送ベルト１１ｂの有する復元力により
プーリ１２ｄは搬送ベルト１１ａと１１ｂとが接触対向
するような位置となる。本実施例においては、軸１３ｄ
に、図示されない駆動源からの駆動力がタイミングベル
ト１５及びタイミングギヤ１６等を介して伝えられ、プ
ーリ１２ｄが駆動される。軸１３ｄは変位するため、タ
イミングベルト１５は歯とびを発生しない程度のゆるい
張力で張られている。この紙葉類搬送装置に少なくとも
一枚以上の紙葉類１７が図のように搬送される。紙葉類
が多数枚の束であった場合、紙葉類の束１７の先端部
が、プーリ１２ｂの屈曲部付近にくると、プーリ１２ｄ
を保持している軸系が、紙葉類の束１７から力を受けて
束１７が通過できるように、図４に示すように、軸保持
部１４の回転軸１４ａを中心として回動するように変位
する。このように、プーリ１２ｄの軸系が変位すること
により紙葉類の束１７は、束状のままで放出されたり、
次の搬送路へ搬送されたりする。紙葉類の束１７がプー
リ１２ａ，１２ｄの間を通過した後は、プーリ１２ｄを
保持する軸系は、搬送ベルト１１ｂの復元力により、図
３に示す元の位置へ戻される。
ームに直接取付けられており、その位置が変位すること
はない。軸１３ｄは軸保持部１４に回動自在に取り付け
られている。また軸保持部１４は、軸１４ａに回動自在
に取り付けられている。軸１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１
３ｄ，１３ｅは、例えば図３のような位置関係で取り付
けられており、搬送ベルト１１ｂの有する復元力により
プーリ１２ｄは搬送ベルト１１ａと１１ｂとが接触対向
するような位置となる。本実施例においては、軸１３ｄ
に、図示されない駆動源からの駆動力がタイミングベル
ト１５及びタイミングギヤ１６等を介して伝えられ、プ
ーリ１２ｄが駆動される。軸１３ｄは変位するため、タ
イミングベルト１５は歯とびを発生しない程度のゆるい
張力で張られている。この紙葉類搬送装置に少なくとも
一枚以上の紙葉類１７が図のように搬送される。紙葉類
が多数枚の束であった場合、紙葉類の束１７の先端部
が、プーリ１２ｂの屈曲部付近にくると、プーリ１２ｄ
を保持している軸系が、紙葉類の束１７から力を受けて
束１７が通過できるように、図４に示すように、軸保持
部１４の回転軸１４ａを中心として回動するように変位
する。このように、プーリ１２ｄの軸系が変位すること
により紙葉類の束１７は、束状のままで放出されたり、
次の搬送路へ搬送されたりする。紙葉類の束１７がプー
リ１２ａ，１２ｄの間を通過した後は、プーリ１２ｄを
保持する軸系は、搬送ベルト１１ｂの復元力により、図
３に示す元の位置へ戻される。
【００２６】本実施例では、搬送ベルト一方のみが駆動
され、もう一方の搬送ベルトは、駆動側の搬送ベルトと
接触して回る従動側となっている。図１の実施例では１
ａ、図３の実施例では１１ａが従動側の搬送ベルトとな
っている。ここで、例えばプーリ２ａ、プーリ１２ａと
も駆動源によって駆動し、図１における搬送ベルト１
ａ，１ｂ、図３における搬送ベルト１１ａ，１１ｂの両
方を駆動すると、前記実施例にも増して、より確実に紙
葉類６，１７の搬送ができる。
され、もう一方の搬送ベルトは、駆動側の搬送ベルトと
接触して回る従動側となっている。図１の実施例では１
ａ、図３の実施例では１１ａが従動側の搬送ベルトとな
っている。ここで、例えばプーリ２ａ、プーリ１２ａと
も駆動源によって駆動し、図１における搬送ベルト１
ａ，１ｂ、図３における搬送ベルト１１ａ，１１ｂの両
方を駆動すると、前記実施例にも増して、より確実に紙
葉類６，１７の搬送ができる。
【００２７】本発明の他の実施例を図５に示す。この実
施例は、紙葉類を挾持して搬送する弾性体で形成した無
端ベルトの搬送ベルト２１ａ，２１ｂと、搬送ベルト２
１ａ，２１ｂを掛架するプーリ２２ａ，２２ｂ，２２
ｃ，２２ｄ，２２ｅ，２２ｆと、これらのプーリを保持
する２３ａ，２３ｂ，２３ｃ，２３ｄ，２３ｅ，２３ｆ
軸と、搬送される紙葉類を搬送案内するガイド２４と、
ガイド２４と図示されないフレームとを連結するばね部
材２５と、図示されない駆動源及び、駆動機構とから構
成される。
施例は、紙葉類を挾持して搬送する弾性体で形成した無
端ベルトの搬送ベルト２１ａ，２１ｂと、搬送ベルト２
１ａ，２１ｂを掛架するプーリ２２ａ，２２ｂ，２２
ｃ，２２ｄ，２２ｅ，２２ｆと、これらのプーリを保持
する２３ａ，２３ｂ，２３ｃ，２３ｄ，２３ｅ，２３ｆ
軸と、搬送される紙葉類を搬送案内するガイド２４と、
ガイド２４と図示されないフレームとを連結するばね部
材２５と、図示されない駆動源及び、駆動機構とから構
成される。
【００２８】ガイド２４は、フレームに取付けられた軸
２４ａに回動自在に取付けられている。更に、ガイド２
４の一部を、一端がフレームに取付けられたばね部材２
５と連結している。ガイド２４の普段の取付け位置は、
一枚の紙葉類の搬送案内ができるような位置である。こ
れは、図示されないストッパにより決められている。本
実施例ではプーリ２２ａ，２２ｄが図示されない駆動源
及び駆動機構により駆動されている。すなわち、搬送ベ
ルト２１ａ，２２ｂの両方が駆動されている。
２４ａに回動自在に取付けられている。更に、ガイド２
４の一部を、一端がフレームに取付けられたばね部材２
５と連結している。ガイド２４の普段の取付け位置は、
一枚の紙葉類の搬送案内ができるような位置である。こ
れは、図示されないストッパにより決められている。本
実施例ではプーリ２２ａ，２２ｄが図示されない駆動源
及び駆動機構により駆動されている。すなわち、搬送ベ
ルト２１ａ，２２ｂの両方が駆動されている。
【００２９】この紙葉類搬送装置に少なくとも一枚以上
の紙葉類２６が図のように搬送される。紙葉類が多数枚
の場合には、ガイド２４が紙葉類の束２６から力を受け
て図６のように軸２４ａを中心に回動するように変位
し、紙葉類の束２６がガイド部分を通過できるようにす
るとともに、ガイド２４が紙葉類の束２６に搬送案内の
作用を及ぼす。紙葉類の束２６が通過した後は、ばね部
材２５の復元力でガイド２４は図５に示す元の位置へ戻
される。
の紙葉類２６が図のように搬送される。紙葉類が多数枚
の場合には、ガイド２４が紙葉類の束２６から力を受け
て図６のように軸２４ａを中心に回動するように変位
し、紙葉類の束２６がガイド部分を通過できるようにす
るとともに、ガイド２４が紙葉類の束２６に搬送案内の
作用を及ぼす。紙葉類の束２６が通過した後は、ばね部
材２５の復元力でガイド２４は図５に示す元の位置へ戻
される。
【００３０】それぞれの実施例は、搬送される紙葉類が
多数枚の束状のものであったり、紙厚の異なる例えば厚
い紙葉類であったりする場合に適した紙葉類の搬送装置
であり、例えば束状の紙葉類は束状のままで搬送され
る。しかし、あまりに多くの紙葉類を束状のままで搬送
すると、搬送ベルトが外れ易くなったり、スタック動作
を行う場合に紙葉類の束の挾持を解くと、束のもつばね
効果で紙葉類が広がってしまい、良好なスタック動作が
行われないことも考えられる。次の実施例はこの点を解
決した他の実施例である。
多数枚の束状のものであったり、紙厚の異なる例えば厚
い紙葉類であったりする場合に適した紙葉類の搬送装置
であり、例えば束状の紙葉類は束状のままで搬送され
る。しかし、あまりに多くの紙葉類を束状のままで搬送
すると、搬送ベルトが外れ易くなったり、スタック動作
を行う場合に紙葉類の束の挾持を解くと、束のもつばね
効果で紙葉類が広がってしまい、良好なスタック動作が
行われないことも考えられる。次の実施例はこの点を解
決した他の実施例である。
【００３１】図７は本発明の他の実施例を示す。この実
施例は、紙葉類を挾持して搬送する無端ベルトの搬送ベ
ルト３１ａ，３１ｂ，３１ｃと、これらのベルトを掛架
するプーリ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，３２ｅ，
３２ｆ，３２ｇと、これらのプーリを保持する軸３３
ａ，３３ｂ，３３ｃ，３３ｄ，３３ｅ，３３ｆ，３３ｇ
と図示されないフレーム、駆動源及び駆動機構とから構
成される。本実施例では、プーリ３２ａが駆動プーリと
なっている。すなわち搬送ベルト３１ａが駆動側のベル
トであり、搬送ベルト３１ｂ，３１ｃは搬送ベルト３１
ａに接触して回される従動ベルトである。この紙葉類搬
送装置に多数枚の紙葉類の束３４が搬送されてきた場
合、紙葉類の束３４は、プーリ３２ｆの手前で図８に示
すように滞留する。これは紙葉類の束３４により搬送ベ
ルト３１ｃが図８のように変形することにより負荷が増
大し、搬送ベルト３１ａと３１ｃとが接触していたＡの
部分ですべりが生じるとともに、プーリ３３ｃの部分で
は搬送ベルト３１ａと３１ｃが接触せずその結果ベルト
３１ｃが駆動されないためである。しかし、このとき搬
送ベルト３１ａに接触している紙葉類には、搬送ベルト
３１ａが駆動されているため搬送力が与えられ、紙葉類
は一枚ずつ、あるいは図９に示すようにずれた状態にな
って搬送される。これらの紙葉類がプーリ３２ａ，３２
ｄの間を通過する際に紙葉類は一枚、あるいはずれた状
態となっているため、図１に示す紙葉類搬送装置のよう
にプーリ軸系を可動としなくても搬送が可能である。上
記と同じ効果は、紙葉類２４が所定の位置に達したこと
を検知し、例えばブレーキ等を用いて故意に搬送ベルト
３１ｃを停止させることによっても得られる。
施例は、紙葉類を挾持して搬送する無端ベルトの搬送ベ
ルト３１ａ，３１ｂ，３１ｃと、これらのベルトを掛架
するプーリ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，３２ｅ，
３２ｆ，３２ｇと、これらのプーリを保持する軸３３
ａ，３３ｂ，３３ｃ，３３ｄ，３３ｅ，３３ｆ，３３ｇ
と図示されないフレーム、駆動源及び駆動機構とから構
成される。本実施例では、プーリ３２ａが駆動プーリと
なっている。すなわち搬送ベルト３１ａが駆動側のベル
トであり、搬送ベルト３１ｂ，３１ｃは搬送ベルト３１
ａに接触して回される従動ベルトである。この紙葉類搬
送装置に多数枚の紙葉類の束３４が搬送されてきた場
合、紙葉類の束３４は、プーリ３２ｆの手前で図８に示
すように滞留する。これは紙葉類の束３４により搬送ベ
ルト３１ｃが図８のように変形することにより負荷が増
大し、搬送ベルト３１ａと３１ｃとが接触していたＡの
部分ですべりが生じるとともに、プーリ３３ｃの部分で
は搬送ベルト３１ａと３１ｃが接触せずその結果ベルト
３１ｃが駆動されないためである。しかし、このとき搬
送ベルト３１ａに接触している紙葉類には、搬送ベルト
３１ａが駆動されているため搬送力が与えられ、紙葉類
は一枚ずつ、あるいは図９に示すようにずれた状態にな
って搬送される。これらの紙葉類がプーリ３２ａ，３２
ｄの間を通過する際に紙葉類は一枚、あるいはずれた状
態となっているため、図１に示す紙葉類搬送装置のよう
にプーリ軸系を可動としなくても搬送が可能である。上
記と同じ効果は、紙葉類２４が所定の位置に達したこと
を検知し、例えばブレーキ等を用いて故意に搬送ベルト
３１ｃを停止させることによっても得られる。
【００３２】前記紙葉類搬送装置を用いた現金自動取扱
装置の一実施例を図１０〜図１４により説明する。図１
０は、図１及び図３記載の紙葉類搬送装置を用いた払い
出し専用機の概略を示したものである。この装置はカセ
ット１００内にセットされた紙幣１０１を出金口１０２
へ搬送して顧客へ払い出すものである。本実施例は、搬
送路である６組の搬送ベルト１０３と、これらの搬送ベ
ルト掛架するプーリ１０４と、図示されないガイド及び
搬送方向切換ゲートとを最低限の構成要素としてもつ。
本実施例では、プーリ１０４ａ，１０４ｂ，１０４ｃが
駆動プーリである。すなわち搬送ベルト１０３ａ，１０
３ｂ，１０３ｃが駆動ベルトである。また、プーリ１０
４ｂ，１０４ｄが前述したような可動の軸系に取り付け
られている。
装置の一実施例を図１０〜図１４により説明する。図１
０は、図１及び図３記載の紙葉類搬送装置を用いた払い
出し専用機の概略を示したものである。この装置はカセ
ット１００内にセットされた紙幣１０１を出金口１０２
へ搬送して顧客へ払い出すものである。本実施例は、搬
送路である６組の搬送ベルト１０３と、これらの搬送ベ
ルト掛架するプーリ１０４と、図示されないガイド及び
搬送方向切換ゲートとを最低限の構成要素としてもつ。
本実施例では、プーリ１０４ａ，１０４ｂ，１０４ｃが
駆動プーリである。すなわち搬送ベルト１０３ａ，１０
３ｂ，１０３ｃが駆動ベルトである。また、プーリ１０
４ｂ，１０４ｄが前述したような可動の軸系に取り付け
られている。
【００３３】この払い出し専用機（現金自動取扱装置）
は、図１１に示すように、顧客が要求した金額の紙幣を
カセット１００からスタック部１０５まで一枚ずつ分離
して搬送する。スタック動作はスタック部内のストッパ
１０６等により行われ、紙幣は搬送ベルト１０３ｂ上の
図示されない底板の上に堆積される。スタック動作時
に、カセット１００内の分離部１０７でうまく一枚ずつ
に分離されなかった紙幣１０８は二枚検知ローラ１０９
でチェックされ、Ｂ部の図示されない切換ゲートにより
ａ方向ではなくｂ方向に搬送方向が切り換えられ、収納
ボックス１１０に収納される。
は、図１１に示すように、顧客が要求した金額の紙幣を
カセット１００からスタック部１０５まで一枚ずつ分離
して搬送する。スタック動作はスタック部内のストッパ
１０６等により行われ、紙幣は搬送ベルト１０３ｂ上の
図示されない底板の上に堆積される。スタック動作時
に、カセット１００内の分離部１０７でうまく一枚ずつ
に分離されなかった紙幣１０８は二枚検知ローラ１０９
でチェックされ、Ｂ部の図示されない切換ゲートにより
ａ方向ではなくｂ方向に搬送方向が切り換えられ、収納
ボックス１１０に収納される。
【００３４】顧客が指定した金額だけ紙幣がスタック部
１０５に堆積されると、ストッパ１０６は退避され、出
金する紙幣１０１を搬送ベルト１０３ａと１０３ｂで挾
持するようにプーリ１０４ｅが移動する（図１２）。こ
うして紙幣１０１が挾持されると搬送路が低速で駆動さ
れ図１３に示すように紙幣が放出される。このとき、プ
ーリ１０４ｂは変位して、紙幣１０１が束のままで顧客
の方へ出される。顧客が紙幣１０１を受けとるのに十分
な位置までくると、紙幣１０１を搬送ベルト１０３ａ，
１０３ｂでわずかに挾持した状態で駆動が止められる。
更に、顧客がこの紙幣１０１を受け取らずにある時間が
経つと、制御装置は「取り忘れ」と認識する。同時に、
駆動源の駆動方向を逆転させ、紙幣１０１を収納ボック
ス１１０まで一度に搬送する（図１４）。図１４に示す
ように紙幣１０１が束の場合には、プーリ１０４ｄの軸
系が変位し束のまま紙幣１０１を収納ボックスへ収納す
る。
１０５に堆積されると、ストッパ１０６は退避され、出
金する紙幣１０１を搬送ベルト１０３ａと１０３ｂで挾
持するようにプーリ１０４ｅが移動する（図１２）。こ
うして紙幣１０１が挾持されると搬送路が低速で駆動さ
れ図１３に示すように紙幣が放出される。このとき、プ
ーリ１０４ｂは変位して、紙幣１０１が束のままで顧客
の方へ出される。顧客が紙幣１０１を受けとるのに十分
な位置までくると、紙幣１０１を搬送ベルト１０３ａ，
１０３ｂでわずかに挾持した状態で駆動が止められる。
更に、顧客がこの紙幣１０１を受け取らずにある時間が
経つと、制御装置は「取り忘れ」と認識する。同時に、
駆動源の駆動方向を逆転させ、紙幣１０１を収納ボック
ス１１０まで一度に搬送する（図１４）。図１４に示す
ように紙幣１０１が束の場合には、プーリ１０４ｄの軸
系が変位し束のまま紙幣１０１を収納ボックスへ収納す
る。
【００３５】
【発明の効果】本発明によれば、一枚から多数枚までの
紙葉類、あるいは薄いものから厚いものまでの紙葉類を
同一の搬送路で搬送でき、小形化、低コスト化を図った
紙葉類搬送装置を提供することができる。また、本発明
によれば、厚さの異なる紙幣を良好に搬送し、かつ柔軟
性のある紙幣搬送を可能とする現金自動取扱装置を提供
することができる。
紙葉類、あるいは薄いものから厚いものまでの紙葉類を
同一の搬送路で搬送でき、小形化、低コスト化を図った
紙葉類搬送装置を提供することができる。また、本発明
によれば、厚さの異なる紙幣を良好に搬送し、かつ柔軟
性のある紙幣搬送を可能とする現金自動取扱装置を提供
することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図２】図１に示す一実施例の動作を説明する図であ
る。
る。
【図３】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図４】図３に示す他の実施例の動作を説明する図であ
る。
る。
【図５】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図６】図６に示す他の実施例の動作を説明する図であ
る。
る。
【図７】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図８】図７に示す他の実施例の動作を説明する図であ
る。
る。
【図９】図７に示す他の実施例の動作を説明する図であ
る。
る。
【図１０】本発明における現金自動取扱装置の構成図で
ある。
ある。
【図１１】図１０に示す実施例のスタック動作を説明す
る図である。
る図である。
【図１２】図１０に示す実施例の出金動作を説明する図
である。
である。
【図１３】図１０に示す実施例の出金動作を説明する図
である。
である。
【図１４】図１０に示す実施例の回収動作を説明する図
である。
である。
１ 搬送ベルト（無端ベルト） ２ プーリ ３ 軸 ４ 軸保持部 ５ ばね部材 ６ 紙葉類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 厳紀 愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地 株式 会社 日立製作所 旭工場内 (72)発明者 加古 豊 愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地 株式 会社 日立製作所 旭工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65H 5/02
Claims (4)
- 【請求項１】 複数のプーリにそれぞれ架設された複数
の無端ベルトと、それぞれのプーリを保持しかつフレー
ムにそれぞれの端部を支持された複数の軸と、それぞれ
の無端ベルトを駆動する少なくとも一つの駆動源とを備
え、少なくとも二つの無端ベルトの間に少なくとも一枚
の紙葉類を挾持して搬送する紙葉類搬送装置において、
前記紙葉類を挾持する二つの無端ベルトのうち少なくと
も一つの無端ベルトに対して、前記無端ベルトが架設さ
れたプーリを支持する軸が変位するように軸保持部によ
り保持され、前記軸保持部は、前記軸を変位するように
保持された前記プーリが、紙厚の厚い紙葉類の通過時に
生じる変位に対して、前記無端ベルト自身のばね効果に
よる復元力を生じさせる位置に回転軸を有し、前記紙葉
類が挾持されている搬送ベルトにより受ける抵抗力を低
減させる前記軸保持部と前記回転軸とを有する変位手段
を具備していることを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 【請求項２】 複数のプーリにそれぞれ架設された複数
の無端ベルトと、それぞれのプーリを保持しかつフレー
ムにそれぞれの端部を支持された複数の軸と、それぞれ
の無端ベルトを駆動する少なくとも一つの駆動源とを備
え、少なくとも二つの無端ベルトの間に少なくとも一枚
の紙葉類を挾持して搬送する紙葉類搬送装置において、
前記紙葉類を挾持する二つの無端ベルトのうち少なくと
も一つの無端ベルトが弾性体よりなり、前記弾性体より
なる無端ベルトは、前記弾性体よりなる無端ベルトに対
向し前記駆動源により駆動される他方の無端ベルトに従
動して回転し、前記従動して回転する弾性体よりなる無
端ベルト上に、挾持され搬送されて滞留する多数枚の紙
葉類のうち、前記駆動される他方の無端ベルトに接触す
る側の紙葉類が、前記駆動される無端ベルトによってず
らされて搬送されることを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の紙葉類搬送装
置において、同一の搬送路で１枚から多数枚の紙葉類、
あるいは紙厚の異なる紙葉類の一括搬送を行うことを特
徴とする紙葉類搬送装置。 - 【請求項４】 請求項１、２または３に記載の紙葉類搬
送装置を用い、出金口へ搬送される紙幣をセットするカ
セットと、該カセットと前記出金口との間の搬送路を切
換える切換ゲートとを具備していることを特徴とする現
金自動取扱装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25175791A JP3059992B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 紙葉類搬送装置及び該装置を用いた現金自動取扱装置 |
| EP92116402A EP0535543B1 (en) | 1991-09-30 | 1992-09-24 | Paper sheet conveying device and automatic cash handling apparatus |
| DE69209418T DE69209418T2 (de) | 1991-09-30 | 1992-09-24 | Transportvorrichtung für Blattmaterial und automatische Bargeldverarbeitungsmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25175791A JP3059992B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 紙葉類搬送装置及び該装置を用いた現金自動取扱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0592836A JPH0592836A (ja) | 1993-04-16 |
| JP3059992B2 true JP3059992B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=17227474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25175791A Expired - Lifetime JP3059992B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 紙葉類搬送装置及び該装置を用いた現金自動取扱装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0535543B1 (ja) |
| JP (1) | JP3059992B2 (ja) |
| DE (1) | DE69209418T2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP3375760B2 (ja) * | 1994-11-18 | 2003-02-10 | 理想科学工業株式会社 | 搬送装置 |
| NL1001828C2 (nl) * | 1995-12-05 | 1997-06-06 | Hadewe Bv | Samenstel voor het transporteren van gestapelde documenten. |
| GB9621501D0 (en) * | 1996-10-15 | 1996-12-04 | Ncr Int Inc | Improved ATM |
| AR031076A1 (es) * | 1999-09-21 | 2003-09-10 | Diebold Inc | Ma quina automa tica para transacciones |
| JP2002096925A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-04-02 | Nakasu Denki Kk | ワーク材区分け装置、及び、ワーク材供給装置 |
| DE10103120C1 (de) * | 2001-01-24 | 2002-07-25 | Wincor Nixdorf Gmbh & Co Kg | Vorrichtung zum Transport von Banknoten innerhalb eines Geldautomaten |
| JP4948711B2 (ja) * | 2001-02-16 | 2012-06-06 | 株式会社イシダ | 物品供給装置 |
| JP4867443B2 (ja) * | 2006-04-11 | 2012-02-01 | 沖電気工業株式会社 | 紙幣入出金機 |
| JP5077530B2 (ja) * | 2006-12-07 | 2012-11-21 | ネッツエスアイ東洋株式会社 | 還流式紙幣処理装置 |
| JP5584523B2 (ja) * | 2010-06-04 | 2014-09-03 | 株式会社東陽機械製作所 | 包装袋の集積装置 |
| JP6492682B2 (ja) * | 2015-01-21 | 2019-04-03 | 沖電気工業株式会社 | 媒体搬送機構及び媒体引渡装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3732419C1 (de) * | 1987-09-25 | 1989-01-19 | Oppenweiler Binder Gmbh Maschb | Rundstapelbogenanleger |
| GB8915126D0 (en) * | 1989-06-30 | 1989-08-23 | Ncr Co | Apparatus for stacking articles in a container |
| GB9103104D0 (en) * | 1991-02-14 | 1991-04-03 | Ncr Co | Sheet handling apparatus |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25175791A patent/JP3059992B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-09-24 DE DE69209418T patent/DE69209418T2/de not_active Expired - Fee Related
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