JP3058835U - 塗装用刷毛 - Google Patents

塗装用刷毛

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JP3058835U
JP3058835U JP1998008623U JP862398U JP3058835U JP 3058835 U JP3058835 U JP 3058835U JP 1998008623 U JP1998008623 U JP 1998008623U JP 862398 U JP862398 U JP 862398U JP 3058835 U JP3058835 U JP 3058835U
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照雄 小関
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照雄 小関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料の含浸性及び屈曲復元性に優れ、塗り易
く、かつ外観のよい束状原毛体を備えた塗装用刷毛を提
供する。 【解決手段】 柄杆2の先端に取付けられる束状原毛体
3を、動物毛からなる主刷毛束5と、該主刷毛束5を囲
繞する毛状合成繊維層6とによって構成した。これによ
り、主刷毛束5が動物毛であるため塗料の含浸性がよ
く、この主刷毛束5の周囲を合成繊維毛の層によって囲
繞していることにより、該合成繊維毛の屈曲復元性によ
って動物毛からなる主刷毛束5が外側に広がることがな
い。このため、優れた塗料の含浸性及び屈曲復元性を兼
ね備えたものとなり、塗り易く、かつ外観のよい束状原
毛体3とすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、使い勝手に優れた塗装用刷毛に関する。
【0002】
【従来の技術】
手作業によって塗料を塗る場合に用いられる塗装用刷毛にあって、柄杆の先端 に束状原毛体を取付けたものが知られている。
【0003】 かかる塗装用刷毛の束状原毛体としては、山羊や馬等の動物毛を束ねたものや 、合成繊維毛を束ねたものが一般的に用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような動物毛からなる従来の束状原毛体にあっては、塗料の 含浸性に優れており、一回の塗料の含浸で比較的広い面積を塗装し得る利点を有 する反面、屈曲復元性が悪く、所謂腰が弱いため、塗装時において、図3に示す ように、刷毛aの移動方向に直交する束状原毛体bの両側部c,cが側方に広が ってしまう。このため、該両側部c,cの刷毛密度が低くなって塗料のかすれが 生じたり、シャープな塗跡とならず、特に被塗装面pの隅部p’をうまく塗装で きないといった問題点があった。また、束状原毛体は、塗料の含浸性が低いと塗 り易いのであるが、動物毛にあっては、上記のように含浸性が高いため塗りにく いという問題点もあった。
【0005】 一方、合成繊維毛からなる従来の束状原毛体にあっては、屈曲復元性について は問題はなく、塗料の含浸性が低いため、塗り易いのであるが、塗料の含浸操作 を頻繁に行わなければならない煩わしさがあった。
【0006】 このため、動物毛及び合成繊維毛の何れにあっても、使い勝手の点で改良の余 地が残されていた。
【0007】 本考案は、かかる従来の問題点を解消し得る塗装用刷毛の提供を目的とするも のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の第一手段は、柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗装用刷毛にお いて、前記束状原毛体を、動物毛からなる主刷毛束と、該主刷毛束を囲繞する毛 状合成繊維層とによって構成したことを特徴とする塗装用刷毛である。
【0009】 かかる構成にあって、主刷毛束が動物毛であるため塗料の含浸性がよく、この 主刷毛束の周囲を合成繊維毛の層によって囲繞していることにより、該合成繊維 毛の屈曲復元性によって動物毛からなる主刷毛束が外側に広がることがない。こ れにより、優れた塗料の含浸性及び屈曲復元性を兼ね備えたものとなり、塗り易 く、かつ外観のよい束状原毛体とすることができる。
【0010】 また、本考案の第二手段は、柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗装用刷 毛において、前記束状原毛体を、動物毛からなる主刷毛束と、先鋭端を備えたポ リエステル系繊維毛からなる、前記主刷毛束を囲繞する毛状合成繊維層とによっ て構成したことを特徴とする塗装用刷毛である。
【0011】 このように、毛状合成繊維層を、先鋭端を備えたポリエステル系繊維毛によっ て構成することにより、前記作用に加え、塗装面に筋目が生じにくいものとする ことができる。ここで、ポリエステル系繊維毛は、動物毛に極めて近い毛先加工 を施すことができるため、好適な素材として提案され得る。
【0012】 また、本考案の第三手段は、柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗装用刷 毛において、前記束状原毛体を、塗料の含浸性に優れた合成繊維毛からなる主刷 毛束と、該主刷毛束を囲繞し、前記合成繊維毛よりも屈曲復元性に優れた毛状合 成繊維層とによって構成したことを特徴とする塗装用刷毛である。
【0013】 このように、主刷毛束を、塗料の含浸性に優れた合成繊維毛によって構成する ことにより、動物毛を用いるものに比して、安価となる利点がある。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本考案の具体的な実施例を説明する。 図1は、本考案にかかる塗装用刷毛1を示す。該塗装用刷毛1は、柄杆2と、 その先端に取付けられた束状原毛体3とからなる。柄杆2はその先端部に二股状 に分割形成された挟持板部2’を備えており、該挟持板部2’に束状原毛体3の 上部を挟持した状態で、針金4を緊締状に巻回することにより、束状原毛体3を 固定するようにしている。
【0015】 前記束状原毛体3は、図2に示すように、断面略長円状を呈する主刷毛束5と 、該主刷毛束5の外周囲を囲繞するように配設された毛状合成繊維層6とを備え 、これらがその上部で一体的に結束されている。
【0016】 そして、本考案の第一手段に対応する構成は、前記主刷毛束5を動物毛によっ て構成し、毛状合成繊維層6を合成繊維毛によって構成したものである。主刷毛 束5を構成する動物毛は山羊,馬等の毛が用いられる。これらの動物毛は、その 特質として屈曲復元性は低いが、優れた塗料の含浸性を備えている。一方、毛状 合成繊維層6は、屈曲復元性に優れた無数の合成繊維毛からなり、この合成繊維 毛としては、ポリエステル,ナイロン,ポリエチレン,ポリプロピレン,塩化ビ ニール等の合成樹脂の繊維が用いられる。
【0017】 かかる構成にあって、主刷毛束5の周囲が合成繊維毛からなる毛状合成繊維層 6によって囲繞されていることにより、合成繊維毛の屈曲復元性によって内側の 動物毛からなる主刷毛束5が形状保持される。これにより、塗装時に束状原毛体 3を被塗装面pに押圧して移動させても、図1に示すように、その移動方向に直 交する方向の束状原毛体3の両側部3’3’が側方に広がることがない。このた め、両側部3’3’の刷毛密度が低くなることに起因する塗料のかすれが生じる ことがなく、シャープな塗跡となり、特に被塗装面pの隅部p’を良好に塗装す ることができる。また、主刷毛束5が動物毛であるため塗料の含浸性がよく、塗 装時において、一回の塗料の含浸で比較的広い面積を塗装することができ、含浸 操作を頻繁に行う必要がない。さらに、外周部の毛状合成繊維層6の含浸性が低 いため、塗り易く、滑らかな塗装タッチが得られる。
【0018】 次に、本考案の第二手段に対応する構成について説明する。この構成は、図2 に示した束状原毛体3の主刷毛束5を、山羊,馬等の毛からなる動物毛によって 構成し、毛状合成繊維層6を、先鋭端を備えたポリエステル系繊維毛によって構 成したものである。ここで、ポリエステル系繊維は、薬品処理によって、動物毛 に極めて近い毛先加工を施すことができる。即ち、これは、毛管現象を生じ得る 密度でポリエステル系繊維を束ねて、その一端を加水分解剤を含有する溶液に浸 漬させ、その浸漬繊維部分を分解除去することによって、長円錐形の先鋭端を形 成するものであり、この方法によって先鋭端を備えたポリエステル系繊維毛が容 易に得られる。また、ポリエステル系繊維にあって、ポリブチレンテレフタレー ト及びポリヘキシレンテレフタレートは、他のポリエステル系繊維に比して屈曲 復元性が特に優れているため、好適に使用され得る。
【0019】 このように、先鋭端によってポリエステル系繊維毛の毛先を細くすることによ り、毛先部分における屈曲復元性が和らげられ、塗装面に、繊維毛による筋目が 生じにくいものとなる。また、塗装タッチをさらに滑らかなものとすることがで きる。
【0020】 次に、本考案の第三手段に対応する構成について説明する。この構成は、図2 に示した束状原毛体3の主刷毛束5を、塗料の含浸性に優れた合成繊維毛によっ て構成し、毛状合成繊維層6を、前記主刷毛束5の合成繊維毛よりも屈曲復元性 に優れた合成繊維毛によって構成したものである。主刷毛束5を構成する合成繊 維毛としてはアクリル繊維を用いることができる。また、毛状合成繊維層6の合 成繊維毛には、特に優れた屈曲復元性を有する前記ポリブチレンテレフタレート 及びポリヘキシレンテレフタレートからなるポリエステル系繊維が好適に使用で きる。さらに、これらのポリエステル系繊維の先端に前記毛先加工を施して先鋭 端としたものを用いてもよい。
【0021】 このように、主刷毛束5を合成繊維毛とすることにより、動物毛に比して安価 に提供し得る利点がある。
【0022】
【考案の効果】
本考案は上述のように、柄杆2の先端に取付けられる束状原毛体3を、動物毛 からなる主刷毛束5と、該主刷毛束5を囲繞する毛状合成繊維層6とによって構 成したから、合成繊維毛の屈曲復元性によって動物毛からなる主刷毛束5が外側 に広がることがなく、優れた塗料の含浸性及び屈曲復元性を兼ね備えたものとな り、塗り易く、かつ外観のよい束状原毛体3とすることができる。
【0023】 また、上記構成にあって、主刷毛束5を囲繞する毛状合成繊維層6を、先鋭端 を備えたポリエステル系繊維毛によって構成することにより、上記作用に加えて 、塗装面に筋目が生じにくいものとなり、塗装タッチをさらに滑らかなものとす ることができる。
【0024】 さらに、主刷毛束5を、塗料の含浸性に優れた合成繊維毛によって構成し、毛 状合成繊維層6を、主刷毛束5の合成繊維毛よりも屈曲復元性に優れた合成繊維 毛によって構成することにより、塗料の含浸性及び屈曲復元性に優れ、かつ、主 刷毛束5に動物毛を用いるものに比して安価とし得る等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる塗装用刷毛の使用状態を示す正
面図である。
【図2】同上の塗装用刷毛の束状原毛体の底面図であ
る。
【図3】従来の塗装用刷毛の使用状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 塗装用刷毛 2 柄杆 2’挟持板部 3 束状原毛体 3’側部 4 針金 5 主刷毛束 6 毛状合成繊維層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗
    装用刷毛において、 前記束状原毛体を、動物毛からなる主刷毛束と、該主刷
    毛束を囲繞する毛状合成繊維層とによって構成したこと
    を特徴とする塗装用刷毛。
  2. 【請求項2】柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗
    装用刷毛において、 前記束状原毛体を、動物毛からなる主刷毛束と、先鋭端
    を備えたポリエステル系繊維毛からなる、前記主刷毛束
    を囲繞する毛状合成繊維層とによって構成したことを特
    徴とする塗装用刷毛。
  3. 【請求項3】柄杆の先端に束状原毛体を取付けてなる塗
    装用刷毛において、 前記束状原毛体を、塗料の含浸性に優れた合成繊維毛か
    らなる主刷毛束と、該主刷毛束を囲繞し、前記合成繊維
    毛よりも屈曲復元性に優れた毛状合成繊維層とによって
    構成したことを特徴とする塗装用刷毛。
JP1998008623U 1998-11-02 1998-11-02 塗装用刷毛 Expired - Lifetime JP3058835U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168108A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Fs Korea Industries Inc 化粧用ブラシ、これを製造する方法及び装置
JP2016116798A (ja) * 2014-12-23 2016-06-30 株式会社マルテー大塚 塗装用刷毛

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JP2008168108A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Fs Korea Industries Inc 化粧用ブラシ、これを製造する方法及び装置
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