JP3058605B2 - 直線ガイド - Google Patents

直線ガイド

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JP3058605B2
JP3058605B2 JP9183278A JP18327897A JP3058605B2 JP 3058605 B2 JP3058605 B2 JP 3058605B2 JP 9183278 A JP9183278 A JP 9183278A JP 18327897 A JP18327897 A JP 18327897A JP 3058605 B2 JP3058605 B2 JP 3058605B2
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    • B23Q1/01—Frames, beds, pillars or like members; Arrangement of ways
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    • B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04—Ball or roller bearings
    • F16C29/045—Ball or roller bearings having rolling elements journaled in one of the moving parts
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2322/00—Apparatus used in shaping articles
    • F16C2322/39—General build up of machine tools, e.g. spindles, slides, actuators

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Drilling And Boring (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、真っ直ぐな円筒状
の少なくとも一つの案内素子を備え、この案内素子の上
を工作機械における移動可能なスライドヘッドが案内さ
れる直線ガイドに関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明における工作機械は、少なくとも
一つのワークを加工するための少なくとも一つの工具を
支持しているかあるいは少なくとも一つの工具によって
加工すべき少なくとも一つのワークを支持し、工具とワ
ークとの線形相対運動を許す移動可能なスライドヘッド
を有しているような工作機械である。この種の工作機械
は例えばボール盤、フライス盤、研削盤、ブローチ盤、
射出成形機などである。
【０００３】工具とワークの相対運動の直線性および基
準線に対する同心性について、たいていは非常に厳しい
要求が課せられている。許容加工公差は、工作機械の製
造誤差並びにスライドヘッドの案内滑走面の摩耗がμ・
範囲で補償できるときしか守れない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、案内
素子とスライドヘッドとの間の非常に小さな隙間も減少
することあるいは全く無くすることにあり、その場合一
部では案内素子上におけるスライドヘッドの移動性を維
持し、一部ではそれも除去し、特別な処置によってしか
できないようにすることにある。
【０００５】本発明はこの目的を解決するために、ドイ
ツ特許第４１０９５３０号明細書に詳細に記載され図示
されている公知の発明を利用している。この明細書には
軸・ハブ結合方式が開示されており、これによれば、軸
およびハブにおける円筒状くさびの形をした互いに一致
されたプロフィル（溝付形状）によって、両部品を相対
回転することによって固い結合が達成される。それらの
プロフィルは内側に位置する部品における仮想円筒面を
半径方向に乗り越える少なくとも一つのくさび状突起
と、このくさび状突起に対応する外側部品における幾分
大きな直径の仮想円筒面を半径方向内側に乗り越える少
なくとも一つのくさび状突起とから成っている。なおそ
れらの突起はそれぞれ再び円筒面まで急勾配で下がって
いる。
【０００６】この場合固い結合は、両部品が結合すべき
部品間にセルフロック形の永続的な摩擦結合が生ずるほ
どに相対回転されることによって得られる。その摩擦結
合は両部品の回し戻しによって破損なしに除去すること
ができ、これをあらためて形成することもできる。
【０００７】これに対して本発明はまず、円筒状くさび
プロフィルを備えた両部品が、最初の必要な接合隙間が
除去されるが両部品がなお相対的に滑ることができ、特
に将来の摩耗が補償できる程度にしか回転しないことを
提案する。従って本発明によれば、相対的に滑る両部品
間の隙間がはじめ簡単に正確に調整できるだけでなく、
将来において再調整することもできる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明はこの目的のため
に、特許請求の範囲請求項１の特徴部分に記載した手段
を提案する。これによって、円筒状くさびプロフィルを
含んでいる部品の相対回転によって、くさび面間の相対
間隔およびこれによって条件づけられる接合隙間あるい
は摩耗に起因する両部品間の隙間を徐々に減少し、最終
的に無くし、あるいは両部品間の小さ過ぎる面圧を所定
のレベルにすることができる。
【０００９】円筒状くさびプロフィルを備えている部品
の必要な相対回転は、案内素子をその長手軸線を中心と
して回転することによって行える。しかしこの案内素子
はたいていは工作機械の強度のためにも貢献しているの
で、スライドヘッドに付属された円筒状くさびプロフィ
ルを、スライドヘッド内で回転できるブッシュに形成す
ることが有利である。
【００１０】ドイツ特許第４１０９５３０号明細書にお
いて、互いに共働するプロフィルの一方を、摩耗が生じ
た際に交換できるスリーブに形成することが既に知られ
ている。しかしそのスリーブは回転できず、従って隙間
を補償するために利用できない。
【００１１】本発明は、案内面のほぼ全周にわたって延
びる唯一のくさび対だけでも実行できる。しかし等間隔
を隔てて配置された複数のくさび対特に１２０°ずらさ
れた三つのくさび対を設けることが有利である。
【００１２】円筒状くさびの勾配は１：５０〜１：２０
０である。多くの用途において１：１００の勾配が有利
であることが分かっている。
【００１３】本発明は、くさびプロフィルを備えた唯一
のスライドヘッド用の案内素子でも実行できる。案内素
子を中心としたスライドヘッドの手に負えない回転を避
けるために、回り止めとしてしか作用せず、スライドヘ
ッドの精確な案内に全く影響を与えないもう一つの案内
素子を設けねばならない。しかしたいていは例えば案内
ポールの形をした少なくとも二つの案内素子が設けら
れ、これらの両案内素子は本発明に基づくプロフィルを
備えている。
【００１４】スライドヘッドに付属された円筒状くさび
プロフィルが回転可能に支持されたローラの円周面上に
形成されることによって、スライドヘッドの滑走案内を
最も狭く調整できる。ここでも互いに１２０°ずらされ
た三つのローラが設けられていることが有利である。こ
れらのローラも、案内素子の長手軸線を中心として回転
でき固定できるブッシュに支持されている。
【００１５】ブッシュの回転は手動で行われ、その場合
ブッシュは同心的な長孔を貫通して延びる締付けボルト
によってスライドヘッドに締付け固定される。
【００１６】本発明の他の実施態様において、ブッシュ
は、隙間が生じた際にブッシュが自動的に回転され再調
整されるように、ばねのひねり荷重をかけられている。
このばねの力は、互いに滑るくさび面間の所定の面圧が
自動的に少なくともほぼ維持されるように調整できる。
【００１７】ブッシュのこの自動再調整は、発生した摩
耗を自動的に補償するために使用される。くさび面間の
少なくとも面圧、場合によっては隙間も運転時間と共に
増大する相対的に滑る部品の温度に左右されるので、そ
の自動調整装置はこの温度に関係する運転条件を補償す
るためにも使用される。この場合機械の始動の際に冷た
く従って狭く縮径しているブッシュが回り戻され、その
都度のブッシュの状態において所望の面圧が生ずる程度
にばねの力によって前向きに回転される。運転温度が上
昇するにつれて、ブッシュが膨張し、面圧が減少する
が、これはばねの力の作用のもとでのブッシュの追加回
転によって連続的に補償される。
【００１８】変化する面圧、変化する隙間あるいは摩耗
を補償するためのブッシュの回転角度は僅かであるの
で、所望の面圧は狭い限界内で同じに維持される。
【００１９】本発明の他の実施態様において、ブッシュ
とスライドヘッドとの間の軸受面も円筒状くさびの形を
したプロフィルを有している。このプロフィルによって
ブッシュは、冒頭に述べたドイツ特許明細書に示されて
いるように固い軸／ハブ結合の形でスライドヘッド内で
回転でき且つ固定できる。これらの両プロフィル対は同
じ勾配を有している。ブッシュと案内ポールとの間の隙
間を補償するためにブッシュを再調整する場合にブッシ
ュとスライドヘッドとの間の摩擦結合が過度に増大しな
いようにするために、ブッシュとスライドヘッドとの間
のプロフィル対が、ブッシュと案内素子との間のプロフ
ィル対の例えば１：１００の勾配より小さな例えば１：
２００の勾配を有していることが有利である。
【００２０】上述したように本発明はまず、円筒状くさ
びを備えた両部品を、案内素子上におけるスライドヘッ
ドの滑り性が維持される程度だけ相対回転することを提
案する。しかしたいていの場合、スライドヘッドを係止
できることが望まれる。これによって、工具の寿命を著
しく縮めてしまう工具のいわゆる「びびり」が防止され
る。本発明によればこの種の案内素子上におけるスライ
ドヘッドの係止は、ブッシュとスライドヘッドとの間の
隙間が十分に減少されるだけでなく、完全に無くされ、
これによって締付け固定が達成されるほどにブッシュが
回転されることによって簡単に達成される。それでもス
ライドヘッドの移動を行おうとするとき、その締付け固
定は一時的に再び緩めねばならない。
【００２１】このための本発明に基づく第１の方式は、
案内素子に対するブッシュの軸受面に圧油が、ブッシュ
が案内素子上に「浮かび」、スライドヘッドが再び移動
できるほどに高い圧力で導入されることにある。その油
圧が消滅された際に再び係止が行われる。
【００２２】締付け固定を一時的に除去するためのもう
一つの方式は、ブッシュが例えば液圧シリンダの形をし
た調整機構によって、締付けがもはや生じない程度に、
（戻し）回転され、従ってブッシュと案内素子との間の
隙間が増大されることにある。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下図に示した実施例を参照して
本発明を詳細に説明する。
【００２４】図１の工作機械例えばボール盤はボトムボ
ックス２、トップボックス３および横の２本の案内ポー
ル４を備えた機械フレームを有している。その案内ポー
ル４上を工具スライドヘッド５がねじ付きスピンドル６
によって上下に走行する。スライドヘッド５にワーク８
を加工する工具例えば４本のドリル７が支持されてい
る。ドリル７の送りはスライダ５の下降によって行われ
る。そのボーリング精度は案内ポール４上におけるスラ
イダ５の案内精度に左右される。
【００２５】案内ポール４は図２に理解し易くするため
に誇張して示されているプロフィル（溝付形状）１０を
備えている。このプロフィル１０に対応してスライダ５
における案内孔にもプロフィル１１が設けられている。
これらのプロフィル１０、１１は少なくとも一つのくさ
び１２、図示した実施例では互いに１２０°ずらされた
三つのくさび１２から成っている。これらのくさび１２
の円周面１３は、長手軸線に対して円筒状の一点鎖線で
示されている基準面を越えて徐々に（案内ポール４にお
いて外側に、これで案内される部品において内側に）上
っており、急峻な斜面１４において再びこの基準面まで
下がっている。
【００２６】プロフィル１０、１１を含んでいる案内ポ
ール４およびスライドヘッド５の両部品は相対回転でき
るので、図示の矢印の方向に回転する際、くさび１２の
円周面１３間の間隔は徐々に減少され、最終的に零にさ
れる。互いにずらされている三つのくさび１２によっ
て、部品相互の精確な心出しが行われる。もっと相対回
転すると、くさび面間の面圧が一層増大される。
【００２７】案内ポール４自体を回転することができ
る。しかし案内ポール４はこの実施例のようにしばしば
機械フレームの一部を成し、スライドヘッド５がたいて
いは回転できないので、スライドヘッド５に付属された
プロフィル１１は本発明に基づいてブッシュ１５に形成
されている。このブッシュ１５自体はスライドヘッド５
に回転可能に支持されている。案内ポール４に対して横
にずらされた工具７の加工圧力の作用のもとでのスライ
ダ５の立ち止まりを避けるために、図３から明らかなよ
うに各案内ポール４にそれぞれ二つのブッシュ１５が互
いに間隔を隔てて付属されている。ブッシュ１５はカラ
ー（鍔）１６を備えている。このカラー１６には特に図
４から明らかな長孔１７が形成されている。この長孔１
７はスライダ５にねじ込まれる締付けボルト１８で貫通
され、この締付けボルト１８によってブッシュ１５はそ
の都度の回転位置において係止される。ブッシュ１５の
カラー１６は、ブッシュ１５を回転するために破線で示
されているスパナ２０が当てられるノッチ１９を有して
いる。
【００２８】くさび１２の勾配はそれが図面の尺度では
実際に正確に表せないほど小さいので、プロフィル１
０、１１は図面ではその基準面だけで示されている。
【００２９】スライドヘッド５を設置する際、ブッシュ
１５は、案内ポール４およびブッシュ１５におけるプロ
フィル１０、１１の急峻な斜面１４が互いに隣接してい
る位置をとる。これによって生ずる大きな接合隙間はス
ライドヘッド５の設置を容易にする。続いてブッシュ１
５は、ブッシュ１５と案内ポール４との間の隙間がスラ
イドヘッド５の簡単な滑りを害することなしに除去され
るまで回転される。この位置においてブッシュ１５は締
付けボルト１８によって係止される。長い運転時間経過
後に摩耗によってブッシュ１５と案内ポール４との間に
再び隙間が形成されたとき、この隙間は締付けボルト１
８を緩めた後でブッシュ１５をもっと回転することによ
って再び無く（補償）される。
【００３０】くさび１２の円周面１３は円筒形をしてお
り、しかし有利にはその曲率は対数らせんの経過に沿っ
て延び、即ちくさび１２の円周面１３は円周にわたって
一様な勾配を有し、従ってプロフィル１０、１１のすべ
ての回転位置において面圧はくさび面にわたって同じで
ある。これはスライダ５が移動する際に相対的に滑るプ
ロフィル１０、１１の円周面１３の摩耗を減少する。ブ
ッシュ１５を数回再調整した後でプロフィル１０、１１
の（支持）円周面１３の接触面が小さくなり過ぎたと
き、ブッシュ１５は交換される。従って有利にはブッシ
ュ１５は、摩耗が特に容易に交換できるブッシュで行わ
れるように、案内ポール４よりも小さな摩耗強度の軸受
材料で作られる。
【００３１】摩耗を減少しスライドヘッド５の容易な滑
走を達成する方式は、図５に示されているように、スラ
イドヘッド５に付属されたプロフィル１１を同様に回転
可能なブッシュ１５′に回転可能に支持されているロー
ラ２１の円周面に置くことにある。このローラ２１の円
周面は母量として案内ポール４の円周における湾曲くさ
び１２を有している。ここでもブッシュ１５′の回転に
よっておよびそれに伴うローラ２１の回転によって、ロ
ーラ２１と案内ポール４との間の隙間は隙間無しに調整
される。
【００３２】ブッシュをスライドヘッド５内で回転でき
係止できるようにする他の方式は図６に概略的に示され
ている。その場合図４に示されていると同様に、プロフ
ィルはその基準面しか示されていない。ここではブッシ
ュ１５″はスライドヘッド５内において円筒軸受内で回
転できず、その外側面にもプロフィル２２を有してい
る。このプロフィル２２はブッシュ１５″の円周の周り
に湾曲くさびを備えている。スライドヘッド５にもこの
プロフィル２２に対応したプロフィル２３が付属されて
いる。ブッシュ１５″の回転によってブッシュ１５″と
スライドヘッド５との間のプロフィル対における元来の
接合隙間が無くされ、ブッシュ１５″がスライドヘッド
５内に自己摩擦結合によって固定される。
【００３３】このブッシュ１５″の回転によって一方で
はブッシュ１５″がプロフィル対２２／２３によってス
ライドヘッド５内に取り付けられ、他方ではブッシュ１
５″と案内ポール４との間の隙間もプロフィル対１０／
１１によって形成されるようにするために、ブッシュ１
５″と案内ポール４との間の滑りプロフィル対１０／１
１は、ブッシュ１５″とスライドヘッド５との間の摩擦
結合プロフィル対２２／２３よりも大きな接合隙間およ
び有利には大きな勾配も有している。
【００３４】ブッシュ１５″と案内ポール４との間のプ
ロフィル対１０／１１が例えば１：１００の勾配および
例えば４０／１０００ｍｍの接合隙間を有していると
き、ブッシュ１５″とスライダ５との間のプロフィル対
２２／２３は例えば１：２００の勾配および例えば５／
１０００ｍｍの接合隙間を有している。１°の回転角度
は勾配１：２００のプロフィル対２２／２３における隙
間を約４／１０００ｍｍだけ減少し、勾配１：１００の
プロフィル対１０／１１における隙間を約８／１０００
ｍｍだけ減少する。部品の接合後に１°より幾分大きく
回転した場合、ブッシュ１５″とスライドヘッド５との
間のプロフィル対２２／２３の接合隙間が無くされる。
もっと回転した際、このプロフィル対２２／２３におけ
る面圧が増大される。約５°の回転角度においてブッシ
ュ１５″と案内ポール４との間のプロフィル対１０／１
１における接合隙間が無くされたとき、プロフィル対２
２／２３は既に摩擦結合を達成されているので、ブッシ
ュ１５″はスライドヘッド５に取り付けられ、一方これ
は案内ポール４上をまだ滑ることができる。プロフィル
対１０／１１間の面圧を増大するためあるいはブッシュ
１５″と案内ポール４との間の摩耗を補償するためのブ
ッシュ１５″の一層の回転は、プロフィル対２２／２３
における摩擦結合を高めるだけである。
【００３５】これによって、ブッシュ１５″だけで要求
に応じて案内ポール４上におけるスライドヘッド５の案
内をガタなしに調整でき、一方ではブッシュ１５″を常
にスライドヘッド５に締付け固定されたままにできる。
【００３６】ブッシュ１５″はスパナ２０によって手の
感覚に応じて回転される。プロフィル対１０／１１にお
ける面圧ないし隙間の客観的な調整ができるようにする
ために、スパナ２０にトルク・測定素子を一体化するこ
ともできる。
【００３７】図７から明らかなように、ブッシュ１５は
スライダ５に自由に回転可能に支持することもでき、そ
のブッシュ１５はカラー２４によって軸方向移動を止め
られている。ブッシュ１５の舌片２５に蓄力器、図示の
実施例の場合には圧縮ばね２６が作用している。この圧
縮ばね２６は固定支持部材２８にねじ込める調整ねじ２
７に接触支持されている。圧縮ばね２６はブッシュ１５
を調整ねじ２７で調整できるトルクで荷重している。そ
のトルクはプロフィル対１０／１１間の隙間を減少する
方向にブッシュ１５を回転させる働きをする。この調整
可能なトルクによってプロフィル１０、１１のくさび面
間の面圧が調整される。
【００３８】圧縮ばね２６は勿論引張りばねあるいはね
じりばね（うず巻きばねあるいはコイルばね）として形
成することもできる。蓄力器として、与えられる力を調
整できる流体式（液圧式あるいは空気圧式）作動要素も
使用できる。
【００３９】蓄力器によって与えられるトルクとプロフ
ィル対１０／１１のくさび面の面圧との間にバランスが
生じている。このバランスが例えば摩耗による面圧の減
少によってあるいは運転に条件づけられて温まってブッ
シュ１５の直径が増大することによって崩されたとき、
ブッシュ１５は圧縮ばね２６によって自動的に直ちに、
そのバランスが再び形成されるほどに回転され、即ち面
圧が所望の値にされる。
【００４０】本発明の上述した実施例において常に案内
ポール４上におけるスライダ５の滑り性が与えられてい
るが、スライドヘッド５が加工工程においてどんな荷重
においても決して緩まないようにするために固定しなけ
ればならない場合もある。しかしそれにもかかわらずス
ライドヘッド５は移動できねばならない。
【００４１】これを本発明によって達成するために、各
案内ポール４上における少なくとも一つのブッシュ１５
が、ブッシュ１５と案内ポール４との間に摩擦結合が生
じ、これによってスライドヘッド５が固定されるほどに
回転することを提案する。
【００４２】それにもかかわらずスライドヘッド５を移
動できるようにするために、図９における第１の方式に
おいて、ブッシュ１５に軸平行の配管２９が設けられ、
ブッシュ１５におけるプロフィル１１のくさび１２の円
周面１３にポケット３０が設けられている。図１０の横
断面図から理解できるように、各くさび面１３に複数の
例えば三つのポケット３０が形成され、これらのポケッ
ト３０は分配溝３１によって互いに接続され、別個の配
管２９を通して供給される。くさび面１３の出発範囲
は、ブッシュ１５の回転が増大した際にポケット３０が
開放され圧油を流出させてしまうので、ポケット３０か
ら離されている。ポケット３０は図では誇張して示さ
れ、これは約１／１０ｍｍの深さでしかない。
【００４３】スライドヘッド５を移動しようとすると
き、配管２９を介して圧油がポケット３０の中に、ブッ
シュ１５が形成された油膜の上に「浮かび」、スライド
ヘッド５が移動できるほどの高い圧力で導入される。油
圧が減少した際、再び摩擦結合が行われる。
【００４４】図１１における第２の方式において、ブッ
シュ１５のカラー１６に流体式（空気圧式あるいは液圧
式）作動要素３２を作用させることを提案する。その作
動要素３２は他方では調整可能な連結リンク３３にヒン
ジ結合されている。連結リンク３３はスライダ５上でそ
の回転位置を調整でき、締付けボルト１８によって固定
できる。この連結リンク３３によって作動要素３２の一
方の終端位置においてブッシュ１５の締付け位置が決定
され、この位置においてブッシュ１５と案内ポール４が
摩擦結合されている。
【００４５】この摩擦結合を除去してスライドヘッド５
を移動しようとするとき、作動要素３２が作動され、こ
れによってブッシュ１５が摩擦結合が除去されるまで回
転される。作動要素３２の制御によってブッシュ１５は
再び出発位置に戻され、摩擦結合が再び形成される。な
お作動要素３２の作用方向はプロフィル１０、１１にお
けるくさび１２の勾配方向に合わせねばならない。
【００４６】図１１における作動要素３２によるブッシ
ュ１５の上述した自動的な回転は図７および図８におけ
るブッシュのばね荷重と関連して、例えば運転で温まっ
たブッシュが冷える際に生ずるブッシュ１５と案内ポー
ル４との間の狭すぎる隙間を作動要素３２によるブッシ
ュ１５の回り戻しによって緩め、圧縮ばねによって再び
自動的に所望の値に調整させるために使用できる。
【００４７】垂直の案内ポールに沿って上下動できるス
ライダを備えた工作機械における本発明の上述した実施
例は勿論、水平移動できるスライダを備えた工作機械で
も実現できる。その場合、案内ポールの機能は横形案内
ロッドの形をした案内素子によって負われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】案内ポールの形をした二つの案内素子を備えた
工作機械の正面図。
【図２】プロフィルを有する部品（案内ポールおよびス
ライドヘッド）における円筒状くさび・プロフィルの原
理図。
【図３】案内ポール上におけるスライドヘッドのガイド
（二重ガイド）の断面図。
【図４】図３におけるガイドの平面図。
【図５】円周面に円筒状くさび・プロフィルを備えたロ
ーラによるガイドの断面図。
【図６】円筒状くさび・プロフィルによるブッシュの固
定部の断面図。
【図７】ブッシュの自動再調整装置の正面図。
【図８】図７におけるブッシュの自動再調整装置の平面
図。
【図９】ブッシュと案内素子との締付けを除去する方式
の一実施例の縦断面図。
【図１０】図９におけるＡ−Ａ線に沿った断面図。
【図１１】ブッシュと案内素子との締付けを除去する方
式の他の実施例の平面図。
【符号の説明】
１ 工作機械 ２ ボトムボックス ３ トップボックス ４ 案内ポール ５ スライドヘッド ６ ねじ付きスピンドル ７ ドリル ８ ワーク １０、１１ プロフィル １２ くさび １３ 円周面 １４ 斜面 １５、１５′、１５″ ブッシュ １６ カラー １７ 長孔 １８ 締付けボルト １９ ノッチ ２０ スパナ ２１ ローラ ２２、２３ プロフィル ２４ カラー ２５ 舌片 ２６ 圧縮ばね ２７ 調整ねじ ２８ 支持部材 ２９ 配管 ３０ ポケット ３１ 分配溝 ３２ 作動要素 ３３ 連結リンク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−226572（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−190119（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−51007（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−27307（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭47−15844（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−118225（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−68720（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−94404（ＪＰ，Ｕ) 実公 平７−3054（ＪＰ，Ｙ２) 英国特許351852（ＧＢ，Ａ) 英国特許548782（ＧＢ，Ａ) 仏国特許1062121（ＦＲ，Ｂ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16C 29/12 B23Q 1/26 F16C 25/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 真っ直ぐな円筒状の少なくとも一つの案
    内素子を備え、この案内素子の上を工作機械における移
    動可能なスライドヘッドが長手方向に案内される直線ガ
    イドにおいて、案内素子（４）とスライドヘッド（５）
    との間の滑走面が互いに一致されたプロフィル（１０、
    １１）を有し、これらのプロフィル（１０、１１）が、
    案内素子（４）における仮想円筒面を半径方向に乗り越
    え円周方向に互いに１２０°ずらされて配置され案内素
    子（４）の長手方向に延びる少なくとも三つのくさび
    （１２）とこれらのくさび（１２）に対応して形成され
    スライドヘッド（５）における幾分大きな直径の仮想円
    筒面を半径方向内側に乗り越えるくさび（１２）とを有
    し、そのくさび面（１３）は１：５０〜１：２００の勾
    配で対数らせんに沿って延びており、かつプロフィル
    （１０、１１）を有する部品（４、５）の相対角度位置
    が変更できることを特徴とする直線ガイド。
  2. 【請求項２】 案内素子（４）がその長手軸線を中心と
    して回転できることを特徴とする請求項１記載の直線ガ
    イド。
  3. 【請求項３】 スライドヘッド（５）に付属されたプロ
    フィル（１１）が、スライドヘッド（５）に案内素子
    （４）の長手軸線を中心として回転可能に支持されたブ
    ッシュ（１５、１５′、１５″）に形成されていること
    を特徴とする請求項１記載の直線ガイド。
  4. 【請求項４】 スライドヘッド（５）に付属されたプロ
    フィル（１１）のくさび（１２）が、案内素子（４）に
    接して走るローラ（２１）の円周面上に形成されている
    ことを特徴とする請求項１記載の直線ガイド。
  5. 【請求項５】 ブッシュ（１５、１５′、１５″）がス
    ライドヘッド（５）にその回転位置において係止できる
    ことを特徴とする請求項３記載の直線ガイド。
  6. 【請求項６】 ブッシュ（１５″）が円筒軸受の形態で
    スライドヘッド（５）に保持され、この軸受の面が互い
    に一致されたプロフィル（２２、２３）を備え、これら
    のプロフィル（２２、２３）がそれぞれ半径方向に立上
    っている少なくとも一つのくさび（１２）を有している
    ことを特徴とする請求項５記載の直線ガイド。
  7. 【請求項７】 ブッシュ（１５″）と案内素子（４）と
    の間の滑りプロフィル対（１０／１１）における接合隙
    間が、ブッシュ（１５″）とスライドヘッド（５）との
    間の摩擦結合プロフィル対（２２／２３）におけるより
    大きいことを特徴とする請求項６記載の直線ガイド。
  8. 【請求項８】 ブッシュ（１５″）とスライドヘッド
    （５）との間のプロフィル対（２２／２３）におけるく
    さび（１２）の勾配が、ブッシュ（１５″）と案内素子
    （４）との間のプロフィル対（１０／１１）におけるよ
    り小さいことを特徴とする請求項７記載の直線ガイド。
  9. 【請求項９】 プロフィル（１０、１１）を有する部品
    （４、５）がこれらの部品がガタ無しに案内滑走するま
    で相対回転でき、固定できることを特徴とする請求項１
    ないし８のいずれか１つに記載の直線ガイド。
  10. 【請求項１０】 プロフィル（１０、１１）を有する部
    品（４、５）が調整可能な蓄力器の作用のもとでこれら
    の部品がガタ無しに案内滑走するまで相対回転できるこ
    とを特徴とする請求項１ないし９のいずれか１つに記載
    の直線ガイド。
  11. 【請求項１１】 プロフィル（１０、１１）を有する部
    品（４、５）が両部品間が摩擦結合するまで相対回転で
    き、その摩擦結合が除去できることを特徴とする請求項
    １ないし１０のいずれか１つに記載の直線ガイド。
  12. 【請求項１２】 ブッシュ（１５）と案内素子（４）と
    の間の軸受面が、摩擦結合を除去するために圧油を導入
    できるポケット（３０）を備えていることを特徴とする
    請求項１１記載の直線ガイド。
  13. 【請求項１３】 ブッシュ（１５）が制御可能な調整素
    子（３２）によって、摩擦結合が行われている位置と摩
    擦結合が除去されている位置との間を回転できることを
    特徴とする請求項１１記載の直線ガイド。
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