JP3057486B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP3057486B2 JP10017741A JP1774198A JP3057486B2 JP 3057486 B2 JP3057486 B2 JP 3057486B2 JP 10017741 A JP10017741 A JP 10017741A JP 1774198 A JP1774198 A JP 1774198A JP 3057486 B2 JP3057486 B2 JP 3057486B2
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ分子ポンプ
に係わり、特に回転翼の温度検出を可能とすることで、
回転翼の異常高温を防止しつつ生成物の堆積防止、ベー
キング時の到達圧力の向上、回転翼の異常警報、及び排
気性能の向上が可能なターボ分子ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ターボ分子ポンプは、高速回転する一周
に渡り複数に分割された羽根を複数段有する回転翼によ
って、その表面に衝突する気体分子に運動量を与えて気
体を輸送する真空ポンプで、半導体製造装置の一部品と
しても用いられている。
【0003】従来、ターボ分子ポンプで活性ガス等を吸
入すると、活性ガスとの反応によって生成物の凝固や付
着を生ずる場合があった。ここに、前述した生成物は排
気口付近の温度が低い場合に特に凝固、付着し易い状況
にあった。このため、図12に示すようにベース部13
に温度センサ21(例えばサーミスタ)を埋め込み、こ
の温度センサ21の信号に基づきベース部13の温度を
一定に保つように制御(以下TMSという。TMS;T
emperature ManagementSyst
em)が行われている。
【0004】また、ターボ分子ポンプ、半導体製造装置
及びこれらを結ぶ配管はターボ分子ポンプの本運転前に
一定時間、一定温度以上に加熱した状態で脱ガスを行う
(以下ベーキングという)。その後、常温に戻したとき
にターボ分子ポンプの吸気口部及びチャンバ内部の真空
度を上げることが出来る(いわゆる到達圧力を向上させ
ることになる)。
【0005】更に、従来のターボ分子ポンプは、図12
に示すようにモータドライバ8で駆動されるモータM
に、モータMの回転数を検出する回転数センサ2と、モ
ータMの電流を検出するモータ電流センサ3と、回転翼
を磁気浮上させる軸方向電磁石の電流を検出する軸方向
電磁石電流センサ4を備えている。回転数センサ2に
は、回転数比較器7が接続され、回転数センサ2の出力
と設定回転数の差は設定回転数調節器11を介し、モー
タドライバ8に出力される。以上によって、モータポン
プの回転速度制御を行っている。
【0006】ところで、ターボ分子ポンプは、回転翼の
温度がその材料の長時間許容耐熱温度(例えば回転翼材
料がアルミニウム合金の場合150°C)を超えると、
熱により侵されて主に回転翼の強度が低下し最悪の場合
破損する恐れがある。
【0007】一般に、モータドライバ8の出力が大きい
(電流の最大レベルを大きくし、例えば定格500Wに
する)と、出力が大きい分(出力に余裕がある分)ガス
負荷が大きくなった場合でも、回転数は低下しない。し
かし、一方で回転翼の発熱が大きくなり、回転翼の熱に
よる劣化が生じたり強度が低下する。そのため、モータ
ドライバ8の出力を例えば、400Wに下げて設定し、
ガス負荷が許容値を超える場合、回転数が定格より若干
低下することで、回転翼の熱による劣化を回避すること
があった。
【0008】また、許容流量は実験的に求められ、ター
ボ分子ポンプを一定時間運転しても回転翼の温度が許容
値以下になるように定められていた。更に、回転翼の異
常高温を防止するため、モータMの近傍に温度センサ2
3(例えばサーミスタ)を設置し、温度センサ23によ
る温度が一定温度以上になるとターボ分子ポンプを緊急
停止するようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
回転翼の温度を監視していなかったため、以下に述べる
様な不都合があった。即ち、TMSの設定温度は高い方
が生成物が堆積し難いため、設定温度は可能な限り高く
することが望ましい。しかし、この設定温度を高くする
と回転翼周辺の温度が高くなり、回転翼の放熱が妨げら
れる。その結果、回転翼の温度が高くなり、回転翼の寿
命が短くなったり、破損等するため、TMSの設定温度
を高くすることには限界があった。
【0010】また、同様にベーキングの温度は高くする
方がより一層到達圧力が向上するため、ベーキングの温
度を可能な限り高くすることが望ましい。しかし、この
ベーキングの温度を高くし過ぎると、回転翼の温度が上
昇するため回転翼の熱による寿命低下を招く恐れがあっ
た。
【0011】更に、回転翼の温度が許容耐熱温度に対し
低い(余裕がある)場合でも、ターボ分子ポンプのドラ
イバ出力を下げた状態で使用していると、ガス負荷増大
に伴い回転数が低下(例えば、通常35000rpmが
33000rpmにダウン)し、排気性能が落ちること
がある。この場合の排気性能は排気速度が落ちたり、吸
気口圧が上昇したりする。即ち、回転数は高い程、排気
性能はアップする。
【0012】また、ガス負荷が急に変動した場合、ドラ
イバ出力が小さいと回転数もそれに伴い変動し易く、従
って排気速度、吸気口圧が安定しない恐れがある。更
に、例えドライバ出力を下げた状態であっても、長時間
経過すると回転翼が徐々に加熱され高温になる恐れがあ
る。いずれにしても、熱による回転翼の劣化防止のため
には回転翼の温度を計測する必要があった。
【0013】本発明はこのような従来の課題に鑑みなさ
れたもので、請求項1及び請求項2記載の発明は、回転
翼の温度の計測等の可能なターボ分子ポンプを提供する
ことを目的としたものである。
【0014】請求項3記載の発明は、生成物堆積の防止
を従来にも増して効率良く行うことの可能なターボ分子
ポンプを提供することを目的としたものである。
【0015】請求項4記載の発明は、ベーキング時の到
達圧力を向上させることにより到達圧力を改善したター
ボ分子ポンプを提供することを目的としたものである。
【0016】請求項5記載の発明は、ターボ分子ポンプ
の保護を目的としたものである。
【0017】請求項6記載の発明は、回転翼の温度が許
容値以内にあるときに排気性能を最大限に発揮させてロ
スを少なくし、ガス負荷の変動があってもモータポンプ
の回転速度の変動を抑えて排気速度、吸気口圧を一定に
維持し、また回転翼の温度が許容値を越えた場合に回転
翼の熱による劣化を防止できるターボ分子ポンプを提供
することを目的とする。
【0018】請求項7記載の発明は、回転翼付近を強制
冷却することにより排気性能(許容ガス流量、許容吸気
口圧)を向上させたターボ分子ポンプを提供することを
目的としたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、回転翼駆動モ
ータMによって回転する主軸(104)に固定され複数
に分割された羽根を複数段有する回転翼(12)と、該
回転翼(12)と空間を持って交互に配設された複数の
固定翼(82)と、該固定翼(82)の一端を支持し前
記回転翼(12)の浮上方向に段積みされた複数の固定
翼スペーサ(86)と、気体分子を吸入する吸入口(4
0)と、該気体分子を排出する排気口(122)と、前
記回転翼(12)の温度を該回転翼(12)と非接触に
検出可能な回転翼温度検出手段とを備えるターボ分子ポ
ンプであって、該回転翼温度検出手段は、前記固定翼
(82)、前記固定翼スペーサ(86)及び前記回転翼
(12)の主軸(104)と対峙し一端は前記ベース部
(13)に固定されたステータ(92)の前記回転翼
(12)側の空間に断熱材からなる少なくとも一つの支
持部(94)を介して前記ステータ(92)に固定され
た部材(96)の内の少なくとも一箇所に温度検出素子
(84a,84b,84c)を配設し、該温度検出素子
(84a,84b,84c)で検出された温度に基づ
き、前記気体分子を媒体とした熱伝導率、熱放射率を含
む理論計算又は前記各温度検出素子(84a,84b,
84c)の温度と前記回転翼(12)の温度との関係を
含み予め取得した実験データから前記回転翼(12)の
温度を演算により推定する演算部(98)を有すること
を特徴とする。ターボ分子ポンプPに回転翼温度検出手
段を備えたことで回転翼(12)の温度が検出可能とな
り、後述するようにこの温度を利用して回転翼(12)
の寿命を延ばし、また熱による劣化を防止することが可
能となる。ここで、回転翼温度検出手段は、固定翼(8
2)、固定翼スペーサ(86)及び支持部(94)を介
してステータ(92)に固定された部材(96)の内の
少なくとも一箇所に小さな温度検出素子(84a,84
b,84c)を配設し、検出された温度に基づき回転翼
(12)の温度を演算により推定するものである。この
演算は熱の伝導、放射等を勘案し、理論値として算出す
ることも可能であるが、予め求めた実験データと対照す
ること等により算出することも可能である。固定翼(8
2)等に配設したことにより、ガスの流れに影響を与え
ることなく回転翼(12)の温度を計測することが出来
る。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】更に、回転翼温度検出手段の別例を上げれ
ば、請求項2記載の発明のように、前記回転翼温度検出
手段は、前記回転翼(12)の浮上方向の長さを測定し
熱膨張前後の長さの変化量を算出する第1の長さ測定手
段(100,102)と、前記回転翼(12)の主軸
(104)の浮上方向の長さを測定し前記熱膨張前後の
長さの変化量を算出する第2の長さ測定手段(106,
108)と、該第2の長さ測定手段(106,108)
による長さの変化量と前記第1の長さ測定手段(10
0,102)による長さの変化量間の差異に基づき、前
記回転翼(12)の温度を前記変化量間の差異と前記回
転翼(12)の温度間の熱膨張率を介した比例演算によ
り推定する演算部(110)を有することを特徴とす
る。
【0024】回転翼(12)及び回転翼(12)の主軸
(104)は温度の変化に従い熱膨張する。そして、近
似的にはその長さの変化分は温度の変化にほぼ比例する
と考えることが出来る。このため、回転翼(12)の熱
膨張前後の長さの変化量を求め、かつ回転翼(12)の
主軸(104)の熱膨張前後の長さの変化量を求める。
その両者の長さの変化量間の差異を求めて、各部の材質
に基づく熱膨張率等を考慮することで、回転翼(12)
の温度を演算により推定する。このことにより、請求項
1と同様にガスの流れに影響を与えることなく回転翼
(12)の温度を計測することが出来る。
【0025】
【0026】
【0027】また、本発明のうち請求項3記載の発明
は、前記回転翼温度検出手段で求めた前記回転翼(1
2)の温度に基づき該回転翼(12)の異常高温を防止
しつつ前記ベース部(13)の温度を上昇可能な限界で
ある目標温度を設定するベース温度設定手段(21,2
3)と、該ベース温度設定手段(21,23)の目標温
度と前記ベース部(13)において実測された温度間の
差を算出する温度差算出手段と、該温度差算出手段の出
力信号に基づきベース部(13)の加熱若しくは冷却を
制御する温度制御手段(27)を備えたことを特徴とす
る。
【0028】生成物の堆積を防止するため、ベース部
(13)を加熱する。この際、回転翼(12)の温度が
異常になることを防止するため、回転翼温度検出手段で
求めた回転翼(12)の温度に基づき、回転翼(12)
の異常高温を防止しつつ、ベース部(13)の温度を上
昇可能な限界であるベース部(13)の目標温度を設定
する。その目標温度とベース部(13)において実測さ
れた温度間の差を求め、その差に基づきベース部(1
3)の加熱若しくは冷却を制御する。このことにより、
回転翼(12)の保護を図りつつ、生成物の堆積を防止
することが可能となる。
【0029】更に、本発明のうち請求項4記載の発明に
よれば、ターボ分子ポンプPをガスを流入させない状態
で運転しつつ、ターボ分子ポンプP、該ターボ分子ポン
プPの吸入口(40)に一端を接続された配管(42)
及び該配管(42)の他端に接続された外部装置(4
6)の内の少なくとも一つを所定時間加熱後冷却するベ
ーキング手段を備えるターボ分子ポンプにおいて、加熱
のための前記回転翼(12)の温度限界である目標温度
(54)を設定するベーキング温度設定手段と、該ベー
キング温度設定手段の回転翼(12)の目標温度(5
4)と前記回転翼温度検出手段(1)で求めた前記回転
翼(12)の温度間の差を算出する温度差算出手段(5
2)と、該温度差算出手段(52)の出力信号に基づき
前記回転翼(12)の異常高温を防止しつつ可能な限り
ベーキングの温度を上昇させるため、ターボ分子ポンプ
Pの外筒(136)、ベース部(13)、前記配管(4
2)及び前記外部装置(46)の少なくとも一つを所定
時間加熱する加熱手段(29,50)と、該加熱手段
(29,50)による加熱より所定時間経過後、前記外
筒(136)、前記ベース部(13)、前記配管(4
2)及び前記外部装置(46)の少なくとも一つを冷却
する冷却手段(51)を備えたことを特徴とする。
【0030】ベーキング温度設定手段では、ベーキング
実行時の加熱のための回転翼(12)の温度限界である
目標温度(54)を設定する。この目標温度(54)と
回転翼温度検出手段で求めた回転翼(12)の温度間の
差を算出する。そして、その差に基づきターボ分子ポン
プの外筒(136)、ベース部(13)、配管(42)
及び外部装置(46)の少なくとも一つを所定時間加熱
する。その加熱より所定時間経過後に、加熱された外筒
(136)等を今度は逆に冷却する。このことにより、
回転翼(12)の保護を図りつつ、チャンバ内部の到達
圧力を向上させることが出来る。
【0031】更に、本発明のうち請求項5記載の発明に
よれば、前記回転翼温度検出手段で求めた前記回転翼
(12)の温度が予め定めた許容値を越えた程度を重み
付け又はランク付けにより数値化し、該数値化された数
値及び前記回転翼(12)の温度が前記許容値を越えて
いる時間を掛け合わせて寿命値を演算する寿命予測手段
(63)と、該寿命予測手段(63)で演算した寿命値
を予め定めた設定値と比較し、該設定値を越えたときに
警報表示(67)又は/及び前記寿命値と前記設定値間
の差に基づき前記ベース温度設定手段の目標温度の設定
の可変及び前記ベーキング温度設定手段の回転翼(1
2)の目標温度の設定の可変の少なくとも一方を行う判
別手段(65)を備えたことを特徴とする。
【0032】回転翼温度検出手段で求めた回転翼(1
2)の温度が予め定めた許容値を越えた程度を測定す
る。この程度の測定の仕方はランク付けや重み付け等の
評価方法を含む。また、許容値を越えている時間を測定
する。寿命予測手段(63)では、重み付け又はランク
付けにより数値化された数値及び回転翼(12)の温度
が許容値を越えている時間を掛け合わせて寿命値を演算
する。そして、この寿命値により回転翼(12)の寿命
の予測を行う。
【0033】また、寿命予測手段(63)の出力は予め
定めた設定値と比較することで、警報表示(67)とし
てもよいし、またその比較の結果の差に基づきベース温
度設定手段の目標温度の設定の可変やベーキング温度設
定手段の目標温度の設定の可変を行えるようにしてもよ
い。このベース温度設定手段の目標温度の設定の可変と
ベーキング温度設定手段の目標温度の設定の可変は、独
自に実施してもよいし、併用してもよい。以上により、
回転翼(12)のオーバーホール時期の警報や回転翼
(12)の熱による劣化の防止を図ることが出来る。
【0034】
【0035】
【0036】更に、本発明のうち請求項6記載の発明
は、回転翼駆動モータMをモータドライバ(8)で駆動
するターボ分子ポンプにおいて、前記回転翼温度検出手
段で求めた前記回転翼(12)の温度を予め定めた設定
温度と比較し、その差に基づき前記回転翼駆動モータM
に対し引き出し得る最大のドライバ出力又は/及び設定
回転数を判断するモータドライバ出力設定回転数判断手
段(5)と、該モータドライバ出力設定回転数判断手段
(5)の出力信号を基にモータドライバ(8)の駆動出
力の可変調整若しくはモータMの停止を行うドライバ出
力切換手段(6)及び前記モータドライバ出力設定回転
数判断手段(5)で算出した設定回転数を前記回転翼駆
動モータMの回転数を検出する回転数センサ(2)の出
力信号と比較し、その差に基づきモータドライバ(8)
を駆動する回転数補償手段(11)を備え、前記モータ
ドライバ出力設定回転数判断手段(5)のドライバ出力
又は/及び設定回転数の判断は、前記回転翼駆動モータ
Mの回転数を検出する回転数センサ(2)、前記回転翼
駆動モータMのモータ電流を検出するモータ電流センサ
(3)及び前記回転翼(12)を磁気浮上させる軸方向
電磁石に流れる電流を検出する軸方向電磁石電流センサ
(4)の内の少なくとも一つのセンサにより検出された
検出信号を帰還させつつ調節し、又は/及びターボ分子
ポンプPの吸入口(40)に接続された外部装置(4
6)から供給される負荷流量の増大、減少、供給停止を
事前に知らせる外部信号(15)に基づき行うことを特
徴とする。
【0037】このように形成すると、回転翼(12)の
温度が許容値以内にあるとき、モータドライバ出力設定
回転数判断手段(5)の信号を基にドライバ出力切換手
段(6)の切換によってモータドライバ(8)の駆動出
力を可変出来る。また回転翼駆動モータMの設定回転数
も可変出来、駆動出力又は/及び設定回転数を高めるこ
とが可能でターボ分子ポンプPの排気性能(真空性能)
を最大限に引き出すことが可能でロスが少なくなる。
【0038】また、このようにモータドライバ(8)の
駆動出力を上昇させ、またモータドライバ(8)の設定
回転数を高めるように変えれば、ガス負荷の変動があっ
ても高い駆動出力又は設定回転数(高いガス排気性能)
によって回転翼駆動モータMの回転速度の変動が抑えら
れ、排気性能が維持される。
【0039】一方、回転翼(12)の温度が許容値を越
えた場合、ドライバ出力切換手段(6)によってモータ
ドライバ(8)の駆動出力を低下させたり、最悪の場合
ブレーキ等(停止の手法は電流位相を変える等様々考え
られるが、手法にはこだわらない。)をかける。または
回転数補償手段(11)によってモータドライバ(8)
の設定回転数を低くすることによって回転翼(12)と
気体分子の衝突頻度を低下させる。以上により、回転翼
(12)の温度を低下させ、回転翼(12)の熱による
劣化を防止出来る。ドライバ出力切換手段(6)及び回
転数補償手段(11)はいずれか一方のみを機能させて
もよいが、両手段を併用してもよい。両手段を併用させ
ることで、排気性能の精度を一層高めることが可能とな
る。
【0040】
【0041】回転数センサ(2)、モータ電流センサ
(3)、軸方向電磁石電流センサ(4)の出力信号は、
ガス負荷の変化に対応した形で変化するため、これらの
内の少なくとも一つのセンサの出力信号を帰還させドラ
イバ出力の調節又は/及び設定回転数の調節を行うこと
とする。このことにより、回転翼(12)の温度を許容
値以内に保ちつつ、速やかなドライバ出力の調節又は/
及び設定回転数の調節を行うことが出来る。
【0042】
【0043】外部信号が入力される構成とすることによ
り、例えば半導体製造装置などからの外部信号に基づ
き、ガス負荷が増大する前に予めモータドライバ(8)
の駆動出力又は設定回転数を大きくしておくことが可能
となる。このことにより、ゲートバルブ(44)の開放
などによる突発的なガス負荷の増大に対しても排気性能
が維持される。
【0044】更に、本発明のうち請求項7記載の発明
は、前記回転翼温度検出手段で求めた前記回転翼(1
2)の温度が予め定めた許容値を越えたか否かを判別す
る回転翼温度判別手段(73)と、該回転翼温度判別手
段(73)の出力に基づき回転翼(12)に近接した周
囲若しくは外筒の周囲を冷却する冷却手段(51)を備
えたことを特徴とする。
【0045】回転翼温度検出手段で求めた回転翼(1
2)の温度と予め定めた許容値との差を求め、その差に
基づき回転翼(12)に近接した周囲若しくは外筒の周
囲を水冷管等により冷却する。このことにより、一層の
ガス流量の増大を図ることが出来、また一層のTMS温
度の向上を図ることが出来る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の
簡略断面図を示す。ターボ分子ポンプPは、高速回転す
る一周に渡り複数に分割された羽根を複数段有する回転
翼12に衝突する気体分子に運動量を与えて気体を輸送
するポンプである。回転翼温度センサ1は、例えば回転
翼12の底部に対向し、ベース部13の位置に設置され
た放射温度計1aからなる。放射温度計1aは、回転翼
12の底面に熱放射しその反射熱エネルギーにより回転
翼12の温度を間接的に検出するようになっている。
【0047】このターボ分子ポンプPには、上述したタ
ーボ分子ポンプPの回転翼温度を検出する回転翼温度セ
ンサ1の他に、ターボ分子ポンプPの回転数を検出する
回転数センサ2,ターボ分子ポンプPのモータMの電流
を検出するモータ電流センサ3,ターボ分子ポンプPの
軸方向電磁石の電流を検出する軸方向電磁石電流センサ
4の各センサが設置されている。
【0048】また、図2には本発明の第1の実施形態の
ブロック図を示す。モータドライバ出力設定回転数判断
器5には、回転翼温度センサ1で検出したターボ分子ポ
ンプPの回転翼温度、回転数センサ2で検出したターボ
分子ポンプPの回転数、モータ電流センサ3で検出した
モータ電流、軸方向電磁石電流センサ4で検出した軸方
向電磁石の電流が入力されるようになっている。
【0049】また、モータドライバ出力設定回転数判断
器5には、半導体製造装置からの外部リモート出力信号
15が入力されている。モータドライバ出力設定回転数
判断器5は、各センサ1,2,3,4の信号および外部
リモート出力信号15を基に測定値と予め設定した設定
数値を比較し引き出せる最大の駆動出力又は設定回転数
を判断するもので、モータドライバ出力設定回転数判断
手段に相当する。モータドライバ出力設定回転数判断器
5の出力側には、ドライバ出力切換器6、回転数比較器
7及び設定回転数調節器11が接続されている。
【0050】ドライバ出力切換器6は、モータドライバ
出力設定回転数判断器5の判断の下にドライバ出力の可
変調節又は回転翼12の異常温度検出時における緊急停
止(ブレーキ)のいずれかの切換を行う切換スイッチ9
と、モータドライバ出力設定回転数判断器5の出力に基
づきドライバ出力を可変調節するドライバ出力調節器1
0から構成され、ドライバ出力切換手段に相当する。ま
た、設定回転数調節器11は、モータドライバ出力設定
回転数判断器5で演算された設定回転数と回転数センサ
2で検出された回転数間の差に基づき回転数の調節をす
るもので、回転数補償手段に相当する。
【0051】次に本発明の第1の実施形態のターボ分子
ポンプの作用を説明する。回転翼温度センサ1は、例え
ばベース部13に内設し、回転翼12の底部に向かって
熱放射する。そして、その反射熱エネルギーを測定する
ことで回転翼12の温度を間接的に検出する。ベース部
13に内設したことで、小スペースに収納出来、ターボ
分子ポンプの性能に影響を与えることは無い。しかし、
例えば回転翼12内に温度センサ自体を内挿し、直接に
回転翼12の温度を検出するようにしてもよい。
【0052】検出された回転翼12の温度は、モータド
ライバ出力設定回転数判断器5に入力され、予め設定さ
れた温度値と比較され差が算出される。そして、その差
が所定の温度範囲内であれば、切り換えスイッチ9はド
ライバ出力調節器10側に接続され、差に応じてドライ
バ出力調節器10により出力が調節され、その結果がモ
ータドライバ8に送られる。一方、差が所定の温度範囲
外(即ち、回転翼12の異常高温時)であれば、切り換
えスイッチ9はブレーキ側に接続され、モータドライバ
8に停止信号が送られモータMの停止がなされる。
【0053】また、上述したドライバ出力の調節の他
に、モータMの回転数を調節することによっても回転翼
12の温度制御が可能である。即ち、モータドライバ出
力設定回転数判断器5で求めた前述の温度差に基づきモ
ータMの設定回転数を演算し、その設定回転数と回転数
センサ2で検出した回転数間の差を算出する。そして、
その差に応じて設定回転数調節器11により回転数が補
償され、その結果がモータドライバ8に送られる。ドラ
イバ出力の調節と回転数の調節は別個の制御としても良
いし、また組み合わせた制御としても良い。組合せた場
合、ターボ分子ポンプの排気性能を一層向上させること
が可能となる。
【0054】更に、回転数センサ2で検出したターボ分
子ポンプPの回転数,モータ電流センサ3で検出したモ
ータ電流,軸方向電磁石電流センサ4で検出した軸方向
電磁石の電流は、各々負荷流量に応じた変化を伴う。従
って、回転翼12の許容温度範囲内における排気性能の
安定化及び許容流量、圧力の増大を図るため、モータド
ライバ出力設定回転数判断器5に各センサ出力を帰還さ
せる。帰還に使用する信号はモータドライバ出力設定回
転数判断器5に入力された回転数センサ2、モータ電流
センサ3、軸方向電磁石電流センサ4のいずれかでよ
い。このことにより、回転翼12の許容温度を維持しつ
つ、許容限度一杯に安定した負荷流量制御が行える。
【0055】具体的には、例えば回転翼12の許容温度
内であって、ターボ分子ポンプPの回転数35000r
pmが1000rpm以上下がった(34000rpm
以下になった)場合を考える。回転数の低下による負荷
流量の減少はモータドライバ出力設定回転数判断器5内
でドライバ出力の増加が必要であると判断される。この
とき、ドライバ出力切り換え器6の切換スイッチ9はド
ライバ出力調節器10側にあり、ドライバ出力調節器1
0は排気性能を充分に発揮できるようにターボ分子ポン
プ駆動出力をアップする。これにより、ターボ分子ポン
プの排気性能が最大限に引き出されるように高められロ
スが少なくなる。また、ガス負荷の変動に対する回転数
の変動が抑えられる。
【0056】また、例えば、同様に回転翼12の許容温
度内であって、ターボ分子ポンプPの回転数35000
rpmが1000rpm以上下がり(34000rpm
以下になり)、かつモータ電流が飽和している(ターボ
分子ポンプPのトルクが不足している)場合を考える。
このときも、モータドライバ出力設定回転数判断器5内
でドライバ出力の増加が必要であると判断される。即
ち、ドライバ出力調節器10の可変により、ターボ分子
ポンプ駆動出力をアップする。その結果、ターボ分子ポ
ンプの排気性能が充分に高められる。
【0057】更に、次の例として、例えば半導体製造装
置等の外付けの外部装置46があり、この外部装置46
より外部リモート出力信号15(ゲートバルブ44を開
く信号)があった場合を考慮する。このとき、ゲートバ
ルブ44の開放に同調させてドライバ出力調節器10を
可変し、ターボ分子ポンプ駆動出力を予めアップし、又
は設定回転数調節器11により設定回転数を予めアップ
しておく。このことにより、ガス負荷が増大する前に予
めモータドライバ8のターボ分子ポンプ駆動出力が高め
られ、ターボ分子ポンプPの排気性能が増大し、突発的
なガス負荷の変動に対する回転数の変動が抑えられ、排
気性能が維持される。
【0058】このように、回転翼温度が設定値以内にあ
る場合において、モータドライバ出力設定回転数判断器
5の信号を基に、ドライバ出力調節器10でモータドラ
イバ8のターボ分子ポンプ駆動出力をアップし、又は設
定回転数調節器11でモータドライバのターボ分子ポン
プ設定回転数をアップする。このことにより、ターボ分
子ポンプ駆動出力およびターボ分子ポンプ設定回転数が
高まってターボ分子ポンプの排気性能が最大限に発揮で
き、またガス負荷の変動による回転数の変動が抑えられ
る。
【0059】次に、本発明の第2実施形態(請求項3に
相当する)を図面に基づいて説明する。尚、図1及び図
2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は
省略する。図3は、本発明の第2実施形態のブロック図
を示す。TMS目標温度設定器21は回転翼温度センサ
1の出力信号に基づき上昇可能なベース部13の温度を
設定するようになっている。また、設定温度判別器23
はTMS目標温度設定器21の出力信号に基づきターボ
分子ポンプの各環境変数に基づき温度補償するようにな
っている。
【0060】TMS目標温度設定器21及び設定温度判
別器23はベース温度設定手段に相当する。ベース温度
検出器25は、ベース部13の温度を検出するようにな
っている。温度制御器27は、設定温度判別器23の出
力信号とベース温度検出器25の出力信号間の差に基づ
き、ベース部13を加熱するか若しくは冷却するかを判
断し、加熱及び冷却の各制御信号を出力するもので温度
制御手段に相当する。加熱装置29は、温度制御器27
の加熱制御信号に基づきベース部13を加熱するように
なっている。一方、水冷装置31は、温度制御器27の
冷却制御信号に基づきベース部13を冷却するようにな
っている。
【0061】次に本発明の第2実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。本発明の第2実施形態はTMS
に関する制御を行うものである。図3において、回転翼
温度センサ1の出力信号に基づき、TMS目標温度設定
器21でベース部13の温度を設定する。そして、TM
S目標温度設定器21の出力を設定温度判別器23を介
して温度補償する。設定温度判別器23の出力はベース
温度検出器25で検出されたベース部13の温度と比較
され差が求められる。
【0062】その差は温度制御器27に入力され、ベー
ス部13を加熱するか若しくは冷却するかが判断され
る。そして、温度制御器27の加熱制御信号に従い、加
熱装置29によりベース部13の加熱が行われる。ま
た、温度制御器27の冷却制御信号に従い、水冷装置3
1によりベース部13の冷却が行われる。ここに、TM
Sは回転翼温度を常時監視しつつ行われることになる。
その結果、回転翼の異常高温による破壊を防止しつつ、
堆積物の防止を図ることが出来る。
【0063】次に、本発明の第3実施形態(請求項4に
相当する)を図面に基づいて説明する。尚、図1及び図
2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は
省略する。図4は、本発明の第3実施形態のブロック図
を示す。ターボ分子ポンプPには吸入口40に配管42
が接続されている。配管42の途中にはゲートバルブ4
4が設けられ、ガスの流入を遮断出来る様になってい
る。そして、その配管42の他端には外部装置46が接
続されている。ターボ分子ポンプPの外筒136及びベ
ース部13、配管42の外周面、及び外部装置46の壁
面には図示しないベーキング用加熱装置50及び冷却装
置51が配設されている。
【0064】温度差算出器52は、このベーキング用加
熱装置50により加熱するために設定された目標温度5
4と回転翼温度センサ1の出力信号との差を算出するも
ので、温度差算出手段に相当する。温度制御器56は温
度差算出器52で算出した差に基づき、ベーキング用加
熱装置50やベース部13の加熱装置29に加熱制御信
号を送出する様になっている。ベーキング用加熱装置5
0は例えばヒータで構成されており、冷却装置51は例
えば水冷管で構成されている。ベーキングモード判別装
置58は、ベーキングの実施を指令したり、加熱の時間
やその後の冷却の時間の管理をする様になっている。
【0065】次に本発明の第3実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。本発明の第3実施形態はベーキ
ングに関する制御を行うものである。図4において、ベ
ーキングモード判別装置58にてベーキングの開始が判
断される。このベーキング開始指令に基づきゲートバル
ブ44を閉止する。そして、ゲートバルブ44を閉止し
た状態で、まずターボ分子ポンプPの外筒136及びベ
ース部13、配管42の外周面、及び外部装置46の壁
面を加熱することから始める。
【0066】加熱することで装置、管路の壁面及びター
ボ分子ポンプ内表面に吸着したガス分子が脱離し、また
透過による脱ガスを推進する。この脱ガスは加熱温度が
高い程効果が期待出来る。次に、ベーキングモード判別
装置58からの開始指令があると、回転翼温度センサ1
の出力信号と目標温度54間の差が算出される。この差
に基づき、温度制御器56でベーキング用加熱装置50
やベース部13の加熱装置29に加熱制御信号を送出す
る。加熱制御信号は連続信号であってもよいし、オンオ
フ信号でもよい。連続信号とすれば可変調整を行うこと
も可能である。
【0067】この加熱制御信号に基づき、ベーキング用
加熱装置50やベース部13の加熱装置29による加熱
がベーキングモード判別装置58で予め設定された時間
だけ行われる。その後、ベーキングモード判別装置58
は、冷却の指令を行う。このとき、自然冷却では時間が
かかるため、冷却装置51で強制的に冷却を行う。冷却
装置51は例えば、水冷管を回転翼12に近接して配設
する。この冷却もベーキングモード判別装置58で予め
設定された時間だけ行う。以上により、回転翼の温度を
監視しつつベーキングを行うため、回転翼の異常高温に
よる破壊を防止しつつベーキングによる脱ガスの効果を
最大限に発揮することが出来る。
【0068】次に、本発明の第4実施形態(請求項5に
相当する)を図面に基づいて説明する。尚、図1及び図
2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は
省略する。図5は、本発明の第4実施形態のブロック図
を示す。外部圧力計出力61は配管42や外部装置46
等に配設された圧力計からの配管42等の内部の圧力値
を出力するものである。
【0069】温度・時間のダメージカウンタ63は、回
転翼温度センサ1の出力信号と外部圧力計出力61の出
力信号とが入力され、これらの信号に基づき演算により
回転翼の寿命や生成物の堆積量の予測を行い、信号値と
して出力するもので、寿命予測手段に相当する。判別器
65は、温度・時間のダメージカウンタ63からの出力
信号と予め定めた設定値との差を求め、設定値以上のと
きは警報表示するもので、判別手段に相当する。
【0070】次に本発明の第4実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。本発明の第4実施形態はターボ
分子ポンプPの保護機能に関するものである。図5にお
いて、配管42や外部装置46等に配設された圧力計か
ら圧力値が温度・時間のダメージカウンタ63に入力さ
れる。一方、回転翼温度センサ1からは回転翼の温度が
入力される。温度・時間のダメージカウンタ63では、
この回転翼の温度と当該温度の継続時間より、回転翼の
寿命予測を行う。回転翼の強度は、回転翼に使用した材
料によっても異なるが、回転翼の温度と当該温度の継続
時間により低下するためである。
【0071】寿命予測の手法は、例えば回転翼の温度に
応じ段階的に数値化した重み付けを行い、この数値と時
間とを掛け合わせたものを寿命値とする。しかし、寿命
予測の手法はこれに限定するものではなく、回転翼の温
度と時間を組み合わせたすべての手法を含む。この寿命
値は判別器65に送られ、予め設定された設定値との間
で大小を比較される。そして、寿命値が設定値を越えた
とき、警報表示67が発せられる。警報表示67により
オーバーホールの時期を知ることが出来る。また、設定
値を複数とすることで、警報表示67は段階を追って発
することも出来る。
【0072】ここで、判別器65は設定値との間で大小
の比較を行うとしたが、設定値との間で差を算出するこ
とも出来る。そして、その差の算出結果に基づき、指令
信号69によりベーキング時の回転翼12の温度を下げ
るように指令することが出来る。また、同様に指令信号
71によりTMS制御時の回転翼12の温度を下げるよ
うに指令することも出来る。その結果、単なる警報のみ
に止まらず、例えばオーバーホール時期が近づいたとき
に、ターボ分子ポンプの運転をその損傷程度に応じた運
転に制限することが出来る。
【0073】次に、本発明の第5実施形態(請求項7に
相当する)を図面に基づいて説明する。尚、図1及び図
2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は
省略する。図4に、本発明の第5実施形態のブロック図
を示す。判別器73は、回転翼温度センサ1からの温度
信号と予め設定された許容温度を比較するもので、回転
翼温度判別手段に相当する。
【0074】次に本発明の第5実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。本発明の第5実施形態はターボ
分子ポンプPのより一層の性能向上に関するものであ
る。図4において、判別器73で、回転翼温度センサ1
からの温度信号と予め設定された許容温度を比較する。
その結果、回転翼温度センサ1からの温度信号が許容温
度を越えたとき冷却装置51で強制的に冷却を行う。冷
却装置51は例えば、水冷管を回転翼12に近接して配
設するが、ターボ分子ポンプPの外筒136に配設して
もよい。以上により、回転翼の許容温度を越えたとき強
制的に冷却を行うため、より一層のガス流量の確保及び
TMS制御時のベース目標温度の向上が可能である。
【0075】なお、本発明の回転翼温度センサ1は、例
えば図6に示す様に吸入口40のフランジに放射温度計
1bを配設してもよい。放射温度計1bは回転翼12の
上部に対向し、温度計固定板80に支持されている。放
射温度計1bは、回転翼12の上面に熱放射しその反射
熱エネルギーにより回転翼12の温度を検出する。
【0076】次に、本発明の第6実施形態(請求項1に
相当する)を図面に基づいて説明する。本発明の第6実
施形態は回転翼温度検出の別形態を示すものである。図
7に示す様に、固定翼82の一部又は固定翼スペーサ8
6の一部には、温度検出素子84a又は84bが埋め込
まれた様になっている。この温度検出素子84a又は8
4bの温度は、回転翼12より放射熱等により所定温度
低い状態にある。この所定温度を予め実験的に測定して
おくか、ガスを媒体とした熱伝導率や放射率等を基に演
算を行うことにより、回転翼12の温度を推定すること
が出来る。
【0077】また、図8には、更に別の箇所に温度検出
素子84cを配設した状態を示す。図8において、ステ
ータ92は主軸104と対峙し、このステータ92の一
端は、ベース部13に固定されている。ステータ92の
回転翼12と面する曲面に断熱材からなる支持部94を
介し、平板96が回転翼12と平行して固定されてい
る。この平板96には温度検出素子84cが固着されて
いる。回転翼12の温度は、演算器98により例えば温
度検出素子84cで測定された平板96の温度と別途図
示しない温度検出素子により測定されたステータ92の
温度間の差を求め、回転翼12と平板96間の温度差を
実験的に若しくは理論的に推定することで求めることが
出来る。理論的な推定は、回転翼12からステータ92
に至るまでの温度勾配から比例的に求められる。
【0078】次に、本発明の第7実施形態(請求項2に
相当する)を図面に基づいて説明する。本発明の第7実
施形態は回転翼温度検出の更に別形態を示すものであ
る。図9に示す様に、回転翼12の底部に対峙して位置
センサ100がベース部13に配設されている。そし
て、図示しない演算器102では、位置センサ100で
測定した距離の熱膨張前後の変化量を求めるようになっ
ている。位置センサ100と演算器102は、第1の長
さ測定手段に相当する。
【0079】また、回転翼12の主軸104の底部に対
峙して位置センサ106がベース部13に配設されてい
る。そして、図示しない演算器108では、位置センサ
106で測定した距離の熱膨張前後の変化量を求めるよ
うになっている。位置センサ106と演算器108は、
第2の長さ測定手段に相当する。演算器110は、演算
器102の出力と演算器108の出力間の差異に基づ
き、回転翼12の温度を演算により推定するもので、演
算部に相当する。
【0080】次に本発明の第7実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。図9において、位置センサ10
0は磁気浮上した回転翼12の底部と位置センサ100
間の距離を計測する。そして、演算器102では、位置
センサ100の出力信号に基づき異なる温度における回
転翼12の熱膨張前後の距離変化量を求める。位置セン
サ106は、回転翼12の主軸104の底部と位置セン
サ106間の距離を計測する。そして、演算器108で
は、位置センサ100で求めたのと同一の温度条件下
で、位置センサ106の出力信号に基づき異なる温度に
おける回転翼12の主軸104の熱膨張前後の距離変化
量を求める。
【0081】その後、演算器102の出力と演算器10
8の出力間の差異を演算器110で求める。演算器11
0では、この差異の算出後、この算出結果に基づき、回
転翼12及び回転翼12の主軸104の材質に基づく熱
膨張率等(回転翼12及び主軸104の材質は一般的に
は異なり、このため熱膨張率も相違しているが固定定数
として扱えるので演算上の問題は無い)を考慮すること
で、回転翼12の温度を演算により推定する。このこと
により、ガスの流れに影響を与えることなく回転翼の温
度を計測することが出来る。
【0082】次に、本発明の第8実施形態を図面に基づ
いて説明する。本発明の第8実施形態は回転翼温度検出
の更に別形態を示すものである。図10に示す様に、吸
入口40及び排気口122には、各々温度計124a及
び温度計124bが配設されている。図示しない演算器
126は、温度計124a及び温度計124bにより計
測された温度間の差を求め、その温度差に基づき回転翼
12の温度を演算により推定する様になっている。
【0083】また、図11に示す様に、回転翼12を水
冷するために配設された水冷管の入り口128及び出口
130には、各々図示しない温度計132a及び温度計
132bが配設されている。図示しない演算器134
は、温度計132a及び温度計132bにより計測され
た温度間の差を求め、その温度差に基づき回転翼12の
温度を演算により推定する様になっている。
【0084】次に本発明の第8実施形態のターボ分子ポ
ンプの作用を説明する。図10において、吸入口40及
び排気口122において、温度計124a及び温度計1
24bにより導入ガスの温度を計測し演算器126でそ
の温度差を求める。または、回転翼12を水冷するため
に回転翼12の近く若しくは外筒136の周囲に配設さ
れた水冷管の入り口128及び出口130の温度を温度
計132a及び温度計132bにより計測し演算器13
4でその温度差を求める。
【0085】そして、その温度差から導入ガスや水を対
象とした熱量計算をすることにより、若しくは予め求め
た実験データと対照すること等により回転翼12の温度
を推定する。このことにより、ガスの流れに影響を与え
ることなく回転翼の温度を計測することが出来る。
【0086】
【発明の効果】
【0087】以上説明したように、本発明(請求項1)
によれば、回転翼温度検出手段を備えたことにより、回
転翼の温度が検出可能となり、この回転翼の温度を監視
等することにより、回転翼の寿命を延ばし、また熱によ
る信頼性劣化を防止する等の用途に役立てることが出来
る。そして、この回転翼温度検出手段として、固定翼、
固定翼スペーサ、ステータに固定された部材に温度検出
素子を配設し、回転翼の温度を演算により推定すること
にしたので、ガスの流れに影響を与えることなく回転翼
の温度を計測することが出来る。
【0088】
【0089】更に、本発明(請求項2)によれば、回転
翼の熱膨張前後の長さの変化分と回転翼の主軸の熱膨張
前後の長さの変化分を基に、回転翼の温度を演算により
推定することとしたので、請求項1と同様にガスの流れ
に影響を与えることなく回転翼の温度を計測することが
出来る。
【0090】
【0091】更に、本発明(請求項3)によれば、回転
翼温度検出手段で求めた回転翼の温度に基づきベース部
の目標温度を設定し、ベース部において実測された温度
との差を求め、その差に基づきベース部の加熱若しくは
冷却を制御することとしたので、回転翼の保護を図りつ
つ、生成物の堆積を防止することが可能となる。
【0092】更に、本発明(請求項4)によれば、ベー
キング温度設定手段、温度差算出手段、加熱手段及び冷
却手段を備えたことにより、回転翼の保護を図りつつ、
ターボ分子ポンプの到達圧力を向上させることが出来
る。
【0093】更に、本発明(請求項5)によれば、寿命
予測手段と判別手段を備えたことにより、回転翼のオー
バーホール時期の警報や回転翼の異常高温からの回避を
図ることが出来る。
【0094】
【0095】更に、本発明(請求項6)によれば、回転
翼温度センサ、モータドライバ出力設定回転数判断手
段、ドライバ出力切換手段、回転数補償手段による演算
等により回転翼駆動モータをモータドライバで駆動する
ように構成したので、回転翼の温度が許容値以内にある
ときに駆動出力又は/及び設定回転数を限度一杯に可変
することで、ターボ分子ポンプの排気性能を最大限に引
き出すことが出来る。
【0096】また、ガス負荷の変動があっても回転翼の
温度を許容値以下に保ちながら駆動出力を大きくするこ
とによって回転翼駆動モータの回転速度の変動が抑えら
れ、排気性能が維持される。一方、回転翼の温度が許容
値を越えた場合、モータドライバの駆動出力を低下させ
たり、目標回転数を下げたり、最悪の場合ブレーキ等を
かけられるため、回転翼の温度を低下させ、回転翼の熱
的な劣化を防止出来る。
【0097】更に、モータドライバ出力設定回転数判断
手段のドライバ出力又は/及び設定回転数の判断は、回
転数センサ、モータ電流センサ、軸方向電磁石電流セン
サにより検出された検出信号を帰還させつつ調節するよ
うに構成したので、回転翼の温度を許容値以内に保ちつ
つ、速やかなドライバ出力の調節又は/及び設定回転数
の調節を行うことが出来る。
【0098】更に、前記モータドライバ出力設定回転数
判断手段のドライバ出力又は/及び設定回転数の判断
は、外部信号に基づき行うように構成したので、ガス負
荷が増大する前に予めモータドライバの駆動出力又は設
定回転数を大きくしておくことが可能となる。このこと
により、突発的なガス負荷増大に対しても排気性能が維
持される。
【0099】更に、本発明(請求項7)によれば、回転
翼温度判別手段と冷却手段を備えたことにより、一層の
ガス流量の増大を図ることが出来、また一層のTMS温
度の向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の簡略断面図
【図2】 本発明の第1実施形態のブロック図
【図3】 本発明の第2実施形態のブロック図
【図4】 本発明の第3実施形態及び第5実施形態のブ
ロック図
【図5】 本発明の第4実施形態のブロック図
【図6】 回転翼温度検出の別形態を示す図
【図7】 回転翼温度検出の別形態を示す図(本発明の
第6実施形態)
【図8】 回転翼温度検出の別形態を示す図
【図9】 回転翼温度検出の別形態を示す図(本発明の
第7実施形態)
【図10】 回転翼温度検出の別形態を示す図(本発明
の第8実施形態)
【図11】 回転翼温度検出の別形態を示す図
【図12】 従来のターボ分子ポンプのブロック図
【符号の説明】
M モータ P ターボ分子ポンプ 1 回転翼温度センサ 1a,1b 放射温度計 2 回転数センサ 3 モータ電流センサ 4 軸方向電磁石電流センサ 5 モータドライバ出力設定回転数判断器 6 ドライバ出力切換器 7 回転数比較器 8 モータドライバ 9 切換スイッチ 10 ドライバ出力調節器 11 設定回転数調節器 12 回転翼 13 ベース部 15 外部リモート出力信号 21 TMS目標温度設定器 23 設定温判別器 25 ベース温度検出器 27 温度制御器 29 加熱装置 31 水冷装置 40 吸入口 42 配管 44 ゲートバルブ 46 外部装置 50 ベーキング用加熱装置 51 冷却装置 52 温度差算出器 54 目標温度 56 温度制御器 58 ベーキングモード判別装置 61 外部圧力計出力 63 温度・時間のダメージカウンタ 65 判別器 67 警報表示 69,71 指令信号 73 判別器 80 温度計固定板 82 固定翼 84a,84b,84c 温度検出素子 86 固定翼スペーサ 92 ステータ 94 支持部 96 平板 100,106 位置センサ 98,102,108 演算器 104 主軸 110 演算器 122 排気口 124a,124b 温度計 126 演算器 128 水冷管の入り口 130 水冷管の出口 132a,132b 温度計 134 演算器 136 外筒

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転翼駆動モータMによって回転する主
    軸(104)に固定され複数に分割された羽根を複数段
    有する回転翼(12)と、該回転翼(12)と空間を持
    って交互に配設された複数の固定翼(82)と、該固定
    翼(82)の一端を支持し前記回転翼(12)の浮上方
    向に段積みされた複数の固定翼スペーサ(86)と、気
    体分子を吸入する吸入口(40)と、該気体分子を排出
    する排気口(122)と、前記回転翼(12)の温度を
    該回転翼(12)と非接触に検出可能な回転翼温度検出
    手段とを備えるターボ分子ポンプであって、該回転翼温
    度検出手段は、前記固定翼(82)、前記固定翼スペー
    サ(86)及び前記回転翼(12)の主軸(104)と
    対峙し一端は前記ベース部(13)に固定されたステー
    タ(92)の前記回転翼(12)側の空間に断熱材から
    なる少なくとも一つの支持部(94)を介して前記ステ
    ータ(92)に固定された部材(96)の内の少なくと
    も一箇所に温度検出素子(84a,84b,84c)を
    配設し、該温度検出素子(84a,84b,84c)で
    検出された温度に基づき、前記気体分子を媒体とした熱
    伝導率、熱放射率を含む理論計算又は前記各温度検出素
    子(84a,84b,84c)の温度と前記回転翼(1
    2)の温度との関係を含み予め取得した実験データから
    前記回転翼(12)の温度を演算により推定する演算部
    (98)を有することを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記回転翼温度検出手段は、前記回転翼
    (12)の浮上方向の長さを測定し熱膨張前後の長さの
    変化量を算出する第1の長さ測定手段(100,10
    2)と、前記回転翼(12)の主軸(104)の浮上方
    向の長さを測定し前記熱膨張前後の長さの変化量を算出
    する第2の長さ測定手段(106,108)と、該第2
    の長さ測定手段(106,108)による長さの変化量
    と前記第1の長さ測定手段(100,102)による長
    さの変化量間の差異に基づき、前記回転翼(12)の温
    度を前記変化量間の差異と前記回転翼(12)の温度間
    の熱膨張率を介した比例演算により推定する演算部(1
    10)を有することを特徴とする請求項1記載のターボ
    分子ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記回転翼温度検出手段で求めた前記回
    転翼(12)の温度に基づき該回転翼(12)の異常高
    温を防止しつつ前記ベース部(13)の温度を上昇可能
    な限界である目標温度を設定するベース温度設定手段
    (21,23)と、該ベース温度設定手段(21,2
    3)の目標温度と前記ベース部(13)において実測さ
    れた温度間の差を算出する温度差算出手段と、該温度差
    算出手段の出力信号に基づきベース部(13)の加熱若
    しくは冷却を制御する温度制御手段(27)を備えたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のターボ分子
    ポンプ。
  4. 【請求項4】 ターボ分子ポンプPをガスを流入させな
    い状態で運転しつつ、ターボ分子ポンプP、該ターボ分
    子ポンプPの吸入口(40)に一端を接続された配管
    (42)及び該配管(42)の他端に接続された外部装
    置(46)の内の少なくとも一つを所定時間加熱後冷却
    するベーキング手段を備えるターボ分子ポンプにおい
    て、加熱のための前記回転翼(12)の温度限界である
    目標温度(54)を設定するベーキング温度設定手段
    と、該ベーキング温度設定手段の回転翼(12)の目標
    温度(54)と前記回転翼温度検出手段(1)で求めた
    前記回転翼(12)の温度間の差を算出する温度差算出
    手段(52)と、該温度差算出手段(52)の出力信号
    に基づき前記回転翼(12)の異常高温を防止しつつ可
    能な限りベーキングの温度を上昇させるため、ターボ分
    子ポンプPの外筒(136)、ベース部(13)、前記
    配管(42)及び前記外部装置(46)の少なくとも一
    つを所定時間加熱する加熱手段(29,50)と、該加
    熱手段(29,50)による加熱より所定時間経過後、
    前記外筒(136)、前記ベース部(13)、前記配管
    (42)及び前記外部装置(46)の少なくとも一つを
    冷却する冷却手段(51)を備えたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のターボ分子ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記回転翼温度検出手段で求めた前記回
    転翼(12)の温度が予め定めた許容値を越えた程度を
    重み付け又はランク付けにより数値化し、該数値化され
    た数値及び前記回転翼(12)の温度が前記許容値を越
    えている時間を掛け合わせて寿命値を演算する寿命予測
    手段(63)と、該寿命予測手段(63)で演算した寿
    命値を予め定めた設定値と比較し、該設定値を越えたと
    きに警報表示(67)又は/及び前記寿命値と前記設定
    値間の差に基づき前記ベース温度設定手段の目標温度の
    設定の可変及び前記ベーキング温度設定手段の回転翼
    (12)の目標温度の設定の可変の少なくとも一方を行
    う判別手段(65)を備えたことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のターボ分子ポンプ。
  6. 【請求項6】 回転翼駆動モータMをモータドライバ
    (8)で駆動するターボ分子ポンプにおいて、前記回転
    翼温度検出手段で求めた前記回転翼(12)の温度を予
    め定めた設定温度と比較し、その差に基づき前記回転翼
    駆動モータMに対し引き出し得る最大のドライバ出力又
    は/及び設定回転数を判断するモータドライバ出力設定
    回転数判断手段(5)と、該モータドライバ出力設定回
    転数判断手段(5)の出力信号を基にモータドライバ
    (8)の駆動出力の可変調整若しくはモータMの停止を
    行うドライバ出力切換手段(6)及び前記モータドライ
    バ出力設定回転数判断手段(5)で算出した設定回転数
    を前記回転翼駆動モータMの回転数を検出する回転数セ
    ンサ(2)の出力信号と比較し、その差に基づきモータ
    ドライバ(8)を駆動する回転数補償手段(11)を備
    え、前記モータドライバ出力設定回転数判断手段(5)
    のドライバ出力又は/及び設定回転数の判断は、前記回
    転翼駆動モータMの回転数を検出する回転数センサ
    (2)、前記回転翼駆動モータMのモータ電流を検出す
    るモータ電流センサ(3)及び前記回転翼(12)を磁
    気浮上させる軸方向電磁石に流れる電流を検出する軸方
    向電磁石電流センサ(4)の内の少なくとも一つのセン
    サにより検出された検出信号を帰還させつつ調節し、又
    は/及びターボ分子ポンプPの吸入口(40)に接続さ
    れた外部装置(46)から供給される負荷流量の増大、
    減少、供給停止を事前に知らせる外部信号(15)に基
    づき行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    ターボ分子ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記回転翼温度検出手段で求めた前記回
    転翼(12)の温度が予め定めた許容値を越えたか否か
    を判別する回転翼温度判別手段(73)と、該回転翼温
    度判別手段(73)の出力に基づき回転翼(12)に近
    接した周囲若しくは外筒の周囲を冷却する冷却手段(5
    1)を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5又は6記載のターボ分子ポンプ。
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