JP3057175U - タンデム式磁気分離器使用によるクーラント 清浄化システム - Google Patents

タンデム式磁気分離器使用によるクーラント 清浄化システム

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JP3057175U
JP3057175U JP1998007826U JP782698U JP3057175U JP 3057175 U JP3057175 U JP 3057175U JP 1998007826 U JP1998007826 U JP 1998007826U JP 782698 U JP782698 U JP 782698U JP 3057175 U JP3057175 U JP 3057175U
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JP1998007826U
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Inventor
峰男 石川
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株式会社シイエヌケイ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】研削盤などの産業機械に使用され,磁性体のス
ラッジを含有する水溶性または不水溶性クーラントを清
浄化するクーラント清浄化システムにおいて,清浄度の
高いクーラントを提供する。 【解決手段】初段に磁性体のスラッジの高濃度用の磁気
分離器1で大粒スラッジを大量に捕集し,次段に低濃度
用の微細粒スラッジを捕集できる高感度の磁気分離器2
をタンデムに使用している 高感度の磁気分離器は希土
類磁石,狭い流路隙間,磁石回転円筒の低速の回転数を
特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、研削盤などの産業磯械から排出される前記クーラントの清浄化をお こなう、タンデム式磁気分離器使用のクーラント清浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
産業界では、再利用性の向上のため、研削盤などの産業機械から排出される前 記クーラント清浄化システムにおいて、図5に示すように前記磁気分離器51を 単数設置するシステムが多く使われている。ここに使われる磁気分離器は図7に 示すような構造の汎用的な磁気分離器である。すなわち,磁石33はコスト的に フェライト磁石が選ばれ,回転円筒16と底板23で構成される流路24は高濃 度大容量に耐えられるように幅広く,かつ回転円筒16の回転数はスラッジが詰 まらないように大きく,速い構造になっている。その反面,捕集率はスラッジ粒 度の微細な領域でやや低くなる。 したがって、ユーザの要求する処理液容量,切りくず濃度,切りくずの粒度分 布に合致した前記磁気分離器を1個で対応することが難しい場合がある。これは 一般的に図3,4のような特性を磁気分離器が持っているからである。図4の次 段磁気分離器のような高捕集率の磁気分離器を1個使うことも考えられるが切り くず濃度が高い場合、詰まるおそれがある。したがって、この様な場合、図6に 示す例のように初段の清浄化に前記磁気分離器51を設け,2段目にペーパフィ ルタ53などの2次フィルタを設けている。そのため、クーラント清浄化システ ムのフロアスペースが増大する欠点があり、フロアスペースの削減が要望されて いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案に係る請求項1は、磁気分離器を単数設置するシステムの性能がユーザ 要求を満足できない場合、切りくずの粒度分布がより高濃度で粗大な切りくずか ら低濃度で微細な切りくずまでを幅広く捕集できるクーラント清浄化システムを 提供することを課題とする。 請求項2、3、4は、切りくず濃度は低いが,切りくずの粒度分布がより微細 な切りくずを捕集できる第2段目の磁気分離器を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題を解決するために成されたものである。 請求項1はクーラント清浄化システムに係り、該磁気分離器を複数設置するシ ステムにより、初段に切りくず濃度の高く、比較的切りくずの粒度の粗大な切り くずを捕集し、次段では切りくず濃度の低く、比較的切りくずの粒度の微細な切 りくずを捕集するに適した磁気分離器を直列に配管接続したクーラント清浄化シ ステムを特徴とする。すなわち単数磁気分離器では不足する機能を相互に補完す ることを特徴とするものである。 請求項2に係るクーラント清浄化システムは、請求項1の第2段目の磁気分離 器において、その固定磁石ドラムを内蔵した回転円筒の回転数を初段に比べ遅く する。または間欠運転する。 請求項3に係るクーラント清浄化システムは、請求項1の第2段目の磁気分離 器または、請求項2の磁気分離器において2段目以降の磁気分離器の固定の磁石 ドラムを内蔵した回転円筒と所定の隙間で形成された底板との間でできた流路の 隙間を前記初段の磁気分離器の隙間より小さくする。この場合、流量を確保する ために磁気分離器は隙間が狭くなった分だけ横幅の広い磁気分離器が使われる。 請求項4に係るクーラント清浄化システムは、請求項1の第2段目の磁気分離 器または、請求項2または請求項3の磁気分離器において2段目以降の磁気分離 器の固定の磁石に希土類磁石を使用する。
【0005】
【作用】
磁気分離器を複数設置するタンデム式システムにしたことにより、初段の磁気 分離器で捕りきれない切りくずを第2段の磁気分離器で捕集し、さらに捕集でき る切りくずの粒度範囲を微細なものに拡大でき、より捕集率を向上できるととも に、フロアスペースの縮小を図ることができる。さらに捕集率の向上は切りくず の堆積を防ぎ、刃具寿命の延長・機械停止の削減・加工不良の低減・クーラント の腐敗防止などの効果がある。
【0006】
【実施例】
タンデム式磁気分離器使用を特徴とするクーラント清浄化システムは、研削盤 などの産業機械から排出される切りくずの排出をおこなうクーラント清浄化シス テムである。 以下、本考案の代表的な実施形態を図1,2を参照して説明する。 ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、形状、材質、その相対 位置などは、特に特定的な記載がないかぎり、この発明の範囲をそれらのみに限 定する趣旨のものではなく、単なる説明図にすぎない。 本実施形態に係る磁気分離器を複数設置するタンデム式にしたことを特徴とす るクーラント清浄化システムは、図1から理解できるように、加工機械から切り くずを含んだクーラントが初段磁気分離器1へ供給される。該磁気分離器1は初 段にあって、高濃度の切りくずサイズの粗大なものを捕集する。次段磁気分離器 2は初段磁気分離器1で濾過された低濃度の切りくずサイズの微細なものを捕集 する。該各磁気分離器1、2の流量は直列に接続されているので同一と考えて良 い。 加工機械から加工1サイクルにx個/cmの切りくずが磁気分離器1に流入 し、初段磁気分離器1の捕集率をa(<1.00)とすると、該磁気分離器1の 流出口の切りくず濃度Nは N=x(1−a) 同様に次段磁気分離器2の捕集率をb(<1.00)とすると、磁気分離器2 の流出口の切りくず濃度Nは N={x(1−a)}(1−b) したがって、捕集率の高い該磁気分離器を直列に使うことにより、清浄度の高い クーラントに再生できる。第3段目の磁気分離器(図面なし)を直列に使えばよ り清浄度の高いクーラントに再生できることは同様である。実際の該各磁気分離 器1、2の捕集率は図3、4に示すように、切りくず濃度、流量、切りくず粒度 に依存する。それらに対応した性能の磁気分離器が選択されることは勿論である 。 図2に高い捕集率が得られる磁気分離器の例を示す。従来の磁気分離器の詳細 図7と合わせ説明する。磁気分離器本体11には、流入口12、流出口13があ り、流入口12の前面には、整流板14がある。また流入出口間に磁気ドラム1 5と同芯で内壁が磁石ドラム15と微小隙間で回転する回転円筒16が磁気分離 器本体11内に磁石ドラム15と共に収まっている。磁石ドラム15に装着され ている磁石33はフェライト磁石または希土類磁石が使用されている。希土類磁 石はフェライト磁石に比べ磁性体を吸引する力は約9倍大きい。 この前記回転円筒16の回転軸17は、磁気分離器本体11の外部に延びて、 ここにスプロケットホイール18が取り付けられ、また磁気分離器本体11から 出されたブラケット19に取り付けられた減速機付きモータ20側の小スプロケ ットホイール21と、前記スプロケットホイール18の間にチェーン22が掛け られ、前記回転円筒16を図示矢印方向に回転駆動している。そして前記回転円 筒16と同芯で半円筒形の底板23が回転円筒16の下部に設けられ、回転円筒 16との間に流路24を形成している。また回転円筒16の上部には、絞り用ゴ ムローラ25が、磁気分離器本体11の左右側から立てられた各々のねじ棒26 で、自由に回転円筒16の放射方向に上下動ができるように貫入されたローラ受 け27に回転自在に軸承され、各ねじ棒26毎のコイルばね28で常時回転円筒 16の外周を押圧していると共に、回転円筒16の放射方向に対しゴムローラ軸 30の軸の軸心が所定の範囲内で伸長できる。 掻き落とし板29は、絞り用ゴムローラ25の外周に付着したスラッジの掻き 落とし用であり、流出口13側のスラッジかきとり板31が回転円筒16の外周 を押圧して吸着スラッジの剥離をおこなっている。 前記の磁気分離器において高い捕集率が得られる磁気分離器は図2に示すよう に回転円筒16の回転方向と流路24を流れるクーラントの流れ方向が互いに逆 行しているので、回転円筒16の回転数を遅くし、または間欠運転することによ り相対的に切りくずに対する回転円筒16の吸引時間を増やし、低濃度の微細切 りくずを捕集する。この場合,低回転でも低儂度の微細切りくずは詰まるおそれ はない。磁気ドラム回転円筒16の回転数を遅くするには減速機付きモータ20 の減速機をより低速にするかインバータモータなどを使う。間欠運転はタイマと リレイにより簡便に制御できる。 一般に磁石の切りくずに及ぼす吸引力Fは F=Km/d ここで、Kは比例定数,mは磁性体切りくずの質量、dは磁石と切りくずの距 離である。したがって、流路24を狭くすることは磁石と切りくずの距離dが小 さくなり、吸引力Fを増大でき、高い捕集率が得られる。また,高い捕集率が得 られる方法の簡易な方法は磁石磁力の大きいもの例えは希土類磁石を使用するこ とでもよい。 その他本考案装置は、上記の内容および図面に示した実施例に限定されるもの ではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更しうるものである。
【0007】
【考案の効果】
本考案の高い捕集率が得られる磁気分離器を複数設置するタンデム型にしたこ とを特徴とするクーラント清浄化システムは、粒度分布の広い切りくずに対応す るとともに、捕集率の向上、ひいては刃具寿命の延長、フロアスペースの削減に 寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のタンデム式磁気分離器使用のクーラン
ト清浄化システムのシステムの実施例を示す説明図
【図2】本考案の2段目以降の高捕集率の磁気分離器の
詳細図
【図3】磁気分離器の濃度、流量と捕集率説明図(一
例)
【図4】本考案の磁気分離器の粒度分布と捕集率説明図
【図5】従来の磁気分離器付きクーラント清浄化システ
ムの説明図
【図6】従来の磁気分離器とペーパフィルタのクーラン
ト清浄化システムの詳細説明図
【図7】従来の磁気分離器の一部断面をふくむ詳細図
【符号の説明】
1・・・初段磁気分離器 2・・・次段磁気分離
器 3・・・クーラントタンク 4・・・供給ポンプ 5・・・クーラント 11・・・磁気分離器本体 12・・・
流入口 13・・・流出口 14・・・整流板 15・・・磁石ドラム 16・・・(非磁性)
回転円筒 17・・・回転軸 18・・・スプロケッ
トホイール 19・・・ブラケット 20・・・減速機付き
モータ 21・・・小スプロケットホイール 22・・・チ
ェイン 23・・・底板 24・・・流路 25・・・絞り用ゴムローラ 26・・・ねじ棒 27・・・ローラ受け 28・・・コイルばね 29・・・掻き落とし板 30・・・絞り用ゴム
ローラ軸 31・・・スラッジかきとり板 32・・・シュート 33・・・磁石 50・・・従来システ
ムのタンク 51・・・従来システムの磁気分離器 53・・・ペーパフィルタ 55・・・スラッジ、
切りくず 56・・・従来システムのポンプ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】研削盤などの産業機械に使用され、主とし
    て磁性体のスラッジを含有する水溶性または、不水溶性
    クーラントを清浄化するクーラント清浄化システムにお
    いて、固定の磁石ドラムを内蔵した非磁性回転円筒と、
    所定の隙間で形成された底板との間でできた流路に該ク
    ーラントを通過させ、該クーラント中のスラッジを該非
    磁性回転円筒の外周に吸着させ、これを常時前記非磁性
    回転円筒の外周に押圧している絞り用ゴムローラで脱水
    し排出処理する磁気分離器を複数直列に接続してなるタ
    ンデム式磁気分離器使用のクーラント清浄化システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のクーラント清浄化システム
    において,前記2段目以降の磁気分離器の固定の磁石ド
    ラムを内蔵した非磁性回転円筒(以下回転円筒という)
    の回転数を初段の磁気分離器の回転円筒の回転数より遅
    くする、または間欠運転することを特徴とするタンデム
    式磁気分離器使用のクーラント清浄化システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のクーラント清浄化システム
    において,前記2段目以降の磁気分離器の固定の磁石ド
    ラムを内蔵した回転円筒と所定の隙間で形成された底板
    との間でできた流路の隙間を前記初段の磁気分離器の同
    上隙間より小さくしたことを特徴とするタンデム式磁気
    分離器使用のクーラント清浄化システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載のクーラント清浄化システム
    において,前記2段目以降の磁気分離器の固定の磁石ド
    ラム中の固定の磁石に希土類磁石を用いたタンデム式磁
    気分離器使用のクーラント清浄化システム。
JP1998007826U 1998-08-31 1998-08-31 タンデム式磁気分離器使用によるクーラント 清浄化システム Expired - Lifetime JP3057175U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170066426A (ko) 2014-10-01 2017-06-14 스미도모쥬기가이 파인테크 가부시키가이샤 회전드럼형 자기분리장치
KR102310359B1 (ko) * 2020-12-22 2021-10-07 강수동 이중 구조를 갖는 절삭유 정제장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170066426A (ko) 2014-10-01 2017-06-14 스미도모쥬기가이 파인테크 가부시키가이샤 회전드럼형 자기분리장치
US10307767B2 (en) 2014-10-01 2019-06-04 Sumitomo Heavy Industries Finetech, Ltd. Rotary drum-type magnetic separator
KR102310359B1 (ko) * 2020-12-22 2021-10-07 강수동 이중 구조를 갖는 절삭유 정제장치

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